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JPH06322043A - 側鎖に第3級炭素を有する変性α−オレフィン系重合体およびそれから得られる延伸フイルム - Google Patents

側鎖に第3級炭素を有する変性α−オレフィン系重合体およびそれから得られる延伸フイルム

Info

Publication number
JPH06322043A
JPH06322043A JP6044545A JP4454594A JPH06322043A JP H06322043 A JPH06322043 A JP H06322043A JP 6044545 A JP6044545 A JP 6044545A JP 4454594 A JP4454594 A JP 4454594A JP H06322043 A JPH06322043 A JP H06322043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
methyl
weight
pentene
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6044545A
Other languages
English (en)
Inventor
Koujirou Suga
広次郎 菅
Katsumi Noritomi
勝美 乗富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP6044545A priority Critical patent/JPH06322043A/ja
Publication of JPH06322043A publication Critical patent/JPH06322043A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性、耐熱性または機械的特性が優れ
た、構造材料やフィルムの用途に好適な変性α−オレフ
ィン系重合体およびそれから得られる延伸フィルムを提
供すること。 【構成】 (A)側鎖に第3級炭素を有するα−オレフ
ィン系重合体100重量部と(B)下記式(1) 【化1】 ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、Mは金属
カチオンであり、Xはアニオンであり、mは2以上の整
数であり、そしてnは2以上の整数である、但しm≧n
である、で表わされるメタクリル酸金属またはアクリル
酸金属0.05ないし10重量部とを溶融反応して得ら
れることを特徴とする側鎖に第3級炭素を有する変性α
−オレフィン系重合体およびそれから得られる延伸フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側鎖に第3級炭素を有
する変性α−オレフィン系重合体およびそれから得られ
る延伸フィルムに関する。さらに詳しくは、耐衝撃性、
耐熱性または機械的特性が優れた、構造材料やフィルム
の用途に好適な変性α−オレフィン系重合体およびそれ
から得られる延伸フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】4−メチル−1−ペンテン系重合体は、
融点が220ないし240℃で熱たわみ温度が高く、か
つ、透明性や離型性が優れているため、MWOの食器、
離型フィルムあるいは合成皮革の工程紙等の用途に広く
利用されている。しかし、4−メチル−1−ペンテン系
重合体は耐衝撃性や機械的強度が低いため、構造材料に
はあまり使用されていない。また、延伸性が低く、特に
二軸延伸は難しい。そこで、4−メチル−1−ペンテン
系重合体の耐衝撃性を改良するため、4−メチル−1−
ペンテン系重合体と特定のエチレン−α−オレフィン共
重合体のブレンドが提案されている(特開昭59−16
4349号公報参照)。しかし、この公開特許公報のブ
レンド体は、耐熱性の低いゴム成分をブレンドするた
め、4−メチル−1−ペンテン系重合体と比較して耐熱
性が著しく低下し、また曲げ強度や曲げ弾性率等の機械
的強度も低くなる。
【0003】また、アクリル酸類またはメタクリル酸類
によるポリオレフィンの変性も提案されているが(特開
昭63−10606号公報および特開平2−14021
2号公報参照)、いずれの場合も、パーオキサイド等の
ラジカル開始剤が併用されている。しかし、4−メチル
−1−ペンテン系重合体のような炭素数が3個以上のα
−オレフィンの重合体は、ラジカル開始剤から発生する
ラジカルにより分解反応が引き起こされ、分子量が急激
に低下する。このため、得られた変性ポリオレフィンは
機械的強度が非常に低い。一方、ポリエチレン等の架橋
型ポリオレフィンの場合には、逆に、架橋が進んで変性
品の機械的特性がやはり低下する。
【0004】また、アクリル酸類またはメタクリル酸類
によるポリオレフィンの変性も提案されているが(特開
昭58−120608号公報および特開昭63−831
11号公報参照)、メタクリル酸金属またはアクリル酸
金属(金属:2価以上の金属カチオン)による変性はい
まだ提案されていない。従って、4−メチル−1−ペン
テン系重合体の耐熱性を保持したまま、耐衝撃性や機械
的強度が向上し、また延伸性の良好な4−メチル−1−
ペンテン系重合体の開発が強く求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況に鑑み、4
−メチル−1−ペンテン系重合体と同等の耐熱性を保持
しながら耐衝撃性、機械的強度および延伸性を改良する
ことを目的として種々検討し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の目的は、耐衝撃性、耐
熱性および機械的強度が優れた、各種の構造材料、フィ
ルム、延伸フィルム等の用途に好適な変性4−メチル−
1−ペンテン系重合体の如き側鎖に第3級炭素を有する
変性α−オレフィン系重合体を提供することにある。本
発明の他の目的は、本発明の上記変性α−オレフィン系
重合体からの延伸フィルムを提供することにある。本発
明のさらに他の目的および利点は以下の発明から明らか
となろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、第1に、(A)側鎖に第3級
炭素を有するα−オレフィン系重合体100重量部と
(B)下記式(1)
【0008】
【化2】
【0009】ここで、Rは水素原子またはメチル基であ
り、Mは金属カチオンであり、Xはアニオンであり、m
は2以上の整数であり、そしてnは2以上の整数であ
る、但しm≧nである、
【0010】で表わされるメタクリル酸金属またはアク
リル酸金属0.05ないし10重量部とを溶融反応して
得られることを特徴とする側鎖に第3級炭素を有する変
性α−オレフィン系重合体である。
【0011】
【発明の具体的な説明】本発明で用いられる側鎖に第3
級炭素を有するα−オレフィン系重合体(A)として
は、例えば4−メチル−1−ペンテン系重合体、3−メ
チル−1−ブテン系重合体、4−メチル−1−ヘキセン
系重合体、5−メチル−1−ヘキセン系重合体および5
−メチル−1−ヘプテン系重合体を挙げることができ
る。これらのうち、4−メチル−1−ペンテン系重合体
(A)としては、4−メチル−1−ペンテンの単独重合
体または4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィ
ン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセ
ン、1−オクタデセン等の炭素数2ないし20のα−オ
レフィンとの共重合体を挙げることができる。これらの
うち、4−メチル−1−ペンテンを80重量%以上の量
を含む4−メチル−1−ペンテンを主体とした重合体が
好ましい。好ましい共重合成分は、1−デセン、1−ド
デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オ
クタデセンあるいは1−エイコセンである。これらのα
−オレフィンの2種類以上の混合物も勿論使用可能であ
る。
【0012】4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)
の共重合成分の含有量が20重量%を越えると、4−メ
チル−1−ペンテン系重合体の耐熱性が著しく下がるた
め構造材料やフィルムとしてのコストパフォーマンスを
考慮した場合、魅力の少ない材料となる。
【0013】このような4−メチル−1−ペンテン系重
合体(A)のメルトフローレート(MFR)は、AST
M D 1238に準じ荷重:5.0kg、温度:260
℃の条件で測定したメルトフローレート(MFR)が、
0.01ないし400g/10分の範囲にあることが好
ましい。そして、1ないし300g/10分の範囲にあ
ることが特に好ましい。
【0014】4−メチル−1−ペンテン系重合体のMF
Rが0.01未満では、成形温度を高くしても流動性が
低いため良好な成形品が得られ難い。一方、MFRが4
00を越えると、分子量が小さすぎて耐衝撃性や機械的
強度が低下するようになる。
【0015】本発明で用いられるメタクリル酸金属また
はアクリル酸金属(B)は上記式(1)で表わされる。
これらの具体例としては、メタクリル酸亜鉛、メタクリ
ル酸カルシウム、メタクリル酸マグネシウム、メタクリ
ル酸バリウム、メタクリル酸アルミニウムおよびメタク
リル酸スズの如きメタクリル酸金属またはアクリル酸亜
鉛、アクリル酸カルシウム、アクリル酸マグネシウム、
アクリル酸バリウム、アクリル酸アルミニウムおよびア
クリル酸スズの如きアクリル酸金属を挙げることができ
る。2価以上の金属カチオンを含むメタクリル酸または
アクリル酸金属であれば、これ以外の化合物でも使用で
きる。これらの例の中では、メタクリル酸亜鉛、メタク
リル酸マグネシウム、アクリル酸亜鉛ないしアクリル酸
マグネシウムが4−メチル−1−ペンテン系重合体の如
き側鎖に第3級炭素を有するα−オレフィン系重合体と
相溶性が比較的高いので好ましい。また、これらの2種
類以上も勿論問題はなく使用できる。
【0016】このようなメタクリル酸金属またはアクリ
ル酸金属(金属:2価以上の金属カチオン)の配合割合
は、側鎖に第3級炭素を有するα−オレフィン系重合体
100重量部に対して、0.05ないし10重量部の範
囲が好ましく、0.1ないし5.0重量部の範囲がより好
ましく、0.2ないし3.0重量部の範囲が特に好まし
い。
【0017】メタクリル酸金属またはアクリル酸金属の
配合量が0.05重量部未満の場合には、耐衝撃性の十
分な改良効果が認められない。一方、その配合量が10
重量部を越えると、MFRが低くなって通常の条件では
成形が極度に難しくなり、また、物性が脆くなる。
【0018】(A)側鎖に第3級炭素を有するα−オレ
フィン系重合体100重量部と(B)メタクリル酸金属
またはアクリル酸金属0.05ないし10重量部とを溶
融反応することにより製造される本発明の変性α−オレ
フィン系重合体のMFRは、ASTM D 1238に準
じて荷重:5.0Kg、温度:260℃の条件で測定し
て、0.01ないし400g/10分の範囲にあること
が好ましく、1.0ないし200g/10分の範囲にあ
ることが特に好ましい。
【0019】本発明の変性α−オレフィン系重合体のM
FRが0.01未満の場合は、流動性が低過ぎて良好な
成形品が得られ難く、一方、MFRが400を越える場
合には、重合体の分子量が小さすぎるため成形品の機械
的強度が低くなる。
【0020】本発明の変性α−オレフィン系重合体を得
るには、(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体10
0重量部と(B)メタクリル酸金属またはアクリル酸金
属0.05ないし10重量部とを溶融反応する。このた
めには、種々公知の方法、例えばV型−ポリスチレンブ
レンダー、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、タ
ンブラーブレンダーで混合後、単軸押出機、複軸押出機
またはニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練し、
造粒あるいは粉砕する方法を用いることができる。
【0021】本発明の変性α−オレフィン系重合体の製
造温度は、メタクリル酸金属またはアクリル酸金属が4
−メチル−1−ペンテン系重合体にグラフト重合する温
度以上であることが望ましい。すなわち、溶融混練の温
度は100ないし360℃の範囲が好ましく、200な
いし340℃の範囲が特に好ましい。
【0022】本発明の変性α−オレフィン系重合体を用
いた組成物には、例えばシランカップリング剤、耐候安
定剤、耐熱安定剤、スリップ剤、核剤、顔料、染料等通
常ポリオレフィンに添加して使用される各種配合剤を添
加することができる。
【0023】本発明の変性α−オレフィン系重合体の優
れた延伸性によって、本発明によれば、さらに、本発明
の変性α−オレフィン系重合体からなる延伸フィルムが
提供される。本発明の延伸フィルムは一軸延伸フィルム
および二軸延伸フィルムのいずれであることもできる。
【0024】一軸延伸フィルムは、押出機から溶融押出
して得られた未延伸フィルムを、120〜200℃、好
ましくは140〜180℃の温度で、2.5〜6倍、好
ましくは4〜5倍に延伸することにより得ることができ
る。得られた一軸延伸フィルムは、必要に応じ、150
〜220℃の温度で熱処理することができる。二軸延伸
フィルムは未延伸フィルムを同時または逐次二軸延伸す
ることにより得られる。延伸温度は上記と同じ120〜
200℃、好ましくは140〜180℃である。延伸倍
率は面倍率で2〜10倍、好ましくは4〜8倍である。
弛緩熱処理は、必要に応じ、70〜200℃の温度で行
われる。未延伸フィルムの厚みは20μm〜1mmが好
ましく、延伸フィルムの厚みは2〜100μmが好まし
い。
【0025】
【発明の効果】本発明の変性α−オレフィン系重合体
は、未変性の例えば4−メチル−1−ペンテン系重合体
と同等の耐熱性を保持しながら、優れた耐衝撃性と機械
的強度を有し、また延伸性にも優れている。
【0026】すなわち、本発明の変性α−オレフィン系
重合体を使用することによって、射出成形法や押出成形
法等の各種の成形法によって耐衝撃性、耐熱性および機
械的特性が優れた成形品が得られる。本発明によって、
各種の構造材料やフィルム等の用途に好適な変性α−オ
レフィン系重合体およびそれから得られる延伸フィルム
を提供できる。これは、自動車の構造材料、フレキシブ
ルプリント基板用の離型フィルム、人工皮革の工程紙あ
るいはゴムホース製造時のシース材料に好適に利用でき
る。
【0027】本発明の変性α−オレフィン系重合体は、
溶融粘度が特異な挙動、すなわち、樹脂温度が300℃
以上になると溶融粘度が急激に低下するので、各種の粘
度調節剤としても利用できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の変性α−オレフィン系重合体
につき実施例で説明するが、本発明はその要旨を越えな
い限りこれらの実施例になんら限定されるものではな
い。
【0029】実施例に示した評価は、次の条件、方法で
行ったものである。 (1)スペシメンの成形 次の条件で射出成形法でスペシメンを成形した。 成形条件 射出成形機 名機製作所製、M100 シリンダー温度 C1/C2/C3/ノズル 270/290/300/
300℃ 金型温度 60℃
【0030】(2)二軸延伸フィルムの調製 原反シートの成形 原反シートを次の条件で成形した。 成形条件 押出機 モダン(株)社製、65
mmφ シリンダー温度 280℃ 冷却ロール温度 60℃ フィルム厚み 370μ 二軸延伸フィルムの調製 原反シートを次の条件で延伸して二軸延伸フィルムを試
作した。 延伸条件 装置 東洋精機製二軸延伸装置 余熱温度 160℃ 余熱時間 5分間 延伸倍率 5倍×5倍 延伸速度 4m/分 二軸延伸用原反シートの大きさ 95mm×95mm
×370μ
【0031】(3)物性の評価 物性の評価は、次の条件で行った。 MFR ペレットのMFRはASTM D1238に準拠して荷
重:5Kg、温度:260℃の条件で測定した。 アイゾット衝撃強度 アイゾット衝撃強度はASTM D256に準拠して測
定した。 引張試験 ASTM−タイプIVのスペシメンを成形し、ASTM
D638に準拠して測定した。 曲げ試験 曲げ強度と弾性率はASTM D790に準拠して測定
した。 熱変形温度(HDT) HDTはJIS 7206に準じて測定した。ただし、
荷重は66psiとした。
【0032】実施例1 4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体
粉末(1−ヘキサデセン含有量:4.0重量%、MFR
=0.5g/10分)100重量部、メタクリル酸亜鉛
(浅田化学(株)製)1.0重量部、安定剤として3,9
−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,
1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン(住友化学(株)製、商品
名:スミライザーGA80)0.10重量部、ペンタ
(エリスリチル−テトラ−β−メルカプトラウリル)プ
ロピオネート(シプロ化成(株)、商品名:シーノック
ス412S)0.10重量部およびステアリン酸カルシ
ウム(三共有機合成(株)、商品名:ステアリン酸カル
シウム)0.03重量部をヘンシェルミキサーを用いて
高速で1分間混合した。得られた混合物を2軸押出機を
用いて310℃で溶融混練して反応させてペレットを得
た。そして、ペレットのMFRを測定した。このペレッ
トを用いて射出成形法でスペシメンを成形して、その物
性を評価した。これらの結果を表1に示した。
【0033】実施例2 4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体
粉末(1−ヘキサデセン含有量:4.0重量%、MFR
=0.5g/10分)100重量部、メタクリル酸マグ
ネシウム(浅田化学(株)製)1.0重量部、安定剤と
して3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン(住友化学(株)
製、商品名:スミライザーGA80)0.10重量部、
ペンタ(エリスリチル−テトラ−β−メルカプトラウリ
ル)プロピオネート(シプロ化成(株)、商品名:シー
ノックス412S)0.10重量部およびステアリン酸
カルシウム(三共有機合成(株)、商品名:ステアリン
酸カルシウム)0.03重量部をヘンシェルミキサーを
用いて高速で1分間混合した。得られた混合物を二軸押
出機を用いて310℃で溶融混練して反応させてペレッ
トを得た。そして、ペレットのMFRを測定した。この
ペレットを用いて射出成形法でスペシメンを成形して、
その物性を評価した。これらの結果を表1に示した。
【0034】実施例3 4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体
粉末(1−ヘキサデセン含有量:4.0重量%、MFR
=0.5g/10分)100重量部、メタクリル酸カル
シウム(浅田化学(株)製)1.0重量部、安定剤とし
て3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン(住友化学(株)
製、商品名:スミライザーGA80)0.10重量部、
ペンタ(エリスリチル−テトラ−β−メルカプトラウリ
ル)プロピオネート(シプロ化成(株)、商品名:シー
ノックス412S)0.10重量部およびステアリン酸
カルシウム(三共有機合成(株)、商品名:ステアリン
酸カルシウム)0.03重量部をヘンシェルミキサーを
用いて高速で1分間混合した。得られた混合物を二軸押
出機を用いて310℃で溶融混練して反応させてペレッ
トを得た。そして、ペレットのMFRを測定した。この
ペレットを用いて射出成形法でスペシメンを成形して、
その物性を評価した。これらの結果を表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】比較例1 4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体
粉末(1−ヘキサデセン含有量:4.0重量%、MFR
=0.5g/10分)100重量部、安定剤として3,9
−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,
1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン(住友化学(株)製、商品
名:スミライザーGA80)0.10重量部、ペンタ
(エリスリチル−テトラ−β−メルカプトラウリル)プ
ロピオネート(シプロ化成(株)、商品名:シーノック
ス412S)0.10重量部およびステアリン酸カルシ
ウム(三共有機合成(株)、商品名:ステアリン酸カル
シウム)0.03重量部をヘンシェルミキサーを用いて
高速で1分間混合した。得られた混合物を二軸押出機を
用いて310℃で溶融混練して反応させてペレットを得
た。そして、ペレットのMFRを測定した。このペレッ
トを用いて射出成形法でスペシメンを成形して、その物
性を評価した。これらの結果を表2に示した。
【0037】比較例2 ポリエチレン(MFR=1.5g/10分)100重量
部、安定剤として3,9−ビス[2−{3−(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(住友
化学(株)製、商品名:スミライザーGA80)0.1
0重量部、ペンタ(エリスリチル−テトラ−β−メルカ
プトラウリル)プロピオネート(シプロ化成(株)、商
品名:シーノックス412S)0.10重量部およびス
テアリン酸カルシウム(三共有機合成(株)、商品名:
ステアリン酸カルシウム)0.03重量部をヘンシェル
ミキサーを用いて高速で1分間混合した。得られた混合
物を二軸押出機を用いて210℃で溶融混練して反応さ
せてペレットを得た。そして、ペレットのMFRを測定
した。このペレットを用いて射出成形法でスペシメンを
成形して、その物性を評価した。これらの結果を表2に
示した。
【0038】比較例3 ポリエチレン(MFR=1.5g/10分)100重量
部、メタクリル酸亜鉛1.0重量部、安定剤として3,9
−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,
1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン(住友化学(株)製、商品
名:スミライザーGA80)0.10重量部、ペンタ
(エリスリチル−テトラ−β−メルカプトラウリル)プ
ロピオネート(シプロ化成(株)、商品名:シーノック
ス412S)0.10重量部およびステアリン酸カルシ
ウム(三共有機合成(株)、商品名:ステアリン酸カル
シウム)0.03重量部をヘンシェルミキサーを用いて
高速で1分間混合した。得られた混合物を二軸押出機を
用いて210℃で溶融混練して反応させてペレットを得
た。そして、ペレットのMFRを測定した。このペレッ
トを用いて射出成形法でスペシメンを成形して、その物
性を評価した。これらの結果を表2に示した。
【0039】
【表2】
【0040】実施例4 4−メチル−1−ペンテン・1−オクタデセン共重合体
粉末(1−オクタデセン含有量:6.0重量%、MFR
=0.5g/10分)100重量部に対して、メタクリ
ル酸マグネシウム(浅田化学(株)製)0.25重量
部、安定剤として3,9−ビス[2−{3−(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(住友
化学(株)製、商品名:スミライザーGA80)0.1
0重量部、ペンタ(エリスリチル−テトラ−β−メルカ
プトラウリル)プロピオネート(シプロ化成(株)、商
品名:シーノックス412S)0.10重量部およびス
テアリン酸カルシウム(三共有機合成(株)、商品名:
ステアリン酸カルシウム)0.03重量部をヘンシェル
ミキサーを用いて高速で1分間混合した。この混合物を
二軸押出機を用いて280℃で溶融混練反応させてペレ
ットを得た。そして、ペレットのMFRを測定した。こ
のペレットから厚さ370μの原反シートを成形し、こ
のシートを用いて二軸延伸フィルムを成形した。得られ
た二軸延伸フィルムの物性を評価し、その結果を表3に
示した。
【0041】比較例4 メタクリル酸マグネシウムを配合しない以外は実施例4
と同様にして、二軸延伸フィルムを成形した。その結果
を表3に示した。
【0042】
【表3】
【0043】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)側鎖に第3級炭素を有するα−オ
    レフィン系重合体100重量部と(B)下記式(1) 【化1】 ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、Mは金属
    カチオンであり、Xはアニオンであり、mは2以上の整
    数であり、そしてnは2以上の整数である、但しm≧n
    である、で表わされるメタクリル酸金属またはアクリル
    酸金属0.05ないし10重量部とを溶融反応して得ら
    れることを特徴とする側鎖に第3級炭素を有する変性α
    −オレフィン系重合体。
  2. 【請求項2】 側鎖に第3級炭素を有するα−オレフィ
    ン系重合体が4−メチル−1−ペンテン系重合体である
    請求項1記載の重合体。
  3. 【請求項3】 4−メチル−1−ペンテン系重合体が、
    炭素数が2から20個のα−オレフィンと4−メチル−
    1−ペンテンのランダム共重合体であり、4−メチル−
    1−ペンテンの含有率が80重量%以上である請求項2
    記載の重合体。
  4. 【請求項4】 4−メチル−1−ペンテン系重合体が、
    4−メチル−1−ペンテンと、1−デセン、1−ドデセ
    ン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタ
    デセンおよびこれらのα−オレフィンの2種類以上の混
    合物から選ばれるα−オレフィンとのランダム共重合体
    である請求項2記載の重合体。
  5. 【請求項5】 金属カチオンが、Ca2+、Zn2+、Mg
    2+、Ba2+、Al3+またはSn4+である請求項1記載の
    重合体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の側鎖に第3級炭素を有す
    る変性α−オレフィン系重合体からなる延伸フィルム。
  7. 【請求項7】 二軸延伸フィルムである請求項6に記載
    の延伸フィルム。
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