JPH0629128B2 - ピロりん酸4ナトリウムの製法 - Google Patents
ピロりん酸4ナトリウムの製法Info
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- JPH0629128B2 JPH0629128B2 JP1027758A JP2775889A JPH0629128B2 JP H0629128 B2 JPH0629128 B2 JP H0629128B2 JP 1027758 A JP1027758 A JP 1027758A JP 2775889 A JP2775889 A JP 2775889A JP H0629128 B2 JPH0629128 B2 JP H0629128B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B25/00—Phosphorus; Compounds thereof
- C01B25/16—Oxyacids of phosphorus; Salts thereof
- C01B25/26—Phosphates
- C01B25/38—Condensed phosphates
- C01B25/42—Pyrophosphates
- C01B25/425—Pyrophosphates of alkali metals
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- Inorganic Chemistry (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はトリポリりん酸ナトリウムとナトリウム塩との
混合物をか焼することによるピロりん酸4ナトリウムの
製法に関する。
混合物をか焼することによるピロりん酸4ナトリウムの
製法に関する。
(従来の技術) トリポリりん酸ナトリウム(STPP)およびより少量
のピロりん酸4ナトリウム(TSPP)は洗剤工業で使
われるよく知られた縮合りん酸塩である。両者は一般に
オルトりん酸ナトリウムの脱水とか焼によって製造され
る。
のピロりん酸4ナトリウム(TSPP)は洗剤工業で使
われるよく知られた縮合りん酸塩である。両者は一般に
オルトりん酸ナトリウムの脱水とか焼によって製造され
る。
アルカリ金属トリポリりん酸塩は回転キルン、噴霧乾燥
機等でか焼する様な広範な方法によって製造される。こ
の方法はトリポリりん酸塩微粒を生成する。この微粒処
理によって生じたダストは管理問題と健康問題をおこ
す。この問題は一般に微粒を大粒から分離する必要を生
ずる。粒状性質をもつ大粒は比較的ダストがなく一般に
好ましい。微粒は粉特性をもち貯えられ粉状物質取り扱
い承知の得意先に売られる。比較的ダストのない粒状製
品は一般に殆どの需要者に好まれるので、粉状物品の大
量在庫は重大問題となる。
機等でか焼する様な広範な方法によって製造される。こ
の方法はトリポリりん酸塩微粒を生成する。この微粒処
理によって生じたダストは管理問題と健康問題をおこ
す。この問題は一般に微粒を大粒から分離する必要を生
ずる。粒状性質をもつ大粒は比較的ダストがなく一般に
好ましい。微粒は粉特性をもち貯えられ粉状物質取り扱
い承知の得意先に売られる。比較的ダストのない粒状製
品は一般に殆どの需要者に好まれるので、粉状物品の大
量在庫は重大問題となる。
米国特許第3,387,923号はアルカリ金属トリポリりん酸
塩の微粒を560乃至620℃に加熱して全トリポリりん酸塩
をピロりん酸4ナトリウム固体とメタりん酸ナトリウム
溶液の混合物に変わる転移温度以下で表面粘着性粒子と
する上記微粒の凝集方法を開示している。モレジュらは
Am.J.Science,242,1(1944)の“2元系NaPO3−Na4
P2O7”においてトリポリりん酸ナトリウムが622℃で
不調和にとけて結晶性ピロりん酸ナトリウムと液体メタ
りん酸ナトリウムを生成するとしている。830℃におい
てのみ溶融物は完全に液体となる。一般にTSPPの様
な1つの縮合りん酸塩がSTPPの様な他のりん酸塩に
変わるにはある液相の存在の必要性が知られている。
塩の微粒を560乃至620℃に加熱して全トリポリりん酸塩
をピロりん酸4ナトリウム固体とメタりん酸ナトリウム
溶液の混合物に変わる転移温度以下で表面粘着性粒子と
する上記微粒の凝集方法を開示している。モレジュらは
Am.J.Science,242,1(1944)の“2元系NaPO3−Na4
P2O7”においてトリポリりん酸ナトリウムが622℃で
不調和にとけて結晶性ピロりん酸ナトリウムと液体メタ
りん酸ナトリウムを生成するとしている。830℃におい
てのみ溶融物は完全に液体となる。一般にTSPPの様
な1つの縮合りん酸塩がSTPPの様な他のりん酸塩に
変わるにはある液相の存在の必要性が知られている。
モーアの米国特許第3,379,497号はオルトりん酸塩と縮
合りん酸塩のトリポリりん酸塩への熱転化は普通りん酸
塩が完全脱水されているときは起こらないと述べてい
る。例えばピロりん酸4ナトリウムとトリメタりん酸ナ
トリウムの混合物のみを620℃に熱してもトリポリりん
酸ナトリウム生成反応をしない。同特許は硝酸アンモニ
ウムが存在すれば2つの化合物は反応し、620℃の温度
で正常のNa:P比率にあるときはピロりん酸塩もメタ
りん酸塩も実質的に含まないトリポリりん酸ナトリウム
を生成するとしている。同特許はこの方法は不純物とし
てTSPPとメタりん酸ナトリウムの両方を含むSTP
Pの分析の改良に有用であるとしている。
合りん酸塩のトリポリりん酸塩への熱転化は普通りん酸
塩が完全脱水されているときは起こらないと述べてい
る。例えばピロりん酸4ナトリウムとトリメタりん酸ナ
トリウムの混合物のみを620℃に熱してもトリポリりん
酸ナトリウム生成反応をしない。同特許は硝酸アンモニ
ウムが存在すれば2つの化合物は反応し、620℃の温度
で正常のNa:P比率にあるときはピロりん酸塩もメタ
りん酸塩も実質的に含まないトリポリりん酸ナトリウム
を生成するとしている。同特許はこの方法は不純物とし
てTSPPとメタりん酸ナトリウムの両方を含むSTP
Pの分析の改良に有用であるとしている。
STPPとちがいTSPPは普通粉末として好ましい。
したがってそれは溶融又は表面粘性粒子生成による粒子
凝集を避けるのに好ましい。このことはエドワーズらの
米国特許第3,230,041号によりオルトりん酸2ナトリウ
ム(DSP)の脱水でTSPPを製造のときは問題では
ない。粒状DSPは焼結せずとも又は非結晶性相をとお
らなくとも乾燥粒状TSPPに転化されるからである。
同特許は必要ならば流体又はプラスチック無定形相はD
SPにアルカリ金属硝酸塩又は亜硝酸塩を加えて分子脱
水を促進してDSP表面上に生成できるとしている。
したがってそれは溶融又は表面粘性粒子生成による粒子
凝集を避けるのに好ましい。このことはエドワーズらの
米国特許第3,230,041号によりオルトりん酸2ナトリウ
ム(DSP)の脱水でTSPPを製造のときは問題では
ない。粒状DSPは焼結せずとも又は非結晶性相をとお
らなくとも乾燥粒状TSPPに転化されるからである。
同特許は必要ならば流体又はプラスチック無定形相はD
SPにアルカリ金属硝酸塩又は亜硝酸塩を加えて分子脱
水を促進してDSP表面上に生成できるとしている。
しかし今日まで販売できないSTPP粉末をか焼する
か、液体又はプラスチック(非結晶性)相を経るかいず
れかによる粒子凝集をさせることなくTSPP粉末とす
る方法は知られていない。
か、液体又はプラスチック(非結晶性)相を経るかいず
れかによる粒子凝集をさせることなくTSPP粉末とす
る方法は知られていない。
本発明はトリポリりん酸ナトリウムと十分な量の炭酸ナ
トリウム又は700℃(か焼)以下の温度に加熱し炭酸ナ
トリウムを生成できるナトリウム塩の粒子混合物を生成
して混合物中のナトリウム/りんのモル比を1.90乃至2.
10としその際混合物粒子は混合物の少なくとも95重量%
が180ミクロンふるいを通過するに十分な小粒径をもつ
ものとし、そして混合物の実質的な粒子凝集がなく混合
物の少なくとも95%をピロりん酸ナトリウムに転化する
に十分の時間300乃至約700℃に保つことより成るピロり
ん酸4ナトリウムの製造法に関する。メタりん酸ナトリ
ウム含量が1%以下およびオルトりん酸ナトリウム含量
が1%以下の生成物をつくるにはモル比1.97乃至2.03が
好ましい。この方法のNa/Pモル比は製品仕様によっ
て1.90から2.10まで変わってもよい。Na/P比は1.99
5乃至2.005が最もよい。
トリウム又は700℃(か焼)以下の温度に加熱し炭酸ナ
トリウムを生成できるナトリウム塩の粒子混合物を生成
して混合物中のナトリウム/りんのモル比を1.90乃至2.
10としその際混合物粒子は混合物の少なくとも95重量%
が180ミクロンふるいを通過するに十分な小粒径をもつ
ものとし、そして混合物の実質的な粒子凝集がなく混合
物の少なくとも95%をピロりん酸ナトリウムに転化する
に十分の時間300乃至約700℃に保つことより成るピロり
ん酸4ナトリウムの製造法に関する。メタりん酸ナトリ
ウム含量が1%以下およびオルトりん酸ナトリウム含量
が1%以下の生成物をつくるにはモル比1.97乃至2.03が
好ましい。この方法のNa/Pモル比は製品仕様によっ
て1.90から2.10まで変わってもよい。Na/P比は1.99
5乃至2.005が最もよい。
炭酸ナトリウムの他にか焼により炭酸ナトリウムを生成
できるどんなナトリウム塩でも使用できる。塩の例には
重炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、蓚酸ナトリ
ウム等がある。微粉砕乾燥固体の物理的混合物が焼結お
よび凝集をおこすに十分な液相を経ずにTSPP製造の
ため化学量論的に混合できることは全く意外である。S
TPPおよびその加熱分解物が1部液体であることは特
に予想外である。
できるどんなナトリウム塩でも使用できる。塩の例には
重炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、蓚酸ナトリ
ウム等がある。微粉砕乾燥固体の物理的混合物が焼結お
よび凝集をおこすに十分な液相を経ずにTSPP製造の
ため化学量論的に混合できることは全く意外である。S
TPPおよびその加熱分解物が1部液体であることは特
に予想外である。
アルカリ金属硝酸塩は反応混合物に任意に添加しSTP
PのTSPPへの転化速度を増加できる。驚いたことに
アルカリ金属硝酸塩添加はあまり焼結も凝集もおこさな
い。
PのTSPPへの転化速度を増加できる。驚いたことに
アルカリ金属硝酸塩添加はあまり焼結も凝集もおこさな
い。
本発明を更に下記実施例によって例証する。
例1 STPP366gをセスキ炭酸ナトリウム73gおよびKNO3
4.50gと機械的に混合して貯蔵混合物をつくった。混合
物から2試料をとった。1方は実験粉砕機で粉砕し150
μmふるい網を約100%通過させ、他方は無粉砕であっ
た。両試料を実験室マッフル炉内650℃で1時間か焼し
た。試料分析結果粉砕試料のSTPPは全部セスキ炭酸
ナトリウム(“セスキ”)と反応してTSPP98.9%と
メタりん酸塩1.1%のか焼生成物となったが、非粉砕試
料においてはSTPPの僅か80%のみが反応してTSP
P79.7%、オルトりん酸塩1.4%およびSTPP18.9%
を含むか焼生成物となった。この実施例は固体STPP
と容易に混合でき更に粉砕により均質化できる固体アル
カリ使用の重要性を示している。
4.50gと機械的に混合して貯蔵混合物をつくった。混合
物から2試料をとった。1方は実験粉砕機で粉砕し150
μmふるい網を約100%通過させ、他方は無粉砕であっ
た。両試料を実験室マッフル炉内650℃で1時間か焼し
た。試料分析結果粉砕試料のSTPPは全部セスキ炭酸
ナトリウム(“セスキ”)と反応してTSPP98.9%と
メタりん酸塩1.1%のか焼生成物となったが、非粉砕試
料においてはSTPPの僅か80%のみが反応してTSP
P79.7%、オルトりん酸塩1.4%およびSTPP18.9%
を含むか焼生成物となった。この実施例は固体STPP
と容易に混合でき更に粉砕により均質化できる固体アル
カリ使用の重要性を示している。
例2 2混合物を混合粉砕した。1方はSTPP366g、セスキ
炭酸ナトリウム73gおよびKNO34.5gより成り、他方は
STPP366g、ソーダ灰51.4gおよびKNO34.5gより成
るものであった。両者を650℃で1時間か焼した。か焼
品分析はセスキ炭酸ナトリウム混合物がオルトりん酸塩
(“オルト”)0.6%、TSPP96.1%、STPP2.9%
およびメタりん酸塩(“メタ”)0.3%を含んでおりま
たか焼ソーダ灰混合物はオルトりん酸塩0.1%、TSP
P96.9%、STPP2.5%およびメタりん酸塩2.5%を含
んでいることを示した。この比較からセスキ炭酸ナトリ
ウムとソーダ灰はSTPPと同じ様に反応してTSPP
を生成することを示している。
炭酸ナトリウム73gおよびKNO34.5gより成り、他方は
STPP366g、ソーダ灰51.4gおよびKNO34.5gより成
るものであった。両者を650℃で1時間か焼した。か焼
品分析はセスキ炭酸ナトリウム混合物がオルトりん酸塩
(“オルト”)0.6%、TSPP96.1%、STPP2.9%
およびメタりん酸塩(“メタ”)0.3%を含んでおりま
たか焼ソーダ灰混合物はオルトりん酸塩0.1%、TSP
P96.9%、STPP2.5%およびメタりん酸塩2.5%を含
んでいることを示した。この比較からセスキ炭酸ナトリ
ウムとソーダ灰はSTPPと同じ様に反応してTSPP
を生成することを示している。
工業的用途にはSTPPのTSPPへの反応がか焼設備
が適当な大きさで足りる様迅速であることが重要であ
る。650乃至700℃が特に好ましいか焼温度範囲であるこ
とがわかった。
が適当な大きさで足りる様迅速であることが重要であ
る。650乃至700℃が特に好ましいか焼温度範囲であるこ
とがわかった。
例3 STPP732g、セスキ炭酸塩120gおよびKNO39gよ
り成る粉砕混合物から40g試料2個をとり、それぞれ300
℃と680℃で2時間づつか焼した。2時間の各30分毎
に少量試料を各々からとり分析した。300℃1時間生成
物はTSPP21.4%、STPP77.5%、オルトりん酸0.
3%およびメタりん酸塩0.8%を含んでいた。680℃1時
間生成物分析はオルトりん酸塩0.0、TSPP97.2%、
STPP0.3%およびメタりん酸塩2.6%を示した。上記
結果を比較して680℃がより実際的温度であることを示
している。
り成る粉砕混合物から40g試料2個をとり、それぞれ300
℃と680℃で2時間づつか焼した。2時間の各30分毎
に少量試料を各々からとり分析した。300℃1時間生成
物はTSPP21.4%、STPP77.5%、オルトりん酸0.
3%およびメタりん酸塩0.8%を含んでいた。680℃1時
間生成物分析はオルトりん酸塩0.0、TSPP97.2%、
STPP0.3%およびメタりん酸塩2.6%を示した。上記
結果を比較して680℃がより実際的温度であることを示
している。
上記3つの例においてSTPPのTSPPへの転化接触
のため硝酸カリウムをSTPP、アルカリ混合物に加え
た。硝酸ナトリウムを例4にも使用し成功であったこと
は重要である。只唯一の条件はSTPP、アルカリおよ
び硝酸塩を混合したとき硝酸塩が混合物と完全に均一分
布する様硝酸塩が固体流動性粉末であることである。
のため硝酸カリウムをSTPP、アルカリ混合物に加え
た。硝酸ナトリウムを例4にも使用し成功であったこと
は重要である。只唯一の条件はSTPP、アルカリおよ
び硝酸塩を混合したとき硝酸塩が混合物と完全に均一分
布する様硝酸塩が固体流動性粉末であることである。
例4 STPP366gとセスキ炭酸ナトリウム73gの混合粉砕試
料3個をつくった。第1はKNO3を含まず、第2はK
NO32.2gを含み、また第3はKNO34.5gを添加した。
3試料を各々混合し650℃で1時間か焼した。KNO3を
含まぬ第1混合物分析はSTPPの88%のTSPP転化
を示した。第2混合物はSTPP95%のTSPPへの転
化を示し、更に第3のKNO34.5g混合物はSTPP97
%のTSPP転化となり改良を示した。
料3個をつくった。第1はKNO3を含まず、第2はK
NO32.2gを含み、また第3はKNO34.5gを添加した。
3試料を各々混合し650℃で1時間か焼した。KNO3を
含まぬ第1混合物分析はSTPPの88%のTSPP転化
を示した。第2混合物はSTPP95%のTSPPへの転
化を示し、更に第3のKNO34.5g混合物はSTPP97
%のTSPP転化となり改良を示した。
例5 ナトリウムとりんのモル比およびそのか焼生成物分析へ
の影響は生成物中のオルトりん酸塩とメタりん酸塩の調
節に重要である。例5はモル比2.000以下のか焼生成物
がオルトりん酸塩を生ぜずメタりん酸塩を生じ、一方モ
ル比2.000以上の生成物はメタりん酸塩を生ぜずオルト
りん酸塩を生ずることを示した。
の影響は生成物中のオルトりん酸塩とメタりん酸塩の調
節に重要である。例5はモル比2.000以下のか焼生成物
がオルトりん酸塩を生ぜずメタりん酸塩を生じ、一方モ
ル比2.000以上の生成物はメタりん酸塩を生ぜずオルト
りん酸塩を生ずることを示した。
STPP366gとKNO34.5gの混合物3個をつくり第1
混合物にはセスキ炭酸ナトリウム60gを加え、第2には7
0gをまた第3には80gをそれぞれ加え混合した。3混合
物をそれぞれ650℃で2時間か焼した。セスキ炭酸ナト
リウム60gを加えたか焼混合物は分析比1.940となりまた
オルトりん酸塩0%、TSPP93.4%、STPP3.2%
およびメタりん酸塩3.4%と分析された。セスキ炭酸ナ
トリウム70gを加えた混合物は分析比1.990であり、オル
トりん酸塩0%、TSPP98.9%、STPP0%および
メタりん酸塩1.1%と分析された。またセスキ炭酸ナト
リウム80gを含んだ混合物は分析比2.030となりオルトり
ん酸塩2.4%、TSPP97.6%、STPP0%およびメ
タりん酸塩0%と分析された。
混合物にはセスキ炭酸ナトリウム60gを加え、第2には7
0gをまた第3には80gをそれぞれ加え混合した。3混合
物をそれぞれ650℃で2時間か焼した。セスキ炭酸ナト
リウム60gを加えたか焼混合物は分析比1.940となりまた
オルトりん酸塩0%、TSPP93.4%、STPP3.2%
およびメタりん酸塩3.4%と分析された。セスキ炭酸ナ
トリウム70gを加えた混合物は分析比1.990であり、オル
トりん酸塩0%、TSPP98.9%、STPP0%および
メタりん酸塩1.1%と分析された。またセスキ炭酸ナト
リウム80gを含んだ混合物は分析比2.030となりオルトり
ん酸塩2.4%、TSPP97.6%、STPP0%およびメ
タりん酸塩0%と分析された。
結局TSPP粉末製造用最適方法はSTPPを十分乾燥
したアルカリナトリウムと混合してNa/P比率2.000
±0.005をもつ最終混合物とすることより成る。混合物
を硝酸塩触媒と粉砕し150μmふるい網をとおして均質
とする。均質粉末を650乃至700℃で2時間か焼する。こ
の条件は少なくとも98%のTSPPと1%のオルトりん
酸塩を含み清浄剤ビルダーとして使用に適する純度をも
つTSPP粉末を生成する。各々の場合とも生成物は流
動性よく凝集性はない。
したアルカリナトリウムと混合してNa/P比率2.000
±0.005をもつ最終混合物とすることより成る。混合物
を硝酸塩触媒と粉砕し150μmふるい網をとおして均質
とする。均質粉末を650乃至700℃で2時間か焼する。こ
の条件は少なくとも98%のTSPPと1%のオルトりん
酸塩を含み清浄剤ビルダーとして使用に適する純度をも
つTSPP粉末を生成する。各々の場合とも生成物は流
動性よく凝集性はない。
例6 STPP732g、セスキ炭酸塩120gおよび硝酸カリウム9
gの粉砕混合物40g試料5個を第1図1A,1B,1C
および1Dに示す5つの温度においてか焼した。各試料
から2時間か焼中30分毎に約5gづつの小試料をとり
分析した。STPP、TSPP、オルトおよびメタのパ
ーセントを時間に対してプロットした。
gの粉砕混合物40g試料5個を第1図1A,1B,1C
および1Dに示す5つの温度においてか焼した。各試料
から2時間か焼中30分毎に約5gづつの小試料をとり
分析した。STPP、TSPP、オルトおよびメタのパ
ーセントを時間に対してプロットした。
第1図の680℃曲線はSTPPが不調和に溶融しTSP
P固体とオルトとメタの液相を生成することを示してい
る。この条件(温度680℃と比率1.940)はオルト含量が
2%以下であるという1つの製品仕様を満足したが、メ
タ含量1%以下という仕様には不合格であった。
P固体とオルトとメタの液相を生成することを示してい
る。この条件(温度680℃と比率1.940)はオルト含量が
2%以下であるという1つの製品仕様を満足したが、メ
タ含量1%以下という仕様には不合格であった。
例7 Na/Pモル比が最終分析にもつ影響および1%以下の
メタをもつ最終製品をえるためにもつ影響を更に知るた
め異なる3つの温度についてそれぞれ3つの比率、合計
9回のか焼試験をした。結果を表1に示している。
メタをもつ最終製品をえるためにもつ影響を更に知るた
め異なる3つの温度についてそれぞれ3つの比率、合計
9回のか焼試験をした。結果を表1に示している。
表1に示すとおり、各々STPP366g、KNO34.5gお
よびそれぞれセスキ60g,70gおよび80gを含む3つの調合
物から40g試料9個をとった。9試料を異なる3個づつ
に分けマッフル炉中で各々600℃、650℃および700℃で
2時間づつか焼した。表1は低比率(1.940)かつ高温(70
0℃)においてSTPPは完全に反応せず過剰のメタを
生じたことを示している。
よびそれぞれセスキ60g,70gおよび80gを含む3つの調合
物から40g試料9個をとった。9試料を異なる3個づつ
に分けマッフル炉中で各々600℃、650℃および700℃で
2時間づつか焼した。表1は低比率(1.940)かつ高温(70
0℃)においてSTPPは完全に反応せず過剰のメタを
生じたことを示している。
また高比率(2.030)かつ中間温度(650℃)においてST
PPが全部なくなり過剰のオルト生成を示した。1.990
比率で700℃か焼後の試料分析はTSPP99.2%とメタ
0.8%を示した。表1は1.97乃至2.03のNa/Pモル比
においてTSPP分析値の高いことを示している。
PPが全部なくなり過剰のオルト生成を示した。1.990
比率で700℃か焼後の試料分析はTSPP99.2%とメタ
0.8%を示した。表1は1.97乃至2.03のNa/Pモル比
においてTSPP分析値の高いことを示している。
例8 本実施例はカリウム、ナトリウムおよびナイトレートイ
オンおよび水の接触効果を検べた。結果を表2に示して
いる。
オンおよび水の接触効果を検べた。結果を表2に示して
いる。
STPP366gとセスキ炭酸ナトリウム73gおよび表2に
示す添加物から試料をつくり650℃で1時間か焼した。
表2は硝酸ナトリウムが触媒として優秀であることを示
している。
示す添加物から試料をつくり650℃で1時間か焼した。
表2は硝酸ナトリウムが触媒として優秀であることを示
している。
第1図(1A,1B,1C,1D)は試料のか焼図であ
る。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】トリポリりん酸ナトリウムと混合物中のり
んに対するナトリウムのモル比を1.90乃至2.10とするに
十分な量の炭酸ナトリウム又は700℃以下の加熱により
炭酸ナトリウムを生成しうるナトリウム塩との粒子混合
物であって該混合物の少なくとも95重量%の180μmの
ふるい網を通過するに十分な小粒径をもつ粒子混合物を
つくり、粒子が実質的に凝集することなく混合物の少な
くとも95%がピロりん酸ナトリウムに転化するに十分な
時間該混合物を300乃至700℃の温度に保つことを特徴と
するピロりん酸4ナトリウムの製造法。 - 【請求項2】混合物が1重量%以下のアルカリ金属硝酸
塩も含む請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】アルカリ金属硝酸塩が硝酸ナトリウムであ
る請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】りんに対するナトリウムのモル比を1.97乃
至2.03に保ちピロりん酸ナトリウム生成物中のメタりん
酸ナトリウム含量を1%以下およびオルトりん酸ナトリ
ウム含量を1%以下とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】りんに対するナトリウムのモル比を1.97乃
至2.03に保ちピロりん酸ナトリウム生成物中のメタりん
酸ナトリウム含量を1%以下およびオルトりん酸ナトリ
ウム含量を1%以下とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項6】りんに対するナトリウムのモル比を1.97乃
至2.03に保ちピロりん酸ナトリウム生成物中のメタりん
酸ナトリウム含量を1%以下およびオルトりん酸ナトリ
ウム含量を1%以下とする請求項3に記載の方法。 - 【請求項7】トリポリりん酸ナトリウムと混合物中のり
んに対するナトリウムのモル比を1.995乃至2.005とする
に十分な量の700℃以下の加熱により炭酸ナトリウムを
生成しうるナトリウム塩との粒子混合物であって該混合
物の少なくとも95重量%が150μmのふるい網を通過す
るに十分な小粒径をもつ粒子混合物をつくり、粒子が実
質的に凝集することなく混合物の少なくとも98%をオル
トりん酸ナトリウム含量が1%以下のピロりん酸ナトリ
ウムに転化するに十分な時間該混合物を650乃至700℃の
温度に保つことを特徴とするピロりん酸4ナトリウムの
製造法。
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