JPH06344897A - アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置 - Google Patents
アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置Info
- Publication number
- JPH06344897A JPH06344897A JP16335493A JP16335493A JPH06344897A JP H06344897 A JPH06344897 A JP H06344897A JP 16335493 A JP16335493 A JP 16335493A JP 16335493 A JP16335493 A JP 16335493A JP H06344897 A JPH06344897 A JP H06344897A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- initial operation
- pump
- brake
- control device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】アンチスキッドブレーキ制御のモータの初期検
査をドライバーが意識することなく行えるようにするこ
とにある。 【構成】アンチロックブレーキ制御装置において、車輌
が所定時間に達すると、モータ41を始動させて、モー
タが正常に作動するか否か判断する故障検出装置にあ
る。 【効果】車輌発進後、所定時間内に確実に初期動作チェ
ックを実施できるので、ドライバーに異常を早期に知ら
せることができ、また、ブレーキペダルを踏んでいる際
は、初期動作の確認を行わないので、足に不快なペダル
戻りや振動が伝わらないなどの効果を有する。
査をドライバーが意識することなく行えるようにするこ
とにある。 【構成】アンチロックブレーキ制御装置において、車輌
が所定時間に達すると、モータ41を始動させて、モー
タが正常に作動するか否か判断する故障検出装置にあ
る。 【効果】車輌発進後、所定時間内に確実に初期動作チェ
ックを実施できるので、ドライバーに異常を早期に知ら
せることができ、また、ブレーキペダルを踏んでいる際
は、初期動作の確認を行わないので、足に不快なペダル
戻りや振動が伝わらないなどの効果を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輌のアンチスキッド
制御装置における初期動作確認装置に関するものであ
る。
制御装置における初期動作確認装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アンチスキッド制御装置の初期動
作を確認するために、車輌速度が所定の速度に達した時
点で行う場合(特公昭62−12062号公報参照)、
または、車体又は車輌の加速度が予め定められた値にな
ったことを検出して行う場合(特開昭63−71468
号公報参照)が知られている。
作を確認するために、車輌速度が所定の速度に達した時
点で行う場合(特公昭62−12062号公報参照)、
または、車体又は車輌の加速度が予め定められた値にな
ったことを検出して行う場合(特開昭63−71468
号公報参照)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の技術
にあっては、次のような問題点がある。 <イ>所定速度に達した時点で確認を行う場合、下り坂
で車輌を発進させると、ブレーキを踏みながら加速する
ことになる。その際、動作確認のためにポンプやモータ
が始動して、ブレーキを踏んでいる足に振動が伝わり、
また、モータ回転音がドライバーに意識され易く、不安
感や不快感を与えることになる。 <ロ>加速度が所定の値になった時点で確認をする場
合、非常にゆっくりと加速すると、何時までたっても動
作の確認を行わず、確認が遅れる恐れがある。
にあっては、次のような問題点がある。 <イ>所定速度に達した時点で確認を行う場合、下り坂
で車輌を発進させると、ブレーキを踏みながら加速する
ことになる。その際、動作確認のためにポンプやモータ
が始動して、ブレーキを踏んでいる足に振動が伝わり、
また、モータ回転音がドライバーに意識され易く、不安
感や不快感を与えることになる。 <ロ>加速度が所定の値になった時点で確認をする場
合、非常にゆっくりと加速すると、何時までたっても動
作の確認を行わず、確認が遅れる恐れがある。
【0004】
【本発明の目的】本発明は、アンチスキッド制御のモー
タの初期動作検査をドライバーが意識することなく確実
に行えるようにすることにある。
タの初期動作検査をドライバーが意識することなく確実
に行えるようにすることにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、ポンプを駆
動するモータを始動させてブレーキ液圧をブレーキに供
給する車輌のアンチスキッド制御装置における初期動作
確認装置において、車輌の発進から所定時間の経過後、
該モータを始動させ、該モータ、または該ポンプが正常
に動作するか否かを確認することを特徴とするアンチス
キッド制御装置における初期動作確認装置、また、該所
定時間以内に減速またはブレーキライトの点灯を検出す
ると、該所定時間を遅延させることを特徴とするアンチ
スキッド制御装置における初期動作確認装置、また、加
速度が所定値以上の場合、該所定時間を変更することを
特徴とするアンチスキッド制御装置における初期動作確
認装置にある。
動するモータを始動させてブレーキ液圧をブレーキに供
給する車輌のアンチスキッド制御装置における初期動作
確認装置において、車輌の発進から所定時間の経過後、
該モータを始動させ、該モータ、または該ポンプが正常
に動作するか否かを確認することを特徴とするアンチス
キッド制御装置における初期動作確認装置、また、該所
定時間以内に減速またはブレーキライトの点灯を検出す
ると、該所定時間を遅延させることを特徴とするアンチ
スキッド制御装置における初期動作確認装置、また、加
速度が所定値以上の場合、該所定時間を変更することを
特徴とするアンチスキッド制御装置における初期動作確
認装置にある。
【0006】
【本発明の実施例】以下、図面を参照しながら本発明の
実施例について説明する。 <イ>ブレーキ圧系統の構成 X配管のブレーキ圧系統を例にして図1に概略を示す。
ブレーキペタル11を踏むと、2系統用のマスタシリン
ダ12に液圧が発生する。ブレーキ液はリザーバ13に
蓄えられている。マスタシリンダ12から2系統のブレ
ーキ液圧を供給するラインが配管されている。その中の
第1液圧供給ライン14は、インレットバルブ21と2
2を介して各々左前輪31のホイールシリンダ35と右
後輪32のホイールシリンダ36に接続されている。更
に、ブレーキ液は、各々アウトレットバルブ25と2
6、及び、第1液圧排出ライン16を介して第1補助リ
ザイーバ18に接続されている。同様に、他の第2液圧
供給ライン15は、右前輪33と左後輪34のインレッ
トブルブ23と24に接続され、右前輪33のホイール
シリンダ37と左後輪34のホイールシリンダ38に液
圧を供給している。更に、各々アウトレットバルブ27
と28と第2液圧排出ライン17を介して第2補助リザ
イーバ19に接続されている。第1補助リザーバ18
は、アンチスキット制御の際、モータ41を回転し、第
1ポンプ42を駆動することにより、逆止弁を介して第
1液圧供給ライン14にブレーキ液を供給している。同
様に、第2補助リザーバ19は、モータ41を回転する
ことにより、第2ポンプ43を駆動して、逆止弁を介し
て第2液圧供給ライン15にブレーキ液を供給してい
る。
実施例について説明する。 <イ>ブレーキ圧系統の構成 X配管のブレーキ圧系統を例にして図1に概略を示す。
ブレーキペタル11を踏むと、2系統用のマスタシリン
ダ12に液圧が発生する。ブレーキ液はリザーバ13に
蓄えられている。マスタシリンダ12から2系統のブレ
ーキ液圧を供給するラインが配管されている。その中の
第1液圧供給ライン14は、インレットバルブ21と2
2を介して各々左前輪31のホイールシリンダ35と右
後輪32のホイールシリンダ36に接続されている。更
に、ブレーキ液は、各々アウトレットバルブ25と2
6、及び、第1液圧排出ライン16を介して第1補助リ
ザイーバ18に接続されている。同様に、他の第2液圧
供給ライン15は、右前輪33と左後輪34のインレッ
トブルブ23と24に接続され、右前輪33のホイール
シリンダ37と左後輪34のホイールシリンダ38に液
圧を供給している。更に、各々アウトレットバルブ27
と28と第2液圧排出ライン17を介して第2補助リザ
イーバ19に接続されている。第1補助リザーバ18
は、アンチスキット制御の際、モータ41を回転し、第
1ポンプ42を駆動することにより、逆止弁を介して第
1液圧供給ライン14にブレーキ液を供給している。同
様に、第2補助リザーバ19は、モータ41を回転する
ことにより、第2ポンプ43を駆動して、逆止弁を介し
て第2液圧供給ライン15にブレーキ液を供給してい
る。
【0007】<ロ>ブレーキ圧の制御 インレットバルブ21〜24は、制御信号がないときは
開状態となっている。それ故、ブレーキ液圧は、マスタ
シリンダ12から第1〜第2液圧供給ラインを介してホ
イールシリンダ35〜38に連通している。そして、イ
ンレットバルブ21〜24は、信号を受信すると、ブレ
ーキ液圧は遮断される。また、アウトレットバルブ25
〜28は、信号がないときは閉状態で、信号を受信して
開状態になる。開状態では、液圧は、ホイールシリンダ
35〜38から第1〜第2補助リザーバ18、19に連
通している。従って、通常のブレーキ制御の場合は、ブ
レーキペダル11が踏まれると、液圧は、インレットバ
ルブ21〜24を介して、直接、各車輪のホイールシリ
ンダ35〜38に加わり、ブレーキペダル11を緩める
と、液圧もそれに応じて減少し、制動が調整される。こ
の際、ブレーキペダル11に装備されたブレーキランプ
スイッチ51は、ブレーキペダルの踏み込まれた状態を
監視して、ブレーキランプの点灯など、ブレーキ制御の
情報として利用される。
開状態となっている。それ故、ブレーキ液圧は、マスタ
シリンダ12から第1〜第2液圧供給ラインを介してホ
イールシリンダ35〜38に連通している。そして、イ
ンレットバルブ21〜24は、信号を受信すると、ブレ
ーキ液圧は遮断される。また、アウトレットバルブ25
〜28は、信号がないときは閉状態で、信号を受信して
開状態になる。開状態では、液圧は、ホイールシリンダ
35〜38から第1〜第2補助リザーバ18、19に連
通している。従って、通常のブレーキ制御の場合は、ブ
レーキペダル11が踏まれると、液圧は、インレットバ
ルブ21〜24を介して、直接、各車輪のホイールシリ
ンダ35〜38に加わり、ブレーキペダル11を緩める
と、液圧もそれに応じて減少し、制動が調整される。こ
の際、ブレーキペダル11に装備されたブレーキランプ
スイッチ51は、ブレーキペダルの踏み込まれた状態を
監視して、ブレーキランプの点灯など、ブレーキ制御の
情報として利用される。
【0008】アンチスキッド制御の場合、ブレーキペダ
ル11が強く踏み込まれ、タイヤがスリップすると、ア
ンチスキッド制御が作動する。アンチスキッド制御装置
は、図2に示すように、車輪の回転速度を検出する車輪
速センサ52などの信号に基づいて、コンピュータなど
の電子制御装置53により、車輪速、推定車体速、及び
加速度などを求め、スリップの状態を判断する。そし
て、液圧制御装置54内でインレットとアウトレットの
バルブ21〜28の開閉を行い、ホイールブレーキ35
〜38を制御して、車輪のロックをコントロールする。
この時、モータ41が回転し、第1〜第2ポンプ42、
43により、ブレーキ液を第1〜第2補助リザーバ1
8、19から第1〜第2液圧供給ライン14、15に供
給して、ブレーキ圧を必要に応じて各車輪のホイールシ
リンダ35〜38に供給する。もし、モータ41や第1
ポンプ42、第2ポンプ43が故障していると、アンチ
スキッド制御状態に入っても、補助リザーバ18、19
の液を取り出すことができなくなり、補助リザーバが一
杯になると、減圧不能となって、車輪がロックする恐れ
がある。そこで、車輌の始動に際し、予め、モータとポ
ンプの初期動作の確認を行う必要がある。
ル11が強く踏み込まれ、タイヤがスリップすると、ア
ンチスキッド制御が作動する。アンチスキッド制御装置
は、図2に示すように、車輪の回転速度を検出する車輪
速センサ52などの信号に基づいて、コンピュータなど
の電子制御装置53により、車輪速、推定車体速、及び
加速度などを求め、スリップの状態を判断する。そし
て、液圧制御装置54内でインレットとアウトレットの
バルブ21〜28の開閉を行い、ホイールブレーキ35
〜38を制御して、車輪のロックをコントロールする。
この時、モータ41が回転し、第1〜第2ポンプ42、
43により、ブレーキ液を第1〜第2補助リザーバ1
8、19から第1〜第2液圧供給ライン14、15に供
給して、ブレーキ圧を必要に応じて各車輪のホイールシ
リンダ35〜38に供給する。もし、モータ41や第1
ポンプ42、第2ポンプ43が故障していると、アンチ
スキッド制御状態に入っても、補助リザーバ18、19
の液を取り出すことができなくなり、補助リザーバが一
杯になると、減圧不能となって、車輪がロックする恐れ
がある。そこで、車輌の始動に際し、予め、モータとポ
ンプの初期動作の確認を行う必要がある。
【0009】<ハ>モータ初期チェックの流れ コンピュータ等からなる電子制御装置53によるモータ
初期チェックの流れを、一例として図3〜図4に示す。
まず、図3より、電子制御装置53内のカウンタ、フラ
グのクリアなどの初期化ルーチンが実施され(S1)、
続いて、車輪速、車輪加速度、車体速(Vref)の演算
(S2、S3、S4)を行う。次に、モータ初期チェッ
クが既に実施されているか調べるため、実施済フラグ
(例えば、電子制御装置内のレジスタの1ビットを割り
当てる)に1が立っているかをチェックする(S5)。
既に、モータ初期チェックが実施されていれば、再度行
う必要がないので、分岐してステップ(S14)に進
む。未だ、行われていなければ、次にモータ初期チェッ
ク中か否かを調べるために、実施中フラグ(例えば、電
子制御装置内のレジスタの1ビットを割り当てる)に1
が立っているかチェックする(S6)。実施中フラグに
1が立っていれば、モータ初期チェックを行うため、分
岐してモータ初期チェックの動作の確認を行うステップ
S16に進む。
初期チェックの流れを、一例として図3〜図4に示す。
まず、図3より、電子制御装置53内のカウンタ、フラ
グのクリアなどの初期化ルーチンが実施され(S1)、
続いて、車輪速、車輪加速度、車体速(Vref)の演算
(S2、S3、S4)を行う。次に、モータ初期チェッ
クが既に実施されているか調べるため、実施済フラグ
(例えば、電子制御装置内のレジスタの1ビットを割り
当てる)に1が立っているかをチェックする(S5)。
既に、モータ初期チェックが実施されていれば、再度行
う必要がないので、分岐してステップ(S14)に進
む。未だ、行われていなければ、次にモータ初期チェッ
ク中か否かを調べるために、実施中フラグ(例えば、電
子制御装置内のレジスタの1ビットを割り当てる)に1
が立っているかチェックする(S6)。実施中フラグに
1が立っていれば、モータ初期チェックを行うため、分
岐してモータ初期チェックの動作の確認を行うステップ
S16に進む。
【0010】実施中フラグに1が立っていなければ、次
に車輌が発進したか否かを調べるために、車体速(Vre
f )の変化を調べる(S7)。例えば、前回の車体速
(Vref(n-1))と今回の車体速(Vref(n))の差ΔVre
f をとり、その差ΔVref が正ならば発進していると判
断する。なお、外乱の影響を受けにくくするには、サン
プル時間を長くとれば良い。差ΔVref が正ならば発進
したと判断して、ブレーキが踏まれているかどうか調べ
るために、ブレーキランプスイッチ51の値をチェック
する(S8)。ブレーキが踏まれている場合、モータの
初期チェック動作の確認を遅らせるために、カウンタを
クリアしてステップS14に進む(S15)。踏まれて
いなければ、車輌の加速度ΔVref /Δt が、所定値以
上か否かを調べる(S9)。なお、所定値としては、例
えば、0.1gといった値が考えられる。所定値以上の
場合は、早めに初期動作を確認するために、カウンタに
2を加える(S11)。所定値以下の場合は、カウンタ
に1を加える(S10)。次に、発進から所定時間が経
過したかどうか調べるために、カウンタの値が所定値以
上であるかどうか調べる(S12)。なお、所定値とし
ては、例えば200とし、200カウントすると1秒に
なるように構成すると、カウンタに1づつ加算した場合
は、所定時間は1秒となり、カウンタに2を加えた場合
は、0.5秒となる。カウンタの値が所定値以上でなけ
れば、所定時間が経過するまで待つこととなり、ステッ
プS14に進む(S12)。所定値以上であれば、モー
タ初期動作の確認を行うステップ(S16)に入るため
に、モータ初期チェック実施中フラグに1をセットす
る。そして、次回の処理時、モータ初期チェック実施中
フラグに1が立っているか確認するステップ(S6)か
ら、モータ初期チェックの動作の確認を行うステップ
(S16)に分岐することになる(S13)。
に車輌が発進したか否かを調べるために、車体速(Vre
f )の変化を調べる(S7)。例えば、前回の車体速
(Vref(n-1))と今回の車体速(Vref(n))の差ΔVre
f をとり、その差ΔVref が正ならば発進していると判
断する。なお、外乱の影響を受けにくくするには、サン
プル時間を長くとれば良い。差ΔVref が正ならば発進
したと判断して、ブレーキが踏まれているかどうか調べ
るために、ブレーキランプスイッチ51の値をチェック
する(S8)。ブレーキが踏まれている場合、モータの
初期チェック動作の確認を遅らせるために、カウンタを
クリアしてステップS14に進む(S15)。踏まれて
いなければ、車輌の加速度ΔVref /Δt が、所定値以
上か否かを調べる(S9)。なお、所定値としては、例
えば、0.1gといった値が考えられる。所定値以上の
場合は、早めに初期動作を確認するために、カウンタに
2を加える(S11)。所定値以下の場合は、カウンタ
に1を加える(S10)。次に、発進から所定時間が経
過したかどうか調べるために、カウンタの値が所定値以
上であるかどうか調べる(S12)。なお、所定値とし
ては、例えば200とし、200カウントすると1秒に
なるように構成すると、カウンタに1づつ加算した場合
は、所定時間は1秒となり、カウンタに2を加えた場合
は、0.5秒となる。カウンタの値が所定値以上でなけ
れば、所定時間が経過するまで待つこととなり、ステッ
プS14に進む(S12)。所定値以上であれば、モー
タ初期動作の確認を行うステップ(S16)に入るため
に、モータ初期チェック実施中フラグに1をセットす
る。そして、次回の処理時、モータ初期チェック実施中
フラグに1が立っているか確認するステップ(S6)か
ら、モータ初期チェックの動作の確認を行うステップ
(S16)に分岐することになる(S13)。
【0011】<ニ>モータ初期チェックの動作確認処理 モータの初期チェック動作確認の具体的な例を図4に基
づいて示す。この例は、モータにモータと同軸上にモー
タ回転数センサが装備されている場合の例である。ま
ず、モータをオンさせ、モータの回転数を測定し、その
回転数が所定値以上であるか否か調べる(N1、N
2)。所定値以上であれば、ポンプ、又はモータは正常
に動作していると判断し、モータ初期チェック実施済フ
ラグをセットし(N3)、モータをオフにして(N
4)、確認動作を終了する。所定値以下の場合、モータ
初期チェックカウンタをアップし(N5)、このカウン
タの値が所定値より大きいか否かを調査する(N6)。
カウンタ値が所定値より小さい場合は、次回の処理に
て、再び、同様のことを繰り返すことになる。これは、
モータをオンにしてから、モータが定常回転速度に達す
るには、暫く時間を必要とするからである。カウンタ値
が所定値より大きくなった場合には、モータ又はポンプ
の故障と判断し、モータをオフにし、又はドライバーに
警報するために警報ランプを点灯する(N7)。そし
て、通常のブレーキ制御にするために、アンチスキッド
ブレーキシステム(ABS)の制御装置の電源を遮断す
る(N8)。以上は、モータにモータと同軸上にモータ
回転数センサが装備されている場合の例であるが、その
他、モータのリレー端子電圧を調べる方法などがある。
づいて示す。この例は、モータにモータと同軸上にモー
タ回転数センサが装備されている場合の例である。ま
ず、モータをオンさせ、モータの回転数を測定し、その
回転数が所定値以上であるか否か調べる(N1、N
2)。所定値以上であれば、ポンプ、又はモータは正常
に動作していると判断し、モータ初期チェック実施済フ
ラグをセットし(N3)、モータをオフにして(N
4)、確認動作を終了する。所定値以下の場合、モータ
初期チェックカウンタをアップし(N5)、このカウン
タの値が所定値より大きいか否かを調査する(N6)。
カウンタ値が所定値より小さい場合は、次回の処理に
て、再び、同様のことを繰り返すことになる。これは、
モータをオンにしてから、モータが定常回転速度に達す
るには、暫く時間を必要とするからである。カウンタ値
が所定値より大きくなった場合には、モータ又はポンプ
の故障と判断し、モータをオフにし、又はドライバーに
警報するために警報ランプを点灯する(N7)。そし
て、通常のブレーキ制御にするために、アンチスキッド
ブレーキシステム(ABS)の制御装置の電源を遮断す
る(N8)。以上は、モータにモータと同軸上にモータ
回転数センサが装備されている場合の例であるが、その
他、モータのリレー端子電圧を調べる方法などがある。
【0012】
【発明の効果】本発明は次のような効果を得ることがで
きる。 <イ>車輌発進後、所定時間内に確実に初期動作チェッ
クを実施できるので、ドライバーに異常を早期に知らせ
ることができる。 <ロ>ブレーキペダルを踏んでいる際は、初期動作の確
認を行わないので、足に不快なペダル戻りや振動が伝わ
らない。 <ハ>加速度が大きいときは、所定時間を短縮してあ
り、通常、停止状態から車輌を加速する際、比較的大き
な加速度が発生するので、早期に故障を発見することが
できる。 <ニ>大電流を要するモータのチェックをエンジン始動
直後から走行開始段階にシフトできるので、バッテリ電
圧の低下を回避できる。
きる。 <イ>車輌発進後、所定時間内に確実に初期動作チェッ
クを実施できるので、ドライバーに異常を早期に知らせ
ることができる。 <ロ>ブレーキペダルを踏んでいる際は、初期動作の確
認を行わないので、足に不快なペダル戻りや振動が伝わ
らない。 <ハ>加速度が大きいときは、所定時間を短縮してあ
り、通常、停止状態から車輌を加速する際、比較的大き
な加速度が発生するので、早期に故障を発見することが
できる。 <ニ>大電流を要するモータのチェックをエンジン始動
直後から走行開始段階にシフトできるので、バッテリ電
圧の低下を回避できる。
【図1】油圧系統の概略図である。
【図2】アンチスキッド制御装置の概略図である。
【図3】モータの初期チェックのフローチャートであ
る。
る。
【図4】モータ初期チェック動作確認のフローチャート
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】ポンプを駆動するモータを始動させてブレ
ーキ液圧をブレーキに供給する車輌のアンチスキッド制
御装置における初期動作確認装置において、 車輌の発進から所定時間の経過後、該モータを始動さ
せ、 該モータ、または該ポンプが正常に動作するか否かを確
認することを特徴とする、 アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲の請求項1に記載のアンチ
スキッド制御装置における初期動作確認装置において、 該所定時間以内に減速またはブレーキライトの点灯を検
出すると、該所定時間を遅延させることを特徴とする、 アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置。 - 【請求項3】特許請求の範囲の請求項1に記載のアンチ
スキッド制御装置における初期動作確認装置において、 加速度が所定値以上の場合、該所定時間を変更すること
を特徴とする、 アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16335493A JPH06344897A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16335493A JPH06344897A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06344897A true JPH06344897A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15772298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16335493A Pending JPH06344897A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06344897A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005178446A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Advics:Kk | 車両の制御装置の故障点検装置 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP16335493A patent/JPH06344897A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005178446A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Advics:Kk | 車両の制御装置の故障点検装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006335353A (ja) | 自動車用ブレーキ装置 | |
JPH01197164A (ja) | 自動車用アンチスキッド装置の故障判定方法 | |
GB2318844A (en) | A braking system in a vehicle | |
JPH1178819A (ja) | 車両用制動装置 | |
JP2592085B2 (ja) | アンチロック装置 | |
US6421598B1 (en) | Anti-lock brake control device | |
JP3055630B2 (ja) | ブレーキ圧制御方法 | |
US5935186A (en) | Monitor system for hydraulic pressure circuits of vehicles | |
JPH06344897A (ja) | アンチスキッド制御装置における初期動作確認装置 | |
JP4028727B2 (ja) | 自己診断機能を有するセンサを備えた制御システム | |
JPH0999829A (ja) | 車輪速補正方法 | |
KR20150030575A (ko) | Epb 시스템의 고장 진단 방법 | |
JPH11263210A (ja) | 自動車における牽引制御方法及び装置 | |
JPH06343289A (ja) | モータ異常検出装置 | |
JP2001141611A (ja) | 車両の挙動安定化機構の検査方法 | |
JPH082399A (ja) | アンチスキッドブレーキ制御の故障検出装置及び故障検出方法 | |
JP3787884B2 (ja) | アンチロックブレーキ制御装置 | |
JP4432335B2 (ja) | 空気圧‐液圧変換式ブレーキ装置およびその電子制御ユニット | |
JP3169703B2 (ja) | アンチスキッドブレーキ装置の作動点検装置 | |
JP3787882B2 (ja) | アンチロックブレーキ制御装置 | |
JP3485205B2 (ja) | 坂道発進補助装置を備えた車両における制動ランプ点灯制御装置 | |
JPH07117658A (ja) | アンチスキッドブレーキ制御用ポンプの故障検出装置及び故障検出方法 | |
KR100200116B1 (ko) | 브레이크 페일 방지 시스템 | |
JPH10175538A (ja) | 流体給排装置 | |
JP2003025979A (ja) | 車両走行特性の調節装置におけるエラーの検出装置および方法 |