JPH06247597A - 紙継ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置 - Google Patents
紙継ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置Info
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- JPH06247597A JPH06247597A JP6342393A JP6342393A JPH06247597A JP H06247597 A JPH06247597 A JP H06247597A JP 6342393 A JP6342393 A JP 6342393A JP 6342393 A JP6342393 A JP 6342393A JP H06247597 A JPH06247597 A JP H06247597A
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Landscapes
- Replacement Of Web Rolls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 紙継ぎ作業を完全に自動化する。
【構成】 ミルロールスタンド10の一方の支持アーム
24,24に、新原紙始端部に両面接着テープ52を貼
着した原紙ロール28を装填する。ミルロールスタンド
10の他方の支持アーム24,24に装填した原紙ロー
ル28から繰出した旧原紙を、原紙貯留機構36を介し
て紙消費機構に供給する。オーダ変更指令により、旧原
紙の原紙ロール28の回転を停止すると共に、原紙貯留
機構36に貯留分の旧原紙を紙消費機構に供給する。待
機中に係る原紙ロール28と旧原紙を挟んで対向する貼
着・切断機構38を作動させて、旧原紙を原紙ロール2
8の外周面に押圧する。これにより旧原紙と新原紙の始
端部とは、両面接着テープ52を介して貼着される。次
いで、旧原紙と新原紙との貼着位置よりも上流側で、旧
原紙を切断する。
24,24に、新原紙始端部に両面接着テープ52を貼
着した原紙ロール28を装填する。ミルロールスタンド
10の他方の支持アーム24,24に装填した原紙ロー
ル28から繰出した旧原紙を、原紙貯留機構36を介し
て紙消費機構に供給する。オーダ変更指令により、旧原
紙の原紙ロール28の回転を停止すると共に、原紙貯留
機構36に貯留分の旧原紙を紙消費機構に供給する。待
機中に係る原紙ロール28と旧原紙を挟んで対向する貼
着・切断機構38を作動させて、旧原紙を原紙ロール2
8の外周面に押圧する。これにより旧原紙と新原紙の始
端部とは、両面接着テープ52を介して貼着される。次
いで、旧原紙と新原紙との貼着位置よりも上流側で、旧
原紙を切断する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ミルロールスタンド
に装填した原紙ロールから繰出されて系外の紙消費機構
に供給中の旧原紙に、該スタンドに装填されて待機中の
原紙ロールにおける新原紙を、所要のセット作業を行な
うことなく自動的に紙継ぎすることのできる紙継ぎ方法
およびこれを実施する原紙供給装置に関するものであ
る。
に装填した原紙ロールから繰出されて系外の紙消費機構
に供給中の旧原紙に、該スタンドに装填されて待機中の
原紙ロールにおける新原紙を、所要のセット作業を行な
うことなく自動的に紙継ぎすることのできる紙継ぎ方法
およびこれを実施する原紙供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】中芯紙に所要ピッチの波形を付与し、この
波形段頂部とライナとを糊付け接着して片面段ボールシ
ートを製造し、更にこの片面段ボールシートにバックラ
イナを貼合わせることにより、両面段ボールシートを製
造するコルゲートマシンが広く普及している。このコル
ゲートマシンには、片面段ボールシートを製造するシン
グルフェーサおよび得られた片面段ボールシートにバッ
クライナを貼合わせるダブルフェーサが主要な装置とし
て使用される。更にその付帯設備として、中芯紙やライ
ナその他バックライナ等のウェブ(これらのウェブを以
下「原紙」という)を、前記シングルフェーサやダブルフ
ェーサに供給する原紙供給装置が不可欠となっている。
なお原紙は、中芯となる紙管に巻装した所定直径のロー
ル(以下「原紙ロール」という)の状態で原紙供給装置に装
填され、ここで原紙の繰出し供給が行なわれる。
波形段頂部とライナとを糊付け接着して片面段ボールシ
ートを製造し、更にこの片面段ボールシートにバックラ
イナを貼合わせることにより、両面段ボールシートを製
造するコルゲートマシンが広く普及している。このコル
ゲートマシンには、片面段ボールシートを製造するシン
グルフェーサおよび得られた片面段ボールシートにバッ
クライナを貼合わせるダブルフェーサが主要な装置とし
て使用される。更にその付帯設備として、中芯紙やライ
ナその他バックライナ等のウェブ(これらのウェブを以
下「原紙」という)を、前記シングルフェーサやダブルフ
ェーサに供給する原紙供給装置が不可欠となっている。
なお原紙は、中芯となる紙管に巻装した所定直径のロー
ル(以下「原紙ロール」という)の状態で原紙供給装置に装
填され、ここで原紙の繰出し供給が行なわれる。
【0003】前記コルゲートマシンに使用される原紙供
給装置としては、回動軸に対して一方に延出するアーム
を所要角度範囲で揺動する所謂スィングアーム式のミル
ロールスタンドや、回動軸に対して夫々反対方向に延出
したアームが一体的に回転する所謂ターンオーバ式のミ
ルロールスタンドが知られている。何れの方式のミルロ
ールスタンドであっても、1基のスタンドに対をなすア
ームを2基備え、各アーム対に原紙ロールを夫々装填す
るよう構成されている。そして、一方のアーム対に装填
した原紙ロールから繰出した原紙を紙消費機構に供給中
に、他方のアーム対に次回使用予定の原紙ロールを装填
し得るようになっている。
給装置としては、回動軸に対して一方に延出するアーム
を所要角度範囲で揺動する所謂スィングアーム式のミル
ロールスタンドや、回動軸に対して夫々反対方向に延出
したアームが一体的に回転する所謂ターンオーバ式のミ
ルロールスタンドが知られている。何れの方式のミルロ
ールスタンドであっても、1基のスタンドに対をなすア
ームを2基備え、各アーム対に原紙ロールを夫々装填す
るよう構成されている。そして、一方のアーム対に装填
した原紙ロールから繰出した原紙を紙消費機構に供給中
に、他方のアーム対に次回使用予定の原紙ロールを装填
し得るようになっている。
【0004】前記ミルロールスタンドの上方には、コル
ゲートマシンの稼働中に生ずるオーダ変更に伴い、繰出
し供給されている旧原紙(先行使用側)から新原紙(後行
使用側)への紙継ぎを自動的に行なうスプライサーが配
設され、コルゲートマシンの連続運転をなし得るよう構
成されている。このスプライサーにより旧原紙と新原紙
とを紙継ぎするには、ミルロールスタンドに装填した原
紙ロールから旧原紙が繰出し供給中に、次回使用予定の
原紙ロールを装填する。また、該原紙ロールから引出し
た新原紙の始端部を、スプライサーのヘッドにセットす
ると共に、該始端部に両面接着テープを貼着する。そし
てオーダ変更指令が発せられると、旧原紙の原紙ロール
の回転を停止した後に、前記ヘッドが作動して旧原紙に
新原紙の始端部を両面接着テープで貼着すると共に、旧
原紙を切断することにより、紙継ぎが完了する。
ゲートマシンの稼働中に生ずるオーダ変更に伴い、繰出
し供給されている旧原紙(先行使用側)から新原紙(後行
使用側)への紙継ぎを自動的に行なうスプライサーが配
設され、コルゲートマシンの連続運転をなし得るよう構
成されている。このスプライサーにより旧原紙と新原紙
とを紙継ぎするには、ミルロールスタンドに装填した原
紙ロールから旧原紙が繰出し供給中に、次回使用予定の
原紙ロールを装填する。また、該原紙ロールから引出し
た新原紙の始端部を、スプライサーのヘッドにセットす
ると共に、該始端部に両面接着テープを貼着する。そし
てオーダ変更指令が発せられると、旧原紙の原紙ロール
の回転を停止した後に、前記ヘッドが作動して旧原紙に
新原紙の始端部を両面接着テープで貼着すると共に、旧
原紙を切断することにより、紙継ぎが完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記原紙供給装置で
は、前記スプライサーを使用すれば、旧原紙と新原紙と
の紙継ぎ作業の一部を自動化することはできる。しかし
ながら、次回使用予定の原紙ロールから引出した新原紙
の始端部をスプライサーのヘッドにセットすると共に、
該始端部に両面接着テープを貼着する準備作業は、依然
として作業者の人手に頼っており、従って紙継ぎ作業の
完全な自動化の達成は困難であった。また前記準備作業
は、旧原紙が繰出されて回転している原紙ロールに近接
する位置での作業となるため、作業者に危険を伴う作業
を強いることとなっていた。しかも、現今の如く、頻繁
な小ロット生産に伴うオーダ変更に対応する必要がある
段ボールの製造業界では、その原紙ロール交換時におけ
るサイクルタイムの短縮化が極めて重要であるが、紙継
ぎ作業に人手が介在することに起因してサイクルタイム
の短縮化を充分に図り得ないという問題があった。
は、前記スプライサーを使用すれば、旧原紙と新原紙と
の紙継ぎ作業の一部を自動化することはできる。しかし
ながら、次回使用予定の原紙ロールから引出した新原紙
の始端部をスプライサーのヘッドにセットすると共に、
該始端部に両面接着テープを貼着する準備作業は、依然
として作業者の人手に頼っており、従って紙継ぎ作業の
完全な自動化の達成は困難であった。また前記準備作業
は、旧原紙が繰出されて回転している原紙ロールに近接
する位置での作業となるため、作業者に危険を伴う作業
を強いることとなっていた。しかも、現今の如く、頻繁
な小ロット生産に伴うオーダ変更に対応する必要がある
段ボールの製造業界では、その原紙ロール交換時におけ
るサイクルタイムの短縮化が極めて重要であるが、紙継
ぎ作業に人手が介在することに起因してサイクルタイム
の短縮化を充分に図り得ないという問題があった。
【0006】そこで紙継ぎ作業の全てを自動的に行なう
ための提案が、例えば特開昭50−70604号公報に
開示されている。この提案に係る自動紙継装置は、一方
の支持アームに新原紙ロールを装着し、他方の支持アー
ムに旧原紙ロールを装着した所謂ターンオーバ式ミルロ
ールスタンドを使用するもので、一方のアームに支持し
た旧原紙ロールから旧原紙を連続的に繰出すと共に、他
方のアームに支持した新原紙ロールは紙継待機状態とし
ておく。この場合に、旧原紙の繰出し位置および紙継ぎ
待機位置は固定されておらず、ロールに巻かれた原紙の
裏表状態に依存して、直前のオーダでの原紙繰出し位
置が紙継ぎ待機位置に交替したり、位置交替すること
なく、引き続き同じ位置で原紙繰出しや紙継ぎ動作がな
されたりする。
ための提案が、例えば特開昭50−70604号公報に
開示されている。この提案に係る自動紙継装置は、一方
の支持アームに新原紙ロールを装着し、他方の支持アー
ムに旧原紙ロールを装着した所謂ターンオーバ式ミルロ
ールスタンドを使用するもので、一方のアームに支持し
た旧原紙ロールから旧原紙を連続的に繰出すと共に、他
方のアームに支持した新原紙ロールは紙継待機状態とし
ておく。この場合に、旧原紙の繰出し位置および紙継ぎ
待機位置は固定されておらず、ロールに巻かれた原紙の
裏表状態に依存して、直前のオーダでの原紙繰出し位
置が紙継ぎ待機位置に交替したり、位置交替すること
なく、引き続き同じ位置で原紙繰出しや紙継ぎ動作がな
されたりする。
【0007】一例として該公報の第4図(a)では、紙継
スタンド6に近接した原紙繰出し位置において、旧原紙
ロールPaから旧原紙の繰出しがなされると共に、これ
から離間する紙継ぎ待機位置で新原紙ロールPbが紙継
ぎを待機している。旧原紙の繰出しに伴い旧原紙ロール
Paの紙残量が少なくなると、ミルロールスタンド3は
紙継ぎのために時計方向へ180°旋回し、第4図(b)
に示すように、新原紙ロールPbを紙継スタンド6に近
接した紙継位置(先の原紙繰出し位置)まで到来させる。
また旧原紙ロールPaは先の紙継ぎ待機位置へ到来し、
ここで引続き旧原紙の繰出しを行なう(このときの旧原
紙の供給経路は、ミルロールスタンド3の上方側を通過
する)。そして紙継スタンド6に配設した上側の揺動枠
5aの駆動ロール29aが始動され、繰出し中の旧原紙
の走行速度と同期するに到ったタイミングで、該駆動ロ
ール29aは新原紙ロールPbに押し付けられる。これ
により新原紙ロールPbは、旧原紙の走行速度で回転さ
せられることとなる。次いで貼合ロール21aが作動し
て走行中の旧原紙と回転中の新原紙ロールPbとの貼り
合せした後、回転カッタ20aにより旧原紙の切断を行
なって一連の紙継を終了する。また新原紙ロールPbの
原紙巻面が旧原紙の表面と逆になっている場合は、ミル
ロールスタンド3を反時計方向へ180°旋回させ、第
4図(c)に示す如く、旧原紙の供給経路をミルロールス
タンド3の下方側に通過させる。そして紙継ぎを行なう
際は、紙継スタンド6に配設した下側の揺動枠5bの駆
動ロール29b、貼合ロール21bおよび回転カッタ2
0bを使用して、第4図(b)の場合と同じ手順での紙継
ぎ・切断が行なわれる。
スタンド6に近接した原紙繰出し位置において、旧原紙
ロールPaから旧原紙の繰出しがなされると共に、これ
から離間する紙継ぎ待機位置で新原紙ロールPbが紙継
ぎを待機している。旧原紙の繰出しに伴い旧原紙ロール
Paの紙残量が少なくなると、ミルロールスタンド3は
紙継ぎのために時計方向へ180°旋回し、第4図(b)
に示すように、新原紙ロールPbを紙継スタンド6に近
接した紙継位置(先の原紙繰出し位置)まで到来させる。
また旧原紙ロールPaは先の紙継ぎ待機位置へ到来し、
ここで引続き旧原紙の繰出しを行なう(このときの旧原
紙の供給経路は、ミルロールスタンド3の上方側を通過
する)。そして紙継スタンド6に配設した上側の揺動枠
5aの駆動ロール29aが始動され、繰出し中の旧原紙
の走行速度と同期するに到ったタイミングで、該駆動ロ
ール29aは新原紙ロールPbに押し付けられる。これ
により新原紙ロールPbは、旧原紙の走行速度で回転さ
せられることとなる。次いで貼合ロール21aが作動し
て走行中の旧原紙と回転中の新原紙ロールPbとの貼り
合せした後、回転カッタ20aにより旧原紙の切断を行
なって一連の紙継を終了する。また新原紙ロールPbの
原紙巻面が旧原紙の表面と逆になっている場合は、ミル
ロールスタンド3を反時計方向へ180°旋回させ、第
4図(c)に示す如く、旧原紙の供給経路をミルロールス
タンド3の下方側に通過させる。そして紙継ぎを行なう
際は、紙継スタンド6に配設した下側の揺動枠5bの駆
動ロール29b、貼合ロール21bおよび回転カッタ2
0bを使用して、第4図(b)の場合と同じ手順での紙継
ぎ・切断が行なわれる。
【0008】前述した特開昭50−70604号公報に
開示の紙継装置では、確かに人手を要することなく自動
紙継を達成し得るものである。しかし該装置では、旧原
紙を通常の紙供給速度で走行させながら、急激に紙供給
速度まで加速させた新原紙との紙継ぎを行なうものであ
るために、往々にして紙継ぎの不良や失敗を招き信頼性
が乏しい重大な欠点がある。すなわちダンサーロールや
フェストーン等の如く、原紙を所定量貯留した状態で該
原紙の供給も行なう付帯設備が配設されていないため
に、旧原紙および新原紙を停止状態で紙継ぎするという
理想的な状態からは程遠いものがある。また旧原紙の繰
出し位置および新原紙の紙継ぎ待機位置は固定されてお
らず、原紙ロールを急激に加速する駆動ロール、貼合ロ
ールおよび回転カッタは、常に2対設けておく必要があ
るために設備コストが嵩むと共にメインテナンスも煩雑
になる等の欠点も指摘される。
開示の紙継装置では、確かに人手を要することなく自動
紙継を達成し得るものである。しかし該装置では、旧原
紙を通常の紙供給速度で走行させながら、急激に紙供給
速度まで加速させた新原紙との紙継ぎを行なうものであ
るために、往々にして紙継ぎの不良や失敗を招き信頼性
が乏しい重大な欠点がある。すなわちダンサーロールや
フェストーン等の如く、原紙を所定量貯留した状態で該
原紙の供給も行なう付帯設備が配設されていないため
に、旧原紙および新原紙を停止状態で紙継ぎするという
理想的な状態からは程遠いものがある。また旧原紙の繰
出し位置および新原紙の紙継ぎ待機位置は固定されてお
らず、原紙ロールを急激に加速する駆動ロール、貼合ロ
ールおよび回転カッタは、常に2対設けておく必要があ
るために設備コストが嵩むと共にメインテナンスも煩雑
になる等の欠点も指摘される。
【0009】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、旧原紙と新原紙との紙継ぎ作業の
完全な自動化を達成し得る紙継ぎ方法およびこれを実施
し得る原紙供給装置を提供することを目的とする。
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、旧原紙と新原紙との紙継ぎ作業の
完全な自動化を達成し得る紙継ぎ方法およびこれを実施
し得る原紙供給装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明は、回動軸を中心として夫
々反対方向に延出する第1支持アームおよび第2支持ア
ームを備え、各支持アームに原紙ロールが着脱自在に装
填されるターンオーバ式ミルロールスタンドを使用する
原紙の紙継ぎ方法であって、前記ミルロールスタンドに
おけるアーム旋回軌跡の所定位置に原紙繰出し位置を固
定的に定めると共に、このアーム旋回軌跡中でかつ前記
回動軸を挾んで前記原紙繰出し位置と対向する所定位置
に紙継ぎ待機位置を固定的に定め、次回使用予定の原紙
ロールを装填した前記第1支持アームを前記紙継ぎ待機
位置で待機させると共に、現在使用中の原紙ロールを装
填した前記第2支持アームを前記原紙繰出し位置に位置
させ、この使用中に係る前記原紙ロールからの旧原紙
を、前記紙継ぎ待機位置で待機中の原紙ロールに貼着し
た両面接着テープと近接する経路を経て系外の原紙貯留
供給機構に向け繰出し、繰出し中の原紙ロールから待機
中の原紙ロールに原紙を切換える際は、所要の紙継ぎ指
令により、前記旧原紙の繰出経路を挾んで前記紙継ぎ待
機位置に設けた貼着機構を作動させ、前記繰出し中の旧
原紙を待機中の原紙ロールに貼着した両面接着テープに
押圧することにより、待機中の原紙ロールの新原紙と前
記旧原紙との紙継ぎ並びに前記紙継ぎ位置より上流側で
の旧原紙の切断を行ない、前記紙継ぎがなされた新原紙
を、紙継ぎ待機位置にある第1支持アームに装填した原
紙ロールから引続き系外の原紙貯留供給機構に向け繰出
し、先に使用が終了した旧原紙ロールを前記原紙繰出し
位置にある第2支持アームから取外した後、原紙始端部
に両面接着テープを貼着した次回使用予定の原紙ロール
を前記第2支持アームに装填し、次いで前記ミルロール
スタンドを略半回転させることにより、次回使用予定の
原紙ロールを装填した前記第2支持アームを前記紙継ぎ
待機位置に到来待機させると共に、使用中に係る原紙ロ
ールを装填した前記第1支持アームを前記原紙繰出し位
置に到来させ、この使用中に係る原紙ロールからの新原
紙を引続き原紙貯留供給機構を経て系外に繰出すように
したことを特徴とする。
の目的を達成するため本発明は、回動軸を中心として夫
々反対方向に延出する第1支持アームおよび第2支持ア
ームを備え、各支持アームに原紙ロールが着脱自在に装
填されるターンオーバ式ミルロールスタンドを使用する
原紙の紙継ぎ方法であって、前記ミルロールスタンドに
おけるアーム旋回軌跡の所定位置に原紙繰出し位置を固
定的に定めると共に、このアーム旋回軌跡中でかつ前記
回動軸を挾んで前記原紙繰出し位置と対向する所定位置
に紙継ぎ待機位置を固定的に定め、次回使用予定の原紙
ロールを装填した前記第1支持アームを前記紙継ぎ待機
位置で待機させると共に、現在使用中の原紙ロールを装
填した前記第2支持アームを前記原紙繰出し位置に位置
させ、この使用中に係る前記原紙ロールからの旧原紙
を、前記紙継ぎ待機位置で待機中の原紙ロールに貼着し
た両面接着テープと近接する経路を経て系外の原紙貯留
供給機構に向け繰出し、繰出し中の原紙ロールから待機
中の原紙ロールに原紙を切換える際は、所要の紙継ぎ指
令により、前記旧原紙の繰出経路を挾んで前記紙継ぎ待
機位置に設けた貼着機構を作動させ、前記繰出し中の旧
原紙を待機中の原紙ロールに貼着した両面接着テープに
押圧することにより、待機中の原紙ロールの新原紙と前
記旧原紙との紙継ぎ並びに前記紙継ぎ位置より上流側で
の旧原紙の切断を行ない、前記紙継ぎがなされた新原紙
を、紙継ぎ待機位置にある第1支持アームに装填した原
紙ロールから引続き系外の原紙貯留供給機構に向け繰出
し、先に使用が終了した旧原紙ロールを前記原紙繰出し
位置にある第2支持アームから取外した後、原紙始端部
に両面接着テープを貼着した次回使用予定の原紙ロール
を前記第2支持アームに装填し、次いで前記ミルロール
スタンドを略半回転させることにより、次回使用予定の
原紙ロールを装填した前記第2支持アームを前記紙継ぎ
待機位置に到来待機させると共に、使用中に係る原紙ロ
ールを装填した前記第1支持アームを前記原紙繰出し位
置に到来させ、この使用中に係る原紙ロールからの新原
紙を引続き原紙貯留供給機構を経て系外に繰出すように
したことを特徴とする。
【0011】また前述の方法を好適に実施するため本願
の別の発明に係る原紙供給装置は、回動軸を中心として
反対方向に延出する第1支持アームおよび第2支持アー
ムを備え、各支持アームに原紙ロールが着脱自在に装填
されるターンオーバ式のミルロールスタンドと、前記ミ
ルロールスタンドのアーム旋回軌跡中に固定的に定めた
紙継ぎ待機位置に配設され、該軌跡中で前記回動軸を挾
んで固定的に定めた原紙繰出し位置に位置する原紙ロー
ルから繰出される旧原紙の繰出経路を挾んで、前記前記
紙継ぎ待機位置で待機中の原紙ロールに貼着した両面接
着テープと対向する貼着・切断機構と、前記原紙繰出し
位置に位置する支持アームに装填した原紙ロールから繰
出し中の旧原紙の下流側に設けられ、系外の紙消費機構
に向け繰出される該旧原紙を所要量だけ貯留すると共に
供給も行なう原紙貯留供給機構とから構成したことを特
徴とする。
の別の発明に係る原紙供給装置は、回動軸を中心として
反対方向に延出する第1支持アームおよび第2支持アー
ムを備え、各支持アームに原紙ロールが着脱自在に装填
されるターンオーバ式のミルロールスタンドと、前記ミ
ルロールスタンドのアーム旋回軌跡中に固定的に定めた
紙継ぎ待機位置に配設され、該軌跡中で前記回動軸を挾
んで固定的に定めた原紙繰出し位置に位置する原紙ロー
ルから繰出される旧原紙の繰出経路を挾んで、前記前記
紙継ぎ待機位置で待機中の原紙ロールに貼着した両面接
着テープと対向する貼着・切断機構と、前記原紙繰出し
位置に位置する支持アームに装填した原紙ロールから繰
出し中の旧原紙の下流側に設けられ、系外の紙消費機構
に向け繰出される該旧原紙を所要量だけ貯留すると共に
供給も行なう原紙貯留供給機構とから構成したことを特
徴とする。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る紙継ぎ方法につき、これ
を好適に実施し得る装置との関係において、好適な実施
例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図
1は、実施例に係る原紙供給装置を概略的に示す正面図
であって、ミルロールスタンド10は、ターンオーバ形
式のものが採用される。すなわち、所定間隔離間して立
設した側壁12,12の対向する位置に、図2に示す如
く、回動軸14が夫々回動自在に枢支され、両回動軸1
4,14は、駆動モータ16および動力伝達手段18を
介して同期的に回転(360°)するよう構成される。各
側壁12の内側に突出する各回動軸14の端部に、図示
形状の支持板20がその中央部において夫々一体的に回
動するよう固定されている。また、対向する支持板2
0,20の回動軸14,14から離間する両端部間に、一
対の案内軸22,22が夫々架設され、両案内軸22,2
2に一対の支持アーム24,24の基部が摺動自在に配
設されている。そして一対の支持アーム24,24を、
電動機またはシリンダ(何れも図示せず)により相対的に
近接方向および離間方向へ移動させ得るようになってい
る。
を好適に実施し得る装置との関係において、好適な実施
例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図
1は、実施例に係る原紙供給装置を概略的に示す正面図
であって、ミルロールスタンド10は、ターンオーバ形
式のものが採用される。すなわち、所定間隔離間して立
設した側壁12,12の対向する位置に、図2に示す如
く、回動軸14が夫々回動自在に枢支され、両回動軸1
4,14は、駆動モータ16および動力伝達手段18を
介して同期的に回転(360°)するよう構成される。各
側壁12の内側に突出する各回動軸14の端部に、図示
形状の支持板20がその中央部において夫々一体的に回
動するよう固定されている。また、対向する支持板2
0,20の回動軸14,14から離間する両端部間に、一
対の案内軸22,22が夫々架設され、両案内軸22,2
2に一対の支持アーム24,24の基部が摺動自在に配
設されている。そして一対の支持アーム24,24を、
電動機またはシリンダ(何れも図示せず)により相対的に
近接方向および離間方向へ移動させ得るようになってい
る。
【0013】前記各支持アーム24の先端部には、図2
に示す如く、対をなす他方の支持アーム24の先端部に
指向して突出するセンターブロック26が固定されてお
り、両センターブロック26,26により原紙ロール2
8の紙管を両側からチャッキング可能となっている。す
なわち、ミルロールスタンド10では、支持板20,2
0間に2基のアーム対を備え、各アーム対に原紙ロール
28を夫々装填し得るよう構成される。なお、実施例の
ミルロールスタンド10では、原紙ロール28,28を
装填した際の重量バランス等を考慮して、支持板20,
20に配設されるアーム対の先端を相互に異なる方向に
延出するよう設定している。そして、図1に示す如く、
両アーム対におけるセンターブロック26,26の中心
が、前記回動軸14の中心と略水平一致する姿勢で、通
常の運転が行なわれるよう構成される。なお図1におい
て、回動軸14を挟んだ左側でかつミルロールスタンド
10のアーム旋回軌跡に原紙繰出し位置FPが固定的に
定められ、また回動軸14を挟む右側でかつミルロール
スタンド10のアーム旋回軌跡に紙継ぎ待機位置WPが
固定的に定められている。
に示す如く、対をなす他方の支持アーム24の先端部に
指向して突出するセンターブロック26が固定されてお
り、両センターブロック26,26により原紙ロール2
8の紙管を両側からチャッキング可能となっている。す
なわち、ミルロールスタンド10では、支持板20,2
0間に2基のアーム対を備え、各アーム対に原紙ロール
28を夫々装填し得るよう構成される。なお、実施例の
ミルロールスタンド10では、原紙ロール28,28を
装填した際の重量バランス等を考慮して、支持板20,
20に配設されるアーム対の先端を相互に異なる方向に
延出するよう設定している。そして、図1に示す如く、
両アーム対におけるセンターブロック26,26の中心
が、前記回動軸14の中心と略水平一致する姿勢で、通
常の運転が行なわれるよう構成される。なお図1におい
て、回動軸14を挟んだ左側でかつミルロールスタンド
10のアーム旋回軌跡に原紙繰出し位置FPが固定的に
定められ、また回動軸14を挟む右側でかつミルロール
スタンド10のアーム旋回軌跡に紙継ぎ待機位置WPが
固定的に定められている。
【0014】前記支持板20の両端部には、図1に示す
如く、前記対応する支持アーム24の延出方向と逆方向
に延出する図示形状のブラケット30が夫々配設固定さ
れ、対向するブラケット30,30間に、一対の案内ロ
ーラ32,32が回動自在に架設されている。そして、
対応する支持アーム24,24間に装填された原紙ロー
ル28から繰出された旧原紙OWは、該案内ローラ3
2,32を介して後述する原紙貯留供給機構36に供給
されるようになっている。またこの案内ローラ32,3
2は、前記原紙繰出し位置FPに臨む原紙ロール28か
ら繰出されて原紙貯留供給機構36に供給される旧原紙
OWを、該原紙ロール28の直径が変化しても、前記紙
継ぎ待機位置WPに臨む原紙ロール28と干渉しない位
置を常に走行させるべく機能する。なお、前記センター
ブロック26には、原紙ロール28の回転時における慣
性による原紙の過剰な繰出しを防止するために、制動手
段(図示せず)が同軸的に配設されて、当該センターブロ
ック26の回転に対して制動を付与するようになってい
る。また、センターブロック26には、原紙ロール28
の巻戻し装置(図示せず)が配設され、後述する紙継ぎ作
業に際して旧原紙OWを切断した際に、該ロール28か
ら垂れ下がる旧原紙OWを巻戻し得るよう構成されてい
る。
如く、前記対応する支持アーム24の延出方向と逆方向
に延出する図示形状のブラケット30が夫々配設固定さ
れ、対向するブラケット30,30間に、一対の案内ロ
ーラ32,32が回動自在に架設されている。そして、
対応する支持アーム24,24間に装填された原紙ロー
ル28から繰出された旧原紙OWは、該案内ローラ3
2,32を介して後述する原紙貯留供給機構36に供給
されるようになっている。またこの案内ローラ32,3
2は、前記原紙繰出し位置FPに臨む原紙ロール28か
ら繰出されて原紙貯留供給機構36に供給される旧原紙
OWを、該原紙ロール28の直径が変化しても、前記紙
継ぎ待機位置WPに臨む原紙ロール28と干渉しない位
置を常に走行させるべく機能する。なお、前記センター
ブロック26には、原紙ロール28の回転時における慣
性による原紙の過剰な繰出しを防止するために、制動手
段(図示せず)が同軸的に配設されて、当該センターブロ
ック26の回転に対して制動を付与するようになってい
る。また、センターブロック26には、原紙ロール28
の巻戻し装置(図示せず)が配設され、後述する紙継ぎ作
業に際して旧原紙OWを切断した際に、該ロール28か
ら垂れ下がる旧原紙OWを巻戻し得るよう構成されてい
る。
【0015】前記側壁12,12の上部には、図1に示
す如く、多数のダンサーローラ34で構成される公知の
原紙貯留供給機構36が配設され、前記原紙ロール28
から繰出された旧原紙OWは、前記案内ローラ32,3
2を介して原紙貯留供給機構36に供給される。更に旧
原紙OWは、該原紙貯留供給機構36のダンサーローラ
群に所要パターンで巻掛けられた後、系外の紙消費機構
に供給されるようになっている。なお符号37は、前記
両側板12,12における原紙繰出し位置FPから離間
する側において回転自在に架設した固定アイドラローラ
を示し、原紙繰出し位置FPの原紙ロール28から繰出
されて案内ローラ32,32を経た旧原紙OWは、複数
の固定アイドラローラ37を介して原紙貯留供給機構3
6に案内される。
す如く、多数のダンサーローラ34で構成される公知の
原紙貯留供給機構36が配設され、前記原紙ロール28
から繰出された旧原紙OWは、前記案内ローラ32,3
2を介して原紙貯留供給機構36に供給される。更に旧
原紙OWは、該原紙貯留供給機構36のダンサーローラ
群に所要パターンで巻掛けられた後、系外の紙消費機構
に供給されるようになっている。なお符号37は、前記
両側板12,12における原紙繰出し位置FPから離間
する側において回転自在に架設した固定アイドラローラ
を示し、原紙繰出し位置FPの原紙ロール28から繰出
されて案内ローラ32,32を経た旧原紙OWは、複数
の固定アイドラローラ37を介して原紙貯留供給機構3
6に案内される。
【0016】前記原紙貯留供給機構36より原紙供給方
向上流側で、かつ前記紙継ぎ待機位置WPに臨む原紙ロ
ール28の下方を走行する旧原紙OWを挟んで該原紙ロ
ール28と対向する位置に、供給中の旧原紙OWと待機
中の新原紙NWの始端部とを貼着すると共に、旧原紙O
Wを切断する貼着・切断機構38が配設されている。す
なわち、図2に示す如く、前記側壁12,12の対向面
に一対のガイドシャフト40,40が平行に配設され、
各シャフト40に保持部材42が摺動自在に配設され
る。対向する一対の保持部材42,42の間に、原紙供
給方向に所定間隔離間して一対のローラ44,44が回
転自在に枢支され、両ローラ44,44間に無端ベルト
46が巻掛けられている。また各保持部材42には、各
側壁12に配設した油圧シリンダ48のピストンロッド
48aが接続され、一対の油圧シリンダ48,48を正
逆方向に同期付勢することにより、保持部材42,42
はガイドシャフト40,40に沿って進退移動する。な
お、ガイドシャフト40,40は、紙継ぎ待機位置WP
に臨む原紙ロール28の軸心を指向するよう位置決めさ
れており、該シャフト40,40に沿って前進する無端
ベルト46を、旧原紙OWを介して原紙ロール28の外
周面に当接し得るようになっている。また無端ベルト4
6の幅寸法は、当該ミルロールスタンド10に装填され
る各種原紙ロール28の幅寸法より長く設定されてお
り、旧原紙OWの幅方向全体を新原紙NWの幅方向全体
に亘って当接可能に構成される。
向上流側で、かつ前記紙継ぎ待機位置WPに臨む原紙ロ
ール28の下方を走行する旧原紙OWを挟んで該原紙ロ
ール28と対向する位置に、供給中の旧原紙OWと待機
中の新原紙NWの始端部とを貼着すると共に、旧原紙O
Wを切断する貼着・切断機構38が配設されている。す
なわち、図2に示す如く、前記側壁12,12の対向面
に一対のガイドシャフト40,40が平行に配設され、
各シャフト40に保持部材42が摺動自在に配設され
る。対向する一対の保持部材42,42の間に、原紙供
給方向に所定間隔離間して一対のローラ44,44が回
転自在に枢支され、両ローラ44,44間に無端ベルト
46が巻掛けられている。また各保持部材42には、各
側壁12に配設した油圧シリンダ48のピストンロッド
48aが接続され、一対の油圧シリンダ48,48を正
逆方向に同期付勢することにより、保持部材42,42
はガイドシャフト40,40に沿って進退移動する。な
お、ガイドシャフト40,40は、紙継ぎ待機位置WP
に臨む原紙ロール28の軸心を指向するよう位置決めさ
れており、該シャフト40,40に沿って前進する無端
ベルト46を、旧原紙OWを介して原紙ロール28の外
周面に当接し得るようになっている。また無端ベルト4
6の幅寸法は、当該ミルロールスタンド10に装填され
る各種原紙ロール28の幅寸法より長く設定されてお
り、旧原紙OWの幅方向全体を新原紙NWの幅方向全体
に亘って当接可能に構成される。
【0017】なお前記保持部材42,42間には、両ロ
ーラ44,44の間に小径の補助ローラ50が回動自在
に配設され、前記無端ベルト46を原紙ロール28の外
周面に当接した際に、該ベルト46が下方に撓むのを防
止するようになっている。また保持部材42,42にお
ける上流側には、図1に示す如く、旧原紙OWと新原紙
NWとの貼着部より上流側で旧原紙OWを幅方向に亘っ
て切断するナイフ51が配設される。このナイフ51
は、常には旧原紙OWの走行経路から離間する位置に退
避しており、無端ベルト46により旧原紙OWが新原紙
NWに当接された際に、図示しない駆動手段により作動
されて旧原紙OWを切断するよう構成されている。
ーラ44,44の間に小径の補助ローラ50が回動自在
に配設され、前記無端ベルト46を原紙ロール28の外
周面に当接した際に、該ベルト46が下方に撓むのを防
止するようになっている。また保持部材42,42にお
ける上流側には、図1に示す如く、旧原紙OWと新原紙
NWとの貼着部より上流側で旧原紙OWを幅方向に亘っ
て切断するナイフ51が配設される。このナイフ51
は、常には旧原紙OWの走行経路から離間する位置に退
避しており、無端ベルト46により旧原紙OWが新原紙
NWに当接された際に、図示しない駆動手段により作動
されて旧原紙OWを切断するよう構成されている。
【0018】前記ミルロールスタンド10には、前記紙
継ぎ待機位置WPに臨む原紙ロール28における原紙の
始端部(両面接着テープ52)を、前記貼着・切断機構3
8と対向する位置に位置決めする手段が配設されてい
る。この位置決め手段は、図3に示す如く、原紙始端部
を検出するセンサ54と、前記支持アーム24,24間
に装填されている原紙ロール28を所要方向に回転させ
る駆動手段56とから構成される。駆動手段56は、図
に示す如く、原紙ロール28の軸心と平行に延在する逆
ねじ軸58を備え、該逆ねじ軸58には、一対の駆動モ
ータ60,60がナット62,62を介して夫々配設され
ている。また、逆ねじ軸58は調節モータ64に接続さ
れ、該モータ64により逆ねじ軸58を正逆回転するこ
とによって、一対の駆動モータ60,60を相互に近接
および離間移動するよう構成してある。
継ぎ待機位置WPに臨む原紙ロール28における原紙の
始端部(両面接着テープ52)を、前記貼着・切断機構3
8と対向する位置に位置決めする手段が配設されてい
る。この位置決め手段は、図3に示す如く、原紙始端部
を検出するセンサ54と、前記支持アーム24,24間
に装填されている原紙ロール28を所要方向に回転させ
る駆動手段56とから構成される。駆動手段56は、図
に示す如く、原紙ロール28の軸心と平行に延在する逆
ねじ軸58を備え、該逆ねじ軸58には、一対の駆動モ
ータ60,60がナット62,62を介して夫々配設され
ている。また、逆ねじ軸58は調節モータ64に接続さ
れ、該モータ64により逆ねじ軸58を正逆回転するこ
とによって、一対の駆動モータ60,60を相互に近接
および離間移動するよう構成してある。
【0019】前記各駆動モータ60の出力軸には、コー
ン状の回転体66が一方向クラッチ68を介して接続さ
れ、両モータ60,60を相互に近接させた際に、両回
転体66,66が原紙ロール28の幅方向の両端面に当
接するよう構成される。そして、この状態で駆動モータ
60,60により回転体66,66を相互に反対方向に回
転することにより、原紙ロール28は所要方向に回転さ
れる。また、前記センサ54や駆動手段56は、図示し
ない制御手段に接続され、駆動手段56により回転され
る原紙ロール28における新原紙NWの始端部をセンサ
54が検出した際に、該駆動手段56を停止し、該始端
部を前記貼着・切断機構38と対向する位置に位置決め
するよう設定されている。
ン状の回転体66が一方向クラッチ68を介して接続さ
れ、両モータ60,60を相互に近接させた際に、両回
転体66,66が原紙ロール28の幅方向の両端面に当
接するよう構成される。そして、この状態で駆動モータ
60,60により回転体66,66を相互に反対方向に回
転することにより、原紙ロール28は所要方向に回転さ
れる。また、前記センサ54や駆動手段56は、図示し
ない制御手段に接続され、駆動手段56により回転され
る原紙ロール28における新原紙NWの始端部をセンサ
54が検出した際に、該駆動手段56を停止し、該始端
部を前記貼着・切断機構38と対向する位置に位置決め
するよう設定されている。
【0020】前記ミルロールスタンド10における原紙
繰出し位置FPに臨むアーム対の下方には、図1に示す
如く、台車70が搬入可能になっており、該台車70を
介して紙継ぎの完了した使用済みの原紙ロール28を搬
出したり、次回使用予定の原紙ロール28をアーム対に
装填するためにスタンド内に搬入するよう構成されてい
る。
繰出し位置FPに臨むアーム対の下方には、図1に示す
如く、台車70が搬入可能になっており、該台車70を
介して紙継ぎの完了した使用済みの原紙ロール28を搬
出したり、次回使用予定の原紙ロール28をアーム対に
装填するためにスタンド内に搬入するよう構成されてい
る。
【0021】
【実施例の作用】次に、このように構成した実施例に係
る原紙供給装置の作用につき、紙継ぎ方法との関係にお
いて以下説明する。図1に示す如く、原紙繰出し位置F
Pに臨むアーム対に装填されている原紙ロール28から
繰出された旧原紙OWは、前記案内ローラ32,32を
介して、待機中の原紙ロール28および貼着・切断機構
38の間を通過し、前記原紙貯留供給機構36を介して
系外の紙消費機構に供給されている。また前記紙継ぎ待
機位置WPに臨むアーム対には、次回使用予定の原紙ロ
ール28が装填されると共に、その新原紙NWの始端部
に予め貼着されている両面接着テープ52が、前記貼着
・切断機構38と対向する位置に位置決めされている。
なお、新原紙NWの始端部は、両面接着テープ52によ
りロール28に貼着されて垂れ下がらないようになって
いる。
る原紙供給装置の作用につき、紙継ぎ方法との関係にお
いて以下説明する。図1に示す如く、原紙繰出し位置F
Pに臨むアーム対に装填されている原紙ロール28から
繰出された旧原紙OWは、前記案内ローラ32,32を
介して、待機中の原紙ロール28および貼着・切断機構
38の間を通過し、前記原紙貯留供給機構36を介して
系外の紙消費機構に供給されている。また前記紙継ぎ待
機位置WPに臨むアーム対には、次回使用予定の原紙ロ
ール28が装填されると共に、その新原紙NWの始端部
に予め貼着されている両面接着テープ52が、前記貼着
・切断機構38と対向する位置に位置決めされている。
なお、新原紙NWの始端部は、両面接着テープ52によ
りロール28に貼着されて垂れ下がらないようになって
いる。
【0022】コルゲートマシンの稼動中に生ずるオーダ
変更に伴い、原紙のオーダチェンジ指令(紙継ぎ指令)が
なされると、前記貼着・切断機構38の油圧シリンダ4
8,48がピストンロッド48a,48aを延出する方向
に付勢され、前記保持部材42,42はガイドシャフト
40,40に沿って待機中の原紙ロール28に向けて近
接移動する。これにより、図4に示す如く、前記無端ベ
ルト46を介して繰出し供給中の旧原紙OWが待機中の
原紙ロール28の外周面に当接される。前述した如く、
待機中の原紙ロール28の貼着・切断機構38と対向す
る位置には、両面接着テープ52が臨んでいるので、該
テープ52に旧原紙OWが貼着されることとなる。また
貼着・切断機構38の上流側に配設したナイフ51が作
動し、新原紙NWと旧原紙OWとの貼着部より上流側で
旧原紙OWを切断する。なお、旧原紙OWの原紙ロール
28から垂れ下がる部位は、センターブロック26に配
設した巻戻し装置を介してロール28に巻戻される。
変更に伴い、原紙のオーダチェンジ指令(紙継ぎ指令)が
なされると、前記貼着・切断機構38の油圧シリンダ4
8,48がピストンロッド48a,48aを延出する方向
に付勢され、前記保持部材42,42はガイドシャフト
40,40に沿って待機中の原紙ロール28に向けて近
接移動する。これにより、図4に示す如く、前記無端ベ
ルト46を介して繰出し供給中の旧原紙OWが待機中の
原紙ロール28の外周面に当接される。前述した如く、
待機中の原紙ロール28の貼着・切断機構38と対向す
る位置には、両面接着テープ52が臨んでいるので、該
テープ52に旧原紙OWが貼着されることとなる。また
貼着・切断機構38の上流側に配設したナイフ51が作
動し、新原紙NWと旧原紙OWとの貼着部より上流側で
旧原紙OWを切断する。なお、旧原紙OWの原紙ロール
28から垂れ下がる部位は、センターブロック26に配
設した巻戻し装置を介してロール28に巻戻される。
【0023】ここで、前記無端ベルト46を介して繰出
し供給中の旧原紙OWが待機中の原紙ロール28の外周
面に当接されると、該旧原紙OWに制動力(停止してい
る重量の大きな原紙ロール28に当接されるために生ず
る)が付与されてその繰出し速度が低下することとな
り、前記紙消費機構側での原紙の供給速度との間に速度
差を生ずる。このときには、前記原紙貯留供給機構36
のダンサーローラ34が移動して(図5参照)、該貯留機
構36に貯留されている旧原紙OWが紙消費機構へ供給
される。すなわち、旧原紙OWと新原紙NWとの紙継ぎ
作業中においても、紙消費機構へは一定の供給速度で旧
原紙OWが供給される。
し供給中の旧原紙OWが待機中の原紙ロール28の外周
面に当接されると、該旧原紙OWに制動力(停止してい
る重量の大きな原紙ロール28に当接されるために生ず
る)が付与されてその繰出し速度が低下することとな
り、前記紙消費機構側での原紙の供給速度との間に速度
差を生ずる。このときには、前記原紙貯留供給機構36
のダンサーローラ34が移動して(図5参照)、該貯留機
構36に貯留されている旧原紙OWが紙消費機構へ供給
される。すなわち、旧原紙OWと新原紙NWとの紙継ぎ
作業中においても、紙消費機構へは一定の供給速度で旧
原紙OWが供給される。
【0024】前記油圧シリンダ48,48を逆付勢して
無端ベルト46を原紙ロール28から離間させると共
に、センターブロック26,26の制動手段を解除する
と、図5に示す如く、前記原紙貯留供給機構36に残っ
ている旧原紙OWが消費されるのに引き続いて新原紙N
Wが紙消費機構に供給される。また、無端ベルト46は
原紙供給方向に走行するので、該無端ベルト46に接触
する新原紙NWの走行に支障を来たすことはない。更
に、原紙貯留供給機構36は初期の貯留状態に復帰す
る。
無端ベルト46を原紙ロール28から離間させると共
に、センターブロック26,26の制動手段を解除する
と、図5に示す如く、前記原紙貯留供給機構36に残っ
ている旧原紙OWが消費されるのに引き続いて新原紙N
Wが紙消費機構に供給される。また、無端ベルト46は
原紙供給方向に走行するので、該無端ベルト46に接触
する新原紙NWの走行に支障を来たすことはない。更
に、原紙貯留供給機構36は初期の貯留状態に復帰す
る。
【0025】前記旧原紙OWと新原紙NWとの紙継ぎが
完了すると、原紙繰出し位置FPに臨むアーム対に装填
されている使用済みの原紙ロール28を、次回使用予定
に係る原紙ロール28と交換する作業が行なわれる。す
なわち、前記台車70を原紙繰出し位置FPに臨む原紙
ロール28の下方に搬入した状態で、前記回動軸14,
14を反時計方向に回動し、該原紙ロール28を台車7
0の載置面に近づける。次いで、支持アーム24,24
を相互に離間することにより、原紙ロール28はアーム
対から外れて台車70に移載される。この台車70を搬
出した後、次回使用予定の原紙ロール28を載置した別
の台車70をアーム対の下方に搬入する。なお、次回使
用予定の原紙ロール28においては、予めその原紙始端
部に両面接着テープ52が貼着されている。
完了すると、原紙繰出し位置FPに臨むアーム対に装填
されている使用済みの原紙ロール28を、次回使用予定
に係る原紙ロール28と交換する作業が行なわれる。す
なわち、前記台車70を原紙繰出し位置FPに臨む原紙
ロール28の下方に搬入した状態で、前記回動軸14,
14を反時計方向に回動し、該原紙ロール28を台車7
0の載置面に近づける。次いで、支持アーム24,24
を相互に離間することにより、原紙ロール28はアーム
対から外れて台車70に移載される。この台車70を搬
出した後、次回使用予定の原紙ロール28を載置した別
の台車70をアーム対の下方に搬入する。なお、次回使
用予定の原紙ロール28においては、予めその原紙始端
部に両面接着テープ52が貼着されている。
【0026】前記回動軸14,14を回動し、当該アー
ム対のセンターブロック26,26と原紙ロール28の
紙管との中心合わせを行なった後、両支持アーム24,
24を相互に近接することにより、該原紙ロール28は
センターブロック26,26にチャッキングされる(図6
参照)。次いで、図7に示す如く、回動軸14,14を時
計方向に回動し、現在供給中の旧原紙OW(前回の新原
紙NW)の原紙ロール28を、図8に示す原紙繰出し位
置FPに臨ませると共に、新たに装填した原紙ロール2
8を紙継ぎ待機位置WPに臨ませる。このとき、原紙ロ
ール28から繰出し供給中の旧原紙OWは、前記案内ロ
ーラ32,32を介して紙継ぎ待機位置WPに臨む原紙
ロール28と干渉しない位置を走行するよう案内され
る。また、新たな原紙ロール28が紙継ぎ待機位置WP
に到来すると、図3に示す位置決め手段における駆動手
段56の一対の回転体66,66が、原紙ロール28の
両端面に当接すると共に、該回転体66,66が相互に
反対方向に回転して原紙ロール28を回転させる。そし
て、前記センサ54が次回使用に係る新原紙NWの始端
部(両面接着テープ52)を検出した時点で駆動手段56
を停止することにより、新原紙NWの始端部に貼着した
両面接着テープ52が前記貼着・切断機構38と対向す
る位置で原紙ロール28が停止され、該原紙ロール28
は次の紙継ぎを待機することとなる。
ム対のセンターブロック26,26と原紙ロール28の
紙管との中心合わせを行なった後、両支持アーム24,
24を相互に近接することにより、該原紙ロール28は
センターブロック26,26にチャッキングされる(図6
参照)。次いで、図7に示す如く、回動軸14,14を時
計方向に回動し、現在供給中の旧原紙OW(前回の新原
紙NW)の原紙ロール28を、図8に示す原紙繰出し位
置FPに臨ませると共に、新たに装填した原紙ロール2
8を紙継ぎ待機位置WPに臨ませる。このとき、原紙ロ
ール28から繰出し供給中の旧原紙OWは、前記案内ロ
ーラ32,32を介して紙継ぎ待機位置WPに臨む原紙
ロール28と干渉しない位置を走行するよう案内され
る。また、新たな原紙ロール28が紙継ぎ待機位置WP
に到来すると、図3に示す位置決め手段における駆動手
段56の一対の回転体66,66が、原紙ロール28の
両端面に当接すると共に、該回転体66,66が相互に
反対方向に回転して原紙ロール28を回転させる。そし
て、前記センサ54が次回使用に係る新原紙NWの始端
部(両面接着テープ52)を検出した時点で駆動手段56
を停止することにより、新原紙NWの始端部に貼着した
両面接着テープ52が前記貼着・切断機構38と対向す
る位置で原紙ロール28が停止され、該原紙ロール28
は次の紙継ぎを待機することとなる。
【0027】このように、本実施例に係る原紙供給装置
によれば、次回使用予定に係る原紙ロールをミルロール
スタンドに装填する前に、その原紙始端部に予め両面接
着テープを貼着しておくだけで、後は作業者の手作業を
要することなく、旧原紙と新原紙との紙継ぎを自動的に
行なうことができる。すなわち、ミルロールスタンドに
原紙ロールを装填した以後には人手は介在しないので、
原紙交換に要するサイクルタイムを短縮し得ると共に、
作業者を危険を伴う作業から解放することができる。ま
た、紙継ぎ作業を完全に自動化したことにより、コルゲ
ートマシンにおける全自動化を達成することが可能とな
る。
によれば、次回使用予定に係る原紙ロールをミルロール
スタンドに装填する前に、その原紙始端部に予め両面接
着テープを貼着しておくだけで、後は作業者の手作業を
要することなく、旧原紙と新原紙との紙継ぎを自動的に
行なうことができる。すなわち、ミルロールスタンドに
原紙ロールを装填した以後には人手は介在しないので、
原紙交換に要するサイクルタイムを短縮し得ると共に、
作業者を危険を伴う作業から解放することができる。ま
た、紙継ぎ作業を完全に自動化したことにより、コルゲ
ートマシンにおける全自動化を達成することが可能とな
る。
【0028】
【別実施例について】図9は、本発明に係る原紙供給装
置の別の実施例を示すものであって、図1の実施例に係
る原紙供給装置を2基(例えば一方を中芯紙用、他方を
ライナ用とするもの)直列に備え、両ミルロールスタン
ド10,10の間に、原紙ロール28の搬入および搬出
を行なうコンベヤ72を配設したものである。そしてこ
の実施例では、前記回動軸14,14に対してコンベヤ
72を指向する側が原紙繰出し位置FPとされ、該原紙
繰出し位置FPに臨む原紙ロール28,28から繰出さ
れた旧原紙OW,OWが、上部に配設した各原紙貯留供
給機構36,36を介して紙消費機構に供給されるよう
構成される。なおコンベヤ72としては、図において前
側から新たな原紙ロール28を搬入すると共に、使用済
みの原紙ロール28は後側から搬出する方式や、原紙ロ
ール28の搬入および搬出を何れも前側からのみ行なう
方式等が、設置スペースに応じて適宜採用可能である。
置の別の実施例を示すものであって、図1の実施例に係
る原紙供給装置を2基(例えば一方を中芯紙用、他方を
ライナ用とするもの)直列に備え、両ミルロールスタン
ド10,10の間に、原紙ロール28の搬入および搬出
を行なうコンベヤ72を配設したものである。そしてこ
の実施例では、前記回動軸14,14に対してコンベヤ
72を指向する側が原紙繰出し位置FPとされ、該原紙
繰出し位置FPに臨む原紙ロール28,28から繰出さ
れた旧原紙OW,OWが、上部に配設した各原紙貯留供
給機構36,36を介して紙消費機構に供給されるよう
構成される。なおコンベヤ72としては、図において前
側から新たな原紙ロール28を搬入すると共に、使用済
みの原紙ロール28は後側から搬出する方式や、原紙ロ
ール28の搬入および搬出を何れも前側からのみ行なう
方式等が、設置スペースに応じて適宜採用可能である。
【0029】また図10は、更に別の実施例を示すもの
であって、原紙の貯留機構36をミルロールスタンド1
0の側部に配設した原紙供給装置を2基直列に配設した
ものである。すなわち、両ミルロールスタンド10,1
0の離間する側部に、原紙繰出し位置FPに臨む原紙ロ
ール28,28から繰出された旧原紙OW,OWを所要量
だけ貯留可能な原紙貯留供給機構36,36が配設さ
れ、該原紙貯留供給機構36,36を介して各旧原紙O
W,OWは紙消費機構に供給される。この実施例では、
ミルロールスタンド10の上方に原紙貯留供給機構36
を設けないので、装置全体の高さ寸法を低く設定するこ
とが可能となる。
であって、原紙の貯留機構36をミルロールスタンド1
0の側部に配設した原紙供給装置を2基直列に配設した
ものである。すなわち、両ミルロールスタンド10,1
0の離間する側部に、原紙繰出し位置FPに臨む原紙ロ
ール28,28から繰出された旧原紙OW,OWを所要量
だけ貯留可能な原紙貯留供給機構36,36が配設さ
れ、該原紙貯留供給機構36,36を介して各旧原紙O
W,OWは紙消費機構に供給される。この実施例では、
ミルロールスタンド10の上方に原紙貯留供給機構36
を設けないので、装置全体の高さ寸法を低く設定するこ
とが可能となる。
【0030】なお、実施例では原紙ロールの始端部を貼
着・切断機構と対向する位置に位置決めするために該原
紙ロールを回転する手段として、駆動手段を別途設ける
場合につき説明したが、センターブロックに配設した巻
戻し装置を利用して原紙ロールを回転するようにしても
よい。また、アーム対に対する原紙ロールの装填は、回
動軸を回動させてセンターブロックの中心を台車に載置
されている原紙ロールの紙管中心に一致させるようにし
たが、例えば台車にリフターを配設し、該リフターを昇
降させることにより原紙ロールの紙管とセンターブロッ
クとの中心合わせを行なうようにすることも可能であ
る。更に、実施例ではオーダ変更指令に際しての紙継ぎ
作業につき説明したが、同一種の原紙を連続的に紙消費
機構に供給する場合に、繰出し供給中の原紙の残量が所
定量になったことを検出して、新たな原紙ロールの原紙
に紙継ぎする場合にも紙継ぎ作業を全自動で行ない得る
こと勿論である。
着・切断機構と対向する位置に位置決めするために該原
紙ロールを回転する手段として、駆動手段を別途設ける
場合につき説明したが、センターブロックに配設した巻
戻し装置を利用して原紙ロールを回転するようにしても
よい。また、アーム対に対する原紙ロールの装填は、回
動軸を回動させてセンターブロックの中心を台車に載置
されている原紙ロールの紙管中心に一致させるようにし
たが、例えば台車にリフターを配設し、該リフターを昇
降させることにより原紙ロールの紙管とセンターブロッ
クとの中心合わせを行なうようにすることも可能であ
る。更に、実施例ではオーダ変更指令に際しての紙継ぎ
作業につき説明したが、同一種の原紙を連続的に紙消費
機構に供給する場合に、繰出し供給中の原紙の残量が所
定量になったことを検出して、新たな原紙ロールの原紙
に紙継ぎする場合にも紙継ぎ作業を全自動で行ない得る
こと勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る紙継
ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置によれば、ミ
ルロールスタンドに原紙ロールを装填した以後は、人手
を要することなく旧原紙と新原紙との紙継ぎを自動的に
行なうことができる。これにより、原紙ロール交換に要
するサイクルタイムを短縮し得ると共に、作業者を危険
を伴う作業から解放することができる。また、原紙供給
装置での紙継ぎ作業を完全に自動化したことにより、コ
ルゲートマシンにおける全自動化を達成することが可能
となる。更に、前述した特開昭50−70604号公報
に開示の自動紙継装置に内在している紙継ぎの不良や
失敗を招いて信頼性に乏しい欠点や、加速駆動用ロー
ルや貼合ロールを対で配設することによる製造コストが
嵩む等の欠点も併せて解消される。
ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置によれば、ミ
ルロールスタンドに原紙ロールを装填した以後は、人手
を要することなく旧原紙と新原紙との紙継ぎを自動的に
行なうことができる。これにより、原紙ロール交換に要
するサイクルタイムを短縮し得ると共に、作業者を危険
を伴う作業から解放することができる。また、原紙供給
装置での紙継ぎ作業を完全に自動化したことにより、コ
ルゲートマシンにおける全自動化を達成することが可能
となる。更に、前述した特開昭50−70604号公報
に開示の自動紙継装置に内在している紙継ぎの不良や
失敗を招いて信頼性に乏しい欠点や、加速駆動用ロー
ルや貼合ロールを対で配設することによる製造コストが
嵩む等の欠点も併せて解消される。
【図1】本発明の好適な実施例に係る原紙供給装置を概
略的に示す正面図である。
略的に示す正面図である。
【図2】図1に示す原紙供給装置の側面図である。
【図3】図1に示す原紙供給装置に採用される原紙ロー
ルの位置決め手段の説明図である。
ルの位置決め手段の説明図である。
【図4】図1に示す原紙供給装置を稼動させた場合にお
いて、貼着・切断機構により旧原紙を待機中の原紙ロー
ルの外周面に当接した状態を示す説明図である。
いて、貼着・切断機構により旧原紙を待機中の原紙ロー
ルの外周面に当接した状態を示す説明図である。
【図5】図1に示す原紙供給装置を稼動させた場合にお
いて、新原紙に旧原紙が貼着された状態を示す説明図で
ある。
いて、新原紙に旧原紙が貼着された状態を示す説明図で
ある。
【図6】図1に示す原紙供給装置を稼動させた場合にお
いて、使用済みの原紙ロールを次回使用予定の原紙ロー
ルに交換した状態を示す説明図である。
いて、使用済みの原紙ロールを次回使用予定の原紙ロー
ルに交換した状態を示す説明図である。
【図7】図1に示す原紙供給装置を稼動させた場合にお
いて、次回使用予定の原紙ロールを装填した状態で回動
軸を回動させた状態を示す説明図である。
いて、次回使用予定の原紙ロールを装填した状態で回動
軸を回動させた状態を示す説明図である。
【図8】図1に示す原紙供給装置を稼動させた場合にお
いて、現在使用中の旧原紙の原紙ロールが原紙繰出し位
置に臨むと共に、次回使用予定の原紙ロールが紙継ぎ待
機位置に臨む状態を示す説明図である。
いて、現在使用中の旧原紙の原紙ロールが原紙繰出し位
置に臨むと共に、次回使用予定の原紙ロールが紙継ぎ待
機位置に臨む状態を示す説明図である。
【図9】本発明の好適な別実施例に係る原紙供給装置を
概略的に示す正面図である。
概略的に示す正面図である。
【図10】本発明の好適な更に別の実施例に係る原紙供
給装置を概略的に示す正面図である。
給装置を概略的に示す正面図である。
10 ミルロールスタンド 14 回動軸 20 支持板 24 支持アーム 28 原紙ロール 36 原紙貯留供給機構 38 貼着・切断機構 52 両面接着テープ 54 センサ 56 駆動手段 OW 旧原紙 NW 新原紙 FP 原紙繰出し位置 WP 紙継ぎ待機位置
Claims (5)
- 【請求項1】 回動軸(14)を中心として夫々反対方向に
延出する第1支持アーム(24,24)および第2支持アーム
(24,24)を備え、各支持アーム(24,24)に原紙ロール(28)
が着脱自在に装填されるターンオーバ式ミルロールスタ
ンド(10)を使用する原紙の紙継ぎ方法であって、 前記ミルロールスタンド(10)におけるアーム旋回軌跡の
所定位置に原紙繰出し位置(FP)を固定的に定めると共
に、このアーム旋回軌跡中でかつ前記回動軸(14)を挾ん
で前記原紙繰出し位置(FP)と対向する所定位置に紙継ぎ
待機位置(WP)を固定的に定め、 次回使用予定の原紙ロール(28)を装填した前記第1支持
アーム(24,24)を前記紙継ぎ待機位置(WP)で待機させる
と共に、現在使用中の原紙ロール(28)を装填した前記第
2支持アーム(24,24)を前記原紙繰出し位置(FP)に位置
させ、この使用中に係る前記原紙ロール(28)からの旧原
紙(OW)を、前記紙継ぎ待機位置(WP)で待機中の原紙ロー
ル(28)に貼着した両面接着テープ(52)と近接する経路を
経て系外の原紙貯留供給機構(36)に向け繰出し、 繰出し中の原紙ロール(28)から待機中の原紙ロール(28)
に原紙を切換える際は、所要の紙継ぎ指令により、前記
旧原紙(OW)の繰出経路を挾んで前記紙継ぎ待機位置(WP)
に設けた貼着機構(38)を作動させ、前記繰出し中の旧原
紙(OW)を待機中の原紙ロール(28)に貼着した両面接着テ
ープ(52)に押圧することにより、待機中の原紙ロール(2
8)の新原紙(NW)と前記旧原紙(OW)との紙継ぎ並びに前記
紙継ぎ位置より上流側での旧原紙(OW)の切断を行ない、 前記紙継ぎがなされた新原紙(NW)を、紙継ぎ待機位置(W
P)にある第1支持アーム(24,24)に装填した原紙ロール
(28)から引続き系外の原紙貯留供給機構(36)に向け繰出
し、先に使用が終了した旧原紙ロール(28)を前記原紙繰
出し位置(FP)にある第2支持アーム(24,24)から取外し
た後、原紙始端部に両面接着テープ(52)を貼着した次回
使用予定の原紙ロール(28)を前記第2支持アーム(24,2
4)に装填し、 次いで前記ミルロールスタンド(10)を略半回転させるこ
とにより、次回使用予定の原紙ロール(28)を装填した前
記第2支持アーム(24,24)を前記紙継ぎ待機位置(WP)に
到来待機させると共に、使用中に係る原紙ロール(28)を
装填した前記第1支持アーム(24,24)を前記原紙繰出し
位置(FP)に到来させ、この使用中に係る原紙ロール(28)
からの新原紙(NW)を引続き原紙貯留供給機構(36)を経て
系外に繰出すようにしたことを特徴とするターンオーバ
式ミルロールスタンドでの紙継ぎ方法。 - 【請求項2】 前記貼着機構(38)により旧原紙(OW)を待
機中に係る原紙ロール(28)の外周面に押圧することによ
り旧原紙(OW)の繰出し速度が低下したときには、該速度
低下による不足を補う分だけ前記原紙貯留供給機構(36)
に貯留分の旧原紙(OW)を経外に向け繰出すようにした請
求項1記載のターンオーバ式ミルロールスタンドでの紙
継ぎ方法。 - 【請求項3】 回動軸(14)を中心として反対方向に延出
する第1支持アーム(24,24)および第2支持アーム(24,2
4)を備え、各支持アーム(24,24)に原紙ロール(28)が着
脱自在に装填されるターンオーバ式のミルロールスタン
ド(10)と、 前記ミルロールスタンド(10)のアーム旋回軌跡中に固定
的に定めた紙継ぎ待機位置(WP)に配設され、該軌跡中で
前記回動軸(14)を挾んで固定的に定めた原紙繰出し位置
(FP)に位置する原紙ロール(28)から繰出される旧原紙(O
W)の繰出経路を挾んで、前記前記紙継ぎ待機位置(WP)で
待機中の原紙ロール(28)に貼着した両面接着テープ(52)
と対向する貼着・切断機構(38)と、 前記原紙繰出し位置(FP)に位置する支持アーム(24,24)
に装填した原紙ロール(28)から繰出し中の旧原紙(OW)の
下流側に設けられ、系外の紙消費機構に向け繰出される
該旧原紙(OW)を所要量だけ貯留すると共に供給も行なう
原紙貯留供給機構(36)とから構成したことを特徴とする
原紙供給装置。 - 【請求項4】 前記原紙貯留機構(36)は、前記ミルロー
ルスタンド(10)の上方に配設される請求項3記載の原紙
供給装置。 - 【請求項5】 前記原紙貯留機構(36)は、前記ミルロー
ルスタンド(10)の側部に配設される請求項3記載の原紙
供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6342393A JPH06247597A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 紙継ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6342393A JPH06247597A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 紙継ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247597A true JPH06247597A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13228870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6342393A Pending JPH06247597A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 紙継ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06247597A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008063078A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Rengo Co Ltd | 巻取紙の交換準備装置および巻取紙の交換準備方法 |
CN109677972A (zh) * | 2019-01-14 | 2019-04-26 | 无锡先导智能装备股份有限公司 | 换卷机构 |
CN113697569A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-11-26 | 泰州永盛包装股份有限公司 | 一种双预印纸卷辅助设备及其生产工艺 |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP6342393A patent/JPH06247597A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008063078A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Rengo Co Ltd | 巻取紙の交換準備装置および巻取紙の交換準備方法 |
CN109677972A (zh) * | 2019-01-14 | 2019-04-26 | 无锡先导智能装备股份有限公司 | 换卷机构 |
CN113697569A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-11-26 | 泰州永盛包装股份有限公司 | 一种双预印纸卷辅助设备及其生产工艺 |
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