JPH0624589Y2 - 作動油遠心供給式差動ポンプ - Google Patents
作動油遠心供給式差動ポンプInfo
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- JPH0624589Y2 JPH0624589Y2 JP1990086172U JP8617290U JPH0624589Y2 JP H0624589 Y2 JPH0624589 Y2 JP H0624589Y2 JP 1990086172 U JP1990086172 U JP 1990086172U JP 8617290 U JP8617290 U JP 8617290U JP H0624589 Y2 JPH0624589 Y2 JP H0624589Y2
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- pump
- hydraulic oil
- rotor
- hydraulic
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は差動ポンプに関し、特に前輪および後輪を同一
のエンジンで駆動するための4輪駆動用駆動連結装置に
用いて好適の作動油遠心供給式差動ポンプに関する。
のエンジンで駆動するための4輪駆動用駆動連結装置に
用いて好適の作動油遠心供給式差動ポンプに関する。
前輪および後輪を同一のエンジンで駆動する4輪駆動
(4WD)車においては、前輪および後輪のタイヤの有
効半径に多少の相違があったり、旋回走行における車輪
のころがり経路の違いからタイヤにすべりを伴い駆動系
に無理な力が作用するためこれを防止する手段を設ける
必要がある。
(4WD)車においては、前輪および後輪のタイヤの有
効半径に多少の相違があったり、旋回走行における車輪
のころがり経路の違いからタイヤにすべりを伴い駆動系
に無理な力が作用するためこれを防止する手段を設ける
必要がある。
このため従来より、フルタイム4輪駆動車では前輪に駆
動力を伝達する第1の回転軸と後輪に駆動力を伝達する
第2の回転軸との間に回転速度差が生じても駆動力を伝
達できるようセンタデフと称する差動装置が用いられて
おり、重量,大きさおよびコストの面からパートタイム
4輪駆動車に比べて不利であるとともに差動回転が可能
であることから4輪駆動を必要とするときに4輪駆動が
達成できない場合があり、デフロック機構を必要とする
等装置の一層複雑化を招いてしまう。一方、パートタイ
ム4輪駆動車にあってはセンタデフを設置しないものが
多く、旋回走行により生ずるタイトコーナブレーキング
現象等4輪駆動による不具合がある場合には運転者によ
る操作で2輪駆動とするよう構成されており、運転操作
が煩雑となる欠点がある。
動力を伝達する第1の回転軸と後輪に駆動力を伝達する
第2の回転軸との間に回転速度差が生じても駆動力を伝
達できるようセンタデフと称する差動装置が用いられて
おり、重量,大きさおよびコストの面からパートタイム
4輪駆動車に比べて不利であるとともに差動回転が可能
であることから4輪駆動を必要とするときに4輪駆動が
達成できない場合があり、デフロック機構を必要とする
等装置の一層複雑化を招いてしまう。一方、パートタイ
ム4輪駆動車にあってはセンタデフを設置しないものが
多く、旋回走行により生ずるタイトコーナブレーキング
現象等4輪駆動による不具合がある場合には運転者によ
る操作で2輪駆動とするよう構成されており、運転操作
が煩雑となる欠点がある。
そこで、第1の回転軸と第2の回転軸との間に相互に駆
動力を伝達しうる差動ポンプ式連結機構をそなえた4輪
駆動用駆動連結装置をT/Mケース内に装備することも
考えられ、この場合において、差動ポンプ式連結機構
は、オイル供給その他種々の条件により、T/M底部に
配設される。
動力を伝達しうる差動ポンプ式連結機構をそなえた4輪
駆動用駆動連結装置をT/Mケース内に装備することも
考えられ、この場合において、差動ポンプ式連結機構
は、オイル供給その他種々の条件により、T/M底部に
配設される。
ところで、このような差動ポンプ式連結装置の配設状態
による場合において、作動油供給手段としては、オイル
レベルによるポンプ内部への自然流入による場合やはね
かけ給油等の手段が考えられるが、いずれの手段によっ
ても常時十分な作動油を供給することができないという
不具合がある。
による場合において、作動油供給手段としては、オイル
レベルによるポンプ内部への自然流入による場合やはね
かけ給油等の手段が考えられるが、いずれの手段によっ
ても常時十分な作動油を供給することができないという
不具合がある。
すなわち、前者の手段による場合、オイルレベルがさが
って差動ポンプの回転軸近傍にある吸入口にオイルがな
くなる恐れがある。
って差動ポンプの回転軸近傍にある吸入口にオイルがな
くなる恐れがある。
また、後者の手段では、一定のはねかけが期待できない
ため、一定の供給量を保持できない。
ため、一定の供給量を保持できない。
そこで、強制給油の手段も考えられるが、差動ポンプの
他に強制給油装置を装備する必要があるとともに、同装
置を運転するためのエネルギーを浪費する不具合があ
る。
他に強制給油装置を装備する必要があるとともに、同装
置を運転するためのエネルギーを浪費する不具合があ
る。
本考案は、このような問題点を解決しようとするもの
で、ポンプ本体内に作動油供給路を設けるととに、ポン
プ本体が跳ね上げた作動油を、同ポンプ本体の回転時の
遠心力により、上記作動油供給路を介して差動ポンプに
供給するようにした、作動油遠心供給式差動ポンプを提
供することを目的とする。
で、ポンプ本体内に作動油供給路を設けるととに、ポン
プ本体が跳ね上げた作動油を、同ポンプ本体の回転時の
遠心力により、上記作動油供給路を介して差動ポンプに
供給するようにした、作動油遠心供給式差動ポンプを提
供することを目的とする。
このため、本考案の作動油遠心供給式差動ポンプは、差
動ポンプにおいて、ケーシング内に滞留した作動油に下
部が浸る状態で上記ケーシング内に回転可能に設けられ
たポンプ本体をそなえ、同ポンプ本体の回転中心付近に
開口し同ポンプ本体内に向け上記回転中心の軸線方向に
沿い延在する油溜り用穴が形成されるとともに、上記ポ
ンプ本体が跳ね上げた作動油を上記油溜り用穴に供給す
べく形成されたオイルガイドを上記ケーシングの内壁の
上記油溜り用穴に対向する部分に設け、上記油溜り用穴
に供給された作動油を上記ポンプ本体の回転時において
遠心力により同ポンプ本体内へ供給すべく、上記油溜り
用穴の周壁に開口し上記ポンプ本体内の外周方向へ向け
て延在する作動油供給路が形成されたことを特徴として
いる。
動ポンプにおいて、ケーシング内に滞留した作動油に下
部が浸る状態で上記ケーシング内に回転可能に設けられ
たポンプ本体をそなえ、同ポンプ本体の回転中心付近に
開口し同ポンプ本体内に向け上記回転中心の軸線方向に
沿い延在する油溜り用穴が形成されるとともに、上記ポ
ンプ本体が跳ね上げた作動油を上記油溜り用穴に供給す
べく形成されたオイルガイドを上記ケーシングの内壁の
上記油溜り用穴に対向する部分に設け、上記油溜り用穴
に供給された作動油を上記ポンプ本体の回転時において
遠心力により同ポンプ本体内へ供給すべく、上記油溜り
用穴の周壁に開口し上記ポンプ本体内の外周方向へ向け
て延在する作動油供給路が形成されたことを特徴として
いる。
上述のような構成により、差動ポンプにおけるポンプ本
体自体の回転による遠心力により、ポンプ本体内に十分
な作動油が供給される。
体自体の回転による遠心力により、ポンプ本体内に十分
な作動油が供給される。
そしてその際、遠心力により空気と作動油とが分離され
るので、空気が作動油供給路に吸込まれることがない。
るので、空気が作動油供給路に吸込まれることがない。
以下、図面により本考案の実施例について説明すると、
第1〜13図は本考案の一実施例としての作動油遠心供
給式差動ポンプをそなえた4輪駆動用駆動連結装置を示
すもので、第1図はその要部縦断面図、第2図はその全
体構成図、第3図はその要部構成模式図、第4図(a),
(b)はそれぞれその作動を示す模式図、第5図は第1図
のV−V矢視断面図、第6図はその油圧回路模式図、第
7図(a),(b),(c)および第8図はそれぞれそのスプライ
ン部係合状態を示す模式図、第9図(a),(b),(c)はそれ
ぞれそのスプライン部係合状態を示すもので、第9図
(a)はその縦断面図、第9図(b)はそのロータシャフト平
面図、第9図(c)はその係合状態を示す模式図であり、
第10図(a),(b),(c)はそれぞれその弁押し上げ用油圧
回路を示す模式図であり、第11図はその作動油供給路
の変形例を示す要部縦断面図、第12図はその作動油供
給路の他の変形例を示す要部縦断面図、第13図はその
全体構成の変形例を示す模式図である。
第1〜13図は本考案の一実施例としての作動油遠心供
給式差動ポンプをそなえた4輪駆動用駆動連結装置を示
すもので、第1図はその要部縦断面図、第2図はその全
体構成図、第3図はその要部構成模式図、第4図(a),
(b)はそれぞれその作動を示す模式図、第5図は第1図
のV−V矢視断面図、第6図はその油圧回路模式図、第
7図(a),(b),(c)および第8図はそれぞれそのスプライ
ン部係合状態を示す模式図、第9図(a),(b),(c)はそれ
ぞれそのスプライン部係合状態を示すもので、第9図
(a)はその縦断面図、第9図(b)はそのロータシャフト平
面図、第9図(c)はその係合状態を示す模式図であり、
第10図(a),(b),(c)はそれぞれその弁押し上げ用油圧
回路を示す模式図であり、第11図はその作動油供給路
の変形例を示す要部縦断面図、第12図はその作動油供
給路の他の変形例を示す要部縦断面図、第13図はその
全体構成の変形例を示す模式図である。
第1,2図に示すように、横置されたエンジン1に変速
機2が連結され、その出力軸3に連結された4速カウン
タギヤ4から駆動力が取り出されて、ベーンポンプ型連
結機構としての4輪駆動用駆動連結装置本体13に、そ
の外周に形成された第1の連結部としてのギヤ部20a
を介して伝達されるようになっている。
機2が連結され、その出力軸3に連結された4速カウン
タギヤ4から駆動力が取り出されて、ベーンポンプ型連
結機構としての4輪駆動用駆動連結装置本体13に、そ
の外周に形成された第1の連結部としてのギヤ部20a
を介して伝達されるようになっている。
この4輪駆動用駆動連結装置本体13を経由した駆動力
は、第2の連結部としての回転軸14に伝達されるよう
になっており、回転取出方向を変換する歯車機構15を
介して後輪16用の差動装置17に駆動力が伝達され、
後輪16を駆動する。
は、第2の連結部としての回転軸14に伝達されるよう
になっており、回転取出方向を変換する歯車機構15を
介して後輪16用の差動装置17に駆動力が伝達され、
後輪16を駆動する。
この4輪駆動用駆動連結装置本体13は、第1〜3図に
示すように、油圧ポンプ(油圧式連結機構)としてのベ
ーンポンプVPとこれに付属する油圧回路21とで構成
されており、ベーンポンプVPのカムリング20が、前
輪9に第1の回転軸11および差動装置10を介して連
結されるとともに、ロータ19が、後輪16に駆動力を
伝達する第2の回転軸14に連結されている。
示すように、油圧ポンプ(油圧式連結機構)としてのベ
ーンポンプVPとこれに付属する油圧回路21とで構成
されており、ベーンポンプVPのカムリング20が、前
輪9に第1の回転軸11および差動装置10を介して連
結されるとともに、ロータ19が、後輪16に駆動力を
伝達する第2の回転軸14に連結されている。
この油圧ポンプとしてのベーンポンプVPには、第5図
に示すように、そのロータ19の外周部19aに、多数
(ここでは、10個)の孔部19bが周方向の等間隔に
形成されていて、この多数の孔部19bのそれぞれに
は、カムリング部20の内周面20dに摺接しうるベー
ン18が嵌挿されている。
に示すように、そのロータ19の外周部19aに、多数
(ここでは、10個)の孔部19bが周方向の等間隔に
形成されていて、この多数の孔部19bのそれぞれに
は、カムリング部20の内周面20dに摺接しうるベー
ン18が嵌挿されている。
また、ベーンポンプVPは、その回転数に比例した油量
を吐出するものであり、ロータ19とカムリング20と
の間の相対回転、すなわち、第1の連結部としてのギヤ
部11と第2の連結部としての回転軸14との間に相対
回転が生ずると、ポンプ室36a,36b,36c内に
油圧を発生させるようになっている。
を吐出するものであり、ロータ19とカムリング20と
の間の相対回転、すなわち、第1の連結部としてのギヤ
部11と第2の連結部としての回転軸14との間に相対
回転が生ずると、ポンプ室36a,36b,36c内に
油圧を発生させるようになっている。
すなわち、ベーンポンプVPの吐出口(カムリング20
に対するベ−ン18の相対的回転方向先端の吸込吐出口
22a,23a,24aまたは22b,23b,24
b)を塞ぐことにより、油を介してその静圧でロータ1
9とカムリング20とが剛体のようになって一体に回転
されるようになっている。
に対するベ−ン18の相対的回転方向先端の吸込吐出口
22a,23a,24aまたは22b,23b,24
b)を塞ぐことにより、油を介してその静圧でロータ1
9とカムリング20とが剛体のようになって一体に回転
されるようになっている。
このため、カムリング20の内周が3角形類似形状に形
成されて、カムリング内周面20dとロータ19との間
の3角形頂部付近に3つのポンプ室36a,36b,3
6cが形成されている。また、回転方向基端側に位置し
たとき吸込口となり先端側に位置したとき吐出口となる
6個の吸込吐出口22a,22b,23a,23b,2
4a,24bがロータ19に側方から係合するカバー5
1における、ポンプ室36a,36b,36cそれぞれ
の両端部に対向する位置に形成されている。
成されて、カムリング内周面20dとロータ19との間
の3角形頂部付近に3つのポンプ室36a,36b,3
6cが形成されている。また、回転方向基端側に位置し
たとき吸込口となり先端側に位置したとき吐出口となる
6個の吸込吐出口22a,22b,23a,23b,2
4a,24bがロータ19に側方から係合するカバー5
1における、ポンプ室36a,36b,36cそれぞれ
の両端部に対向する位置に形成されている。
そして、それぞれ同時に吸込口または吐出口になる吸込
吐出口22a,23a,24aが第2油路27により連
通しており、同時に吸込口または吐出口になる吸込吐出
口22b,23b,24bが第1油路26により連通し
ている。
吐出口22a,23a,24aが第2油路27により連
通しており、同時に吸込口または吐出口になる吸込吐出
口22b,23b,24bが第1油路26により連通し
ている。
また、第1油路26と第2油路27との間に、第1油路
26から第2油路27への所要圧以上の流れを許容する
リリーフ弁33と、第2油路27から第1油路26への
所要圧以上の流れを許容するリリーフ弁31とが介装さ
れている。
26から第2油路27への所要圧以上の流れを許容する
リリーフ弁33と、第2油路27から第1油路26への
所要圧以上の流れを許容するリリーフ弁31とが介装さ
れている。
そして、第1油路26,第2油路27は、オイル溜30
からの流れのみを許容するチェック弁29,28を介し
てオイル溜30に連結されている。
からの流れのみを許容するチェック弁29,28を介し
てオイル溜30に連結されている。
このような油圧回路21とすることで、ロータ19とカ
ムリング20との相対回転方向によらず、常に吐出圧が
リリーフ弁31,33の弁体に作用し、オイル溜30が
吸込口と連通することになる。
ムリング20との相対回転方向によらず、常に吐出圧が
リリーフ弁31,33の弁体に作用し、オイル溜30が
吸込口と連通することになる。
そして、4輪駆動用連結装置本体13は第1図に示すよ
うに形成されており、変速機2の下部に配設されてい
る。
うに形成されており、変速機2の下部に配設されてい
る。
ベーンポンプVPは、ロータ19とカムリング20と、
ロータ19およびカムリング20の一端面に係合するカ
バー51と、ロータ19およびカムリング20の他端面
に係合するプレッシャリテーナ41と、カバー51とプ
レッシャリテーナ41とともにボルト48によりカムリ
ング20に締めつけられてカムリング20の駆動力を伝
達するフランジ45とにより構成されている。
ロータ19およびカムリング20の一端面に係合するカ
バー51と、ロータ19およびカムリング20の他端面
に係合するプレッシャリテーナ41と、カバー51とプ
レッシャリテーナ41とともにボルト48によりカムリ
ング20に締めつけられてカムリング20の駆動力を伝
達するフランジ45とにより構成されている。
すなわち、カムリング20,カバー51およびプレッシ
ャリテーナ41により形成される空間内に、ロータ19
が配設されており、ロータ19両端面はカバー51およ
びプレッシャリテーナ41端面に摺接するようになって
いる。
ャリテーナ41により形成される空間内に、ロータ19
が配設されており、ロータ19両端面はカバー51およ
びプレッシャリテーナ41端面に摺接するようになって
いる。
ロータ19は、スプライン57を介して後輪駆動軸43
に連結されており、ロータ19の回動力が後輪駆動軸4
3を通じて出力もしくは入力されるようになっている。
に連結されており、ロータ19の回動力が後輪駆動軸4
3を通じて出力もしくは入力されるようになっている。
後輪駆動軸43は、その先端部をカバー51中央部に形
成された貫通孔51aに挿入されており、後輪駆動軸4
3と貫通孔51aとの間にはブッシング52が介装され
て、後輪駆動軸43がカバー51に相対回動可能に支持
されるとともに、カバー51内が液密に保たれるように
なっている。
成された貫通孔51aに挿入されており、後輪駆動軸4
3と貫通孔51aとの間にはブッシング52が介装され
て、後輪駆動軸43がカバー51に相対回動可能に支持
されるとともに、カバー51内が液密に保たれるように
なっている。
カバー51はケーシング2aに、ベアリング59を介し
て回動可能に支持されている。
て回動可能に支持されている。
また、後輪駆動軸43はプレッシャリテーナ41中央部
に形成された貫通孔41aを通じて外部へ延在してお
り、貫通孔41aと後輪駆動軸43との間にはブッシン
グ56が介装されて、プレッシャリテーナ41は後輪駆
動軸43に相対回動可能に装着されるとともに、プレッ
シャリテーナ41内が液密に保たれるようになってい
る。
に形成された貫通孔41aを通じて外部へ延在してお
り、貫通孔41aと後輪駆動軸43との間にはブッシン
グ56が介装されて、プレッシャリテーナ41は後輪駆
動軸43に相対回動可能に装着されるとともに、プレッ
シャリテーナ41内が液密に保たれるようになってい
る。
プレッシャリテーナ41は、ボルト48により締め付け
固定されるフランジ45およびベアリング60a,60
bを介してケーシング2aに回動可能に支持されてい
る。
固定されるフランジ45およびベアリング60a,60
bを介してケーシング2aに回動可能に支持されてい
る。
ポンプ本体の一部を構成するカバー51には、ポンプ本
体の回転中心(本実施例では後輪駆動軸43の軸心に一
致)付近に開口し、ポンプ本体内へ向け回転中心軸線方
向に沿い延在する油溜り用穴51bが形成されている。
体の回転中心(本実施例では後輪駆動軸43の軸心に一
致)付近に開口し、ポンプ本体内へ向け回転中心軸線方
向に沿い延在する油溜り用穴51bが形成されている。
すなわち、カバー51を後輪駆動軸43の軸方向に貫通
して形成された貫通孔51aの、後輪駆動軸43先端よ
り外側部分が、油溜り用穴51bとして形成されてい
る。
して形成された貫通孔51aの、後輪駆動軸43先端よ
り外側部分が、油溜り用穴51bとして形成されてい
る。
油溜り用穴51b内の後輪駆動軸43先端より外側部に
は、ナイロン製のネット等で形成されたフィルター54
およびマグネット55が装着されており、貫通孔51a
先端から流入する作動油中に含まれるきょう雑物を除去
できるようになっている。
は、ナイロン製のネット等で形成されたフィルター54
およびマグネット55が装着されており、貫通孔51a
先端から流入する作動油中に含まれるきょう雑物を除去
できるようになっている。
そして、貫通孔51aに対向する変速機2のケーシング
2aには、オイルガイド53が取り付けられている。
2aには、オイルガイド53が取り付けられている。
オイルガイド53は、立方体を対角線に沿いほぼ半割り
した形状に形成され、その先端が貫通孔51a内に延在
しており、ケーシング2a内壁に沿い落下する作動油を
その内部に収集して案内し、貫通孔51a内へ供給でき
るようになっている。
した形状に形成され、その先端が貫通孔51a内に延在
しており、ケーシング2a内壁に沿い落下する作動油を
その内部に収集して案内し、貫通孔51a内へ供給でき
るようになっている。
さらに、ポンプ本体の一部を構成するカバー51には、
後輪駆動軸43先端位置より前方の油溜り用穴51b周
壁に開口し、カバー51の外周方向へ向かうとともに、
ロータ19側へ向かうように傾斜して形成された作動油
供給路35が設けられており、油圧回路21に連通する
ようになっている。
後輪駆動軸43先端位置より前方の油溜り用穴51b周
壁に開口し、カバー51の外周方向へ向かうとともに、
ロータ19側へ向かうように傾斜して形成された作動油
供給路35が設けられており、油圧回路21に連通する
ようになっている。
作動油供給路35の油圧回路21との連結部には、作動
油供給路35先端からロータ19側の貫通孔51a側
(貫通孔51aの末端側)へ向け延在し、貫通孔51a
内のブッシング52装着部に開口する連通路35aが形
成され、連通路35a末端に球状弁体29bが配設され
て、チェック弁29が形成されている。
油供給路35先端からロータ19側の貫通孔51a側
(貫通孔51aの末端側)へ向け延在し、貫通孔51a
内のブッシング52装着部に開口する連通路35aが形
成され、連通路35a末端に球状弁体29bが配設され
て、チェック弁29が形成されている。
これにより、作動油が、オイルガイド53により収集案
内されて油溜り用穴51b内へ供給され、ポンプ本体で
あるカバー51自体の回転による遠心力により、作動油
供給路35へ導かれ、作動油供給路35から貫通孔51
aのブッシング52装着部を介してカムリング20内へ
供給されるとともに、カムリング20内からの逆流が防
止されるようになっている。
内されて油溜り用穴51b内へ供給され、ポンプ本体で
あるカバー51自体の回転による遠心力により、作動油
供給路35へ導かれ、作動油供給路35から貫通孔51
aのブッシング52装着部を介してカムリング20内へ
供給されるとともに、カムリング20内からの逆流が防
止されるようになっている。
また、作動油供給路35,連通路35a,チェック弁2
9と同様の構成で、貫通孔51aの他の位置に作動油供
給路35′,連通路35′aおよびチェック弁28が設
けられている。(第3,6図参照) カバー51内において、油圧回路21は、第6図のa部
(カバー部分)およびb部(縦断面図)に示すように形
成されている。
9と同様の構成で、貫通孔51aの他の位置に作動油供
給路35′,連通路35′aおよびチェック弁28が設
けられている。(第3,6図参照) カバー51内において、油圧回路21は、第6図のa部
(カバー部分)およびb部(縦断面図)に示すように形
成されている。
すなわち、ロータ19のカムリング20に対する相対回
転方向に応じて同時に吐出口または吸入口になる吸込吐
出口22b,23b,24b,リリーフ弁33先端部3
3aおよびリリーフ弁31末端部31bを連結する第1
油路26が形成されており、連通路35a,作動油供給
路35を通じて貫通孔51aに連通している。
転方向に応じて同時に吐出口または吸入口になる吸込吐
出口22b,23b,24b,リリーフ弁33先端部3
3aおよびリリーフ弁31末端部31bを連結する第1
油路26が形成されており、連通路35a,作動油供給
路35を通じて貫通孔51aに連通している。
また、吸込吐出口22aに貫通孔51aを連通する作動
油供給路35′,連通路35′aが形成されている。
油供給路35′,連通路35′aが形成されている。
一方、プレッシャリテーナ41内には、第6図c部(プ
レッシャリテーナ部分)およびb部に示すように、吸込
吐出口22a,23a,24aおよびリリーフ弁33の
末端部33b,リリーフ弁31の先端部31aを連結す
る第2油路27が形成されており、第2油路27は、吸
込吐出口22aおよびカムリング20内のポンプ室36
aを通じて連通路35′a,作動油供給路35′および
貫通孔51aに連通している。
レッシャリテーナ部分)およびb部に示すように、吸込
吐出口22a,23a,24aおよびリリーフ弁33の
末端部33b,リリーフ弁31の先端部31aを連結す
る第2油路27が形成されており、第2油路27は、吸
込吐出口22aおよびカムリング20内のポンプ室36
aを通じて連通路35′a,作動油供給路35′および
貫通孔51aに連通している。
そして、第1油路26と第2油路27とは、カバー51
からカムリング20内部を通じプレッシャリテーナ41
にかけて形成されたリリーフ弁31およびリリーフ弁3
3により連結されている。
からカムリング20内部を通じプレッシャリテーナ41
にかけて形成されたリリーフ弁31およびリリーフ弁3
3により連結されている。
リリーフ弁31内には、先端部31a側に配設された球
状弁体がスプリング32により付勢されており、第2油
路27から第1油路26への所要圧以上の作動油の流れ
のみを許容するようになっている。
状弁体がスプリング32により付勢されており、第2油
路27から第1油路26への所要圧以上の作動油の流れ
のみを許容するようになっている。
リリーフ弁33内には、先端部33a側に配設された球
状弁体がスプリング34により付勢されており、第1油
路26から第2油路27への所要圧以上の作動油の流れ
のみを許容するようになっている。
状弁体がスプリング34により付勢されており、第1油
路26から第2油路27への所要圧以上の作動油の流れ
のみを許容するようになっている。
このような構成により、第3図に示す油圧回路が形成さ
れている。
れている。
ところで、第2油路27は、プレッシャリテーナ41外
周に形成された環状溝27aと、プレッシャリテーナ4
1外周に嵌合するフランジ45の内周面とにより形成さ
れている。
周に形成された環状溝27aと、プレッシャリテーナ4
1外周に嵌合するフランジ45の内周面とにより形成さ
れている。
このような油路は、従来長いドリル穴を各方向から形成
してそのドリル穴を連結し、メクラ栓を嵌めこんで形成
するという、困難な製造工程によっていたが、上述のよ
うな構造に形成することにより、油路が容易に製造でき
るようになる。
してそのドリル穴を連結し、メクラ栓を嵌めこんで形成
するという、困難な製造工程によっていたが、上述のよ
うな構造に形成することにより、油路が容易に製造でき
るようになる。
さらに、第10図(a),(b),(c)に示すように、弁押し上
げ用油圧回路50が、プレッシャリテーナ41,カバー
51およびロータ19において形成されている。
げ用油圧回路50が、プレッシャリテーナ41,カバー
51およびロータ19において形成されている。
すなわち、ロータ19において、ベーン18を嵌挿され
る孔部19b末端部に、ロータ19両側に貫通する弁押
し上げ用油圧通路50aが形成されており、弁押し上げ
用油圧通路50a内に油圧を供給されることによりベー
ン18が押上げられて、ベーン18先端が孔部19bに
確実に摺接するようになっている。
る孔部19b末端部に、ロータ19両側に貫通する弁押
し上げ用油圧通路50aが形成されており、弁押し上げ
用油圧通路50a内に油圧を供給されることによりベー
ン18が押上げられて、ベーン18先端が孔部19bに
確実に摺接するようになっている。
弁押し上げ用油圧通路50aは、ロータ19両側端面に
形成された環状凹部50b,50cに連結されており、
環状凹部50bの対向する位置におけるプレッシャリテ
ーナ41には連通路50dが開口している。
形成された環状凹部50b,50cに連結されており、
環状凹部50bの対向する位置におけるプレッシャリテ
ーナ41には連通路50dが開口している。
また、環状凹部50cの対向する位置におけるカバー5
1には、連通路50eが開口している。
1には、連通路50eが開口している。
連通路50d,50eは、それぞれ環状凹部50b,5
0c位置から第2油路27,第1油路26のそれぞれに
向け外周側へ傾斜するように延在して形成されており、
そのそれぞれにチェック弁50f,50gが介装されて
いる。
0c位置から第2油路27,第1油路26のそれぞれに
向け外周側へ傾斜するように延在して形成されており、
そのそれぞれにチェック弁50f,50gが介装されて
いる。
チェック弁50f,50gは球状弁体で形成されてお
り、連通路50d,50eが外周側へ延在して形成され
ているため、プレッシャリテーナ41,カバー51の回
転に起因する遠心力により、球状弁体のそれぞれが弁座
に押し付けられて、通常閉状態が保たれるようになって
いる。
り、連通路50d,50eが外周側へ延在して形成され
ているため、プレッシャリテーナ41,カバー51の回
転に起因する遠心力により、球状弁体のそれぞれが弁座
に押し付けられて、通常閉状態が保たれるようになって
いる。
これにより、弁押し上げ用油圧通路50aへは、第1油
路26および第2油路27の、より圧力の高い方から油
圧が供給されるようになっている。
路26および第2油路27の、より圧力の高い方から油
圧が供給されるようになっている。
すなわち、第1油路26および第2油路27は、カムリ
ング20とロータ19との相対回転の方向により、一方
が吸込側になり他方が吐出側になるが、弁押し上げ用油
圧通路50aへは、第1油路26,第2油路27の吐出
側から常に油圧が供給されるようになっており、前輪側
と後輪側とのいずれの回転速度が速くても、常時ベーン
18がカムリング20の内周面20dに押し付けられよ
うになっている。
ング20とロータ19との相対回転の方向により、一方
が吸込側になり他方が吐出側になるが、弁押し上げ用油
圧通路50aへは、第1油路26,第2油路27の吐出
側から常に油圧が供給されるようになっており、前輪側
と後輪側とのいずれの回転速度が速くても、常時ベーン
18がカムリング20の内周面20dに押し付けられよ
うになっている。
ところで、プレッシャリテーナ41は、ロータ19外周
およびベーン18先端部位置より外周側へ延在し、カム
リング20外周位置に至っており、その外周部が、フラ
ンジ45,カバー51およびボルト48によるカムリン
グ20の締め付け固定とともに締め付けられるようにな
っている。
およびベーン18先端部位置より外周側へ延在し、カム
リング20外周位置に至っており、その外周部が、フラ
ンジ45,カバー51およびボルト48によるカムリン
グ20の締め付け固定とともに締め付けられるようにな
っている。
従来、一般のベーンポンプにおいて、プレッシャリテー
ナ41は第14図に示すように、ベーンポンプ内に装着
され、カムリング20の内周側にその外周部が係合する
ようになっている。
ナ41は第14図に示すように、ベーンポンプ内に装着
され、カムリング20の内周側にその外周部が係合する
ようになっている。
そして、プレッシャリテーナ41の外周より外側で、後
輪駆動軸43とカムリング20とがボルトにより締め付
けられている。
輪駆動軸43とカムリング20とがボルトにより締め付
けられている。
また、プレッシャリテーナ41は、運転初期の側面圧確
保のためスプリングSによりカムリング20へ向け付勢
されている。
保のためスプリングSによりカムリング20へ向け付勢
されている。
ところが、本考案のごとく、変速機2内にベーンポンプ
VPを設置する場合には、ベーンポンプVPはその外径
を極力コンパクトにする必要がある。
VPを設置する場合には、ベーンポンプVPはその外径
を極力コンパクトにする必要がある。
すなわち、フランジ45とカムリング20とを締めつけ
るボルト48を従来通りに配設しながらベーンポンプV
Pをコンパクトにするには、第5図に示すように、カム
リング20の内周面20d側へ向けボルト48を寄せる
必要があるが、この場合には、第5図に鎖線で示すよう
に、プレッシャリテーナ41とカムリング20との係合
面積が小さくなるとともに、フランジ45とカムリング
20との係合部がプレッシャリテーナ41とともに3面
合わせとなり、固定面積が小さくなるため好ましくな
い。
るボルト48を従来通りに配設しながらベーンポンプV
Pをコンパクトにするには、第5図に示すように、カム
リング20の内周面20d側へ向けボルト48を寄せる
必要があるが、この場合には、第5図に鎖線で示すよう
に、プレッシャリテーナ41とカムリング20との係合
面積が小さくなるとともに、フランジ45とカムリング
20との係合部がプレッシャリテーナ41とともに3面
合わせとなり、固定面積が小さくなるため好ましくな
い。
しかし、上述のようにプレッシャリテーナ41の外周部
をカムリング20外周部まで延在し、フランジ45とカ
ムリング20とプレッシャリテーナ41とを共締め構造
にすることにより、固定面積を大きくできるとともに十
分な側面圧確保のための位置保持を行なえる。
をカムリング20外周部まで延在し、フランジ45とカ
ムリング20とプレッシャリテーナ41とを共締め構造
にすることにより、固定面積を大きくできるとともに十
分な側面圧確保のための位置保持を行なえる。
このようにして、ベーンポンプVPがコンパクトで、大
容量のポンプとして形成されている。
容量のポンプとして形成されている。
ところで、カムリング20外周部には、第5図に示すよ
うに、ギヤ部20aが形成されており、第2図に示すよ
うに4速カウンタギヤ4に歯合している。
うに、ギヤ部20aが形成されており、第2図に示すよ
うに4速カウンタギヤ4に歯合している。
すなわち、ポンプ本体への回動力(前輪または前輪およ
び後輪の駆動力)が、4速カウンタギヤ4およびギヤ部
20aを介して伝達されるようになっている。
び後輪の駆動力)が、4速カウンタギヤ4およびギヤ部
20aを介して伝達されるようになっている。
カムリング20は、ベーン18との摺動により摩耗しな
いように、耐摩耗性を有する部材、例えば浸炭鋼で形成
されている。
いように、耐摩耗性を有する部材、例えば浸炭鋼で形成
されている。
このため、ギヤ部20aは、4速カウンタギヤ4との歯
合による摩耗を防止され、他に同様な部材による伝達部
を形成するのに比べて合理的である。
合による摩耗を防止され、他に同様な部材による伝達部
を形成するのに比べて合理的である。
また、ギヤ部11とカムリング20とは同心に形成され
なければならないが、カムリング20の内周面20dを
基準にすればギヤ加工は可能であり、製造上も問題がな
い。
なければならないが、カムリング20の内周面20dを
基準にすればギヤ加工は可能であり、製造上も問題がな
い。
このように、カムリング20を第1の連結部としてのギ
ヤ部20aと共用することにより、多数の部材が省略さ
れる。
ヤ部20aと共用することにより、多数の部材が省略さ
れる。
例えば、第13図は、カムリング20とギヤ部20aと
を共用しない場合の4輪駆動連結装置の構成例を示して
いるが、アイドルギヤ5,ギヤ6,ギヤ7,中間伝達軸
8およびギヤ12は、本実施例のようにカムリング20
とギヤ部20aとを共用する場合には不要となる。
を共用しない場合の4輪駆動連結装置の構成例を示して
いるが、アイドルギヤ5,ギヤ6,ギヤ7,中間伝達軸
8およびギヤ12は、本実施例のようにカムリング20
とギヤ部20aとを共用する場合には不要となる。
なお、ギヤ部20aは、耐摩耗性を必要とするという材
質的な問題により多少の問題はあるが、カバー51また
はプレッシャリテーナ41の外周部に形成するようにし
てもよい。
質的な問題により多少の問題はあるが、カバー51また
はプレッシャリテーナ41の外周部に形成するようにし
てもよい。
また、上述のような構造は、通常のベーンポンプではカ
ムリング等がケーシング内に収容されているため、形成
することができない。
ムリング等がケーシング内に収容されているため、形成
することができない。
このようにして、4輪駆動用連結装置本体13がシンプ
ルかつコンパクトに形成されている。
ルかつコンパクトに形成されている。
一方、ロータ19は後輪駆動軸43にスプライン57を
介して装着されており、ロータ19の回動力の入力およ
び出力がスプライン57により伝達されるようになって
いる。
介して装着されており、ロータ19の回動力の入力およ
び出力がスプライン57により伝達されるようになって
いる。
スプライン57は、ロータ19の幅方向における中央部
に、ロータ19の幅より短く形成されており、スプライ
ン57とロータ19との駆動力伝達が、ロータ19とプ
レッシャリテーナ41,カバー51との焼付を発生させ
ることなく行なわれるようになっている。
に、ロータ19の幅より短く形成されており、スプライ
ン57とロータ19との駆動力伝達が、ロータ19とプ
レッシャリテーナ41,カバー51との焼付を発生させ
ることなく行なわれるようになっている。
すなわち、ロータ19の幅が大きいベーンポンプの場
合、ロータ19を後輪駆動軸43に対し正確な直角方向
になるように装着することが困難となり、ロータ19端
面とプレッシャリテーナ41またはカバー51の端面と
の間で焼付くことがある。
合、ロータ19を後輪駆動軸43に対し正確な直角方向
になるように装着することが困難となり、ロータ19端
面とプレッシャリテーナ41またはカバー51の端面と
の間で焼付くことがある。
これは、ロータ19が傾いて装着されているため、端面
間の一部に局部的な力が作用し、油膜が切れるためと考
えられる。
間の一部に局部的な力が作用し、油膜が切れるためと考
えられる。
この現象は、スプライン57の幅を小さくすることで解
決される。
決される。
すなわち、第7図(a)〜(c)に示すように、ロータ19が
後輪駆動軸43に対し傾いて装着されている場合におい
て、ロータ19幅方向のプレッシャリテーナ41,カバ
ー51とのクリアランスが最小限になっているとする。
後輪駆動軸43に対し傾いて装着されている場合におい
て、ロータ19幅方向のプレッシャリテーナ41,カバ
ー51とのクリアランスが最小限になっているとする。
この場合に、ロータ19および後輪駆動軸43が回転す
ると、ロータ19にはスプライン57における点A,
A′を介してトルクが伝達されるようになる。
ると、ロータ19にはスプライン57における点A,
A′を介してトルクが伝達されるようになる。
したがって、点A,A′に作用する力はロータ19にア
ンバランスな力として作用し、点B,B′においてプレ
ッシャリテーナ41,カバー51を強く押すようにな
り、油膜が切れて焼付くのである。
ンバランスな力として作用し、点B,B′においてプレ
ッシャリテーナ41,カバー51を強く押すようにな
り、油膜が切れて焼付くのである。
なお、第7図(c)において、実線はロータ19が後輪駆
動軸43に対して傾いている場合における係合状態を示
し、鎖線は、ロータ19が後輪駆動軸43に対して傾い
ていない場合における係合状態を示している。
動軸43に対して傾いている場合における係合状態を示
し、鎖線は、ロータ19が後輪駆動軸43に対して傾い
ていない場合における係合状態を示している。
傾いていない場合、ロータ19とスプライン57とは線
接触になるが、傾いている場合は点A,A′における点
接触となる。
接触になるが、傾いている場合は点A,A′における点
接触となる。
ところが、スプライン57の長手方向の幅を小さくすれ
ば、点A,A′が幅方向中心に近づき、アンバランスの
度合が弱まって、焼付きが防止されるのである。
ば、点A,A′が幅方向中心に近づき、アンバランスの
度合が弱まって、焼付きが防止されるのである。
そして、第8図に示すように、スプライン57がロータ
19の幅方向中心から偏位(長さx)するようにして、
ロータ19がスプライン57に装着された場合には、ア
ンバランス力Fが作用した場合に、スプライン57の長
手方向中心が偏位しているため、スプライン57に対
し、アンバランス力Fはロータ19を傾けるモーメント
として作用する。
19の幅方向中心から偏位(長さx)するようにして、
ロータ19がスプライン57に装着された場合には、ア
ンバランス力Fが作用した場合に、スプライン57の長
手方向中心が偏位しているため、スプライン57に対
し、アンバランス力Fはロータ19を傾けるモーメント
として作用する。
これは、スプライン57の長手方向中心の偏位xを0に
することにより解決され、ロータ19を傾けるモーメン
トが作用しなくなって、ロータ19とプレッシャリテー
ナ41,カバー51との焼付きが防止されるのである。
することにより解決され、ロータ19を傾けるモーメン
トが作用しなくなって、ロータ19とプレッシャリテー
ナ41,カバー51との焼付きが防止されるのである。
なお、上記のアンバランス力Fは、ロータ19自体のア
ンバランスおよび偏心,油圧の漏れ等によるロータ19
へのアンバランス力等により発生する。
ンバランスおよび偏心,油圧の漏れ等によるロータ19
へのアンバランス力等により発生する。
上述のような理由により、スプライン57がロータ19
幅方向中央部に短く形成されて、ロータ19とプレッシ
ャリテーナ41,カバー51との焼付きが防止されるよ
うになっている。
幅方向中央部に短く形成されて、ロータ19とプレッシ
ャリテーナ41,カバー51との焼付きが防止されるよ
うになっている。
また、スプライン57を第9図(a)〜(c)に示すように、
ロータ幅方向にクラウニングすることにより、スプライ
ン57とロータ19との係合点はさらにその中心に近付
く。
ロータ幅方向にクラウニングすることにより、スプライ
ン57とロータ19との係合点はさらにその中心に近付
く。
すなわち、スプライン57の長手方向における中央部
を、第9図(b),(c)に示すように、膨らむように形成す
ることにより、スプライン57とロータ19との係合点
A,A′が幅方向中心点に接近し、これによりロータ1
9の後輪駆動軸43に対する傾きに起因するプレッシャ
リテーナ41,カバー51への押圧力が軽減される。
を、第9図(b),(c)に示すように、膨らむように形成す
ることにより、スプライン57とロータ19との係合点
A,A′が幅方向中心点に接近し、これによりロータ1
9の後輪駆動軸43に対する傾きに起因するプレッシャ
リテーナ41,カバー51への押圧力が軽減される。
また、スプライン57の膨んで形成された中央部が全体
的にロータ19との係合部に係合するようになり、スプ
ライン57における面圧分布も改良される。
的にロータ19との係合部に係合するようになり、スプ
ライン57における面圧分布も改良される。
このようなスプライン57の加工は、ロートフローと称
する加工機により行なわれる。
する加工機により行なわれる。
また、特殊ホブ盤による追い込み量の調整により加工す
ることもできる。
ることもできる。
なお、上述のスプライン57におけるクラウニングは、
前述のごとく短く形成されないスプライン57に施して
もよく、短く形成されたスプライン57に施してもよ
い。
前述のごとく短く形成されないスプライン57に施して
もよく、短く形成されたスプライン57に施してもよ
い。
ところで、ベーンポンプVPへ作動油を供給する作動油
供給路35,35′は、第11図に示すように形成して
もよい。
供給路35,35′は、第11図に示すように形成して
もよい。
すなわち、作動油供給路35,35′がポンプ本体の一
部を構成するカバー51における油溜め穴51bに開口
し、その外周方向であってロータ19側へ傾斜して延在
して、第1油路26に達するようになっている。
部を構成するカバー51における油溜め穴51bに開口
し、その外周方向であってロータ19側へ傾斜して延在
して、第1油路26に達するようになっている。
これにより、カバー51の回転に起因する遠心力が作用
して、作動油は第1油路26内および吸込吐出口22a
内へ十分に供給される。
して、作動油は第1油路26内および吸込吐出口22a
内へ十分に供給される。
また、この構造は一種の遠心分離機であるため、空気は
貫通孔51a中央側へ寄せられて作動油供給路35,3
5′には吸込まれない。
貫通孔51a中央側へ寄せられて作動油供給路35,3
5′には吸込まれない。
また、カバー51,貫通孔51aおよび作動油供給路3
5,35′は、第12図に示すように形成してもよい。
5,35′は、第12図に示すように形成してもよい。
すなわち、後輪駆動軸43先端部に、その先端に開口
し、第1油路26位置へ延在する作動油供給路35′が
形成されるとともに、作動油供給路35′を第1油路2
6へ連通させる連通路35′aが形成されている。
し、第1油路26位置へ延在する作動油供給路35′が
形成されるとともに、作動油供給路35′を第1油路2
6へ連通させる連通路35′aが形成されている。
これにより、後輪駆動軸43の回転による遠心力が作動
油に作用して、第1油路26内へ十分に作動油が供給さ
れるようになっている。
油に作用して、第1油路26内へ十分に作動油が供給さ
れるようになっている。
また、連通路35″aの後輪駆動軸43周面に開口する
部分には、ブッシング52が延在しないようになってお
り、スプライン57部とブッシング52端面との間にリ
ング状の油路が形成されて、第1油路26の他、吸込吐
出口22aへも作動油が供給されるようになっている。
部分には、ブッシング52が延在しないようになってお
り、スプライン57部とブッシング52端面との間にリ
ング状の油路が形成されて、第1油路26の他、吸込吐
出口22aへも作動油が供給されるようになっている。
そして、スプライン57およびブッシング52へも作動
油が潤滑油として供給されるようになっている。
油が潤滑油として供給されるようになっている。
本考案の一実施例としての作動油遠心供給式差動ポンプ
をそなえた4輪駆動用駆動連結装置は上述のごとく構成
されているので、車両の通常の直進状態では、前輪9と
後輪16とのタイヤの有効半径が同一で、タイヤのスリ
ップ回転速度が少ないことから、4輪駆動用駆動連結装
置本体13に接続する第1の回転軸11と第2の回転軸
14との間に回転速度差が生じない。
をそなえた4輪駆動用駆動連結装置は上述のごとく構成
されているので、車両の通常の直進状態では、前輪9と
後輪16とのタイヤの有効半径が同一で、タイヤのスリ
ップ回転速度が少ないことから、4輪駆動用駆動連結装
置本体13に接続する第1の回転軸11と第2の回転軸
14との間に回転速度差が生じない。
したがって、ベーンポンプVPでは油圧の発生はなく、
後輪16に駆動力が伝達されず、前輪9のみによる前輪
駆動となる。
後輪16に駆動力が伝達されず、前輪9のみによる前輪
駆動となる。
しかし、直進状態において、車両の直進加速時にように
大きなスリップがなくても、通常前輪9が約1%以内で
スリップするので、これによる回転速度差が第1の回転
軸11と第2の回転軸14との間に生じると、ベーンポ
ンプVPが機能してこの回転速度差に応じた油圧が発生
し、ロータ19とカムリング部20とが一体になって回
転し、この油圧とベーンの受圧面積とに対応した駆動力
が後輪16に伝達されて4輪駆動状態になる。
大きなスリップがなくても、通常前輪9が約1%以内で
スリップするので、これによる回転速度差が第1の回転
軸11と第2の回転軸14との間に生じると、ベーンポ
ンプVPが機能してこの回転速度差に応じた油圧が発生
し、ロータ19とカムリング部20とが一体になって回
転し、この油圧とベーンの受圧面積とに対応した駆動力
が後輪16に伝達されて4輪駆動状態になる。
この場合、相対的にロータ19が回転するためベーンポ
ンプVPにおける油の流れは、第4図(a)に示すように
吸込吐出口22b,23b,24bが吸込口となってチ
ェック弁29を介してオイル溜30から油が吸込まれる
一方、吸込吐出口22a,23a,24aが吐出口とな
って第1油路26を通じ作動油が供給され、第2油路2
7を通じ作動油が排出されて、リリーフ弁31に油が導
かれる。
ンプVPにおける油の流れは、第4図(a)に示すように
吸込吐出口22b,23b,24bが吸込口となってチ
ェック弁29を介してオイル溜30から油が吸込まれる
一方、吸込吐出口22a,23a,24aが吐出口とな
って第1油路26を通じ作動油が供給され、第2油路2
7を通じ作動油が排出されて、リリーフ弁31に油が導
かれる。
なお、第4図(a),(b)中、実線矢印は吐出油の流れを示
しており、破線矢印は吸込油の流れを示している。
しており、破線矢印は吸込油の流れを示している。
次に、後輪16の回転速度に比べ前輪9の回転速度が非
常に大きくなる場合、例えば雪路での前輪のスリップ時
や急加速時あるいはブレーキ時の後輪がロック気味とな
る場合には、4輪駆動用駆動連結装置本体13に接続す
る第1の回転軸11と第2の回転軸14との間の回転速
度差が非常に大きくなる。
常に大きくなる場合、例えば雪路での前輪のスリップ時
や急加速時あるいはブレーキ時の後輪がロック気味とな
る場合には、4輪駆動用駆動連結装置本体13に接続す
る第1の回転軸11と第2の回転軸14との間の回転速
度差が非常に大きくなる。
これにより、ベーンポンプVPでは、第4図(a)に示す
状態の油の流れが生じて大きな油圧が発生するが、所定
値を超えると、リリーフ弁31がスプリング34に抗し
て開き吐出圧がほぼ一定に制御され、後輪16に一定の
吐出圧に対応した一定の駆動力が伝達された4輪駆動状
態となる。
状態の油の流れが生じて大きな油圧が発生するが、所定
値を超えると、リリーフ弁31がスプリング34に抗し
て開き吐出圧がほぼ一定に制御され、後輪16に一定の
吐出圧に対応した一定の駆動力が伝達された4輪駆動状
態となる。
そして、前輪9の回転速度が減少するとともに、後輪1
6の回転速度が増大することとなり回転速度差を縮小
(ノンスリップデフと同一機能)するようになる。
6の回転速度が増大することとなり回転速度差を縮小
(ノンスリップデフと同一機能)するようになる。
このように、前輪9のスリップ状態では後輪16への駆
動トルクが増大されて走行不能となることを回避できる
とともに、後輪16がロック気味の場合には、前輪9の
ブレーキトルクを増大して後輪16のロックを防止す
る。
動トルクが増大されて走行不能となることを回避できる
とともに、後輪16がロック気味の場合には、前輪9の
ブレーキトルクを増大して後輪16のロックを防止す
る。
一方、前輪9の回転速度に比べ後輪16の回転速度が非
常に大きくなる場合、例えば前輪9のブレーキ状態でロ
ック気味となる場合では、4輪駆動用駆動連結装置本体
13に接続する第1の回転軸11と第2の回転軸14と
の間に、上述とは逆方向に非常に大きな回転速度差が生
じる。
常に大きくなる場合、例えば前輪9のブレーキ状態でロ
ック気味となる場合では、4輪駆動用駆動連結装置本体
13に接続する第1の回転軸11と第2の回転軸14と
の間に、上述とは逆方向に非常に大きな回転速度差が生
じる。
これにより、ベーンポンプVPでは、第4図(a)に示す
油の流れと逆方向の油の流れが生じ、第4図(b)に示す
ように、吸込吐出口22a,23a,24aが吸込口と
なり、チェック弁28を介してオイル溜30から油が吸
込まれる一方、吸込吐出口22b,23b,24bが吐
出口となり、第2油路27を通じ作動油が供給され、第
1油路26を通じ作動油が吐出されて、リリーフ弁33
に作動油が導かれる。この油圧もリリーフ弁33により
一定に保持され一定の駆動力が後輪16に伝達されて4
輪駆動状態となる。
油の流れと逆方向の油の流れが生じ、第4図(b)に示す
ように、吸込吐出口22a,23a,24aが吸込口と
なり、チェック弁28を介してオイル溜30から油が吸
込まれる一方、吸込吐出口22b,23b,24bが吐
出口となり、第2油路27を通じ作動油が供給され、第
1油路26を通じ作動油が吐出されて、リリーフ弁33
に作動油が導かれる。この油圧もリリーフ弁33により
一定に保持され一定の駆動力が後輪16に伝達されて4
輪駆動状態となる。
そして、後輪16へのブレーキトルクを増大して前輪9
のロックを防止する。
のロックを防止する。
また、通常の旋回走行時には、前輪9の回転速度が後輪
16の回転速度よりわずかに大きく、前輪9にブレーキ
トルクが作用し、後輪16に駆動トルクが作用した4輪
駆動状態となって旋回走行がなされる。
16の回転速度よりわずかに大きく、前輪9にブレーキ
トルクが作用し、後輪16に駆動トルクが作用した4輪
駆動状態となって旋回走行がなされる。
このように、4輪駆動用駆動連結装置本体13で吐出圧
をリリーフ弁31,33により一定値以上とならないよ
うに制御することで、従来パートタイム4輪駆動車で4
輪駆動状態を必要とする場合には運転者の操作が必要で
あったものが、自動的に4輪駆動と2輪駆動との切換が
行なわれるとともに前輪9と後輪16との回転速度差に
応じた駆動力による4輪駆動状態が得られる。
をリリーフ弁31,33により一定値以上とならないよ
うに制御することで、従来パートタイム4輪駆動車で4
輪駆動状態を必要とする場合には運転者の操作が必要で
あったものが、自動的に4輪駆動と2輪駆動との切換が
行なわれるとともに前輪9と後輪16との回転速度差に
応じた駆動力による4輪駆動状態が得られる。
また、従来のフルタイム4輪駆動車では必ず装備されて
いたセンタデフに比べ、本装置では、小型コンパクト化
をはかることができるとともに重量軽減もはかれ、コス
ト低減ともなる。
いたセンタデフに比べ、本装置では、小型コンパクト化
をはかることができるとともに重量軽減もはかれ、コス
ト低減ともなる。
ところで、作動油は、変速機2のケーシング2a下部に
4輪駆動用連結装置本体13下半部が浸る程度に滞留す
るように供給されて、カムリング20の回転により跳ね
上げるはねかけ給油が行なわれ、各部の潤滑を行なうと
ともに、ベーンポンプVP内に貫通孔51aを通じて供
給される。
4輪駆動用連結装置本体13下半部が浸る程度に滞留す
るように供給されて、カムリング20の回転により跳ね
上げるはねかけ給油が行なわれ、各部の潤滑を行なうと
ともに、ベーンポンプVP内に貫通孔51aを通じて供
給される。
すなわち、作動油は、ケーシング2a壁面に伝ってオイ
ルガイド53に達し、オイルガイド53において収集さ
れてオイルガイド53先端から貫通孔51a内に形成さ
れた油溜り用穴51bに供給される。
ルガイド53に達し、オイルガイド53において収集さ
れてオイルガイド53先端から貫通孔51a内に形成さ
れた油溜り用穴51bに供給される。
そして、作動油は作動油供給路35,35′,連通路3
5a35′aを通じ、第1油路26,吸込吐出口22a
およびブッシング52へ供給される。
5a35′aを通じ、第1油路26,吸込吐出口22a
およびブッシング52へ供給される。
このように、作動油がオイルガイド53により収集され
るので、オイルレベルが貫通孔51aの位置より下がっ
ても、貫通孔51aには常に作動油が供給される。
るので、オイルレベルが貫通孔51aの位置より下がっ
ても、貫通孔51aには常に作動油が供給される。
そして、作動油供給路35,35′が傾斜して形成され
ているので、十分な量の作動油が、ポンプ本体の一部を
構成するカバー51自体の回動に起因して油溜り用穴5
1b内の作動油に作用する遠心力により、油圧回路21
を構成する第1油路26へ供給される。
ているので、十分な量の作動油が、ポンプ本体の一部を
構成するカバー51自体の回動に起因して油溜り用穴5
1b内の作動油に作用する遠心力により、油圧回路21
を構成する第1油路26へ供給される。
したがって、オイルレベルが貫通孔51aの位置より下
がっても、貫通孔51aの油溜り用穴51bおよび作動
油供給路35,35′を通じ、常に作動油がポンプ本体
内へ供給される。
がっても、貫通孔51aの油溜り用穴51bおよび作動
油供給路35,35′を通じ、常に作動油がポンプ本体
内へ供給される。
また、貫通孔51aの回転により作動油が遠心力により
吸い込まれるので、空気は貫通孔51a先端中央部へ導
かれ、作動油に混入することはない。
吸い込まれるので、空気は貫通孔51a先端中央部へ導
かれ、作動油に混入することはない。
そして、作動油は、チェック弁28,29により逆流を
防止されながら、第1油路26,吸込吐出口22a,ス
プライン57部へ供給される。
防止されながら、第1油路26,吸込吐出口22a,ス
プライン57部へ供給される。
作動油は、カバー51に形成された第1油路26を通
じ、吸込吐出口22b,23b,24bおよびリリーフ
弁33の先端部33aへ導かれるかまたは、吸込吐出口
22a,第2油路27を通じ、吸込吐出口23a,24
aおよびリリーフ弁31の先端部31aに導かれる。
じ、吸込吐出口22b,23b,24bおよびリリーフ
弁33の先端部33aへ導かれるかまたは、吸込吐出口
22a,第2油路27を通じ、吸込吐出口23a,24
aおよびリリーフ弁31の先端部31aに導かれる。
第1油路26または第2油路27から供給された作動油
は、ロータ19とカムリング20との相対回転により、
ポンプ室36a,36b,36cにおいて加圧され、第
2油路27または第1油路26へそれぞれ吐出される。
は、ロータ19とカムリング20との相対回転により、
ポンプ室36a,36b,36cにおいて加圧され、第
2油路27または第1油路26へそれぞれ吐出される。
この場合において、第1油路26または第2油路27の
吐出側に相当する側からチェック弁50gまたはチェッ
ク弁50fを通じ、連通路50d,環状凹部50b,弁
押し上げ用油圧通路50a,環状凹部50c,連通路5
0e内に加圧された作動油が供給され、ベーン18が上
方に押し上げられる。
吐出側に相当する側からチェック弁50gまたはチェッ
ク弁50fを通じ、連通路50d,環状凹部50b,弁
押し上げ用油圧通路50a,環状凹部50c,連通路5
0e内に加圧された作動油が供給され、ベーン18が上
方に押し上げられる。
これにより、ベーン18先端がカムリング20の内周面
20dに常時摺接係合し、ポンプ室36a,36b,3
6c内における加圧が確実に行なわれる。
20dに常時摺接係合し、ポンプ室36a,36b,3
6c内における加圧が確実に行なわれる。
ところで、加圧作動を行なうためのロータ19とカムリ
ング20との回転に際し、ロータ19の幅方向中央部に
短く形成されたスプライン57によりロータ19から後
輪駆動軸43へ駆動力が入力もしくは出力されるため、
後輪駆動軸43へのロータ19の組み込み時に、後輪駆
動軸43とロータ19との直角が正確に出なかった場合
であっても、ロータ19端面とプレッシャリテーナ4
1,カバー51端面との摺接状態が良好に保たれる。
ング20との回転に際し、ロータ19の幅方向中央部に
短く形成されたスプライン57によりロータ19から後
輪駆動軸43へ駆動力が入力もしくは出力されるため、
後輪駆動軸43へのロータ19の組み込み時に、後輪駆
動軸43とロータ19との直角が正確に出なかった場合
であっても、ロータ19端面とプレッシャリテーナ4
1,カバー51端面との摺接状態が良好に保たれる。
すなわち、第7図(a)〜(c)に示されるような点A,A′
が中央側に寄り、ロータ19を傾けるモーメントが低減
されて、ロータ19両端面における局部的な油膜の切れ
が防止されるのである。
が中央側に寄り、ロータ19を傾けるモーメントが低減
されて、ロータ19両端面における局部的な油膜の切れ
が防止されるのである。
また、スプライン57を第9図(a),(b),(c)に示すよう
に形成した場合には、点A,A′がさらに中央に寄るよ
うになり、ロータ19両端面における局部的な油膜の切
れが、さらに確実に防止されるようになる。
に形成した場合には、点A,A′がさらに中央に寄るよ
うになり、ロータ19両端面における局部的な油膜の切
れが、さらに確実に防止されるようになる。
そして、カムリング20外周部には、4速カウンタギヤ
4と歯合する外周ギヤ部20aがカムリング20と一体
に形成されているため、4速カウンタギヤ4からカムリ
ング20へ至る経路中に必要とされていた駆動力の伝達
手段、例えば、第13図におけるアイドルギヤ5,ギヤ
6,7,中間伝達軸8およびギヤ12が不必要になる。
4と歯合する外周ギヤ部20aがカムリング20と一体
に形成されているため、4速カウンタギヤ4からカムリ
ング20へ至る経路中に必要とされていた駆動力の伝達
手段、例えば、第13図におけるアイドルギヤ5,ギヤ
6,7,中間伝達軸8およびギヤ12が不必要になる。
これにより、前輪側への駆動力は、カムリング20,プ
レッシャリテーナ41,フランジ45および前輪駆動軸
44を通じ差動装置10へ伝達される。
レッシャリテーナ41,フランジ45および前輪駆動軸
44を通じ差動装置10へ伝達される。
また、後輪側への駆動力は、ロータ19,フランジ4
5,後輪駆動軸43(第2の回転軸14)を通じ差動装
置17へ伝達される。
5,後輪駆動軸43(第2の回転軸14)を通じ差動装
置17へ伝達される。
さらに、プレッシャリテーナ41は、カムリング20外
周部まで延在して形成されており、ボルト48により、
カムリング20とともに、フランジ45,カバー51に
より挟まれて締めつけられる。
周部まで延在して形成されており、ボルト48により、
カムリング20とともに、フランジ45,カバー51に
より挟まれて締めつけられる。
これにより、プレッシャリテーナ41とカムリング20
との固定面積を十分に確保しながらベーンポンプVPが
コンパクトに形成される。
との固定面積を十分に確保しながらベーンポンプVPが
コンパクトに形成される。
すなわち、プレッシャテリーナ41の固定面積が十分に
確保されるので、プレッシャリテーナ41とカムリング
20との間の液密性が保持され、ベーンポンプVPが大
容量でコンパクトに形成されるとともに、プレッシャリ
テーナ41の押付けスプリングが不要になる。
確保されるので、プレッシャリテーナ41とカムリング
20との間の液密性が保持され、ベーンポンプVPが大
容量でコンパクトに形成されるとともに、プレッシャリ
テーナ41の押付けスプリングが不要になる。
ところで、4輪駆動用連結装置本体13の製造に際して
は、プレッシャリテーナ41における第2油路27は、
プレッシャリテーナ41外周に形成された環状溝27a
と、フランジ45内周面とにより形成されるため、容易
に製作される。
は、プレッシャリテーナ41における第2油路27は、
プレッシャリテーナ41外周に形成された環状溝27a
と、フランジ45内周面とにより形成されるため、容易
に製作される。
そして、ベーンポンプVPへの作動油の供給部を第11
図に示すように形成した場合には、作動油が、油溜り用
穴51bに供給された後、第1油路26に直線的に連通
する作動油供給路35,35′に沿い、ポンプ本体の一
部を構成するカバー51自体の回転により、油溜り用穴
51b内の作動油に作用する遠心力により十分に第2油
路26および吸込吐出口22aに供給される。
図に示すように形成した場合には、作動油が、油溜り用
穴51bに供給された後、第1油路26に直線的に連通
する作動油供給路35,35′に沿い、ポンプ本体の一
部を構成するカバー51自体の回転により、油溜り用穴
51b内の作動油に作用する遠心力により十分に第2油
路26および吸込吐出口22aに供給される。
また、ベーンポンプVPへの作動油の供給部(補給部)
を第12図に示すように形成した場合には、作動油が、
後輪駆動軸43先端部に形成された作動油供給路35″
および連通路35″aを通じ、後輪駆動軸43の回転に
よる遠心力により十分に第1油路26,スプライン57
およびブッシング52へ供給される。
を第12図に示すように形成した場合には、作動油が、
後輪駆動軸43先端部に形成された作動油供給路35″
および連通路35″aを通じ、後輪駆動軸43の回転に
よる遠心力により十分に第1油路26,スプライン57
およびブッシング52へ供給される。
これにより、作動油が常に補給され、所要のポンプ特性
が良好に保たれる。
が良好に保たれる。
また、オイルレベルを下げても所要量の作動油が補給さ
れるようになるので、オイルレベルを下げることができ
るようになり、カムリング20によるオイルの抵抗を低
減しうるようになる。
れるようになるので、オイルレベルを下げることができ
るようになり、カムリング20によるオイルの抵抗を低
減しうるようになる。
本考案の一実施例としての作動油遠心供給式差動ポンプ
をそなえた4輪駆動用駆動連結装置によれば、次のよう
な効果ないし利点を得ることができる。
をそなえた4輪駆動用駆動連結装置によれば、次のよう
な効果ないし利点を得ることができる。
(1)前輪と後輪との差回転が許容されるので、パートタ
イム4輪駆動車のタイトコーナブレーキング現象などの
不具合や運転操作の煩雑さを解消できる。
イム4輪駆動車のタイトコーナブレーキング現象などの
不具合や運転操作の煩雑さを解消できる。
(2)第1の回転軸と第2の回転軸との間で、速く回って
いる方から遅く回っている方へ力が伝達されるので、前
輪ないし後輪の一方が過回転することはなくなり、ホイ
ルスピンを確実に防止でき、車両の安全性に寄与しう
る。
いる方から遅く回っている方へ力が伝達されるので、前
輪ないし後輪の一方が過回転することはなくなり、ホイ
ルスピンを確実に防止でき、車両の安全性に寄与しう
る。
(3)フルタイム4輪駆動車に、従来装備されていたセン
タデフに比べ、小型・軽量とすることができ、低コスト
化にも寄与しうる。
タデフに比べ、小型・軽量とすることができ、低コスト
化にも寄与しうる。
以上詳述したように、本考案の作動油遠心供給式差動ポ
ンプによれば、差動ポンプにおいて、回転可能に設けら
れたポンプ本体をそなえ、同ポンプ本体の回転中心付近
に開口し同本体内へ向け上記回転中心の軸線方向に沿い
延在する油溜り用穴が形成されるとともに、同油溜り用
穴に供給された作動油を上記ポンプ本体の回転時におい
て遠心力により同ポンプ本体内へ供給すべく、上記油溜
り用穴の周壁に開口し上記ポンプ本体内の外周方向へ向
けて延在する作動油供給路が形成されるという簡素な構
成で、次のような効果ないし利点を得ることができる。
ンプによれば、差動ポンプにおいて、回転可能に設けら
れたポンプ本体をそなえ、同ポンプ本体の回転中心付近
に開口し同本体内へ向け上記回転中心の軸線方向に沿い
延在する油溜り用穴が形成されるとともに、同油溜り用
穴に供給された作動油を上記ポンプ本体の回転時におい
て遠心力により同ポンプ本体内へ供給すべく、上記油溜
り用穴の周壁に開口し上記ポンプ本体内の外周方向へ向
けて延在する作動油供給路が形成されるという簡素な構
成で、次のような効果ないし利点を得ることができる。
(1)簡素な構造の作動油供給路により、ポンプ本体自体
の回転による遠心力により、作動油をポンプ本体内に供
給できるようになる。
の回転による遠心力により、作動油をポンプ本体内に供
給できるようになる。
(2)上記(1)の効果により、差動ポンプに付設すべき強制
給油装置を装備しなくてもよくなり、その装置の駆動の
ために発生するエネルギーの浪費が防止される。
給油装置を装備しなくてもよくなり、その装置の駆動の
ために発生するエネルギーの浪費が防止される。
(3)差動ポンプに作動油が常に十分に補給され、差動ポ
ンプを装備した機構たとえば油圧ポンプ式連結機構の特
性が良好に保持されるようになる。
ンプを装備した機構たとえば油圧ポンプ式連結機構の特
性が良好に保持されるようになる。
(4)差動ポンプまたは差動ポンプを装備した油圧ポンプ
式連結機構等の各種機構を収容するケーシング内に滞留
させるオイルレベルを下げても、差動ポンプに作動油が
常に補給されるようになり、オイルレベルを下げること
ができるようになって、差動ポンプの作動に伴う抵抗を
低減できるようになる。
式連結機構等の各種機構を収容するケーシング内に滞留
させるオイルレベルを下げても、差動ポンプに作動油が
常に補給されるようになり、オイルレベルを下げること
ができるようになって、差動ポンプの作動に伴う抵抗を
低減できるようになる。
第1〜13図は本考案の一実施例としての作動油遠心供
給式差動ポンプをそなえた4輪駆動用駆動連結装置を示
すもので、第1図はその要部縦断面図、第2図はその全
体構成図、第3図はその要部構成模式図、第4図(a),
(b)はそれぞれその作動を示す模式図、第5図は第1図
のV−V矢視断面図、第6図はその油圧回路模式図、第
7図(a),(b),(c)および第8図はそれぞれそのスプライ
ン部係合状態を示す模式図、第9図(a),(b),(c)はそれ
ぞれそのスプライン部係合状態を示すもので、第9図
(a)はその縦断面図、第9図(b)はそのロータシャフト平
面図、第9図(c)はその係合状態を示す模式図であり、
第10図(a),(b),(c)はそれぞれその弁押し上げ用油圧
回路を示す模式図であり、第11図はその作動油供給路
の変形例を示す要部縦断面図、第12図はその作動油供
給路の他の変形例を示す要部縦断面図、第13図はその
全体構成の変形例を示す模式図であり、第14図は従来
のベーンポンプを示す縦断面図である。 1……横置エンジン、2……変速機、2a……ケーシン
グ、3……出力軸、4……4速カウンタギヤ、5……ア
イドルギヤ、6,7……ギヤ、8……中間伝達軸、9…
…前輪、10……差動装置、11……第1の回転軸、1
2……ギヤ、13……油圧ポンプ式連結機構としての4
輪駆動用連結装置本体、14……第2の回転軸、15…
…歯車機構、16……後輪、17……差動装置、18…
…ベーン、19……ロータ、19a……外周部、19b
……孔部、20……カムリング、20a……外周ギヤ
部、20d……内周面、21……油圧回路、22a〜2
4a,22b〜24b……吸込吐出口、26……第1油
路、27……第2油路、27a……環状溝、28,29
……チェック弁、29b……球状弁体、30……オイル
溜、31……リリーフ弁、31a……先端部、31b…
…末端部、32……スプリング、33……リリーフ弁、
33a……先端部、33b……末端部、34……スプリ
ング、35,35′,35′……作動油供給路、35
a,35′a,35′a……連通路、36a,36b,
36c……ポンプ室、41……プレッシャリテーナ、4
1a……貫通孔、42……パルセ−ションダンパ、43
……後輪駆動軸、44……前輪駆動軸、45……フラン
ジ、46……パルセ−ションボリューム、48……ボル
ト、49……連結通路、50……弁押し上げ用油圧回
路、50a……弁押し上げ用油圧通路、50b,50c
……環状凹部、50d,50e……連通路、50f,5
0g……チェック弁、51……ポンプ本体の一部を構成
するカバー、51a……貫通孔、51b……油溜り用
穴、52……ブッシング、53……オイルガイド、54
……フィルター、55……マグネツト、56……ブッシ
ング、57……スプライン、58……チェック弁、58
a,58b……Oリング、59……ベアリング、60
a,60b……ベアリング、VP……ベーンポンプ。
給式差動ポンプをそなえた4輪駆動用駆動連結装置を示
すもので、第1図はその要部縦断面図、第2図はその全
体構成図、第3図はその要部構成模式図、第4図(a),
(b)はそれぞれその作動を示す模式図、第5図は第1図
のV−V矢視断面図、第6図はその油圧回路模式図、第
7図(a),(b),(c)および第8図はそれぞれそのスプライ
ン部係合状態を示す模式図、第9図(a),(b),(c)はそれ
ぞれそのスプライン部係合状態を示すもので、第9図
(a)はその縦断面図、第9図(b)はそのロータシャフト平
面図、第9図(c)はその係合状態を示す模式図であり、
第10図(a),(b),(c)はそれぞれその弁押し上げ用油圧
回路を示す模式図であり、第11図はその作動油供給路
の変形例を示す要部縦断面図、第12図はその作動油供
給路の他の変形例を示す要部縦断面図、第13図はその
全体構成の変形例を示す模式図であり、第14図は従来
のベーンポンプを示す縦断面図である。 1……横置エンジン、2……変速機、2a……ケーシン
グ、3……出力軸、4……4速カウンタギヤ、5……ア
イドルギヤ、6,7……ギヤ、8……中間伝達軸、9…
…前輪、10……差動装置、11……第1の回転軸、1
2……ギヤ、13……油圧ポンプ式連結機構としての4
輪駆動用連結装置本体、14……第2の回転軸、15…
…歯車機構、16……後輪、17……差動装置、18…
…ベーン、19……ロータ、19a……外周部、19b
……孔部、20……カムリング、20a……外周ギヤ
部、20d……内周面、21……油圧回路、22a〜2
4a,22b〜24b……吸込吐出口、26……第1油
路、27……第2油路、27a……環状溝、28,29
……チェック弁、29b……球状弁体、30……オイル
溜、31……リリーフ弁、31a……先端部、31b…
…末端部、32……スプリング、33……リリーフ弁、
33a……先端部、33b……末端部、34……スプリ
ング、35,35′,35′……作動油供給路、35
a,35′a,35′a……連通路、36a,36b,
36c……ポンプ室、41……プレッシャリテーナ、4
1a……貫通孔、42……パルセ−ションダンパ、43
……後輪駆動軸、44……前輪駆動軸、45……フラン
ジ、46……パルセ−ションボリューム、48……ボル
ト、49……連結通路、50……弁押し上げ用油圧回
路、50a……弁押し上げ用油圧通路、50b,50c
……環状凹部、50d,50e……連通路、50f,5
0g……チェック弁、51……ポンプ本体の一部を構成
するカバー、51a……貫通孔、51b……油溜り用
穴、52……ブッシング、53……オイルガイド、54
……フィルター、55……マグネツト、56……ブッシ
ング、57……スプライン、58……チェック弁、58
a,58b……Oリング、59……ベアリング、60
a,60b……ベアリング、VP……ベーンポンプ。
Claims (1)
- 【請求項1】差動ポンプにおいて、ケーシング内に滞留
した作動油に下部が浸る状態で上記ケーシング内に回転
可能に設けられたポンプ本体をそなえ、同ポンプ本体の
回転中心付近に開口し同ポンプ本体内に向け上記回転中
心の軸線方向に沿い延在する油溜り用穴が形成されると
ともに、上記ポンプ本体が跳ね上げた作動油を上記油溜
り用穴に供給すべく形成されたオイルガイドを上記ケー
シングの内壁の上記油溜り用穴に対向する部分に設け、
上記油溜り用穴に供給された作動油を上記ポンプ本体の
回転時において遠心力により同ポンプ本体内へ供給すべ
く、上記油溜り用穴の周壁に開口し上記ポンプ本体内の
外周方向へ向けて延在する作動油供給路が形成されたこ
とを特徴とする、作動油遠心供給式差動ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990086172U JPH0624589Y2 (ja) | 1990-08-16 | 1990-08-16 | 作動油遠心供給式差動ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990086172U JPH0624589Y2 (ja) | 1990-08-16 | 1990-08-16 | 作動油遠心供給式差動ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0335280U JPH0335280U (ja) | 1991-04-05 |
JPH0624589Y2 true JPH0624589Y2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=31635625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990086172U Expired - Lifetime JPH0624589Y2 (ja) | 1990-08-16 | 1990-08-16 | 作動油遠心供給式差動ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624589Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE792604A (fr) * | 1971-12-13 | 1973-03-30 | Laine Martti | Joints extensibles pour des masses de beton |
-
1990
- 1990-08-16 JP JP1990086172U patent/JPH0624589Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0335280U (ja) | 1991-04-05 |
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