JPH0633212B2 - 油中水型エマルション爆薬組成物 - Google Patents
油中水型エマルション爆薬組成物Info
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- JPH0633212B2 JPH0633212B2 JP58158960A JP15896083A JPH0633212B2 JP H0633212 B2 JPH0633212 B2 JP H0633212B2 JP 58158960 A JP58158960 A JP 58158960A JP 15896083 A JP15896083 A JP 15896083A JP H0633212 B2 JPH0633212 B2 JP H0633212B2
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- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06B—EXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
- C06B47/00—Compositions in which the components are separately stored until the moment of burning or explosion, e.g. "Sprengel"-type explosives; Suspensions of solid component in a normally non-explosive liquid phase, including a thickened aqueous phase
- C06B47/14—Compositions in which the components are separately stored until the moment of burning or explosion, e.g. "Sprengel"-type explosives; Suspensions of solid component in a normally non-explosive liquid phase, including a thickened aqueous phase comprising a solid component and an aqueous phase
- C06B47/145—Water in oil emulsion type explosives in which a carbonaceous fuel forms the continuous phase
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06B—EXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
- C06B23/00—Compositions characterised by non-explosive or non-thermic constituents
- C06B23/002—Sensitisers or density reducing agents, foam stabilisers, crystal habit modifiers
- C06B23/004—Chemical sensitisers
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は油中水型エマルシヨン爆薬組成物に係り、特定
の大きさの気泡保持剤と特定の鋭感剤とを含ませること
によつて威力を大幅に低減させずに爆速を低減させ、か
つ殉爆性能の優れた油中水型エマルシヨン爆薬組成物に
関する。
の大きさの気泡保持剤と特定の鋭感剤とを含ませること
によつて威力を大幅に低減させずに爆速を低減させ、か
つ殉爆性能の優れた油中水型エマルシヨン爆薬組成物に
関する。
近年油中水型エマルシヨン爆薬(以下W/O爆薬と略記
する。)の研究が数多く成されている。例えば米国特許
第3,161,551号明細書及び同第3,447,9
78号明細書にも開示されているように、その基本的構
成は、いずれも炭素質燃料成分からなる連続相と、硝酸
アンモニウム等の無機酸化酸塩水溶液を分散相とする乳
化構造を有する爆薬で、この点従来から知られている水
中油型スラリー爆薬(以下O/W爆薬と略記)と全く異
なつた構造を有している。
する。)の研究が数多く成されている。例えば米国特許
第3,161,551号明細書及び同第3,447,9
78号明細書にも開示されているように、その基本的構
成は、いずれも炭素質燃料成分からなる連続相と、硝酸
アンモニウム等の無機酸化酸塩水溶液を分散相とする乳
化構造を有する爆薬で、この点従来から知られている水
中油型スラリー爆薬(以下O/W爆薬と略記)と全く異
なつた構造を有している。
即ちO/W爆薬が、例えば、木村真著「スラリー爆薬,
性能使用方法」山海堂(1975)に記載されているよ
うに、酸化酸塩水溶液並びに鋭感剤等を、ゲル化剤でゲ
ル状に分散させた水中油型構造を有するのに対し、W/
O爆薬は、粒径が10μm〜0.1μmの無機酸化酸塩水
溶液の微小液滴を、極めて薄い炭素質燃料成分及び界面
活性剤からなる油膜で覆つた油中水型微細構造を有して
いる(例えば工業火薬協会誌,43巻(5号),285
頁〜294頁,1982年)。
性能使用方法」山海堂(1975)に記載されているよ
うに、酸化酸塩水溶液並びに鋭感剤等を、ゲル化剤でゲ
ル状に分散させた水中油型構造を有するのに対し、W/
O爆薬は、粒径が10μm〜0.1μmの無機酸化酸塩水
溶液の微小液滴を、極めて薄い炭素質燃料成分及び界面
活性剤からなる油膜で覆つた油中水型微細構造を有して
いる(例えば工業火薬協会誌,43巻(5号),285
頁〜294頁,1982年)。
この構造上の違いが、W/O爆薬とO/W爆薬の性能上
及び組成上の大きな違いとなり、O/W爆薬が、アルミ
ニウム(米国特許第3,121,036号明細書)やモ
ノメチルアミン硝酸塩(米国特許第3,431,155
号明細書及び同3,471,346号明細書)などの鋭
感剤を必要とし、爆速が比較的遅いのに対し、W/O爆
薬は、炭素質燃料成分と無機酸化酸塩との接触効率が良
く、その結果爆速が速く、鋭感剤を含まなくとも、それ
自身本質的に雷管起爆性を有し、後ガスが良好で広範囲
に薬質を変化できるなど、良好な特性を有している。
及び組成上の大きな違いとなり、O/W爆薬が、アルミ
ニウム(米国特許第3,121,036号明細書)やモ
ノメチルアミン硝酸塩(米国特許第3,431,155
号明細書及び同3,471,346号明細書)などの鋭
感剤を必要とし、爆速が比較的遅いのに対し、W/O爆
薬は、炭素質燃料成分と無機酸化酸塩との接触効率が良
く、その結果爆速が速く、鋭感剤を含まなくとも、それ
自身本質的に雷管起爆性を有し、後ガスが良好で広範囲
に薬質を変化できるなど、良好な特性を有している。
しかし、W/O爆薬の雷管起爆性,爆轟伝播性及び殉爆
性を維持する為には、通常爆薬に気泡を含ませる必要が
あり、これら気泡保持剤として、粒径の小さな微小中空
球体を用いるのが常である。例えば米国特許第4,11
0,134号明細書では、粒径10〜175μmの硬い
独立気泡を形成するグラスマイクロバルーンやサラン樹
脂球を、特開昭56−84395号公報によれば、その
他シラスマイクロバルーンを、特願昭58−12755
7号によれば、レジンマイクロバルーンなど、いずれも
粒径175μm以下の小さい微小中空球体を使用してい
る。一方これら気泡保持剤を使用せず、機械的に巻込ん
だ気泡や、起泡剤等による単純な気泡のみでも使用可能
である事が記載(米国特許第4,008,108号明細
書)されているが、これら単純気泡に於いては、含有気
泡量に限界がある上、長期間気泡を保持する事が困難
で、経時と共に、脱泡して、雷管起爆性を失うなど、経
時劣化が早く、実用に耐えない。従つてW/O爆薬に於
いては、雷管起爆性、殉爆性能を維持し、かつ爆轟信頼
性を得る為には、粒径が小さく、かつ気泡を長期間維持
させる為に、独立気泡を形成する比較的材質が硬目の微
小中空球体を用いるのが常識とされてきた。
性を維持する為には、通常爆薬に気泡を含ませる必要が
あり、これら気泡保持剤として、粒径の小さな微小中空
球体を用いるのが常である。例えば米国特許第4,11
0,134号明細書では、粒径10〜175μmの硬い
独立気泡を形成するグラスマイクロバルーンやサラン樹
脂球を、特開昭56−84395号公報によれば、その
他シラスマイクロバルーンを、特願昭58−12755
7号によれば、レジンマイクロバルーンなど、いずれも
粒径175μm以下の小さい微小中空球体を使用してい
る。一方これら気泡保持剤を使用せず、機械的に巻込ん
だ気泡や、起泡剤等による単純な気泡のみでも使用可能
である事が記載(米国特許第4,008,108号明細
書)されているが、これら単純気泡に於いては、含有気
泡量に限界がある上、長期間気泡を保持する事が困難
で、経時と共に、脱泡して、雷管起爆性を失うなど、経
時劣化が早く、実用に耐えない。従つてW/O爆薬に於
いては、雷管起爆性、殉爆性能を維持し、かつ爆轟信頼
性を得る為には、粒径が小さく、かつ気泡を長期間維持
させる為に、独立気泡を形成する比較的材質が硬目の微
小中空球体を用いるのが常識とされてきた。
しかしながら、この様なW/O爆薬は、O/W爆薬に較
べ爆速の速いのが特徴であり、逆に低爆速とする事は困
難であつた。例えば爆速を下げる最も一般的手法は、爆
薬の比重を軽くするか、その威力を極端に低下させるか
のいずれかであるが、比重を下げる為に、例えば爆薬の
容積当り40%容量の気泡を含ませるべく、粒径の小さ
い多量の上記微小中空球体を加えても、紙筒爆速を30
00m/s以下にする事は出来ず、しかも、この様に多量
の気泡保持剤を用いると、殉爆性能や爆轟信頼性が極端
に低下し、実用に耐えなかつた。一方威力を低減する
為、多量の減熱消炎剤である食塩や水などの不活性物質
を多量に加えても、結果は全く同じで、紙筒爆速は30
00m/s以下にする事は不可能であり、また経時劣化が
速くこの様な不活性物質の多量混入は殉爆性能を悪く
し、W/O爆薬の微細構造を破壊し、雷管起爆性を失う
結果となつた。
べ爆速の速いのが特徴であり、逆に低爆速とする事は困
難であつた。例えば爆速を下げる最も一般的手法は、爆
薬の比重を軽くするか、その威力を極端に低下させるか
のいずれかであるが、比重を下げる為に、例えば爆薬の
容積当り40%容量の気泡を含ませるべく、粒径の小さ
い多量の上記微小中空球体を加えても、紙筒爆速を30
00m/s以下にする事は出来ず、しかも、この様に多量
の気泡保持剤を用いると、殉爆性能や爆轟信頼性が極端
に低下し、実用に耐えなかつた。一方威力を低減する
為、多量の減熱消炎剤である食塩や水などの不活性物質
を多量に加えても、結果は全く同じで、紙筒爆速は30
00m/s以下にする事は不可能であり、また経時劣化が
速くこの様な不活性物質の多量混入は殉爆性能を悪く
し、W/O爆薬の微細構造を破壊し、雷管起爆性を失う
結果となつた。
一方、メタン等可燃性ガスや、炭塵など可燃性粉塵の存
在する場所で、通常の爆薬を使用するとガス爆発や粉塵
爆発を引起こす可能性があり、この様な現場、例えば炭
鉱などでは、一定以上の安全度を有する爆薬の使用を義
務付けている。これらメタンや炭塵などに対する高い安
全度を有する為には、爆薬の威力を低減すると共に、爆
速を遅くする事が必要不可欠である。特に爆速が比較的
速い爆薬では、同一の安全度を得る為に極端に威力を低
減する必要があつた(例えば特開昭56−155091
公報)。しかし極端に威力を低減させたW/O爆薬は、
その爆轟信頼性が劣り、殉爆性能が悪く、経時劣化が大
きく実用に耐えない。更に低威力の爆薬の使用は採堀効
果が悪く、発破回数が増えて、結果的に危険を高める事
になる。
在する場所で、通常の爆薬を使用するとガス爆発や粉塵
爆発を引起こす可能性があり、この様な現場、例えば炭
鉱などでは、一定以上の安全度を有する爆薬の使用を義
務付けている。これらメタンや炭塵などに対する高い安
全度を有する為には、爆薬の威力を低減すると共に、爆
速を遅くする事が必要不可欠である。特に爆速が比較的
速い爆薬では、同一の安全度を得る為に極端に威力を低
減する必要があつた(例えば特開昭56−155091
公報)。しかし極端に威力を低減させたW/O爆薬は、
その爆轟信頼性が劣り、殉爆性能が悪く、経時劣化が大
きく実用に耐えない。更に低威力の爆薬の使用は採堀効
果が悪く、発破回数が増えて、結果的に危険を高める事
になる。
本発明者等は、極端な威力低減を必要とせずに高い安全
度を有する様、効果的に爆速を低減し、かつ殉爆性能の
秀れたW/O爆薬を得るべく鋭意検討し、各種方法を試
みた結果、驚くべき事に、大きさが、ある特定の範囲に
ある気泡保持剤と特定の鋭感剤とを含ませることによ
り、爆速が効果的に低減でき、かつ殉爆性能が秀れたW
/O爆薬組成物が得られるという知見を得て、本発明に
到つた。
度を有する様、効果的に爆速を低減し、かつ殉爆性能の
秀れたW/O爆薬を得るべく鋭意検討し、各種方法を試
みた結果、驚くべき事に、大きさが、ある特定の範囲に
ある気泡保持剤と特定の鋭感剤とを含ませることによ
り、爆速が効果的に低減でき、かつ殉爆性能が秀れたW
/O爆薬組成物が得られるという知見を得て、本発明に
到つた。
即ち本発明の目的は、低爆速を有し、かつ殉爆性能の秀
れた雷管起爆性のW/O爆薬を提供することにある。
れた雷管起爆性のW/O爆薬を提供することにある。
本発明は炭素質燃料成分からなる連続相、無機酸化酸塩
の水溶液からなる分散相、乳化剤、鋭感剤及び気泡保持
剤からなる油中水型エマルシヨン爆薬において、 無機酸化酸塩の割合が40重量%〜85重量%であり、 鋭感剤がモノメチルアミン硝酸塩、ヒドラジン硝酸塩、
エタノールアミン硝酸塩、エチレンジアミン2硝酸塩、
硝酸尿素、トリニトロトルエン、アルミニウム粉末、グ
アニジン硝酸塩及びグリシノニトリル硝酸塩からなる群
から選ばれた少なくとも1種であり、 気泡保持剤の大きさが600μm〜3000μmのものを30体
積%以上含む気泡保持剤であることを特徴とする油中水
型エマルシヨン爆薬組成物に関するものである。
の水溶液からなる分散相、乳化剤、鋭感剤及び気泡保持
剤からなる油中水型エマルシヨン爆薬において、 無機酸化酸塩の割合が40重量%〜85重量%であり、 鋭感剤がモノメチルアミン硝酸塩、ヒドラジン硝酸塩、
エタノールアミン硝酸塩、エチレンジアミン2硝酸塩、
硝酸尿素、トリニトロトルエン、アルミニウム粉末、グ
アニジン硝酸塩及びグリシノニトリル硝酸塩からなる群
から選ばれた少なくとも1種であり、 気泡保持剤の大きさが600μm〜3000μmのものを30体
積%以上含む気泡保持剤であることを特徴とする油中水
型エマルシヨン爆薬組成物に関するものである。
本発明の油中水型エマルシヨン爆薬組成物における連続
相を構成する炭素質燃料成分としては、炭化水素、例え
ばパラフイン系炭化水素、オレフイン系炭化水素、ナフ
テン系炭化水素、芳香族系炭化水素、飽和または不飽和
炭化水素、石油精製鉱油、潤滑油、流動パラフイン、例
えばニトロ炭化水素などの炭化水素誘導体、などの燃料
油及び/又は石油から誘導される未精製もしくは精製マ
イクロクリスタリンワツクス,パラフインワツクス等、
鉱物性ワツクスであるモンタンワツクス,オゾケライト
等、動物性ワツクスである鯨ロウ、昆虫ワツクスである
蜜ロウなどのワツクス類など、従来からW/O爆薬の連
続相に使用される炭化水素系物質のいずれをも含み、こ
れらは単独もしくは混合物として用いる。これら炭素質
燃料成分は、一般に1〜10%(爆薬に対する重量基
準、特に明示なきとき以下同じ)用いる。
相を構成する炭素質燃料成分としては、炭化水素、例え
ばパラフイン系炭化水素、オレフイン系炭化水素、ナフ
テン系炭化水素、芳香族系炭化水素、飽和または不飽和
炭化水素、石油精製鉱油、潤滑油、流動パラフイン、例
えばニトロ炭化水素などの炭化水素誘導体、などの燃料
油及び/又は石油から誘導される未精製もしくは精製マ
イクロクリスタリンワツクス,パラフインワツクス等、
鉱物性ワツクスであるモンタンワツクス,オゾケライト
等、動物性ワツクスである鯨ロウ、昆虫ワツクスである
蜜ロウなどのワツクス類など、従来からW/O爆薬の連
続相に使用される炭化水素系物質のいずれをも含み、こ
れらは単独もしくは混合物として用いる。これら炭素質
燃料成分は、一般に1〜10%(爆薬に対する重量基
準、特に明示なきとき以下同じ)用いる。
本発明に於ける分散相を構成する無機酸化酸塩水溶液の
無機酸化酸塩としては、例えば硝酸アンモニウム,硝酸
ナトリウム,硝酸カルシウム等のアルカリ(土類)金属
の硝酸塩及び例えば塩素酸ナトリウム,過塩素酸アンモ
ニウム,過塩素酸ナトリウム等のアンモニアもしくはア
ルカリ(土類)金属の塩素酸塩もしくは過塩素酸塩であ
り、これらは、1種又は2種以上の混合物として用い
る。また他の無機酸化酸塩との混合物としても用いるこ
とができる。これら無機酸化酸塩の配合率は、40〜8
5%である。これら無機酸化酸塩は、水溶液として用い
られるが、この場合の水の配合率は爆薬全量中8〜80
%、好ましくは、5〜25%用いられる。
無機酸化酸塩としては、例えば硝酸アンモニウム,硝酸
ナトリウム,硝酸カルシウム等のアルカリ(土類)金属
の硝酸塩及び例えば塩素酸ナトリウム,過塩素酸アンモ
ニウム,過塩素酸ナトリウム等のアンモニアもしくはア
ルカリ(土類)金属の塩素酸塩もしくは過塩素酸塩であ
り、これらは、1種又は2種以上の混合物として用い
る。また他の無機酸化酸塩との混合物としても用いるこ
とができる。これら無機酸化酸塩の配合率は、40〜8
5%である。これら無機酸化酸塩は、水溶液として用い
られるが、この場合の水の配合率は爆薬全量中8〜80
%、好ましくは、5〜25%用いられる。
本発明に於けるW/O爆薬は勿論のこと、通常のW/O
爆薬は、いずれも乳化構造を得る為に、乳化剤を併用す
るのが常套手段である。従つて、本発明を効率良く達成
する為には、従来からW/O爆薬に使用されている乳化
剤のいずれもが使用できる。例えば、ソルビタンモノラ
ウレート、ソルビタンモノオレート,ソルビタンモノパ
ルミテート,ソルビタンモノステアレート,ソルビタン
セスキオレート,ソルビタンジオレート,ソルビタント
リオレート等のソルビタン脂肪酸エステル類,ステアリ
ン酸モノグリセライド等の脂肪酸のモノ又はジグリセラ
イド,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,
オキサゾリン誘導体,イミダゾリン誘導体,リン酸エス
テル,脂肪酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属
塩,1級,2級もしくは3級アミン塩などであり、これ
らは1種もしくは2種以上の混合物として使用する。こ
れら乳化剤の配合率は0.1〜10%好ましくは、1〜5
%用いる。
爆薬は、いずれも乳化構造を得る為に、乳化剤を併用す
るのが常套手段である。従つて、本発明を効率良く達成
する為には、従来からW/O爆薬に使用されている乳化
剤のいずれもが使用できる。例えば、ソルビタンモノラ
ウレート、ソルビタンモノオレート,ソルビタンモノパ
ルミテート,ソルビタンモノステアレート,ソルビタン
セスキオレート,ソルビタンジオレート,ソルビタント
リオレート等のソルビタン脂肪酸エステル類,ステアリ
ン酸モノグリセライド等の脂肪酸のモノ又はジグリセラ
イド,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,
オキサゾリン誘導体,イミダゾリン誘導体,リン酸エス
テル,脂肪酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属
塩,1級,2級もしくは3級アミン塩などであり、これ
らは1種もしくは2種以上の混合物として使用する。こ
れら乳化剤の配合率は0.1〜10%好ましくは、1〜5
%用いる。
本発明に於ける特定の大きさの気泡保持剤とは、ガラ
ス,アルミナ,頁岩,シラス,硅砂,火山岩,ケイ酸ナ
トリウム,ホウ砂,真珠岩,黒曜石等から得られる無機
質微小中空体,ピツチ,石岩,カーボン等から得られる
炭素質微小中空体,フエノール樹脂,ポリ塩化ビニリデ
ン樹脂,ポリスチレン樹脂,エポキシ樹脂,ポリエチレ
ン樹脂,ポリプロピレン樹脂,尿素樹脂等、あるいはこ
れらに各種樹脂を混合及び/又は重合してなる有機質微
小中空体等、従来から知られている各種材質からなる微
小中空体の全てを含み、その30体積%以上が、大きさ
600〜3000μmの中空体を含むものである。ここ
でいう大きさとは、中空体を物理的に構成する最長部分
の長さを云う。
ス,アルミナ,頁岩,シラス,硅砂,火山岩,ケイ酸ナ
トリウム,ホウ砂,真珠岩,黒曜石等から得られる無機
質微小中空体,ピツチ,石岩,カーボン等から得られる
炭素質微小中空体,フエノール樹脂,ポリ塩化ビニリデ
ン樹脂,ポリスチレン樹脂,エポキシ樹脂,ポリエチレ
ン樹脂,ポリプロピレン樹脂,尿素樹脂等、あるいはこ
れらに各種樹脂を混合及び/又は重合してなる有機質微
小中空体等、従来から知られている各種材質からなる微
小中空体の全てを含み、その30体積%以上が、大きさ
600〜3000μmの中空体を含むものである。ここ
でいう大きさとは、中空体を物理的に構成する最長部分
の長さを云う。
これら気泡保持剤は、通常各種大きさの混合物からなる
が、その体積%が30%以上、好ましくは50%以上の
ものが600μm〜3000μmの大きさの範囲にある
必要がある。大きさが600μm未満であると、爆速の
低減に効果が無く、逆に大きさが3000μmを超える
と雷管起爆能力が劣る。使用上好ましくは、大きさが6
00μm〜2500μmのものを30体積%以上,更に
好ましくは、大きさが600μm〜2000μmのもの
を50体積%以上含む気泡保持剤が特に爆速の低下効果
が大きく有利である。
が、その体積%が30%以上、好ましくは50%以上の
ものが600μm〜3000μmの大きさの範囲にある
必要がある。大きさが600μm未満であると、爆速の
低減に効果が無く、逆に大きさが3000μmを超える
と雷管起爆能力が劣る。使用上好ましくは、大きさが6
00μm〜2500μmのものを30体積%以上,更に
好ましくは、大きさが600μm〜2000μmのもの
を50体積%以上含む気泡保持剤が特に爆速の低下効果
が大きく有利である。
本発明に用いる気泡保持剤は大きさが600μm〜30
00μmの範囲内の中空体を30体積%以上含むもので
あれば、その材質及び形状は、本質的に関係せず、例え
ば球形状,円筒状,多面体状,箱形状,無定形状いずれ
であつても良く、爆速の低減と殉爆性能の向上の目的を
達成することが出来る。しかしながら入手等の容易さか
らシラスバルーン,グラスバルーン,樹脂バルーンなど
が有利である。これら気泡保持剤は単独又は/及び混合
して使用するが、その使用量は、用いる気泡保持剤中で
占める気泡の体積により異なり、一般にこれら気泡保持
剤中の気泡は、爆薬中で占める体積が1〜50体積%に
なるように調整して、その使用量が決められる。これよ
り気泡の占める体積が少ないと、雷管起爆性が劣り、こ
れより多いと、爆薬の威力の低下が著しく、爆轟信頼性
が低下する。一般に気泡体積は、好ましくは3〜40体
積%、更に好ましくは、5〜30体積%になる様、気泡
保持剤の添加量を調整する。
00μmの範囲内の中空体を30体積%以上含むもので
あれば、その材質及び形状は、本質的に関係せず、例え
ば球形状,円筒状,多面体状,箱形状,無定形状いずれ
であつても良く、爆速の低減と殉爆性能の向上の目的を
達成することが出来る。しかしながら入手等の容易さか
らシラスバルーン,グラスバルーン,樹脂バルーンなど
が有利である。これら気泡保持剤は単独又は/及び混合
して使用するが、その使用量は、用いる気泡保持剤中で
占める気泡の体積により異なり、一般にこれら気泡保持
剤中の気泡は、爆薬中で占める体積が1〜50体積%に
なるように調整して、その使用量が決められる。これよ
り気泡の占める体積が少ないと、雷管起爆性が劣り、こ
れより多いと、爆薬の威力の低下が著しく、爆轟信頼性
が低下する。一般に気泡体積は、好ましくは3〜40体
積%、更に好ましくは、5〜30体積%になる様、気泡
保持剤の添加量を調整する。
本発明に於いて鋭感剤の併用は、爆轟信頼性を高め、更
に低温起爆性を改善する上で有効な手段となる。例え
ば、アルミニウム粉末,モノメチルアミン硝酸塩,ヒド
ラジン硝酸塩,グリシノニトリル硝酸塩,エチレンジア
ミン二硝酸塩,エタノールアミン硝酸塩,硝酸尿素,グ
アニジン硝酸塩及びトリニトロトルエン、など従来から
知られている鋭感剤のいずれも併用可能であり、その配
合率は40%未満、好ましくは0.5〜30%、特に好ま
しくは1〜20%であり、40%以上含む場合には、取
扱上の危険性が増大し、またメタンや炭塵などへの安全
度の確保が困難となる。一例として掲げた鋭感剤の内、
使用上好ましいのは、モノメチルアミン硝酸塩,ヒドラ
ジン硝酸塩,エチレンジアミン二硝酸塩であり、特に好
ましい鋭感剤は、無機酸化酸塩の溶解を促進する効果の
大きい、ヒドラジン硝酸塩である。
に低温起爆性を改善する上で有効な手段となる。例え
ば、アルミニウム粉末,モノメチルアミン硝酸塩,ヒド
ラジン硝酸塩,グリシノニトリル硝酸塩,エチレンジア
ミン二硝酸塩,エタノールアミン硝酸塩,硝酸尿素,グ
アニジン硝酸塩及びトリニトロトルエン、など従来から
知られている鋭感剤のいずれも併用可能であり、その配
合率は40%未満、好ましくは0.5〜30%、特に好ま
しくは1〜20%であり、40%以上含む場合には、取
扱上の危険性が増大し、またメタンや炭塵などへの安全
度の確保が困難となる。一例として掲げた鋭感剤の内、
使用上好ましいのは、モノメチルアミン硝酸塩,ヒドラ
ジン硝酸塩,エチレンジアミン二硝酸塩であり、特に好
ましい鋭感剤は、無機酸化酸塩の溶解を促進する効果の
大きい、ヒドラジン硝酸塩である。
更に本発明に於いて、従来から知られている減熱消炎
剤、例えば食塩,塩化カリウム,海藻粉などハロゲン化
物の添加は、メタンや炭塵への安全度を高める為にも有
効な手段となる。一般にこれら減熱消炎剤は0〜50%
好ましくは1〜40%が用いられる。
剤、例えば食塩,塩化カリウム,海藻粉などハロゲン化
物の添加は、メタンや炭塵への安全度を高める為にも有
効な手段となる。一般にこれら減熱消炎剤は0〜50%
好ましくは1〜40%が用いられる。
本発明の油中水型エマルシヨン爆薬組成物の製造方法
は、例えば次の通りである。
は、例えば次の通りである。
即ち硝酸アンモニウム又は硝酸アンモニウムと他の無機
酸化酸塩、鋭感剤等の混合物を約60〜100℃で水に
溶解させた酸化酸塩水溶液を得る。一方炭素質燃料成分
と乳化剤が液状になる温度(通常は70〜90℃)で溶
融混合して可燃剤混物を得る。次に60〜90℃の温度
で、上記酸化剤水溶液と可燃剤混合物を600〜200
0rpmで撹拌混合し、油中水型エマルシヨンを得る。
酸化酸塩、鋭感剤等の混合物を約60〜100℃で水に
溶解させた酸化酸塩水溶液を得る。一方炭素質燃料成分
と乳化剤が液状になる温度(通常は70〜90℃)で溶
融混合して可燃剤混物を得る。次に60〜90℃の温度
で、上記酸化剤水溶液と可燃剤混合物を600〜200
0rpmで撹拌混合し、油中水型エマルシヨンを得る。
次に、本発明に係る気泡保持剤並びに必要なら減熱消炎
剤と、上記エマルシヨンを縦型捏和機を用いて約30rp
mで混合し、油中水型エマルシヨン爆薬(W/O爆薬)
組成物を得る。尚上記手順中、無機酸化酸塩の一部ある
いは鋭感剤を、酸化剤水溶液に溶かさず、エマルシヨン
に直接加えて捏和をしW/O爆薬組成物としても良い。
剤と、上記エマルシヨンを縦型捏和機を用いて約30rp
mで混合し、油中水型エマルシヨン爆薬(W/O爆薬)
組成物を得る。尚上記手順中、無機酸化酸塩の一部ある
いは鋭感剤を、酸化剤水溶液に溶かさず、エマルシヨン
に直接加えて捏和をしW/O爆薬組成物としても良い。
次に本発明を実施例及び比較例によつて具体的に説明す
る。
る。
尚本発明は、以下の実施例によつて限定されるものでは
ない。各例中の部数および%は全て重量基準である。
ない。各例中の部数および%は全て重量基準である。
実施例1 硝酸アンモニウム44.2部、硝酸ナトリウム10.9部及び鋭
感剤としてヒドラジン硝酸塩5.5部及びエチレンジアミ
ン硝酸塩4.5部を水8.7部に加え、90℃で完全溶解して酸
化酸塩水溶液を得た。一方炭素質燃料成分として粘着パ
ラフィンワックス2.9部、乳化剤としてソルビタンモノ
オレート1.5部を90℃で溶解した。これに前記酸化酸塩
水溶液73.8部をゆっくり添加して、90℃加温下650rpmで
撹拌乳化を行った。乳化後更に3分間、1800rpmで撹拌
してW/O型エマルション78.2部を得た。次いで粒径21
0〜1190μmのシリカバルーン(釧路石炭乾留社製)1.4
部と大きさ1000〜3000μmのポリエチレン製中空体1.4
部からなる気泡保持剤(600〜3000μmのものが78.7体積
%含まれる)及び塩化ナトリウム19.0部を前記W/O型
エマルションと乳鉢に入れて、手捏和し、これを100g
ずつ秤量して直径30mmの円筒状にビスコース包装紙で包
装してW/O爆薬を得た。
感剤としてヒドラジン硝酸塩5.5部及びエチレンジアミ
ン硝酸塩4.5部を水8.7部に加え、90℃で完全溶解して酸
化酸塩水溶液を得た。一方炭素質燃料成分として粘着パ
ラフィンワックス2.9部、乳化剤としてソルビタンモノ
オレート1.5部を90℃で溶解した。これに前記酸化酸塩
水溶液73.8部をゆっくり添加して、90℃加温下650rpmで
撹拌乳化を行った。乳化後更に3分間、1800rpmで撹拌
してW/O型エマルション78.2部を得た。次いで粒径21
0〜1190μmのシリカバルーン(釧路石炭乾留社製)1.4
部と大きさ1000〜3000μmのポリエチレン製中空体1.4
部からなる気泡保持剤(600〜3000μmのものが78.7体積
%含まれる)及び塩化ナトリウム19.0部を前記W/O型
エマルションと乳鉢に入れて、手捏和し、これを100g
ずつ秤量して直径30mmの円筒状にビスコース包装紙で包
装してW/O爆薬を得た。
以上のようにして得られたW/O爆薬について、以下に
示す試験により、爆薬の性能、安全度を試験した。
示す試験により、爆薬の性能、安全度を試験した。
爆薬組成物の評価は、爆薬性能に関しては、紙筒爆速試
験、砂上殉爆試験により、又威力評価に関しては弾動臼
砲試験(以下BMと略記)、安全度評価に関しては、メタ
ン及び炭塵の臼砲試験、メタンの溝切臼砲試験により行
つた。
験、砂上殉爆試験により、又威力評価に関しては弾動臼
砲試験(以下BMと略記)、安全度評価に関しては、メタ
ン及び炭塵の臼砲試験、メタンの溝切臼砲試験により行
つた。
これら試験の内、紙筒爆速試験は、直径30mmの円柱状
に成形したW/O爆薬をビスコース紙又はポリチユーブ
に充填クリツプ止めし、ブローブを挿入し20℃に調温
した。これを、砂上開放状態で、6号電気雷管により起
爆させ、その際の爆轟速度をデジタルカウンターにより
測定した。
に成形したW/O爆薬をビスコース紙又はポリチユーブ
に充填クリツプ止めし、ブローブを挿入し20℃に調温
した。これを、砂上開放状態で、6号電気雷管により起
爆させ、その際の爆轟速度をデジタルカウンターにより
測定した。
砂上殉爆試験は、直径30mm、1本重量100gに成形
包装したW/O爆薬を5℃に調温し、砂上半円形の溝上
に6号電気雷管を取り付けた励爆薬と、薬径の倍率で示
される所定の距離を保つた位置に、受爆薬を設置し、開
放状態で励爆薬を起爆させた際の受爆薬の誘爆し得る最
大距離を測定し、薬径倍率で示した。
包装したW/O爆薬を5℃に調温し、砂上半円形の溝上
に6号電気雷管を取り付けた励爆薬と、薬径の倍率で示
される所定の距離を保つた位置に、受爆薬を設置し、開
放状態で励爆薬を起爆させた際の受爆薬の誘爆し得る最
大距離を測定し、薬径倍率で示した。
弾動臼砲試験は、TNTの静的威力を100とした時の、
測定爆薬の相対威力を示すもので、日本工業規格JISK
4810に準拠して行つた。
測定爆薬の相対威力を示すもので、日本工業規格JISK
4810に準拠して行つた。
メタン及び炭塵に対する安全度は日本工業規格JISK4
811検定爆薬安全度試験方法の400g検定爆薬、6
00g検定爆薬、Eq.S−I及びEq.S−II検定爆薬の
安全度試験方法に準拠して行つた。即ち試料爆薬400
g又は600gを臼砲の装薬孔に装填し、6号電気雷管
を孔口に最も近い薬包の孔口側から孔底に向け装着する
場合を正400g又は正600g逆に孔底側から孔口に
向けて装着する場合を逆400gとして、メタン又は炭
塵への引火の有無を試験し、試験回数に対する着火回数
を示した。
811検定爆薬安全度試験方法の400g検定爆薬、6
00g検定爆薬、Eq.S−I及びEq.S−II検定爆薬の
安全度試験方法に準拠して行つた。即ち試料爆薬400
g又は600gを臼砲の装薬孔に装填し、6号電気雷管
を孔口に最も近い薬包の孔口側から孔底に向け装着する
場合を正400g又は正600g逆に孔底側から孔口に
向けて装着する場合を逆400gとして、メタン又は炭
塵への引火の有無を試験し、試験回数に対する着火回数
を示した。
以上の試験により得られた結果を表−1に示す。
実施例2及び3 鋭感剤として、モノメチルアミン硝酸塩及びヒドラジン
硝酸塩,又はヒドラジン硝酸塩のみを酸化塩水溶液に溶
解して用いた以外は実施例1に準じた方法で各W/Oエ
マルシヨンに大きさ600μm以上の気泡保持剤を30
体積%以上含む気泡保持剤を用いてW/O爆薬を製造し
た。次いで実施例1と同じ試験を行なつた。結果を表−
1に示す。
硝酸塩,又はヒドラジン硝酸塩のみを酸化塩水溶液に溶
解して用いた以外は実施例1に準じた方法で各W/Oエ
マルシヨンに大きさ600μm以上の気泡保持剤を30
体積%以上含む気泡保持剤を用いてW/O爆薬を製造し
た。次いで実施例1と同じ試験を行なつた。結果を表−
1に示す。
比較例1 気泡保持剤として(釧路石炭乾留社製シリカバルーンSP
W−7)大きさ44〜177μmのシリカバルーンを用
い、鋭感剤を含まない以外、表−1に示す比較例1の配
合組成のW/O爆薬を実施例1の製造方法に準じて製造
し、試験を行つた。結果を表−1に示す。
W−7)大きさ44〜177μmのシリカバルーンを用
い、鋭感剤を含まない以外、表−1に示す比較例1の配
合組成のW/O爆薬を実施例1の製造方法に準じて製造
し、試験を行つた。結果を表−1に示す。
比較例2〜5 同様に大きさ177μm以下の小さい気泡保持剤を使用
して、表−1に示す配合組成のW/O爆薬を、実施例1
の製造法に準じて製造し、試験を行つた。結果を表−1
に示す。
して、表−1に示す配合組成のW/O爆薬を、実施例1
の製造法に準じて製造し、試験を行つた。結果を表−1
に示す。
以上の結果から判る様に、大きさ177μm以下の小さ
い気泡保持剤を用いたW/O爆薬はいずれも爆速が30
00m/S以上と速いのに対し、600〜3000μmの
大きさの気泡保持剤を含む本発明のW/O爆薬は、爆速
3000m/S以下であり、殉爆性能が秀れ、静的威力を
損わずに、メタンや炭塵に対する安全度が大幅に向上し
た雷管起爆性を有するW/O爆薬組成物が得られた。
い気泡保持剤を用いたW/O爆薬はいずれも爆速が30
00m/S以上と速いのに対し、600〜3000μmの
大きさの気泡保持剤を含む本発明のW/O爆薬は、爆速
3000m/S以下であり、殉爆性能が秀れ、静的威力を
損わずに、メタンや炭塵に対する安全度が大幅に向上し
た雷管起爆性を有するW/O爆薬組成物が得られた。
本発明の比較例、実施例に於いて用いた各種気泡保持剤
の内、表−1に示したものは、以下の通りである。
の内、表−1に示したものは、以下の通りである。
GB.30〜125μmは、スリーエム社製C-15/250及びB-28
/250 SB.44〜177μmは、釧路石炭乾留社製NW、NL、SPW-2,SP
W-7 SB.3000〜5000μmは、三井金属工業社製三井パーラ
イトHP200の成形ボードを粉砕したもの RB.30〜74μmは、松本油脂社製、樹脂バルーンF−3
0発泡体 SB.177〜350μm,210〜1190μmは、釧路石炭乾留
社製NL GB.1410〜3000μmは、ガラスキヤピラリー管を加熱
下ペンチにより円筒上に圧断した長さ1410〜3000μmの
ガラス中空細管 RB.1000〜3000μmは、ポリエチレンストローを熱湯
中で延伸して得た直径約1〜1.5mmのチユーブを炎で加
熱したペンチにより圧断して得た大きさ1000〜3000μm
の正四面体状中空体 これら気泡保持剤は、篩粉機で30分篩粉を行い、所定
の大きさのものを集めた。
/250 SB.44〜177μmは、釧路石炭乾留社製NW、NL、SPW-2,SP
W-7 SB.3000〜5000μmは、三井金属工業社製三井パーラ
イトHP200の成形ボードを粉砕したもの RB.30〜74μmは、松本油脂社製、樹脂バルーンF−3
0発泡体 SB.177〜350μm,210〜1190μmは、釧路石炭乾留
社製NL GB.1410〜3000μmは、ガラスキヤピラリー管を加熱
下ペンチにより円筒上に圧断した長さ1410〜3000μmの
ガラス中空細管 RB.1000〜3000μmは、ポリエチレンストローを熱湯
中で延伸して得た直径約1〜1.5mmのチユーブを炎で加
熱したペンチにより圧断して得た大きさ1000〜3000μm
の正四面体状中空体 これら気泡保持剤は、篩粉機で30分篩粉を行い、所定
の大きさのものを集めた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−78493(JP,A) 特開 昭56−155091(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】炭素質燃料成分からなる連続相、無機酸化
酸塩の水溶液からなる分散相、乳化剤、鋭感剤及び気泡
保持剤からなる油中水型エマルション爆薬において、 無機酸化酸塩の割合が40重量%〜85重量%であり、 鋭感剤がモノメチルアミン硝酸塩、ヒドラジン硝酸塩、
エタノールアミン硝酸塩、エチレンジアミン2硝酸塩、
硝酸尿素、トリニトロトルエン、アルミニウム粉末、グ
アニジン硝酸塩及びグリシノニトリル硝酸塩からなる群
から選ばれた少なくとも1種であり、 気泡保持剤の大きさが600μm〜3000μmのものを30体
積%以上含む気泡保持剤であることを特徴とする油中水
型エマルション爆薬組成物。 - 【請求項2】減熱消炎剤として塩化ナトリウム及び/又
は塩化カリウムを含むことを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の油中水型エマルション爆薬組成物。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58158960A JPH0633212B2 (ja) | 1983-09-01 | 1983-09-01 | 油中水型エマルション爆薬組成物 |
US06/642,265 US4543136A (en) | 1983-09-01 | 1984-08-20 | Water-in-oil emulsion explosive composition |
ZA846510A ZA846510B (en) | 1983-09-01 | 1984-08-21 | Water-in-oil emulsion explosive composition |
DE198484305810T DE136081T1 (de) | 1983-09-01 | 1984-08-24 | Explosivmischung aus wasser-in-oel-emulsion. |
DE8484305810T DE3467338D1 (en) | 1983-09-01 | 1984-08-24 | Water-in-oil emulsion explosive composition |
CA000461808A CA1217057A (en) | 1983-09-01 | 1984-08-24 | Water-in-oil emulsion explosive composition |
EP84305810A EP0136081B1 (en) | 1983-09-01 | 1984-08-24 | Water-in-oil emulsion explosive composition |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58158960A JPH0633212B2 (ja) | 1983-09-01 | 1983-09-01 | 油中水型エマルション爆薬組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6051685A JPS6051685A (ja) | 1985-03-23 |
JPH0633212B2 true JPH0633212B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=15683108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58158960A Expired - Lifetime JPH0633212B2 (ja) | 1983-09-01 | 1983-09-01 | 油中水型エマルション爆薬組成物 |
Country Status (6)
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---|---|
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DE (2) | DE136081T1 (ja) |
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WO2014201524A1 (en) | 2013-06-20 | 2014-12-24 | Orica International Pte Ltd | Explosive composition manufacturing and delivery platform, and blasting method |
CN112939709B (zh) * | 2021-03-24 | 2022-04-22 | 葛洲坝易普力湖北昌泰民爆有限公司 | 一种用煤制油中间品制备现场混装乳化炸药用油相及其制备方法 |
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-
1984
- 1984-08-20 US US06/642,265 patent/US4543136A/en not_active Expired - Fee Related
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