JPH06326314A - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタおよびその製造方法Info
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- JPH06326314A JPH06326314A JP13233893A JP13233893A JPH06326314A JP H06326314 A JPH06326314 A JP H06326314A JP 13233893 A JP13233893 A JP 13233893A JP 13233893 A JP13233893 A JP 13233893A JP H06326314 A JPH06326314 A JP H06326314A
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- semiconductor
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/02—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
- B21B45/0203—Cooling
- B21B45/0209—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
- B21B45/0215—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B1/00—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
- B21B1/08—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling structural sections, i.e. work of special cross-section, e.g. angle steel
- B21B1/088—H- or I-sections
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドレイン電流の経路を低抵抗化してオン電流
を増加させる。 【構成】 ガラス基板50上にはゲート電極10が形成
され、ゲート電極10上にはゲート絶縁膜20および非
晶質Si層30が形成されている。Si層30上にはソ
ース電極15Sおよびドレイン電極15Dが形成され、
これら全てを保護するように保護絶縁膜23が形成され
ている。Si層30の少なくとも一対の互いに対向する
端部には、P(リン)が導入されたn型ドープ領域32
が形成されている点に特徴がある。n型ドープ領域32
は、Si層30のゲート絶縁膜20との界面近傍に形成
されるチャネル反転層30aと、ソース/ドレイン電極
15とを相互にオーミック接触させるように機能する。
を増加させる。 【構成】 ガラス基板50上にはゲート電極10が形成
され、ゲート電極10上にはゲート絶縁膜20および非
晶質Si層30が形成されている。Si層30上にはソ
ース電極15Sおよびドレイン電極15Dが形成され、
これら全てを保護するように保護絶縁膜23が形成され
ている。Si層30の少なくとも一対の互いに対向する
端部には、P(リン)が導入されたn型ドープ領域32
が形成されている点に特徴がある。n型ドープ領域32
は、Si層30のゲート絶縁膜20との界面近傍に形成
されるチャネル反転層30aと、ソース/ドレイン電極
15とを相互にオーミック接触させるように機能する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタおよ
びその製造方法に係り、特に、液晶表示装置用のアクテ
ィブマトリックス基板上でマトリックス状に形成される
薄膜トランジスタおよびその製造方法に関する。
びその製造方法に係り、特に、液晶表示装置用のアクテ
ィブマトリックス基板上でマトリックス状に形成される
薄膜トランジスタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス等の絶縁性基板上に薄膜トランジ
スタ(以下、TFTと表現する)をマトリックス状に形
成し、これをスイッチング素子として用いるアクティブ
マトリックス型の液晶表示装置は、高画質のフラットパ
ネルディスプレイとして期待されている。特に、活性層
として非晶質シリコン(以下、a-Siと表現する場合も
ある)および多結晶シリコンを用いたTFTは、低温で
の大面積基板上への形成が容易であることから広く用い
られている。
スタ(以下、TFTと表現する)をマトリックス状に形
成し、これをスイッチング素子として用いるアクティブ
マトリックス型の液晶表示装置は、高画質のフラットパ
ネルディスプレイとして期待されている。特に、活性層
として非晶質シリコン(以下、a-Siと表現する場合も
ある)および多結晶シリコンを用いたTFTは、低温で
の大面積基板上への形成が容易であることから広く用い
られている。
【0003】図2、図3および図4は、従来のa-Si・
TFTの代表的な素子の断面構造を示している。図2の
構造はチャネルエッチ型と呼ばれ、ガラス基板50上に
ゲート電極10を形成後、これらを覆うようにゲート絶
縁膜20、a-Si層(活性層)30、およびn型a-Si
層(n型ドープ層)31を連続的に形成し、ドレイン電
極14およびソース電極15を形成後、バックチャネル
部のn型ドープ層31をa-Si層30までエッチオフす
ることによりドレイン電極14とソース電極15を電気
的に分離して製造される。なお、前記n型ドープ層31
は、ゲート絶縁膜20とa-Si層30との界面部に形成
されるチャネル反転層30aをソース/ドレイン電極1
5とオーミック接続させるように機能する。
TFTの代表的な素子の断面構造を示している。図2の
構造はチャネルエッチ型と呼ばれ、ガラス基板50上に
ゲート電極10を形成後、これらを覆うようにゲート絶
縁膜20、a-Si層(活性層)30、およびn型a-Si
層(n型ドープ層)31を連続的に形成し、ドレイン電
極14およびソース電極15を形成後、バックチャネル
部のn型ドープ層31をa-Si層30までエッチオフす
ることによりドレイン電極14とソース電極15を電気
的に分離して製造される。なお、前記n型ドープ層31
は、ゲート絶縁膜20とa-Si層30との界面部に形成
されるチャネル反転層30aをソース/ドレイン電極1
5とオーミック接続させるように機能する。
【0004】図3の構造はチャネルプロテクト型と呼ば
れ、ガラス基板50上にゲート電極10を形成後、ゲー
ト絶縁膜20、a-Si層30、およびチャネル保護絶縁
膜21を連続的に形成し、チャネル保護絶縁膜21をエ
ッチングした後、n型ドープ層31、ドレイン電極15
D、ソース電極15Sを形成することにより製造され
る。
れ、ガラス基板50上にゲート電極10を形成後、ゲー
ト絶縁膜20、a-Si層30、およびチャネル保護絶縁
膜21を連続的に形成し、チャネル保護絶縁膜21をエ
ッチングした後、n型ドープ層31、ドレイン電極15
D、ソース電極15Sを形成することにより製造され
る。
【0005】図4の構造はn被覆型と呼ばれ、ガラス基
板50上にゲート電極10を形成後、ゲート絶縁膜2
0、a-Si膜30を連続的に形成し、a-Si膜30を島
状に加工してa-Si層30とした後にn型ドープ層31
を形成する。次いでドレイン電極15(D)およびソー
ス電極15(S)を形成後、バックチャネル部のn型ド
ープ層31をエッチオフし、ドレイン電極15(D)と
ソース電極15(S)とを電気的に分離することにより
製造される。
板50上にゲート電極10を形成後、ゲート絶縁膜2
0、a-Si膜30を連続的に形成し、a-Si膜30を島
状に加工してa-Si層30とした後にn型ドープ層31
を形成する。次いでドレイン電極15(D)およびソー
ス電極15(S)を形成後、バックチャネル部のn型ド
ープ層31をエッチオフし、ドレイン電極15(D)と
ソース電極15(S)とを電気的に分離することにより
製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図2に示したチャネル
エッチ型TFTでは、ソース電極15(S)およびドレ
イン電極15(D)とチャネル反転層30aとの間に膜
厚の厚いa-Si層30が挿入される。一般にノンドープ
のa-Si層30は109 (Ωcm)程度の高抵抗を持つた
めに、これによる寄生抵抗効果によってTFTのオン状
態でのドレイン電流が抑えられてしまうという問題があ
った。
エッチ型TFTでは、ソース電極15(S)およびドレ
イン電極15(D)とチャネル反転層30aとの間に膜
厚の厚いa-Si層30が挿入される。一般にノンドープ
のa-Si層30は109 (Ωcm)程度の高抵抗を持つた
めに、これによる寄生抵抗効果によってTFTのオン状
態でのドレイン電流が抑えられてしまうという問題があ
った。
【0007】一方、チャネルエッチ型TFTは、図3に
示したチャネルプロテクト型に較べて保護絶縁膜21を
加工するためのフォトマスクが1枚不要であり、工程が
簡単になるという利点を有する。しかし、n型ドープ層
31とa-Si層30とのエッチング選択比が低いため、
チャネルエッチ型ではn型ドープ層31をエッチングす
る際にa-Si層30もある程度エッチングされてしまう
ことからa-Si層30の膜厚を薄くすることが難しい。
このため、図2のチャネルエッチ型TFTでは、a-Si
層30の光電流によりTFTのオフ抵抗が低下してしま
うことがある。
示したチャネルプロテクト型に較べて保護絶縁膜21を
加工するためのフォトマスクが1枚不要であり、工程が
簡単になるという利点を有する。しかし、n型ドープ層
31とa-Si層30とのエッチング選択比が低いため、
チャネルエッチ型ではn型ドープ層31をエッチングす
る際にa-Si層30もある程度エッチングされてしまう
ことからa-Si層30の膜厚を薄くすることが難しい。
このため、図2のチャネルエッチ型TFTでは、a-Si
層30の光電流によりTFTのオフ抵抗が低下してしま
うことがある。
【0008】TFTのオフ抵抗の低下は、表示装置への
応用においては画像のコントラスト比の低下や、画像の
焼付け等の致命的な影響を与える。また、当該チャネル
エッチ型TFTでは、a-Si層30を厚くしなければな
らないために膜形成に要する時間が必然的に長くなって
生産効率が上がらないという問題もある。
応用においては画像のコントラスト比の低下や、画像の
焼付け等の致命的な影響を与える。また、当該チャネル
エッチ型TFTでは、a-Si層30を厚くしなければな
らないために膜形成に要する時間が必然的に長くなって
生産効率が上がらないという問題もある。
【0009】図3のチャネルプロテクト型TFTでは、
a-Si層30上に保護絶縁膜21が形成されており、n
型ドープ層31をエッチングする際の終点判定が容易で
あるためa-Si層30の膜厚を薄くすることが容易であ
る。したがって、上記の寄生抵抗効果による電流駆動能
力の低下を防止できる利点がある。ところが、チャネル
保護絶縁膜21の加工に1枚余分なフォトマスクが必要
となり、製造工程も必然的に繁雑になる。また、工程数
の増加は製造コストの増大、歩留まりの低下をもたらす
という問題がある。
a-Si層30上に保護絶縁膜21が形成されており、n
型ドープ層31をエッチングする際の終点判定が容易で
あるためa-Si層30の膜厚を薄くすることが容易であ
る。したがって、上記の寄生抵抗効果による電流駆動能
力の低下を防止できる利点がある。ところが、チャネル
保護絶縁膜21の加工に1枚余分なフォトマスクが必要
となり、製造工程も必然的に繁雑になる。また、工程数
の増加は製造コストの増大、歩留まりの低下をもたらす
という問題がある。
【0010】図4に示したn被覆型TFTでは、n型ド
ープ層31がa-Si層30とSiN(ゲート絶縁膜)2
0との界面に接しているので、a-Si層30のチャネル
反転層30aにn型ドープ層31を直接接触させること
ができる。このため通常の大きさの素子であれば、図2
のチャネルエッチ型TFTよりもオン電流を高くとるこ
とができる。但し、チャネル長はa-Si層30の島の長
さ、すなわちソース/ドレイン電極15の間隔と、これ
らの電極がa-Si層30とオーバーラップする量との和
となる。このため、ソース/ドレイン電極間隔が加工プ
ロセスの最小加工寸法となっているような微細素子にお
いては、オーバーラップ分だけチャネル長さが増えオン
電流増加の効果は小さい。
ープ層31がa-Si層30とSiN(ゲート絶縁膜)2
0との界面に接しているので、a-Si層30のチャネル
反転層30aにn型ドープ層31を直接接触させること
ができる。このため通常の大きさの素子であれば、図2
のチャネルエッチ型TFTよりもオン電流を高くとるこ
とができる。但し、チャネル長はa-Si層30の島の長
さ、すなわちソース/ドレイン電極15の間隔と、これ
らの電極がa-Si層30とオーバーラップする量との和
となる。このため、ソース/ドレイン電極間隔が加工プ
ロセスの最小加工寸法となっているような微細素子にお
いては、オーバーラップ分だけチャネル長さが増えオン
電流増加の効果は小さい。
【0011】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
を解決し、マスク数や工程数を増加させることなく、さ
らには歩留まりの低下を伴わずに、オン電流の増加とオ
フ電流の低減とを実現できるようにした薄膜トランジス
タおよびその製造方法を提供することにある。
を解決し、マスク数や工程数を増加させることなく、さ
らには歩留まりの低下を伴わずに、オン電流の増加とオ
フ電流の低減とを実現できるようにした薄膜トランジス
タおよびその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、絶縁性基板上の一部に形成された
ゲート電極と、ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜
と、ゲート絶縁膜上に形成された半導体活性層とを具備
した薄膜トランジスタにおいて、以下のような手段を講
じた点に特徴がある。 (1) 半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向する端
部に形成されたオーミックコンタクト領域と、前記対向
する端部に形成された各オーミックコンタクト領域と接
触するように形成された一対のソース/ドレイン電極と
を具備した。 (2) ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部に接するよ
うに、半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向する
端部の側面に形成されたオーミックコンタクト層と、前
記対向する側面に形成された各オーミックコンタクト層
と接触するように形成された一対のソース/ドレイン電
極とを具備し、前記半導体活性層を、絶縁膜上に形成さ
れた多結晶半導体層および当該多結晶半導体層上に形成
された非晶質半導体層からなる積層構造とした。 (3) ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部に接するよ
うに、半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向する
端部の側面に形成されたオーミックコンタクト層と、半
導体活性層の上面と略同一の高さとなるように形成さ
れ、前記対向する端部の側面でのみ各オーミックコンタ
クト層を介して半導体活性層と接続される一対のソース
/ドレイン電極とを具備し、前記半導体活性層を、絶縁
膜上に形成された多結晶半導体層および当該多結晶半導
体層上に形成された非晶質半導体層からなる積層構造と
した。
ために、本発明では、絶縁性基板上の一部に形成された
ゲート電極と、ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜
と、ゲート絶縁膜上に形成された半導体活性層とを具備
した薄膜トランジスタにおいて、以下のような手段を講
じた点に特徴がある。 (1) 半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向する端
部に形成されたオーミックコンタクト領域と、前記対向
する端部に形成された各オーミックコンタクト領域と接
触するように形成された一対のソース/ドレイン電極と
を具備した。 (2) ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部に接するよ
うに、半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向する
端部の側面に形成されたオーミックコンタクト層と、前
記対向する側面に形成された各オーミックコンタクト層
と接触するように形成された一対のソース/ドレイン電
極とを具備し、前記半導体活性層を、絶縁膜上に形成さ
れた多結晶半導体層および当該多結晶半導体層上に形成
された非晶質半導体層からなる積層構造とした。 (3) ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部に接するよ
うに、半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向する
端部の側面に形成されたオーミックコンタクト層と、半
導体活性層の上面と略同一の高さとなるように形成さ
れ、前記対向する端部の側面でのみ各オーミックコンタ
クト層を介して半導体活性層と接続される一対のソース
/ドレイン電極とを具備し、前記半導体活性層を、絶縁
膜上に形成された多結晶半導体層および当該多結晶半導
体層上に形成された非晶質半導体層からなる積層構造と
した。
【0013】また、本発明では、上記した各構成の薄膜
トランジスタを以下のような工程で製造するようにし
た。
トランジスタを以下のような工程で製造するようにし
た。
【0014】前記構成(1) の薄膜トランジスタは、絶縁
性基板上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上に半
導体膜を形成する工程と、前記半導体膜のゲート電極と
の対向領域にレジストパターンを形成する工程と、前記
レジストパターンをマスクとして半導体膜の不要箇所を
除去して半導体活性層を形成する工程と、レジストパタ
ーンを除去する前に、半導体活性層の少なくとも一対の
互いに対向する端部の側面から不純物を導入してオーミ
ックコンタクト領域を形成する工程と、前記対向する端
部に形成された各オーミックコンタクト領域と接触する
ように一対のソース/ドレイン電極を形成する工程とを
含むようにした。
性基板上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上に半
導体膜を形成する工程と、前記半導体膜のゲート電極と
の対向領域にレジストパターンを形成する工程と、前記
レジストパターンをマスクとして半導体膜の不要箇所を
除去して半導体活性層を形成する工程と、レジストパタ
ーンを除去する前に、半導体活性層の少なくとも一対の
互いに対向する端部の側面から不純物を導入してオーミ
ックコンタクト領域を形成する工程と、前記対向する端
部に形成された各オーミックコンタクト領域と接触する
ように一対のソース/ドレイン電極を形成する工程とを
含むようにした。
【0015】前記構成(2) の薄膜トランジスタは、絶縁
性基板上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上に非
晶質半導体活性膜を形成する工程と、前記非晶質半導体
活性膜を多結晶化する工程と、前記多結晶半導体活性膜
上に非晶質半導体活性膜を形成する工程と、前記非晶質
半導体活性膜上のゲート電極との対向領域にレジストパ
ターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマス
クとして各半導体膜の不要箇所を除去して積層半導体活
性層を形成する工程と、レジストパターンを除去した
後、前記積層半導体活性層の側面を含む全面にオーミッ
クコンタクト層を形成する工程と、前記オーミックコン
タクト層上に電極層を形成する工程と、積層半導体活性
層上に形成されたオーミックコンタクト層および電極層
の一部を除去して前記電極層をソース電極およびドレイ
ン電極に分離加工する工程とを含むようにした。
性基板上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上に非
晶質半導体活性膜を形成する工程と、前記非晶質半導体
活性膜を多結晶化する工程と、前記多結晶半導体活性膜
上に非晶質半導体活性膜を形成する工程と、前記非晶質
半導体活性膜上のゲート電極との対向領域にレジストパ
ターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマス
クとして各半導体膜の不要箇所を除去して積層半導体活
性層を形成する工程と、レジストパターンを除去した
後、前記積層半導体活性層の側面を含む全面にオーミッ
クコンタクト層を形成する工程と、前記オーミックコン
タクト層上に電極層を形成する工程と、積層半導体活性
層上に形成されたオーミックコンタクト層および電極層
の一部を除去して前記電極層をソース電極およびドレイ
ン電極に分離加工する工程とを含むようにした。
【0016】前記構成(3) の薄膜トランジスタは、絶縁
性基板上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上に非
晶質半導体膜を形成する工程と、前記非晶質半導体膜を
多結晶化する工程と、前記多結晶半導体活性膜上に非晶
質半導体活性膜を形成する工程と、前記非晶質半導体活
性膜上のゲート電極との対向領域にレジストパターンを
形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして
各半導体膜の不要箇所を除去して積層半導体活性層を形
成する工程と、レジストパターンを残したまま、積層半
導体活性層の側面を含む全面にオーミックコンタクト層
を形成する工程と、オーミックコンタクト上に電極層を
形成する工程と、積層半導体活性層上に形成されたオー
ミックコンタクト層および電極層の一部を除去し、レジ
ストパターンの上面を露出させる工程と、前記露出部か
ら異方性エッチングを行ってレジストパターンを選択的
に除去し、積層半導体活性層の上面を露出させる工程
と、主表面が半導体活性層の露出面と同一の高さとなる
ように、オーミックコンタクト層および電極層の一部を
除去する工程とを含むようにした。
性基板上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上に非
晶質半導体膜を形成する工程と、前記非晶質半導体膜を
多結晶化する工程と、前記多結晶半導体活性膜上に非晶
質半導体活性膜を形成する工程と、前記非晶質半導体活
性膜上のゲート電極との対向領域にレジストパターンを
形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして
各半導体膜の不要箇所を除去して積層半導体活性層を形
成する工程と、レジストパターンを残したまま、積層半
導体活性層の側面を含む全面にオーミックコンタクト層
を形成する工程と、オーミックコンタクト上に電極層を
形成する工程と、積層半導体活性層上に形成されたオー
ミックコンタクト層および電極層の一部を除去し、レジ
ストパターンの上面を露出させる工程と、前記露出部か
ら異方性エッチングを行ってレジストパターンを選択的
に除去し、積層半導体活性層の上面を露出させる工程
と、主表面が半導体活性層の露出面と同一の高さとなる
ように、オーミックコンタクト層および電極層の一部を
除去する工程とを含むようにした。
【0017】
【作用】上記(1) の構成を有する薄膜トランジスタによ
れば、ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部に形成さ
れるチャネル反転層が、半導体活性層の対向する端部の
側面においてソース/ドレイン電極と直接オーミック接
続されるようになるので、寄生抵抗効果による電流駆動
能力の低下が防止されてオン電流が増加する。
れば、ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部に形成さ
れるチャネル反転層が、半導体活性層の対向する端部の
側面においてソース/ドレイン電極と直接オーミック接
続されるようになるので、寄生抵抗効果による電流駆動
能力の低下が防止されてオン電流が増加する。
【0018】さらに、上記(2) の構成を有する薄膜トラ
ンジスタによれば、ゲート絶縁膜と半導体活性層との界
面部に形成されるチャネル反転層が、キャリア(電子)
移動度の高い多結晶半導体層となるので、オン電流を増
加させることができる。
ンジスタによれば、ゲート絶縁膜と半導体活性層との界
面部に形成されるチャネル反転層が、キャリア(電子)
移動度の高い多結晶半導体層となるので、オン電流を増
加させることができる。
【0019】さらに、上記(3) の構成を有する薄膜トラ
ンジスタによれば、半導体活性層とソース/ドレイン電
極とが、半導体活性層の側面でのみ各オーミックコンタ
クト層を介して接続されるので、オフ時にはオーミック
コンタクトによってホールの伝導が阻止され、オフ電流
を低減することができるようになる。
ンジスタによれば、半導体活性層とソース/ドレイン電
極とが、半導体活性層の側面でのみ各オーミックコンタ
クト層を介して接続されるので、オフ時にはオーミック
コンタクトによってホールの伝導が阻止され、オフ電流
を低減することができるようになる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明を適用した薄膜トランジスタ(TF
T)の基本構成を示した断面図である。同図において、
ガラス基板50上にはゲート電極10が形成され、ゲー
ト電極10上には窒化Si(SiNx)より成るゲート
絶縁膜20および活性層としてのa-Si層30が形成さ
れている。a-Si層30上には、ソース電極15Sおよ
びドレイン電極15Dが形成され、これら全てを保護す
るように保護絶縁膜23が形成されている。
る。図1は、本発明を適用した薄膜トランジスタ(TF
T)の基本構成を示した断面図である。同図において、
ガラス基板50上にはゲート電極10が形成され、ゲー
ト電極10上には窒化Si(SiNx)より成るゲート
絶縁膜20および活性層としてのa-Si層30が形成さ
れている。a-Si層30上には、ソース電極15Sおよ
びドレイン電極15Dが形成され、これら全てを保護す
るように保護絶縁膜23が形成されている。
【0021】ここで、本実施例ではa-Si層30の少な
くとも一対の互いに対向する端部に、P(リン)が1×
1020 (cm-2) 以上導入されたn型ドープ領域32(以
下、オーミックコンタクト領域と表現する場合もある)
が形成されている点に特徴がある。
くとも一対の互いに対向する端部に、P(リン)が1×
1020 (cm-2) 以上導入されたn型ドープ領域32(以
下、オーミックコンタクト領域と表現する場合もある)
が形成されている点に特徴がある。
【0022】このn型ドープ領域32は、a-Si層30
下部のゲート絶縁膜20との界面近傍に形成されるチャ
ネル反転層30aと、ソース/ドレイン電極15とを相
互にオーミック接続させるように機能する。したがっ
て、上記した構成によればドレイン電流が図中矢印で示
した経路で流れ、その電流経路中に高抵抗層が介在しな
いので、寄生抵抗効果による電流駆動能力の低下が防止
できるようになる。 [第1実施例]図5〜図9は、本発明の第1実施例であ
るTFTおよびその製造方法を示した断面図であり、前
記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
下部のゲート絶縁膜20との界面近傍に形成されるチャ
ネル反転層30aと、ソース/ドレイン電極15とを相
互にオーミック接続させるように機能する。したがっ
て、上記した構成によればドレイン電流が図中矢印で示
した経路で流れ、その電流経路中に高抵抗層が介在しな
いので、寄生抵抗効果による電流駆動能力の低下が防止
できるようになる。 [第1実施例]図5〜図9は、本発明の第1実施例であ
るTFTおよびその製造方法を示した断面図であり、前
記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0023】初めに、ガラス基板50上にスパッタリン
グによってCr膜を100nmの膜厚で堆積し、これを
通常のフォトリソグラフィ法により予定の形状にパター
ニングしてゲート電極10を得る[図5]。次いで、プ
ラズマCVD法により、ゲート絶縁膜としての窒化Si
(SiNx)膜20および活性層としてのa-Si膜30
fを順次堆積する[図6]。
グによってCr膜を100nmの膜厚で堆積し、これを
通常のフォトリソグラフィ法により予定の形状にパター
ニングしてゲート電極10を得る[図5]。次いで、プ
ラズマCVD法により、ゲート絶縁膜としての窒化Si
(SiNx)膜20および活性層としてのa-Si膜30
fを順次堆積する[図6]。
【0024】次いで、通常のフォトリソグラフィ法によ
りフォトレジストパターン40をa-Si膜30f上に形
成する。次いで、このレジストパターン40をマスクと
してa-Si膜30fを所望の形状にパターニング[図
7]し、活性層として機能するa-Si層30を形成す
る。
りフォトレジストパターン40をa-Si膜30f上に形
成する。次いで、このレジストパターン40をマスクと
してa-Si膜30fを所望の形状にパターニング[図
7]し、活性層として機能するa-Si層30を形成す
る。
【0025】次いで、同じフォトレジストパターン40
をマスクとして、基板50の斜め上方からP(リン)を
含むイオンビームを照射してa-Si層30の互いに対向
する側面からPを導入してオーミックコンタクト領域3
2を形成する[図8]。Pのドーピング方法としては、
通常のイオン注入法を用いてもよいが、非質量分離型の
大口径イオンビームを用いるイオンドーピング法を用い
れば、大面積基板の処理が容易になる。
をマスクとして、基板50の斜め上方からP(リン)を
含むイオンビームを照射してa-Si層30の互いに対向
する側面からPを導入してオーミックコンタクト領域3
2を形成する[図8]。Pのドーピング方法としては、
通常のイオン注入法を用いてもよいが、非質量分離型の
大口径イオンビームを用いるイオンドーピング法を用い
れば、大面積基板の処理が容易になる。
【0026】イオンドーピング法の詳細については、例
えば特開平2ー199824公報で述べられている。な
お、パターニングされたa-Si層30の全ての側面にP
を導入する場合には、図30に示すようにイオンビーム
100の引出方向に対して基板50を傾けて設置し、さ
らに基板全体を回転させればよい。また、ドーピング方
法としては、イオン照射だけではなく、レジストパター
ン40を残したまま基板全体をPH3 等のPを含むガス
のプラズマ中にさらす方法(プラズマドーピング法)を
採用してもよい。
えば特開平2ー199824公報で述べられている。な
お、パターニングされたa-Si層30の全ての側面にP
を導入する場合には、図30に示すようにイオンビーム
100の引出方向に対して基板50を傾けて設置し、さ
らに基板全体を回転させればよい。また、ドーピング方
法としては、イオン照射だけではなく、レジストパター
ン40を残したまま基板全体をPH3 等のPを含むガス
のプラズマ中にさらす方法(プラズマドーピング法)を
採用してもよい。
【0027】以上のようにしてオーミックコンタクト領
域32が形成されると、フォトレジストパターン40を
除去した後、スパッタリングによりMo膜15aおよび
Al膜15bをそれぞれ50nm、500nmの膜厚で
形成し、これらを予定の形状にパターニングしてソース
電極15Sおよびドレイン電極15Dを形成する。最後
にプラズマCVD法により素子全体を被覆するように保
護膜としてのSiN膜23を形成して素子を完成する
[図9]。
域32が形成されると、フォトレジストパターン40を
除去した後、スパッタリングによりMo膜15aおよび
Al膜15bをそれぞれ50nm、500nmの膜厚で
形成し、これらを予定の形状にパターニングしてソース
電極15Sおよびドレイン電極15Dを形成する。最後
にプラズマCVD法により素子全体を被覆するように保
護膜としてのSiN膜23を形成して素子を完成する
[図9]。
【0028】本実施例によれば、a-Si層30のゲート
絶縁膜20との界面近傍に形成されるチャネル反転層3
0aと、ソース/ドレイン電極15とがオーミックコン
タクト領域32を介して直接接続されるので、寄生抵抗
効果によって生じる電流駆動能力の低下が防止できるよ
うになる。
絶縁膜20との界面近傍に形成されるチャネル反転層3
0aと、ソース/ドレイン電極15とがオーミックコン
タクト領域32を介して直接接続されるので、寄生抵抗
効果によって生じる電流駆動能力の低下が防止できるよ
うになる。
【0029】また、a-Si層30の主表面には、前記図
2ないし図4に関して説明したn型ドープ層31(本実
施例のオーミックコンタクト領域32と同様に機能す
る)を形成しないので、上記した従来技術では必要であ
った、n型ドープ層31のa-Si層30に対する選択エ
ッチングが不要となる。従って、前記図3に示したよう
なチャネル保護絶縁膜21の形成工程を導入することな
しにa-Si層30の薄膜化が達成できるようになる。
2ないし図4に関して説明したn型ドープ層31(本実
施例のオーミックコンタクト領域32と同様に機能す
る)を形成しないので、上記した従来技術では必要であ
った、n型ドープ層31のa-Si層30に対する選択エ
ッチングが不要となる。従って、前記図3に示したよう
なチャネル保護絶縁膜21の形成工程を導入することな
しにa-Si層30の薄膜化が達成できるようになる。
【0030】さらに、a-Si膜30fをパターニングす
るためのフォトレジストパターン40をそのままドーピ
ングマスクとして用いることができるので、オーミック
コンタクト領域32を形成するために特別なマスクを新
たに形成する必要がなく、工程が繁雑化することもな
い。
るためのフォトレジストパターン40をそのままドーピ
ングマスクとして用いることができるので、オーミック
コンタクト領域32を形成するために特別なマスクを新
たに形成する必要がなく、工程が繁雑化することもな
い。
【0031】なお、本実施例ではゲート絶縁膜20をS
iN単層としたが、これを2層構造としても本発明の趣
旨は損なわれない。たとえば前記図5において、ゲート
電極10としてAlを用い、この表面を陽極化成法によ
り酸化して酸化アルミニウム(アルミナ)の皮膜を形成
(例えば、図23の符号87)し、その後、ゲート絶縁
膜としてのSiN膜20を積層しても良い。このように
すれば、ゲート電極10とa-Si層30あるいはドレイ
ン配線との短絡不良が低減される。
iN単層としたが、これを2層構造としても本発明の趣
旨は損なわれない。たとえば前記図5において、ゲート
電極10としてAlを用い、この表面を陽極化成法によ
り酸化して酸化アルミニウム(アルミナ)の皮膜を形成
(例えば、図23の符号87)し、その後、ゲート絶縁
膜としてのSiN膜20を積層しても良い。このように
すれば、ゲート電極10とa-Si層30あるいはドレイ
ン配線との短絡不良が低減される。
【0032】また、本実施例においては、a-Si層30
の対向する端部の側面に不純物をドーピングしてオーミ
ックコンタクト領域32を形成した後、これに熱処理又
はレーザ照射することでTFT特性が向上した。処理条
件としては、窒素中で350℃、1時間の熱処理、また
は室温で180mJ/cm2の強度のXeClパルスレ
ーザ照射であり、いずれもオン電流が約2倍に向上し
た。
の対向する端部の側面に不純物をドーピングしてオーミ
ックコンタクト領域32を形成した後、これに熱処理又
はレーザ照射することでTFT特性が向上した。処理条
件としては、窒素中で350℃、1時間の熱処理、また
は室温で180mJ/cm2の強度のXeClパルスレ
ーザ照射であり、いずれもオン電流が約2倍に向上し
た。
【0033】さらに、本実施例では活性層をa-Si層3
0としたが、これを非晶質のGe、Si−Ge混晶、S
iCとしてもよい。これらの膜は、成膜用のガスとして
ゲルマン、メタンなどを用いることにより容易に得られ
る。又、これらの膜材料をターゲットとするスパッタ法
を用いて成膜してもよい。また、減圧CVD法による多
結晶シリコンSi、多結晶Geを用いても良い。
0としたが、これを非晶質のGe、Si−Ge混晶、S
iCとしてもよい。これらの膜は、成膜用のガスとして
ゲルマン、メタンなどを用いることにより容易に得られ
る。又、これらの膜材料をターゲットとするスパッタ法
を用いて成膜してもよい。また、減圧CVD法による多
結晶シリコンSi、多結晶Geを用いても良い。
【0034】なお、a-Si層30の側面に不純物をドー
ピングする際、平面図上で長方形のシリコンパターン3
0の左右の対向する2辺の側面にのみドーピングすれ
ば、a-Si層30の他の2辺に不要な高濃度不純物層が
無くなり、TFTのオフ特性が更に向上する。
ピングする際、平面図上で長方形のシリコンパターン3
0の左右の対向する2辺の側面にのみドーピングすれ
ば、a-Si層30の他の2辺に不要な高濃度不純物層が
無くなり、TFTのオフ特性が更に向上する。
【0035】次に、前記図5〜図9に関して説明した構
造のTFTにおいて、a-Si層30のパターニングをゲ
ート電極10と自己整合的に行う方法を、図10〜図1
2を参照して説明する。
造のTFTにおいて、a-Si層30のパターニングをゲ
ート電極10と自己整合的に行う方法を、図10〜図1
2を参照して説明する。
【0036】上記と同様にガラス基板50上にゲート電
極10を形成した後、ゲート絶縁膜20およびa-Si膜
(膜厚400nm)30fを連続的に成膜する。次い
で、a-Si膜30fの表面にポジタイプ(感光した部分
が除去される)のフォトレジスト40を塗布した後、ガ
ラス基板50の裏面から露光61する[図10]。
極10を形成した後、ゲート絶縁膜20およびa-Si膜
(膜厚400nm)30fを連続的に成膜する。次い
で、a-Si膜30fの表面にポジタイプ(感光した部分
が除去される)のフォトレジスト40を塗布した後、ガ
ラス基板50の裏面から露光61する[図10]。
【0037】これによりゲート電極10の投影領域以外
のレジスト40は感光されるので、これを現像するとゲ
ート電極10上にのみレジスト40が残る[図11]。
したがって、これをマスクとしてa-Si膜30fをエッ
チングすれば、ゲート電極10と自己整合したa-Si層
30が形成できる。
のレジスト40は感光されるので、これを現像するとゲ
ート電極10上にのみレジスト40が残る[図11]。
したがって、これをマスクとしてa-Si膜30fをエッ
チングすれば、ゲート電極10と自己整合したa-Si層
30が形成できる。
【0038】その後、第1実施例と同じ手法によりにa-
Si層30の側面にオーミックコンタクト領域32を形
成する[図12]。以下、第1実施例と同じくソース/
ドレイン電極15および保護膜23等を形成して素子が
完成する。
Si層30の側面にオーミックコンタクト領域32を形
成する[図12]。以下、第1実施例と同じくソース/
ドレイン電極15および保護膜23等を形成して素子が
完成する。
【0039】なお、一般的にゲート電極10は他の配線
(例えば、ゲート配線)と同時に形成されるので、a-S
i層30をゲート電極10と自己整合的に形成すると、
当該他の配線上にもa-Si層30が形成されてしまう。
したがって、図13の平面図に示したように、ゲート電
極10による自己整合とフォトマスク62とを併用して
a-Si膜30fを加工し、a-Si層30を形成するよう
にしても良い。
(例えば、ゲート配線)と同時に形成されるので、a-S
i層30をゲート電極10と自己整合的に形成すると、
当該他の配線上にもa-Si層30が形成されてしまう。
したがって、図13の平面図に示したように、ゲート電
極10による自己整合とフォトマスク62とを併用して
a-Si膜30fを加工し、a-Si層30を形成するよう
にしても良い。
【0040】図14は、前記した本発明のTFTを適用
した液晶表示装置用アクティブマトリクス基板の構成を
示した平面図、図16は一組の液晶セルとTFTからな
る一画素の平面構造であり、図17は図16のX−X’
線での断面図である。
した液晶表示装置用アクティブマトリクス基板の構成を
示した平面図、図16は一組の液晶セルとTFTからな
る一画素の平面構造であり、図17は図16のX−X’
線での断面図である。
【0041】ドレイン配線Dとゲート配線Gとで囲まれ
た画素領域内には、ゲート配線Gの一部をゲート電極1
0とするTFTおよび当該TFTとソース電極15Sを
介して接続された液晶セルLCが形成されている。当該
TFTの断面構造は、前記図9に関して説明した第1実
施例とほぼ同じであり、前記と同様の製造方法により得
られるが、前記のプロセスとの変更点のみを記すと以下
のようになる。 (1)ゲート絶縁膜10を、ゲート電極10の表面を酸
化して得たアルミナ膜87と、プラズマCVDで形成し
たSiN膜20との2層構造としている。 (2)液晶セルLCを構成するための透明電極85を追
加している。この透明電極85は、ゲート電極10およ
び表面酸化膜87を形成後、ITO(Indium T
in Oxide)膜をスパッタ法により堆積し、ウエ
ットエッチングにより予定の形状に加工することにより
形成される。 (3)ゲート電極10はAl膜をスパッタで堆積した
後、燐酸系のエッチング液(PAN液)でエッチングし
て予定の形状に形成した。 (4)ソース電極15Sと透明電極85とを接続するた
めに、透明電極85上のゲート絶縁膜20をSF6系ガ
スでドライエッチングして除去している。 (5)ゲート配線Gおよびドレイン配線Dを、それぞれ
ゲート電極10、ドレイン電極15Dと同時に成膜、エ
ッチング加工して形成した。
た画素領域内には、ゲート配線Gの一部をゲート電極1
0とするTFTおよび当該TFTとソース電極15Sを
介して接続された液晶セルLCが形成されている。当該
TFTの断面構造は、前記図9に関して説明した第1実
施例とほぼ同じであり、前記と同様の製造方法により得
られるが、前記のプロセスとの変更点のみを記すと以下
のようになる。 (1)ゲート絶縁膜10を、ゲート電極10の表面を酸
化して得たアルミナ膜87と、プラズマCVDで形成し
たSiN膜20との2層構造としている。 (2)液晶セルLCを構成するための透明電極85を追
加している。この透明電極85は、ゲート電極10およ
び表面酸化膜87を形成後、ITO(Indium T
in Oxide)膜をスパッタ法により堆積し、ウエ
ットエッチングにより予定の形状に加工することにより
形成される。 (3)ゲート電極10はAl膜をスパッタで堆積した
後、燐酸系のエッチング液(PAN液)でエッチングし
て予定の形状に形成した。 (4)ソース電極15Sと透明電極85とを接続するた
めに、透明電極85上のゲート絶縁膜20をSF6系ガ
スでドライエッチングして除去している。 (5)ゲート配線Gおよびドレイン配線Dを、それぞれ
ゲート電極10、ドレイン電極15Dと同時に成膜、エ
ッチング加工して形成した。
【0042】この他、液晶86などTFT以外の部分に
ついて説明する。TN型液晶86は、TFTを形成した
ガラス基板50と対向するガラス基板(対向基板)88
の間に封入される。対向基板88上には不要な光線を遮
蔽するするためのブラックマトリクス84とITO82
膜が形成されている。液晶86は、対向基板88表面の
ITO82とTFT基板50表面のITO85との間に
印加される電圧により駆動される。
ついて説明する。TN型液晶86は、TFTを形成した
ガラス基板50と対向するガラス基板(対向基板)88
の間に封入される。対向基板88上には不要な光線を遮
蔽するするためのブラックマトリクス84とITO82
膜が形成されている。液晶86は、対向基板88表面の
ITO82とTFT基板50表面のITO85との間に
印加される電圧により駆動される。
【0043】ガラス基板50、88のいずれの表面に
も、光を偏向させるための偏向板81が貼付られてい
る。この2枚の偏向板81の偏向軸を直交、又は平行配
置させると、それぞれノーマリーブラック、ノーマリー
ホワイトの表示モードとなる。又、図には示していない
が液晶86を配向させるための配向膜が、液晶86と接
する面すなわちガラス基板50側では保護膜23の表面
に、対向基板88側ではITO膜82の表面に塗布され
ている。
も、光を偏向させるための偏向板81が貼付られてい
る。この2枚の偏向板81の偏向軸を直交、又は平行配
置させると、それぞれノーマリーブラック、ノーマリー
ホワイトの表示モードとなる。又、図には示していない
が液晶86を配向させるための配向膜が、液晶86と接
する面すなわちガラス基板50側では保護膜23の表面
に、対向基板88側ではITO膜82の表面に塗布され
ている。
【0044】塗布後の配向膜表面はラビング法により処
理され、液晶分子を配向させるための異方性が与えられ
る。なお本実施例では、ソース電極15Sと同層の電極
15S’とゲート配線Gとの間に容量Cadd が形成され
る。容量Cadd は、TFTを通して画素電極85に書き
込まれた電圧で液晶86を駆動する際、電圧の歪を低減
して表示される画像の品質を向上する効果をもつ。
理され、液晶分子を配向させるための異方性が与えられ
る。なお本実施例では、ソース電極15Sと同層の電極
15S’とゲート配線Gとの間に容量Cadd が形成され
る。容量Cadd は、TFTを通して画素電極85に書き
込まれた電圧で液晶86を駆動する際、電圧の歪を低減
して表示される画像の品質を向上する効果をもつ。
【0045】本実施例でも、TFTの活性層30は非晶
質シリコン(a-Si)により構成されている。オーミッ
クコンタクト領域32は高濃度n型ドーピング領域であ
る。当該オーミックコンタクト領域32はa-Si層30
の側面にのみ形成されるため、a-Si層30の上面の一
部は直接ソース/ドレイン電極15S、15Dと接す
る。このため、オフ状態でホールがこの上面をこえて直
接ソースドレイン電極15に注入される、すなわちブロ
ッキングされない。しかし、活性層30が非晶質シリコ
ン(a-Si)であり、実質的にホールによる伝導をほと
んど無視できるため、オフ電流は低く抑えられる。
質シリコン(a-Si)により構成されている。オーミッ
クコンタクト領域32は高濃度n型ドーピング領域であ
る。当該オーミックコンタクト領域32はa-Si層30
の側面にのみ形成されるため、a-Si層30の上面の一
部は直接ソース/ドレイン電極15S、15Dと接す
る。このため、オフ状態でホールがこの上面をこえて直
接ソースドレイン電極15に注入される、すなわちブロ
ッキングされない。しかし、活性層30が非晶質シリコ
ン(a-Si)であり、実質的にホールによる伝導をほと
んど無視できるため、オフ電流は低く抑えられる。
【0046】一方、オン電流はa-Si層30のチャネル
反転層から端部の高濃度n型ドープ層32を介してソー
ス/ドレイン電極15S、15Dに流れる。すなわち、
従来構造(チャネルエッチ構造)のように、厚いa-Si
層30の中を膜厚方向に流れることが無いため、寄生抵
抗が挿入されず出力電流が向上する。しかも、この効果
は新たなフォトマスクの追加無しに可能となっており、
前記図2に関して説明した従来のチャネルエッチ構造と
同等の製造プロセス、製造コストで達成することができ
る。
反転層から端部の高濃度n型ドープ層32を介してソー
ス/ドレイン電極15S、15Dに流れる。すなわち、
従来構造(チャネルエッチ構造)のように、厚いa-Si
層30の中を膜厚方向に流れることが無いため、寄生抵
抗が挿入されず出力電流が向上する。しかも、この効果
は新たなフォトマスクの追加無しに可能となっており、
前記図2に関して説明した従来のチャネルエッチ構造と
同等の製造プロセス、製造コストで達成することができ
る。
【0047】図15は、前記した本発明のTFTを適用
した液晶表示装置用アクティブマトリクス基板の構成を
示した平面図であり、前記と同一の符号は同一または同
等部分を表している。本実施例では、周辺駆動回路の一
部を画素用TFTと同じガラス基板上に形成するように
している。
した液晶表示装置用アクティブマトリクス基板の構成を
示した平面図であり、前記と同一の符号は同一または同
等部分を表している。本実施例では、周辺駆動回路の一
部を画素用TFTと同じガラス基板上に形成するように
している。
【0048】同図において、ガラス基板50上で横方向
に並んだTFTの各ゲート電極10から共通に引き出さ
れたゲートラインG1〜GMに対しては、ゲート駆動回
路(ドライバーIC)71から順次ゲート電圧が印加さ
れ、各ゲートライン毎にゲートがオンされる。
に並んだTFTの各ゲート電極10から共通に引き出さ
れたゲートラインG1〜GMに対しては、ゲート駆動回
路(ドライバーIC)71から順次ゲート電圧が印加さ
れ、各ゲートライン毎にゲートがオンされる。
【0049】一方、縦方向に並んだTFTの各ドレイン
電極15Dから共通に引き出したドレインラインD1〜
DNに対しては、上記オンされたゲートライン毎のデー
タ電圧がデータ駆動回路72からサンプリング回路73
を経て順次印加され、各液晶セルに与えられる。
電極15Dから共通に引き出したドレインラインD1〜
DNに対しては、上記オンされたゲートライン毎のデー
タ電圧がデータ駆動回路72からサンプリング回路73
を経て順次印加され、各液晶セルに与えられる。
【0050】また、サンプリング回路73は、図29に
示した様に各ドレインラインD1 ,D2 …へのデータの
供給を制限するためのサンプリングTFT101を具備
し、サンプリングTFT101のゲートに、各画素TF
Tがオンしている間に複数の電圧φ1、φ2を供給す
る。隣接するドレインラインD1 ,D2 およびD3 ,D
4 等は2本ずつひとまとめにされ、それぞれ共通ライン
DK1 ,DK2 としてデータ駆動回路72に接続され
る。
示した様に各ドレインラインD1 ,D2 …へのデータの
供給を制限するためのサンプリングTFT101を具備
し、サンプリングTFT101のゲートに、各画素TF
Tがオンしている間に複数の電圧φ1、φ2を供給す
る。隣接するドレインラインD1 ,D2 およびD3 ,D
4 等は2本ずつひとまとめにされ、それぞれ共通ライン
DK1 ,DK2 としてデータ駆動回路72に接続され
る。
【0051】サンプリング回路73は、画素用TFTと
同様にガラス基板上50に形成されるので、サンプリン
グ回路73とデータ駆動回路72との接続配線数は半減
される。このため、データ駆動回路72を構成するドラ
イバICの数を半減できる。さらに、サンプリング回路
73は画素用TFTと同じ工程で容易に形成できるの
で、ドライバICの数を半減することができ、液晶表示
コストを低減できる効果がある。
同様にガラス基板上50に形成されるので、サンプリン
グ回路73とデータ駆動回路72との接続配線数は半減
される。このため、データ駆動回路72を構成するドラ
イバICの数を半減できる。さらに、サンプリング回路
73は画素用TFTと同じ工程で容易に形成できるの
で、ドライバICの数を半減することができ、液晶表示
コストを低減できる効果がある。
【0052】図24は、本発明に係る液晶表示装置の駆
動方式を採用したラップトップ型(又はブック型)のパ
ーソナルコンピュータのー実施例の概略斜視図である。
キーボード75を本体として、これに表示モニターとな
る液晶表示装置76が具備されている。本駆動方式を採
用すると、サンプリング回路を画素TFTと同一基板上
に形成でき、安価かつ軽量のマイクロコンピュータが実
現できる。
動方式を採用したラップトップ型(又はブック型)のパ
ーソナルコンピュータのー実施例の概略斜視図である。
キーボード75を本体として、これに表示モニターとな
る液晶表示装置76が具備されている。本駆動方式を採
用すると、サンプリング回路を画素TFTと同一基板上
に形成でき、安価かつ軽量のマイクロコンピュータが実
現できる。
【0053】また、データ駆動用ドライバICの数が少
なくなるので、従来ではガラス基板の上下両側に分割し
て配置する必要のあったICを上側もしくは下側の一方
のみとすることができる。これにより、図24に示した
様に、表示装置の表示領域の額縁(図中では表示領域の
下側)を小さくでき、パソコンの小型化、表示面の大型
化が可能となる。 [第2実施例]図18は、本発明の第2実施例であるT
FTの構造を示した断面図であり、前記と同一の符号は
同一または同等部分を表している。ここでは、液晶表示
装置用のアクティブマトリックス基板に適用した場合を
例にして説明する。なお、その平面構造は図16と同じ
であり、図18は図16のX−X’線での断面図に相当
する。
なくなるので、従来ではガラス基板の上下両側に分割し
て配置する必要のあったICを上側もしくは下側の一方
のみとすることができる。これにより、図24に示した
様に、表示装置の表示領域の額縁(図中では表示領域の
下側)を小さくでき、パソコンの小型化、表示面の大型
化が可能となる。 [第2実施例]図18は、本発明の第2実施例であるT
FTの構造を示した断面図であり、前記と同一の符号は
同一または同等部分を表している。ここでは、液晶表示
装置用のアクティブマトリックス基板に適用した場合を
例にして説明する。なお、その平面構造は図16と同じ
であり、図18は図16のX−X’線での断面図に相当
する。
【0054】本実施例では、a-Si層30の上面に当該
a-Si層30と同じ平面形状のSiN層90を被覆した
点に特徴がある。本実施例によれば、前記第1実施例で
の効果に加えて、ノンドープのa-Si層30とソースド
レイン電極15とが直接接触することがないので、オフ
電流をさらに低減することができる。
a-Si層30と同じ平面形状のSiN層90を被覆した
点に特徴がある。本実施例によれば、前記第1実施例で
の効果に加えて、ノンドープのa-Si層30とソースド
レイン電極15とが直接接触することがないので、オフ
電流をさらに低減することができる。
【0055】以下、本実施例の製造方法を説明する。初
めに、ガラス基板50上にスパッタリングによりAl膜
を300nm堆積し、通常のフォトリソグラフィ法によ
り予定の形状にパターニングしてゲート電極10を得
る。次いで、このゲート電極10の表面を陽極化成法に
より酸化し、厚さ100nmのアルミナ皮膜87を形成
する。次いで、プラズマCVD法によりSiN膜20を
200nm,a-Si膜30fを50nm、SiN膜90
を200nmの膜厚で連続的に堆積する。
めに、ガラス基板50上にスパッタリングによりAl膜
を300nm堆積し、通常のフォトリソグラフィ法によ
り予定の形状にパターニングしてゲート電極10を得
る。次いで、このゲート電極10の表面を陽極化成法に
より酸化し、厚さ100nmのアルミナ皮膜87を形成
する。次いで、プラズマCVD法によりSiN膜20を
200nm,a-Si膜30fを50nm、SiN膜90
を200nmの膜厚で連続的に堆積する。
【0056】次いで、通常のフォトリソグラフィ法によ
りSiN膜90上にフォトレジストパターンを形成し、
このレジストパターンをマスクとしてSiN膜90を予
定の形状にパターニングする。次いで、同じフォトレジ
ストパターンをマスクとして基板の斜め上方からP(リ
ン)を含むイオンビームを照射し、a-Si層30の側面
にn型ドープ層32を形成する。なお、本実施例ではa-
Si層30の上面がSiN膜90で被覆されているの
で、レジストパターンを除去したあとにドーピングを実
施しても良い。
りSiN膜90上にフォトレジストパターンを形成し、
このレジストパターンをマスクとしてSiN膜90を予
定の形状にパターニングする。次いで、同じフォトレジ
ストパターンをマスクとして基板の斜め上方からP(リ
ン)を含むイオンビームを照射し、a-Si層30の側面
にn型ドープ層32を形成する。なお、本実施例ではa-
Si層30の上面がSiN膜90で被覆されているの
で、レジストパターンを除去したあとにドーピングを実
施しても良い。
【0057】フォトレジストパターンを除去後、スパッ
タリングによりCrを50nmおよびAlを200nm
の膜厚で形成し、予定の形状にパターニングしてソース
電極15S、ドレイン電極15Dとし、最後にプラズマ
CVD法により素子全体を被覆するように保護SiN膜
23を1000nm形成して素子が完成する。
タリングによりCrを50nmおよびAlを200nm
の膜厚で形成し、予定の形状にパターニングしてソース
電極15S、ドレイン電極15Dとし、最後にプラズマ
CVD法により素子全体を被覆するように保護SiN膜
23を1000nm形成して素子が完成する。
【0058】本実施例によれば、a-Si膜30fをパタ
ーニングするためのフォトレジストパターンをそのまま
ドーピングマスクとして用いることができるので、n型
ドープ層32を形成のため余分な工程が不要となって工
程が削減できる。
ーニングするためのフォトレジストパターンをそのまま
ドーピングマスクとして用いることができるので、n型
ドープ層32を形成のため余分な工程が不要となって工
程が削減できる。
【0059】なお、a-Si層30の側面へのドーピング
はプラズマ法を用いても良く、例えば、Heベースのホ
スフィンを原料ガスとし、平行平板型のプラズマCVD
を用いることによりドープ層が形成できたる。また、プ
ラズマ法、イオンビーム照射法のいずれを用いても、不
純物導入後にレーザアニールを行い不純物を活性化する
とTFT特性が向上した(図20)。レーザアールの条
件としては、XeClパルスレーザを光源とし、室温の
ヘリウム雰囲気中でエネルギー密度200mJ/cm2
で照射した。 [第3実施例]図19は、本発明の第3実施例であるT
FTの構造を示した断面図であり、前記と同一の符号は
同一または同等部分を表している。ここでも、液晶表示
装置用のアクティブマトリックス基板に適用した場合を
例にして説明する。なお、その平面構造は図16と同じ
であり、図19は図16のX−X’線での断面図に相当
する。
はプラズマ法を用いても良く、例えば、Heベースのホ
スフィンを原料ガスとし、平行平板型のプラズマCVD
を用いることによりドープ層が形成できたる。また、プ
ラズマ法、イオンビーム照射法のいずれを用いても、不
純物導入後にレーザアニールを行い不純物を活性化する
とTFT特性が向上した(図20)。レーザアールの条
件としては、XeClパルスレーザを光源とし、室温の
ヘリウム雰囲気中でエネルギー密度200mJ/cm2
で照射した。 [第3実施例]図19は、本発明の第3実施例であるT
FTの構造を示した断面図であり、前記と同一の符号は
同一または同等部分を表している。ここでも、液晶表示
装置用のアクティブマトリックス基板に適用した場合を
例にして説明する。なお、その平面構造は図16と同じ
であり、図19は図16のX−X’線での断面図に相当
する。
【0060】本実施例では、ゲート絶縁膜を、ゲート電
極10の表面を酸化して得られたアルミナ膜87と窒化
Si(SiNx)20との2層構造とすると共に、ゲー
ト絶縁膜20、a-Si層30、およびSiN膜90を同
一パターンに加工するようにした点に特徴がある。
極10の表面を酸化して得られたアルミナ膜87と窒化
Si(SiNx)20との2層構造とすると共に、ゲー
ト絶縁膜20、a-Si層30、およびSiN膜90を同
一パターンに加工するようにした点に特徴がある。
【0061】次ぎに、本実施例の製造方法について、前
記実施例との相違点を中心に説明する。初めに、ガラス
基板50上にAlのゲート電極10を形成し、この表面
を酸化してアルミナ皮膜87を形成する。次いで、プラ
ズマCVD法によりSiN膜20を200nm,a-Si
膜30fを50nm、SiN膜90を200nmの膜厚
で連続的に堆積する。次いで、通常のフォトリソグラフ
ィ法によりSiN膜90上にフォトレジストを形成し、
このレジストパターンをマスクとしてSiN膜90、a-
Si膜30f,SiN膜20を予定の形状にパターニン
グする。
記実施例との相違点を中心に説明する。初めに、ガラス
基板50上にAlのゲート電極10を形成し、この表面
を酸化してアルミナ皮膜87を形成する。次いで、プラ
ズマCVD法によりSiN膜20を200nm,a-Si
膜30fを50nm、SiN膜90を200nmの膜厚
で連続的に堆積する。次いで、通常のフォトリソグラフ
ィ法によりSiN膜90上にフォトレジストを形成し、
このレジストパターンをマスクとしてSiN膜90、a-
Si膜30f,SiN膜20を予定の形状にパターニン
グする。
【0062】次に、パターニングされたa-Si層30の
側面からP(リン)をイオンビーム照射、もしくはプラ
ズマ法によりドーピングし、n型ドープ層32を形成す
る。フォトレジストパターンを除去後、Cr/Alから
なるソース電極15S、ドレイン電極15Dを形成し、
保護膜としてSiN膜23を形成する。
側面からP(リン)をイオンビーム照射、もしくはプラ
ズマ法によりドーピングし、n型ドープ層32を形成す
る。フォトレジストパターンを除去後、Cr/Alから
なるソース電極15S、ドレイン電極15Dを形成し、
保護膜としてSiN膜23を形成する。
【0063】本実施例によれば、前記実施例の効果に加
え、SiN膜90/a-Si膜30/SiN膜20を一回
のフォトリソ工程により加工できるので、工程数を削減
することができる。
え、SiN膜90/a-Si膜30/SiN膜20を一回
のフォトリソ工程により加工できるので、工程数を削減
することができる。
【0064】なお、本実施例では、シリコン島以外の領
域ではゲート絶縁膜がアルミナ膜87の単層となる。し
たがって、この領域のアルミナ膜87にピンホールなど
の欠陥があった場合、ゲート線/ドレイン線間の短絡不
良となる。この不良の発生を防止するには、シリコン島
をゲート電極10に対し自己整合的に形成し、両者を同
一平面形状とすれば良い。すなわち、前記実施例で説明
したように、裏面露光法によりゲート電極10上にのみ
SiN膜90/a-Si膜30/SiN膜20が残るよう
フォトリソグラフィする。これによりゲート線G/ドレ
イン線Dの交差部ではゲート絶縁膜はアルミナ被膜87
/SiN膜の2層膜となり、配線間の短絡不良は激減す
る。
域ではゲート絶縁膜がアルミナ膜87の単層となる。し
たがって、この領域のアルミナ膜87にピンホールなど
の欠陥があった場合、ゲート線/ドレイン線間の短絡不
良となる。この不良の発生を防止するには、シリコン島
をゲート電極10に対し自己整合的に形成し、両者を同
一平面形状とすれば良い。すなわち、前記実施例で説明
したように、裏面露光法によりゲート電極10上にのみ
SiN膜90/a-Si膜30/SiN膜20が残るよう
フォトリソグラフィする。これによりゲート線G/ドレ
イン線Dの交差部ではゲート絶縁膜はアルミナ被膜87
/SiN膜の2層膜となり、配線間の短絡不良は激減す
る。
【0065】なお、a-Si層30上に形成したSiN膜
90は省略することも可能である。この場合、図21に
実線で示すようにオフ特性が若干低下するものの、成膜
工程が一つ減るので、生産性の向上、コスト低減等に効
果がある。
90は省略することも可能である。この場合、図21に
実線で示すようにオフ特性が若干低下するものの、成膜
工程が一つ減るので、生産性の向上、コスト低減等に効
果がある。
【0066】[第4実施例]図22は、本発明の第4実
施例である液晶表示装置用アクティブマトリックス基板
のTFTの製造方法を示した断面図であり、前記と同一
の符号は同一または同等部分を表している。なお、平面
構造は図16と同じであり、当該断面図は図16のX−
X’断面に相当する。
施例である液晶表示装置用アクティブマトリックス基板
のTFTの製造方法を示した断面図であり、前記と同一
の符号は同一または同等部分を表している。なお、平面
構造は図16と同じであり、当該断面図は図16のX−
X’断面に相当する。
【0067】本実施例では、活性層30を多結晶シリコ
ンと非晶質シリコンとの積層構造とすると共に、オーミ
ックコンタクト領域を高濃度n型非晶質シリコン層とし
た点に特徴がある。
ンと非晶質シリコンとの積層構造とすると共に、オーミ
ックコンタクト領域を高濃度n型非晶質シリコン層とし
た点に特徴がある。
【0068】ガラス基板50上にスパッタ法によりAl
膜10fを堆積[同図(1) ]した後、燐酸系の液により
所望の形状にエッチングしてゲート電極10を形成する
[同図(2) ]。次いで、ゲート電極10の表面を陽極化
成して第1のゲート絶縁膜(アルミナ)87を形成する
[同図(3) ]。次いで、ITO膜85fをスパッタ法で
全面に堆積し[同図(4) ]、これを王水系の液体で所望
の形状にエッチングして画素の透明電極85を形成する
[同図(5) ]。
膜10fを堆積[同図(1) ]した後、燐酸系の液により
所望の形状にエッチングしてゲート電極10を形成する
[同図(2) ]。次いで、ゲート電極10の表面を陽極化
成して第1のゲート絶縁膜(アルミナ)87を形成する
[同図(3) ]。次いで、ITO膜85fをスパッタ法で
全面に堆積し[同図(4) ]、これを王水系の液体で所望
の形状にエッチングして画素の透明電極85を形成する
[同図(5) ]。
【0069】次いで、窒化Si(SiNx)よりなる第
2のゲート絶縁膜20を200nm、a-Si膜30fを
40nm、それぞれプラズマCVD法により連続的に堆
積する[同図(6) ]。このとき、a-Si膜30fの原料
ガスとして水素ベースのモノシランガスを用いた。
2のゲート絶縁膜20を200nm、a-Si膜30fを
40nm、それぞれプラズマCVD法により連続的に堆
積する[同図(6) ]。このとき、a-Si膜30fの原料
ガスとして水素ベースのモノシランガスを用いた。
【0070】次いで、XeClレーザを200mJ/c
m2 の強度でパルス照射してa-Si膜30fを多結晶化
する。次いで、プラズマCVD法により第2の非晶質a-
Si膜130fを150nm堆積し[同図(7) ]た後、
フォトレジストパターン40をマスクとしてSF6を用
いたドライエッチングでこの多結晶シリコン膜30f,
非晶質シリコン膜130fを加工し、所望の形状の半導
体活性層30、130とする[同図(8) ]。
m2 の強度でパルス照射してa-Si膜30fを多結晶化
する。次いで、プラズマCVD法により第2の非晶質a-
Si膜130fを150nm堆積し[同図(7) ]た後、
フォトレジストパターン40をマスクとしてSF6を用
いたドライエッチングでこの多結晶シリコン膜30f,
非晶質シリコン膜130fを加工し、所望の形状の半導
体活性層30、130とする[同図(8) ]。
【0071】次いで、フォトレジストパターン40を除
去した後、ホスフィン、モノシラン、および水素の混合
ガスを原料とするプラズマCVD法で、Pを高濃度(1
00ppm)に含むn型非晶質シリコン膜132fを5
0nm堆積する[同図(9) ]。次いで、画素電極85上
のSiN膜20およびn型非晶質Si膜132fをドラ
イエッチングで除去した後[同図(10)]、Cr膜114
fおよびAl膜214fをスパッタ法で堆積する[同図
(11)]。
去した後、ホスフィン、モノシラン、および水素の混合
ガスを原料とするプラズマCVD法で、Pを高濃度(1
00ppm)に含むn型非晶質シリコン膜132fを5
0nm堆積する[同図(9) ]。次いで、画素電極85上
のSiN膜20およびn型非晶質Si膜132fをドラ
イエッチングで除去した後[同図(10)]、Cr膜114
fおよびAl膜214fをスパッタ法で堆積する[同図
(11)]。
【0072】次いで、ウエットエッチングによりCr膜
114fおよびAl膜214fを所望の形状に加工して
ドレイン電極15Dおよびソース電極15Sとする[同
図(12)]。次いで、ドレイン/ソース間のn型Si膜1
32fをドライエッチングで除去し[同図(13)]、全面
にSiNをプラズマCVDにより堆積して表面保護膜2
3とする[同図(14)]。
114fおよびAl膜214fを所望の形状に加工して
ドレイン電極15Dおよびソース電極15Sとする[同
図(12)]。次いで、ドレイン/ソース間のn型Si膜1
32fをドライエッチングで除去し[同図(13)]、全面
にSiNをプラズマCVDにより堆積して表面保護膜2
3とする[同図(14)]。
【0073】本実施例では、ソース/ドレイン電極15
と活性層130とをオーミック接続させるためのオーミ
ックコンタクト層132fが、シリコン活性層130の
上面のみならず側面にも形成されているので、オフ状態
(ゲートに負電圧が印加された状態)でのTFTのホー
ルによるリーク電流を低減できる。
と活性層130とをオーミック接続させるためのオーミ
ックコンタクト層132fが、シリコン活性層130の
上面のみならず側面にも形成されているので、オフ状態
(ゲートに負電圧が印加された状態)でのTFTのホー
ルによるリーク電流を低減できる。
【0074】なお、本実施例のようにシリコン活性層を
2層(30および130)に分けて形成する場合、その
界面に酸化膜等の高抵抗領域が生じ、これがTFTの駆
動能力を低下させる原因となりうる。しかし、本実施例
の様に活性層の側面にオーミックコンタクト領域132
fを形成してある場合、オン状態でのチャネルは直接こ
のオーミックコンタクト領域132fと接し、高抵抗領
域は関与しない。即ち,本発明によればオン電流を高く
することができる。
2層(30および130)に分けて形成する場合、その
界面に酸化膜等の高抵抗領域が生じ、これがTFTの駆
動能力を低下させる原因となりうる。しかし、本実施例
の様に活性層の側面にオーミックコンタクト領域132
fを形成してある場合、オン状態でのチャネルは直接こ
のオーミックコンタクト領域132fと接し、高抵抗領
域は関与しない。即ち,本発明によればオン電流を高く
することができる。
【0075】なお、本実施例は図15に示したような周
辺駆動回路の一部をガラス基板50上に内蔵した液晶表
示装置に適用することもできる。この場合、ガラス基板
全面にレーザーを照射し、全てのTFTを多結晶シリコ
ンで形成しても良いし、周辺回路73部のみにレーザを
照射し、これを構成するTFTのみを多結晶として画素
部分のTFTは非晶質シリコンとしてもよい。後者の場
合、TFTの断面構造は、周辺回路については図22に
示したようになり、画素部分については活性層が2層の
非晶質シリコン膜で構成されたようになる。
辺駆動回路の一部をガラス基板50上に内蔵した液晶表
示装置に適用することもできる。この場合、ガラス基板
全面にレーザーを照射し、全てのTFTを多結晶シリコ
ンで形成しても良いし、周辺回路73部のみにレーザを
照射し、これを構成するTFTのみを多結晶として画素
部分のTFTは非晶質シリコンとしてもよい。後者の場
合、TFTの断面構造は、周辺回路については図22に
示したようになり、画素部分については活性層が2層の
非晶質シリコン膜で構成されたようになる。
【0076】本実施例では活性層30、130及びオー
ミックコンタクト層132fをシリコンで構成したが、
これ以外の半導体、例えばゲルマニウム、ガリウム砒素
等で構成しても良い。また。2種類の半導体を組み合わ
せても良い。例えば、活性層30、130を多結晶ゲル
マニウム、オーミックコンタクト層132fを非晶質の
高濃度n型シリコンで構成しても本発明の趣旨は損なわ
れない。ゲルマニウム膜は、ゲルマンガスを原料とする
プラズマCVD法、ガリウム砒素はMOCVD法により
形成できる。成膜法としては、これ以外にスパッタ法、
減圧CVD法等、他の手法を用いても良い。 [第5実施例]図23は、本発明の第5実施例であるT
FTの断面図であり、前記と同一の符号は同一または同
等部分を表している。
ミックコンタクト層132fをシリコンで構成したが、
これ以外の半導体、例えばゲルマニウム、ガリウム砒素
等で構成しても良い。また。2種類の半導体を組み合わ
せても良い。例えば、活性層30、130を多結晶ゲル
マニウム、オーミックコンタクト層132fを非晶質の
高濃度n型シリコンで構成しても本発明の趣旨は損なわ
れない。ゲルマニウム膜は、ゲルマンガスを原料とする
プラズマCVD法、ガリウム砒素はMOCVD法により
形成できる。成膜法としては、これ以外にスパッタ法、
減圧CVD法等、他の手法を用いても良い。 [第5実施例]図23は、本発明の第5実施例であるT
FTの断面図であり、前記と同一の符号は同一または同
等部分を表している。
【0077】前記図22に関して説明した実施例では、
活性層を構成する非晶質シリコン膜130の上面にオー
ミックコンタクト層(n型ドープ層)132fが接触し
ていた。この接触面積、即ちシリコン膜130とソース
/ドレイン電極15S/15Dとのオーバーラップが大
きくなると、オフ状態でのTFTのリーク電流が若干増
加する。そこで、本実施例ではリーク電流を低減するた
め、活性層130の上面を絶縁膜21で被覆してからオ
ーミックコンタクト層132fを形成するようにしてい
る。
活性層を構成する非晶質シリコン膜130の上面にオー
ミックコンタクト層(n型ドープ層)132fが接触し
ていた。この接触面積、即ちシリコン膜130とソース
/ドレイン電極15S/15Dとのオーバーラップが大
きくなると、オフ状態でのTFTのリーク電流が若干増
加する。そこで、本実施例ではリーク電流を低減するた
め、活性層130の上面を絶縁膜21で被覆してからオ
ーミックコンタクト層132fを形成するようにしてい
る。
【0078】本実施例の構造は、前記図22(7) でのa-
Si膜130fの堆積に続いてSiN層21を50nm
堆積し、多結晶シリコン層30f、非晶質シリコン層1
30f、およびSiN層21の3層膜をドライエッチン
グで所望の形状に加工することにより得られる。なお、
上記以外は前記図22に関して説明した製造方法と同じ
である。 [第6実施例]図25は、本発明の第6実施例であるT
FTの製造方法を示した断面図であり、前記と同一の符
号は同一または同等部分を表している。
Si膜130fの堆積に続いてSiN層21を50nm
堆積し、多結晶シリコン層30f、非晶質シリコン層1
30f、およびSiN層21の3層膜をドライエッチン
グで所望の形状に加工することにより得られる。なお、
上記以外は前記図22に関して説明した製造方法と同じ
である。 [第6実施例]図25は、本発明の第6実施例であるT
FTの製造方法を示した断面図であり、前記と同一の符
号は同一または同等部分を表している。
【0079】上記図23に関して説明した実施例では、
リーク電流を低減するためにSiN層21を設けたが、
本実施例では当該絶縁層21を設けることなくリーク電
流を低減するために、活性層30、130とソース電極
15S/ドレイン電極15Dとのオーバーラップを小さ
くするようにしている。即ち、ソース/ドレイン電極1
5S,15Dを活性層30、130と自己整合的に形成
している。
リーク電流を低減するためにSiN層21を設けたが、
本実施例では当該絶縁層21を設けることなくリーク電
流を低減するために、活性層30、130とソース電極
15S/ドレイン電極15Dとのオーバーラップを小さ
くするようにしている。即ち、ソース/ドレイン電極1
5S,15Dを活性層30、130と自己整合的に形成
している。
【0080】以下、本実施例のリフトオフによる製造方
法を説明する。前記図22に関して説明した実施例で
は、シリコンを島状にエッチングする際、フォトレジス
ト40で表面を被覆したのち、露出部のシリコン膜13
0f、30fをエッチング加工し[図22(8) ]、この
フォトレジスト40を除去してから次の工程に進むが、
本実施例ではこのレジスト40を残したまま高濃度n型
シリコン132fおよびソース/ドレイン電極層15f
を堆積する[図25 (1)]。n型シリコン132fの堆
積には、プロセス温度がフォトレジストの耐熱温度以下
(室温)のECRプラズマ法を用いる。ソース/ドレイ
ン電極層15fは,クロム/アルミニウムの2層スパッ
タ膜とする。
法を説明する。前記図22に関して説明した実施例で
は、シリコンを島状にエッチングする際、フォトレジス
ト40で表面を被覆したのち、露出部のシリコン膜13
0f、30fをエッチング加工し[図22(8) ]、この
フォトレジスト40を除去してから次の工程に進むが、
本実施例ではこのレジスト40を残したまま高濃度n型
シリコン132fおよびソース/ドレイン電極層15f
を堆積する[図25 (1)]。n型シリコン132fの堆
積には、プロセス温度がフォトレジストの耐熱温度以下
(室温)のECRプラズマ法を用いる。ソース/ドレイ
ン電極層15fは,クロム/アルミニウムの2層スパッ
タ膜とする。
【0081】次いで、通常のフォトリソグラフィにより
シリコン島中央部のソース/ドレイン電極層15fおよ
び高濃度n型シリコン膜132fを一部除去し、下層の
フォトレジスト40を露出させる[図25 (2)]。この
状態でフォトレジスト除去剤に長時間(通常の除去プロ
セスの10倍以上、約30分)漬け、中央部からのサイ
ドエッチングによりフォトレジスト40を完全に除去す
る[図25 (3)]。さらに,純水中で超音波洗浄し、シ
リコン上面に残った電極材15fを剥離し、シリコン島
の側面にのみ残すようにする[図25 (4)]。
シリコン島中央部のソース/ドレイン電極層15fおよ
び高濃度n型シリコン膜132fを一部除去し、下層の
フォトレジスト40を露出させる[図25 (2)]。この
状態でフォトレジスト除去剤に長時間(通常の除去プロ
セスの10倍以上、約30分)漬け、中央部からのサイ
ドエッチングによりフォトレジスト40を完全に除去す
る[図25 (3)]。さらに,純水中で超音波洗浄し、シ
リコン上面に残った電極材15fを剥離し、シリコン島
の側面にのみ残すようにする[図25 (4)]。
【0082】本実施例によれば、絶縁膜を用いることな
くソース/ドレイン電極15と活性層130との接触を
阻止することができる。このとき、前記の実施例で説明
したように、ゲート電極10をマスクとする裏面露光で
シリコン130,30をパターニングし、その際用いた
フォトレジストを残したままn型a-Siを堆積し、これ
により、図26で示したようなソース/ドレイン電極1
5、活性層130,30、およびゲート電極10が自己
整合したTFTが得られる。
くソース/ドレイン電極15と活性層130との接触を
阻止することができる。このとき、前記の実施例で説明
したように、ゲート電極10をマスクとする裏面露光で
シリコン130,30をパターニングし、その際用いた
フォトレジストを残したままn型a-Siを堆積し、これ
により、図26で示したようなソース/ドレイン電極1
5、活性層130,30、およびゲート電極10が自己
整合したTFTが得られる。
【0083】[第7実施例]図27は、本発明の第7実
施例であるTFTの断面図であり、前記と同一の符号は
同一または同等部分を表している。
施例であるTFTの断面図であり、前記と同一の符号は
同一または同等部分を表している。
【0084】本実施例では、オフ電流を低減するために
オーミックコンタクト層132の不純物濃度を膜厚方向
で変化させた点に特徴がある。
オーミックコンタクト層132の不純物濃度を膜厚方向
で変化させた点に特徴がある。
【0085】同図において、オーミックコンタクト層1
32を2層(132H,132L)構造とし、活性層1
30に近い側の層132L(下層)の不順物濃度を活性
層130に遠い側の層132Hより低くした。すなわ
ち、一種のLDD(Lightly Doped Dr
ain)構造とした。
32を2層(132H,132L)構造とし、活性層1
30に近い側の層132L(下層)の不順物濃度を活性
層130に遠い側の層132Hより低くした。すなわ
ち、一種のLDD(Lightly Doped Dr
ain)構造とした。
【0086】本実施例によれば、オフ状態でのドレイン
近傍(ドレイン電極15Dとゲート絶縁膜20との間、
オーミックコンタクト層132と活性層130中のホー
ルチャネルとの間)での電界が緩和され、ホール/エレ
クトロンの再結合確率が低減され、オフ電流を低減でき
る。
近傍(ドレイン電極15Dとゲート絶縁膜20との間、
オーミックコンタクト層132と活性層130中のホー
ルチャネルとの間)での電界が緩和され、ホール/エレ
クトロンの再結合確率が低減され、オフ電流を低減でき
る。
【0087】なお、本実施例の構造は、前記図22に関
して説明した実施例のn型Si層を2層とし、原料ガス
中のホスフィンの比率を変え、膜中に含まれる燐の濃度
を変えるだけで得られる。
して説明した実施例のn型Si層を2層とし、原料ガス
中のホスフィンの比率を変え、膜中に含まれる燐の濃度
を変えるだけで得られる。
【0088】図28は、本実施例によるTFTの特性を
示した図であり、活性層130に近い側の層132Lを
低濃度とすることでオフ電流を低減できることがわか
る。なお、これに伴ってオン電流が若干低下するが、低
濃度層132Lに不純物を全く入れない場合において
も、非晶質シリコンを活性層とする従来のTFTのオン
電流(通常、1マイクロアンペア程度)より高いオン電
流が得られた。
示した図であり、活性層130に近い側の層132Lを
低濃度とすることでオフ電流を低減できることがわか
る。なお、これに伴ってオン電流が若干低下するが、低
濃度層132Lに不純物を全く入れない場合において
も、非晶質シリコンを活性層とする従来のTFTのオン
電流(通常、1マイクロアンペア程度)より高いオン電
流が得られた。
【0089】なお、本実施例ではオーミックコンタクト
層132を2層に分離するものとして説明したが、活性
層に近い部分の不純物濃度が遠い部分よりも低くなるよ
うに、オーミックコンタクト層132内での不順物濃度
が膜厚方向で連続的に変化するように構成しても同等の
効果が得られる。このような構成は、例えばコンタクト
層の成膜中に原料ガス中のホスフィンの濃度を徐々に上
げていくことにより容易に得られる。
層132を2層に分離するものとして説明したが、活性
層に近い部分の不純物濃度が遠い部分よりも低くなるよ
うに、オーミックコンタクト層132内での不順物濃度
が膜厚方向で連続的に変化するように構成しても同等の
効果が得られる。このような構成は、例えばコンタクト
層の成膜中に原料ガス中のホスフィンの濃度を徐々に上
げていくことにより容易に得られる。
【0090】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば次のよ
うな効果が達成される。 (1) 半導体活性層の対向する端部にオーミックコンタク
ト領域を形成し、このオーミックコンタクト領域を介し
て半導体活性層とソース/ドレイン電極とを接続するよ
うにしたので、ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部
に形成されるチャネル反転層がソース/ドレイン電極と
直接オーミック接続されるようになり、寄生抵抗効果に
よる電流駆動能力の低下が防止されてオン電流が増加す
る。 (2) 半導体活性層を、絶縁膜上に形成された多結晶半導
体層および当該多結晶半導体層上に形成された非晶質半
導体層からなる積層構造としたので、チャネル反転層で
のキャリアの移動度が高くなってオン電流を増加させる
ことができる。 (3) ソース/ドレイン電極が、半導体活性層の上面と略
同一の高さとなるように形成し、かつ半導体活性層の対
向する端部でのみ各オーミックコンタクト層を介して半
導体活性層と接続されるようにしたので、オフ時にはオ
ーミックコンタクトによってホールの伝導が阻止され、
オフ電流を低減することができるようになる。
うな効果が達成される。 (1) 半導体活性層の対向する端部にオーミックコンタク
ト領域を形成し、このオーミックコンタクト領域を介し
て半導体活性層とソース/ドレイン電極とを接続するよ
うにしたので、ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部
に形成されるチャネル反転層がソース/ドレイン電極と
直接オーミック接続されるようになり、寄生抵抗効果に
よる電流駆動能力の低下が防止されてオン電流が増加す
る。 (2) 半導体活性層を、絶縁膜上に形成された多結晶半導
体層および当該多結晶半導体層上に形成された非晶質半
導体層からなる積層構造としたので、チャネル反転層で
のキャリアの移動度が高くなってオン電流を増加させる
ことができる。 (3) ソース/ドレイン電極が、半導体活性層の上面と略
同一の高さとなるように形成し、かつ半導体活性層の対
向する端部でのみ各オーミックコンタクト層を介して半
導体活性層と接続されるようにしたので、オフ時にはオ
ーミックコンタクトによってホールの伝導が阻止され、
オフ電流を低減することができるようになる。
【図1】 本発明の基本構成を示した断面図である。
【図2】 従来のチャネルエッチ型TFTの断面図であ
る。
る。
【図3】 従来のチャネルプロテクト型TFTの断面図
である。
である。
【図4】 従来のn被覆型TFTの断面図である。
【図5】 本発明の第1実施例であるTFTの製造方法
を示した断面図である。
を示した断面図である。
【図6】 本発明の第1実施例であるTFTの製造方法
を示した断面図である。
を示した断面図である。
【図7】 本発明の第1実施例であるTFTの製造方法
を示した断面図である。
を示した断面図である。
【図8】 本発明の第1実施例であるTFTの製造方法
を示した断面図である。
を示した断面図である。
【図9】 本発明の第1実施例であるTFTの製造方法
を示した断面図である。
を示した断面図である。
【図10】 自己整合による活性層の製造方法を示した
断面図である。
断面図である。
【図11】 自己整合による活性層の製造方法を示した
断面図である。
断面図である。
【図12】 自己整合による活性層の製造方法を示した
断面図である。
断面図である。
【図13】 自己整合による活性層の製造方法を示した
断面図である。
断面図である。
【図14】 アクティブマトリックス基板の構成を示し
た平面図である。
た平面図である。
【図15】 アクティブマトリックス基板の構成を示し
た平面図である。
た平面図である。
【図16】 本発明を適用したアクティブマトリックス
基板の平面図である。
基板の平面図である。
【図17】 図16のX−X´線での断面図である。
【図18】 本発明の第2実施例であるTFTの断面図
である。
である。
【図19】 本発明の第3実施例であるTFTの断面図
である。
である。
【図20】 ゲート電圧とドレイン電流との関係を示し
た図である。
た図である。
【図21】 ゲート電圧とドレイン電流との関係を示し
た図である。
た図である。
【図22】 本発明の第4実施例であるTFTの製造方
法を示した断面図である。
法を示した断面図である。
【図23】 本発明の第5実施例であるTFTの断面図
である。
である。
【図24】 本発明を適用した液晶表示装置を用いたパ
ーソナルコンピュータの斜視図である。
ーソナルコンピュータの斜視図である。
【図25】 本発明の第6実施例であるTFTの製造方
法を示した断面図である。
法を示した断面図である。
【図26】 本発明の他の実施例であるTFTの断面図
である。
である。
【図27】 本発明の第7実施例であるTFTの断面図
である。
である。
【図28】 活性層のリン濃度とTFTのOFF電流と
の関係を示した図である。
の関係を示した図である。
【図29】 図15に示したサンプリング回路の構成を
示した図である。
示した図である。
【図30】 活性層端部へ不純物イオンを導入してオー
ミックコンタクト領域を形成する方法を示した図であ
る。
ミックコンタクト領域を形成する方法を示した図であ
る。
10…ゲート電極、15…ソース/ドレイン電極、20
…ゲート絶縁膜、23…保護膜、30,130…半導体
活性層、30a…チャネル反転層、32…オーミックコ
ンタクト領域、40…レジスト、50…ガラス基板、8
7…酸化被膜、132…オーミックコンタクト層
…ゲート絶縁膜、23…保護膜、30,130…半導体
活性層、30a…チャネル反転層、32…オーミックコ
ンタクト領域、40…レジスト、50…ガラス基板、8
7…酸化被膜、132…オーミックコンタクト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 和宏 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 品川 陽明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 阿須間 宏明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (20)
- 【請求項1】 絶縁性基板上の一部に形成されたゲート
電極と、 ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、 ゲート絶縁膜上に形成された半導体活性層と、 半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向する端部に
形成されたオーミックコンタクト領域と、 前記対向する端部に形成された各オーミックコンタクト
領域と接触するように形成された一対のソース/ドレイ
ン電極とを具備したことを特徴とする薄膜トランジス
タ。 - 【請求項2】 前記オーミックコンタクト領域は、前記
半導体活性層の対向する端部の側面から不純物をドープ
して形成された高濃度不純物領域であることを特徴とす
る請求項1記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項3】 絶縁性基板上の一部に形成されたゲート
電極と、 ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、 ゲート絶縁膜上に形成された半導体活性層と、 前記ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部に接するよ
うに、前記半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向
する端部の側面に形成されたオーミックコンタクト層
と、 前記対向する側面に形成された各オーミックコンタクト
層と接触するように形成された一対のソース/ドレイン
電極とを具備し、 前記半導体活性層は、絶縁膜上に形成された多結晶半導
体層および当該多結晶半導体層上に形成された非晶質半
導体層からなる積層構造であることを特徴とする薄膜ト
ランジスタ。 - 【請求項4】 前記半導体活性層上には、これと略同形
状の絶縁膜が形成され、前記ソース/ドレイン電極は当
該絶縁膜を介して半導体活性層の互いに対向する端部を
それぞれ覆うように形成されたことを特徴とする請求項
3記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項5】 絶縁性基板上の一部に形成されたゲート
電極と、 ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、 ゲート絶縁膜上に形成された半導体活性層と、 前記ゲート絶縁膜と半導体活性層との界面部に接するよ
うに、前記半導体活性層の少なくとも一対の互いに対向
する端部の側面に形成されたオーミックコンタクト層
と、 半導体活性層の上面と略同一の高さとなるように形成さ
れ、前記対向する端部の側面でのみ各オーミックコンタ
クト層を介して半導体活性層と接続される一対のソース
/ドレイン電極とを具備し、 前記半導体活性層は、絶縁膜上に形成された多結晶半導
体層および当該多結晶半導体層上に形成された非晶質半
導体層からなる積層構造であることを特徴とする薄膜ト
ランジスタ。 - 【請求項6】 前記オーミックコンタクト層は、高濃度
不純物半導体層であることを特徴とする請求項3ないし
5のいずれかに記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項7】 前記オーミックコンタクト層は不純物半
導体層であり、その不純物濃度は半導体活性層側ほど低
いことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載
の薄膜トランジスタ。 - 【請求項8】 前記オーミックコンタクト層は、半導体
活性層上に形成された低濃度半導体層と、その表面に形
成された高濃度半導体層との2層構造であることを特徴
とする請求項3ないし5のいずれかに記載の薄膜トラン
ジスタ。 - 【請求項9】 前記ゲート電極とゲート絶縁膜との間に
は、当該ゲート電極の表面を酸化して得られる酸化膜が
形成されたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
かに記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項10】 前記ゲート絶縁膜は半導体活性層と略
同形状であることを特徴とする請求項1ないし9のいず
れかに記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項11】 前記半導体活性層は、水素化非晶質S
i、水素化非晶質Si−Ge、水素化非晶質Si−C、
多結晶Si、水素化非晶質Ge、および多結晶Geのい
ずれかであることを特徴とする請求項1ないし10のい
ずれかに記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項12】 請求項1記載の薄膜トランジスタの製
造方法であって、 絶縁性基板上にゲート電極を形成する工程と、 ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成する工程と、 前記半導体膜上のゲート電極との対向領域にレジストパ
ターンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクとして半導体膜の不要箇
所を除去して半導体活性層を形成する工程と、 レジストパターンを除去する前に、半導体活性層の少な
くとも一対の互いに対向する端部の側面から不純物を導
入してオーミックコンタクト領域を形成する工程と、 前記対向する端部に形成された各オーミックコンタクト
領域と接触するように一対のソース/ドレイン電極を形
成する工程とからなることを特徴とする薄膜トランジス
タの製造方法。 - 【請求項13】 前記不純物の導入は、不純物イオンを
含むイオンビームをレジストパターンをマスクとして基
板の斜め上方向から照射することにより行われることを
特徴とする請求項12記載の薄膜トランジスタの製造方
法。 - 【請求項14】 前記イオンビームの照射は、基板を
回転させながら行われることを特徴とする請求項13記
載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項15】 前記不純物の導入は、レジストパター
ンを残したまま不純物を含むプラズマ中に基板をさらす
ことにより行われることを特徴とする請求項12記載の
薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項16】 前記オーミックコンタクト領域を形成
する工程は、半導体活性層に不純物を導入した後、当該
不純物を活性化する工程を含むことを特徴とする請求項
12ないし15のいずれかに記載の薄膜トランジスタの
製造方法。 - 【請求項17】 請求項3記載の薄膜トランジスタの製
造方法であって、 絶縁性基板上にゲート電極を形成する工程と、 ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 ゲート絶縁膜上に非晶質半導体活性膜を形成する工程
と、 前記非晶質半導体活性膜を多結晶化する工程と、 前記多結晶半導体活性膜上に非晶質半導体活性膜を形成
する工程と、 前記非晶質半導体活性膜上のゲート電極との対向領域に
レジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクとして各半導体膜の不要
箇所を除去して積層半導体活性層を形成する工程と、 レジストパターンを除去した後、前記積層半導体活性層
の側面を含む全面にオーミックコンタクト層を形成する
工程と、 前記オーミックコンタクト層上に電極層を形成する工程
と、 積層半導体活性層上に形成されたオーミックコンタクト
層および電極層の一部を除去して前記電極層をソース電
極およびドレイン電極に分離加工する工程とからなるこ
とを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項18】 請求項5記載の薄膜トランジスタの製
造方法であって、 絶縁性基板上にゲート電極を形成する工程と、 ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 ゲート絶縁膜上に非晶質半導体膜を形成する工程と、 前記非晶質半導体膜を多結晶化する工程と、 前記多結晶半導体活性膜上に非晶質半導体活性膜を形成
する工程と、 前記非晶質半導体活性膜上のゲート電極との対向領域に
レジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクとして各半導体膜の不要
箇所を除去して積層半導体活性層を形成する工程と、 レジストパターンを残したまま、積層半導体活性層の側
面を含む全面にオーミックコンタクト層を形成する工程
と、 オーミックコンタクト上に電極層を形成する工程と、 積層半導体活性層上に形成されたオーミックコンタクト
層および電極層の一部を除去してレジストパターンの上
面を露出させる工程と、 前記露出部からサイドエッチングを行ってレジストパタ
ーンを選択的に除去し、積層半導体活性層の上面を露出
させる工程と、 主表面が半導体活性層の露出面と同一の高さとなるよう
に、オーミックコンタクト層および電極層の一部を除去
する工程とからなることを特徴とする薄膜トランジスタ
の製造方法。 - 【請求項19】 前記レジストパターンを形成する工程
は、 非晶質半導体活性層の全面にレジストを塗布する工程
と、 基板裏面から光を照射してゲート電極の投影領域以外の
レジストを感光する工程と、 感光したレジストのみを選択的に除去する工程とからな
ることを特徴とする請求項12ないし18のいずれかに
記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項20】 前記ゲート電極を形成した後、その表
面を酸化させて酸化絶縁膜を形成する工程を含むことを
特徴とする請求項12ないし19のいずれかに記載の薄
膜トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13233893A JPH06326314A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13233893A JPH06326314A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326314A true JPH06326314A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=15079003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13233893A Pending JPH06326314A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06326314A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009055008A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-03-12 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置及び電子機器 |
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KR20110094212A (ko) * | 2008-12-11 | 2011-08-22 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 박막 트랜지스터 및 표시 장치 |
WO2011141954A1 (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-17 | パナソニック株式会社 | 表示装置用薄膜半導体装置及びその製造方法 |
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-
1993
- 1993-05-12 JP JP13233893A patent/JPH06326314A/ja active Pending
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