JPH06310140A - 水素吸蔵合金電極 - Google Patents
水素吸蔵合金電極Info
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- JPH06310140A JPH06310140A JP5125170A JP12517093A JPH06310140A JP H06310140 A JPH06310140 A JP H06310140A JP 5125170 A JP5125170 A JP 5125170A JP 12517093 A JP12517093 A JP 12517093A JP H06310140 A JPH06310140 A JP H06310140A
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- alloy
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】
【構成】合金組織内の主相が、長軸の長さ(a)が0.
8〜6μmであって、且つ、長軸の長さ(a)と短軸の
長さ(b)との比の値(a/b)が3以下である結晶子
からなる、組成式ABx (但し、AはTiを主成分とす
る水素吸収時発熱型元素;BはMo及びNiを主成分と
する水素吸収時吸熱型元素;0.5≦x≦2)で表され
る水素吸蔵合金が、電極材料として使用されてなる。 【効果】サイクル劣化しにくい。
8〜6μmであって、且つ、長軸の長さ(a)と短軸の
長さ(b)との比の値(a/b)が3以下である結晶子
からなる、組成式ABx (但し、AはTiを主成分とす
る水素吸収時発熱型元素;BはMo及びNiを主成分と
する水素吸収時吸熱型元素;0.5≦x≦2)で表され
る水素吸蔵合金が、電極材料として使用されてなる。 【効果】サイクル劣化しにくい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素吸蔵合金電極に係
わり、詳しくは、サイクル劣化しにくい水素吸蔵合金電
極電極を得ることを目的とした、電極材料たる水素吸蔵
合金の改良に関する。
わり、詳しくは、サイクル劣化しにくい水素吸蔵合金電
極電極を得ることを目的とした、電極材料たる水素吸蔵
合金の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
正極に水酸化ニッケルなどの金属化合物を使用し、負極
に新素材の水素吸蔵合金を使用した金属・水素化物二次
電池が、単位重量及び単位体積当たりのエネルギー密度
が他の系の電池に比し高く、高容量化が可能であること
から、脚光を浴びつつある。
正極に水酸化ニッケルなどの金属化合物を使用し、負極
に新素材の水素吸蔵合金を使用した金属・水素化物二次
電池が、単位重量及び単位体積当たりのエネルギー密度
が他の系の電池に比し高く、高容量化が可能であること
から、脚光を浴びつつある。
【0003】かかる金属・水素化物二次電池の負極材料
として、Ti、Mo及びNiを主たる合金成分とするT
i−Mo−Ni系合金が、高容量化を図る上で特に有利
であることから、従前のMm−Ni系合金に代わる負極
材料として注目されている。
として、Ti、Mo及びNiを主たる合金成分とするT
i−Mo−Ni系合金が、高容量化を図る上で特に有利
であることから、従前のMm−Ni系合金に代わる負極
材料として注目されている。
【0004】しかしながら、このTi−Mo−Ni系合
金には、充放電サイクルを重ねるうちに、表面に緻密な
不活性被膜が生成し、水素吸蔵放出反応が次第に起こり
にくくなるという問題があった。
金には、充放電サイクルを重ねるうちに、表面に緻密な
不活性被膜が生成し、水素吸蔵放出反応が次第に起こり
にくくなるという問題があった。
【0005】そこで、この理由を鋭意検討した結果、負
極材料として使用するTi−Mo−Ni系水素吸蔵合金
の合金組織内の主相を構成する結晶子の大きさ及び形状
とサイクル寿命との間に密接な関係があることを見出し
た。
極材料として使用するTi−Mo−Ni系水素吸蔵合金
の合金組織内の主相を構成する結晶子の大きさ及び形状
とサイクル寿命との間に密接な関係があることを見出し
た。
【0006】本発明は、かかる知見に基づきなされたも
のであって、その目的とするところは、サイクル劣化し
にくい水素吸蔵合金電極を提供するにある。
のであって、その目的とするところは、サイクル劣化し
にくい水素吸蔵合金電極を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る水素吸蔵合金電極(以下、「本発明電
極」と称する。)は、合金組織内の主相が、長軸の長さ
(a)が0.8〜6μmであって、且つ、長軸の長さ
(a)と短軸の長さ(b)との比の値(a/b)が3以
下である結晶子からなる、組成式ABx (但し、AはT
iを主成分とする水素吸収時発熱型元素;BはMo及び
Niを主成分とする水素吸収時吸熱型元素;0.5≦x
≦2)で表される水素吸蔵合金が、電極材料として使用
されてなる。ここに、結晶子とは、単結晶と見做せる程
度の大きさの合金結晶中の結晶単位をいう。因みに、従
来は、MmNi5 合金を例に挙げると、主相が、長軸の
長さ(a)が10〜30μm程度であって、且つ、長軸
の長さ(a)と短軸の長さ(b)との比の値(長短比:
a/b)が3〜4程度の結晶子からなる合金が用いられ
ていた。
の本発明に係る水素吸蔵合金電極(以下、「本発明電
極」と称する。)は、合金組織内の主相が、長軸の長さ
(a)が0.8〜6μmであって、且つ、長軸の長さ
(a)と短軸の長さ(b)との比の値(a/b)が3以
下である結晶子からなる、組成式ABx (但し、AはT
iを主成分とする水素吸収時発熱型元素;BはMo及び
Niを主成分とする水素吸収時吸熱型元素;0.5≦x
≦2)で表される水素吸蔵合金が、電極材料として使用
されてなる。ここに、結晶子とは、単結晶と見做せる程
度の大きさの合金結晶中の結晶単位をいう。因みに、従
来は、MmNi5 合金を例に挙げると、主相が、長軸の
長さ(a)が10〜30μm程度であって、且つ、長軸
の長さ(a)と短軸の長さ(b)との比の値(長短比:
a/b)が3〜4程度の結晶子からなる合金が用いられ
ていた。
【0008】主相が特定の長軸長さ(a)及び特定の長
短比(a/b)の結晶子からなる本発明における水素吸
蔵合金は、例えばこの系の合金成分の溶湯をロール法に
より通常1×103 °C/秒以上の冷却速度で凝固させ
ることにより得ることができる。
短比(a/b)の結晶子からなる本発明における水素吸
蔵合金は、例えばこの系の合金成分の溶湯をロール法に
より通常1×103 °C/秒以上の冷却速度で凝固させ
ることにより得ることができる。
【0009】水素吸収時発熱型元素Aとしては、Tiの
他、Zr、Hf、V、Nb及びTaが例示され、また水
素吸収時吸熱型元素Bとしては、Mo及びNiの他、C
r、W、Co及びCuが例示される。
他、Zr、Hf、V、Nb及びTaが例示され、また水
素吸収時吸熱型元素Bとしては、Mo及びNiの他、C
r、W、Co及びCuが例示される。
【0010】本発明において、主相の結晶子の長軸の長
さ(a)が0.8〜6μmに規制されるのは、0.8μ
m未満の場合は、粒界相(副相)が結晶子の周囲に薄く
且つ広く分散するようになるため、隣同士の粒界相が結
合してネットワークを形成し合金全体に水素を供給する
という粒界相の機能が低下し水素供給速度が遅くなり、
一方6μmを越えた場合は、主相の単位体積当たりの粒
界相との接触面積が小さくなるため、主相全体に充分な
水素を供給することができなくなり、いずれの場合に
も、合金の利用率が低下し、部分的な合金の劣化が進
み、充放電サイクル特性の低下を招くからである。
さ(a)が0.8〜6μmに規制されるのは、0.8μ
m未満の場合は、粒界相(副相)が結晶子の周囲に薄く
且つ広く分散するようになるため、隣同士の粒界相が結
合してネットワークを形成し合金全体に水素を供給する
という粒界相の機能が低下し水素供給速度が遅くなり、
一方6μmを越えた場合は、主相の単位体積当たりの粒
界相との接触面積が小さくなるため、主相全体に充分な
水素を供給することができなくなり、いずれの場合に
も、合金の利用率が低下し、部分的な合金の劣化が進
み、充放電サイクル特性の低下を招くからである。
【0011】また、本発明において、主相の結晶子の長
短比(a/b)が3以下に規制されるのは、長短比が3
を越える細長い結晶子では、内部応力により割れが生
じ、その際生じた割れ断面には粒界相が存在しないた
め、割裂した結晶子への水素の供給量が減少し、サイク
ル劣化し易いからである。
短比(a/b)が3以下に規制されるのは、長短比が3
を越える細長い結晶子では、内部応力により割れが生
じ、その際生じた割れ断面には粒界相が存在しないた
め、割裂した結晶子への水素の供給量が減少し、サイク
ル劣化し易いからである。
【0012】
【作用】本発明におけるTi−Mo−Ni系水素吸蔵合
金においては、主相を構成する結晶子の長軸の長さ
(a)が0.8〜6μmの範囲に規制されているので、
充放電サイクルを重ねても、主相を構成する結晶子全体
に充分な量の水素が供給される。また、その結晶子の形
状が、長短比(a/b)3以下と従来のものに比べて内
部応力が発生しにくい形状であるので、充放電サイクル
を重ねても、合金に割れが生じにくく、このため水素の
主相への供給量が減少しにくい。
金においては、主相を構成する結晶子の長軸の長さ
(a)が0.8〜6μmの範囲に規制されているので、
充放電サイクルを重ねても、主相を構成する結晶子全体
に充分な量の水素が供給される。また、その結晶子の形
状が、長短比(a/b)3以下と従来のものに比べて内
部応力が発生しにくい形状であるので、充放電サイクル
を重ねても、合金に割れが生じにくく、このため水素の
主相への供給量が減少しにくい。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例により何ら限定され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲において適
宜変更して実施することが可能なものである。
に説明するが、本発明は下記実施例により何ら限定され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲において適
宜変更して実施することが可能なものである。
【0014】〔水素吸蔵合金電極の作製〕 (製造例1)Ti、Mo及びNiの各合金成分金属(市
販の純度99.9%以上の金属単体)を所定量秤量して
混合し、不活性ガス(アルゴン)雰囲気のアーク炉内の
銅製ルツボに入れ、加熱して融解させた後、単ロール法
にて1×103 °C/秒の冷却速度で冷却して組成式T
iMo0.5 Ni0.5 で表される水素吸蔵合金を得た。
販の純度99.9%以上の金属単体)を所定量秤量して
混合し、不活性ガス(アルゴン)雰囲気のアーク炉内の
銅製ルツボに入れ、加熱して融解させた後、単ロール法
にて1×103 °C/秒の冷却速度で冷却して組成式T
iMo0.5 Ni0.5 で表される水素吸蔵合金を得た。
【0015】この水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)を、合金断面
を研磨、化学エッチング処理した後、SEMで観察し、
無作為に選んだ20個の結晶子について求めたところ
(以下の製造例における値も同様にして求めた値であ
る。)、それぞれ3.5〜5.5μm(平均4.5μ
m)、1.4〜2.5μm(平均1.9μm)であっ
た。
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)を、合金断面
を研磨、化学エッチング処理した後、SEMで観察し、
無作為に選んだ20個の結晶子について求めたところ
(以下の製造例における値も同様にして求めた値であ
る。)、それぞれ3.5〜5.5μm(平均4.5μ
m)、1.4〜2.5μm(平均1.9μm)であっ
た。
【0016】この水素吸蔵合金粉末1gに、結着剤とし
てのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)0.2g
及び導電剤としてのカルボニルニッケル1.2gを混合
し、圧延して合金ペーストを得た。
てのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)0.2g
及び導電剤としてのカルボニルニッケル1.2gを混合
し、圧延して合金ペーストを得た。
【0017】この合金ペーストの所定量をニッケルメッ
シュで包み、プレス加工して、直径20mmの円板状の
ペースト電極PE1を作製した。
シュで包み、プレス加工して、直径20mmの円板状の
ペースト電極PE1を作製した。
【0018】(製造例2)冷却速度を1×103 °C/
秒に代えて1×104 °C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE2を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
1.1〜2.0μm(平均1.5μm)、1.1〜1.
8μm(平均1.5μm)であった。
秒に代えて1×104 °C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE2を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
1.1〜2.0μm(平均1.5μm)、1.1〜1.
8μm(平均1.5μm)であった。
【0019】(製造例3)冷却速度を1×103 °C/
秒に代えて1×105 °C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE3を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
0.8〜1.2μm(平均1.0μm)、1.1〜1.
6μm(平均1.4μm)であった。
秒に代えて1×105 °C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE3を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
0.8〜1.2μm(平均1.0μm)、1.1〜1.
6μm(平均1.4μm)であった。
【0020】(製造例4)冷却速度を1×103 °C/
秒に代えて1×102 °C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE4を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
22〜45μm(平均30μm)、1.6〜3.7μm
(平均3.2μm)であった。
秒に代えて1×102 °C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE4を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
22〜45μm(平均30μm)、1.6〜3.7μm
(平均3.2μm)であった。
【0021】(製造例5)Ti、Zr、Mo及びNiの
各合金成分金属(市販の純度99.9%以上の金属単
体)を所定量秤量して混合し、不活性ガス(アルゴン)
雰囲気のアーク炉内の銅製ルツボに入れ、加熱して融解
させた後、単ロール法にて1×103 °C/秒の冷却速
度で冷却して組成式Ti0.8 Zr0.2 Mo0.5 Ni0.5
で表される水素吸蔵合金を得た。
各合金成分金属(市販の純度99.9%以上の金属単
体)を所定量秤量して混合し、不活性ガス(アルゴン)
雰囲気のアーク炉内の銅製ルツボに入れ、加熱して融解
させた後、単ロール法にて1×103 °C/秒の冷却速
度で冷却して組成式Ti0.8 Zr0.2 Mo0.5 Ni0.5
で表される水素吸蔵合金を得た。
【0022】この水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
3.7〜5.5μm(平均4.6μm)、1.2〜3.
0μm(平均2.2μm)であった。
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
3.7〜5.5μm(平均4.6μm)、1.2〜3.
0μm(平均2.2μm)であった。
【0023】この水素吸蔵合金を使用したこと以外は製
造例1と同様にして、ペースト電極PE5を作製した。
造例1と同様にして、ペースト電極PE5を作製した。
【0024】(製造例6)冷却速度を1×105 °C/
秒としたこと以外は製造例5と同様にして、ペースト電
極PE6を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ0.9〜1.3μm(平均
1.2μm)、1.1〜1.5μm(平均1.3μm)
であった。
秒としたこと以外は製造例5と同様にして、ペースト電
極PE6を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ0.9〜1.3μm(平均
1.2μm)、1.1〜1.5μm(平均1.3μm)
であった。
【0025】(製造例7)冷却速度を1×102 °C/
秒としたこと以外は製造例5と同様にして、ペースト電
極PE7を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ21〜46μm(平均33μ
m)、1.2〜4.1μm(平均3.5μm)であっ
た。
秒としたこと以外は製造例5と同様にして、ペースト電
極PE7を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ21〜46μm(平均33μ
m)、1.2〜4.1μm(平均3.5μm)であっ
た。
【0026】(製造例8)Ti、Zr及びMoの各合金
成分金属(市販の純度99.9%以上の金属単体)を所
定量秤量して混合し、不活性ガス(アルゴン)雰囲気の
アーク炉内の銅製ルツボに入れ、加熱して融解させた
後、単ロール法にて1×102 °C/秒の冷却速度で冷
却して組成式Ti0.8 Zr0.2 Moで表される水素吸蔵
合金を得た。
成分金属(市販の純度99.9%以上の金属単体)を所
定量秤量して混合し、不活性ガス(アルゴン)雰囲気の
アーク炉内の銅製ルツボに入れ、加熱して融解させた
後、単ロール法にて1×102 °C/秒の冷却速度で冷
却して組成式Ti0.8 Zr0.2 Moで表される水素吸蔵
合金を得た。
【0027】この水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
25〜45μm(平均33μm)、1.4〜3.9μm
(平均3.2μm)であった。
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
25〜45μm(平均33μm)、1.4〜3.9μm
(平均3.2μm)であった。
【0028】この水素吸蔵合金を使用したこと以外は製
造例1と同様にして、ペースト電極PE8を作製した。
造例1と同様にして、ペースト電極PE8を作製した。
【0029】(製造例9)冷却速度を1×103 °C/
秒としたこと以外は製造例8と同様にして、ペースト電
極PE9を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ3.5〜5.8μm(平均
4.5μm)、1.3〜2.7μm(平均2.0μm)
であった。
秒としたこと以外は製造例8と同様にして、ペースト電
極PE9を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ3.5〜5.8μm(平均
4.5μm)、1.3〜2.7μm(平均2.0μm)
であった。
【0030】(製造例10)冷却速度を1×105 °C
/秒としたこと以外は製造例8と同様にして、ペースト
電極PE10を作製した。このとき使用した水素吸蔵合
金粉末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び
長短比(a/b)は、それぞれ1.1〜1.5μm(平
均1.3μm)、1.1〜1.5μm(平均1.3μ
m)であった。
/秒としたこと以外は製造例8と同様にして、ペースト
電極PE10を作製した。このとき使用した水素吸蔵合
金粉末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び
長短比(a/b)は、それぞれ1.1〜1.5μm(平
均1.3μm)、1.1〜1.5μm(平均1.3μ
m)であった。
【0031】図1〜図3は、合金溶湯の冷却速度と、得
られた水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子の長軸の長
さ(a)との関係を、縦軸に長軸の長さ(a)(μm)
を、また横軸に冷却速度(°C/秒)をとってそれぞれ
合金種別に示したグラフであり、これらの図より、合金
の種類にかかわらず、冷却速度が速くなるほど、長軸の
長さ(a)が短くなるとともに、そのバラツキ(分布)
もまた小さくなることが分かる。
られた水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子の長軸の長
さ(a)との関係を、縦軸に長軸の長さ(a)(μm)
を、また横軸に冷却速度(°C/秒)をとってそれぞれ
合金種別に示したグラフであり、これらの図より、合金
の種類にかかわらず、冷却速度が速くなるほど、長軸の
長さ(a)が短くなるとともに、そのバラツキ(分布)
もまた小さくなることが分かる。
【0032】図4〜図6は、合金溶湯の冷却速度と、得
られた水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子の長短比
(a/b)との関係を、縦軸に長短比(a/b)を、ま
た横軸に冷却速度(°C/秒)をとってそれぞれ合金種
別に示したグラフであり、これらの図より、合金の種類
にかかわらず、冷却速度が速くなるほど、長短比(a/
b)が小さくなるとともに、そのバラツキもまた小さく
なることが分かる。なお、図1〜図6中の○、●及び△
プロットの縦軸座標の位置は、長軸の長さ(a)又は長
短比(a/b)の20個のサンプルについての平均値を
示す。
られた水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子の長短比
(a/b)との関係を、縦軸に長短比(a/b)を、ま
た横軸に冷却速度(°C/秒)をとってそれぞれ合金種
別に示したグラフであり、これらの図より、合金の種類
にかかわらず、冷却速度が速くなるほど、長短比(a/
b)が小さくなるとともに、そのバラツキもまた小さく
なることが分かる。なお、図1〜図6中の○、●及び△
プロットの縦軸座標の位置は、長軸の長さ(a)又は長
短比(a/b)の20個のサンプルについての平均値を
示す。
【0033】〔試験セルの組立〕製造例1〜10で作製
したペースト電極PE1〜PE10を使用して順に試験
セルC1〜C10を組み立てた。
したペースト電極PE1〜PE10を使用して順に試験
セルC1〜C10を組み立てた。
【0034】図7は、組み立てた試験セルC1(他の試
験セルも同様の構造である。)の模式的斜視図であり、
図示の試験セルC1は、円板状のペースト電極(PE
1)2、円筒状の焼結式ニッケル極3、絶縁性の密閉容
器4などからなる。
験セルも同様の構造である。)の模式的斜視図であり、
図示の試験セルC1は、円板状のペースト電極(PE
1)2、円筒状の焼結式ニッケル極3、絶縁性の密閉容
器4などからなる。
【0035】焼結式ニッケル極3は、密閉容器4の上面
6に接続された正極リード5により保持されており、ま
たペースト電極2は焼結式ニッケル極3の円筒内略中央
に垂直に位置するように、密閉容器4の上面6に接続さ
れた負極リード7により保持されている。
6に接続された正極リード5により保持されており、ま
たペースト電極2は焼結式ニッケル極3の円筒内略中央
に垂直に位置するように、密閉容器4の上面6に接続さ
れた負極リード7により保持されている。
【0036】正極リード5及び負極リード7の各端部
は、密閉容器4の上面6を貫通して外部に露出し、それ
ぞれ正極端子5a及び負極端子7aに接続されている。
は、密閉容器4の上面6を貫通して外部に露出し、それ
ぞれ正極端子5a及び負極端子7aに接続されている。
【0037】ペースト電極2及び焼結式ニッケル極3は
密閉容器4に入れられたアルカリ電解液(30重量%水
酸化カリウム水溶液;図示せず)中に浸漬されており、
アルカリ電解液の上方空間部にはチッ素ガスが充填され
てペースト電極2に所定の圧力がかかるようにされてい
る。
密閉容器4に入れられたアルカリ電解液(30重量%水
酸化カリウム水溶液;図示せず)中に浸漬されており、
アルカリ電解液の上方空間部にはチッ素ガスが充填され
てペースト電極2に所定の圧力がかかるようにされてい
る。
【0038】また、密閉容器4の上面6の中央部には、
密閉容器4の内圧が所定圧以上に上昇するのを防止する
ために、ブルドン管(圧力計)8及びリリーフバルブ
(逃し弁)9を備えるリリーフ管10が装着されてい
る。
密閉容器4の内圧が所定圧以上に上昇するのを防止する
ために、ブルドン管(圧力計)8及びリリーフバルブ
(逃し弁)9を備えるリリーフ管10が装着されてい
る。
【0039】〔各試験セルのサイクル寿命〕各試験セル
のサイクル寿命を調べた。サイクル寿命は、常温(25
°C)下、30mA/gで8時間充電して1時間休止し
た後、30mA/gで放電終止電圧1.0Vまで放電し
て1時間休止する工程を1サイクルとする充放電サイク
ル試験を行い、初期容量の50%に容量低下するまでの
サイクル数(回)で評価した。
のサイクル寿命を調べた。サイクル寿命は、常温(25
°C)下、30mA/gで8時間充電して1時間休止し
た後、30mA/gで放電終止電圧1.0Vまで放電し
て1時間休止する工程を1サイクルとする充放電サイク
ル試験を行い、初期容量の50%に容量低下するまでの
サイクル数(回)で評価した。
【0040】図8〜図10は、各試験セルのサイクル寿
命を、縦軸にサイクル数(回)を、また横軸に冷却速度
(°C/秒)をとって示したグラフである。図8及び図
9に示すように、1×103 °C/秒以上の冷却速度で
急冷凝固させて得た主相が長軸の長さ(a)0.8〜6
μm、長短比(a/b)3以下の結晶子からなるTi−
Mo−Ni系水素吸蔵合金を負極材料として使用した試
験セルC1〜C3、C5及びC6は、長軸の長さ(a)
及び長短比(a/b)がこれらの範囲を外れるTi−M
o−Ni系水素吸蔵合金を使用した試験セルC4及びC
7に比べてサイクル寿命が長い。このことから、本発明
電極は、従来のこの系の合金を使用した水素吸蔵合金電
極に比しサイクル劣化しにくいことが理解される。
命を、縦軸にサイクル数(回)を、また横軸に冷却速度
(°C/秒)をとって示したグラフである。図8及び図
9に示すように、1×103 °C/秒以上の冷却速度で
急冷凝固させて得た主相が長軸の長さ(a)0.8〜6
μm、長短比(a/b)3以下の結晶子からなるTi−
Mo−Ni系水素吸蔵合金を負極材料として使用した試
験セルC1〜C3、C5及びC6は、長軸の長さ(a)
及び長短比(a/b)がこれらの範囲を外れるTi−M
o−Ni系水素吸蔵合金を使用した試験セルC4及びC
7に比べてサイクル寿命が長い。このことから、本発明
電極は、従来のこの系の合金を使用した水素吸蔵合金電
極に比しサイクル劣化しにくいことが理解される。
【0041】また、図10に示すように、長軸の長さ
(a)及び長短比(a/b)がともに本発明で規制する
範囲内にあるTi−Zr−Mo系水素吸蔵合金を負極材
料として使用した試験セルC9及びC10のサイクル寿
命が短いことから、本発明における如き長軸の長さ
(a)及び長短比(a/b)を規制することの意義は、
水素吸蔵合金一般に認められることではないことが理解
される。
(a)及び長短比(a/b)がともに本発明で規制する
範囲内にあるTi−Zr−Mo系水素吸蔵合金を負極材
料として使用した試験セルC9及びC10のサイクル寿
命が短いことから、本発明における如き長軸の長さ
(a)及び長短比(a/b)を規制することの意義は、
水素吸蔵合金一般に認められることではないことが理解
される。
【0042】上記実施例では、本発明電極をニッケル・
水素化物二次電池の負極に使用する場合について説明し
たが、本発明電極は広く金属・水素化物二次電池の負極
に使用し得るものである。
水素化物二次電池の負極に使用する場合について説明し
たが、本発明電極は広く金属・水素化物二次電池の負極
に使用し得るものである。
【0043】
【発明の効果】本発明電極はサイクル劣化しにくいな
ど、本発明は優れた特有の効果を奏する。
ど、本発明は優れた特有の効果を奏する。
【図1】合金溶湯の冷却速度と、得られた水素吸蔵合金
(TiMo0.5 Ni0.5 )の主相を構成する結晶子の長
軸の長さ(a)との関係を示したグラフである。
(TiMo0.5 Ni0.5 )の主相を構成する結晶子の長
軸の長さ(a)との関係を示したグラフである。
【図2】合金溶湯の冷却速度と、得られた水素吸蔵合金
(Ti0.8 Zr0.2 Mo0.5 Ni0.5 )の主相を構成す
る結晶子の長軸の長さ(a)との関係を示したグラフで
ある。
(Ti0.8 Zr0.2 Mo0.5 Ni0.5 )の主相を構成す
る結晶子の長軸の長さ(a)との関係を示したグラフで
ある。
【図3】合金溶湯の冷却速度と、得られた水素吸蔵合金
(Ti0.8 Zr0.2 Mo)の主相を構成する結晶子の長
軸の長さ(a)との関係を示したグラフである。
(Ti0.8 Zr0.2 Mo)の主相を構成する結晶子の長
軸の長さ(a)との関係を示したグラフである。
【図4】合金溶湯の冷却速度と、得られた水素吸蔵合金
(TiMo0.5 Ni0.5 )の主相を構成する結晶子の長
短比(a/b)との関係を示したグラフである。
(TiMo0.5 Ni0.5 )の主相を構成する結晶子の長
短比(a/b)との関係を示したグラフである。
【図5】合金溶湯の冷却速度と、得られた水素吸蔵合金
(Ti0.8 Zr0.2 Mo0.5 Ni0.5 )の主相を構成す
る結晶子の長短比(a/b)との関係を示したグラフで
ある。
(Ti0.8 Zr0.2 Mo0.5 Ni0.5 )の主相を構成す
る結晶子の長短比(a/b)との関係を示したグラフで
ある。
【図6】合金溶湯の冷却速度と、得られた水素吸蔵合金
(Ti0.8 Zr0.2 Mo)の主相を構成する結晶子の長
短比(a/b)との関係を示したグラフである。
(Ti0.8 Zr0.2 Mo)の主相を構成する結晶子の長
短比(a/b)との関係を示したグラフである。
【図7】実施例で組み立てた試験セルC1の模式的斜視
図である。
図である。
【図8】実施例で作製した試験セルC1〜C4のサイク
ル寿命を示すグラフである。
ル寿命を示すグラフである。
【図9】実施例で作製した試験セルC5〜C7のサイク
ル寿命を示すグラフである。
ル寿命を示すグラフである。
【図10】実施例で作製した試験セルC8〜C10のサ
イクル寿命を示すグラフである。
イクル寿命を示すグラフである。
1 試験セル 2 ペースト電極(水素吸蔵合金電極) 3 焼結式ニッケル極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】この水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)を、合金断面
を研磨、化学エッチング処理した後、SEMで観察し、
無作為に選んだ20個の結晶子について求めたところ
(以下の製造例における値も同様にして求めた値であ
る。)、それぞれ3.5〜5.5μm(平均4.5μ
m)、1.4〜2.5(平均1.9)であった。
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)を、合金断面
を研磨、化学エッチング処理した後、SEMで観察し、
無作為に選んだ20個の結晶子について求めたところ
(以下の製造例における値も同様にして求めた値であ
る。)、それぞれ3.5〜5.5μm(平均4.5μ
m)、1.4〜2.5(平均1.9)であった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(製造例2)冷却速度を1×103°C/
秒に代えて1×104°C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE2を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
1.1〜2.0μm(平均1.5μm)、1.1〜1.
8(平均1.5)であった。
秒に代えて1×104°C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE2を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
1.1〜2.0μm(平均1.5μm)、1.1〜1.
8(平均1.5)であった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】(製造例3)冷却速度を1×103°C/
秒に代えて1×105°C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE3を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
0.8〜1.2μm(平均1.0μm)、1.1〜1.
6(平均1.4)であった。
秒に代えて1×105°C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE3を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
0.8〜1.2μm(平均1.0μm)、1.1〜1.
6(平均1.4)であった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】(製造例4)冷却速度を1×103°C/
秒に代えて1×102°C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE4を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
22〜45μm(平均30μm)、1.6〜3.7(平
均3.2)であった。
秒に代えて1×102°C/秒としたこと以外は製造例
1と同様にして、ペースト電極PE4を作製した。この
とき使用した水素吸蔵合金粉末の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
22〜45μm(平均30μm)、1.6〜3.7(平
均3.2)であった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】この水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
3.7〜5.5μm(平均4.6μm)、1.2〜3.
0(平均2.2)であった。
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
3.7〜5.5μm(平均4.6μm)、1.2〜3.
0(平均2.2)であった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】(製造例6)冷却速度を1×105°C/
秒としたこと以外は製造例5と同様にして、ペースト電
極PE6を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ0.9〜1.3μm(平均
1.2μm)、1.1〜1.5(平均1.3)であっ
た。
秒としたこと以外は製造例5と同様にして、ペースト電
極PE6を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ0.9〜1.3μm(平均
1.2μm)、1.1〜1.5(平均1.3)であっ
た。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】(製造例7)冷却速度を1×102°C/
秒としたこと以外は製造例5と同様にして、ペースト電
極PE7を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ21〜46μm(平均33μ
m)、1.2〜4.1(平均3.5)であった。
秒としたこと以外は製造例5と同様にして、ペースト電
極PE7を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ21〜46μm(平均33μ
m)、1.2〜4.1(平均3.5)であった。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】この水素吸蔵合金の主相を構成する結晶子
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
25〜45μm(平均33μm)、1.4〜3.9(平
均3.2)であった。
の長軸の長さ(a)及び長短比(a/b)は、それぞれ
25〜45μm(平均33μm)、1.4〜3.9(平
均3.2)であった。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】(製造例9)冷却速度を1×103°C/
秒としたこと以外は製造例8と同様にして、ペースト電
極PE9を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ3.5〜5.8μm(平均
4.5μm)、1.3〜2.7(平均2.0)であっ
た。
秒としたこと以外は製造例8と同様にして、ペースト電
極PE9を作製した。このとき使用した水素吸蔵合金粉
末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び長短
比(a/b)は、それぞれ3.5〜5.8μm(平均
4.5μm)、1.3〜2.7(平均2.0)であっ
た。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】(製造例10)冷却速度を1×105°C
/秒としたこと以外は製造例8と同様にして、ペースト
電極PE10を作製した。このとき使用した水素吸蔵合
金粉末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び
長短比(a/b)は、それぞれ1.1〜1.5μm(平
均1.3μm)、1.1〜1.5(平均1.3)であっ
た。
/秒としたこと以外は製造例8と同様にして、ペースト
電極PE10を作製した。このとき使用した水素吸蔵合
金粉末の主相を構成する結晶子の長軸の長さ(a)及び
長短比(a/b)は、それぞれ1.1〜1.5μm(平
均1.3μm)、1.1〜1.5(平均1.3)であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 礒野 隆博 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】合金組織内の主相が、長軸の長さ(a)が
0.8〜6μmであって、且つ、長軸の長さ(a)と短
軸の長さ(b)との比の値(a/b)が3以下である結
晶子からなる、組成式ABx (但し、AはTiを主成分
とする水素吸収時発熱型元素;BはMo及びNiを主成
分とする水素吸収時吸熱型元素;0.5≦x≦2)で表
される水素吸蔵合金が、電極材料として使用されている
ことを特徴とする水素吸蔵合金電極。 - 【請求項2】前記水素吸蔵合金が、合金溶湯を1×10
3 °C/秒以上の冷却速度で急冷凝固させて得られたも
のである請求項1記載の水素吸蔵合金電極。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125170A JPH06310140A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 水素吸蔵合金電極 |
US08/189,172 US5441826A (en) | 1993-04-28 | 1994-01-31 | Hydrogen-absorbing alloy electrode |
EP94106597A EP0622860B1 (en) | 1993-04-28 | 1994-04-27 | Hydrogen-absorbing alloy electrode |
DE69434444T DE69434444T2 (de) | 1993-04-28 | 1994-04-27 | Elektrode aus einer wasserstoffabsorbierenden Legierung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125170A JPH06310140A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 水素吸蔵合金電極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06310140A true JPH06310140A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14903625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5125170A Pending JPH06310140A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 水素吸蔵合金電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06310140A (ja) |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5125170A patent/JPH06310140A/ja active Pending
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