JPH0625548A - 新規含フッ素フタロシアニン化合物、その製造方法、およびそれらを含んでなる近赤外線吸収材料 - Google Patents
新規含フッ素フタロシアニン化合物、その製造方法、およびそれらを含んでなる近赤外線吸収材料Info
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- JPH0625548A JPH0625548A JP18130792A JP18130792A JPH0625548A JP H0625548 A JPH0625548 A JP H0625548A JP 18130792 A JP18130792 A JP 18130792A JP 18130792 A JP18130792 A JP 18130792A JP H0625548 A JPH0625548 A JP H0625548A
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Abstract
収波長制御が可能であり、溶解性に優れたフタロシアニ
ン化合物を提供する。 【構成】 〔R1、R2はH、アルキル基、フェニル基等;Xは、O
R3、SR4、{R3、R4はアルキル基等;YはF、X;
a〜dは1、2;Mは金属、金属酸化物等。〕の化合
物。
Description
化合物およびその製造方法、ならびに近赤外域に吸収を
もち溶媒への溶解性の高い近赤外線吸収材料に関するも
のである。本発明にかかる新規なフタロシアニン化合物
は、700〜1000nmの近赤外域に吸収を有し溶解
性に優れており、またフタロシアニンが元来保有してい
る耐光性にも優れているので、半導体レーザーを使う光
記録媒体、液晶表示装置、光学文字読取機等における書
き込みあるいは読み取りの為の近赤外線吸収色素、近赤
外光増感剤、感熱転写、感熱紙・感熱孔版等の光熱変換
剤、近赤外線吸収フィルター、眼精疲労防止剤あるい
は、光導電材料等、さらに組織透過性の良い長波長域の
光に吸収を持つ腫瘍治療用感光性色素、さらに自動車あ
るいは建材の熱線遮光剤として用いる際に優れた効果を
発揮するものである。
収材料として、例えば、撮像管に用いる色分解フィルタ
ー、液晶表示素子、カラーブラウン管選択吸収フィルタ
ー、カラートナー、インクジェット用インク、改ざん偽
造防止用バーコード用インク等に用いる際に優れた効果
を発揮するものである。
ィスク、光メモリーディスク、光カード等の光記録媒
体、液晶表示装置、光学文字読取機等における書込みあ
るいは読み取りの為に、半導体レーザーが光源として用
いられることにより、又、光導電材料、近赤外線吸収フ
ィルター、眼精疲労防止剤、感熱転写・感熱紙、感熱孔
版等の光熱変換剤、近赤外光増感剤、組織透過性の良い
長波長域の光に吸収を持つ腫瘍治療用感光性色素あるい
は自動車あるいは建材の熱線遮光剤など近赤外線を吸収
する物質、いわゆる近赤外吸収色素への開発要求が高ま
っている。
り堅牢性に優れているフタロシアニン系化合物について
は、用途に応じて必要とする吸収波長に制御するべく、
また用途に応じて必要とする溶媒に溶解するべく数多く
検討されている。
また用途に応じて様々な吸収特性をもつ色素が要求され
ているが、フタロシアニン系化合物の吸収波長を制御す
ることは困難であった。また実用上、蒸着あるいは樹脂
への分散といった煩雑な工程を用いないで色素を薄膜化
する方法、その際デバイスで用いる基盤を侵さない溶媒
を用いること、あるいは一緒に用いる樹脂へ溶解性する
こと等を必要としている理由から各々の用途に応じた各
種の溶媒に高濃度に溶解する色素が要求されているが、
しかしながら、フタロシアニン系化合物の大多数は溶媒
不溶性のものであった。
タロシアニン化合物も最近開示されている。例えば、
3,6−オクタアルコキシフタロシアニン(特開昭61
−223056号)があげられるが、吸収波長の制御が
低波長側に限定されるという問題点を有しており、また
製造工程が複雑で安価なフタロシアニンを得ることがで
きないという問題点も有している。
152685号、同昭63−308073号、および同
昭64−62361号にはフタロシアニン骨格にチオエ
ーテル基等を多数置換させることにより、溶解度を向上
させると同時に、吸収波長を長波長化させた化合物が開
示されている。その中で、特開昭60−209583
号、および同昭61−152685号では、フタロシア
ニン骨格特に3,6−位にチオエーテル基を導入する合
成例が開示されている。その方法は、フタロシアニン骨
格の3,6位にクロル原子を有するフタロシアニン化合
物と有機チオール化合物をキノリン溶媒中、KOH存在
下加熱して3,6−位にチオエーテル基を有するフタロ
シアニンを得ている。しかし、いずれも収率が20〜3
0%程度であり製造効率に問題を有している。しかも依
然として溶解性が不充分でありまた吸収波長の範囲が限
られている。
61−152685号および特開昭64−62361号
にはフタロシアニン骨格に8〜16個のチオエーテル基
を多数導入する合成例も開示されている。
ン核に8〜16個のクロル原子および/またはブロム原
子を有するフタロシアニン化合物と有機チオール化合物
とをキノリン溶媒中、KOH存在下加熱してフタロシア
ニン骨格のベンゼン核に8〜16個のチオエーテル基を
有するフタロシアニンを得ている。しかし、前述のもの
と同じくいずれも収率が20〜30%程度であり製造効
率に問題を有している。すなわち、クロル原子またはブ
ロム原子のチオエーテル基への置換性が悪い為に低収率
となり、例えば、クロル原子がチオエーテル基に全く置
換されていないままの未反応フタロシアニンあるいは一
部のクロル原子がチオエーテル基に置換した未反応型フ
タロシアニンが生成する。これらの未反応型のフタロシ
アニンと目的物質のフタロシアニンとを互いに分離する
のは実際上困難であるために、実質的には種々の組成の
フタロシアニンの混合物しか得られないのが実情であ
る。事実、特開昭64ー62361号ではシリカゲルカ
ラムで分離後でもポリチオール置換混合縮合型フタロシ
アニン組成物として記載されており未反応型が残存して
いるのを物語っている。なお、クロル原子が一部残存し
た場合それらの溶解性は著しく低下する為、近赤外線吸
収色素として、あるいはその他の用途、例えば可視吸収
フィルター等として溶解させて薄膜化させるには不利と
なる。
ロモテトラデカクロロフタロシアニンと2−アミノチオ
フェノールおよび4−メチルフェニルチオールの有機チ
オール混合物とをDMF溶媒中でKOH存在下加熱して
チオエーテル置換基を導入し、フタロシアニンを42%
の収率で得ている。しかし、この方法は異なる有機チオ
ール混合物を同時に加えて反応させているので、一種の
組み合せのチオエーテル置換基を有しているフタロシア
ニン混合物が得られることになり単一な特性が得られず
吸収波長を制御する必要のある用途、例えばシアン色イ
ンクジェット用インクあるいは近赤外線吸収色素として
使う際に用途が限定されるという問題点を有している。
あり薄膜化あるいは樹脂への溶解性の点で不十分であ
る。
ー62878号には、フタロシアニン核にアルコキシル
基、アルキルチオ基を導入した近赤外吸収色素が提案さ
れているが、大半が実用性の乏しい3、6位に置換基を
有している出発原料を用いており実用的には問題があ
り、また溶解性有しているが、まだ低レベルであり薄膜
化あるいは樹脂への溶解性の点で不十分である。また
4,5位へ置換基を導入するために4,5位を塩素化し
た物からフタロシアニンを誘導するためその置換性の悪
さから溶解性を落とす要因となる塩素原子が残存してい
るという問題点も有している。
ニンが特開昭63−295578号に開示されている。
この公報によれば、モノブロモテトラデカクロロ銅フタ
ロシアニンと2−アミノチオフェノールおよび4−メチ
ルフェニルチオールの有機チオール混合物とを反応して
得られる、ヘプタ(4−メチルフェニルチオ)−テトラ
(1−アミノ−2−チオ−フェニ−1,2−イレン)−
銅フタロシアニン等の置換チオ銅フタロシアニン混合物
を発煙硫酸によりスルホン化して平均10個のスルホン
酸基を有するフタロシアニンを得、その後テトラブチル
アミン等の塩基性物質で処理してスルホンアミド基等に
変えることによりアルコール性溶媒に対して溶解性を有
するフタロシアニンを得ている。
を有している。
が一部残存した場合それらの溶解性は著しく低下する。
赤外線吸収色素として使う際単一な特性が得られず、よ
って用途が限定される。
率が低い。
物を透析により精製を行っており工業的製造方法として
は問題がある。
に特願平1−209599号、特願平2−125518
号、特願平2−144292号において、オクタデカフ
ルオロフタロシアニンのフッ素を選択的にアルキルチオ
基あるいはアリールチオ基で置換することにより吸収の
長波長化および溶媒溶解性の向上を試み、ある程度の効
果を上げた。それらの溶解性は必ずしも満足できるもの
ではなく、さらに溶解性の向上した化合物が要求されて
いる。また、吸収波長もさらに長波長化することが好ま
しいものであった。
する前記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、
本発明の目的は700〜1000nmの吸収波長域にお
いて目的に応じた吸収波長制御が可能であり、また用途
に応じた溶媒、例えば親水性溶媒;アルコール性溶媒、
あるいは親油性溶媒;ケトン類,芳香族炭化水素系溶媒
等に対して溶解性に優れた新規なフタロシアニン化合物
を提供することにある。また、本発明の他の目的は該フ
タロシアニン化合物を効率よく、しかも高純度で製造す
る方法を提供することにある。
式(I)で示される新規含フッ素フタロシアニン化合物が
前記目的を満足する化合物であることを見出して本発明
を完成させた。
(I):
素原子、炭素原子数1〜20個の直鎖または分岐鎖のア
ルキル基、炭素原子数4〜6のシクロアルキル基、もし
くはフェニル基(該フェニル基は炭素原子数1〜4個の
アルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、およ
び/またはハロゲンで置換されていてもよい)を表し;
Xは、OR3、SR4、{ただし、R3、R4は炭素原子数
1〜20個の直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素原子
数4〜6のシクロアルキル基、もしくはフェニル基(該
フェニル基は炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭素原
子数1〜4個のアルコキシ基、および/またはハロゲン
で置換されていてもよい)表す。}を表し;YはF、O
R3またはSR4を表し、かつYの少なくとも1個はOR
3またはSR4であり;a〜dはそれぞれ独立に1または
2の整数であり、かつa〜dの総和は1以上であり;M
は無金属、金属、金属酸化物、金属カルボニル、金属ハ
ロゲン化物、または有機酸金属塩を表す。〕で示される
新規含フッ素フタロシアニン化合物が提供される。
原子、もしくは炭素原子数1〜20個の直鎖または分岐
鎖のアルキル基、炭素原子数4〜6のシクロアルキル
基、もしくはフェニル基(該フェニル基は炭素原子数1
〜4個のアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ
基、および/またはハロゲンで置換されていてもよい)
を表し;e〜hはそれぞれ独立に1または2の整数であ
り、かつe〜hの総和は1以上であり;Mは無金属、金
属、金属酸化物、金属カルボニル、金属ハロゲン化物、
または有機酸金属塩を表す。〕で示されるフタロシアニ
ン化合物と、下記一般式(III): YH (III) 〔YはOR5またはSR6{ただし、R5、R6は炭素原
子数1〜20個の直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素
原子数4〜6のシクロアルキル基、もしくはフェニル基
(該フェニル基は炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭
素原子数1〜4個のアルコキシ基、および/またはハロ
ゲンで置換されていてもよい)を表す。}を表す。〕で
示されるアルコールもしくはチオールとを反応せしめる
ことを特徴とする新規フタロシアニン化合物の製造方法
を提供する。
フタロニトリル骨格の芳香族環中にXおよびYで示され
る置換基を適時含有させることによって近赤外吸収材料
として従来の材料の問題点を解決できることを見出した
ものである。
キル基とはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、およびte
rt−ブチル基を意味する。炭素原子数1〜4個のアル
コキシ基とはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
ル基、イソプロポキシル基、n−ブトキシ基、イソブト
キシ基、およびtert−ブトキシ基を意味する。炭素
原子数1〜20個のアルキル基とは、前記のアルキル基
の他に、直鎖または分鎖のペンチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、ウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペ
ンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オク
タデシル基、ノニデシル基、エイコシル基を含む。
ル、鉄等であり、金属ハロゲン化物は例えばフッ化物、
塩化物、臭化物、ヨウ化物等である。Mが無金属とはM
が金属以外の原子、例えば2個の水素原子であることを
意味する。
具体的に挙げると、・4−テトラキス(アニリノ)−
3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニ
ン 略称:Pc(PhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(o−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−TolS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−TolS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−エチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−EtPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス{p−(n−ブチル)フェニルチオ}フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−BuPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−メトキシアニリノ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−MeOPhNH)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−エトキシアニリノ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−EtOPhNH)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−ブトキシフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−BuOPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−tert−ブトキシフェノキシ)フタロシアニ
ン 略称:Pc(PhNH)4(p−tBuOPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(o−フルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−FPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−フルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−FPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,4−ジフルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(2,4−FPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニルチオ)フ
タロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(2,3,5,6−FPh
S)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(o−クロロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−ClPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−クロロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−ClPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,4−ジクロロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(2,4−ClPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(メチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(MeS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(エチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(EtS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(n−ブチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(BuS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(tert−ブチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(tert−BuS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(n−ヘキシルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(HexS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(n−オクチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(OctS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(n−ドデシルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(DodS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(n−ヘキサデシルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(HedS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(シクロヘキシルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(cy−HexS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(o−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(o−TolS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(p−フルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(p−FPhS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(エチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(EtS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(n−オクチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(OctS)12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(o−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4(p−MePhS)1
2 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(n−ブチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−メトキシアニリノ)−3,5,
6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−エトキシアニリノ)−3,5,
6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−EtOPhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−エトキシアニリノ)−3,5,
6−ドデカキス(ブチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−EtOPhNH)4(BuS)12 ・4−テトラキス(p−ブトキシアニリノ)−3,5,
6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−BuOPhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−クロロアニリノ)−3,5,6
−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−ClPhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(2,3,5,6−テトラフルオロア
ニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ)フ
タロシアニン 略称:Pc(2,3,5,6−FPhNH)4(Ph
S)12 ・4−テトラキス(エチルアミノ)−3,5,6−ドデ
カキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(EtNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(n−ブチルアミノ)−3,5,6−
ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(n−ブチルアミノ)−3,5,6−
ドデカキス(ブチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)4(BuS)12 ・4−テトラキス(シクロヘキシルアミノ)−3,5,
6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(cy−HexNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(シクロヘキシルアミノ)−3,5,
6−ドデカキス(ブチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(cy−HexNH)4(BuS)12 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(o−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(o−MePhS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(p−エトキシフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(p−EtOPhS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(p−クロルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(p−ClPhS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(エチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(EtS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(n−ブチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(BuS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(n−ドデシルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(DodS)8 ・4,5−オクタキス(o−メチルアニリノ)−3,6
−オクタキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−MePhNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(p−メトキシアニリノ)−3,
6−オクタキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(シクロヘキシルアミノ)−3,
6−オクタキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(cy−HexPhNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−
オクタキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−
オクタキス(p−tert−フェニルチオ)フタロシア
ニン 略称:Pc(BuNH)8(p−tertPhS)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−
オクタキス(n−ブチルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(BuS)8 ・4,5−オクタキス(n−オクチルアミノ)−3,6
−オクタキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(OctNH)8(PhS)8 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−メチルフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−TolO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−エチルフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−EtPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−エトキシアニリノ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−EtOPhNH)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−ブトキシフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−BuOPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−フルオロフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−FPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,4−ジフルオロフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(2,4−FPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)フタ
ロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(2,3,5,6−FPh
O)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(o−クロロフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−ClPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(エトキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(EtO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(n−ブトキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(BuO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(n−オクチルオキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(OctO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(n−ドデシルオキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(DodO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキ
ス(シクロヘキシルオキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(cy−HexO)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(n−ブトキシ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(BuO)12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ド
デカキス(o−メチルフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4(p−MePhO)1
2 ・4−テトラキス(p−メトキシアニリノ)−3,5,
6−ドデカキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(p−エトキシアニリノ)−3,5,
6−ドデカキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−EtOPhNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(2,3,5,6−テトラフルオロア
ニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェノキシ)フタ
ロシアニン 略称:Pc(2,3,5,6−FPhNH)4(Ph
O)12 ・4−テトラキス(エチルアミノ)−3,5,6−ドデ
カキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(EtNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(n−ブチルアミノ)−3,5,6−
ドデカキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)4(PhO)12 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(PhO)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(o−メチルフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(o−MePhO)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(p−エトキシフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(p−EtOPhO)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキ
ス(n−ブトキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(BuO)8 ・4,5−オクタキス(p−メトキシアニリノ)−3,
6−オクタキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhNH)8(PhO)8 ・4,5−オクタキス(シクロヘキシルアミノ)−3,
6−オクタキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(cy−HexPhNH)8(PhO)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−
オクタキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(PhO)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−
オクタキス(n−ブトキシ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(BuO)8 等が挙げられる。
方法において、それらの出発原料である一般式(II)で表
されるフタロシアニン化合物は好ましくは下記のスキー
ム(1)〜(3)のルートに従って合成できる。下記ス
キームにおけるR1、R2は一般式(1)のR1、R2と同
一である。なお、下記のスキーム(1)〜(3)の製造
方法については特願昭63−65806、同63−21
3830、特願平1−103554、特願平4−945
52等に開示されている。
おいて使用する有機溶剤は出発原料と反応性のない不活
性な溶媒であればいずれでもよく、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ニトロベンゼン、モノクロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、クロロナ
フタレン、メチルナフタレン、エチレングリコール、ベ
ンゾニトリル等の不活性溶媒、あるいはピリジン、N、
N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトア
ミド、N−メチル−2−ピロリジノン、トリエチルアミ
ン、トリ-n-ブチルアミン、ジメチルスルホン、スルホ
ランなどの非プロトン性極性溶媒などを用いることがで
き、好ましくは、ベンゾニトリル、ピリジン、N,N−
ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリジノン
である。
範囲が好ましく、特に140℃〜200℃の範囲が好ま
しい。
おいては有機溶媒100部に対して一般式(II)で示され
るフタロシアニンは2〜30部の範囲で仕込むことが好
ましく、一般式(III)で表される求核置換化合物は一般
式(II)で示されるフタロシアニン1モル部に対して1モ
ル部〜100モル部の範囲で仕込むことが好ましく、特
に好ましくは8部〜80部の範囲である。
近赤外線の吸収波長域または溶解性を変えた化合物の分
子設計が可能となり、その際、複雑な製造工程を経る必
要もなく工業的に有利である。即ち本発明ではフタロシ
アニン環にエーテル置換基あるいはチオエーテル置換基
を目的に応じて導入でき、しかも純度のよいフタロシア
ニンを収率良く製造できる。また特開昭63ー2955
78号の如く、溶解性を悪くさせるクロル原子、ブロム
原子を含有しておらず、本発明の新規化合物中のフッ素
原子はむしろ溶解性を高める効果を有している。
600〜1000nmの吸収波長域において目的に応じ
た吸収波長制御が可能であり、また用途に応じた溶媒、
親水性溶媒にも親油性溶媒対しても溶解性が高く、しか
もフタロシアニンが元来保有している耐光性にも優れて
いるので、近赤外線吸収色素として従来の技術では実用
化できなかった分野にも使用できる。
説明する。
ェニルチオ)オキシバナジウムフタロシアニン[VOP
c(PhNH)8(PhS)8]の合成 チオフェノール4.52g(41.0mmol)、水酸化カ
リウム2.30g(41.0mmol)、およびピリジン5
0mlを100ml四ツ口フラスコに仕込み80℃で1時間
反応させた。その後、3,6−オクタフルオロ−(4,
5−オクタキスアニリノ)オキシバナジウムフタロシア
ニン[VOPc(PhNH)8F8]4.94g(3.4
mmol)を加え還流条件下4時間反応させた。反応終了
後、ピリジンを留去し残った固形分をメタノールで洗浄
することにより目的物の暗緑色ケーキ6.17gを得
た。(収率83.5%) 吸収波長 メチルエチルケトン中 905.5nm(ε=1.61×105) 塗膜 926.0nm 溶解度 メチルエチルケトン中 8.8wt% 元素分析値 C(%) H(%) N(%) S(%) F(%) 理論値 70.73 4.08 10.31 11.80 0.00 分析値 70.55 3.86 10.18 11.62 0.00 赤外吸収スペクトル この化合物の赤外吸収スペクトルを図1に示す。
ェニルチオ)亜鉛フタロシアニン[ZnPc(PhN
H)4(PhS)12]の合成 実施例1において3,6−オクタフルオロ−(4,5−
オクタキスアニリノ)オキシバナジウムフタロシアニン
のかわりに3,5,6−ドデカフルオロ−(4−テトラ
キスアニリノ)亜鉛フタロシアニン3.94g(3.4
mmol)を、またチオフェノールを6.74g、水酸化カ
リウムを3.43g用いたこと以外実施例1と同様に操
作することにより目的物の暗緑色ケーキ5.80gを得
た。(収率76.2%) 吸収波長 メチルエチルケトン中 761.5nm(ε=1.27×105) 塗膜 778.0nm 溶解度 メチルエチルケトン中 6.0wt% 元素分析値 C(%) H(%) N(%) S(%) F(%) 理論値 68.63 3.78 7.50 11.17 0.00 分析値 68.76 3.84 7.27 11.32 0.00 赤外吸収スペクトル この化合物の赤外吸収スペクトルを図2に示す。
ェノキシ)亜鉛フタロシアニン[ZnPc(PhNH)
4(PhO)12]の合成 実施例1において3,6−オクタフルオロ−(4,5−
オクタキスアニリノ)オキシバナジウムフタロシアニン
のかわりに3,5,6−ドデカフルオロ−(4−テトラ
キスアニリノ)亜鉛フタロシアニン3.94g(3.4
mmol)を、チオフェノールの代わりにフェノール5.9
6gを、水酸化カリウムを3.43g用いたこと以外実
施例1と同様に操作することにより目的物の暗緑色ケー
キ4.56gを得た。(収率71.8%) 吸収波長 メチルエチルケトン中 809.0nm(ε=1.92×104 ) 塗膜 829.0nm 溶解度 メチルエチルケトン中 26.0wt% 元素分析値 C(%) H(%) N(%) F(%) 理論値 75.09 4.13 8.21 0.00 分析値 74.98 4.33 8.17 0.00 赤外吸収スペクトル この化合物の赤外吸収スペクトルを図3に示す。
収スペクトルを示す。
収スペクトルを示す。
収スペクトルを示す。
Claims (3)
- 【請求項1】下記一般式(I): 【化1】 〔ただし、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、炭素原
子数1〜20個の直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素
原子数4〜6のシクロアルキル基、もしくはフェニル基
(該フェニル基は炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭
素原子数1〜4個のアルコキシ基、および/またはハロ
ゲンで置換されていてもよい)を表し;Xは、OR3、
SR4、{ただし、R3、R4は炭素原子数1〜20個の
直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素原子数4〜6のシ
クロアルキル基、もしくはフェニル基(該フェニル基は
炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭素原子数1〜4個
のアルコキシ基、および/またはハロゲンで置換されて
いてもよい)を表す。}を表し;YはF、OR3または
SR4を表し、かつYの少なくとも1個はOR3またはS
R4であり;a〜dはそれぞれ独立に1または2の整数
であり、かつa〜dの総和は1以上であり;Mは無金
属、金属、金属酸化物、金属カルボニル、金属ハロゲン
化物、または有機酸金属塩を表す。〕で示される新規含
フッ素フタロシアニン化合物。 - 【請求項2】下記一般式(II): 【化2】 〔ただし、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、もしく
は炭素原子数1〜20個の直鎖または分岐鎖のアルキル
基、炭素原子数4〜6のシクロアルキル基、もしくはフ
ェニル基(該フェニル基は炭素原子数1〜4個のアルキ
ル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、および/ま
たはハロゲンで置換されていてもよい)を表し;e〜h
はそれぞれ独立に1または2の整数であり、かつe〜h
の総和は1以上であり;Mは無金属、金属、金属酸化
物、金属カルボニル、金属ハロゲン化物、または有機酸
金属塩を表す。〕で示されるフタロシアニン化合物と、
下記一般式(III): YH (III) 〔YはOR5またはSR6{ただし、R5、R6は炭素原
子数1〜20個の直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素
原子数4〜6のシクロアルキル基、もしくはフェニル基
(該フェニル基は炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭
素原子数1〜4個のアルコキシ基、および/またはハロ
ゲンで置換されていてもよい)を表す。}を表す。〕で
示されるアルコールもしくはチオールとを反応せしめる
ことを特徴とする請求項1記載の新規フタロシアニン化
合物の製造方法。 - 【請求項3】請求項1記載の700〜1000nmの範
囲に吸収を有する新規含フッ素フタロシアニン化合物を
含有してなる近赤外線吸収材料。
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