JPH06299131A - 高速コルゲーテイングの為の澱粉−ヘミセルロース接着剤 - Google Patents
高速コルゲーテイングの為の澱粉−ヘミセルロース接着剤Info
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Abstract
−非キャリヤーの種類のコルゲーテイング用澱粉ベース
接着剤は、ヘミセルロースを添加して製造すると、改善
されたグリーン強度および耐水性を示す。接着剤がキャ
リヤーの種類またはキャリヤー−非キャリヤーの種類で
ある時には、ヘミセルロースはキャリヤー層を製造する
工程の間にその場でコーン−ファイバーから抽出でき
る。 【効果】 この接着剤は改善されたグリーン強度および
耐水性を示す。
Description
する澱粉ベースのコルゲーテイング用接着剤に関する。
更に特に、本発明は改善されたグリーン強度(gree
n strength)および耐水性を得る為に接着剤
調製物中にヘミセルロースを混入することによって製造
されるキャリヤー、非キャリヤーまたはキャリヤー−非
キャリヤーの種類の高速コルゲーテイング用接着剤に関
する。
に澱粉、苛性アルカリ、硼素含有化合物および、耐水性
が要求される場合には、耐水性樹脂を含有している。段
ボール紙の主な結合剤は、澱粉が紙繊維に浸透するの
で、コルゲーテイング工程でゼラチン化する澱粉であ
る。他の成分、即ち苛性アルカリ、硼素含有化合物およ
び耐水性樹脂は澱粉の基本的性質を変性する助剤であ
る。
ムの状態のもの──は、澱粉のゼラチン化点温度に直接
的に影響を及ぼす。ゼラチン化点温度はしばしばゲル点
またはゲル温度と呼ばれ、未変性のコーン澱粉の165
°F(74℃)のその天然の値から苛性アルカリの添加
によって約138°F(59℃)〜約152°F(67
℃)の範囲の温度に低下する。また、苛性アルカリは更
に良好な結合を可能とする表面の紙繊維へのゼラチン化
した澱粉の浸透を増加させる。
も重要な機能は、“グリーン結合(green bon
d)”の形成において必須である接着剤粘着性を改善す
ることである。グリーン結合は接着剤系が最終的な熱硬
化するまで段ボールの各構成成分を一緒に保持する結合
である。硬化する間に生成物のまとまった形を維持する
のは接着剤の粘度だけに依存している。コルゲーテイン
グ装置速度はそれ故に、ライナと段付き中しんとの間の
段の頂き結合ラインにおける粘度増加の速度(即ち、グ
リーン結合形成速度)によって制限される。酸素原子は
硼素に付着して澱粉とセルロース水酸基との間に比較的
強い結合を形成する──これはしばしば硼素ブリッジと
呼ばれる──。また、硼素含有化合物は苛性アルカリの
存在下に緩衝剤として作用しそして接着剤ペーストの粘
度安定性の維持を補佐する。
ポリビニルアルコールが硼素含有化合物に、澱粉および
それと同様に反応することは公知である。硼素含有化合
物およびポリビニルアルコールは、相乗的に作用し合っ
て強い結合を形成するものと思われる。澱粉の存在下に
に同様の他のポリヒドロキシ化合物、即ちポリビニルア
ルコールは、硼素の存在下により速やかに接着剤粘着性
を発揮し、これはコルゲーターを比較的早い機械速度で
運転できることを意味する。
意成分であると考えれており、そして、いくつかのコル
ゲーテイング−プラントがそれを必要なが、ほとんどの
プラントは必要な時にはそれを使用る為に準備されてい
る。沢山の種類の熱硬化性樹脂が適している。それらの
最も一般的なものは尿素−ホルムアルデヒド、ケトン−
ホルムアルデヒドまたはメラミン−ホルムアルデヒドか
ら誘導される。熱および圧力をコルゲーテイング装置中
でそれに適用した時に、それらは縮合して優れた耐水性
架橋を形成する。ポリビニルアルコールをこれらの樹脂
を含有する接着剤に添加した時に、これが耐水性結合を
改善する架橋に関与する。
き中しんの段の頂きに塗布される。次いで段付けしてな
い平らな紙ライナを、段ロールとプレスロールとの間に
通す時に、接着剤が塗布された段に貼り合わせる。得ら
れる生成物は一方の側に段付き中しんを有しそしてもう
一方の側に平らなライナを有しており、これは片面部材
と呼ばれる。この片面部材はそのまま(“片面”段ボー
ルト呼ばれる)で使用するかまたは接着剤を片面部材の
段の頂きに塗布しそして第二の平らなシートを最初のも
との同様の方法で適用させる。これを“ダブルフェーサ
ー(double−facer)”または“ダブル−バ
ッカー(double−backer)”操作と呼ぶ。
第二のライナシートは接着剤との接触した直後に熱およ
び(片面部材を製造する為に使用した圧力に比較して)
下げられた圧力で処理する。
ー−非キャリヤーの種類であってもよい澱粉ベースの接
着剤が、段ボール製造の工程で一般に使用される。キャ
リヤーの種類の接着剤では、澱粉(またはデキストリ
ン)の一部が、キャリヤー──しばしばゼラチン化相と
して知られている──を形成し、それが未ゼラチン化状
態で存在する残りの澱粉を懸濁させている。加熱加圧条
件のもとで、非ゼラチン化澱粉は速やかに水和化しそし
てゼラチン化して接着剤組成物の粘度および接着性を迅
速に向上させる。非キャリヤーの種類の接着剤では、澱
粉の全てが粘度の為に僅かに調理されているかまたは熱
および苛性ソーダで膨潤されている。最後にキャリヤー
−非キャリヤーの種類の接着剤は、キャリヤーを形成し
そして粘度の約半分に対応し得る一部の澱粉を有しそし
て残りの澱粉の粘度を調理してない澱粉を僅かに膨潤さ
せることによって得ている。
質の一つはグリーン強度である。グリーン強度は、接着
剤の全強度が発揮されるまで一緒に紙を保持する性質で
ある。慣用の澱粉系接着剤によって与えられるグリーン
強度は全く低いが、ポリビニルアルコールの様な物質の
添加がこの性質を上述の如く改善する。グリーン強度の
高められた水準は、時々早期粘着と呼ばれ、コルゲーテ
イング装置運転者がその装置の速度を早めることを生成
物の品質を犠牲にすることなしに可能とする。
には多大な費用がかかる傾向があり、それの価格は石油
市場の不安定さに従っている。要するにこれらのポリマ
ーは当業者に天然生成物よりも望ましくないものと理解
されている。更に掛かるポリマーを用いることは、段ボ
ール製造者に費用を付加させる追加的製造段階を必要と
される。
よると、接着性および分散性を向上させる為に澱粉ベー
スのコルゲーテイング用接着剤にファイバーを添加して
もよくそして接着剤向上した耐水性、乾燥強度、粘度お
よび接着性を含む改善された接着特性を生じる。ファイ
バーに適する源泉として、木材、紙、綿およびレーヨン
を含むセルロースファイバー;ナイロン、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ライクラ−スパンデックス(Ly
cra Spandex)、ビレン(Vyrene)、
ビニロン、ダイネル(Dynel)、サラン(Sara
n)、クレセラン(Creselan)、アクリル、ポ
リエチレン、テフロン、テトラフルオロエチレン、ガラ
ス、コレロン(Corlon)を含む合成源のファイバ
ーおよび金属ファイバーが記載されている。小麦および
コーンを粉砕する間に生じるファイバーも適しているそ
うである。この米国特許によるとファイバーを一般に、
未調理の澱粉部分の中に最初に懸濁させ、キャリヤー部
分と一緒に懸濁させ、キャリヤー−非キャリヤー(また
は非キャリヤー)が膨潤する前に懸濁させるかまたは貯
蔵または使用の前に最終的接着剤混合物に添加する。こ
の特許には実験データがないが、コーンの粉砕工程の間
に発生するファイバーを使用することが記載されてお
り、そしてこの特許にはどの種類のファイバーからヘミ
セルロースを抽出することは開示していない。
コーン粒、殻および他の植物材料の天然で且つ容易に製
造できる成分──を澱粉ベースのコルゲーテイング用接
着剤においてグリーン強度を向上させる為に使用できる
ことを見出した。ヘミセルロースは植物源に依存してい
ろいろな状態で存在し得るペントグリカン(pentg
lycan)である。
ー−非キャリヤーの種類のコルゲーテイング用接着剤の
製造において調理段階の間にコーン−ファイバーからそ
の場でヘミセルロースが抽出できることも見出した。コ
ーンの湿式粉砕工業によって製造されるコーン−ファイ
バーが有利である。
て、全ての部および百分率は他に指摘がない限り重量に
関しそして“接着剤の部”という言葉は水、澱粉および
あらゆる化学品を含める接着剤の全重量に関して用いて
いる。“キャリヤー相の部”という言葉は、水、澱粉お
よびあらゆる化学品を含めたキャリヤー相の全重量に関
して用いる。“全澱粉”および“全炭水化物”という言
葉は、存在する未変性澱粉、変性澱粉およびデキストリ
ン、即ち全部の炭水化物の累積総重量に関する。
は、キャリヤー、非キャリヤーまたはキャリヤー−非キ
ャリヤーの種類の澱粉ベースのコルゲーテイング用接着
剤であって、澱粉全体を基準として約0.1〜約20.
0重量% 、好ましくは約0.3% 〜約10.0重量% の
ヘミセルロースを含有している。ヘミセルロースは木材
および農業製品を含む種々の植物物質から得ることがで
き、ヘミセルロースの有利な源泉はコーンである。ヘミ
セルロースも粘度の改善の為に僅かに加水分解すること
ができる。部分的に加水分解されたヘミセルロースは日
本国東京のNSK社からCELLACEの名称で入手で
きる。
ゲーテイング用接着剤の製造で第一および第二ミキサー
に添加してもよいしまたは非キャリヤーまたはキャリヤ
ー−非キャリヤーの種類の接着剤の製造におけるどの段
階で添加してもよい。有利な実施態様においては、ヘミ
セルロースは、キャリヤーの種類またはキャリヤー−非
キャリヤーの種類のコルゲーテイング用接着剤の製造に
おいて第一ミキサーに添加されたコーン−ファイバーか
らその場で抽出する。
類の本発明のコルゲーテイング用接着剤は次の方法で製
造される: 1.水、未変性澱粉および/または変性澱粉および/ま
たはデキストリンおよびコーン−ファイバーを第一ミキ
サー中で混合しそして少なくとも約1分、好ましくは約
1分〜約25分、約115°F(46℃)〜約180°
F(82℃)の温度に加熱する; 2.苛性アルカリの水溶液を添加して約10〜約14、
好ましくは約12〜約14のpHを達成しそして混合を
少なくとも約10分、好ましくは約10〜約40分継続
しそして 3.追加的な水を添加しそして混合を少なくとも約1
分、好ましくは約1〜約15分、特に好ましくは約5分
〜約8分継続して、キャリヤー相を形成し; 4.第二ミキサーに水を充填し、約70°F(21℃)
〜約105°F(41℃)、好ましくは約90°F(3
2℃)〜約100°F(38℃)に加熱しそして硼砂を
添加し; 5.未変性澱粉および/または変性澱粉および/または
デキストリンを添加し、そして耐水樹脂を任意成分とし
て添加してもよく、懸濁相(懸濁した澱粉相とも言う)
を形成しそして含有成分を約3〜25分の間混合し; 6.第一ミキサーの含有物を連続的混合下に第二ミキサ
ーに徐々に添加する。この段階を一般に約5〜20分に
亘って実施する。 第一ミキサーに添加されるコーン−ファイバーはあらゆ
る種類のコーン−ファイバーであることができる。適す
るファイバーは飼料として一般に記載される如き粗ファ
イバーおよび人間が消費する為に造られる食用コーン−
ファイバーの如き更に加工された製品がある。粗ファイ
バーまたは飼料は一般に約20% 〜約40% のヘミセル
ロースを含有しておりそして食用コーン−ファイバーは
一般に約50% 〜約80% のヘミセルロースを含有して
いる。食用コーン−ファイバーを使用する場合には、使
用する量は100部の接着剤当たりに約0.1〜約5.
0部のであるのが有利である。
澱粉全体を基準として約0.1〜約20.0重量% 、好
ましくは約0.3〜約1.0重量% のヘミセルロース、
100部の接着剤当たり約10〜約35部、好ましくは
約18〜約32部の炭水化物成分──これはここでは未
変性澱粉および/または変性澱粉および/またはデキス
トリンを含むと定義される──および約10〜約14、
好ましくは約12〜約14のpHを得るのに充分な苛性
アルカリを含有する水性エマルジョンである。
キャリヤー相は100部の接着剤当たり約2〜約6部の
炭水化物を含有しておりそして残りの炭水化物成分は懸
濁した相の状態で存在している。接着剤が非キャリヤー
の種類の接着剤である場合には、炭水化物成分は部分的
に膨潤して、Stein Hall cup.として一
般に知られているオリフィス−タイプの粘度計によって
測定される如き約20〜約40秒、好ましくは約25〜
約35秒の粘度を得る。最後にキャリヤー−非キャリヤ
ーの種類の実施態様では、約0.05〜約0.10部の
炭水化物成分(澱粉全体量)がキャリヤー相中に存在し
そして残りが部分的に膨潤されて、非キャリヤーの実施
態様についてと同様に測定された約30〜約50秒、好
ましくは約35〜約45秒の粘度が得られる。
に約0.2〜約1部の硼素含有化合物を含有していても
よい。耐水性樹脂も100部の接着剤当たりに約0.5
〜約5部の量で混入してもよい。
リヤーの種類のまたはキャリヤー−非キャリヤーの種類
の接着剤でありそしてヘミセルロースはキャリヤー相の
製造の間にその場でコーン−ファイバーから抽出され
る。
ング用接着剤組成物は、二つの中間体を別々に製造しそ
して次にそれらを混ぜて製造する。一つの中間体はキャ
リヤー相と称されそしてもう一方は懸濁された澱粉相と
呼ばれている。
化物を水と混合することによって製造される。これらの
成分は一緒にまたはどんな順序でも水に添加することが
できる。ヘミセルロースの量は100部のキャリヤー相
当たり約0.4〜約80部、好ましくは約1.2〜約4
0部であるかまたは接着剤中の澱粉全体100部当たり
約0.1〜約20.0部である。炭水化物成分は100
部のキャリヤー相当たり約10〜約25部の量で添加す
るかまたは100部の接着剤当たりに約2〜約6部ので
ある。
ン−ファイバーからのヘミセルロースはキャリヤーの種
類の接着剤において使用される。この有利なコーン−フ
ァイバーは約50〜約80% のヘミセルロースを含有す
る食用コーン−ファイバーでありそしてこのものは米国
特許第4,994,115号明細書または同第5,07
3,201号明細書に従って製造できる。ヘミセルロー
ス含有コーン−ファイバーをキャリヤー相の製造段階で
他の成分と混合する。これらの成分を連続的に混合しそ
して約115°F(46℃)〜約180°F(82℃)
の温度に加熱する。次に、継続的に混合しそして熱を維
持する間にアルカリ性pHにするのに充分な苛性アルカ
リを添加する。ヘミセルロースをコーン−ファイバーの
状態で添加する場合には、混合および加熱は、コーン−
ファイバーからその場でヘミセロルースを抽出するのに
充分な時間継続する。pHは約10を超えるべきであ
り、好ましくは約12を超えさせる。充分な時間および
温度は一般に約10〜約40分、約115°F(46
℃)〜約180°F(82℃)である。更により低い温
度は一般により長い時間を必要とする。
るように継続してもよい。水は迅速に冷却する為にこの
段階で添加してもよい。懸濁した澱粉相を熱水と炭水化
物成分との混合によって製造する。水を約70°F(2
1℃)〜約105°F(41℃)の温度に加熱しそして
連続的に混合する。炭水化物成分は100部のコルゲー
テイング用接着剤当たり約10〜約25部の量で、好ま
しくは100部の接着剤当たり約17〜約20部の量で
添加する。
は、粘着性を改善する為に幾つかの方法段階で添加しな
ければならない。キャリヤー相、懸濁した澱粉相または
両方の相の製造段階で添加してもよい。硼素含有化合物
の一部をキャリヤー相の製造の間に添加した場合には、
該化合物が最終的接着剤生成物の粘度安定性も改善す
る。しかしながら好ましくは、硼素含有化合物の殆どは
懸濁された澱粉相に添加する。硼素含有化合物をキャリ
ヤー相の製造の間に添加する場合には、それは100部
のキャリヤー相当たりに約0.03〜約1部の量でまた
は100部の接着剤当たりに約0.01〜約0.3部の
量で添加する。懸濁された澱粉相に添加される硼素含有
化合物は、硼素含有化合物全体が100部の接着剤当た
りに約0.2〜約1部に達する程の量で添加する。
に混合しながら懸濁した澱粉相を含有するタンクに徐々
に添加する。タンク内容物の温度を、徐々の添加の間、
約70°F(21℃)〜約105°F(41℃)に維持
する。添加されるキャリヤー相の量は100部の接着剤
当たりに約15〜約50部である。
00部の澱粉当たりに約0.5〜約5部の量で何れかの
時点で添加することができる。他の接着剤製造段階の全
てが完了した後にこの樹脂を添加するのが有利である。
の個々の成分を、それの有利な実施形態の説明と共に以
下に詳細に説明する。ヘミセルロース ヘミセルロースは多くの生きている植物中に存在する天
然のポリマーであり、本発明に従って使用する為に種々
の源から導き出することができる。その名称は植物組織
中のセルロースに密接に関連して導き出されており、一
旦はセルロース合成の前駆体であると考えられていた。
このものは機械的剪断による崩壊および関連する粘度の
喪失に耐える比較的強い材料である。このものは澱粉と
の完全な相容性がありそして硼素化合物と積極的に反応
して、コルゲーテイング用接着剤中のポリヒドロキシ化
合物と共同で硼素−酸素ブリッジ構造を形成する。ヘミ
セルロースは、その分子量を減らすことおよびその粘度
特性を増加させることを望む場合には、部分的に加水分
解してもよい。
液の如きアルカリ性媒体を用いてコーン−ファイバーか
らヘミセルロースを抽出することができる。しかしなが
らこの段階は、コルゲーテイング用接着剤の製造時には
排除することができる。何故ならばこれらはアルカリ性
媒体中で製造されるからである。それ故にヘミセルロー
スは予めの抽出−精製段階を必要とすることなしにその
場で抽出することができる。
シラン(ペントサン類)、例えばアルバノ−キシランお
よびグルクロン酸を基礎としている。骨格配置はセルロ
ース中に認められるのと同様なβ−1,4−結合であ
る。それの分子量は澱粉およびセルロースと相違してい
るにもかかわらず、それの類似性についての鍵は結合に
自由に利用できる沢山の官能性水酸基である。ヘミセル
ロースの構造は本質的に変化し得るが、構造の一般化し
た形で以下に図示する:
含有量が多く、それからヘミセルロースが容易に抽出さ
れそしてそれらは多量に入手できるので、ヘミセルロー
スの特に良好な源泉である。ヘミセルロースの最大の潜
在的な未汚染の(コルゲーテイング法にとって重大でな
い)源泉の一つは、コーンの湿式粉砕工業によって製造
されるコーン−ファイバーである。コーン−ファイバー
の有利な種類は、CPC International
Inc.、P.O.Box8000、Engelwo
od Cliffs、ニュージャージー州07632米
国のコーン・プロダクト部門によってPEERLESS
(登録商標)コーン−ファイバーの名称で販売されてい
る食用コーン−ファイバーである。
合に反応する。ポリヒドロキシ化合物に対する共通する
硼素ブリッジ−メカニズムは、澱粉ベースのコルゲーテ
イング用接着剤中のヘミセルロースの他の積極的な属性
にあると思われる。
の製造の為に使用できるが、変性澱粉が有利である。何
故ならば変性澱粉は接着剤組成物中に実質的に多い固形
分を溶解することができ(未変性澱粉で達成できる量の
二倍まで)そしてそれ故により良好なグリーン結合およ
び接着特性の改善に寄与するからである。理由は、変性
澱粉が──水中ペースト化している時──未変性澱粉よ
りも粘性が低くそして結果として実用的粘度で未ゼラチ
ン化澱粉をより多量に“運搬”できる点にある。
的に、化学的にまたは熱的に変性することができる。未
変性澱粉に比較して、変性澱粉はしばしば優れた物理的
性質、例えば向上した安定性、より良好な造膜性、増加
した白色度、改善されたゲル強度、粘度安定性、向上し
た接着性、改善された耐剪断性および向上した凍結融解
分解安定性を有している。コーンの他の発生形態から誘
導される澱粉:例えば高アミロースおよびワクシーコー
ン並びに種々のモロコシもかゝる用途に適している。適
する化学変性澱粉には低下した分子量、高い流動性およ
び/または官能性サブグループを持つ変性された酸化澱
粉、例えば次亜塩素酸塩で酸化した澱粉、酸−缶詰めし
た澱粉、エチラート化澱粉、交叉結合した澱粉等が含ま
れる。
学的に変性された澱粉の例には、残留カルボキシル官能
性および極端な均一性を持つ変性澱粉SUREBOND
(登録商標)またはSTABLEBOND(登録商標)
がありおよびCPC International I
nc.、P.O.Box8000、Engelwood
Cliffs、ニュージャージー州07632米国の
コーン・プロダクト部門によって市販されている。
懸濁相澱粉の説明で以下に更に詳述する中に説明された
ものと同じである。キャリヤー相で使用できるデキスト
リンは、Whistler R.L.等がStarc
h:Chemistry and Technolog
y(澱粉:化学および技術)、第2版、第XX章、第5
96〜607頁、AcademicPress In
c.(ニューヨーク、1984年)に充分に説明されて
いる色々な条件のもとで澱粉を加熱することによって製
造される。
たは実から化学的に製造される必需品である。このもの
は線状−または枝分かれした多糖類ポリマーより成る高
分子量炭水化物である。変性澱粉および/またはデキス
トリンは懸濁相澱粉として使用できるが、未変性澱粉は
より経済的である。
物が使用できる。最も一般的に使用される化合物は市販
の硼酸(オルソ硼酸、H3 BO3 およびそれのH3 BO
3 ・xH2 Oなる水和物)および硼砂(四硼酸ナトリウ
ム二水和物、Na2 B4 O7 ・10H2 Oおよび他の水
和物および無水物の状態のもの)である。
リ金属水酸化物である。最も有利なのは水酸化ナトリウ
ムおよび−カリウムである。
ーテイング接着剤はヘミセルロースを用いずに製造され
た同じ接着剤と比較して優れた耐水性を有する。しかし
ながらもし更に向上した耐水性が望まれる場合には、段
ボール製造工業で使用される慣用の樹脂を使用すること
ができる。
熱した時に、澱粉、ポリビニルアルコール、ヘミセルロ
ースまたはセルロース分子中のあらゆる有効な水酸基と
反応および架橋反応する架橋種が発生するものが含まれ
る。架橋作用は澱粉、ヘミセルロースおよび他のポリヒ
ドロキシ分子の親水性および水溶性を水に対する水酸基
の有効性を効果的に排除することによっておよび疎水性
を発展させ、脂肪族架橋部分を成長させることによって
低減させる。ケトンとアルデヒド化合物との反応からの
縮合生成物も適している。これらの樹脂はポリエーテル
ポリマーであるが、尿素、メラミン等の如き他の種々の
モノマーを含有していてもよい。殆どの有利な樹脂は、
約1.5〜30重量% のアセトン、約5〜50重量% の
ホルムアルデヒドおよび約0〜15% の第三モノマーよ
り成るアセトン−ホルムアルデヒド樹脂、アセトン−尿
素−ホルムアルデヒド樹脂およびアセトン−メラミン−
ホルムアルデヒド樹脂である。本発明で使用するのに適
する市販の架橋性樹脂は、Astro Industr
ies Inc.、114 IndustrialBo
ulevard、P.O.Box 2559、Morg
anton、NC28655 米国によって製造されて
いる一連の樹脂ASTROMEL(登録商標)である。
た。澱粉系接着剤は、250ガロンの第一ミキサーと6
66ガロンの第二ミキサーとで構成されているRing
wood Company、シカゴ、イリノイ州、米国
によって製造される標準的Stein−Hallシステ
ムを用いて製造される。接着剤は簡単な粘度配合を用い
て製造される。PEERLESS(登録商標)G311
ファイバーをこの接着剤に添加しそして第二ミキサー中
の水を作業可能範囲内のバッチ粘度を維持する為に増や
す。ファイバーを添加する時の接着剤の製造でも装置の
動作中でも根本的相違はない。最も重要な相違は接着剤
の色であった。ファイバーが接着剤の一般的なクリーム
色に比較した時に“カボチャのパイ詰めもの”の様に見
える暗褐色を与える。
イバーおよび下記の三つの群から澱粉を用いて製造され
た: 1.低い流動性(アルカリ流動度:約1)の未変性のパ
ール状澱粉。 2.約10のアルカリ流動度を持つ変性キャリヤー澱粉
STABLEBOND(登録商標)G551 3.約30のアルカリ流動度を持つ変性キャリヤー澱粉
SUREBOND(登録商標)G550 アルカリ流動度はアルカリ媒体中での澱粉ペーストの流
動性の目安である。それ故にアルカリ流動度が大きけれ
ば大きい程、澱粉ペーストの流動性が大きいかまたは澱
粉ペーストのコンシステンシーが薄い。この性質は接着
剤に更に澱粉または固体を添加することをコルゲーター
をして許容せしめ、このことが今度は紙フィバーおよび
他の接着剤添加物と良好に相互作用することを意味して
いる。アルカリ流動度を測定する方法は以下の通りであ
る:重さ5.00g のサンプルを300ミリリットルの
ガラス製ビーカーに移し、25℃で10.0ミリリット
ルの水を添加しそしてガラス棒で攪拌してスラリーを得
る。このビーカーを25℃でウオーターバス中に置き、
90.0ミリリットルの1% 濃度(重量/容量)水酸化
ナトリウムを25℃で添加しそしてストップ・ウオッチ
をスタートさせる。200回転/分で3分攪拌しそして
全部で32.5分の間、浴中に放置する。
全に流し出す。このロートの先端の下に指を置きそし
て、気泡が入り込むのを避けながら、製造された量のペ
ーストをロート中に注ぎ込む。上記先端の下に100ミ
リリットルのメスシリンダーを置く。水酸化ナトリウム
を添加して全部で33分の経過時間の後に、ロート先端
を遮断していた指を外しそして正確に70秒の間、ペー
ストをメスシリンダー中に流入させそして該シリンダー
を速やかに除く。アミルアルコールの滴加と共にいかな
る泡も分散する。
ンダー中に集まったペーストのミリリットル数であり、
これはロートを用いて与えられた澱粉検定目盛曲線に従
って補正される。
接着剤は強い段頂結合を示す。コルゲーテイング装置で
の試験で、ヘミセルロースの豊富なコーン・ファイバー
〔REERLESS(登録商標G311)〕を用いた時
に段ボールが改善された耐水性を示す。高いグリーン結
合強度から、板紙の品質を如何様にも失うことなくコル
ゲーターを高速で運転することを可能とすることが判
る。
イバーは、表1に説明されている様にコーン−ファイバ
ーを用いてまたは用いずに製造する。PEERLESS
(登録商標)G311コーン−ファイバーを配合物2で
使用した。耐水性樹脂は使用しない。 表1:未変性澱粉の為の簡単な粘度配合物 ──────────────────────────────────── 配合番号 1 2 ファイバー(%) 0 5第一ミキサー 水(ガロン) 100 100 パール状澱粉(符号 3005)(ポンド) 175 175 ファイバー(ポンド) 0 70 最大 (分) 3 3 加熱(°F) 140 140 苛性アルカリ(ポンド) 36 36 (10ガロンの水に希釈した) 最大 (分) 15 15 水(ガロン) 60 60 最大 (分) 5 5第二ミキサー 水(ガロン) 400 430 加熱(°F) 90 90 硼砂(10mol)(ポンド) 31 31 パール状澱粉(ポンド) 1225 1225 粘度、(秒) 55 72 ゲル温度 (°F) 149 147 固形分含有量(%) 21.1 21.1実施例2 変性キャリヤー澱粉接着剤 酸化された(変性された)澱粉STABEBOND(登
録商標)G551およびSUREBOND(登録商標)
G550を実施例1の接着剤配合物よりも高い固形分含
有量を有する配合接着剤を使用する。4つの配合物を表
2および3に総括掲載した様にそれぞれの澱粉と一緒に
用い、その結果ファイバーおよび耐水性樹脂を用いた接
着剤と用いない接着剤との間で比較できた。 表2:STABEBOND(登録商標)G551の為の簡単な粘度配合物 ──────────────────────────────────── 配合番号 3 4 5 6 ファイバー(%) 0 0 5 5 耐水性樹脂 無し 有り 無し 有り第一ミキサー 水(ガロン) 100 100 100 100 STABLEBOND G551 300 300 250 250 ファイバー(ポンド) 0 0 80 80 最大 (分) 3 3 3 3 加熱(°F) 140 140 140 140 苛性アルカリ(ポンド) 36 36 36 36 (10ガロンの水に希釈した) 最大 (分) 15 15 15 15 水(ガロン) 60 60 60 60 最大 (分) 5 5 5 5第二ミキサー 水(ガロン) 360 360 400 400 加熱(°F) 94 94 94 94 硼砂(10mol)(ポンド) 31 31 31 31 パール状澱粉 (ポンド) 1400 1400 1400 1400 樹脂(ポンド) 0 100 0 100 粘度、(秒) 60 60 67 32 ゲル温度 (°F) 142 142 148 147 固形分含有量(%) 25.5 25.6 24.7 24.7 配合物4および6で防水性の為に用いた樹脂はH.B.
Fuller FulREz WB 2524である。
PEERLESS(登録商標)G311コーン−ファイ
バーを配合物5および6で使用した。 表2:SUREBOND(登録商標)G550の為の簡単な粘度配合物 ──────────────────────────────────── 配合番号 7 8 9 10 ファイバー(%) 0 0 5 5 耐水性樹脂 無し 有り 無し 有り第一ミキサー 水(ガロン) 100 100 100 100 SUREBOND G550 350 350 350 350 ファイバー(ポンド) 0 0 90 90 最大 (分) 3 3 3 3 加熱(°F) 140 140 140 140 苛性アルカリ(ポンド) 39 39 39 39 (10ガロンの水に希釈した) 最大 (分) 15 15 15 15 水(ガロン) 50 50 50 50 最大 (分) 5 5 5 5第二ミキサー 水(ガロン) 380 380 465 465 加熱(°F) 90 90 90 90 硼砂(10mol)(ポンド) 27 27 27 27 パール状澱粉 (ポンド) 1400 1400 1400 1400 樹脂(ポンド) 0 100 0 100 粘度、(秒) 66 44 61 44 ゲル温度 (°F) 145 147 150 151 固形分含有量(%) 25.7 26.5 24.1 24.8 防水性の為に配合物8および10で用いた樹脂は、Co
rrugated Chemicals Inc.、3
865Virginia Avenue、シンシナテ
ー、オハイオ州45227から入手できるEZ−ReZ
2714である。PEERLESS(登録商標)G3
11コーン−ファイバーを配合物9および10で使用し
た。
た後に、それらを、パルプおよび紙工業の技術協会(T
APPI)試験二つと非公式であるが厳密な耐水性試験
一つに委ねる。結合強度の為の乾燥ピン接着(TAPP
I T821)が最初の試験でありそして耐水性の為の
層分離(TAPPI T812)が第二の試験である。
(これら試験の詳細は、TAPPI、One Dunw
oody Park、アトランタ、GA、30341米
国から入手できるTAPPI試験法1987(TAPP
I Test Method 1987)に公表されて
いる。非公式の耐水性試験用ボードは、3〜5日貯蔵し
た耐水性接着剤を用いて製造しそして次に以下の技術に
よって湿潤強度をチェックする: 1.段付きボードのサンプル領域に、細長い5つの試験
片を表示する為にスタンプする。 2.切れるナイフでボードから細長い試験用テープ状物
を注意深く切り取る。 3.感圧テープの3/4インチの細長い補強テープ状物
に、試験用テープ状物の底部の周りに傷を付ける。 4.この細長いテープ状物を穴空けプライヤーで穴空け
しそして紐通し穴を紐通しプライヤーで空ける。 5.5つの接着点(5つの段)を試験用テープ状物の真
中の約3/4インチの区域に亘って試験する。 6.試験用テープ状物を、250g および350g の水
面下の荷重(紐通し穴に繋がれている)が試験される5
つの接着点(5つの段)だけに影響を及ぼす様に、ライ
ナおよび段の所を切り開く。
漬した後では、250g の負荷をかけた細長いテープ状
物は満足と分類され、350g の負荷をかけた細長いテ
ープ状物は良好と分類される。
漬した後では、250g の負荷をかけた細長いテープ状
物は満足−プラスと分類され、350g の負荷をかけた
細長いテープ状物は良好−プラスと分類される。
漬した後では、250g の負荷をかけた細長いテープ状
物は良好と分類され、350g の負荷をかけた細長いテ
ープ状物は非常に良好と分類される。
時間より前に分離するテープ状物は不満足な耐水性と分
類される。試験結果を表4に総括掲載する。 表4:ボードの比較分析 ──────────────────────────────────── 紙の構成1 乾燥ピン接着性 (ポンド/ 層分離 耐水性試験 機械速度(fpm)2 直線フィート) (吊るし試験) 接着剤の種類 (%)紙欠陥 (%)接着欠陥 ────── ───────────── ───── ─────── シンク゛ルフェーサー タ゛フ゛ルハ゛ッカー ボード1 38 50 − − 35-26-35 10/90 20/80 400 fpm パール状物 3005 ファイバーなし 耐水性樹脂なしボード2 50 56 − − 42-26-33-26-42 3/97 60/40 365 fpm パール状物 3005 5%のPEERLESS G311 耐水性樹脂なしボード3 53 50 − − 35-26-35 15/85 70/30 500 fpm SUREBOND G550 ファイバーなし 耐水性樹脂なしボード4 53 48 合格 不合格 35-26-35 5/95 15/85 535 fpm SUREBOND G550 ファイバーなし 耐水性樹脂添加ボード5 52 51 − − 33-26-33 20/80 70/30 530 fpm SUREBOND G311 5%のPEERLESS G311 耐水性樹脂添加 ボード6 58 50 合格 合格 46-26-42 75/25 50/50 (48時間) 528 fpm SUREBOND G550 5%のPEERLESS G311 耐水性樹脂添加 表4:(続き)PEERLESS G311を含有する澱粉接着剤を用いてのボ ードの比較分析 ──────────────────────────────────── ボード10 乾燥ピン接着性 (ポンド/ 層分離 耐水性試験 紙の構成 直線フィート) (吊るし試験) 機械速度(fpm) (%)紙欠陥 (%)接着欠陥 接着剤の種類 ────── ───────────── ───── ─────── シンク゛ルフェーサー タ゛フ゛ルハ゛ッカー ボード7 57 48 − − 42-33-42 80/20 98/2 500 fpm STABLEBOND G551 ファイバーなし 耐水性樹脂なしボード8 54 40 合格 不合格 42-33-42 60/40 98/2 500 fpm STABLEBOND G551 ファイバーなし 耐水性樹脂添加ボード9 50 54 − − 35-26-35 5/95 15/85 510 fpm STABLEBOND G551 5%のPEERLESS G311 耐水性樹脂なし ボード10 43 57 合格 不合格 35-26-35 2/98 30/70 555 fpm STABLEBOND G551 5%のPEERLESS G311 耐水性樹脂添加 ────────── 1:紙の構成は一連の3または5つの数で記載されてい
る。第一、第三および第五の数はライナの為に使用され
る紙の重量でありそして第二および第四の数は中しんの
為に使用される紙の重量を表している。例えば42−3
3−42は42ポンドの紙がライナに使用されそして3
3ポンドの紙が中しんの為に使用されている。(42ポ
ンドの紙は1,000平方フィートで42ポンドの重量
の紙を意味する。) 2:fmpはフィート/ 分を意味する。
に達したことが判る。ピン接着の結果が直線1フィート
の範囲当たり50〜60ポンドの時に、高度の紙欠陥が
ある。この範囲は、接着相がヘミセルロースを有してい
ようと有していまいと到達する。これは、ヘミセルロー
スを含有するまたは含有しない変性澱粉の結合強度を分
類するのに更に強い紙組合せが必要とされるので、ヘミ
セルロースの使用に逆に反映することはない。
G550、ヘミセルロース(PEERRLESS G
311)および耐水性樹脂(CCI EZ−ReZ 2
714)を用いて製造したボード6が、完全に水面下で
250g の重りを48時間より長時間、負荷した厳密な
耐水性試験に合格した。これは、試験の説明では24時
間の保持時間しか要求されていないので、明白である。
SUREBONDおよび樹脂が単独で使用された時に形
成される結合に比較して卓越した耐水性結合が、コーン
−ファイバーから抽出されたヘミセルロースと他の成分
との組み合せ相互作用によって生じるものと思われる。
STABLEBOND G551は、ヘミセルロースお
よび樹脂と一緒に使用した時に同様な結合は形成しな
い。キャリヤー−非キャリヤーの種類の接着剤 キャリヤー−非キャリヤーの種類のコルゲーテイング用
接着剤は本発明にしたがって以下の段階によって製造す
ることができる: 1.約100ポンドの澱粉、変性澱粉またはデキストリ
ン(またはそれらのあらゆる組合せ)を75〜100ガ
ロンの強アルカリ系(水に溶解したNaOH)と混合す
る。この混合物を、澱粉、変性澱粉またはデキストリン
が完全にゼラチン化するのに充分な時間加熱する。 2.生澱粉と水とのスラリー(一般には、1400ポン
ドの生澱粉を約400ガロンの水に入れたスラリー)を
製造する。生澱粉に加えてまたは替わりに変性澱粉およ
び/またはデキストリンを使用してスラリーを製造して
もよい。 3.ゼラチン化した第1段階の生成物を第2段階のスラ
リーに攪拌しながら添加する。 4.第3段階の混合物を攪拌下に水蒸気にて約100〜
102°Fに加熱し、生澱粉(および/または変性澱粉
および/またはデキストリ)顆粒をほぼ制御して膨潤反
応させる。第1段階のゼラチン化生成物に、この反応の
間に顆粒を懸濁させる。制御された膨潤はオリフィス型
粘度計を用いて監視する。Stein Hall粘度
計、Love CupまたはZahn Cupも適し得
る。 5.接着剤が所期の粘度、一般に約30〜約50秒、好
ましくは約35〜約45秒に到達した時に、硼酸を添加
して過剰の苛性アルカリの成分を中和しそして膨潤反応
を終了させる。
な実施例から見て、本発明の範囲は特許請求の範囲に記
載した通りである。
Claims (18)
- 【請求項1】 キャリヤー、非キャリヤーまたはキャリ
ヤー−非キャリヤーの種類の澱粉ベースのコルゲーテイ
ング用接着剤組成物において、接着剤組成物中に澱粉全
体を基準として約0.1〜約20.0重量% のヘミセル
ロースを接着剤組成物中に混入することを特徴とする、
上記接着剤組成物。 - 【請求項2】 水、100部の接着剤当たり約10〜約
35部の炭水化物成分、炭水化物全量を基準として約
0.1〜約20重量% のヘミセルロースおよび約10〜
約14のpHを得るのに十分な苛性アルカリを含有す
る、水性エマルジョンの状態である請求項1に記載の組
成物。 - 【請求項3】 炭水化物成分が100部の接着剤当たり
約18〜約32部の量で存在する、請求項2に記載の組
成物。 - 【請求項4】 100部の接着剤当たり約2〜約6部の
炭水化物がキャリヤー相に存在している、請求項2に記
載の組成物。 - 【請求項5】 懸濁層が100部の接着剤当たり約10
〜約25部の炭水化物成分を含有する、請求項4に記載
の組成物。 - 【請求項6】 硼素含有化合物を100部の接着剤当た
りに約0.2〜約1部の量で含有する、請求項1に記載
の組成物。 - 【請求項7】 耐水性樹脂を100部の接着剤当たりに
約0.5〜約5部の量で含有する、請求項6に記載の組
成物。 - 【請求項8】 ヘミセルロースが部分的に加水分解され
ている、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項9】 ヘミセルロースがキャリヤー相の製造時
にその場でコーン−ファイバーから抽出されている、請
求項4に記載の組成物。 - 【請求項10】 コーン−ファイバーが約50% 〜約8
0% のヘミセルロースを含む食用コーン−ファイバーで
ある、請求項9に記載の組成物。 - 【請求項11】 キャリヤー、非キャリヤーまたはキャ
リヤー−非キャリヤーの種類のコルゲーテイング用接着
剤組成物において用いる為にキャリヤー相組成物を製造
する方法において、連続的に混合しながらの連続する以
下の各段階: a)炭水化物成分を水およびコーン−ファイバーと第一
ミキサーで混合しそして約46℃〜約82℃の温度に少
なくとも約1分間加熱し; b)苛性アルカリの水溶液を混入して約10〜約14の
pHを達成しそして混合を継続しそして c)追加的に水を混入する を包含することを特徴とする、上記方法。 - 【請求項12】 100部のキャリヤー相当たりに約
0.03〜約1部の硼素含有化合物を混入する追加的段
階を含む請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 キャリヤー−タイプのコルゲーテイン
グ用接着剤組成物の製造方法において、 a)継続的に混合しながら連続する以下の各段階によっ
てキャリヤー相を製造する; − 炭水化物成分を水およびコーン−ファイバーと第一
ミキサーで混合しそして約46℃〜約82℃の温度に少
なくとも1分間加熱し; − 苛性アルカリの水溶液を混入して約10〜約14の
pHを達成しそして − 追加的に水を混入する; b)継続的に混合しながら連続する以下の各段階によっ
て懸濁相を製造する − 第二ミキサーに水と一緒に充填しそして約21℃〜
約41℃の温度に水を加熱しそして − 熱せられた水と炭水化物成分を混合する; c)継続的に混合しながら第一ミキサーの内容物を第二
ミキサーの内容物と徐々に混合する ことを特徴とする、上記方法。 - 【請求項14】 硼素含有化合物をキャリヤー相に、懸
濁相にまたはキャリヤー相と懸濁相との両方に混入する
追加的段階を含有し、添加される硼素含有化合物の全体
量が100部の接着剤当たり約0.2〜約1部である、
請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】 エマルジョン状態で水、100部の接
着剤当たりに約10〜約35部の炭水化物成分、炭水化
物全体を基準として約0.1〜約20重量%のヘミセル
ロースおよび約10〜約14のpHを達成するのに充分
な苛性アルカリを含有するコルゲーテイング用接着剤組
成物を用いて少なくとも1枚のライナに段付き中しんを
接合することを特徴とする、段ボールの製造方法。 - 【請求項16】 100部の接着剤当たりに約2〜約6
部の炭水化物成分がキャリヤー相中に存在する、請求項
15に記載の方法。 - 【請求項17】 ヘミセルロースをキャリヤー相の製造
時にその場でコーン−ファイバーから抽出する、請求項
16に記載の方法。 - 【請求項18】 コーン−ファイバーが約50% 〜約8
0% のヘミセルロースを含む食用コーン−ファイバーで
ある、請求項17に記載の方法。
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