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JPH06239895A - ブタgrfレセプター - Google Patents

ブタgrfレセプター

Info

Publication number
JPH06239895A
JPH06239895A JP5323834A JP32383493A JPH06239895A JP H06239895 A JPH06239895 A JP H06239895A JP 5323834 A JP5323834 A JP 5323834A JP 32383493 A JP32383493 A JP 32383493A JP H06239895 A JPH06239895 A JP H06239895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receptor
leu
pgrf
ala
ser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5323834A
Other languages
English (en)
Inventor
Hansen Maxwell Hsiung
ハンセン・マックスウェル・シュン
Dennis Paul Smith
デニス・ポール・スミス
Xing-Yue Zhang
シン−ユー・ツァン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JPH06239895A publication Critical patent/JPH06239895A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/71Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for growth factors; for growth regulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K2217/00Genetically modified animals
    • A01K2217/05Animals comprising random inserted nucleic acids (transgenic)

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  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
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  • Biochemistry (AREA)
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  • Toxicology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブタGRFレセプタータンパク質に関する。 【構成】 pGRFレセプターをコードするDNA化合
物、該DNAの配列を含有する組換えDNAクローニン
グ及び発現ベクター、並びに該ベクターを含有する組換
え宿主細胞を提供する。また、pGRFレセプターを使
用する検定系を提供する。さらに、該DNA配列をプロ
ーブとして用いる、他の種由来のGRFレセプター及び
その対応DNA配列を単離し特性化するための方法に関
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】ペプチドホルモンは、脳から直接又は間接
的に感知される生理学的条件に応答して標的器官を刺激
する、標的組織に対するメッセンジャーとして機能す
る。内生的に産生されるペプチドホルモンの量、安定性
又は活性の異常が原因である種々の疾患が知られてい
る。これらの疾患の中にはホルモン補充による処置を受
けるべきタイプのものがある。成長ホルモン(GH)の
循環レベルを人工的に増大させるとGH欠損障害の処置
のみならず、哺乳動物における補給性を増大させる方法
としても有効であることが周知である。天然起源から伝
統的に単離されるペプチドホルモン、及び最近になって
組換えDNA技法によって生産されるペプチドホルモン
は種々の疾患を処置するものとして商業的に入手可能で
ある。
【0002】成長ホルモン(GH)の循環レベルを人工
的に増大させるとGH欠損障害の処置のみならず、哺乳
動物における補給性を増大させる方法としても有効であ
ることが周知である。ペプチドホルモンの作用機序及び
それに対応する可能性ある治療は、その作用を媒介する
複雑なカスケードと分離することができない。合成及び
異化作用間の平衡、活性化及び抑制間の平衡又はエネル
ギー使用及び貯蔵間の平衡、の維持によって生物は環境
ストレスに適応できているが、その維持は一旦刺激が取
り除かれれば基底状態に戻る。
【0003】循環系における成長ホルモンの制御レベル
を調節することによって、そのGHレベルを所望の成績
で増大させることができる。ペプチドホルモンである成
長ホルモン放出因子(GRF)はソマトクリニン、成長
ホルモン放出ホルモン(GHRH)、及び成長放出ホル
モン(GRH)として当業者に普通に知られているが、
これらはインビボにおいて成長ホルモンの循環レベルを
増大させることが証明されている[Rivier, et al. (l9
82) Nature 300:276]。GHは、GRFとソマトスタチ
ンとの共同作用によって哺乳動物の下垂体から放出され
る[Devesa, etal. (1992) TEM 3:175-181]。GRFは
視床下部から血流中に放出され、そこで下垂体に移動す
る。GHは、GRFがGRFレセプターと呼ばれる細胞
表面のレセプターに結合すると下垂体から放出されると
考えられる。GRFとGRFレセプターとの結合によっ
て、GH放出を結果的に導くシグナル伝導カスケードが
活性化される。
【0004】本発明は、その活性が成長ホルモン作用を
生物にて刺激する事象カスケードに緊密に結び付いてい
るタンパク質であるブタ成長ホルモン放出因子(pGR
F)レセプターを提供する。例えば以下に記載の多くの
Gプロテイン−カップリング化レセプターがクローンさ
れている:マウスゴナドトロピン放出ホルモンのレセプ
ター[Tsutsumi, et al., 1991, Molecular Endocrinol
ogy 6:1163-1169]、アデニル酸シクラーゼ活性化ポリ
ペプチドのレセプター[Arimura, A., 1992, TEM 3:288
-294]、ルトロピン−コリオゴナドトロピン(lutropin-
choriogonadotropin)のレセプター[McFarland, et a
l., 1989, Science 245: 494-499]、チロトロピン放出
ホルモン(thyrotropin releasing hormone)のレセプタ
ー[Zhao, et al., 1992, Endocrinology 130:3529-353
6]、ヒト及びラットドーパミンのレセプター[Zhou, e
t al., 1990, Nature 347:76-80]、グルカゴン−イン
クレチンホルモングルカゴン様ペプチド1(glucagon-in
cretin hormone glucagon-likepeptide 1)のレセプター
[Thorens 1992, PNAS 89:8641-8645]、カルシトニン
のレセプター[Lin, et al., 1991, Science 254:1022-
1024]、傍甲状腺ホルモン及び傍甲状腺ホルモン関連ペ
プチドのレセプター[Abou-Samra, et al., 1992, PNAS
89:2732-2736]、エンドセリン1のレセプター[Lin,
et al., 1991 PNAS 88:3185-3189]、セクレチンのレセ
プター[Ishihara, et al., 1991, EMBO J. 10:1635-16
41]、及び血管作用性腸管ペプチド(vasoactive intest
inal peptide)[Ishihara et al., 1992, Neuron 8:811
-819]。
【0005】当業者はGRFレセプターを精製しようと
してきたが、それらの調製物はGRFレセプターの配列
を決定できるほどには充分な純度ではなかった。本発明
者らは驚くべきことに、実質的に純粋な形態でGRFレ
セプターを入手できない従来技術の難点を克服した。本
発明はGRFレセプター及びそれをコードするDNA配
列の精製方法、並びに組換えDNA技術によってそれぞ
れを有用な量で生産する方法をも提供する。
【0006】詳細には、本発明は種々の態様からなる:
pGRFレセプター及びその機能的同族体;pGRFレ
セプター又はその断片をシグナルペプチド配列と共に、
又はその配列なしで含有する融合タンパク質;pGRF
レセプターをコードするDNA配列;pGRFレセプタ
ーを組換え的に生産する方法;pGRFレセプターをコ
ードするDNA配列を含有する組換えDNAベクター;
pGRFレセプターの組換え的発現に有用な形質転換宿
主細胞;pGRFレセプターの作用を刺激又は阻害する
物質を決定するために有用である、pGRFレセプター
を含有するスクリーニング系(方法);試験化合物に応
答してpGRF活性を刺激又は抑制するレベルを定量す
るために有用であるpGRFレセプターを発現する真核
生物宿主細胞を含有する生物活性検定系;イメージング
又は診断適用に有用である、pGRFレセプターに対す
る抗体;及びpGRFレセプターを発現するトランスジ
ェニック動物。
【0007】本発明の種々の態様は、pGRFレセプタ
ーをコードするcDNA配列を同定し、クローニング
し;そのDNA配列を組換えDNAベクターに導入し;
該DNA配列を含有するベクターによって適当な宿主を
形質転換し;その宿主においてpGRFレセプターを発
現させ;そしてそのようにして産生されたpGRFレセ
プターを回収する;ことによって実施された。同様に、
本発明は、組換え手法によってpGRFレセプター及び
その同族体の生産を可能にし、またGRFレセプターに
関連する産物及びその方法を提供するものである。
【0008】一連の添付図面は本発明の理解の便に供す
るためのものである。添付図面に表した制限部位及び機
能地図は本明細書にて説明する組換えDNAベクターの
概観を表している。制限部位の情報は網羅的なものでな
く、特定のタイプのベクターの制限部位は図面に示した
ものよりも多い場合がある。 図1; pGRFレセプターの結合特異性を示す放射レ
セプター検定。非標識化セクレチン、pGRF、及び血
管作用腸管ペプチド(VIP)を使用し、pGRFレセ
プターを発現する細胞293/GS−12に対して
[125]I−GRF結合と競合させた。 図2; カルシトニン、セクレチン、VIP及びpGR
F(1−44)OHに応答して、GRFレセプターを発
現する293細胞である293/G5−12から産生さ
れるcAMPレベルを示すグラフである。 図3; プラスミドpRc/CMVの制限部位および機
能地図。 図4; GRFレセプターのハイドロホビシティープロ
ット。
【0009】本発明を導くための研究では種々の研究材
料を使用したが、それらの材料の供給源は便宜上、以下
の項にて説明している。制限エンドヌクレアーゼ及び他
の酵素(リガーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、ポリメ
ラーゼ)は ベーリンガー・マンハイム(Boehringer-Man
nheim)[9115 Hague Road,Indianapolis, IN]から市販
されている。ペプチドホルモンであるヒトカルシトニ
ン、ブタセクレチン、ブタ血管作用腸管ポリペプチド
(VIP)、PACAP、GIP、PTH、PHI、P
HMはペニンスラ・ラボラトリーズ(Peninsula Laborat
ories)[611 Taylor Way, Belmont, California 94002-
4041]から市販されている。ブタGRF(1−44)−
OH、グルカゴン及びグルカゴン−様ペプチド1は文献
にて知られているアミノ酸配列から常法によって合成し
た。[125I]ヒトGRF(1−44)−アミドはアメ
ルシャン・コーポレイション(Amersham Corporation)
[2636 South Clearbrook Drive, Arlington Heights,
IL 60005]からカタログ番号IM.180として市販さ
れている。抗生物質ジェネチシン−418(Geneticin G
-418)はビブコ−BRL[Gibco-BRL]から市販されてい
る。RNA単離に使用した液体窒素凍結したブタ組織は
Pel-Freez,205 N. Arkansas, P.O. Box 68, Rogers Ar
kansas 72757 から入手した。
【0010】本明細書及び特許請求の範囲に記載してい
る本発明の目的に沿って、以下の用語を次のように定義
する: 同族体; 別の化合物と構造的に類似している化合物。
ポリペプチドについてこの用語を使用する場合は、一
次、二次又は三次構造を意味する。 塩基対(bp); 塩基対とは、DNA又はRNAを意味
する。略語A、C、G及びTはDNA分子に存在する場
合、それぞれ(デオキシ)アデノシン、(デオキシ)シ
チジン、(デオキシ)グアノシン、及び(デオキシ)チ
ミジンの各ヌクレオシドの5'−モノリン酸型に相当し
ている。略語U、C、G及びTはRNA分子に存在する
場合、それぞれウリジン、シチジン、グアノシン、及び
チミジンの各ヌクレオシドの5'−モノリン酸型に相当
している。二本鎖DNAでは、塩基対はAに対してT、
又はCに対してGの対関係を意味する場合もある。DN
A/RNAのヘテロ二重らせんでは、塩基対はTに対し
てU、又はCに対してGの対関係を意味する場合もあ
る。
【0011】制御領域; 制御領域とは、転写又は翻訳
いずれかの制御に関与することのできる真核生物遺伝子
の5'及び3'末端に存在する特定の配列を意味する。実
質的にすべての真核生物遺伝子は、転写が開始する部位
から約25−30塩基上流に位置するAT豊富な領域を
有している。多くの遺伝子の転写開始から70−80塩
基上流に見いだされる別の配列はCXCAAT領域[こ
こに、Xはあらゆるヌクレオチド]である。殆どの真核
生物遺伝子の3'末端には、転写されるmRNAの3'末
端にポリA+テールが付加するためのシグナルであり得
るAATAAA配列がある。脱リン酸化(dephosphoryla
tion); 脱リン酸化とは、細菌アルカリホスファター
ゼ(BAP)又は子ウシ腸内アルカリホスファターゼ
(CIAP)による処置によってN末端リン酸を除去す
ることを意味する。この操作によって、DNA断片の2
つの制限開裂末端が「環状化」又は閉じたループを形成
するのを防止でき、それによって別のDNA断片が制限
断片に挿入するのが妨げられる。脱リン酸化の操作及び
試薬は普通のものである。Maniatis, T. et al., Molec
ular Cloning pp. 133-134(1982)。
【0012】消化; DNAの消化とは、DNA内の特
定の配列のみで作用する制限酵素によってDNAを触媒
的に開裂することを意味する。本明細書で使用している
種々の制限酵素は市販されており、その反応条件、共同
因子、及び他の要件は当業者に知られているようにして
用いた。具体的な制限酵素に適切な緩衝液及び基質の量
は製造元によって特定されている。 充填又は平滑末端化; 制限酵素によって開裂された核
酸の粘着末端における1本鎖末端を2本鎖に変換する操
作である。この操作は粘着(接着)末端を排除し、平滑
末端を生成させる。この操作は、平滑的に切断する制限
エンドヌクレアーゼに適合する末端又は他の充填粘着末
端と接着できるように、制限的に切断された末端を変換
するために使用される。通常は、DNAポリメラーゼI
のクレノー断片を使用し、当業者に周知の手法によって
平滑末端化又は充填を行う。
【0013】機能的同族体; 機能的同族体とは天然に
存在する形態の分子又は化合物に類似した機能特性を有
しているが、それと比較して構造が改変されている分子
を意味する。機能的同族体としては、親分子と類似の機
能特性及び反応性を有している親分子の断片(又はその
付加物)が例示される。 連結; 連結とは、2つの2本鎖核酸断片間にホスホジ
エステル結合を形成させる反応を意味する[Maniatis,
T. et al., 前掲, p. 146)。特に明記しない限り、連結
はT4 DNAリガーゼを用いる既知の緩衝液及び条件
によって行うことができる。 Milli−QR水; ミリポア・コーポレーション[Milli
pore Corporation, MA01730,ベッドフォード,アシビ
ー・ロード]から市販されているMilli−QR濾過系を
通して精製された水である。 オリゴヌクレオチド; オリゴヌクレオチドとは、化学
的に合成される場合もある1本鎖ポリデオキシヌクレオ
チド又は2つの相補的ポリデオキシヌクレオチドのスト
ランドのいずれかを意味する。このような合成オリゴヌ
クレオチドは5'リン酸を有しておらず、従ってキナー
ゼの存在下にATPと共にリン酸を付加しなければ別の
オリゴヌクレオチドと連結しない。合成オリゴヌクレオ
チドは脱リン酸化されていない断片と連結する。
【0014】プラスミド; 染色体外自己複製性遺伝子
要素である。プラスミドは大文字及び/又は数字が先行
及び/又は後続する小文字のpによって命名される。本
明細書で説明する出発プラスミドは市販されているか、
制限無しに公に入手可能であるか、又は文献記載の手法
に従って入手可能なプラスミドから構築することができ
る。さらに、ここに記載したプラスミドと等価のプラス
ミドが当業界で既知であり、当業者には明らかである。 解読枠; tRNA、リボゾーム及び関連因子の翻訳装
置によって、個々のアミノ酸に相当するそれぞれのトリ
プレットをトリプレットとして「読む」翻訳が起こるヌ
クレオチド配列。各トリプレットは個別的であり同じ長
さを有しているので、そのコード化配列は3つの多重体
でなければならない。塩基対の挿入又は欠失(フレーム
シフト突然変異と呼ばれる)により、同じDNAセグメ
ントによってコードされる2つの別個のタンパク質が生
成され得る。これを回避するためには、所望のポリペプ
チドに相当するトリプレットのコドンは開始コドンから
3つの多重体として配列されていなければならず、即ち
正しい「解読枠」が維持されなければならない。
【0015】組換えDNAクローニングベクター; 1
つ又はそれ以上の付加的なDNAセグメントを付与でき
るか、又はそれが既に付与されているDNA分子を含有
する自律的に複製する物質であり、プラスミド及びファ
ージが例示されるが、それらに限定されない。 組換えDNA発現ベクター; プロモーターが組み込ま
れている組換えDNAクローニングベクター。 レプリコン; プラスミド又は他のベクターの自律的な
複製を制御又は許容するDNA配列。 RP−HPLC; 逆相高速液体クロマトグラフィーの
略称。 転写; DNAのヌクレオチド配列に含有されている情
報を相補的なRNA配列に転移させる方法。 トランスフェクション; トランスフェクションとは、
コード化配列が実際に発現されるか否かを問わず、宿主
細胞による発現ベクターの取り込みを意味する。多くの
トランスフェクション方法が当業者に既知であり、例え
ばCaPO4及びエレクトロポレーションなどがある。
トランスフェクションの成功は一般に、このベクターの
操作の指標が宿主細胞内に出現したときに認識される。
【0016】形質転換; 形質転換とは、染色体外要素
として、又は染色体組込みによってDNAを生物に導入
し、そのDNAを複製させることを意味する。形質転換
は、Graham, F. 及び van der Eb, A, (1973) Virology
52:456-7 の方法によって行うことができる。他の方
法、例えば核インジェクション、プロトプラスト融合、
又は Cohen, S. N. et al., (1972) Proc. Natl. Acad.
Sci. (USA) 69:21に記載されている塩化カルシウムを
使用するカルシウム処理によっても行うことができる。 翻訳; メッセンジャーRNAの遺伝情報を使用するこ
とによってポリペプチド鎖の合成を特定化し、指示する
工程。 ベクター; 適当なタンパク質分子に相当するポリヌク
レオチド配列を担持する遺伝子操作に使用されるレプリ
コンであって、適当な制御配列と一緒になって、形質転
換される宿主細胞に特定の性質を付与するもの。プラス
ミド、ウイルス、及びバクテリオファージはそれ自身が
レプリコンであるので、適当なベクターである。異なる
起源のDNA分子を制限酵素及びリガーゼを用いて切断
し結合させれば、人工ベクターが構築される。本明細書
にて使用する「ベクター」なる用語には組換えDNAク
ローニングベクター及び組換えDNA発現ベクターが包
含される。
【0017】内生シグナルペプチド配列を包含してpG
RFレセプタータンパク質をコードするcDNA配列を
全ブタmRNAライブラリーから単離したが、それは以
下のDNA配列を含有していた[配列番号1]。 ATG GACAGCGGGG TGTGGGCTGC CTGCATCTTC TGCCTGCTGA GCTCCCTACC AGTCGCCTTG GGCCACGTGC ACCCGGAATG TGACTTCATC ACCCAGCTGA GAGAAGACGA GCGAACTTGT CTACAAGCAG CAGACCGGAT GGCCAACTCC TCCTCGGGCT GTCCTAGGAC CTGGGATGGG CTGTTGTGCT GgCCGACGGC AGGCCCTGGG GAGTGGGTGA CCCTCCCCTG CCCGGCTTTC TTCTCTCACT TCAGCTCTGA GCCAGGGGCC CTGAAGCGGG ACTGCACCAC CACGGGCTGG TCTGAGCCCT TCCCGCCATA TCCCGAGGCT TGCCCTGTGC CCCTGGAGCT GCTGACTGAT GAGAAATCCT ACTTCTCCAC TGTGAGAATC GTCTACACCA CGGGCCACAG CGTCTCTGCC GTGGCCCTCT TCGTGGCCAT CGCCATCCTG GTTGCTCTCA GGAGGCTCCA CTGCCCCAGG AACTACATCC ACAGCCAGCT GTTCGCCACC TTTATCCTCA AGGCGGGAGC TGTGTTCTTG AAAGACGCCG CCCTCTTTCA CAGCGAGAAC ACGGACCACT GCAGCTTCTC CACGGTTCTG TGCAAGGTCT CTGTGGCCAC CTCCCATTTC GCCACCATGA CCAACTTCAG CTGGCTGCTG GCAGAAGCTG TCTACCTGAC CTGCCTCTTG GCCTCTACGT CACCCAGCAC GAGGAGGGCC TTCTGGTGGC TGGTTCTCGC TGGCTGGGGG CTGCCCCTGC TCTTCACTGG CACGTGGGTG GGTTGCAAGT TGGCCTTTGA GGATGTTGCG TGCTGGGACC TGGACGACAG CTCCCCCTAC TGGTGGATCA TCAAAGGGCC CATCGTCCTC TCCGTGGGGG TGAACTTTGG GCTTTTTCTC AATATTATCC GCATCCTGCT GAGGAAACTG GAGCCAGCTC AGGGCAGCCT CCACACCCAG CCTCAGTACT GGCGTCTCTC CAAGTCAACC CTTCTCCTCA TCCCGCTGTT TGGAATTCAC TACGTCATCT TCAACTTCCT GCCTGACAGT GCTGGCCTGG GCATCCGCCT CCCCCTGGAG CTGGGACTGG GCTCCTTCCA GGGCTTCATT GTTGCCATCC TGTACTGCTT CCTCAACCAA GAGGTGAGGA CTGAGATCTC ACGGAGGTGG CATGGCCATG ACCCTGAACT TCTGCCAGCC TGGAGGACTC ATGCCAAATG GGCAAAGCCT TCCCGCTCAA GGGCGAAGGT CAGTGCGTGT TCACGTGCTG GGTCTTCCCG CCCCCGAGCC CATGGCGACA CATACCCGGG ACTGGAAGTG CCGGGTCAGT GGTTGTGCCT TTTCTTGACG TGA
【0018】配列番号1のDNAによってコードされて
いるタンパク質の正体を、その配列を真核生物細胞にて
組換え的に発現させ、次いでpGRFレセプター活性を
証明することによって突き止めた。簡単に説明すれば、
配列番号1の2本鎖対応物を便利な制限部位が導入でき
るよう外部から修飾し、それをpRc/CMVベクター
に組込み、次いで293細胞にて組換え的に発現させ
る。cDNA転写体には、トランスフェクトした細胞膜
に正しく配向し組み込まれるのに役立つ天然の転写体の
シグナルペプチド領域が含まれていた。配列番号2のタ
ンパク質を細胞表面に発現するトランスフェクト化29
3細胞を暴露すると、pGRF(1−44)OHへの暴
露の際のcAMPレベルの細胞内上昇が証明された。G
RFと密接な関係を有する2つのペプチド、セクレチン
及び血管作用性腸管ペプチド(VIP)の添加に応じ
た、トランスフェクト細胞の暴露の際のcAMPレベル
も測定した。配列番号2のタンパク質を発現するトラン
スフェクト細胞のVIP及びカルシトニンへの暴露によ
って得られるcAMPレベルは、pGRF(1−44)
OHへの暴露によって得られるプロフィルとは選択的に
有意に異なっていることが判明したが、このことは上記
レセプターをコードするcDNAが実際にGRFレセプ
ターを構成していることを示している。以下の表1−4
及び添付の図3のデータを参照のこと。
【0019】
【表1】 293/G5−23細胞のGRFへの暴露 [GRF]* 細胞内[cAMP]** 10-10 20 10-9 60 10-8 110 10-7 170 10-6 270 10-5 280 *)ホルモン濃度はモル濃度で表している。 **)細胞内cAMPは pmoles/105 細胞で表してい
る。
【0020】
【表2】 293/G5−12細胞のカルシトニンへの暴露 [カルシトニン]* 細胞内[cAMP]** 10-10 <10 10-9 10 10-8 16 10-7 26 10-6 30 10-5 32 *)ホルモン濃度はモル濃度で表している。 **)細胞内cAMPは pmoles/105 細胞で表してい
る。
【0021】
【表3】 293/G5−12細胞のVIPへの暴露 [VIP]* 細胞内[cAMP]** 10-10 28 10-9 36 10-8 50 10-7 64 10-6 78 10-5 92 *)ホルモン濃度はモル濃度で表している。 **)細胞内cAMPは pmoles/105 細胞で表してい
る。
【0022】
【表4】 293/G5−12細胞のセクレチンへの暴露 [セクレチン]* 細胞内[cAMP]** 10-10 <10 10-9 <10 10-8 <10 10-7 10 10-6 70 10-5 90 *)ホルモン濃度はモル濃度で表している。 **)細胞内cAMPは pmoles/105 細胞で表してい
る。
【0023】本発明はさらにpGRFレセプター及びそ
の機能的同族体を提供する。機能的同族体は通常、天然
に存在する同族体と同じ定量的生物活性を示すが、pG
RFレセプターの特性を改変するためにも機能的同族体
は選択される。機能的同族体は普通に操作された変異で
あるが、このような機能的同族体にはpGRFレセプタ
ーのアミノ酸配列における天然に存在するアレル変異体
又は種間変異体(interspecies variations)が包含され
る。このような天然に存在する変異体としては、pGR
FレセプターのG3イソ型の単離体が例示される。G3
pGRFレセプターはブタ下垂体組織から単離した
が、それは配列番号11に示すDNA配列、及び対応す
るアミノ酸配列(配列番号12)を含有していた。
【0024】pGRFレセプターのG3イソ型(配列番
号12)は、上記の表1と以下の表5との比較によって
分かるように、GRF結合性に応じて細胞内cAMPの
刺激を増大させることが示されている。
【表5】 293/G3−23細胞のGRFへの暴露 [GRF]* 細胞内[cAMP]** 10-11 20 10-10 150 10-9 250 10-8 300 10-7 325 10-6 350 *)ホルモン濃度はモル濃度で表している。 **)細胞内cAMPは pmoles/105 細胞で表してい
る。pGRFレセプターのG3イソ型は、本発明が目的
としているpGRFレセプターの機能的同族体の例示で
ある。
【0025】機能的同族体は、pGRFレセプターをコ
ードするDNAの改変、及びその後の組換え細胞培養物
におけるそのDNAの発現によって普通に製造される。
既知の配列を有するDNA内の予め決められた部位にお
ける置換突然変異体を作成する手法は、例えばM13プ
ライマー突然変異誘発として周知である。機能的同族体
pGRFレセプターをコードするDNA内に作成され得
る突然変異は解読枠を越えた配列に起こってはならず、
二次mRNA構造体を製造しかねない相補的な領域は創
製しないのが好ましい(EP75,444A)。pGR
Fレセプターの機能的同族体は特定かつ限定的な方法に
よるタンパク質のアミノ酸配列改変によって一般には創
製される。アミノ酸配列の変異を導入するための部位は
前もって決定しておくが、突然変異体それ自体を前もっ
て決定しておく必要はない。例えば、特定の部位におけ
る突然変異の作業を最適にするため、無作為突然変異誘
発を標的コドン又は標的領域に起こし、発現されたpG
RFレセプターの機能的同族体を所望の活性の最適な組
合わせに関してスクリーニングすればよい。
【0026】pGRFレセプターの機能的同族体は単一
の(又は幾つかの)アミノ酸残基の欠失、挿入又は置換
によって通常作成される。このような改変は一般には以
下の表6に従って行い、それによりpGRFレセプター
の機能的同族体を製造する:
【表6】
【0027】機能又は免疫学的同一性を実質的に変化さ
せるのは、表6に記載したものよりも保存性の低い置換
を選択することによって行われる;即ち、(a) ペプチ
ド骨格の二次又は三次構造、(b) 残基のハイドロフォ
ビシティーの変動、又は(c)側鎖のバルク(かさ)の維
持に対する影響がより有意に異なっている残基を選択す
る。一般にpGRFレセプターの性質を最も大きく変動
させると期待される置換は、(a) 親水性残基を疎水性
残基と置き換える置換、(b) システイン又はプロリン
を別の残基と置き換える置換、(c) 正に帯電した側鎖
を有する残基を負に帯電した残基と置き換える置換、又
は(d) かさ高い側鎖を有する残基を側鎖を有していな
いものと置き換える置換である。pGRFレセプターの
非グリコシル化機能的同族体を与えるN−又はO−結合
グリコシル化部位を削除するためには、部位特異的突然
変異誘発も使用できる。非グリコシル化pGRFレセプ
ターは原核生物細胞培養物にて組換え的に生産すること
ができる。システイン又は他の不安定な残基を欠失する
ことも望ましい場合があり、例えばpGRFレセプター
の酸化的安定性を増大させる場合である。可能性あるタ
ンパク質分解部位、例えばArg−Argの欠失又は置換
も、塩基性残基の1つの欠失、又は1つをグルタミニル
又はヒスチジニル残基と置換することによって行うこと
ができる。
【0028】配列番号1によってコードされており、内
生シグナルペプチドを含有する好ましいpGRFレセプ
ターは以下のアミノ酸配列を有している[配列番号
2]: MDSGVWAACI FCLLSSLPVA LGHVHPECDF ITQLREDERT CLQAADRMAN SSSGCPRTWD GLLCWPTAGP GEWVTLPCPA FFSHFSSEPG ALKRDCTTTG WSEPFPPYPE ACPVPLELLT DEKSYFSTVR IVYTTGHSVS AVALFVAIAI LVALRRLHCP RNYIHSQLFA TFILKAGAVF LKDAALFHSE NTDHCSFSTV LCKVSVATSH FATMTNFSWL LAEAVYLTCL LASTSPSTRR AFWWLVLAGW GLPLLFTGTW VGCKLAFEDV ACWDLDDSSP YWWIIKGPIV LSVGVNFGLF LNIIRILLRK LEPAQGSLHT QPQYWRLSKS TLLLIPLFGI HYVIFNFLPD SAGLGIRLPL ELGLGSFQGF IVAILYCFLN QEVRTEISRR WHGHDPELLP AWRTHAKWAK PSRSRAKVSA CSRAGSSRPR AHGDTYPGLE VPGQWLCLFL T
【0029】このブタGRFレセプターのアミノ酸配列
のハイドロフォビシティープロットは添付の図4に示し
ている。アミノ末端から約22番目のアミノ酸残基まで
のブタGRFレセプターのアミノ末端部分は推定シグナ
ルペプチド配列を構成している。約23番目のアミノ酸
残基から約140番目のアミノ酸残基までのpGRFレ
セプター部分は、GRFレセプターの推定細胞外ドメイ
ンを構成している。約141番目から約380番目のア
ミノ酸は7つの疎水性トランスメンブランドメインを構
成している。Leftkowitz はβ−アドレナリン作動性レ
セプターを用いて部位特異的突然変異を行ったが、その
成績は第3の細胞内ドメイン(約310から330番
目)がG−プロテインとのカップリングに重要であるこ
とを示していた[Taylor, C.N. (1990) Biochem. J. 27
2:1-13]。pGRFレセプターcDNAの特徴は、タン
パク質の細胞膜内における最終的な配置を指令するのに
役立つシグナル(又はリーダー)ポリペプチドをコード
するDNA配列が存在していることである。一般には、
シグナルペプチドは、タンパク質が宿主細胞ペリプラズ
ム又は培養培地中に輸送される分泌工程の一部として残
余タンパク質からタンパク質分解的に開裂される。しか
し、機能的なGRFレセプターはGRF結合活性を保持
したままで、その一次配列内にシグナルペプチドを包含
することができる。改変シグナルペプチドが導入された
pGRFレセプターの同族体も本発明の範囲内に包含さ
れる。
【0030】シグナルペプチドが原核生物及び真核生物
の両環境下に分泌タンパク質の細胞外排出を行わせるの
は当業者に周知である。異質シグナルペプチドを正常な
細胞内(サイトゾリック)タンパク質に付加すると、正
常な細胞内タンパク質が大腸菌(E.coli)において細
胞外輸送されることが示されている[MacIntyre, et a
l.,(1987) J.Biol.Chem. 262:8416-8422]。代替のシグ
ナルペプチド配列が異種コード化配列と共に機能できる
ことも当業者に周知である。例えば、セクレチンレセプ
ターなどの別のレセプター由来のシグナルペプチドをコ
ードするDNA配列をpGRFレセプターのシグナルペ
プチドをコードするDNA配列と置換すると、pGRF
レセプターの特性を保持する異種タンパク質を得ること
ができる。このような融合タンパク質の組換え的生産
は、シグナルペプチドをコードするDNA配列をタンパ
ク質のコード化配列の5'側かつ解読枠内にて適切に宿
主生物に付加することによって実施することができる。
pGRF構造体に同様に挿入でき、それによってpGR
Fレセプターの他の機能的同族体を作成できるであろう
シグナルペプチドは当業者に周知である。このシグナル
ペプチドは微生物又は哺乳動物であってもよいが、哺乳
動物が好ましい。本発明を実施するうえで好ましいこと
は、シグナルペプチドとして宿主セルラインの分泌タン
パク質にとって本来のシグナルペプチドを使用すること
である。最も好ましく本発明を実施するには、本明細書
にて例示しているように、シグナルペプチドが天然の2
2個アミノ酸のpGRFレセプタープレ配列であるもの
である。
【0031】さらに、シグナル配列は全体として合成さ
れたものであってもよい。合成「理想的」シグナルペプ
チドは原核生物及び真核生物の両環境下にて機能するこ
とであることが示されている[von Heijne, G. (1990)
J. Membrane Biol. 115: 195-201]。シグナルペプチド
の原理は原核生物及び真核生物において共に類似してい
る。原核生物及び真核生物は全体として3つのドメイン
構造を有しており、機能を保護するうえで必須の正確な
配列保存性は存在しない[von Heijne,G., 前掲]。一
般には、塩基性及び/又は帯電アミノ酸残基が構造タン
パク質のアミノ末端付近に存在していると分泌が阻害さ
れる[Yamane, K., et al. (1988) J.Biol.Chem. 263:1
9690-19696, Summers, R.G., et al. (1989) J.Biol.Ch
em. 264:20082-20088]。シグナルペプチドが融合タン
パク質構築物から効率的に確かに開裂するためには、シ
グナルペプチドと成熟アートタンパク質のコード化配列
との間の境界に位置するアミノ酸配列の性質を維持させ
るのが望ましい。電荷及びハイドロフォビシティーを保
存し、そしてシグナルペプチドの開裂点の直ぐ下流に位
置する帯電残基を削除することは、効率的なトランスロ
ーケーションにとって一般に重要である。しかし、具体
的な1つのアミノ酸配列を維持させることは重要でな
い。
【0032】本発明はさらに、pGRFをコードする配
列又は、pGRFの機能的同族体をコードするDNA配
列を使用して生産される、GFR活性を研究する研究手
段として有用であるトランスジェニック動物を提供す
る。異種の外来タンパク質を発現するトランスジェニッ
ク動物を構築するのは当業者に周知である[Wagner, et
al (1989年10月10日発行の米国特許第4,87
3,191号), Evans,et al. (1989年9月26日
発行の米国特許第4,870,009号)、これらを引
用によって本明細書に包含させる, Cline, et al. (198
0) Nature 284:422-425, 及び Capecchi M. R. (1980)
Cell 22:479:488を参照のこと]。本発明はさらに、p
GRFレセプターを作成する方法をも提供する。本発明
の化合物は、組換えDNA技法又は周知の化学的手法、
例えば溶液又は固相ペプチド合成、又は通常の溶液法に
よってカップリングしたタンパク質断片から始める溶液
中の半合成法のいずれによっても製造することができ
る。
【0033】pGRFレセプター又はそのpGRFペプ
チド断片の合成は固相ペプチド合成法又は組換え方法に
よって行うことができる。ポリペプチドの固相における
化学的合成の原理は当業者に周知であり、それは当業界
の一般的教科書、例えば Dugas, H. 及び Penney, C.,
Bioorganic Chemistry (1981) Springer-Verlag, NewYo
rk, pgs. 54-92 に見いだすことができる。例えば、ペ
プチドはアプライド・バイオシステムズ(Applied Bios
ystems) 430A ペプチド合成装置[AppliedBiosyste
ms, Foster City Californiaから入手可能]及びアプラ
イド・バイオシステムズから供給されている合成サイク
ルを利用する固相方法によって合成することができる。
Bocアミノ酸及び他の試薬はアプライド・バイオシステ
ムズ及び他の化学供給会社から市販されている。C末端
カルボキサミド類の製造のために出発p−メチル・ベン
ズヒドリルアミン樹脂に、二重カップルプロトコールを
使用する連続Boc化学を適用する。C末端酸の製造のた
めには対応するPAM樹脂を使用する。アスパラギン、
グルタミン及びアルギニンを実行ヒドロキシベンゾトリ
アゾールエステル類を使用してカップリングする。以下
の側鎖保護を使用することができる: Arg, トシル Asp, シクロヘキシル Glu, シクロヘキシル Ser, ベンジル Thr, ベンジル Tyr, 4−ブロモカルボベンゾキシ
【0034】Bocの脱保護は塩化メチレン中、トリフル
オロ酢酸(TFA)を用いて行うことができる。合成を
行った後、得られたペプチドを脱保護し、10%メタ−
クレゾールを含有する無水フッ化水素によって樹脂から
切断する。側鎖の保護基(群)及び樹脂からのペプチドの
切断は、0℃又はそれ以下、好ましくは−20℃にて3
0分、次いで0℃にて30分行う。HFを除去した後、
ペプチド/樹脂をエーテルで洗浄し、ペプチドを氷酢酸
で抽出し、凍結乾燥する。精製は、10%HOAc中の
セファデックスG−10[ファルマシア]カラムを用い
るサイズ排除クロマトグラフィーによって行う。
【0035】pGRFレセプターは組換え法によっても
製造できる。高い収量を望む場合にはこの組換え法が好
ましい。pGRFレセプターの組換え的生産の基本的な
工程には以下のものがある: (a) pGRFレセプターをコードするDNAの合成又
は半合成物の構築(又は天然起源から単離)、(b) p
GRFレセプターが単独で、又は融合タンパク質として
発現するのに適した方法により、得られたコード化配列
を発現ベクターに導入すること、(c) その発現ベクタ
ーによって適当な真核生物又は原核生物宿主細胞を形質
転換すること、及び(d) 組換え的に生産したpGRF
レセプターを回収し、精製すること。
【0036】上記のように、コード化配列は全体が合
成、半合成、又は天然pGRFレセプターcDNAの改
変の結果物であってもよい。本明細書に記載の実施例に
実質的に従うことで単離されたpGRFレセプターのc
DNAは配列番号1に示すDNA配列を含有している。
pGRFレセプターの生産を導くインビトロ又はインビ
ボ転写及び翻訳における合成遺伝子は当業者に周知の手
法によって構築することができる。当業者ならば、遺伝
子コードの天然の縮重に基づいて、pGRFレセプター
をコードしているDNA配列がかなり多くの規定数で構
築できることは理解できよう。本発明を好ましく実施す
るには、pGRFレセプターの合成を組換えDNA技法
によって行う。
【0037】pGRFレセプターをコードする遺伝子は
合成法によって創製することができる。このような合成
遺伝子構築の方法は当業者に周知である[Brown, et a
l. (1979) Methods in Enzymology, Academic Press,
N.Y., Vol. 68, pgs. 109-151]。合成pGRFレセプ
ター遺伝子に相当するDNA配列は通常のDNA合成装
置、例えばアプライド・バイオシステムズ380A又は
380B型 DNA合成装置[Applied Biosystems, In
c.(850 Lincoln Center Drive, Foster City, CA 9440
4)から市販]を用いて作成することができる。pGR
Fレセプターのコード化配列は便利なプロテアーゼ感受
性開裂部位が導入されるように天然のタンパク質と比較
して改変するのが幾つかの適用例において望ましい場合
があり、例えばシグナルペプチドと構造タンパク質との
間に導入すれば、シグナルペプチドの融合タンパク質構
築物からの切除を制御することができる。
【0038】pGRFレセプターは直接発現によって、
又はpGRFレセプターの後に酵素的又は化学的開裂を
含有する融合タンパク質として調製することができる。
ポリペプチドを特定の部位で開裂するペプチダーゼ(例
えば、トリプシン)、又はペプチド鎖のアミノもしくは
カルボキシ末端からペプチドを消化するペプチダーゼ
(例えば、ジアミノペプチダーゼ)が知られている。さ
らに、個々の化学物質(例えば、臭化シアン)は特定の
部位でポリペプチド鎖を開裂する。当業者ならば、部位
特異的な内部開裂部位を導入するためのアミノ酸配列
(及び組換え手段を使用する場合には合成又は半合成コ
ード化配列)に必須の改変は理解されよう。例えば、Ca
rter P. 融合タンパク質の部位特異的なタンパク質分解
(Site Specific Proteolysis of Fusion Proteins), C
h. 13 in Protein Purification: FromMolecular Mecha
nisms to Large Scale Processes, American Chemical
Soc.,Washington, D.C. (1990)を参照のこと。
【0039】所望のコード化及び制御配列を含有する適
当なベクターの構築には標準的な連結手法を用いる。単
離されたプラスミド又はDNA断片を開裂し、仕立て、
必要なプラスミドが形成されるに望ましい形態に再連結
する。一般には、本発明に有用であるベクターを構築す
る際はDNA配列のクローニングに原核生物を使用す
る。例えば、E.coli K12 株294(ATCC 31
446)は特に有用である。使用可能な他の微生物株に
はE.coli B及びE.coli X1776(ATCC 31
537)などがある。これらは限定的なものでなく、例
示である。
【0040】所望のpGRFレセプター又はその同族体
を翻訳するには、適当な制限エンドヌクレアーゼを用い
て、操作した合成DNA配列を、過剰にある適当な組換
えDNA発現ベクターに挿入する。pGRFレセプター
は比較的大きなタンパク質である。合成pGRFレセプ
ターをコードする配列を転写物のいずれかの末端に制限
エンドヌクレアーゼ開裂部位を有するように設計し、そ
の発現及び増幅及び発現プラスミドからの単離及びそれ
への組込みを可能にする。単離されたcDNAGRFレ
セプターをコードする配列は合成リンカーを使用するこ
とで容易に改変することができ、それにより当業者に周
知の手法によって所望のクローニングベクターにその配
列を挿入することができる。使用する具体的なエンドヌ
クレアーゼは、使用する親発現ベクターの制限エンドヌ
クレアーゼ開裂パターンによって描かれる。制限部位の
選択は、pGRFレセプターをコードする配列と制御配
列とが正しく配向するように選択し、適切な解読枠内と
pGRFレセプターの発現を行わせる。
【0041】一般には、宿主細胞と適合する種から誘導
されるプロモーター及び制御配列を含有するプラスミド
ベクターをその宿主細胞と共に使用する。ベクターは元
来、複製部位及び、形質転換細胞にて表現型の選択性を
与えることのできるマーカー配列を担持している。例え
ば、E.coli(大腸菌)は通常、E.coli 種[Bolivar,
et al., Gene 2: 95 [1977]]から誘導されたプラスミ
ドであるpBR322を使用して形質転換する。pBR
322はアンピシリン及びテトラサイクリン耐性のため
の遺伝子を含有しており、従って形質転換細胞を同定す
るための容易な手段を提供するものである。pBR32
2プラスミド、又は他の微生物プラスミドは組換えDN
A構築に通常使用されるプロモーター及び他の制御因子
をも含有し、又は含有するよう改変できなければならな
い。
【0042】pGRFレセプターのコード化配列は、p
GRFレセプターが発現される宿主細胞内で共に機能的
である発現ベクターのプロモーター及びリボゾーム結合
部位と正しい解読枠内になるように配置しなければなら
ない。好ましい態様では、プロモーター−オペレーター
がそれが誘導される遺伝子のATG開始コドンに関連し
て占有している場合、配列番号2のタンパク質をコード
するDNA配列のATG開始コドンに関してプロモータ
ー−オペレーター領域を同じ順番方向性で配置させる。
tacプロモーターなどの合成又は修飾プロモーター−
オペレーター領域は当業者に周知である。このような合
成又は修飾プロモーター−オペレーター領域を使用する
場合は、pGRFレセプターをコードする配列のATG
開始コドンに関して、そのクリエーターによって指令さ
れるようにその領域を配向させるべきである。
【0043】pGRFレセプター又はその同族体は真核
生物発現系にて組換え的に調製することができる。レセ
プターの組換え的発現に関する一般的原理は Receptor
Biochemistryの11章: A Practical Approach, E.C. H
ulme編, IRL Press, OxfordUniversity Press, Walton
St. Oxford OX2 6DP, 英国に記載されている。哺乳動物
宿主細胞において転写を制御する好ましいプロモーター
は種々の供給源、例えばポリオーマ、サルウイルス40
(SV40)、アデノウイルス、レトロウイルス族、B
型肝炎ウイルスなどのウイルス族のゲノム、最も好まし
くはサイトメガロウイルスのゲノム、又はβ−アクチン
プロモーターなどの異種哺乳動物プロモーターから入手
することができる。SV40ウイルスの初期及び後期プ
ロモーターは、SV40ウイルスの複製起点も含有する
SV40制限断片として簡便に入手可能である[Fiers,
et al., (1978) Nature, 273:113]。全SV40ゲノ
ムはプラスミドpBRSV、ATCC 45019から
入手することができる。ヒトサイトメガロウイルスの即
座型プロモーターはプラスミドpCMBβ(ATCC
77177)から入手することができる。当然ながら、
宿主細胞又はその関連種由来のプロモーターも本発明で
は有用である。
【0044】pGRFレセプターをコードするDNAの
高等真核生物による転写は、エンハンサー配列をベクタ
ーに挿入することによって増大される。エンハンサーは
DNAのシス作用性要素であり、通常は約10−300
bp であり、その転写が増大するようにプロモーターに
働き掛ける。エンハンサーは比較的配向性及び位置独立
的であり、転写単位に対して5'側[Laimins, L. et a
l., [1981] PNAS 78:993]及び3'側[Lusky, M. L., e
t al., [1983] Mol. Cell Bio. 3:1108]に、そしてイ
ントロン内に[Banerji, J. L. et al., [1983] Cell 3
3:729)及びコード化配列自身の内部に[Osborne, T.
F., et al., [1984] Mol. Cell Bio. 4:1293]見いださ
れている。哺乳動物遺伝子由来の多くのエンハンサー配
列が現在知られている[グロビン、RSV、SV40、
EMC、エラスターゼ、アルブミン、α−フェトプロテ
イン、及びインスリン]。しかし、真核生物細胞ウイル
ス由来のエンハンサーも通常は使用できる。例として、
SV40後期エンハンサー、サイトメガロウイルス初期
プロモーターエンハンサー、複製起点の後期側のポリオ
ーマエンハンサー、及びアデノウイルスエンハンサーな
どがある。
【0045】真核生物細胞(酵母、真菌、昆虫、植物、
動物、ヒト又は他の多細胞生物由来の核形成細胞)に使
用する発現ベクターはmRNA発現に影響を与える場合
のある転写終止に必須の配列も含有している。この領域
はpGRFレセプターをコードするmRNAの非翻訳部
分のポリアデニル化セグメントとして転写される。3'
非翻訳領域は転写終止部位も含有している。
【0046】発現ベクターは、選択マーカーとも呼ばれ
る選択遺伝子を含有できる。哺乳動物細胞にとって適当
な選択マーカーとしてはジヒドロ葉酸還元酵素(DHF
R、これはpJOD−10[ATCC 68815]の
BglIII/HindIII制限断片から誘導することができ
る)、チミジンキナーゼ(単純ヘルペスウイルスのチミ
ジンキナーゼはvP−5クローン[ATCC 202
8]のBamHI断片に含有されている)、又はネオマイ
シン(G418)耐性遺伝子[pNN414酵母人工染
色体ベクター[ATCC 37682]から入手でき
る]が例示される。このような選択マーカーが哺乳動物
宿主細胞に成功裏に導入されれば、得られるトランスフ
ェクト哺乳動物宿主細胞は選択圧の下においても生存す
ることができる。選択方法には2つの別個のカテゴリー
のものが広く使用される。第1のカテゴリーは細胞の代
謝に基づくものであり、添加培地の無い状態での発育能
を欠く突然変異セルラインを使用するものである。2つ
が例示される:CHO DHFR~細胞(ATCC CR
L−9096)、及びマウスLTK~細胞(L−M(TK
−)ATCC CCL−2.3)。これらの細胞はチミジ
ン又はヒポキサンチンなどの栄養素が添加されていない
状態での発育能を欠いている。これらの細胞は完全なヌ
クレオチド合成経路に必須の特定の遺伝子を欠いている
ので、欠失したヌクレオチドが添加培地に加えられない
限り生存することはできない。培地の添加に対する代替
方法は、DHFR又はTK遺伝子を欠く細胞にそれぞれ
無傷のそれらの遺伝子を導入し、発育要求性を変化させ
ることである。DHFR又はTK遺伝子によって形質転
換されていない個々の細胞は未添加培地中では生存する
ことができない。
【0047】第2のカテゴリーは、あらゆる細胞型に使
用される選択法と呼ばれる優勢選択(dominant selectio
n)であり、突然変異セルラインを使用する必要がない。
これらの方法は通常、宿主細胞の発育を抑える薬物を使
用する。新規な遺伝子を有する細胞は、薬物耐性を運ぶ
タンパク質を発現し、選択性を生存させる。このような
優勢選択では、薬物であるネオマイシン[Southern P.
and Berg, P., (1982)J. Molec. Appl. Genet. 1: 32
7]、ミコフェノール酸[Mulligan, R. C. andBerg, P.
(1980) Science 209:1422]、又はハイグロマイシン(h
ygromycin)[Sugden, B. et al., (1985) Mol Cell. Bi
ol. 5:410-413]を使用する。ここに挙げた3つの例は
真核生物制御下にある細菌遺伝子を使用するものであ
り、適当な薬物G418又はネオマイシン(ジェネチシ
ン)、xgpt(ミコフェノール酸)又はハイグロマイ
シンに対する耐性をそれぞれ付与する。
【0048】GFRレセプターの真核生物発現にとって
好ましいベクターはpRc/CMVである。pRc/C
MVの制限部位および機能地図は添付の図3に示してい
る。pRc/CMVはInvitrogen Corporation[3985
Sorrento Valley Blvd., サンジエゴ, CA 92121]から市
販されている。構築されたプラスミドの配列が正しいこ
とを確認するには、連結混合物を使用してE.coli K1
2 株DH5α(ATCC 31446)を形質転換し、
そこに適切な抗生物質耐性によって成功した形質転換体
を選択する。得られた形質転換体からプラスミドを調製
し、制限及び/又は配列決定によって分析する[Messin
g, et al., (1981) Nucleic Acids Res. 9:309]。
【0049】本発明のベクターによって宿主細胞を形質
転換し、プロモーターの誘発に適合するよう改変した通
常の栄養培地中で培養し、形質転換体を選択し、又は遺
伝子を増幅すればよい。温度、pHなどの培養条件は発
現のために選択する宿主細胞に用いられているものであ
り、当業者には明らかである。上記のベクターを用いて
細胞を形質転換する手法は当業者に周知であり、Maniat
is, et al. (1989) Molecular Cloning: A Laboratory
Manual, Cold Spring Harbor Press, Cold Spring Harb
or Laboratory, Cold Spring Harbor, New York 又は C
urrent Protocols in Molecular Biology (1989) 及び
補稿などの一般的文献中に見いだすことができる。
【0050】pGRFレセプターをコードする本発明の
ベクターを高等真核生物において発現するのに適した宿
主細胞のうち好ましいものは、SV40によって形質転
換されたアフリカミドリザル腎系セルライン(COS−
7,ATCC CRL−1651);形質転換されたヒ
ト一次胚腎セルライン293[Graham, F. L. et al.(1
977) J. Gen Virol. 36:59-72, Virology 77:319-329,
Virology 86:10-21];幼若ハムスター腎細胞(BHK
−21(C−13), ATCC CCL−10,Virology
(1962) 16:147];チャイニーズハムスター卵巣細胞C
HO−DHFR~ (ATCC CRL−9096)、マウ
スセルトリ細胞(TM4,ATCC CRL−1715,
Biol. Reprod.(1980) 23:243-250); アフリカミドリザ
ル腎細胞(VERO 76,ATCC CRL−158
7);ヒト頚管上皮癌細胞(human cervical epitheloid
carcinoma cells)(HeLa, ATCC CCL−2);
イヌ腎細胞(MDCK,ATCC CCL−34);バッ
ファローラット肝細胞(BRL 3A, ATCC CRL
−1442);ヒトディプロイド肺細胞(WI−38,
ATCC CCL−75);ヒト肝細胞性癌細胞(Hep
G2,ATCC HB−8065);及びマウス乳房腫
瘍細胞(MMT 060562,ATCC CCL51)。
【0051】原核生物に加えて、真核生物微生物、例え
ば酵母培養物も使用できる。サッカロマイセス・セレビ
シアエ(Saccharomyces cerevisiae)、又は通常のパン酵
母が最も普通に使用される真核生物微生物であるが、多
くの他の株も通常は利用可能である。サッカロマイセス
にて発現させるには、例えばプラスミドYRp7(AT
CC−40053, Stinchcomb, et al., (1979) Natur
e 282:39; Kingsman et al., [1979] Gene 7:141 ; Tsc
hemper et al., [1980] Gene 10:157)を普通は使用す
る。このプラスミドは、トリプトファン中での発育能を
欠いている酵母の突然変異株、例えばATCC 440
76又はPEP4−1 (Jones, [1977],Genetics 85:1
2)のための選択マーカーを付与するtrp遺伝子を既に
含有している。
【0052】酵母とともに使用するのに適したプロモー
ト配列には、3−ホスホグリセレートキナーゼのプロモ
ーター[プラスミドpAP12BD ATCC 5323
1にて見いだされ、米国特許第4,935,350号、
1990年6月19日に記載されている]又は他の解糖
系酵素、例えばエノラーゼ(プラスミドpAC1 AT
CC 39532に見いだされる)、グリセルアルデヒ
ド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(プラスミドpHcG
APC1 ATCC 57090、57091)、ザイモ
モナス・モビリス(zymomonas mobilis)(1991年3
月19日発行の米国特許第5,000,000号)、ヘ
キソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、ホスホ
フルクトキナーゼ、グルコース−6−リン酸イソメラー
ゼ、3−ホスホグリセレート・ムターゼ、ピルビン酸キ
ナーゼ、トリオセホスフェート・イソメラーゼ、ホスホ
グルコース・イソメラーゼ、及びグルコキナーゼのプロ
モーターなどがある。
【0053】発育条件によって制御される転写の付加的
な利点を有している誘導プロモーターである他の酵母プ
ロモーターには、アルコールデヒドロゲナーゼ2、イソ
チトクロームC、酸ホスファターゼ、窒素代謝に関連す
る分解性酵素、メタロチオネイン(プラスミドベクター
pCL28XhoLHBPV ATCC 39475、米
国特許第4,840,896号)、グリセルアルデヒド
3−リン酸デヒドロゲナーゼ、及びマルトース及びガラ
クトース利用に関与する酵素(プラスミドpRY121
ATCC 37658に見いだされるGAL1)などが
ある。酵母発現の使用に適したベクター及びプロモータ
ーはさらにHitzeman et al., 欧州特許公開第73,657Aに
記載されている。サッカロマイセス・セレビシアエ由来
のUAS Galなどの酵母エンハンサー(プラスミドY
Epec−−hI1beta ATCC 67024のC
YC1プロモーターとのコンジュゲート体として見いだ
される)も酵母プロモーターと一緒に使用すると便利で
ある。
【0054】原核生物も発現のために使用できる。上記
の株に加え、E.coli W3110(始原型、ATCC
27325)、バシラス・ズブチリスなどのバシルス
属、及びサルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typh
imurium)又はセラチア・マルセスカンス(Serratia marc
escans)、及び種々のシュードモナス種が使用できる。
原核生物宿主に使用するのに適したプロモーターは、β
−ラクタマーゼ(ベクターpGX2907[ATCC
39344]はレプリコン及びβ−ラクタマーゼ遺伝子
を含有している)、及びラクトースプロモーター系(Ch
ang et al., [1978] Nature, 275:615; 及び Goeddel e
t al., [1979] Nature 281:544)、アルカリホスファタ
ーゼ、トリプトファン (trp) プロモーター系 (ベクタ
ーpATH1 [ATCC 37695]をtrpE融合タ
ンパク質としてオープン解読枠の発現が行えるよう設計
する)、及びtacプロモーター(プラスミドpDR5
40ATCC−37282)などの雑種プロモーターな
どである。 しかし、当業者ならば、リンカー又は必要
な制限部位を供給するアダプターの使用によってヌクレ
オチド配列が一般に知られている他の機能的細菌プロモ
ーターをpGRFレセプターをコードするDNAに連結
することができる。細菌系に使用するためのプロモータ
ーはまた、pGRFレセプターをコードするDNAに作
動可能に連結されているシャイン−ダルガーノ配列を含
有している。
【0055】pGRFレセプターにはアミノ酸配列突然
変異、グリコシル化変異体及び、他の化学部分との共有
結合又は凝集性コンジュゲート体が包含される。これら
のGRFレセプター、機能的誘導体、及びグリコシル化
変異体及び他の化学部分との共有結合又は凝集性コンジ
ュゲート体は、これらの分子に対する抗体を構築し単離
するための通常の手法に従って使用することができる。
例えば、Kohler 及びMilstein (1975) Nature 256:497
を参照のこと。pGRFレセプターは、pGRFレセプ
ターアミノ酸側鎖又はそのN又はC末端に見いだされる
基に当業者に既知の手段により官能基を連結することに
よって製造される共有結合誘導体を包含している。これ
らの誘導体は例えば、カルボキシ末端又はカルボキシ側
鎖を含有する残基の脂肪族エステル又はアミド、ヒドロ
キシ基含有残基のO−アシル誘導体、及びアミノ末端ア
ミノ酸もしくはアミノ基含有残基、例えばリジン又はア
ルギニンのN−アシル誘導体などが包含され得る。アシ
ル基はアルキル部分(C3−C18直鎖アルキルなど)
の基から選択されるので、アルカロイルアロイル種が形
成される。
【0056】誘導体の主要なグループはpGRFレセプ
ター又はその断片と他のタンパク質もしくはポリペプチ
ドとの共有結合コンジュゲート体である。これらの誘導
体の合成は、N又はC−末端融合体として組換え培養物
において、又はそれ自体は反応性側鎖を介してタンパク
質を不溶性マトリックスに架橋連結するのに使用される
ことで知られる二機能性物質を使用して行われる。架橋
連結物質にとって好ましいGRFレセプター誘導部位は
システイン及びリジン残基である。好ましい物質はN−
マレイミドベンゾイルスクシンイミドエステル及びN−
ヒドロキシスクシンイミドである。
【0057】共有結合又は凝集性誘導体は免疫検定、又
はpGRFもしくは他の結合リガンドのアフィニティー
精製操作のための試薬である免疫原として有用である。
例えば、pGRFレセプターは既知の方法による臭化シ
アン活性化セファロースとの共有結合、又は(グルタル
アルデヒド架橋連結を伴う又は伴わない)ポリオレフィ
ン表面への吸着によって不溶性になり、抗−pGRFレ
セプター抗体又はpGRFの検定又は精製に使用され
る。pGRFレセプターはまた、検出基によって標識
し、例えばクロラミンT操作により放射性ヨウ素化し、
希土類キレートとの共有結合、他の蛍光性部分とのコン
ジュゲートによって標識し、診断検定に使用する。
【0058】GRFがGRFレセプターと結合できる能
力は成長ホルモンの放出を許容するカスケードに必須で
ある。従って、GHの放出を阻害又は行わせるいずれか
の物質を開発するには、[GRF/pGRFレセプタ
ー]複合体の生成を妨害する物質を決定するのが望まし
いであろう。本発明は、pGRFレセプターの結合性に
関してpGRFと競合する物質を発見するのに有用であ
るスクリーニング系(スクリーニング方法)であって、
(a) pGRFレセプターを組換え的に製造し、(b) 該
pGRFレセプターを[pGRF−pGRFレセプタ
ー]複合体の可能性ある(潜在的)インヒビターに暴露
し、(c) GRFを導入し、(d) 非特異的に結合した分
子を除去し、そして(e) 結合した潜在的インヒビター
及び/又はpGRFの濃度を定量することを特徴とする
方法を提供する。この方法によって、[GRF/pGR
Fレセプター]複合体の生成のインヒビターを迅速にス
クリーニングすることができる。上記のスクリーニング
系を利用すれば、[GRF/GRFレセプター]の生成
を妨害する化合物を決定する感度の高い迅速な手段が提
供される。このスクリーニング系は、可能性ある治療物
質を効率良く大容量にスクリーニングできるパンデック
R(PandexR)[Baxter-DadeDiagnostics]などの自動操
作に適合させることもできる。
【0059】このようなスクリーニングプロトコールの
操作は以下のようにして行う。pGRFレセプターを、
好ましくは組換えDNA技法を用いて本明細書の別項で
説明しているようにして調製する。試験化合物の試料
を、pGRFレセプターを入れた反応容器に入れ、次い
でGRFを加える。非結合分子は洗い流し、GRF又は
試験化合物について溶出液を調査する。例えば、本発明
の好ましい方法では、放射活性又は蛍光的に標識したG
RFを使用することができる。次いで、溶出液を蛍光又
は放射活性についてスコアー化する。蛍光又は放射活性
の不存在又は減少はGRF/pGRFレセプター複合体
の形成を意味している。これは、試験化合物がGRF/
pGRFレセプター複合体の形成を粉砕しないことを示
している。蛍光又は放射活性の存在は、試験化合物がG
RF/pGRFレセプター複合体の形成を粉砕したこと
を示している。同様に、放射活性又は蛍光的標識化試験
化合物は上記と同じ工程で使用することができるが、こ
の場合、得られた結果の解釈は放射活性又は蛍光的標識
化GRFを使用した場合の逆になる。
【0060】pGRFレセプターは溶液中で遊離の状態
であってもよく、又は固相支持体に結合することができ
る。本発明を好ましく実施するには、pGRFレセプタ
ーは固相支持体に結合させる。このような固相支持体の
例としては不溶性の天然又は合成ポリマー、例えば多孔
質膜、ビーズ、微粒子、クロマトグラフィー用樹脂、マ
イクロタイター平板、雲母などが挙げられる。リジン残
基の側鎖を利用し又は他の種々の化学的手段を利用する
など種々の架橋結合方法が当業者に周知であり、それら
をpGRFレセプターの固相支持体への固定化に使用す
ることができる。
【0061】上記のスクリーニング方法はpGRFレセ
プターに競合して結合する化合物を同定するものであ
る。このような化合物がpGRFレセプターの作用を刺
激し又は阻害する能力を測定するのは、このような化合
物を治療適用のためにさらに開発するうえで必須であ
る。化合物に対するpGRFレセプターの応答を測定す
る生物活性検定方法が必要であることは明白である。本
発明はこのような生物活性検定であって、(a) pGR
Fレセプター及びシグナルペプチドをコードするDNA
を含有する発現ベクターによって哺乳動物宿主細胞をト
ランスフェクトし、(b) pGRFレセプター及びシグ
ナルペプチドをコードするDNAを発現させる条件下で
該宿主細胞を培養し、(c) そのようにしてトランスフ
ェクトした該宿主細胞を試験化合物に暴露し、そして
(d) 該試験化合物に応答する細胞内cAMPレベルを
定量することを特徴とする検定を提供する。
【0062】本発明を好ましく実施するため、本明細書
にて例示しているように、pRC/CMV−G5を含有
する安定な293セルライン(本明細書に記載の実施例
に従って製造)を24ウエル平板内にて全面成長するま
で発育させた。次いで、得られた細胞を、種々の濃度の
試験化合物(10-5−10-10M)を含有する溶液中に
て37℃で約45分間インキュベートした。溶液を除去
した後、60%エタノール0.5ml を加え、各ウエル
中の細胞を細胞溶解した。試料を取り出し、減圧下に乾
燥し、cAMPレベルを測定した。細胞内cAMPレベ
ルの測定は、Ishihara et al., (1991) に記載されてい
る操作によって、Amersham Corporation[2636 South C
learbrook Drive, Arlington Heights, IL 60005]から
市販されているサイクリックAMP検定キット(カタロ
グ番号TRK.432)を使用して行った。
【0063】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、これらは本発明の範囲の限定を意図するも
のでない。実施例1 ブタ下垂体組織からの全RNAの単離 Sambrook, J., Fritch, E.F.及び Maniatis, T. (1989)
Molecular Cloning,vol 1, p. 7.19 - 7.22 に記載さ
れている操作を以下のように改作した。簡単に説明すれ
ば、4M グアニジン・イソチオシアネート緩衝液25m
l(16.7mMクエン酸ナトリウム、0.5%ラウリル
・サルコシンナトリウム、0.17%消泡剤A及び0.
7%β−メルカプトエタノール、pH7.0)を、50m
l 滅菌ファルコン(Falcon)チューブ内に入れたブタ下垂
体[Pel-Freez Inc., ARから市販]3.5gに加えた。
この組織をティッシュマイザー(tissuemizer)を用いて
高速度で1−2分間ホモジナイズした。得られたホモジ
ナイズ組織を室温にて5分間、5000×Gで遠心し
た。
【0064】SW28ローター用のベックマン遠心管中
に入れた5.7M CsCl、16.6M 酢酸ナトリウム
のクッション9.5ml 上に上清を重層した。その材料
を25,000rpmで25時間、25℃にて遠心した。
上清を除去した後、液体を排出し、チューブの底を切断
した。得られたペレットを室温にて70%エタノールで
すすぎ、室温で乾燥した。RNAのペレットを滅菌Mil
li-QR水に再度溶解した。そのRNAをフェノール抽出
によって精製し、次いでエタノールを加えて沈澱させ
た。得られたペレットを70%エタノールですすぎ、減
圧下に乾燥した。ブタ下垂体組織3.5gから全RNA
約4.9mgが単離された。
【0065】実施例2 全RNAからのcDNAの合成 BRLキット(カタログ番号80255A/SB)をそ
の製造元の教示に従って使用し、以下の操作を行った。
簡単に説明すれば、ブタ下垂体の全RNA(1mg/ml、
上記の実施例1にて製造したもの1μl)を、1.5ml
容量エッペンドルフチューブ中、50μM 無作為ヘキ
サマープライマー(GeneAmpR PCRキット番号80
8−0017の一部としてPerkin Elmer-Cetusから市販
されている)1μl、及びMilli-QR水10μl と共に
混合した。得られた混合物を70℃に10分間加熱し、
氷上で2分間冷却し、微小遠心器にて1秒間スピンダウ
ンさせた。次いで、5×反応緩衝液(250mM トリス
-HCl pH8.3、375mM KCl、15mM MgC
l2)4μl、0.1M DTT2μl、dNTP貯蔵液
(dATP、dGTP、dCTP及びdTTPそれぞれ
10mM、pH7.0)1μlを試料に加え、得られた混
合物を37℃で2分間インキュベートした。M−MLV
逆転写酵素(200U/μl、BRL)1μl を加え、
反応混合物を37℃で1時間インキュベートした。得ら
れた混合物を95℃に5分間加熱し、5分間氷冷し、1
秒間スピンさせた。次いで、実施例3の教示に従い、こ
の無作為プライムcDNA反応混合物をPCR増幅に使
用した。
【0066】実施例3 PCR増幅 ペルキン・エルマー−セタスGene Amp PCR試薬キ
ット[Perkin Elmer-Cetus Corporatin, 761 Main Aven
ue, Norwalk CT 06859-0156から市販されている]を使
用し、そこからの教示に実質的に従って以下の操作を行
った。簡単に説明すれば、滅菌した0.5ml チューブ
中にて、10×反応緩衝液10μl、dNTP混合物
(各1.25mM)16μl、上流プライマー25pmol、
下流プライマー25pmol、cDNA反応混合物1μl又
はcDNA反応混合物の1:10希釈物1μl を加え
た。滅菌Milli−QR水を加えて最終容量99μl とし
た。次いで、希釈(1:2又は1:3)したAmpliTA
Q DNAポリメラーゼ(5U/μl、Perkin Elmer-Cet
usから市販)1μl を加えた。反応混合物を混合し、鉱
油(シグマ・ケミカル,カンパニーから市販)1滴(約
50μl)を加えた。PCRは以下の3工程で30サイ
クル行った: (a) 変性工程、95℃で30秒; (b) アニーリング工程、プライマーのTm以下の5℃
−10℃で1分; (c) ポリマー化工程、72℃で1分。
【0067】PCR反応混合物10μl を反応の完了後
に回収し、分析用の6%アクリルアミドゲル又は0.7
%アガロースゲルの電気泳動にかけた。分析したPCR
産物は以下のオリゴヌクレオチド対が700bp cDN
A断片を与えることを示していた。 縮重オリゴヌクレオチドプライマー:5440(下流)(配列番号9) 5'-CTGCACCTCACCATTGAGGAAGCAGTA-3'5441(上流)(配列番号10) 5'-TTCCGGAGGCTGCAYTGCACYCGMAACTACAT-3' (ここに、YはC又はTであり、MはA又はCである)
【0068】実施例4 PCR産物のクローニング 実施例4.a. 700bp 断片のPCRによる増幅 上記の700bp cDNA断片を先の6%ポリアクリル
アミドゲルで精製した。約700塩基対のゲルバンドを
切除し、滅菌Milli−QR水(約500μl)中に約5時
間又は室温で一晩浸漬した。鋳型としての浸漬溶液3μ
l、プライマーとしての上記と同じオリゴヌクレオチド
(5440及び5441)を使用し、別個にPCR増幅
を上記のPCR条件と同じ条件によって行った。第2の
PCR産物を6%ポリアクリルアミドゲル上にて電気泳
動した。約700塩基対に相当するDNAバンドをその
ゲルから切除した。得られたDNAをそのゲルから電気
溶離した(1×TBE、50ボルト/一晩、Epigeneか
ら市販されている装置を使用)。DNAを沈澱させた
後、そのDNAペレットをMilli−QR水50μl 中に
再懸濁した。
【0069】実施例4.b. 平滑末端DNA断片の調製 10×キナーゼ緩衝液(500mM トリス-HCl pH
7.5、100mM MgCl2、100mM DTT)5μ
l、10mM ATP5μl、2.5mM dNTP5μl、
T4 DNAポリメラーゼ(1U/μl、ファルマシアか
ら市販)10μl、T4 DNAキナーゼ(10U/μ
l、ファルマシア)1μl、及び滅菌水4μl、そして精
製cDNA断片(700bp)20μl を1.5ml 容量
エッペンドルフチューブ中で一緒にした。反応混合物を
37℃で1時間インキュベートした。次いで、68℃で
10分間インキュベートすることにより酵素を失活させ
た。
【0070】実施例4.c. 連結;形質転換 10×キナーゼ緩衝液3μl、10mM ATP1.5μ
l、滅菌水3μl、及びT4 DNAリガーゼ(BRL)
1μl の存在下、14℃で一晩、終容量20μlにて、
pUC18 DNA(SmaIで線状化した0.1μg)を
平滑末端化PCR断片(0.06μg、700塩基対)
に連結した。連結混合物をTE緩衝液(pH7.4)で
1:5に希釈した。希釈した連結混合物5μl を使用
し、DH5αコンピーテントな細胞(BRLから市販)
80μl を形質転換した。氷上で1時間インキュベート
した後、得られた細胞に42℃で45秒間熱ショックを
与え、次いで氷上で10分間冷却した。S.O.C.培地
(BRLから市販)800μl を加え、反応混合物を3
7℃でさらに1時間インキュベートした。2%Xガル、
50μM IPTG及び100μg/ml アンピシリン
(Ap)を含有するTY寒天上に細胞をプレートし、次
いで37℃で一晩インキュベートした。
【0071】実施例4.d. PCRによる形質転換体の
スクリーニング この平板から12個の白色コロニーを取り上げ、それを
100μg/ml Apを含有するTY培地3ml に接種
し、37℃で4時間培養した。10×PCR緩衝液5μ
l、1.25mM dNTP8μl、1%ゼラチン0.5μ
l、10%トリトンX−100(0.5μl)、DNA配
列: 5'-GTAAAACGACGGCCAGT-3' (配列番号3) を有する15μM ユニバーサル前方向プライマー番号
2977(Tm=50℃)1μl、DNA配列: 5'-CAGGAAACAGCTATGAC-3' (配列番号4) を有する15μM ユニバーサル逆方向プライマー(番
号2976、Tm=50℃)、及び滅菌水28μl を含
有する溶液に、培養物5μl を加えた。得られた混合物
を95℃に15分間加熱し、氷上で素早く冷却した。T
AQ DNAポリメラーゼ(2.5U/μl)(Perkin E
lmer Cetusから市販)1μl 及び鉱油50μl をその反
応混合物に加えた。PCRを30サイクルで行った:9
5℃、1/2分;40℃、1分;72℃、1分。得られ
た反応混合物10μl を6%ポリアクリルアミドゲル上
で電気泳動した。約700bp サイズのバンドを示すコ
ロニーを候補物質として選択し、それを配列決定分析に
かけた。他のGプロテインカップリング化レセプターと
の配列相同性に基づき、2つのコロニーがG及びSと同
定された。
【0072】実施例5 PCRを使用する32P−DNAプローブの調製 PCRを使用し、ブタ下垂体cDNAライブラリーをス
クリーニングするための700bp cDNAハイブリダ
イゼーションプローブを調製し、pGRFレセプターc
DNAを単離した。[32P]−cDNAプローブは以
下のようにして調製した。10×PCR緩衝液4μl、
dATP、dGTP及びdTTP(各0.2mM)の混
合物3μl、鋳型プラスミドDNA(5ng/μl)2μ
l、各プライマー40pmol、[32P]−α−dCTP(30
00Ci/mmol)、TAQ DNAポリメラーゼ(5U/
μl)1μl、及び滅菌水を含有する反応混合物を加え、
総容量40μl に調節した。PCR増幅を行った後、Q
uick-spinカラム(G−50セファデックスR,ベーリン
ガー・マンハイムから市販)を使用して精製[32P]DN
Aプローブを単離し、遊離の[32P]−α−dCTP
を排除した。
【0073】実施例6 ポリA+RNAの単離 ブタ下垂体全RNAを上記の実施例1の教示に実質的に
従って単離した。Quick PrepTM mRNA精製キット
(ファルマシア, ニュージャージー, ピスカッタウェイ
から市販)をその製造元の教示A及びB操作に実質的に
従って、ポリアデニル化mRNAを単離した。得られた
沈降RNAを25μl 容量滅菌水中に再度溶解した。1
260吸光単位=40μg/ml のRNAに関連し、溶出
液中に存在するRNAの濃度は次式に従って計算した: [RNA]= A260 × D × 40 μg/ml [ここに、Dは最終希釈倍率である]。溶出液のA260
は、希釈倍率100で0.4578であることが見いだ
されたが、これはRNA濃度が1831μg/ml、又は
約1.8μg/μl であることを示している。
【0074】実施例7 cDNAの合成及びLAMBDA(ラムダ)クローニン
スーパースクリプトTMラムダシステム[GIBCO−B
RL、ガイセルスバーグ MDから市販]を使用し、c
DNAの合成と、使用する単離ポリA+RNAのクロー
ニングを行った。ポリA+RNA10μgをcDNAの
合成に使用した。このcDNA合成はスーパースクリプ
TMラムダシステムについてのGIBCO−BRLの指
示書に記載されたプロトコールに実質的に従って行っ
た。cDNAのパッケージングは、λパッキングシステ
ム[GIBCO−BRL、ガイセルスバーグ MD、カ
タログ番号8294SA]を用いてその販売元の教示に
実質的に従って行った。
【0075】実施例8 cDNAライブラリーのスクリーニング パッケージングcDNAを含有するファージを、培養Y
1090(r~)細胞4ml と混合する。感染したY10
90(r~)細胞200μl を、10mM MgCl2を含有
する軟TY寒天8ml に加え、TY寒天を含む150mm
平板上に重層し、37℃で一晩インキュベートした。2
0個の平板(又は約1,000,000ファージ)をス
クリーニングした。平板を4℃で2時間冷蔵した後、H
ybond−NRナイロン膜に対して持ち上げ、トップ寒天
(上層寒天)が膜に固着しないようにした。ファージを
2分間Hybond−NRナイロン膜に移し、次いで持ち上
げ、寒天を介し方向性についてマークした。2回行う場
合は、2番目のフィルターの移動を約7分間行った。持
ち上げた後、変性溶液(1.5M NaCl、0.5M N
aOH)中に2分間浸漬することにより、フィルターを
変性した。そのフィルターを中和溶液(1.5M NaC
l、0.5M トリス-Cl pH8.0)に浸漬し、5分間
中和した。得られたフィルターを約30秒間だけすす
ぎ、次いで0.2M トリス-HCl pH7.5、2×S
SC中に浸漬した。フィルターをワットマン3MMペー
パー上で風乾し、減圧下に2時間80℃で焼き固めた。
【0076】実施例9 フィルターのハイブリダイゼーション Hamilton, et al. Nucleic Acids.Research 19:1951-19
52 (1991)に教示に実質的に従って、フィルターハイブ
リダイゼーションを行った。簡単に説明すれば、40個
のフィルターを、ハイブリダイゼーション緩衝液(50
%ホルムアミド、5×SSPE、1×デンハーツ溶液(D
enhardts solution)、1%SDS、100mg/ml サケ
精液DNA)100ml を入れたSeal-a-MealRバッグ
に入れ、42℃で1時間、前ハイブリダイズした。この
前ハイブリダイズしたフィルターに、上記の実施例5に
記載のようにしてPCRによって製造した32P−プロー
ブ(全放射活性1×109cpm)100μl を加え、次い
で42℃で一晩ハイブリダイズした。0.1×SSPE
/0.3%SDSを用い、振盪下に環境温度にてそのフ
ィルターを3回洗浄した(1回洗浄20分)。振盪下
に、47℃にて0.1×SSPE/0.3%SDSで3
回洗浄した(1回洗浄20分)。プラスチックフィルム
上にフィルターを載せ、−80℃にて一晩、強化スクリ
ーンを用いてオートラジオグラフを取った。
【0077】実施例10 液状細胞溶解物の作成 宿主細菌(Y1090(r~))を対数増殖期まで一晩成
育させ、105−108ファージ/ml で感染させた。フ
ァージが吸着した後、感染E.coli 培養物をリッチ・メ
ディウム(豊富培地)中で希釈し、細胞が細胞溶解するま
で激しく振盪した。残っている生存細胞をクロロホルム
で細胞溶解した。細胞残骸を低速度遠心によって除去し
た。E.coli のλ感受性株の一晩培養物をLB培地中、
37℃で発育させた。λ感受性株は細胞溶解の成長を支
持する。これは、λ細胞溶解物10μl を細菌の芝にス
ポットすることによって試験することができる。菌株が
λ感受性であれば、ファージがスポットされた場所でプ
ラーク(溶菌斑)が形成される。滅菌したつま楊枝又は
毛細チューブ(キャピラリーチューブ)を用い、単一の
プラークを取り上げ、λ希釈緩衝液0.4ml を含有す
るチューブ中に撒き、4℃で2時間放置してファージを
溶離できるようにした。あるいは、液状細胞溶解物又は
平板ストックから得られる105−108ファージを使用
してもよい。
【0078】溶離したファージ100μl を飽和培養物
100μl 及び10mM MgCl2/10mM CaCl2溶液
100μl と混合し、水浴中、37℃で15分間インキ
ュベートした。Mg++及びCa++と共にインキュベート
し、ファージが細菌に吸着できるようにした。この溶液
をNZC培地50ml に移し、細胞溶解が起こるまで3
7℃で激しく振盪した(約6−8時間)。高い収量のた
めには良好な通気が重要である。この培養物は、6時間
後に頻繁にチェックすべきであり、清澄化すると即座に
収穫する。クロロホルムを数滴加え、残りの細胞を細胞
溶解し、得られた溶液をCorexR又はNalgeneR遠心管に
注意して移し(クロロホルムがあとに残るように注意す
る)、ベックマンJA−20ローターにて10,000
rpmで10分間スピンさせ、細胞残骸をペレット化し
た。要求されるだけ多くの細胞溶解物を貯蔵しておく。
得られた溶液をねじ巻き栓チューブに移し、それにクロ
ロホルムを数滴加え、得られた溶液を手短に旋回させ、
4℃で保存した。ファージの力価は CurrentProtocols
in Molecular Biology, 及び補稿, Ausubel, et al 編,
(1989 及び補稿) John Wiley and Sons, NY. Unit 1.11
に記載されているようにして測定すべきである。
【0079】実施例11 ファージDNAの単離及びcDNAのプラスミドpSP
ORT1へのクローン 以下のプロトコールを使用し、制限分析に使用するため
の少量のDNAを作成した。ファージを遠心によって濃
縮し、そのキャプシドをフェノールで破壊する。次い
で、DNAをエタノール沈澱する。以下の追加材料を本
実施例及び以後の実施例にて使用した: ・5mg/ml DNアーゼ(Current Protocols in Molecu
lar Biology, 及び補稿, Ausubel, et al 編,(1989 及
び補稿) John Wiley and Sons, NY. Unit 3.12に記載さ
れている) ・10mg/ml DNアーゼ不含RNアーゼ(Current Pro
tocols in MolecularBiology, 前掲 Unit 3.13に記載さ
れている) ・0.05M トリス-Cl pH8.0 ・3M 酢酸ナトリウム、pH4.8になるまで酢酸を加
えている。
【0080】液状ファージ溶解物[Current Protocols
in Molecular Biology, 前掲 Unit1.12]約50ml に5
mg/ml DNアーゼ10ml 及び10mg/ml DNアーゼ
不含RNアーゼ25ml を加え、得られた反応混合物を
37℃で1時間インキュベートし、細胞溶解の際に放出
される細菌DNA及びRNAを分解した。この混合物の
粘度は減少するはずである。得られた反応混合物をSW
−28ローター(132,000×G)にて27,00
0rpmで1.5時間遠心した(4℃)。あるいは、JA
−20ローターにおける20,000rpm(48,00
0×G)の4℃、2時間15分のスピンによってファー
ジをペレット化することもできる。
【0081】0.05M トリス-Cl pH8.0(20
0μl)にファージペレットを再懸濁する。そのチュー
ブを反転させると、小さな半透明のペレットは視覚化さ
れた。その溶液を微小遠心管に移し、緩衝化フェノール
200μl を加え、20分間旋回、又は微小遠心管振盪
器によって20分間振盪させる。そのチューブを微小遠
心器で2分間スピンさせ、水性(トップ)層を保存して
おく。フェノール抽出を繰り返した。フェノールはファ
ージキャプシドを変性し、DNAを放出させる。この変
性キャプシドのタンパク質はフェノール/水の境界にお
いて厚い白色沈澱物のようであった。そのペレットを懸
濁するには激しい撹拌が必要であった。2回目のフェノ
ール抽出後では、白色沈澱物は少なくなるはずである。
依然として境界に大量にある場合は、3回目の抽出を行
う。
【0082】クロロホルム200μl を加え、得られた
混合物を充分に振盪させ、微小遠心器にて手短にスピン
させた。水性(トップ)層を保存し、この工程を繰り返
した。3M 酢酸ナトリウム、pH4.8(20μl)を
加え、2容量の100%エタノールを室温で用いてDN
Aを沈澱させた。この混合物を微小遠心器で10分間ス
ピンさせ、上清を廃棄した。得られたペレットを70%
エタノール1ml で洗浄した。ペレットを減圧下に乾燥
し、得られたDNAをTE緩衝液pH8.0(25μl)
中に再懸濁した。ファージDNAをTE緩衝液25μ
l、10×高塩緩衝液(ベーリンガー・マンハイム)5
μl、水16μl、NotI(10U/μl ベーリンガー・
マンハイム)2μl、及びSalI(10U/μl ベーリ
ンガー・マンハイム)2μl 中に再懸濁した。得られた
消化混合物を37℃で2時間インキュベートした。消化
混合物50μl を1%低融点アガロースゲルにかけた。
1.6kb cDNA断片を切除し、65℃で融解した。
次いで、以下の操作に従い、このcDNA断片を線状化
プラスミドpSPORT1に連結した。
【0083】プラスミドpSPORT1は、方向づけさ
れたcDNAのクローニング、インビトロ転写及びジデ
オキシ配列決定のための多機能性発現ベクターである。
このベクターはGibco BRL,ガイセルスバーブ MD
から市販されている。NotI−SalI線状化pSPOR
T1(20μl、1μg)に1.6kb cDNA断片30
μl、10×キナーゼ緩衝液6μl、10mM ATP pH
7.0及びT4 DNAリガーゼ(1μl/μl BRL)
2μl を加えた。得られた混合物を14℃で一晩インキ
ュベートした。連結混合物を65℃で10分間融解し
た。融解した連結混合物50μl を氷上のコンピーテン
トなDH5α細胞200μl に加え、氷上で30分イン
キュベートした。TYブロス1ml を加え、振盪しなが
ら37℃で1時間インキュベートした。TYブロス中の
形質転換細胞をTY−Ap(100μg/ml Ap)寒天
上にプレートし、37℃で一晩インキュベートした。
【0084】実施例12 大規模なプラスミドの調製 実施例11にて調製した平板から3つのコロニーを取り
上げ、それを使用し、cDNA断片を含有するプラスミ
ドpSPORT1を大量に調製した。この大規模なプラ
スミドは、Sambrook, J., Fritch, E.F.及び Maniatis,
T. (1989). Molecular Cloning: A Laboratory Manua
l, コールド・スプリング・ハーバー(1989)の教示に実
質的に従って調製した。プラスミドpSPORT1にク
ローンしたcDNAの配列分析により、このcDNAは
451アミノ酸の推定GRFレセプターをコードしてい
ることが示された。このプラスミドをpSPORT−G
5と命名した。
【0085】実施例13 G5cDNA断片のpRC/CMVベクターへのクロー
ニング 実施例13.a. HindIII及びNotIによるプラスミド
PRC/CMVの消化 プラスミドPRC/CMV[インビトロゲン(inbitorog
en)]22μl(26μg)を、10×M緩衝液(ベーリ
ンガー・マンハイム)3μl中、37℃で1.5時間Hi
ndIII(10U/μl)5μl によって消化した。次い
で、1M トリス-HCl pH7.5(1.3μl)、1.
5M NaCl 1μl、10×M緩衝液0.5μl、及びN
otI(10U/μl)5μl を加えた。得られた混合物
を37℃で1.5時間インキュベートした。この反応混
合物を0.7%アガロースゲル電気泳動にかけ、1つの
バンド(5.4kb)を観察した。5.4kb バンドを切
断し、スピン−バンドDNA抽出ユニット(FMC)を
用いてベクターDNAの精製を行った。
【0086】実施例13.b. G5 cDNA断片の調製 出発プラスミドpSPORT−G5(GRFレセプター
cDNAのためのプラスミド)30μgをSalI緩衝液
50μl 中にて、37℃で2時間、SalI酵素50単位
で消化した。70℃に10分間加熱し、その酵素を失活
させた。10×ニックトランスレーション緩衝液20μ
l、2.5mM dNTP1.6μl、滅菌水104μl、
クレノー酵素(2U/μl、ベーリンガー・マンハイ
ム)10μlを加え、得られた混合物を室温にて30分
間インキュベートした。この反応混合物を70℃に10
分間加熱し、フェノール:クロロホルム(1:1)で抽
出した。エタノールでDNAを沈澱させ、滅菌水35μ
l 中に再懸濁した。
【0087】このDNA溶液35μl に、10×キナー
ゼ緩衝液5μl、10mM ATP2.5μl、HindIIIリ
ンカー(1μg/μl、ニュー・イングランド・バイオラ
ブス)5μl、及びT4 DNAリガーゼ(1U/μl、
Gibco−BRL)2μl を加え、16℃にて一晩インキ
ュベートした。得られた反応混合物をフェノール:クロ
ロホルム(1:1)で再び抽出し、エタノールでDNA
を沈澱させた。DNAペレットを滅菌水60μl に再度
溶解した。上記のDNA溶液60μl を10×M緩衝液
10μl 及びHindIII(10U/μl、ベーリンガー・
マンハイム)30μl に加え、得られた混合物を37℃
で2時間インキュベートした。次いで、トリス-HCl p
H7.5(4μl)、3M NaCl 1.6μl、10×H
緩衝液1μl、及びNotI(10U/μl、ベーリンガー
・マンハイム)5μl を加え、得られた反応混合物を3
7℃にてさらに2時間インキュベートした。この反応混
合物を70℃に10分間加熱し、酵素を失活させた。次
いで、DNAを0.7%アガロースゲルで電気泳動し
た。得られたゲルから1.6kb cDNAバンドを切除
し、それをスピン・バンドDNA抽出ユニット(FMC
コーポレーション)を用いて精製した。
【0088】実施例13.c. 連結及び形質転換 NotI−HindIII線状化pRC/CMVベクターDNA
(実施例13.a.)及び1.6kb cDNA断片(実施例
13.b.)を、1×キナーゼ緩衝液、0.5mM AT
P、及びT4 DNAリガーゼ(Gibco−BRL)の存
在下、16℃にて一晩連結した。次いで、得られた連結
混合物をDH5αコンピーテントな細胞(BRL)に導
入した。
【0089】実施例13.d. PCRを使用する形質転
換体のスクリーニング TY/Ap平板(100μg/ml Ap)から得られる9
個の形質転換体を取り上げ、それをTY/Ap培地2ml
に移し、37℃で3時間インキュベートした。各細胞
培養物2μl を鋳型として使用した。以下のDNA配
列: 5'-CCCACTGCTTAACTGGCTTA-3' (配列番号5) を有するオリゴヌクレオチド番号6110をユニバーサ
ル上流プライマーとして、また以下の配列: 5'-AGAAGGGTTGACTTGGAGAG-3' (配列番号6) を有するオリゴヌクレオチド番号5601をG5の内部
下流プライマーとして使用した。6%PAGEを行い、
PCR産物のチェックを行った。1.2kb のバンドは
PRC/CMV−G5の陽性候補物を示している。9個
の形質転換体のうち6個がpRC/CMV−G5の陽性
候補物であった。
【0090】実施例14 pRC/CMV−G5の特性化 実施例4.a. 消化 pRC/CMV−G5はG5挿入断片中に唯一のBstX
I部位を含有している。2つのpRC/CMV−G5陽
性候補物を55℃にて2時間BstXI(Biolabs)で消
化し、7kb の単一のバンドをアガロースゲル上に観察
した。次いで、これら2つのPRC/CMV−G5候補
物をHindIII/NotI酵素(ベーリンガー・マンハイ
ム)を用いて消化した。PRC/CMV−G5候補物は
共に、ベクターDNAの5.3kb 断片及び挿入DNA
の1.6kb 断片を産生した。実施例4.b. 挿入体及びベクター間の境界領域の配列
決定 pRC/CMVベクタープラスミドのユニバーサルプラ
イマーを使用し、2つのpRC/CMV−5候補物の挿
入体及びベクター間の境界領域の配列決定を行った[U
SBシークエナーゼバージョン2.0DNA配列決定キ
ット]。配列決定データはこれら2つのpRC/CMV
−G5が正しいpGRFレセプター配列を有しているこ
とを示した。
【0091】実施例15 COSI細胞におけるG5の一時的発現 3つのプラスミド、pRC/CMV−G5及びpRC/
CMVをCOSI細胞のトランスフェクトに使用した。
T75フラスコ内の10%子牛胎仔血清及び1×ペニシ
リン−ストレプトマイシンを含有するEF10培地[D
MEM(ダルベッコ改変イーグルの必須培地(Dulbecco
modified Eagle's essential medium)、BRL)]20
ml 中、COSI細胞(SV40形質転換アフリカミド
リザル腎)を37℃、5%CO2にて発育させ、細胞が
フラスコ表面の40%を覆うようにした。5つのフラス
コ細胞をトリプシン処理した。これらを一緒にし、細胞
を12個の滅菌皿(10cm)に写した(1皿当たり1−
2×106細胞)。各皿には、EF10培地10ml を入
れておいた。37℃、5%CO2にて一晩、細胞をイン
キュベートした。
【0092】5ml 透明チューブ(Falcon 2054)
中にて、プラスミドDNA(pRC/CMV、pRC/
CMV−G5)25μgを、2×HBS緩衝液(280m
MNaCl、10mM KCl、1.5mM Na2HPO4・2
2O、12mM デキストロース、50mM HEPE
S、pH7.05)500μl を含有する滅菌水450
μl 中で混合した。次いで、このDNA溶液に2.5M
CaCl250μl を滴加した。チューブを数回軽くたた
いた。得られた混合物を室温にて20分間インキュベー
トすると、その混合物は濁ってきた(ミルク状)。DN
Aが沈澱する間、2×ペニシリン−ストレプトマイシン
を含有するPBS7ml で細胞を洗浄した。細胞にEF
105ml を再度補給した。そのDNA溶液に細胞をゆ
っくりと加え(滴加)、得られた平板を穏やかに渦巻か
せ、DNAを分散した。細胞を37℃、5%CO2にて
5時間インキュベートした。培地を除去し、2×ペニシ
リン−ストレプトマイシン溶液を含有するPBS10ml
で1回細胞を洗浄した。20%DMSO/PBS溶液
1ml を加えた。細胞の温度を室温に45−60秒間保
ち、次いで可能な限り素早くDMSO/PBS尾ゆえ基
を除去する。2×ペニシリン−ストレプトマイシンを含
有するPBS10ml で速やかに細胞を洗浄した。その
細胞にEF10培地12ml を再度補給した。得られた
細胞を37℃、5%CO2にて48時間インキュベート
した。
【0093】実施例16 トランスフェクトCOSI細胞からの全RNAの単離 プロメガ[Promega]から入手されるRNA単離キット
をそこに含まれているPromega Technical Bulletin に
実質的に従って使用し、トランスフェクトCOSI細胞
から全RNAを単離した。3つの細胞平板を使用して全
RNAを単離した。細胞培養培地を除去した。氷冷滅菌
PBS緩衝液で細胞を洗浄した。前もって冷却した変性
溶液(CBS(クエン酸塩/サルコシン/β−メルカプ
トエタノール)緩衝液33ml に溶解したグアナジウム・
チオシアネート25g)8ml を使用し、3つの平板細
胞を細胞溶解した。得られた細胞溶解物を50ml 容量
プラスチック製遠心管に移した。この細胞培養物に2M
NaOAc(pH4.0)0.8ml を加え、反転によっ
て充分に混合した。次いで、フェノール:クロロホル
ム:イソアミルアルコール8ml を加え、得られた懸濁
液を反転によって混合し、10秒間旋回させ、次いで氷
上にて15分間冷却した。この懸濁液を4℃で20分間
遠心した(7000rpm)。RNAを含有する上層の水
層を新しい50ml容量チューブに移した。同量のイソア
ミルアルコールをそのRNA溶液に加えた。−20℃で
一晩沈澱させ、RNAをペレット化した。得られたペレ
ットを氷冷75%エタノールで洗浄し、減圧下に乾燥
し、滅菌水100μl に溶解した。
【0094】実施例17 ノーザンブロット分析 17%ホルムアルデヒド及び1×MOPSを含有する
1.1%アガロースゲルを調製した。RNA試料は全R
NA25μg、50%ホルムアミド、17%ホルムアル
デヒド、1×MOPS、1×色素及び臭化エチジウム
(EtBr)1μgを含有している。試料を65℃で1
5分間加熱した。氷上で2分間冷却した。1×MOPS
緩衝液中のRNAゲルに100ボルトを3時間かけた。
そのゲルの写真をUV下にとった後、蒸留水で1回その
ゲルをすすいだ。得られたゲルを室温にて10分間2
回、20×SSC中に浸漬した。変性RNAをナイロン
膜(Hybond−N)に一晩移した。ブロッティングした
後、フィルター上のゲル溝の位置に印を付けた。そのフ
ィルターを室温にて6×SSC中に5分間浸漬した。ス
トラタリンカーR(StratalinkerR)UVクロスリンカー
[Stratagene, 11099 NorthTorrey Pines Road, LaJol
la CA 92037]を使用し、RNAをナイロン膜に固定化
し、そのフィルターを風乾し、それをハイブリダイゼー
ション緩衝液(1mMEDTA, 0.5M NaH2PO4,
pH 7.2, 7% SDS)を含むプラスチック製バッ
クに入れ、振盪下に65℃で2時間、前ハイブリダイズ
した。溶液を除去し、ハイブリダイゼーション緩衝液1
5ml 及び1−2×108cpmの[32P]−DNAプローブ
(PCR)を新たに加え、振盪下に65℃でハイブリダ
イズした。得られたフィルターを65℃にて、1mM E
DTA、40 mM NaH2PO4(pH7.2)、1%S
DSを含有する溶液200ml 中で1時間2回洗浄し
た。強化スクリーンを適当な時間用いて−70℃で、又
は室温にて、得られたフィルターをX線フィルム(Kod
ak XAR 5)に暴露した。
【0095】実施例18 293細胞におけるPRC/CMV−G5の一時的発現 指数関数的に成育させた293細胞をトリプシン処理
し、1×106細胞/平板で293細胞を含有する10c
m平板に接種し、平板1個当たりEF10培地10ml に
て37℃/5%CO2で2時間、その平板をインキュベ
ートした。プラスミドpRC/CMV−G5及びpRC
/CMVをトランスフェクションに使用した。DNA2
0μgを滅菌Milli−Q水で450μl にまで希釈し
た。2.5M CaCl250μl、2×BBS緩衝液
(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−アミノ−
エタンスルホン酸及び緩衝化食塩水、pH6.95)5
00μl を加え、穏やかに混合した。この混合物を室温
にて20分間インキュベートした。得られたミルク状沈
澱物を穏やかに混合し、その沈澱物1ml を培地にゆっ
くりと加え、得られた平板を穏やかに渦巻かせ、DNA
沈澱物を均一に分散させた。その平板を37℃/5%C
2にて42時間インキュベートした。これらの細胞を
2つの6ウエル平板に分けた。各ウエルには約106
の細胞が含有されている。この細胞培養物を37℃/5
%CO2にて24時間インキュベートした。
【0096】実施例19 安定にトランスフェクトされた293細胞におけるpG
RFレセプターの発現 SalI及びNotI末端を含有する完全長のGHRHレセ
プターcDNA(G5)の5'末端(SalI末端)をHi
ndIIIリンカー(実施例13.b.)の添加によって改変し
た。次いで、cDNAを唯一のHindIII及びNotI部位
でpRC/CMVベクターに連結し、レセプター発現ベ
クターであるpRC/CMV−G5(実施例13.c.)
を作成した。次に、ベクターpRC/CMV−G5をリ
ン酸カルシウム同時沈降法(実施例18)によって29
3細胞にトランスフェクトした。得られた細胞を3−4
日間発育させ、次いでGeneticin(G−418)を濃度
300μg/ml で培地に加え、永続的にトランスフェク
トされたクローンを選択した。2−3週後、48個のク
ローンを選択し、増殖させ、細胞質ドットハイブリダイ
ゼーション操作(cytoplasmic dot hybridization proce
dure)[White及びBancroft 1982]によってレセプター
発現に関して検定した。レセプターを発現する10個の
クローンを細胞内cAMP蓄積の分析によって選択し
た。GHRHのチャレンジに対応する最も高いcAMP
の蓄積を示すクローン(293/G5−12)を樹立さ
せ、それをクローン化レセプターの機能及び結合特性の
試験に使用した。
【0097】実施例20 cAMP検定 Ishiharaら(1991)に記載されている操作に実質的に従
い、サイクリックAMP検定キット(カタログ番号TR
K432)[Amersham Corporation 2636 SouthClearkb
rook Drive, Arlington Heights, IL 60005 から入手]
を用いて細胞内cAMPレベルを検定した。簡単に説明
すれば、pRC/CMV−G5を含有する安定な293
セルラインを24ウエル平板中にて全面成長するまで発
育させる。細胞をインキュベーション緩衝液[0.5m
M 1−メチル−3−イソブチルキサンチン及び1mg/m
l BSAを含有するDulbecco's 改変 Eagle's 培地]で
2回洗浄した。次いで、その細胞を、種々の濃度のペプ
チド(10-5−10-10M)を含有する緩衝液(0.5m
l)中にて37℃で45分間インキュベートした。緩衝
液を除去した後、60%エタノール0.5ml を加え、
各ウエル中の細胞を細胞溶解した。試料10μl を取
り、減圧乾燥し、サイクリックAMP検定キット[Amer
sham カタログ番号TRK432]を用いてcAMPの
レベルを測定した。
【0098】実施例21 125I−GRFと293/G5−12細胞との結合性 48ウエル平板の293/G5−12の単層培養物にて
結合検定を行った。ウエルはポリ−D−リジンで前もっ
て被覆しておき、表面への細胞結合性を増大させてお
く。300μg/ml ジェンチシン(G418)を含有す
るEF10培養培地中において、GRFレセプターを発
現する293/G5−12細胞を全面成長させた。次い
で、全面成長した細胞(約105細胞/ウエル)をコー
ルドレセプター検定緩衝液(0.1%プロテアーゼ不含
BSAを含有するHepes緩衝化食塩水)を用いて2回洗
浄した。次いで、インキュベーション緩衝液中、0.1
25nM [125]I−GRFを使用し、また3つの非標識
化ホルモン競合物質(ブタGRF、VIP及びセクレチ
ン)を種々の濃度で用い、放射レセプター検定を3回行
った。4℃にてインキュベーションを45−60分行
い、細胞をハンクスのバランス塩溶液(Hank's Balanced
Salt solution)によって3回洗浄した。次いで、各ウ
エルについて0.5N NaOH0.5ml を用いて細胞
を細胞溶解した後、細胞に結合した[125]I−GRFを
ガンマカウンターによって測定した。
【0099】実施例22 G3pGRFレセプターイソ型の単離 配列番号12及び配列番号11にそれぞれ示しているア
ミノ酸及びDNA配列であるG3と命名したpGRFを
実施例1から実施例19までの記載に実質的に従って単
離した。G3レセプターが安定に形質転換された293
細胞(293/G3−12と命名)に発現されるか否か
を、実施例19の教示に実質的に従って決定した。表5
に示しているようなアデニル酸シクラーゼの活性化に対
するG3レセプターの応答性を、実施例20に記載して
いる検定操作によって測定した。
【0100】
【配列表】
【0101】配列番号:1 配列の長さ:1356 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..1356 配列 ATG GAC AGC GGG GTG TGG GCT GCC TGC ATC TTC TGC CTG CTG AGC TCC 48 Met Asp Ser Gly Val Trp Ala Ala Cys Ile Phe Cys Leu Leu Ser Ser 1 5 10 15 CTA CCA GTC GCC TTG GGC CAC GTG CAC CCG GAA TGT GAC TTC ATC ACC 96 Leu Pro Val Ala Leu Gly His Val His Pro Glu Cys Asp Phe Ile Thr 20 25 30 CAG CTG AGA GAA GAC GAG CGA ACT TGT CTA CAA GCA GCA GAC CGG ATG 144 Gln Leu Arg Glu Asp Glu Arg Thr Cys Leu Gln Ala Ala Asp Arg Met 35 40 45 GCC AAC TCC TCC TCG GGC TGT CCT AGG ACC TGG GAT GGG CTG TTG TGC 192 Ala Asn Ser Ser Ser Gly Cys Pro Arg Thr Trp Asp Gly Leu Leu Cys 50 55 60 TGG CCG ACG GCA GGC CCT GGG GAG TGG GTG ACC CTC CCC TGC CCG GCT 240 Trp Pro Thr Ala Gly Pro Gly Glu Trp Val Thr Leu Pro Cys Pro Ala 65 70 75 80 TTC TTC TCT CAC TTC AGC TCT GAG CCA GGG GCC CTG AAG CGG GAC TGC 288 Phe Phe Ser His Phe Ser Ser Glu Pro Gly Ala Leu Lys Arg Asp Cys 85 90 95 ACC ACC ACG GGC TGG TCT GAG CCC TTC CCG CCA TAT CCC GAG GCT TGC 336 Thr Thr Thr Gly Trp Ser Glu Pro Phe Pro Pro Tyr Pro Glu Ala Cys 100 105 110 CCT GTG CCC CTG GAG CTG CTG ACT GAT GAG AAA TCC TAC TTC TCC ACT 384 Pro Val Pro Leu Glu Leu Leu Thr Asp Glu Lys Ser Tyr Phe Ser Thr 115 120 125 GTG AGA ATC GTC TAC ACC ACG GGC CAC AGC GTC TCT GCC GTG GCC CTC 432 Val Arg Ile Val Tyr Thr Thr Gly His Ser Val Ser Ala Val Ala Leu 130 135 140 TTC GTG GCC ATC GCC ATC CTG GTT GCT CTC AGG AGG CTC CAC TGC CCC 480 Phe Val Ala Ile Ala Ile Leu Val Ala Leu Arg Arg Leu His Cys Pro 145 150 155 160 AGG AAC TAC ATC CAC AGC CAG CTG TTC GCC ACC TTT ATC CTC AAG GCG 528 Arg Asn Tyr Ile His Ser Gln Leu Phe Ala Thr Phe Ile Leu Lys Ala 165 170 175 GGA GCT GTG TTC TTG AAA GAC GCC GCC CTC TTT CAC AGC GAG AAC ACG 576 Gly Ala Val Phe Leu Lys Asp Ala Ala Leu Phe His Ser Glu Asn Thr 180 185 190 GAC CAC TGC AGC TTC TCC ACG GTT CTG TGC AAG GTC TCT GTG GCC ACC 624 Asp His Cys Ser Phe Ser Thr Val Leu Cys Lys Val Ser Val Ala Thr 195 200 205 TCC CAT TTC GCC ACC ATG ACC AAC TTC AGC TGG CTG CTG GCA GAA GCT 672 Ser His Phe Ala Thr Met Thr Asn Phe Ser Trp Leu Leu Ala Glu Ala 210 215 220 GTC TAC CTG ACC TGC CTC TTG GCC TCT ACG TCA CCC AGC ACG AGG AGG 720 Val Tyr Leu Thr Cys Leu Leu Ala Ser Thr Ser Pro Ser Thr Arg Arg 225 230 235 240 GCC TTC TGG TGG CTG GTT CTC GCT GGC TGG GGG CTG CCC CTG CTC TTC 768 Ala Phe Trp Trp Leu Val Leu Ala Gly Trp Gly Leu Pro Leu Leu Phe 245 250 255 ACT GGC ACG TGG GTG GGT TGC AAG TTG GCC TTT GAG GAT GTT GCG TGC 816 Thr Gly Thr Trp Val Gly Cys Lys Leu Ala Phe Glu Asp Val Ala Cys 260 265 270 TGG GAC CTG GAC GAC AGC TCC CCC TAC TGG TGG ATC ATC AAA GGG CCC 864 Trp Asp Leu Asp Asp Ser Ser Pro Tyr Trp Trp Ile Ile Lys Gly Pro 275 280 285 ATC GTC CTC TCC GTG GGG GTG AAC TTT GGG CTT TTT CTC AAT ATT ATC 912 Ile Val Leu Ser Val Gly Val Asn Phe Gly Leu Phe Leu Asn Ile Ile 290 295 300 CGC ATC CTG CTG AGG AAA CTG GAG CCA GCT CAG GGC AGC CTC CAC ACC 960 Arg Ile Leu Leu Arg Lys Leu Glu Pro Ala Gln Gly Ser Leu His Thr 305 310 315 320 CAG CCT CAG TAC TGG CGT CTC TCC AAG TCA ACC CTT CTC CTC ATC CCG 1008 Gln Pro Gln Tyr Trp Arg Leu Ser Lys Ser Thr Leu Leu Leu Ile Pro 325 330 335 CTG TTT GGA ATT CAC TAC GTC ATC TTC AAC TTC CTG CCT GAC AGT GCT 1056 Leu Phe Gly Ile His Tyr Val Ile Phe Asn Phe Leu Pro Asp Ser Ala 340 345 350 GGC CTG GGC ATC CGC CTC CCC CTG GAG CTG GGA CTG GGC TCC TTC CAG 1104 Gly Leu Gly Ile Arg Leu Pro Leu Glu Leu Gly Leu Gly Ser Phe Gln 355 360 365 GGC TTC ATT GTT GCC ATC CTG TAC TGC TTC CTC AAC CAA GAG GTG AGG 1152 Gly Phe Ile Val Ala Ile Leu Tyr Cys Phe Leu Asn Gln Glu Val Arg 370 375 380 ACT GAG ATC TCA CGG AGG TGG CAT GGC CAT GAC CCT GAA CTT CTG CCA 1200 Thr Glu Ile Ser Arg Arg Trp His Gly His Asp Pro Glu Leu Leu Pro 385 390 395 400 GCC TGG AGG ACT CAT GCC AAA TGG GCA AAG CCT TCC CGC TCA AGG GCG 1248 Ala Trp Arg Thr His Ala Lys Trp Ala Lys Pro Ser Arg Ser Arg Ala 405 410 415 AAG GTC AGT GCG TGT TCA CGT GCT GGG TCT TCC CGC CCC CGA GCC CAT 1296 Lys Val Ser Ala Cys Ser Arg Ala Gly Ser Ser Arg Pro Arg Ala His 420 425 430 GGC GAC ACA TAC CCG GGA CTG GAA GTG CCG GGT CAG TGG TTG TGC CTT 1344 Gly Asp Thr Tyr Pro Gly Leu Glu Val Pro Gly Gln Trp Leu Cys Leu 435 440 445 TTC TTG ACG TAG 1356 Phe Leu Thr 450
【0102】配列番号:2 配列の長さ:451 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Asp Ser Gly Val Trp Ala Ala Cys Ile Phe Cys Leu Leu Ser Ser 1 5 10 15 Leu Pro Val Ala Leu Gly His Val His Pro Glu Cys Asp Phe Ile Thr 20 25 30 Gln Leu Arg Glu Asp Glu Arg Thr Cys Leu Gln Ala Ala Asp Arg Met 35 40 45 Ala Asn Ser Ser Ser Gly Cys Pro Arg Thr Trp Asp Gly Leu Leu Cys 50 55 60 Trp Pro Thr Ala Gly Pro Gly Glu Trp Val Thr Leu Pro Cys Pro Ala 65 70 75 80 Phe Phe Ser His Phe Ser Ser Glu Pro Gly Ala Leu Lys Arg Asp Cys 85 90 95 Thr Thr Thr Gly Trp Ser Glu Pro Phe Pro Pro Tyr Pro Glu Ala Cys 100 105 110 Pro Val Pro Leu Glu Leu Leu Thr Asp Glu Lys Ser Tyr Phe Ser Thr 115 120 125 Val Arg Ile Val Tyr Thr Thr Gly His Ser Val Ser Ala Val Ala Leu 130 135 140 Phe Val Ala Ile Ala Ile Leu Val Ala Leu Arg Arg Leu His Cys Pro 145 150 155 160 Arg Asn Tyr Ile His Ser Gln Leu Phe Ala Thr Phe Ile Leu Lys Ala 165 170 175 Gly Ala Val Phe Leu Lys Asp Ala Ala Leu Phe His Ser Glu Asn Thr 180 185 190 Asp His Cys Ser Phe Ser Thr Val Leu Cys Lys Val Ser Val Ala Thr 195 200 205 Ser His Phe Ala Thr Met Thr Asn Phe Ser Trp Leu Leu Ala Glu Ala 210 215 220 Val Tyr Leu Thr Cys Leu Leu Ala Ser Thr Ser Pro Ser Thr Arg Arg 225 230 235 240 Ala Phe Trp Trp Leu Val Leu Ala Gly Trp Gly Leu Pro Leu Leu Phe 245 250 255 Thr Gly Thr Trp Val Gly Cys Lys Leu Ala Phe Glu Asp Val Ala Cys 260 265 270 Trp Asp Leu Asp Asp Ser Ser Pro Tyr Trp Trp Ile Ile Lys Gly Pro 275 280 285 Ile Val Leu Ser Val Gly Val Asn Phe Gly Leu Phe Leu Asn Ile Ile 290 295 300 Arg Ile Leu Leu Arg Lys Leu Glu Pro Ala Gln Gly Ser Leu His Thr 305 310 315 320 Gln Pro Gln Tyr Trp Arg Leu Ser Lys Ser Thr Leu Leu Leu Ile Pro 325 330 335 Leu Phe Gly Ile His Tyr Val Ile Phe Asn Phe Leu Pro Asp Ser Ala 340 345 350 Gly Leu Gly Ile Arg Leu Pro Leu Glu Leu Gly Leu Gly Ser Phe Gln 355 360 365 Gly Phe Ile Val Ala Ile Leu Tyr Cys Phe Leu Asn Gln Glu Val Arg 370 375 380 Thr Glu Ile Ser Arg Arg Trp His Gly His Asp Pro Glu Leu Leu Pro 385 390 395 400 Ala Trp Arg Thr His Ala Lys Trp Ala Lys Pro Ser Arg Ser Arg Ala 405 410 415 Lys Val Ser Ala Cys Ser Arg Ala Gly Ser Ser Arg Pro Arg Ala His 420 425 430 Gly Asp Thr Tyr Pro Gly Leu Glu Val Pro Gly Gln Trp Leu Cys Leu 435 440 445 Phe Leu Thr 450
【0103】配列番号:3 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列 GTAAAACGAC GGCCAGT
17
【0104】配列番号:4 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列 CAGGAAACAG CTATGAC 17
【0105】配列番号:5 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列 CCCACTGCTT AACTGGCTTA 20
【0106】配列番号:6 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列 AGAAGGGTTG ACTTGGAGAG 20
【0107】配列番号:7 配列の長さ:1290 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..1290 配列 CAC GTG CAC CCG GAA TGT GAC TTC ATC ACC CAG CTG AGA GAA GAC GAG 48 His Val His Pro Glu Cys Asp Phe Ile Thr Gln Leu Arg Glu Asp Glu 1 5 10 15 CGA ACT TGT CTA CAA GCA GCA GAC CGG ATG GCC AAC TCC TCC TCG GGC 96 Arg Thr Cys Leu Gln Ala Ala Asp Arg Met Ala Asn Ser Ser Ser Gly 20 25 30 TGT CCT AGG ACC TGG GAT GGG CTG TTG TGC TGG CCG ACG GCA GGC CCT 144 Cys Pro Arg Thr Trp Asp Gly Leu Leu Cys Trp Pro Thr Ala Gly Pro 35 40 45 GGG GAG TGG GTG ACC CTC CCC TGC CCG GCT TTC TTC TCT CAC TTC AGC 192 Gly Glu Trp Val Thr Leu Pro Cys Pro Ala Phe Phe Ser His Phe Ser 50 55 60 TCT GAG CCA GGG GCC CTG AAG CGG GAC TGC ACC ACC ACG GGC TGG TCT 240 Ser Glu Pro Gly Ala Leu Lys Arg Asp Cys Thr Thr Thr Gly Trp Ser 65 70 75 80 GAG CCC TTC CCG CCA TAT CCC GAG GCT TGC CCT GTG CCC CTG GAG CTG 288 Glu Pro Phe Pro Pro Tyr Pro Glu Ala Cys Pro Val Pro Leu Glu Leu 85 90 95 CTG ACT GAT GAG AAA TCC TAC TTC TCC ACT GTG AGA ATC GTC TAC ACC 336 Leu Thr Asp Glu Lys Ser Tyr Phe Ser Thr Val Arg Ile Val Tyr Thr 100 105 110 ACG GGC CAC AGC GTC TCT GCC GTG GCC CTC TTC GTG GCC ATC GCC ATC 384 Thr Gly His Ser Val Ser Ala Val Ala Leu Phe Val Ala Ile Ala Ile 115 120 125 CTG GTT GCT CTC AGG AGG CTC CAC TGC CCC AGG AAC TAC ATC CAC AGC 432 Leu Val Ala Leu Arg Arg Leu His Cys Pro Arg Asn Tyr Ile His Ser 130 135 140 CAG CTG TTC GCC ACC TTT ATC CTC AAG GCG GGA GCT GTG TTC TTG AAA 480 Gln Leu Phe Ala Thr Phe Ile Leu Lys Ala Gly Ala Val Phe Leu Lys 145 150 155 160 GAC GCC GCC CTC TTT CAC AGC GAG AAC ACG GAC CAC TGC AGC TTC TCC 528 Asp Ala Ala Leu Phe His Ser Glu Asn Thr Asp His Cys Ser Phe Ser 165 170 175 ACG GTT CTG TGC AAG GTC TCT GTG GCC ACC TCC CAT TTC GCC ACC ATG 576 Thr Val Leu Cys Lys Val Ser Val Ala Thr Ser His Phe Ala Thr Met 180 185 190 ACC AAC TTC AGC TGG CTG CTG GCA GAA GCT GTC TAC CTG ACC TGC CTC 624 Thr Asn Phe Ser Trp Leu Leu Ala Glu Ala Val Tyr Leu Thr Cys Leu 195 200 205 TTG GCC TCT ACG TCA CCC AGC ACG AGG AGG GCC TTC TGG TGG CTG GTT 672 Leu Ala Ser Thr Ser Pro Ser Thr Arg Arg Ala Phe Trp Trp Leu Val 210 215 220 CTC GCT GGC TGG GGG CTG CCC CTG CTC TTC ACT GGC ACG TGG GTG GGT 720 Leu Ala Gly Trp Gly Leu Pro Leu Leu Phe Thr Gly Thr Trp Val Gly 225 230 235 240 TGC AAG TTG GCC TTT GAG GAT GTT GCG TGC TGG GAC CTG GAC GAC AGC 768 Cys Lys Leu Ala Phe Glu Asp Val Ala Cys Trp Asp Leu Asp Asp Ser 245 250 255 TCC CCC TAC TGG TGG ATC ATC AAA GGG CCC ATC GTC CTC TCC GTG GGG 816 Ser Pro Tyr Trp Trp Ile Ile Lys Gly Pro Ile Val Leu Ser Val Gly 260 265 270 GTG AAC TTT GGG CTT TTT CTC AAT ATT ATC CGC ATC CTG CTG AGG AAA 864 Val Asn Phe Gly Leu Phe Leu Asn Ile Ile Arg Ile Leu Leu Arg Lys 275 280 285 CTG GAG CCA GCT CAG GGC AGC CTC CAC ACC CAG CCT CAG TAC TGG CGT 912 Leu Glu Pro Ala Gln Gly Ser Leu His Thr Gln Pro Gln Tyr Trp Arg 290 295 300 CTC TCC AAG TCA ACC CTT CTC CTC ATC CCG CTG TTT GGA ATT CAC TAC 960 Leu Ser Lys Ser Thr Leu Leu Leu Ile Pro Leu Phe Gly Ile His Tyr 305 310 315 320 GTC ATC TTC AAC TTC CTG CCT GAC AGT GCT GGC CTG GGC ATC CGC CTC 1008 Val Ile Phe Asn Phe Leu Pro Asp Ser Ala Gly Leu Gly Ile Arg Leu 325 330 335 CCC CTG GAG CTG GGA CTG GGC TCC TTC CAG GGC TTC ATT GTT GCC ATC 1056 Pro Leu Glu Leu Gly Leu Gly Ser Phe Gln Gly Phe Ile Val Ala Ile 340 345 350 CTG TAC TGC TTC CTC AAC CAA GAG GTG AGG ACT GAG ATC TCA CGG AGG 1104 Leu Tyr Cys Phe Leu Asn Gln Glu Val Arg Thr Glu Ile Ser Arg Arg 355 360 365 TGG CAT GGC CAT GAC CCT GAA CTT CTG CCA GCC TGG AGG ACT CAT GCC 1152 Trp His Gly His Asp Pro Glu Leu Leu Pro Ala Trp Arg Thr His Ala 370 375 380 AAA TGG GCA AAG CCT TCC CGC TCA AGG GCG AAG GTC AGT GCG TGT TCA 1200 Lys Trp Ala Lys Pro Ser Arg Ser Arg Ala Lys Val Ser Ala Cys Ser 385 390 395 400 CGT GCT GGG TCT TCC CGC CCC CGA GCC CAT GGC GAC ACA TAC CCG GGA 1248 Arg Ala Gly Ser Ser Arg Pro Arg Ala His Gly Asp Thr Tyr Pro Gly 405 410 415 CTG GAA GTG CCG GGT CAG TGG TTG TGC CTT TTC TTG ACG TAG 1290 Leu Glu Val Pro Gly Gln Trp Leu Cys Leu Phe Leu Thr 420 425
【0108】配列番号:8 配列の長さ:429 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 His Val His Pro Glu Cys Asp Phe Ile Thr Gln Leu Arg Glu Asp Glu 1 5 10 15 Arg Thr Cys Leu Gln Ala Ala Asp Arg Met Ala Asn Ser Ser Ser Gly 20 25 30 Cys Pro Arg Thr Trp Asp Gly Leu Leu Cys Trp Pro Thr Ala Gly Pro 35 40 45 Gly Glu Trp Val Thr Leu Pro Cys Pro Ala Phe Phe Ser His Phe Ser 50 55 60 Ser Glu Pro Gly Ala Leu Lys Arg Asp Cys Thr Thr Thr Gly Trp Ser 65 70 75 80 Glu Pro Phe Pro Pro Tyr Pro Glu Ala Cys Pro Val Pro Leu Glu Leu 85 90 95 Leu Thr Asp Glu Lys Ser Tyr Phe Ser Thr Val Arg Ile Val Tyr Thr 100 105 110 Thr Gly His Ser Val Ser Ala Val Ala Leu Phe Val Ala Ile Ala Ile 115 120 125 Leu Val Ala Leu Arg Arg Leu His Cys Pro Arg Asn Tyr Ile His Ser 130 135 140 Gln Leu Phe Ala Thr Phe Ile Leu Lys Ala Gly Ala Val Phe Leu Lys 145 150 155 160 Asp Ala Ala Leu Phe His Ser Glu Asn Thr Asp His Cys Ser Phe Ser 165 170 175 Thr Val Leu Cys Lys Val Ser Val Ala Thr Ser His Phe Ala Thr Met 180 185 190 Thr Asn Phe Ser Trp Leu Leu Ala Glu Ala Val Tyr Leu Thr Cys Leu 195 200 205 Leu Ala Ser Thr Ser Pro Ser Thr Arg Arg Ala Phe Trp Trp Leu Val 210 215 220 Leu Ala Gly Trp Gly Leu Pro Leu Leu Phe Thr Gly Thr Trp Val Gly 225 230 235 240 Cys Lys Leu Ala Phe Glu Asp Val Ala Cys Trp Asp Leu Asp Asp Ser 245 250 255 Ser Pro Tyr Trp Trp Ile Ile Lys Gly Pro Ile Val Leu Ser Val Gly 260 265 270 Val Asn Phe Gly Leu Phe Leu Asn Ile Ile Arg Ile Leu Leu Arg Lys 275 280 285 Leu Glu Pro Ala Gln Gly Ser Leu His Thr Gln Pro Gln Tyr Trp Arg 290 295 300 Leu Ser Lys Ser Thr Leu Leu Leu Ile Pro Leu Phe Gly Ile His Tyr 305 310 315 320 Val Ile Phe Asn Phe Leu Pro Asp Ser Ala Gly Leu Gly Ile Arg Leu 325 330 335 Pro Leu Glu Leu Gly Leu Gly Ser Phe Gln Gly Phe Ile Val Ala Ile 340 345 350 Leu Tyr Cys Phe Leu Asn Gln Glu Val Arg Thr Glu Ile Ser Arg Arg 355 360 365 Trp His Gly His Asp Pro Glu Leu Leu Pro Ala Trp Arg Thr His Ala 370 375 380 Lys Trp Ala Lys Pro Ser Arg Ser Arg Ala Lys Val Ser Ala Cys Ser 385 390 395 400 Arg Ala Gly Ser Ser Arg Pro Arg Ala His Gly Asp Thr Tyr Pro Gly 405 410 415 Leu Glu Val Pro Gly Gln Trp Leu Cys Leu Phe Leu Thr 420 425
【0109】配列番号:9 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列 CTGCACCTCA CCATTGAGGA AGCAGTA 27
【0110】配列番号:10 配列の長さ:32 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列 TTCCGGAGGC TGCAYTGCAC YCGMAACTAC AT 32
【0111】配列番号:11 配列の長さ:1272 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA (genomic) 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..1272 配列 ATG GAC AGC GGG GTG TGG GCT GCC TGC
ATC TTC TGC CTG CTG AGC TCC 48 Met Asp Ser Gly Val Trp Ala Ala Cys
Ile Phe Cys Leu Leu Ser Ser 1 5
10 15 CTA CCA GTC GCC TTG GGC CAC GTG CAC
CCG GAA TGT GAC TTC ATC ACC 96 Leu Pro Val Ala Leu Gly His Val His
Pro Glu Cys Asp Phe Ile Thr 20 25
30 CAG CTG AGA GAA GAC GAG CGA ACT TGT
CTA CAA GCA GCA GAC CGG ATG 144 Gln Leu Arg Glu Asp Glu Arg Thr Cys
Leu Gln Ala Ala Asp Arg Met 35 40
45 GCC AAC TCC TCC TCG GGC TGT CCT AGG
ACC TGG GAT GGG CTG TTG TGC 192 Ala Asn Ser Ser Ser Gly Cys Pro Arg
Thr Trp Asp Gly Leu Leu Cys 50 55
60 TGG CCG ACG GCA GGC CCT GGG GAG TGG
GTG ACC CTC CCC TGC CCG GCT 240 Trp Pro Thr Ala Gly Pro Gly Glu Trp
Val Thr Leu Pro Cys Pro Ala 65 70
75 80 TTC TTC TCT CAC TTC AGC TCT GAG CCA
GGG GCC CTG AAG CGG GAC TGC 288 Phe Phe Ser His Phe Ser Ser Glu Pro
Gly Ala Leu Lys Arg Asp Cys 85
90 95 ACC ACC ACG GGC TGG TCT GAG CCC TTC
CCG CCA TAT CCC GAG GCT TGC 336 Thr Thr Thr Gly Trp Ser Glu Pro Phe
Pro Pro Tyr Pro Glu Ala Cys 100 105
110 CCT GTG CCC CTG GAG CTG CTG ACT GAT
GAG AAA TCC TAC TTC TCC ACT 384 Pro Val Pro Leu Glu Leu Leu Thr Asp
Glu Lys Ser Tyr Phe Ser Thr 115 120
125 GTG AGA ATC GTC TAC ACC ACG GGC CAC
AGC GTC TCT GCC GTG GCC CTC 432 Val Arg Ile Val Tyr Thr Thr Gly His
Ser Val Ser Ala Val Ala Leu 130 135
140 TTC GTG GCC ATC GCC ATC CTG GTT GCT
CTC AGG AGG CTC CAC TGC CCC 480 Phe Val Ala Ile Ala Ile Leu Val Ala
Leu Arg Arg Leu His Cys Pro 145 150
155 160 AGG AAC TAC ATC CAC AGC CAG CTG TTC
GCC ACC TTT ATC CTC AAG GCG 528 Arg Asn Tyr Ile His Ser Gln Leu Phe
Ala Thr Phe Ile Leu Lys Ala 165
170 175 GGA GCT GTG TTC TTG AAA GAC GCC GCC
CTC TTT CAC AGC GAG AAC ACG 576 Gly Ala Val Phe Leu Lys Asp Ala Ala
Leu Phe His Ser Glu Asn Thr 180 185
190 GAC CAC TGC AGC TTC TCC ACG GTT CTG
TGC AAG GTC TCT GTG GCC ACC 624 Asp His Cys Ser Phe Ser Thr Val Leu
Cys Lys Val Ser Val Ala Thr 195 200
205 TCC CAT TTC GCC ACC ATG ACC AAC TTC
AGC TGG CTG CTG GCA GAA GCT 672 Ser His Phe Ala Thr Met Thr Asn Phe
Ser Trp Leu Leu Ala Glu Ala 210 215
220 GTC TAC CTG ACC TGC CTC TTG GCC TCT
ACG TCA CCC AGC ACG AGG AGG 720 Val Tyr Leu Thr Cys Leu Leu Ala Ser
Thr Ser Pro Ser Thr Arg Arg 225 230
235 240 GCC TTC TGG TGG CTG GTT CTC GCT GGC
TGG GGG CTG CCC CTG CTC TTC 768 Ala Phe Trp Trp Leu Val Leu Ala Gly
Trp Gly Leu Pro Leu Leu Phe 245
250 255 ACT GGC ACG TGG GTG GGT TGC AAG TTG
GCC TTT GAG GAT GTT GCG TGC 816 Thr Gly Thr Trp Val Gly Cys Lys Leu
Ala Phe Glu Asp Val Ala Cys 260 265
270 TGG GAT CTG GAC GAC AGC TCC CCC TAC
TGG TGG ATC ATC AAA GGG CCC 864 Trp Asp Leu Asp Asp Ser Ser Pro Tyr
Trp Trp Ile Ile Lys Gly Pro 275 280
285 ATC GTC CTC TCC GTG GGG GTG AAC TTT
GGG CTT TTT CTC AAT ATT ATC 912 Ile Val Leu Ser Val Gly Val Asn Phe
Gly Leu Phe Leu Asn Ile Ile 290 295
300 CGC ATC CTG CTG AGG AAA CTG GAG CCA
GCT CAG GGC AGC CTC CAC ACC 960 Arg Ile Leu Leu Arg Lys Leu Glu Pro
Ala Gln Gly Ser Leu His Thr 305 310
315 320 CAG CCT CAG TAC TGG CGT CTC TCC AAG
TCA ACC CTT CTC CTC ATC CCA 1008 Gln Pro Gln Tyr Trp Arg Leu Ser Lys
Ser Thr Leu Leu Leu Ile Pro 325
330 335 CTG TTT GGA ATC CAC TAC GTC ATC TTC
AAC TTC CTG CCT GAC AGT GCT 1056 Leu Phe Gly Ile His Tyr Val Ile Phe
Asn Phe Leu Pro Asp Ser Ala 340 345
350 GGC CTG GGC ATC CGC CTC CCC CTG GAG
CTG GGA CTG GGC TCC TTC CAG 1104 Gly Leu Gly Ile Arg Leu Pro Leu Glu
Leu Gly Leu Gly Ser Phe Gln 355 360
365 GGC TTC ATT GTT GCC ATC CTG TAC TGC
TTC CTC AAC CAA GAG GTG AGG 1152 Gly Phe Ile Val Ala Ile Leu Tyr Cys
Phe Leu Asn Gln Glu Val Arg 370 375
380 ACT GAG ATC TCA CGG AGG TGG CAT GGC
CAT GAC CCT GAA CTT CTG CCA 1200 Thr Glu Ile Ser Arg Arg Trp His Gly
His Asp Pro Glu Leu Leu Pro 385 390
395 400 GCC TGG AGG ACT CAT GCC AAA TGG GCA
AAG CCT TCC CGC TCA AGG GCG 1248 Ala Trp Arg Thr His Ala Lys Trp Ala
Lys Pro Ser Arg Ser Arg Ala 405
410 415 AAG GTG CTG ACA ACT GTG TGC TAA
1272 Lys Val Leu Thr Thr Val Cys 420
【0112】配列番号:12 配列の長さ:423 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Asp Ser Gly Val Trp Ala Ala Cys Ile Phe Cys Leu Leu Ser Ser 1 5 10 15 Leu Pro Val Ala Leu Gly His Val His Pro Glu Cys Asp Phe Ile Thr 20 25 30 Gln Leu Arg Glu Asp Glu Arg Thr Cys Leu Gln Ala Ala Asp Arg Met 35 40 45 Ala Asn Ser Ser Ser Gly Cys Pro Arg Thr Trp Asp Gly Leu Leu Cys 50 55 60 Trp Pro Thr Ala Gly Pro Gly Glu Trp Val Thr Leu Pro Cys Pro Ala 65 70 75 80 Phe Phe Ser His Phe Ser Ser Glu Pro Gly Ala Leu Lys Arg Asp Cys 85 90 95 Thr Thr Thr Gly Trp Ser Glu Pro Phe Pro Pro Tyr Pro Glu Ala Cys 100 105 110 Pro Val Pro Leu Glu Leu Leu Thr Asp Glu Lys Ser Tyr Phe Ser Thr 115 120 125 Val Arg Ile Val Tyr Thr Thr Gly His Ser Val Ser Ala Val Ala Leu 130 135 140 Phe Val Ala Ile Ala Ile Leu Val Ala Leu Arg Arg Leu His Cys Pro 145 150 155 160 Arg Asn Tyr Ile His Ser Gln Leu Phe Ala Thr Phe Ile Leu Lys Ala 165 170 175 Gly Ala Val Phe Leu Lys Asp Ala Ala Leu Phe His Ser Glu Asn Thr 180 185 190 Asp His Cys Ser Phe Ser Thr Val Leu Cys Lys Val Ser Val Ala Thr 195 200 205 Ser His Phe Ala Thr Met Thr Asn Phe Ser Trp Leu Leu Ala Glu Ala 210 215 220 Val Tyr Leu Thr Cys Leu Leu Ala Ser Thr Ser Pro Ser Thr Arg Arg 225 230 235 240 Ala Phe Trp Trp Leu Val Leu Ala Gly Trp Gly Leu Pro Leu Leu Phe 245 250 255 Thr Gly Thr Trp Val Gly Cys Lys Leu Ala Phe Glu Asp Val Ala Cys 260 265 270 Trp Asp Leu Asp Asp Ser Ser Pro Tyr Trp Trp Ile Ile Lys Gly Pro 275 280 285 Ile Val Leu Ser Val Gly Val Asn Phe Gly Leu Phe Leu Asn Ile Ile 290 295 300 Arg Ile Leu Leu Arg Lys Leu Glu Pro Ala Gln Gly Ser Leu His Thr 305 310 315 320 Gln Pro Gln Tyr Trp Arg Leu Ser Lys Ser Thr Leu Leu Leu Ile Pro 325 330 335 Leu Phe Gly Ile His Tyr Val Ile Phe Asn Phe Leu Pro Asp Ser Ala 340 345 350 Gly Leu Gly Ile Arg Leu Pro Leu Glu Leu Gly Leu Gly Ser Phe Gln 355 360 365 Gly Phe Ile Val Ala Ile Leu Tyr Cys Phe Leu Asn Gln Glu Val Arg 370 375 380 Thr Glu Ile Ser Arg Arg Trp His Gly His Asp Pro Glu Leu Leu Pro 385 390 395 400 Ala Trp Arg Thr His Ala Lys Trp Ala Lys Pro Ser Arg Ser Arg Ala 405 410 415 Lys Val Leu Thr Thr Val Cys 420
【図面の簡単な説明】
【図1】 pGRFレセプターの結合特異性を示す放射
レセプター検定のグラフである。
【図2】 カルシトニン、セクレチン、VIP及びpG
RF(1−44)OHに応答して293/G5−12か
ら産生されるcAMPレベルを示すグラフである。
【図3】 プラスミドpRc/CMVの制限部位および
機能地図である。
【図4】 GRFレセプターのハイドロホビシティープ
ロットである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/12 C12Q 1/68 Z 7823−4B (72)発明者 デニス・ポール・スミス アメリカ合衆国46254インディアナ州イン ディアナポリス、エデン・コート4622番 (72)発明者 シン−ユー・ツァン アメリカ合衆国46227インディアナ州イン ディアナポリス、カムデン・ストリート 6450番

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pGRFレセプター。
  2. 【請求項2】 配列番号8のアミノ酸配列を含有する請
    求項1に記載のpGRFレセプター。
  3. 【請求項3】 配列番号12のアミノ酸配列を含有する
    請求項2に記載のブタGRFレセプター。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のpGRFレセプターを
    コードするDNA。
  5. 【請求項5】 配列番号7の配列を含有する請求項4に
    記載のDNA。
  6. 【請求項6】 (a) pGRFレセプターをコードする
    DNAを作成し、 (b) pGRFレセプターが単独で、又は融合タンパク
    質として発現されるに適した手法によってそのDNAを
    発現ベクター中に入れ、 (c) その発現ベクターによって適当な宿主細胞を形質
    転換し、 (d) 該DNAが発現される条件下にて該宿主細胞を培
    養し、そして(e) 組換え的に生産されたpGRFレセ
    プターを回収することを特徴とするpGRFレセプター
    の組換え的生産方法。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のDNAを含有する組換
    えDNAベクター。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のベクターによって形質
    転換された組換え宿主細胞。
  9. 【請求項9】 pGRFレセプターに結合する物質を発
    見するためのスクリーニング方法であって、 (a) 請求項6に記載の方法に従ってpGRFレセプタ
    ーを生産し、 (b) [pGRF−pGRFレセプター]複合体の潜在
    的インヒビターに該pGRFレセプターを暴露させ、 (c) pGRFを導入し、 (d) 非特異的に結合した分子を除去し、そして(e) 潜
    在的な結合インヒビター及び/又はpGRFの濃度を定
    量することを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 (a) pGRFレセプター及びシグナ
    ルペプチドをコードするDNAを含有する発現ベクター
    によって哺乳動物宿主細胞をトランスフェクトし、 (b) pGRFレセプター及びシグナルペプチドをコー
    ドするDNAが発現する条件下にて該宿主細胞を培養
    し、 (c) そのようにしてトランスフェクトされた該宿主細
    胞を試験化合物に暴露し、そして(d) 該試験化合物に
    応答する細胞内cAMPレベルを定量することを特徴と
    するpGRFレセプターの生物活性アッセイ方法。
  11. 【請求項11】 pGRFレセプターをコードするDN
    Aを含有するトランスジェニック動物。
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