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JPH06289016A - 生物試料からのdna抽出試薬、該試薬を用いるdna抽出方法、並びにdna抽出キット - Google Patents

生物試料からのdna抽出試薬、該試薬を用いるdna抽出方法、並びにdna抽出キット

Info

Publication number
JPH06289016A
JPH06289016A JP7963093A JP7963093A JPH06289016A JP H06289016 A JPH06289016 A JP H06289016A JP 7963093 A JP7963093 A JP 7963093A JP 7963093 A JP7963093 A JP 7963093A JP H06289016 A JPH06289016 A JP H06289016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dna
protein
reagent
agent
biological sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7963093A
Other languages
English (en)
Inventor
Satsuki Kobayashi
五月 小林
Takuya Koshizaka
卓也 越坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP7963093A priority Critical patent/JPH06289016A/ja
Publication of JPH06289016A publication Critical patent/JPH06289016A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来から使用されていたDNA抽出方法より
も短時間で容易に、しかも安全、安価に高純度のDNA
を得ることのできるDNA抽出試薬、該試薬を用いたD
NA抽出方法、ならびに該試薬を含むDNA抽出キット
を提供する。 【構成】 以下の操作: a)生物試料より細胞または核を粗抽出する、 b)以下の組成: (1)タンパク質変性剤および(2)還元剤、界面活性
剤およびキレート剤からなる群から選択される少なくと
も1種を含む水溶液であって、pHが弱酸性から弱アル
カリ性であるタンパク質溶解剤を加えることにより、細
胞および核とその他の構成成分、混在物を変性、可溶化
する、そして c)有機溶媒によるDNA抽出を行わずに、そのまま低
級アルコールを加えてアルコール沈殿を行う、からなる
生物試料からのDNAの抽出方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DNAを材料として使
用する遺伝子工学、生化学、臨床検査などのバイオテク
ノロジーの分野に有用な生物試料からのDNA抽出試
薬、該試薬を用いるDNA抽出方法、並びに該試薬を用
いるDNA抽出キットに関する。
【0002】
【従来の技術】細胞、組織、細菌、ウイルスなどの生物
試料からDNAを抽出するには、従来次の3段階からな
る操作が最も普及している。
【0003】 1.第1段階:細胞の溶解とDNAの可溶化 DNAの可溶化はイオン性または非イオン性の界面活性
剤を使用して細胞を溶解することに始まる。しかしなが
ら、細胞の溶解はヌクレアーゼなどによる抽出DNAの
分解を促進することになるので、細胞溶解液にはエチレ
ンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩(EDTA)など
のキレート剤を用いてヌクレアーゼの活性抑制を同時に
行う必要がある。
【0004】次に、DNAはDNA−タンパク質複合体
の形で存在するのでDNAをタンパク質から遊離させる
必要が生じてくる。これには一般的に非特異的タンパク
質分解酵素であるプロテイナーゼKが使用される。また
同時に界面活性剤がDNAに結合しているタンパク質と
ミセルを作り、DNAからタンパク質を引きはがすこと
によって、このプロテイナーゼKの効果が高められると
考えられている。
【0005】2.第2段階:フェノール処理 フェノール処理は試料由来のタンパク質および精製過程
で試料に添加した酵素類(プロテイナーゼK、リボヌク
レアーゼなど)を変性、分離除去する目的で行われる。
ここで、ある程度のヌクレアーゼおよびその他のタンパ
ク質は変性され、フェノール層と水層の中間層に沈殿と
して現れる。この処理により、DNAは上層、すなわち
水層に抽出され、タンパク質成分からの分離が成し遂げ
られる。
【0006】フェノールの他にもクロロホルム、フェノ
ール−クロロホルム、クロロホルムとその他の有機溶媒
の混合物も使用することができる。
【0007】核タンパク質を破壊する目的には、グアニ
ジン塩酸、グアニジンチオシアネートなどに代表される
カオトロープ剤も知られている。これらの試薬は高モル
濃度で使用され、タンパク質の破壊がヌクレアーゼの活
性抑制を兼ねていることから広く使用されている。しか
し、カオトロープ剤は一般的にはリボヌクレアーゼの不
活化剤としてRNAの抽出に主に使用されているのが現
状のようである。
【0008】3.第3段階:アルコール沈殿 アルコール沈殿は溶液中のDNAの濃縮およびフェノー
ル、塩、ヌクレオチドなどの混在物の除去の目的で行わ
れ、0.1−0.5Mの1価の陽イオンの混在下で行わ
れる。アルコールとしては2倍容積のエタノール、もし
くは0.6倍容積のイソプロパノール(2−プロパノー
ル)が使用される。この操作によりDNAは白色沈殿と
して回収される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法は、酵素処理が不可欠であり、またDN
Aをその他のタンパク質から分離するのが困難なために
カラム処理を行うなど、時間がかかるだけでなく操作も
繁雑であった。また、フェノール、クロロホルムなどの
有機溶媒の使用は危険で人体に有害であるという欠点を
有している。さらにこのような有機溶媒を使用すると、
抽出物を他の容器に移し変えねばならず、使用チューブ
の数が多くなるという問題も含んでいる。
【0010】そこで、本発明は、60−120分程度
の短時間の簡単な操作で高収率および高純度のDNAを
抽出できる、1本のチューブで実施できるので、臨床
分野で利用する際の汚染(コンタミネーション)を防ぐ
ことができる、使用チューブ数が少なく、使用試薬も
比較的安価なので経済的である、フェノール、クロロ
ホルムまたはその混合物など危険で人体に有害な有機溶
媒を使用しない、タンパク質分解酵素などを用いた酵
素処理を必要としない、新規な生物試料からのDNA抽
出試薬、該試薬を用いるDNA抽出方法、並びに該試薬
を含むDNA抽出キットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、細胞、組
織、細菌、ウイルスなどからDNAを抽出する際に、本
発明の試薬の各成分の組成および濃度を工夫することに
より、細胞、核、ウイルス粒子などから簡易にしかも再
現性よくDNAが可能なこと、さらに使用するチューブ
の数を減らしうることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0012】本発明は、以下の組成: (1)タンパク質変性剤および(2)還元剤、界面活性
剤およびキレート剤からなる群から選択される少なくと
も1種を含む水溶液であって、pHが弱酸性から弱アル
カリ性であるタンパク質溶解剤からなる生物試料からの
DNA抽出試薬を提供する。
【0013】本発明はまた、以下の操作: a)生物試料より細胞または核を粗抽出する、 b)以下の組成: (1)タンパク質変性剤および(2)還元剤、界面活性
剤およびキレート剤からなる群から選択される少なくと
も1種を含む水溶液であって、pHが弱酸性から弱アル
カリ性であるタンパク質溶解剤を加えることにより、細
胞および核とその他の構成成分、混在物を変性、可溶化
する、そして c)有機溶媒によるDNA抽出を行わずに、そのまま低
級アルコールを加えてアルコール沈殿を行う、からなる
生物試料からのDNA抽出方法を提供する。
【0014】本発明はさらに、以下の試薬: a)細胞溶解液、 b)以下の組成: (1)タンパク質変性剤および(2)還元剤、界面活性
剤およびキレート剤からなる群から選択される少なくと
も1種を含む水溶液であって、pHが弱酸性から弱アル
カリ性であるタンパク質溶解剤、および c)キレート剤と緩衝液との混在液からなる抽出したD
NAを再溶解するための溶媒、からなる生物試料からD
NAを抽出するためのキットを提供する。
【0015】本発明の試薬を用いるDNA抽出は以下の
手順で行う。
【0016】(a)生物試料から細胞または核の粗抽出
を公知の方法により行う。生物試料が血液である場合に
は、後述するRCLB(Red Cell Lysis
Buffer)を用いる方法、デキストランを用いる
方法、バッフィーコートを取る方法などを使用すること
ができる。生物試料が培養細胞である場合にもRCLB
を用いることができる。また、対象試料が微量、または
混入タンパク質成分などが微量であると考えられる場
合、または血清中のウイルス粒子からDNAを抽出する
場合には、この操作を行わず、次の(b)の操作より行
うことができる。
【0017】(b)次に単離した細胞もしくは核の変性
可溶化を本発明のDNA抽出試薬を用いて行う。
【0018】本発明のDNA抽出試薬はタンパク質変性
剤を必須成分として含む水溶液である。タンパク質変性
剤としてはカオトロープ剤が好ましく、グアニジン塩
酸、グアニジンチオシアン酸などが特に好ましい。
【0019】本発明のDNA抽出試薬はさらに、還元
剤、界面活性剤およびキレート剤からなる群から選択さ
れる少なくとも1種を含む。還元剤としては、ジスルフ
ィド結合を切断できるチオール系還元剤が好ましく、2
−メルカプトエタノール、ジチオスレイトールなどが特
に好ましい。界面活性剤としては、本発明の試薬組成の
水溶液中で沈殿を起こす恐れのないもの、もしくは沈殿
が生じても何らかの方法により再溶解が可能なものが好
ましく、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、ポリオ
キシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル(Tr
iton X−100)、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノラウレート(Tween 20)、ポリオキシエ
チレン(9)オクチルフェニルエーテル(NP−40)
などが特に好ましい。キレート剤としては、二価の金属
イオンをキレートしうる能力を有するものが好ましく、
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩(EDT
A)などが特に好ましい。これらのうちのどれを使用す
るかは生物試料の種類や得られるDNAの性質などに依
存する。
【0020】本発明のDNA抽出試薬の一例と好ましい
濃度範囲(混合液中での最終濃度)を以下に示す: グアニジン塩酸 3−8M 2−メルカプトエタノール 0.05−0.4M N−ラウロイルサルコシンナトリウム 0.1−2%(W/V) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩 1−100mM 上記試薬はpHが弱酸性から弱アルカリ性で使用する。
【0021】本発明の抽出試薬を用いて細胞もしくは核
の変性可溶化を行うには、上記組成の試薬を(a)で得
られる粗抽出物に加えて、DNAの物理的切断を避ける
ために、穏やかな撹拌を行うことのみでこれを行う。あ
るいは、本発明の抽出試薬にとって必須成分であるタン
パク質変性剤を加え、次いでその他の必要な構成成分を
順次加えてもよい。
【0022】上記撹拌の後、55℃前後でインキュベー
トを30分程度行うと、より一層上記試薬溶液の効能が
上がり、DNA遊離能が高められる。
【0023】(c)次いでイソプロパノール、エタノー
ルなどの低級アルコールを添加してDNAを沈殿させ
る。この操作をアルコール沈殿という。イソプロパノー
ルを用いる場合には等容量以上、エタノールを用いる場
合には、エタノール最終濃度が65%以上になるように
添加する。操作が容易である点からイソプロパノールが
より好ましい。
【0024】沈殿したDNAを回収するには、遠心を行
って上清を捨てるか、あるいは液量が多いときにはスポ
イト、または先を切り取ったピペットでDNAを吸い取
り分取する。
【0025】次いで、アルコール沈殿して得られたDN
Aを70%エタノールで洗浄し、5分程度真空乾燥を行
いアルコール分をとばした後、適当な溶液に再溶解して
保存することにより使用可能な状態となる。再溶解に適
した溶液は、例えばキレート剤と緩衝液との混合液であ
り、以下の組成のTE溶液が特に好ましい(濃度は混合
液中での最終濃度): 10mM トリス塩酸バッファー(pH8.0) 1mM EDTA溶液 (pH8.0) 本発明による上記の方法は、従来の技術と組み合わせて
使用することも可能である。例えば、請求項2に記載の
試薬に溶解した後、フェノールやクロロホルムで抽出
し、アルコール沈殿を行うことにより血液からゲノムD
NAを抽出する。またバーンボイム(Birnboi
m)H.C.とドリー(Doly)J.のアルカリ−S
DS法(Birnboim H.C. and Doly J. (1979) Nucleic A
cids Res. 7,1513) により、大腸菌のDNA、高タンパ
ク質を除いた”プラスミド粗出液”に請求項2に記載の
試薬を添加し、アルコール沈殿を行うといった、大腸菌
などからのプラスミドDNAの抽出などにも本発明の方
法は応用できる。
【0026】本発明のキットには、上記タンパク質溶解
剤の他に細胞溶解液ならびにキレート剤と緩衝液との混
合液が含まれる。
【0027】細胞溶解液は血液、組織や培養液中の主に
核成分をその他の混在する細胞構成物質から単離する。
いかなる公知の細胞溶解液でも用いることができるが、
生物試料が血液である場合には、例えばRCLB溶液
[最終濃度が0.32M シュークロース、1%(V/
V) ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエ
ーテル、5mM 塩化マグネシウム、12mM トリス
塩酸緩衝液(pH7.5)を組成とする水溶液]をキッ
トに含めることができる。
【0028】キレート剤と緩衝液との混合液には、例え
ば上記の組成のTE溶液を用いることができる。
【0029】本発明の作用について、試薬を構成する各
成分の作用および効能から考察する。タンパク質変性剤
の1つであるグアニジン塩酸などのカオトロープ剤はタ
ンパク質変性可溶化作用とともにヌクレアーゼ活性阻害
作用がある。従って、単離された細胞もしくは核などを
膜構造破壊もしくは可溶化して、結果として核中のDN
Aが試薬溶液中に遊離される。
【0030】2−メルカプトエタノールに代表される還
元剤はタンパク質中のイオウ原子どうしの結合であるジ
スルフィド結合を還元切断し、タンパク質の高次構造を
破壊し溶解性を高めるともに、この作用によりタンパク
質変性剤の効果を高める役割があると考えられる。
【0031】N−ラウロイルサルコシンナトリウムなど
の界面活性剤は、DNAに付着しているタンパク質や脂
質とミセルを形成し、これを可溶化させることによりD
NAを遊離させる機能を有している。
【0032】EDTAなどの二価のキレート剤はヌクレ
アーゼの活性発現に必要なMg2+などの二価金属イオン
を強力にキレートし、抽出DNAのヌクレアーゼによる
分解を防止する機能を有している。
【0033】本発明の方法により抽出されたDNAの検
定は以下の項目により行うことができる。
【0034】(1)抽出量 抽出DNAの量は、上記TE溶液に溶解後、分光光度計
(光路長:1cm)により波長260nmにおける吸光
度を測定し、1OD=50μg/mlなる換算式より求
めるものとした。通常、健常人血液1mlから20−5
0μg程度のDNAが抽出される。
【0035】(2)純度の決定 [タンパク質の混入] 抽出DNAはTE溶液に溶解
後、分光光度計により核酸のピーク吸収波長である26
0nm、タンパク質のピーク吸収波長である280nm
における吸光度を測定し、その比A260/A280を計算す
ることにより測定した。通常、純度の高いDNA溶液の
260/A280の値は1.8−2.0である。
【0036】[多糖類の混入] 抽出DNAはTE溶液
に溶解後、分光光度計により核酸のピーク吸収波長であ
る260nm、多糖類のピーク吸収波長である234n
mにおける吸光度を測定し、その比A234/A260を計算
することにより測定した。通常、A234/A260の値が小
さいほど多糖類の混入が少ないと考えられる。
【0037】[RNAの混入] 抽出DNAを0.5μ
g使用し、0.6%アガロースゲル電気泳動を行い、エ
チジウムブロマイド染色によりDNA以外の染色バンド
(RNAはゲノムDNAより分子量が小さいため、低分
子側にバンドとして検出される)の存在の有無を観察す
ることにより行う。抽出DNAをリボヌクレアーゼ処理
(DNA:リボヌクレアーゼ(重量比)=2:1で混
合、37℃、1時間インキュベート)したものとしない
ものを同様にインキュベート後、電気泳動し、染色像に
変化が生ずるかどうかを観察することにより行う。
【0038】[ヌクレアーゼの混入] 抽出DNAを数
種の塩濃度のヌクレアーゼ用緩衝液とともに37℃、4
時間インキュベートし[RNAの混入]の項に記載した
方法と同様の電気泳動を行い、インキュベートしなかっ
たものを対照として泳動像に変化が生ずるかどうかを観
察することにより行う。
【0039】(3)抽出DNAの分子量測定 上記[RNAの混入]の項に記載の電気泳動条件と同様
の条件で抽出DNA0.5μgを泳動し、同一ゲルで電
気泳動した分子量マーカーのバンドと比較して測定す
る。本発明の方法により抽出したDNAは20Kb以上
である。
【0040】本発明の方法によって抽出されたDNAは
純度が高く、これを遺伝子工学の各種分野に応用するこ
とができる。例えば、本発明の方法によって抽出したD
NAを遺伝子増幅技術の1つであるPCR(Polym
erase Chain Reaction)などに用
いることができる。また、抽出DNAは各種の制限酵素
により切断可能であるので、市販の制限酵素を購入した
ときに、各種の緩衝液を用いて制限酵素による切断をす
ることができる。またさらには、抽出DNAを直接また
は電気泳動後、固相化し、抽出DNAの配列に相補的な
プローブを用いてハイブリダイゼーションを行い、検出
することが可能である。このように本発明の応用範囲は
極めて広範囲である。
【0041】以下に記載する実施例によって本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれに何ら限定される
ものではない。
【0042】
【実施例】
実施例1.生物試料の前処理 各種生物試料から細胞、核などを単離するには、以下の
方法を用いることができる。なお、対象試料が微量、ま
たは混入タンパク質成分などが微量である場合や血清か
らのウイルスDNAの抽出の場合にはこの操作を行わ
ず、次の段階に進むことができる。
【0043】対象が血液でない場合はRNAの混入が考
えられるためリボヌクレアーゼ処理の必要も生じること
がある。
【0044】(1)RCLBを用いる方法 a.対象が血液である場合 前述の組成のRCLBを用いるが、この操作はDNAの
ヌクレアーゼによる分解を防止するため、氷水中で行う
ことが望ましく。他の方法についてもRCLBを用いる
場合は同様である。
【0045】RCLBを検体血液に対し、検体血液の2
倍容量添加し穏やかに撹拌する。次に、2000g、5
分間、4℃で遠心分離し上清を捨て沈渣を回収する。
【0046】b.対象が培養細胞である場合 培養液中の培養細胞を2000g、5分間、4℃で遠心
分離し、上清を除去し、沈渣として回収する。細胞数と
しては105−107が適当である。
【0047】細胞を0.2mlの生理食塩水に再分散さ
せ、0.4mlのRCLBを添加し、穏やかに撹拌し、
2000g、5分間、4℃で遠心分離する。上清を除去
し、沈渣を回収する。この操作をもう一度繰り返し、同
様に沈渣を回収する。
【0048】c.対象が組織である場合 組織切片を液体窒素などで凍結、破砕し、使用組織量に
応じてRCLBを添加し、穏やかに撹拌した後、200
0g、5分間、4℃で遠心分離する。上清を除去し、沈
渣を回収する。この操作をもう一度繰り返し、同様に沈
渣を回収する。
【0049】 (2)デキストランを用いる方法(対象:血液) 血液使用容量1に対して生理食塩水(0.9%(W/
V)塩化ナトリウム水溶液、要滅菌)を1、さらに6%
(W/V)デキストランを含む生理食塩水を0.4添加
し、穏やかに混和し、30分間室温に放置する。この液
は2層に分離するので、上清を回収し、500gで10
分間遠心分離し、上清を除去し、沈渣を回収する。
【0050】この沈渣を使用血液量と等容量の生理食塩
水で洗い、同様に遠心分離して沈渣を回収する。なお、
この段階では生理食塩水の代わりにRCLBを用いても
さしつかえない。この操作は2回行う。
【0051】 (3)バッフィーコートを取る方法(対象:血液) 抗凝固剤入りの血液を500xg、5分間遠心分離し、
バッフィーコートを分取する。これにRCLBを使用血
液量と等容量添加し、穏やかに撹拌し、同様に遠心分離
し、沈渣を回収する。この操作をもう一度行い、同様に
沈渣を回収する。
【0052】 (4)大腸菌からのプラスミドDNAの抽出 大腸菌の含まれている培養液を1.5mlチューブに取
り、8000g、2分間、4℃で遠心分離し、上清を除
去し、大腸菌を沈渣として回収する。これを100μl
の25mM トリス塩酸緩衝液(pH8.0)、50m
M グルコース、10mM EDTAを添加し再懸濁す
る。これに200μlの0.2N 水酸化ナトリウム、
1%SDSを添加し、穏やかに混合後、5分間氷中に放
置する。8000g、10分間、4℃で遠心分離し、上
清を回収する。次いで、5μlのリボヌクレアーゼ溶液
(1mg/ml)を加え混合し、37℃で30分間イン
キュベートする。
【0053】実施例2.DNAの遊離(タンパク質成分
などの変性、可溶化) タンパク質溶解剤として以下の組成の水溶液からなる試
薬を調製した: 4M グアニジン塩酸 0.2M 2−メルカプトエタノール 0.5% N−ラウロイルサルコシンナトリウム 50mM エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩 実施例1で単離した細胞、核などに上記タンパク質溶解
剤を添加し、穏やかに撹拌し沈渣を溶かしこむ。プラス
ミドおよび血清中のウイルスの場合には抽出液に上記タ
ンパク質溶解剤を添加して混合する。
【0054】加えるタンパク質溶解剤の量は、対象が血
液である場合は、単離方法の如何にかかわらず、出発血
液量に依存させる。組織が対象の場合は組織の種類によ
り使用量が異なる。プラスミドDNAの場合は上記の方
法では0.5−1mlを使用する。以下の表1に使用す
るタンパク質溶解剤の使用量を示す。
【0055】表1 次いで55℃で30分間インキュベートする。インキュ
ベート後室温になるまで放置し、添加したタンパク質溶
解剤と等容量のイソプロパノールを添加し、穏やかに撹
拌し、DNAを析出沈殿させる。上清を除去し、析出し
たDNAを1mlの70%エタノールで2回洗浄し、上
清を除去した後に5分間真空乾燥し、抽出DNAを得
る。得られたDNAを適当量のTE溶液に再溶解する。
【0056】 実施例3.ヒト血液より抽出したDNAの量および性状 健常人の血液(検体No.1−18)から実施例2の方
法によって抽出したDNAの抽出量を、抽出DNAの検
定(1)抽出量の項で記載した方法により算出した。ま
た、同じく抽出DNAの検定(2)純度の決定の項で記
載した方法により、A260/A280によってタンパク質の
混入を、またA234/A260によって多糖類の混入を測定
して、抽出DNAの純度を検定した。
【0057】前処理の違いおよび抽出法の違いによる差
も明らかにするため、以下に記載した各種の方法による
抽出結果を表2に示す。なお、表中の略号は次の意味を
有する: R:RCLBを用いる方法 D:デキストランを用いる方法 B:バッフィーコートを用いる方法(当法ではバッフィ
ーコート部分を厳密に分取している) P:バッフィーコートを回収した後にフェノール−クロ
ロフルムを用いた従来の方法 表2 検体 使用 前処理 A260/A280 A234/A260 抽出量 抽出量 No. 血液量 抽出法 (μg) (μg/血液ml) 1 5ml R 1.865 0.453 124.4 24.9 2 5ml R 1.822 0.472 246.6 49.3 3 3ml R 1.861 0.429 105.8 35.3 4 3ml R 1.838 0.436 84.8 28.3 5 1ml R 1.868 0.439 37.4 37.4 6 1ml R 1.957 0.414 33.3 33.3 7 0.5ml R 1.695 0.429 14.1 28.2 8 0.5ml R 1.702 0.480 12.7 25.5 9 0.3ml R 1.841 0.376 9.72 32.4 10 0.3ml R 1.835 0.369 10.3 34.3 11 0.1ml R 1.908 0.336 3.00 30.0 12 0.1ml R 1.783 0.250 2.59 25.9 13 1ml D 1.913 0.491 23.1 23.1 14 1ml D 1.872 0.617 36.3 36.3 15 1ml B 1.801 -- 6.8 6.8 16 1ml B 1.922 -- 2.6 2.6 17 2ml P 1.887 0.440 80.8 40.4 18 6ml P 1.847 0.445 54.7 9.1 表から明らかなように、本発明によって得られたDNA
は抽出量、純度ともに従来法と同等か、あるいはそれよ
りも良好な結果を示した。
【0058】実施例4.抽出DNAの分子量、各種混入
物の検定および制限酵素処理 健常人の血液(2検体)から実施例2の方法で抽出した
DNAを用いて、各種緩衝液(H緩衝液、M緩衝液、L
緩衝液)とインキュベートし、次いでアガロースゲル電
気泳動に付した。得られた結果を図1に示す。図中、左
レーンは試験群を、右レーンはコントロール群(緩衝液
を加えるが、インキュベートしないもの)を表す。もし
も抽出DNA中にヌクレアーゼが混入していれば、DN
Aは自己分解し、断片が電気泳動上で出現するはずであ
る。図から明らかなように、試験群とコントロール群と
に差異がみられず(レーンH−1、2、レーンM−1、
2、レーンL−1、2)、本発明の方法で得られたDN
Aにヌクレアーゼが混入していないことを示す。
【0059】さらに、同じ実験を制限酵素EcoRIを
加えて行ったところ、図1に示すように、試験群ではD
NAが切断されてスメアとなった(レーンE−1、
2)。普通、サザンブロッティングを行うときには、制
限酵素で切断するが、もしもDNAの精製が不十分でタ
ンパク質がこれに付着していると、制限酵素が作用しな
くなる。したがって、上記実験は本発明の方法で抽出し
たDNAの精製が完全に行われたことを示す。
【0060】次に、抽出DNA中へのRNAの混入を調
べるために、前記した純度の決定[RNAの混入]の項
に記載した方法によって、アガロースゲル電気泳動を行
ったところ、図1に示すように、試験群とコントロール
群とに差異が見られなかった(レーンR−1、2)。こ
れは本発明の方法による抽出DNAにRNAが混入して
いないことを示す。
【0061】 実施例5.抽出DNAの増幅(PCR法への応用) 健常人の血液から実施例2の方法で抽出したDNAを用
いて、ヒト白血球抗原(HLA)クラスII抗原DRB1
をコードしているDNAに特異的なプライマーを用いて
増幅、タイピングした(住友金属社製:スマイテストH
LA−DRグループ判定キット使用)。アクリルアミド
電気泳動による結果を図2に示す。β−グロビンの増幅
バンドより下に観察されるバンドが、本タイピングによ
り増幅されたバンドである。
【0062】PCRによるDNAの増幅には通常厳密な
条件を必要とするが、図2から明らかなように、本発明
の方法によって抽出されたDNAはPCRの増幅にも使
用できる高純度のものである。これによって、移植の際
のHLAの型の判定や診断への応用が可能である。
【0063】実施例6.抽出DNAを用いたジェノミッ
クサザンハイブリダイゼーションへの応用 本発明の方法により得たヒトゲノムからのDNAを用い
てサザンハイブリダイゼーションを行った。抽出DNA
を制限酵素で処理した後、アガロースゲル電気泳動し、
メンブランにブロッティング後ハイブリダイゼーション
を行ったた結果を図3に示す。このように本発明による
と、ジェノミックサザンハイブリダイゼーションに応用
できる長いDNAを安定して得ることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によって、フェノール−クロロホ
ルムを用いた方法、アルカリ変性を用いた方法、煮沸に
よる方法、タンパク質分解酵素を用いた方法などの従来
から使用されていたDNA抽出方法よりも短時間で容易
に、しかも安全、安価に高純度のDNAを得ることがで
きる。また、本発明の方法によって抽出、精製されたD
NAは、各種遺伝子工学の材料として十分に使用可能な
ものであり、その応用分野は極めて広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により抽出したDNAの分子量、
各種混入物の検定および制限酵素処理の結果を示すアガ
ロースゲル電気泳動の図である。
【図2】本発明の方法により抽出したDNAを用いてP
CR法により増幅した結果を示すアクリルアミド電気泳
動の図である。
【図3】本発明の方法により抽出したDNAを用いてジ
ェノミックサザンハイブリダイゼーションを行った結果
を示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の組成: (1)タンパク質変性剤および(2)還元剤、界面活性
    剤およびキレート剤からなる群から選択される少なくと
    も1種を含む水溶液であって、pHが弱酸性から弱アル
    カリ性であるタンパク質溶解剤からなる生物試料からの
    DNA抽出試薬。
  2. 【請求項2】 タンパク質変性剤がカオトロープ剤であ
    り、還元剤がチオール系還元剤であり、界面活性剤が当
    組成の水溶液中で沈殿を起こす恐れのないもの、もしく
    は沈殿が生じても何らかの手段により再溶解が可能なも
    のであり、キレート剤が二価の金属イオンをキレートし
    うる能力を有するものである、請求項1に記載の試薬。
  3. 【請求項3】 カオトロープ剤がグアニジン塩酸または
    グアニジンチオシアン酸であり、チオール系還元剤が2
    −メルカプトエタノールまたはジチオスレイトールであ
    り、界面活性剤がN−ラウロイルサルコシンナトリウム
    であり、キレート剤がエチレンジアミン四酢酸二ナトリ
    ウム二水塩である、請求項2に記載の試薬。
  4. 【請求項4】 以下の操作: a)生物試料より細胞または核を粗抽出する、 b)以下の組成: (1)タンパク質変性剤および(2)還元剤、界面活性
    剤およびキレート剤からなる群から選択される少なくと
    も1種を含む水溶液であって、pHが弱酸性から弱アル
    カリ性であるタンパク質溶解剤を加えることにより、細
    胞および核とその他の構成成分、混在物を変性、可溶化
    する、そしてc)有機溶媒によるDNA抽出を行わず
    に、そのまま低級アルコールを加えてアルコール沈殿を
    行う、からなる生物試料からのDNAの抽出方法。
  5. 【請求項5】 上記タンパク質溶解剤を加えて撹拌した
    後、55℃前後で30分間程度インキュベートを行う、
    請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 以下の試薬: a)細胞溶解液、 b)以下の組成: (1)タンパク質変性剤および(2)還元剤、界面活性
    剤およびキレート剤からなる群から選択される少なくと
    も1種を含む水溶液であって、pHが弱酸性から弱アル
    カリ性であるタンパク質溶解剤、および c)キレート剤と緩衝液との混在液からなる抽出したD
    NAを再溶解するための溶媒、を含む生物試料からDN
    Aを抽出するためのキット。
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