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JPH0620732A - 気密端子用積層ガラス - Google Patents

気密端子用積層ガラス

Info

Publication number
JPH0620732A
JPH0620732A JP32947791A JP32947791A JPH0620732A JP H0620732 A JPH0620732 A JP H0620732A JP 32947791 A JP32947791 A JP 32947791A JP 32947791 A JP32947791 A JP 32947791A JP H0620732 A JPH0620732 A JP H0620732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
strength
glass layer
terminal
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32947791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3077922B2 (ja
Inventor
Kenichi Ando
健一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Denka Inc
Original Assignee
Fuji Denka Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Denka Inc filed Critical Fuji Denka Inc
Priority to JP03329477A priority Critical patent/JP3077922B2/ja
Publication of JPH0620732A publication Critical patent/JPH0620732A/ja
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Publication of JP3077922B2 publication Critical patent/JP3077922B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気密端子を構成する封着用のガラスとして、
金属との接着性が良好で、誘電率が小さく、さらに強度
の大きな気密端子用積層ガラスを提供することを目的と
する。 【構成】 中心にセラミック粉末を多く添加した高強度
ガラス層61、その表裏面にセラミック粉末の添加量が
漸次減少する1又は2以上の中間ガラス層62を設け、
前記中間ガラス層に前記中間ガラス層よりもセラミック
粉末の添加量が少ない最外ガラス層63を設けたことを
特徴とする。 【効果】 金属との接着性が良好で、誘電率が低く、か
つ優れた強度を有する気密端子用ガラスとすることがで
きる。このため、気密端子の軽薄短小化およびリード端
子の封着強度などが向上した気密端子を製造できるとい
う利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は気密端子用積層ガラス、さ
らに詳細には半導体装置、回路部品などを気密に封入す
る気密端子に使用するガラスに関する。
【0002】
【従来技術】気密端子は、例えば、図4に示すようにガ
ラス製で箱状のベース1で形成される気密空間2にクラ
ンク状のリード端子3を貫通せしめ、さらに前記箱状の
ベース1の上端面にシールリング4を設けた構造になっ
ている。そして、前記気密空間2に回路部品(図示せ
ず)などを設置し、リード端子3に電気的に接続すると
共に、蓋5を被せて圧着し、前記回路部品などを気密に
封入するようになっている。
【0003】また、図5に示すように、ガラス製のベー
ス1に鉤状のリード端子3をベース1の裏面より封着し
た気密端子も知られている。
【0004】上述のように気密端子には種々の構造のも
のが知られている。
【0005】
【発明が解決する問題点】このような構造の気密端子に
おいて、前記ベース1を構成する材料あるいはリード端
子3の封着用の絶縁材としては、ガラスが多く使用され
ているが、これは第一にリード端子などの金属と良好に
接着すること、第二に誘電率が小さいなどの利点がある
からである。
【0006】しかしながら、一方において、強度が不足
するという欠点があり、例えば図4に示すような気密端
子の場合、薄型化しにくい短所があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、気密端子を構成する封着用のガラスとして、
金属との接着性が良好で、誘電率が小さく、さらに強度
の大きな気密端子用積層ガラスを提供することを目的と
する。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明による気密端子用積層ガラスは、中心にセ
ラミック粉末を多く添加した高強度ガラス層、その表裏
面にセラミック粉末の添加量が漸次減少する1又は2以
上の中間ガラス層を設け、前記中間ガラス層に前記中間
ガラス層よりもセラミック粉末の添加量が少ない最外ガ
ラス層を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、中心に高強度ガラス層を
設け、この高強度ガラス層を中心に漸次セラミック粉末
の添加量の異なる中間ガラス層、最外層に金属と封着の
良好なガラス層を設けたため、リード端子、シールリン
グとの接着性が良好であり、かつ強度の大きいガラスと
することができる。
【0010】
【発明の具体的説明】本発明による気密端子用ガラス6
によれば、図1に示すように、中心に高強度ガラス層6
1を設け、さらに前記高強度ガラス層61の表裏面に中
間ガラス層62、最外に最外ガラス層63が設けられた
構造になっており、高強度ガラス層61を中心にしたサ
ンドイッチ構造になっている。前記中間ガラス層62は
この実施例においては1層であるが複数層であってもよ
いのは明らかである。
【0011】上述のような構造において、前記高強度ガ
ラス層61、中間ガラス層62にはセラミック粉末が添
加されており、最外ガラス層63はガラス単体あるいは
セラミック粉末が添加されている。これはセラミック粉
末を添加することにより強度を向上させるためである。
【0012】前記高強度ガラス層61から中間ガラス層
62、最外ガラス層63にかけて、添加されるセラミッ
ク粉末の量は減少するように成っている。高強度ガラス
層61は高強度であることが望ましく、一方最外層の最
外ガラス層63はリード端子、シールリング、リード端
子との接着性が大きいのが望ましい。さらに前記ガラス
層を積層して焼成するときに歪みを生じることは望まし
くない。このため、前記セラミック粉末の添加量を高強
度ガラス層61より最外ガラス層63にかけて漸次少な
くなるようにしているのである。
【0013】上述のような本発明において、基材になる
ガラスとしては一般の市販されている気密端子用のガラ
ス、例えばコバール封着用ホウケイ酸ガラス、あるいは
鉄封着用ソーダガラスという通常のガラスを使用するこ
とができる。
【0014】このようなガラス粉末に対し、添加される
セラミック粉末は例えばアルミナ、フォルステライト、
ステアタイト、ジルコン、コージライト、チタニア、ム
ライトなどのことができる。
【0015】このような基材ガラスに添加するセラミッ
ク粉末の量は、高強度ガラス層61の場合、55重量%
以下であるのがよい。55重量%を越えるとかえって強
度が低下する恐れがあるからである。
【0016】さらに、最外ガラス層63の場合、セラミ
ック粉末の添加量は0〜30重量%である。この添加量
が30重量%を越えると、シールリングあるいはリード
端子との接着性に問題を生じる恐れがあるからである。
【0017】また、高強度ガラス層61から最外ガラス
層63にかけての隣接するガラス層のセラミック粉末の
添加量の差は20重量%以下であるのがよい。20重量
%を越えると、各ガラス層間の熱膨張率差が大きくなり
過ぎ、各ガラス層が均一に一体化できない恐れを生じる
からである。
【0018】このような本発明の積層ガラス側壁7によ
って封着されるシールリング、リード端子などの金属材
料としては、例えばコバール合金、鉄、鉄ニッケル合金
などを使用することができる。
【0019】上述のようなセラミック粉末添加のガラス
を製造する場合、前記ガラス粉末およびセラミック粉末
を所定量混合し、900℃から1200℃で焼成するこ
とによって製造される。このように焼成することによっ
て、ガラスが均質化し、実用性のあるガラスとすること
ができる。
【0020】この焼成温度が900℃未満であると、ガ
ラス粉末およびアルミナ粉末が反応せず均質化しにく
く、一方1200℃を越えると組成が異なってしまう恐
れを生じる。
【0021】このように焼成したガラスを積層するに当
たっては、前記焼成したガラスはブロック状であるた
め、まず粉砕し粉末状にする。
【0022】このガラス粉末に、例えば任意にバインダ
ーを混入し、プレス成型、押出成型、テープ成型などに
より、グリーンシート状とする。
【0023】上述のようなガラスシートをセラミック粉
末の添加量にしたがって、本発明の積層ガラスを形成す
るように積層し、ホットプレスし、所定形状にパンチン
グした後焼成する。
【0024】
【実施例】平均粒径6〜7μmのコバール封着用ホウケ
イ酸ガラス(商品名BH−W:日本電気硝子株式会社)
に中心粒径0.4μmのアルミナ粉末を添加量を変化さ
せて混合し、窒素ガス雰囲気下で1000℃で30分焼
成し、ガラスを均質化した。これを自動乳鉢で粉砕し、
さらに振動ミルで微粉砕し、325メッシュパスの粉末
を得た。
【0025】これをガラス板に成型し、本発明にしたが
って、積層してホットプレスし、図1に示すような5層
構造の0.3mm厚の積層ガラスとした。
【0026】この積層ガラス6を構成する高強度ガラス
層61はアルミナ粉末50重量%、中間ガラス層62は
アルミナ粉末30重量%、最外ガラス層63はアルミナ
粉末20重量%添加したものであった。
【0027】上記積層ガラス6を使用し、図2に断面を
示す気密端子を製造した。すなわち底部に積層ガラス6
を使用し、これにリード端子3を支持する積層ガラス6
を立設し、さらにリード端子3の上部にシールリング4
を封着するための積層ガラス6を設けて加熱して気密端
子を製造した。
【0028】この気密端子は長方形であり、8×3.5
mmであり、全体の厚さは1.5mmであった。
【0029】上記と同じ寸法の気密端子をアルミナ20
重量%添加のコバール封着用ガラスを使用して製造し
た。
【0030】これらの気密端子の機械強度の試験を行な
った。試験は図3a、bに示すように1.25mmφの
超硬棒7をプッシュプルゲージ8に取付け、気密端子の
裏側から30mm/分の速度で底面中央部を加圧し、ガ
ラスが破壊されるまでの破壊力を測定した。気密端子1
0個の試験の結果は本発明による気密端子の場合最大
7.0kgf、最小4.4kgf、平均5.46kgf
であった。一方、アルミナ20重量%の気密端子におい
ては、最大4.6kgf、最小3.4kgf、平均3.
88kgfであった。
【0031】図3aにおいて、巾1.0mmの加圧板9
で同様に30mm/分で図3cに示すように気密端子の
底面中央部を加圧し、リード端子を折曲げる力を加え、
前記気密端子が破壊されるまでの破壊力を測定した(曲
げ強度試験)。気密端子10個について行なったとこ
ろ、本発明による気密端子は最大17.2kgf、最小
10.7kgf、平均13.03kgfであった。一
方、アルミナ20重量%の気密端子においては、最大1
3.8kgf、最小9.2kgf、平均12.08kg
fであった。
【0032】これらの結果より明らかなように、本発明
による気密端子によれば、従来に比較して良好な強度を
有していることがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による気密
端子用積層ガラスによれば、金属との接着性が良好で、
誘電率が低く、かつ優れた強度を有する気密端子用ガラ
スとすることができる。このため、気密端子の軽薄短小
化およびリード端子の封着強度などが向上した気密端子
を製造できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による気密端子用積層ガラスの断面図。
【図2】前記積層ガラスを使用して製造した気密端子の
断面図。
【図3a】気密端子の強度試験を行なう装置の概略図。
【図3b】加圧力試験を行なう装置の概略図。
【図3c】曲げ強度試験を行なう装置の概略図。
【図4】従来の気密端子の断面図。
【図5】従来の他の構造の気密端子の断面図。
【符号の説明】
1 ベース 2 気密空間 3 リード端子 4 シールリング 6 積層ガラス 61 高強度ガラス層 62 中間層 63 最外ガラス層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心にセラミック粉末を多く添加した高強
    度ガラス層、その表裏面にセラミック粉末の添加量が漸
    次減少する1又は2以上の中間ガラス層を設け、前記中
    間ガラス層に前記中間ガラス層よりもセラミック粉末の
    添加量が少ない最外ガラス層を設けたことを特徴とする
    気密端子用積層ガラス。
  2. 【請求項2】隣接するガラス層のセラミック粉末の添加
    量の差は、20重量%以下であり、高強度ガラス層のセ
    ラミック粉末添加量は55重量%以下であり、前記最外
    ガラス層のセラミック粉末添加量は0〜30重量%であ
    ることを特徴とする請求項1記載の気密端子用積層ガラ
    ス。
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