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JPH06279288A - パップ剤 - Google Patents

パップ剤

Info

Publication number
JPH06279288A
JPH06279288A JP6870493A JP6870493A JPH06279288A JP H06279288 A JPH06279288 A JP H06279288A JP 6870493 A JP6870493 A JP 6870493A JP 6870493 A JP6870493 A JP 6870493A JP H06279288 A JPH06279288 A JP H06279288A
Authority
JP
Japan
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piroxicam
plaster
poultice
aluminum
added
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Application number
JP6870493A
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English (en)
Other versions
JP2811401B2 (ja
Inventor
Yasuhisa Okuyama
泰久 奥山
Yasuo Ikeda
保夫 池田
Shigenori Otsuka
茂則 大塚
Shuichi Kasai
收一 笠井
Akira Iwasa
曜 岩佐
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SSP Co Ltd
Original Assignee
SSP Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by SSP Co Ltd filed Critical SSP Co Ltd
Priority to JP5068704A priority Critical patent/JP2811401B2/ja
Publication of JPH06279288A publication Critical patent/JPH06279288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2811401B2 publication Critical patent/JP2811401B2/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(a)、(b)、(c)及び
(d)、 (a)ピロキシカム 0.05〜5重量%、 (b)分子内にカルボキシル基を有する水溶性 高分子物質及び/又はその塩 2〜50重量%、 (c)アミノ酸アルミニウム錯体 0.01〜1重量%、 (d)水 20〜90重量%、 を含有するpH5.5〜8.0の親水性膏体を有するパッ
プ剤。 【効果】 ピロキシカムの経皮吸収性に優れ、かつパッ
プ剤としての諸性能にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピロキシカムの経皮吸
収性及びパップ剤としての諸性能に優れたパップ剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】ピロキシカムは、消炎鎮痛薬として有用
であり、従来経口剤として臨床に広く使用され、更に坐
剤、軟膏剤としても用いられている。しかしながら、経
口剤及び坐剤では穿孔を伴う消化性潰瘍、吐血、下血等
の消化管障害、ショック症状等の重篤な副作用の他、口
内炎、胃腹部痛、胃のもたれ、食欲不振、悪心、嘔吐、
下痢、軟便等の副作用を惹起することが報告されてい
る。
【0003】このような副作用を回避し、局所に薬物を
効率よく供給するには、消化管を介さず経皮的に薬物を
到達させることが好ましい。経皮吸収を目的とした剤型
の代表的なものとしては軟膏剤とパップ剤がある。しか
し、軟膏剤の場合その性質上、どうしても投与量が不確
実であり、また塗布後に剤が衣服等に付着して皮膚から
失なわれてしまうという欠点があった。一方、パップ剤
はこのような欠点が無い良好な投与形態である。ピロキ
シカムを含有するパップ剤としてはロルノキシカム、テ
ノキシカム、ピロキシカム又はスリンダクを1.0〜3
0.0重量%のポリアクリル酸ナトリウム、0.01〜
5.0重量%の水酸化アルミニウム、30.0〜90.
0重量%の精製水からなる基剤に配合したものが既に報
告されている(特開平1−316314号公報)。
【0004】このパップ剤は、インドメタシン、ジクロ
フェナク、フルルビプロフェン、ケトプロフェン等の非
ステロイド系消炎鎮痛剤を配合したパップ剤に比べれば
効果は高いとされている。しかしながら、その効果は充
分でなく、またパップ剤としての物性にも問題があり使
用に耐えられるものではなく、未だ臨床の場に提供され
ていないのが現状である。また、従来のパップ剤の基剤
に単にピロキシカムを配合しただけではその効果を充分
得ることができず、しかもパップ剤として備えるべき条
件を具備していないものであった。すなわち、例えば一
般に分子内にカルボキシル基を含有する水溶性高分子を
アルミニウム化合物で架橋する技術が知られているが、
この技術を良好な経皮吸収性を有するピロキシカム含有
パップ剤の膏体に用いるには不適当である。例えば、水
酸化アルミニウムを架橋剤として使用した場合には、架
橋反応の進行が遅く膏体表面にかけた剥離紙あるいは剥
離フィルムが使用時に剥がれないといった実際の使用に
耐えない欠点があり、更に支持体として不織布を使用し
た場合、膏体が不織布中に浸み込んでしまい、甚だしい
場合には支持体の裏から浸み出してしまい、パップ剤と
しての形態を成さないといった欠点があった。また、硫
酸アルミニウムカリウム、乾燥硫酸アルミニウムカリウ
ム、硫酸アルミニウムアンモニウム、乾燥硫酸アルミニ
ウムアンモニウム、塩化アルミニウム等も架橋剤として
知られているが、製造した膏体が柔軟性を欠き硬度が高
すぎるため、粘着部の皮膚の動きに追随できず皮膚より
脱落するといった欠点がある。更に、硫酸アルミニウム
カリウム、乾燥硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミ
ニウムアンモニウム、乾燥硫酸アルミニウムアンモニウ
ム、塩化アルミニウムは強力な収斂剤として知られてお
り、長期間連用されるパップ剤の成分としては、皮膚刺
激作用の点から好ましいものではない。また、ステアリ
ン酸アルミニウム等も架橋剤として使用するという提案
がなされているが、ステアリン酸アルミニウムは水に対
する溶解性が極端に低く、架橋反応が全く進行せず、パ
ップ剤としての形態を成さないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ピロキシカムの経皮吸収性に優れ、パップ剤として
の種々の条件を満足するピロキシカム含有パップ剤を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者らは、ピロキシカムの経皮吸収性及びパップ剤の諸性
能について鋭意研究を行なった結果、親水性基剤にピロ
キシカムを配合し、pHを5.5〜8.0とした膏体を用
いることにより、経皮吸収性を高めることができ、更に
その親水性基剤を2〜50重量%の分子内にカルボキシ
ル基を有する水溶性高分子物質及び/又はその塩、0.
01〜1重量%のアミノ酸アルミニウム錯体及び20〜
90重量%の水を含有せしめることにより、適度な膏体
の内部凝集力及び粘弾性、強力な皮膚への粘着性及び良
好な主薬経時安定性等パップ剤の具備すべき理想的な性
質を全て備えた良好な物性を有するピロキシカムパップ
剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、次の成分(a)、
(b)、(c)及び(d): (a)ピロキシカム 0.05〜5重量%、 (b)分子内にカルボキシル基を有する水溶性 高分子物質及び/又はその塩 2〜50重量%、 (c)アミノ酸アルミニウム錯体 0.01〜1重量%、 (d)水 20〜90重量%、 を含有するpH5.5〜8.0の親水性膏体を有するパッ
プ剤を提供するものである。
【0008】本発明で用いる有効成分のピロキシカム
(a)は膏体中に0.05〜5重量%(以下、単に
「%」で示す)含有せしめるが、特に0.1〜2%含有
せしめることが好ましい。この量が0.05%未満であ
ると効果が不十分であり、5%を超えて配合してもあま
り効果の向上は見られない。
【0009】本発明で用いる(b)成分の分子内にカル
ボキシル基を有する水溶性高分子物質及び/又はその塩
は、天然、合成、半合成の如何を問わず分子内にカルボ
キシル基を有する水溶性高分子物質及び/又はその塩で
あれば特に限定はされないが、具体的にはアルギン酸ナ
トリウム、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、ゼラチン等が例示される。(b)成
分は膏体中2〜50%含有せしめるが、特に4〜25%
含有せしめることが好ましい。この量が2%未満である
と膏体が脆弱となり、50%を超えて配合すると膏体の
硬度が高すぎ皮膚への密着性が低下し、いずれも好まし
くない。
【0010】また、(c)成分のアミノ酸アルミニウム
錯体としては、例えば、N−アセチル−L−グルタミン
アルミニウム錯体、ジヒドロキシアルミニウムアミノア
セテート等が挙げられる。(c)成分は膏体中0.01
〜1%含有せしめるが、特に0.02〜0.4%含有せ
しめることが好ましい。この含有量が0.01%未満で
あると膏体が脆弱となり、1%を超えると膏体の硬度が
高くなりすぎ、皮膚への密着性が低下しいずれも好まし
くない。
【0011】また、水(d)は20〜90%、好ましく
は25〜80%含有せしめる。この量が20%未満であ
ると膏体の柔軟性を欠き、90%を超えて配合すると膏
体が脆弱となり、いずれも好ましくない。
【0012】本発明のパップ剤の膏体には、上記必須成
分の他、必要により通常の膏体に用いられる成分を配合
してもよい。このような任意成分としては、公知の界面
活性剤、吸収促進剤、防腐剤、粘着剤、酸化防止剤、保
湿剤、無機粉末、着色剤、香料等が挙げられる。
【0013】また本発明において膏体のpHは5.5〜
8.0とする必要がある。pHが5.5未満であると経皮
吸収性が充分でなく、8.0を超えると、皮膚刺激性の
面で連続貼付されることを考えると好ましくない。この
pHの調節には、薬学上許容される酸、アルカリ等を用い
ることができる。
【0014】本発明のパップ剤の膏体は上記の成分を常
法により混合、撹拌等を行なうことによって製造され
る。得られた膏体を支持体に担持せしめれば本発明のパ
ップ剤が得られる。ここで用いる支持体としては柔軟性
を有する織布、不織布、フィルム、シートであれば特に
制限はなく、例えばレーヨン、ポリエステル、ポリオレ
フィン、ウレタン等の繊維を織布又は不織布としたも
の、あるいはポリマーフィルム、発泡体シート等が挙げ
られるが、全方向に伸縮性を有する支持体が好ましい。
これらは必要に応じてアンカーコートを施してもよい。
支持体への担持の方法は特に限定されないが、調製され
た膏体を支持体上に展延し、その表面を保護フィルムで
覆うか、膏体を保護フィルム上に展延し、その上に支持
体を貼着する方法が例示される。このようにして得られ
たパップ剤は、必要に応じ気密容器等に入れて保存する
ことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のパップ剤は、ピロキシカムの経
皮吸収性及びパップ剤としての諸性能に優れる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。 実施例1 下記表1に示す如き、種々のpHの膏体を調製した。すな
わち、ピロキシカム0.25gを濃グリセリン15gに
加え撹拌する。これにカルボキシメチルセルロースナト
リウム(ダイセルCMC1340(ダイセル化学工業
(株)))4g、ポリアクリル酸ナトリウム(アロンビ
スSS(日本純薬(株)))5g、アルミニウムグリシ
ネート0.1gを加え均一に撹拌する(A)。一方、あ
らかじめ60℃に加温した精製水50gにゼラチン1
g、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油1g、エ
デト酸ナトリウム0.05gを溶解する(B)。残りの
精製水にカオリン4gを分散したもの、表1に示した量
の酒石酸、更に上記(A)及び(B)を加え撹拌機で均
一となるまで、撹拌し、ピロキシカムを含有するパップ
剤膏体を得た。ポリエステル、ポリプロピレン、レーヨ
ン繊維からなる1m2当たり75gの目付の不織布に、
この膏体が0.1g/cm2となるように展延し、ポリエ
ステルフィルムで表面を覆い、ピロキシカムを0.25
mg/cm2含有する本発明のピロキシカムパップ剤a〜e
を得た。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2 濃グリセリン15gにピロキシカム0.25g、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム(セロゲンF−SH
(第一工業製薬(株)))5g、ポリアクリル酸ナトリ
ウム(アロンビスSS(日本純薬(株)))5g、N−
アセチル−L−グルタミンアルミニウム0.15gを加
え均一に撹拌する(A)。ゼラチン1gを加温した精製
水67.57gに溶解し、これにカオリン4g、酒石酸
1g、ポリオキシエチレン(10)モノオレエート1
g、エデト酸ナトリウム0.03g及び上記(A)を加
え撹拌機で均一になるまで撹拌し、ピロキシカムを含有
するパップ剤の膏体を得た。ポリエステル、レーヨン繊
維からなる1m2当たり100gの目付の不織布にこの
膏体が0.1g/cm2となるように展延し、ポリプロピ
レンフィルムで表面を覆い、ピロキシカムを0.25mg
/cm2含有する本発明のピロキシカムパップ剤を得た。
【0019】実施例3 濃グリセリン20gにピロキシカム0.5gを加え、撹
拌し、更にカルボキシメチルセルロースナトリウム(ダ
イセルCMC1240(ダイセル化学工業(株)))3
g、ポリアクリル酸ナトリウム(パナカヤクCP(日本
化薬(株)))5g、アルミニウムグリシネート0.1
gを加え均一に撹拌する(A)。一方、D−ソルビトー
ル液10gにカオリン4gを均一に分散する(B)。ゼ
ラチン1gを加温した精製水51.85gに溶解し、ポ
リアクリル酸10%水溶液(ジェリマーAC10H(日
本純薬(株)))3.5g、ポリソルベート80を1
g、エデト酸ナトリウム0.05g及び上記(A)及び
(B)を加え撹拌機で均一となるまで撹拌し、ピロキシ
カムを含有するパップ剤の膏体を得た。ポリエステル繊
維からなる1m2当たり120gの目付の不織布にこの
膏体が0.1g/cm2となるように展延し、ポリプロピ
レンフィルムで表面を覆い、ピロキシカムを0.5mg/
cm2含有する本発明のピロキシカムパップ剤を得た。
【0020】実施例4 モノラウリン酸ポリエチレングリコール1g、プロピレ
ングリコール3g及びヒマシ油1gにピロキシカム1g
を加え撹拌する。この液に濃グリセリン25g、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム(ダイセルCMC12
60(ダイセル化学工業(株)))5g、ポリアクリル
酸ナトリウム(アロンビスM(日本純薬(株)))5
g、N−アセチル−L−グルタミンアルミニウム0.3
gを加え均一に撹拌する(A)。乳酸1g及び精製水5
7.7g及び(A)を加え撹拌機で均一となるまで撹拌
し、ピロキシカムを含有するパップ剤の膏体を得た。レ
ーヨン繊維からなる1m2当たり20gの目付の不織布
にウレタンフィルムをラミネートした支持体に不織布側
に上で製造した膏体が0.01g/cm2となるように展
延し、ポリエステルフィルムで表面を覆い、ピロキシカ
ムを0.1mg/cm2含有する本発明のピロキシカムパッ
プ剤を得た。
【0021】実施例5 濃グリセリン20gにカルボキシメチルセルロースナト
リウム(ダイセルCMC2200(ダイセル化学工業
(株)))3g、ポリアクリル酸ナトリウム(アロンビ
スMS(日本純薬(株))4g、アセチルグルタミンア
ルミニウム0.2gを加え均一に撹拌する(A)。ゼラ
チン1g、ポリビニルアルコール(EG−05(日本合
成工業(株)))2gを加温した精製水44.47gに
溶解する(B)。加温したモノラウリン酸ポリエチレン
グリコール0.5g、中鎖脂肪酸トリグリセライド(O
DO(日清製油(株)))0.5gにピロキシカム0.
25gを加え均一に撹拌する(C)。カオリン4g、酒
石酸0.08g、D−ソルビトール20g、上記
(A)、(B)及び(C)を加え撹拌機で均一となるま
で撹拌し、ピロキシカムを含有するパップ剤の膏体を得
た。ポリプロピレン繊維からなる1m2当たり80gの
目付の不織布にこの膏体が0.1g/cm2となるように
展延し、ポリプロピレンフィルムで表面を覆い、ピロキ
シカムを0.25mg/cm2含有する本発明のピロキシカ
ムパップ剤を得た。
【0022】実施例6 濃グリセリン20gにポリアクリル酸ナトリウム(アロ
ンビスMS(日本純薬(株)))3g、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム(ダイセルCMC1340)4
g、アルミニウムグリシネート0.15gを加え均一に
撹拌する(A)。ゼラチン1g、ポリビニルアルコール
(EG−05(日本合成工業(株)))2gを加温した
精製水42.54gに溶解する(B)。加温したモノラ
ウリン酸ポリエチレングリコール0.5g、中鎖脂肪酸
トリグリセライド(ODO(日清製油(株)))2gに
1−メントール0.5gを加え溶解し、更にピロキシカ
ム0.25gを加え均一に撹拌する(C)。カオリン4
g、酒石酸0.06g、D−ソルビトール液20g、上
記(A)、(B)及び(C)を撹拌機で均一となるまで
撹拌し、ピロキシカムを含有するパップ剤の膏体を得
た。ポリエステル及びポリプロピレン繊維からなる1m
2当たり100gの目付の不織布にこの膏体が0.1g
/cm2となるように展延し、ポリプロピレンフィルムで
表面を覆い、ピロキシカムを0.25mg/cm2含有する
本発明のピロキシカムパップ剤を得た。
【0023】実施例7 濃グリセリン20gにポリアクリル酸ナトリウム(アロ
ンビスMS(日本純薬(株)))5g、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム(ダイセルCMC1340)3
g、アルミニウムグリシネート0.15gを加え均一に
撹拌する(A)。ゼラチン1g、ポリビニルアルコール
(EG−05(日本合成工業(株)))2gを加温した
精製水42.45gに溶解する(B)。加温したポリオ
キシエチレン(9)ラウリルエーテル0.5g、中鎖脂
肪酸トリグリセライド(ODO(日清製油(株)))1
gに1−メントール0.5gを加え溶解し、更にピロキ
シカム0.25gを加え均一に撹拌する(C)。カオリ
ン4g、酒石酸0.1g、D−ソルビトール液20g、
エデト酸ナトリウム0.05g、上記(A)、(B)及
び(C)を撹拌機で均一となるまで撹拌し、ピロキシカ
ムを含有するパップ剤の膏体を得た。
【0024】ポリエステル及びポリプロピレン繊維から
なる1m2当たり80gの目付の不織布にこの膏体が
0.1g/cm2となるように展延し、ポリプロピレンフ
ィルムで表面を覆い、ピロキシカムを0.25mg/cm2
含有する本発明のピロキシカムパップ剤を得た。
【0025】実施例8 実施例7の処方中、アルミニウムグリシネート0.15
gの代わりにアルミニウムグリシネート0.15gとア
ルミニウム当量が同等であるアセチルグルタミンアルミ
ニウム0.30gを添加して、精製水にて合計100g
となるようにし、他は実施例7と同様の製造法でピロキ
シカムを0.25mg/cm2含有する実施例8のピロキシ
カムパップ剤を得た。
【0026】実施例9 カルボキシビニルポリマー(ハイビスワコー104(和
光純薬(株)))3gを加温した精製水40gに激しく
撹拌しながら加え均一とする(A)。濃グリセリン15
gにポリアクリル酸ナトリウム5g、N−アセチル−L
−グリタミンアルミニウム錯体0.3gを加え均一に撹
拌する(A)。ラウリン酸ポリエチレングリコール0.
5gに1−メントール0.5g、ヒマシ油0.3g、ピ
ロキシカム0.25g、パラオキシ安息香酸メチル0.
05g、パラオキシ安息香酸プロピル0.02gを添加
して均一に撹拌する(B)。ゼラチン2g、ポリビニル
アルコールEG−05(日本合成工業(株))1gを加
温した精製水17.08gに溶解する(C)。D−ソル
ビトール液15g、(A)、(B)及び(C)を撹拌機
で均一になるまで撹拌し、ピロキシカムを含有するパッ
プ剤の膏体を得た。
【0027】ポリプロピレン繊維からなる1m2当たり
65gの目付の不織布にこの膏体が0.1g/cm2とな
るように展延し、ポリプロピレンフィルムで表面を覆
い、ピロキシカムを0.25mg/cm2含有する本発明の
ピロキシカムパップ剤を得た。
【0028】比較例1 表1に示す組成で、酒石酸を1.85g、精製水を6
7.75gとし、その他は実施例1と同様の製造法でピ
ロキシカムを0.25mg/cm2含有する比較例1のピロ
キシカムパップ剤を得た。膏体のpHは5.2だった。
【0029】比較例2 実施例7の処方中、アルミニウムグリシネート0.15
gの代わりにアルミニウムグリシネート0.15gとア
ルミニウム当量が同等である水酸化アルミニウム0.0
9gを添加して、精製水にて合計100gとなるように
し、他は実施例7と同様の製造法でピロキシカムを0.
25mg/cm2含有する比較例2のピロキシカムパップ剤
を得た。
【0030】比較例3 実施例7の処方中、アルミニウムグリシネート0.15
gの代わりにアルミニウムグリシネート0.15gとア
ルミニウム当量が同等である乾燥硫酸アルミニウムカリ
ウム0.29gを添加して、精製水にて合計100gと
なるようにし、他は実施例7と同様の製造法でピロキシ
カムを0.25mg/cm2含有する比較例3のピロキシカ
ムパップ剤を得た。
【0031】試験例1 実施例1のa〜eで製造した本発明のピロキシカムパッ
プ剤及び比較例1で製造したピロキシカムパップ剤を刈
毛した雄性モルモット(ハートレー系、5週齢、体重3
00〜350g)の背部(30cm2)に貼付し、投与前
及び投与後2、4、6、8時間目に頸静脈に挿入したカ
ニューレより採血し、高速液体クロマトグラムにて血漿
中ピロキシカム濃度を定量し、ピロキシカム血漿中濃度
推移を観察した。その結果を図1に示す。図1より明ら
かなように、ピロキシカムパップ剤からのピロキシカム
の経皮吸収性は、膏体のpHが5.2の比較例1が測定限
界0.01μg/ml以下の血漿中濃度しか示さなかった
のに比較し、膏体のpHが5.5以上の実施例1の検体で
明らかに高い血漿中ピロキシカム濃度を示したことか
ら、膏体のpHが5.5以上で良好な経皮吸収性を示すこ
とがわかる。
【0032】試験例2 後肢を除毛したウィスター系雄性ラット10匹を1群と
して実施例6で製造したピロキシカムパップにつき常法
に従いカラゲニン浮腫試験を行なった。その結果を表2
に示す。表2より明らかなように膏体のpHが7.3の実
施例6で製造したピロキシカムパップ剤による浮腫抑制
効果は優れたものであった。
【0033】
【表2】
【0034】試験例3 実施例7、実施例8、比較例2及び3で製造したピロキ
シカムパップ剤を気密容器に入れ25℃にて製造後1
日、7日、6ヶ月間静置し、また40℃、50℃、60
℃の恒温槽に製造後1日及び7日間静置し、その後20
℃に戻した後、以下の試験を行なった。
【0035】フィルム剥離試験:パップ剤膏体表面の保
護フィルムが剥離できるか、剥離時に膏体がフィルム表
面に残存するかを観察した。膏体浸透性試験 :支持体不織布の背面に膏体の浸み出し
があるか否かを観察した。貼付試験1 :ヒト背部に5cm×6cmに切った各検体を貼
付し、貼付開始から12時間の間落下せずに貼着してい
るか否かを観察した。貼付試験2 :ヒト上腕内側に検体を貼付し、貼付直後に
剥離するときに皮膚上に膏体が残存するか否か観察し
た。粘着力試験 :医薬品製造指針1992版(日本公定書協
会編、薬業時報社)79〜80ページに記載されている
粘着力試験法に準拠して試験を行なった。この粘着力試
験法に準拠して試験を行なうときNo.6〜No.9のボール
が停止する程度の粘着力が強力かつ良好な範囲といえ
る。これらの結果を表3及び表4に示す。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】表3、表4より明らかなように、比較例2
で製造した水酸化アルミニウムを架橋剤として使用した
ピロキシカムパップ剤は架橋反応が進行せず、保護フィ
ルムが膏体面から剥離せず、また膏体が支持体である不
織布の裏面から浸み出し、パップ剤としての形態をなさ
ないことが判明した。また、比較例3で製造したピロキ
シカムパップ剤は架橋は進行するものの短期間で硬化が
進みパップ剤として重要な性質の一つである粘着性が失
われ、膏体が硬いゴム状の物質となってしまった。これ
らに比較し、実施例7及び8で製造した本発明のピロキ
シカムパップ剤は製造直後から充分な膏体の内部凝集力
を有し、膏体の柔軟性を長期間維持し、しかも粘着力も
ほとんど変化しないといったパップ剤に要求される理想
的な性質を有することが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1においてピロキシカムパップ剤をモル
モット背部に貼付したときの血漿中ピロキシカム濃度の
経時変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/70 364 9165−4C 47/18 N 7433−4C J 7433−4C 47/38 N 7433−4C (72)発明者 岩佐 曜 千葉県四街道市鹿渡886−16

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b)、(c)及び
    (d): (a)ピロキシカム 0.05〜5重量%、 (b)分子内にカルボキシル基を有する水溶性 高分子物質及び/又はその塩 2〜50重量%、 (c)アミノ酸アルミニウム錯体 0.01〜1重量%、 (d)水 20〜90重量%、 を含有するpH5.5〜8.0の親水性膏体を有するパッ
    プ剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006188500A (ja) * 2004-12-08 2006-07-20 Toyama Chem Co Ltd ピロキシカムを含有する外用液剤
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CN110859793A (zh) * 2019-12-24 2020-03-06 广州市和一医疗科技有限公司 一种高亲和凝胶面膜及其制备方法

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