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JP3485205B2 - 坂道発進補助装置を備えた車両における制動ランプ点灯制御装置 - Google Patents

坂道発進補助装置を備えた車両における制動ランプ点灯制御装置

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Publication number
JP3485205B2
JP3485205B2 JP22981794A JP22981794A JP3485205B2 JP 3485205 B2 JP3485205 B2 JP 3485205B2 JP 22981794 A JP22981794 A JP 22981794A JP 22981794 A JP22981794 A JP 22981794A JP 3485205 B2 JP3485205 B2 JP 3485205B2
Authority
JP
Japan
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brake
valve
braking
braking lamp
compressed air
Prior art date
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Application number
JP22981794A
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JPH0891118A (ja
Inventor
清之 高岩
一郎 小池
治行 牧内
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP22981794A priority Critical patent/JP3485205B2/ja
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  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後続車等に制動の動作
を知らせるための制動ランプの点灯制御装置に関し、特
に坂道発進を簡単に行うことのできるようにする坂道発
進補助装置(Hill Start Aid:以下、HSAともいう)
を備えた車両における制動ランプの点灯制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、パーキングブ
レーキやブレーキペダルからアクセルペダルへの急な踏
み換え操作を必要としないで、自動車の坂道発進が簡単
にできるようにしたり、信号待ちや渋滞路におけるブレ
ーキペダルの踏み続ける操作を不要にしてブレーキ操作
による疲労を軽減したりするためのHSAが開発されて
いる。
【0003】また、自動車においては、後続車等に制動
動作が行われたことを知らせるために制動ランプが従来
から設けられているが、このような従来の制動ランプの
なかには、ブレーキバルブからの出力圧を圧力検知手段
が検知し、その検知信号により点灯されるようになって
いる制動ランプがある。
【0004】このようなHSAおよび制動ランプを備え
た従来のブレーキ制御システムの一例として、例えば図
3に示すようなブレーキ制御システムがある。このブレ
ーキ制御システムには、他に、制動時に制動車輪のロッ
クを防止するためにブレーキ力を調整するアンチスキッ
ドブレーキ制御(以下、ABSともいう)システムおよ
び発進時や急加速時に駆動輪がスリップ傾向にある場
合、駆動輪のブレーキを作動することにより駆動輪がス
リップするのを抑止するトラクションコントロール(以
下、TRCともいう)システムがHSAとともに一体的
に組み込まれている。
【0005】図3に示すように、このブレーキ制御シス
テムは、非駆動輪である左右の前輪1,2の車輪速度を
検出する車輪速センサ3,4、前輪1,2のブレーキ圧力
を調整するABSモジュレータ5、前輪1,2の制動の
ためのブレーキ圧を発生するブレーキ作動器であるブレ
ーキアクチュエータ6、駆動輪である左右の前後輪7,
8の車輪速度を検出する車輪速センサ9,10、前後輪
7,8および非駆動輪である左右の後後輪7′,8′のブ
レーキ圧力をそれぞれ左側車輪および右側車輪毎に調整
するABSモジュレータ11,12、前後輪7,8および
後後輪7′,8′の制動のためのブレーキ圧を発生する
ブレーキ作動器に相当するブレーキアクチュエータ1
3,14、ブレーキペダル15によって開閉制御され、
ブレーキ制御弁に相当するデュアルブレーキバルブ1
6、TRC時に開いてエアタンク17内の圧縮空気を、
左右の前後輪7,8および後後輪7′,8′のABSモジ
ュレータ11,12へそれぞれ送給する電磁弁からなる
トラクションコントロールバルブ(以下、TRCバルブ
ともいう)18,19、デュアルブレーキバルブ16の
下流側に設けられて所定時にエアタンク17,17′内
の圧縮空気を、前輪側のABSモジュレータ5および後
輪側のABSモジュレータ11,12へそれぞれ送給遮
断する電磁弁からなる坂道発進補助バルブ(以下、HS
Aバルブともいう)20,21、各車輪速センサ3,4,
9,10から車輪速信号が供給されるとともに、各AB
Sモジュレータ5,11,12および各TRCバルブ1
8,19を制御するABS/TRCコントロールユニッ
ト(以下、ABS/TRC ECUともいう)22、お
よびクラッチストロークセンサ23からクラッチストロ
ーク信号と、クラッチスイッチ24からクラッチ油圧信
号と、ニュートラルスイッチ25からニュートラル信号
と、パーキングブレーキスイッチ27からパーキングブ
レーキ信号と、ドアスイッチ28からドア開閉信号と、
HSA作動スイッチ29からHSA作動信号とがそれぞ
れ供給されるとともに、パイロットランプ30と、常開
のHSAバルブ20,21と、ブザー31とを制御する
HSAコントロールユニット(以下、HSA ECUと
もいう)32を備えている。
【0006】また、デュアルブレーキバルブ16の出力
側とHSAバルブ20,21の入力側との間の通路に
は、この通路のエア圧を検知する圧力検知手段である圧
力スイッチ35,36が設けられており、これらの圧力
スイッチ35,36は、制動ランプ回路37に設けら
れ、制動ランプ38のオン・オフを行う、第1開閉手段
に相当する常開のオン・オフ用リレー39に接続されて
いるとともに、HSA ECU32に接続されていて圧
力スイッチ35,36からのストップランプ信号がEC
U32に供給されるようになっている。
【0007】このように構成されたブレーキ制御システ
ムにおいては、制動時、ブレーキペダル15を踏み込ん
でデュアルブレーキバルブ16を作動させることによ
り、デュアルブレーキバルブ16からの圧縮空気がHS
Aバルブ20,21およびABSモジュレータ5,11,
12を通ってブレーキアクチュエータ6,13,14に供
給され、ブレーキアクチュエータ6,13,14は制動油
圧を発生する。ブレーキアクチュエータ6,13,14で
発生した制動油圧は、各車輪1,2,7,7´,8,8´の
ブレーキシリンダ(不図示)に導入され、各ブレーキシ
リンダが各車輪1,2,7,7´,8,8´のブレーキを作
動する。
【0008】ところで、ブレーキペダル15が踏み込ま
れてデュアルブレーキバルブ16から圧縮空気が流出す
ると、その圧縮空気のエア圧が圧力スイッチ35,36
によって検知される。圧力スイッチ35,36はこのエ
ア圧を検知すると検知信号を出力し、この検知信号によ
りオン・オフ用リレー39がオンして閉じるので、制動
ランプ38が電源に接続されて点灯する。これにより、
後続車等は前方の車両が制動動作を行ったことを知る。
【0009】 制動を解除するために、ブレーキペダル
15を解放してデュアルブレーキバルブ16を非作動位
置にすると、ブレーキアクチュエータ6,13,14に供
給されている圧縮空気は、ABSモジュレータ5,11,
12およびHSAバルブ20,21を通ってデュアルブ
レーキバルブ16から大気に排出される。これにより、
ブレーキアクチュエータ6,13,14が非作動状態とな
るので、各ブレーキシリンダの制動油圧が低下して各車
輪1,2,7,7´,8,8´のブレーキが解除される。
【0010】ブレーキアクチュエータ6,13,14の圧
縮空気がデュアルブレーキバルブ16から排出される
と、圧力スイッチ35,36は圧縮空気のエア圧を検知
しなく検知信号を出力しない。したがって、オン・オフ
用リレー39がオフして開くので、制動ランプ38が電
源から遮断されて消灯する。これにより、後続車等は前
方の車両が制動動作を解除したことを知る。
【0011】また、HSAは次のようにして作動する。
まずHSA作動スイッチ29をオンするとともに、パー
キングブレーキを解除する。このパーキングブレーキの
解除がパーキングブレーキスイッチ27により検知され
て、パーキングブレーキ解除信号がHSA ECU32
に送給される。次に、ブレーキペダル15を踏み込む
と、デュアルブレーキバルブ16から圧縮空気が出力さ
れて、その圧縮空気の圧力が圧力スイッチ35,36に
より検出され、圧力スイッチ35,36からブレーキ作
動信号がHSA ECU32に供給される。またデュア
ルブレーキバルブ16から圧縮空気がブレーキアクチュ
エータ6に供給されるとともにダブルチェックバルブ3
3,34を通してブレーキアクチュエータ13,14に供
給され、ブレーキが作動する。そして、ブレーキペダル
15を所定時間(例、1秒)以上踏み続けると、HSA
ECU32はHSAバルブ20,21をオンして閉じ
る。これにより、電磁弁が作動してブレーキバルブ16
とブレーキアクチュエータ6,13,14との間が遮断さ
れ、その結果ブレーキアクチュエータ6,13,14には
ブレーキバルブ16の出力に応じた圧力に保持される。
HSAバルブ20,21のオンと同時に、HSA ECU
32はパイロットランプ30を点灯し、運転者にHSA
バルブ20,21のオンを知らせる。運転者はパイロッ
トランプ30の点灯を見てブレーキペダル15を解放す
るが、ブレーキは作動状態に保持される。また、この状
態ではギヤをニュートラルにしてクラッチを放してもブ
レーキは作動状態に保持されている。
【0012】HSAバルブ20,21をオフにして開く
には、(1)HSA作動スイッチ29をオフにするか、(2)
ギヤインによりニュートラルスイッチ25をオフしかつ
クラッチ接続によりクラッチスイッチ24をオフするか
または半クラッチによりクラッチストロークセンサ23
をオフするか、あるいは(3)パーキングブレーキを作動
してパーキングブレーキスイッチ27をオンするかのい
ずれかの操作を行う。これらの操作により、HSA E
CU32はHSAバルブ20,21をオフにして開く。
HSAバルブ20,21が開くことにより、ブレーキア
クチュエータ6,13,14内に供給されている圧縮空気
は、ABSモジュレータ5,11,12、HSAバルブ2
0,21を通ってブレーキバルブ16より排出され、ブ
レーキが解除する。(2)の場合は発進時に行う場合であ
り、特に坂道発進時に有効となる。また、(3)の場合は
パーキングブレーキが確実に行われるようになる。
【0013】更に、HSAバルブ20,21がオンして
いる状態で、ドアスイッチ28がオンすると、すなわち
ドアが開放されると、HSA ECU32はブザー31
を鳴らして警報を発するようになっている。これは、H
SAバルブ20,21がパーキングブレーキに使用され
るのを防止するためである。
【0014】このようなHSAにより、パーキングブレ
ーキやブレーキペダルからアクセルペダルへの急な踏み
換え操作を何等必要としないで、坂道発進が簡単にでき
るようなるとともに、信号待ちや渋滞路におけるブレー
キペダルの踏み続ける操作が不要となり、ブレーキ操作
による疲労を軽減することができるようになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブレーキ制御システムにおいては、HSAバ
ルブ20,21のオンによるブレーキ作動保持状態か
ら、HSAバルブ20,21をオフしたとき、ブレーキ
アクチュエータ6,13,14内に供給されている圧縮空
気がHSAバルブ20,21を通ってブレーキバルブ1
6より排出されるようになる。このとき、排出される圧
縮空気の圧力を圧力スイッチ35,36が検知してしま
い、その検知信号によりオン・オフ用リレー39がオン
し、制動ランプ38が点灯してしまう。このため、後続
車は、前方車が制動動作を行っていないにもかかわらず
制動動作を行ったものと誤認してしまうおそれがある。
【0016】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、HSAバルブによるブレ
ーキ作動保持状態からのHSAバルブのオフ時に、制動
ランプが点灯することのないようにして、後続車等によ
る制動動作の誤認を防止することのできる坂道発進補助
装置を備えた車両における制動ランプの点灯制御装置を
提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、圧縮空気を貯蔵するエアタン
クと、前記圧縮空気が供給されることにより作動するブ
レーキ作動器と、前記エアタンクと前記ブレーキ作動器
との間に設けられ、前記ブレーキ作動器に対して前記圧
縮空気の給排を制御するブレーキ制御弁と、このブレー
キ制御弁と前記ブレーキ作動器との間の通路に配設され
て、オフ時に開いて前記ブレーキ作動器に対する前記圧
縮空気の給排を可能にするとともにオンしたとき閉じて
少なくとも前記ブレーキ制御弁方向への圧縮空気の流れ
を遮断してブレーキ作動状態に保持する坂道発進補助バ
ルブと、前記ブレーキ制御弁と前記坂道発進補助バルブ
との間の通路内の、前記ブレーキ作動器に対して給排さ
れる前記圧縮空気のエア圧を検知して検知信号を出力す
る圧力検知手段と、点灯することにより制動動作を表示
する制動ランプと、この制動ランプを点灯するための電
源と、この電源と前記制動ランプとの間に配設されて、
オフ時に開くとともに前記圧力検知手段からの検知信号
によりオンして閉じることにより前記制動ランプの消灯
・点灯を制御する第1開閉手段と、前記坂道発進補助バ
ルブのオン・オフを制御する坂道発進補助電子制御装置
とからなる坂道発進補助装置を備えた車両における制動
ランプの点灯制御装置において、前記制動ランプの前記
開閉手段と前記制動ランプとの間に、オフ時に閉じて制
動ランプの点灯を可能にするとともにオン時に開いて制
動ランプの点灯を禁止する第2開閉手段が配設されてい
るとともに、前記坂道発進補助電子制御装置に、前記坂
道発進補助バルブがオンからオフになったとき前記第2
開閉手段を一定時間だけオンに制御する第2開閉手段制
御手段が設けられていることを特徴としている。
【0018】 また請求項2の発明は、前記一定時間
が、前記坂道発進補助バルブがオンしてブレーキ作動保
持状態にする際の前記ブレーキ制御弁の出力圧または前
記ブレーキ作動器の内圧のいずれかに基づいて設定され
ていることを特徴としている。更に請求項3の発明は、
前記ブレーキ制御弁が、ブレーキバルブまたは中継弁の
いずれかであることを特徴としている。
【0019】
【作用】このように構成された本発明においては、坂道
発進補助バルブがオンのブレーキ作動保持状態からオフ
のブレーキ作動解除状態になったとき、第2開閉手段制
御手段が第2開閉手段を一定時間だけオンして開く。こ
れにより、ブレーキ作動器内の圧縮空気が坂道発進補助
バルブとブレーキ制御弁との間の通路を通してブレーキ
制御弁から排出されるとき、圧力検知手段がこの通路内
を流れる圧縮空気のエア圧を検知して第1開閉手段をオ
ンして閉じても、第2開閉手段が開いているので、制動
ランプは点灯しない。したがって、後続車等による制動
動作の誤認を防止することができるようになる。
【0020】そして、一定時間が経過すると、第2開閉
手段制御手段は第2開閉手段をオフして閉じるが、この
ときにはブレーキ作動器内の圧縮空気のほとんどがブレ
ーキ制御弁から既に排出されており、したがって圧力検
知手段がエア圧を検知しないので、第1開閉手段がオフ
して開いている。したがって、制動ランプが点灯するこ
とはない。
【0021】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。図1は、本発明にかかる坂道発進補助装置を
備えた車両における制動ランプの点灯制御装置の一実施
例が適用されるブレーキ制御システムを示す図である。
なお、前述の図3に示すブレーキ制御システムと同じ構
成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明
を省略する。
【0022】本実施例においては、図1に示すように制
動ランプ回路37において制動ランプ38のオン・オフ
用リレー39と制動ランプ38との間に、オフ時に閉じ
て制動ランプ38の点灯を可能にするとともにオン時に
開いて制動ランプ38の点灯を禁止する、本発明の第2
開閉手段に相当する常閉の制動ランプ点灯禁止用リレー
40が介設されている。この制動ランプ点灯禁止用リレ
ー40は、HSA ECU32内に設けられている制動
ランプ点灯禁止用リレー制御装置32aに接続されてお
り、この制動ランプ点灯禁止用リレー制御装置32aか
らのオン信号により開くようになっている。すなわち、
HSA ECU32がHSAバルブ20,21をオンから
オフにする際に、HSAバルブ20,21へオン信号を
出力すると同時に、制動ランプ点灯禁止用リレー制御装
置32aが制動ランプ点灯禁止用リレー40へオン信号
を一定時間だけ出力するとともに、このオン信号によ
り、制動ランプ点灯禁止用リレー40が一定時間だけ開
くようになっている。
【0023】この一定時間は、ブレーキアクチュエータ
6,13,14内のほとんどの圧縮空気がブレーキバルブ
16より排出されて、排出される圧縮空気の圧力が、圧
力スイッチ35,36が検知しない程度の圧力になるま
での時間に設定されている。そして、この一定時間は、
例えばブレーキ作動保持状態にする際のブレーキバルブ
16の出力圧あるいはブレーキ作動保持状態でのブレー
キアクチュエータ6,13,14内のエア圧に基づいて決
定することができる。その場合、ブレーキバルブ16の
出力側にあるいはブレーキアクチュエータ6,13,14
に、図示しないがそれぞれ圧力センサを設ける必要があ
ることは言うまでもない。
【0024】したがって、HSAバルブ20,21をオ
ンからオフとなって、ブレーキアクチュエータ6,13,
14内に供給されている圧縮空気がHSAバルブ20,
21を通ってブレーキバルブ16より排出されるとき、
排出される圧縮空気の圧力を圧力スイッチ35,36が
検知して検知信号を出力し、その検知信号によりオン・
オフ用リレー39がオンして閉じても、制動ランプ点灯
禁止用リレー40が開くので、制動ランプ38が点灯す
ることは阻止される。
【0025】そして、本実施例においては制動ランプ点
灯禁止用リレー40へオン信号を出力してから一定時間
が経過したとき、HSA ECU32が制動ランプ点灯
禁止用リレー40をオフして閉じるようになっている。
この一定時間が経過したときは、ブレーキアクチュエー
タ6,13,14内の圧縮空気が既にブレーキバルブ16
よりほとんど排出されて、その圧力はほぼ大気圧となっ
ている。したがって、圧力スイッチ35,36が検知信
号を出力することはなく、制動ランプ点灯禁止用リレー
40がオフになって閉じても制動ランプが点灯すること
はない。これにより、後続車が制動動作の誤認をするこ
とが防止される。
【0026】また本実施例においては、制動ランプ点灯
禁止用リレー40を設けるだけでよくしかも制動ランプ
点灯禁止用リレー40を簡単な構造のリレーで構成する
ことができるので、従来のブレーキ制御システムを大幅
に設計変更する必要はなく、構造が簡単でありしかも安
価に製造することができる。
【0027】図2は、制動ランプ点灯禁止用リレーの制
御のフローの一例を示す図である。図2に示すように、
ステップS1においてHSAバルブ20,21がオンし
ているか否かが判断され、HSAバルブ20,21がオ
ンしていないと判断されると、ステップS2においてフ
ラグがセットされているか否かが判断される。HSAバ
ルブ20,21がオンする前はフラグはセットされてい
ないので、ステップS2においてフラグがセットされて
いないと判断され、ステップS3において制動ランプ点
灯禁止用リレー40がオフされて閉じられるとともに、
ステップS4において制動ランプ点灯禁止用リレー40
のタイマがリセットされてスタートへリターンする。し
たがって、圧力スイッチ35,36が圧力を検知する
と、制動ランプ38が点灯するようになる。
【0028】ステップS1において、HSAバルブ2
0,21がオンしていると判断されるとステップS5に
おいてフラグがセットされた後、ステップS6において
HSAバルブ20,21がオフになったか否かが判断さ
れる。すなわち、ブレーキ制御システムはブレーキ作動
保持状態にあり、このブレーキ作動保持状態が解除され
たか否かが判断されることになる。HSAバルブ20,
21がオフしていないと判断されると、まだブレーキ作
動保持状態にあることになり、ステップS3およびS4
の各処理を行った後、スタートへリターンする。この状
態で、ステップS1において再びHSAバルブ20,2
1がオンしているか否かが判断されるが、このときには
HSAバルブ20,21はオフしていないので、ステッ
プS5においてフラグがセット状態に保持され、再びス
テップS6の処理が行われる。そして、HSAバルブ2
0,21がオフになるまで、ステップS1,S5,S6,S
3,S4の各処理が繰り返される。
【0029】HSAバルブ20,21がオフになって、
ブレーキ作動保持が解除されると、ステップS1におい
てHSAバルブ20,21がオンしていないと判断さ
れ、ステップS2においてフラグがセットされているか
否かが判断される。このときにはフラグがセットされて
いるので、ステップ6に移行し、再びステップS6の処
理が行われる。ステップS6においてHSAバルブ2
0,21がオフしたと判断されると、ステップS7にお
いてフラグがリセットされ、続いてステップS8におい
て制動ランプ点灯禁止用リレー40のタイマがインクリ
メントされた後、ステップS9において制動ランプ点灯
禁止用リレー40のタイマが設定時間より小さいか否か
が判断される。制動ランプ点灯禁止用リレー40のタイ
マが設定時間より小さいと判断されると、ステップS1
0において制動ランプ点灯禁止用リレー40がオンされ
て開かれる。こうして、ブレーキ作動保持状態からブレ
ーキ作動保持状態が解除されたことになり、HSA E
CU32は時間を計測するとと同時に制動ランプ点灯禁
止用リレー40をオンして開く。したがって、圧力スイ
ッチ35,36が圧力を検知しても、制動ランプ38の
点灯が阻止される。
【0030】次に、再びステップS8に戻り、制動ラン
プ点灯禁止用リレー40のタイマが設定時間になるま
で、ステップS8からステップS10までの各処理が繰
り返されて行われる。すなわち、この設定時間が経過す
るまで制動ランプ点灯禁止用リレー40がオン状態に保
持される。ステップS9において、制動ランプ点灯禁止
用リレー40のタイマが設定時間より小さくないと判断
されると、HSA ECU32が制動ランプ点灯禁止用
リレー40をオンしてから設定時間経過したことにな
り、ステップS3およびS4の各処理を行った後スター
トへリターンする。
【0031】なお、前述の実施例では、本発明をABS
システムとTRCシステムとが一体的に組み込まれてい
るブレーキ制御システムに適用して説明しているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、HSAを備えた
ものであれば、ABS/TRCシステムのないブレーキ
制御システムにも適用することができる。
【0032】また前述の実施例では、本発明をブレーキ
作動器として圧縮空気により作動してブレーキ圧を発生
するブレーキアクチュエータ6,13,14を備えたブレ
ーキ制御システムに適用しているが、本発明はこれに限
定されることなく、ブレーキ作動器として圧縮空気によ
り作動してブレーキ力を発生するエアチャンバを備えた
ブレーキ制御システムにも適用することができる。
【0033】更に前述の実施例では、ブレーキバルブ1
6が本発明のブレーキ制御弁に相当するものとしている
が、本発明はこれに限定されることなく、ブレーキバル
ブからのブレーキ作動信号圧により作動してブレーキ作
動器に対する圧縮空気の給排を制御する中継弁を備えた
ブレーキ制御システムにも適用することができる。その
場合、中継弁は本発明のブレーキ制御弁を構成する。そ
して、制動ランプ点灯禁止用リレー40を開く一定時間
は、ブレーキ作動保持状態でのエアチャンバ内のエア圧
あるいは中継弁の出力圧に基づいて決定することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる坂道発進補助装置を備えた車両における制動ラ
ンプの点灯制御装置によれば、ブレーキ作動保持状態か
らブレーキ作動を解除したとき、第2開閉手段を一定時
間開くようにしているので、ブレーキ作動器内の圧縮空
気がブレーキバルブから排出されるとき、圧力検知手段
が坂道発進補助バルブとブレーキ制御弁との間の通路内
を流れる圧縮空気のエア圧を検知して第1開閉手段をオ
ンして閉じても、制動ランプが点灯することはない。し
たがって、後続車等による制動動作の誤認を防止でき
る。
【0035】また本発明によれば、リレー等の簡単な開
閉手段を設けるだけで済むので、従来のブレーキ制御シ
ステムを大幅に設計変更する必要はなく、構造が簡単で
ありしかも安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる坂道発進補助装置を備えた車
両における制動ランプの点灯制御装置の一実施例が適用
されるブレーキ制御システムを示す図である。
【図2】 制動ランプ点灯禁止用リレーを制御するため
のフローを示す図である。
【図3】 従来の坂道発進補助装置を備えた車両におけ
る制動ランプの点灯制御装置が適用されたブレーキ制御
システムを示す図である。
【符号の説明】
1,2…前輪、5,11,12…アンチスキッド制御用の
モジュレータ、6,13,14…ブレーキアクチュエー
タ、7,8…前後輪、7′,8′…後後輪、15…ブレー
キペダル、16…デュアルブレーキバルブ、17,1
7′…エアタンク、18,19…トラクションコントロ
ールバルブ(TRCバルブ)、20,21…坂道発進補
助用バルブ(HSAバルブ)、22…ABS/TRCコ
ントロールユニット(ABS/TRC ECU)、32
…HSAコントロールユニット(HSA ECU)、3
2a…制動ランプ点灯禁止用リレー制御装置、35,3
6…圧力スイッチ、37…制動ランプ回路、38…制動
ランプ、39…オン・オフ用リレー、40…制動ランプ
点灯禁止用リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−90469(JP,A) 特開 平4−118343(JP,A) 特開 昭58−71231(JP,A) 特開 平1−262231(JP,A) 実開 昭57−174252(JP,U) 実開 昭60−127247(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60Q 1/44 B60T 13/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気を貯蔵するエアタンクと、前記
    圧縮空気が供給されることにより作動するブレーキ作動
    器と、前記エアタンクと前記ブレーキ作動器との間に設
    けられ、前記ブレーキ作動器に対して前記圧縮空気の給
    排を制御するブレーキ制御弁と、このブレーキ制御弁と
    前記ブレーキ作動器との間の通路に配設されて、オフ時
    に開いて前記ブレーキ作動器に対する前記圧縮空気の給
    排を可能にするとともにオンしたとき閉じて少なくとも
    前記ブレーキ制御弁方向への圧縮空気の流れを遮断して
    ブレーキ作動状態に保持する坂道発進補助バルブと、前
    記ブレーキ制御弁と前記坂道発進補助バルブとの間の通
    、前記ブレーキ作動器に対して給排される前記圧
    縮空気のエア圧を検知して検知信号を出力する圧力検知
    手段と、点灯することにより制動動作を表示する制動ラ
    ンプと、この制動ランプを点灯するための電源と、この
    電源と前記制動ランプとの間に配設されて、オフ時に開
    くとともに前記圧力検知手段からの検知信号によりオン
    して閉じることにより前記制動ランプの消灯・点灯を制
    御する第1開閉手段と、前記坂道発進補助バルブのオン
    ・オフを制御する坂道発進補助電子制御装置とからなる
    坂道発進補助装置を備えた車両における制動ランプの点
    灯制御装置において、 前記制動ランプの前記開閉手段と前記制動ランプとの間
    に、オフ時に閉じて制動ランプの点灯を可能にするとと
    もにオン時に開いて制動ランプの点灯を禁止する第2開
    閉手段が配設されているとともに、前記坂道発進補助電
    子制御装置に、前記坂道発進補助バルブがオンからオフ
    になったとき前記第2開閉手段を一定時間だけオンに制
    御する第2開閉手段制御手段が設けられていることを特
    徴とする坂道発進補助装置を備えた車両における制動ラ
    ンプの点灯制御装置。
  2. 【請求項2】 前記一定時間は、前記坂道発進補助バル
    ブがオンしてブレーキ作動保持状態にする際の前記ブレ
    ーキ制御弁の出力圧または前記ブレーキ作動器の内圧の
    いずれかに基づいて設定されていることを特徴とする請
    求項1記載の坂道発進補助装置を備えた車両における制
    動ランプの点灯制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ制御弁は、ブレーキバルブ
    または中継弁のいずれかであることを特徴とする請求項
    1または2記載の坂道発進補助装置を備えた車両におけ
    る制動ランプの点灯制御装置。
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