JPH0617374U - 回転電機 - Google Patents
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- 238000004804 winding Methods 0.000 claims abstract description 143
- 230000005415 magnetization Effects 0.000 abstract description 17
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
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- Brushless Motors (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】界磁マグネットの磁極数と電機子鉄心の突極数
とを10:12にした回転電機において、フル着磁状態
でも歪率の小さい誘起電圧波形を得てトルクリップルを
小さくすることができ、強い着磁を行うことを可能にし
て優れた特性を得る。 【構成】第1の突極4aに正方向に巻回した第1の巻線
5aと、第1の突極4aとこの両側に隣接する第2、第
3の突極4b,4cにわたって第1の巻線5aとは逆方
向に巻回した第2の巻線5bと、第1の突極4aから機
械角で180°/n離れた位置に配設した第4の突極4
dに第1の巻線5cとは逆方向に巻回した第3の巻線5
cとを備え、第1、第2、第3の巻線5a,5b,5c
を直列接続して形成した巻線群により各相の巻線を形成
した。
とを10:12にした回転電機において、フル着磁状態
でも歪率の小さい誘起電圧波形を得てトルクリップルを
小さくすることができ、強い着磁を行うことを可能にし
て優れた特性を得る。 【構成】第1の突極4aに正方向に巻回した第1の巻線
5aと、第1の突極4aとこの両側に隣接する第2、第
3の突極4b,4cにわたって第1の巻線5aとは逆方
向に巻回した第2の巻線5bと、第1の突極4aから機
械角で180°/n離れた位置に配設した第4の突極4
dに第1の巻線5cとは逆方向に巻回した第3の巻線5
cとを備え、第1、第2、第3の巻線5a,5b,5c
を直列接続して形成した巻線群により各相の巻線を形成
した。
Description
【0001】
本考案は、回転電機に関するもので、特に、周対向スロット型においてトルク 定数を高く維持しながらトルクリップルを低減することができる回転電機に関す る。
【0002】
周対向スロット型回転電機では、ロータの回転位置によって磁気抵抗が不均一 なためにコギングを生じ、回転が不円滑になるという難点があり、コギングを低 減するための技術が各種提案されている。8−9構造、あるいは10−9構造と 称して、マグネット磁極数が8でスロット数が9、あるいはマグネット磁極数が 10でスロット数が9の電動機はその例である。さらに、特開昭62−1104 68号公報に記載されているように、10−12構造をとることによってコギン グ低減を図ったものもある。
【0003】 図7は、従来の10−12構造の回転電機の例を示す。図7において、リング 状の電機子鉄心33はリングの中心に向かって12個の突極、従って、各突極間 に12個のスロットを等間隔に有する。上記各突極よりも内周側にはリング状の 界磁マグネット32を有するロータが配置されており、界磁マグネット32の外 周面と上記各突極の内周面が一定の間隙をおいて対向している。
【0004】 上記各突極にはU,V,Wの3相の巻線が施されるが、図7にはU相の巻線の みを示しており、U相の巻初めを「US」で表し、U相の巻終りを「UE」で表 している。線材35を一つの突極34aに正方向に巻回して巻線35aとしたあ と突極34aに隣接する突極34bに逆方向に巻回して巻線35bとし、さらに 続けて突極34aから機械角で180°離れた位置に配置された突極34cに逆 方向に巻回して巻線35cとしたあと突極34cに隣接する突極34dに正方向 に巻回して巻線35dとしてU相の巻線を形成する。同様の巻線方法によってV 相とW相の巻線を形成する。
【0005】
上記のような構成の回転電機によれば、界磁マグネット32の着磁状態により 、巻線に発生する誘起電圧の波形が大きく変化する。トルクリップルを小さくし て回転を円滑にするには、正弦波状の誘起電圧波形を得る必要があるが、理想と する正弦波状の誘起電圧波形を得るには、着磁を加減して調整しなければならず 、その結果、特性の悪化、モータの場合はトルク定数の低下を招くという問題が ある。図4は、上記10−12構造のモータで図7に示す集中巻線を行った場合 のトルク定数と誘起電圧波形の歪率の着磁強度に対する変化を示す。着磁強度が 弱くなるに従って正弦波着磁となり、着磁強度が強くなるに従って矩形波着磁と なる。着磁強度が強くなるに従ってトルク定数も大きくなるが、一方、誘起電圧 波形の歪率も大きくなる。また、誘起電圧波形の歪率の絶対値が全体に大きくな っている。これから明らかなとおり、トルクリップルが大きいことがわかる。
【0006】 本考案は、このような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、フ ル着磁状態でも歪率の小さい誘起電圧波形を得ることができてトルクリップルを 小さくすることができ、もって、従来よりも強い着磁を行うことを可能にして優 れた特性を得ることができるようにした回転電機を提供することを目的とする。
【0007】
本考案は、上記目的を達成するために、10n(nは正の整数)極に着磁され た界磁マグネットと、界磁マグネットに対向して設けられ12n個の突極を有す る電機子鉄心と、突極に巻回された3相の巻線とを備えた回転電機において、第 1の突極に第1の巻線を正方向に巻回し、第1の突極とこの両側に隣接する第2 、第3の突極にわたって第1の巻線とは逆方向に第2の巻線を巻回し、第1の突 極から機械角で180°/n離れた位置に配設された第4の突極に第1の巻線と は逆方向に第3の巻線を巻回し、第1、第2、第3の巻線が直列接続されて形成 された巻線群により各相の巻線を形成した。第1、第2、第3の巻線の巻回数の 比率は2:1:1としてもよい。
【0008】
各相の巻線を正弦波通電により励磁すると、誘起電圧波形の歪率が小さくなる 。着磁をフル着磁にしてトルク定数を大きくしても、誘起電圧波形の歪率が急激 に大きくなることはなく、優れた特性が得られる。
【0009】
以下、図面を参照しながら本考案にかかる回転電機の実施例について説明する 。ここではモータの例として説明する。 図1において、リング状の電機子鉄心1は内周側に中心方向に向いた12個の 突極を有し、従って、各突極間に12個のスロットを有する。電機子鉄心3の上 記各突極の内周側にはリング状の界磁マグネット2を有するロータが配置されて おり、界磁マグネット2の外周面と上記各突極の内周面が一定の間隙をおいて対 向している。界磁マグネット2は周方向に10極に着磁されている。上記各突極 は周方向に等間隔に配置され、各突極にはあとで説明するような方法によって巻 線が施されている。
【0010】 図1に示す実施例は、10極に着磁された界磁マグネット2と、12個の突極 とを有する、いわゆる10−12構造になっている。このような10−12構造 のモータにおいて、各突極に巻回される巻線は3相構成になっているが、ここで は、U相の巻線方法について重点的に説明する。図1、図2において、第1の突 極4aには線材5がスロットいっぱいに巻回されて第1の巻線5aが形成される 。このときの巻線方向を正方向とする。続いて、第1の突極4aと、この両側に 隣接する第2、第3の突極4b,4cにわたって第1の巻線5aとは逆方向に第 2の巻線5bをスロットを半分だけ埋めるように巻回す。第2の巻線5bは第1 の突極4aの位置では、第1の巻線5aの上を通過するだけである。続いて、第 1の突極4aから機械角で180°離れた位置に配設された第4の突極4dに第 1の巻線5aとは逆方向に、かつ、スロットを半分だけ埋めるように第3の巻線 5cを巻回す。
【0011】 このようにして、第1、第2、第3の巻線5a,5b,5cが直列接続されて 巻線群が構成され、この巻線群によってU相の巻線が形成されている。上記のよ うに、第1の巻線5aはスロットいっぱいに巻回され、第2、第3の巻線5b, 5cはスロット半分に巻回されるため、第1、第2、第3の巻線5a,5b,5 cの巻回数の比率は2:1:1になっている。V相、W相の巻線もU相と同様に 巻回される。図1においてUS,UEはそれぞれU相の巻初めと巻終りを、VS ,VEはそれぞれV相の巻初めと巻終りを、WS,WEはそれぞれW相の巻初め と巻終りを示している。図1に示すように、V相、W相の巻線はU相の巻線に対 して機械角で±120°ずれた位置に巻回されている。
【0012】 各相巻線に通電し、ロータの回転位置に応じて各相巻線への電流を制御するこ とにより、ロータを連続的に回転駆動することができる。ロータを回転した時に 各相巻線に発生する誘起電圧と、各相巻線に通電した時に発生するトルクとの関 係は次のとおりである。 1相の誘起電圧Eφ(θ)と電流Iφ(θ)を、 Eφ(θ)=E・sin(θ)・ω Iφ(θ)=I・sin(θ) とした場合、モータのトルクT(θ)・ωは次のとおりとなる。 T(θ)・ω=Eφ(θ)・Iφ(θ) +Eφ(θ−2π/3)・Iφ(θ−2π/3) +Eφ(θ+2π/3)・Iφ(θ+2π/3) =E・I{sin2(θ)+sin2(θ−2π/3) +sin2(θ+2π/3) =1.5・E・I 以上のように、各相に通電する電流波形が正弦波の場合、誘起電圧が正弦波で あればモータトルクにはリップルがなくなる。しかし、誘起電圧が正弦波でなく 、高調波をもつ場合はトルクにリップルを発生する。よって、トルクリップルを なくすためには、電圧波形を歪のない正弦波とする事が必要となる。
【0013】 そこで、図1、図2に示す実施例について、着磁強度に対するトルク定数と誘 起電圧波形の歪率の変化のデータをとって示したのが図3である。図3では、図 4の従来例のデータと比較するために縦横の目盛は同じにしてある。着磁強度が 最も弱いのは正弦波着磁であり、着磁強度が最も大きいフル着磁状態は矩形波着 磁である。図3と図4を比較すると、トルク定数に関しては本考案の実施例の場 合も従来例の場合もほぼ同等である。一方、誘起電圧波形の歪率に関しては、着 磁の強弱に対する傾向は本考案の実施例の場合も従来例の場合も同じ傾向を示す が、本考案の実施例の方が誘起電圧波形の歪率の絶対値が著しく小さくなってお り、特に、フル着磁して矩形波着磁とした場合も誘起電圧波形の歪率はそれほど 大きくなっていない。これから明らかなとおり、本考案の実施例によれば、誘起 電圧波形の歪率が小さく、よって、トルクリップルの小さい回転の円滑なモータ を得ることができるとともに、界磁マグネットをフル着磁して大きなトルク定数 を得た場合もトルクリップルが小さいため、従来のモータに比べて優れた特性の モータを得ることができる。
【0014】 本考案にかかる回転電機は、界磁マグネットの磁極数と電機子鉄心の突極数と の比が10対12になっておればよく、これらをn倍(nは正の整数)したもの でもよい。従って、図5に示すように、nを2として界磁マグネットの磁極数を 20、電機子鉄心の突極数を24としたもの、あるいは図6に示すように、nを 3として界磁マグネットの磁極数を30、電機子鉄心の突極数を36としたもの でもよい。この場合、第1の突極から機械角で180°/n離れた位置に配設さ れている突極を第4の突極とし、これに第3の巻線を巻回す。以下、図5、図6 の実施例を具体的に説明する。
【0015】 図5において、界磁マグネット12の磁極数は20、電機子鉄心13の突極数 は24である。各相の巻線はそれぞれ2個の巻線群からなる。1個の巻線群の巻 初めをU1S、巻終りをU1Eで示し、他の1個の巻線群の巻初めをU2S、巻 終りをU2Eで示す。1個の巻線群の巻線方法について説明すると、まず、第1 の突極14aに線材をスロットいっぱいに巻回して第1の巻線15aを形成する 。このときの巻線方向を正方向とする。続いて、第1の突極14aと、この両側 に隣接する第2、第3の突極14b,14cにわたって第1の巻線15aとは逆 方向に第2の巻線15bをスロットを半分だけ埋めるように巻回す。第2の巻線 15bは第1の突極14aの位置では、第1の巻線15aの上を通過するだけで ある。続いて、第1の突極14aから機械角で180°/n離れた位置、すなわ ちこの実施例ではn=2であるから90°離れた位置に配設された第4の突極1 4dに第1の巻線15aとは逆方向に、かつ、スロットを半分だけ埋めるように 第3の巻線15cを巻回す。1個の巻線群を構成する第1、第2、第3の巻線1 5a,15b,15cは直列に接続する。他の1個の巻線群は上記の巻線群に対 して機械角で180°離れた位置に配設されている。巻線方法は上記巻線群と同 様である。符号14e,14f,14g,14hはそれぞれ第1、第2、第3、 第4の突極を示し、符号15e,15f,15gはそれぞれ第1、第2、第3の 巻線を示す。
【0016】 図5にはU相の巻線しか示されていないが、V相、W相の巻線もU相の各巻線 に対して±60°離れた位置においてU相の巻線と同様に巻回される。図5に示 す実施例も、界磁マグネット12の磁極数と電機子鉄心13の突極数の比率は図 1、図2に示す実施例と同じであり、図1、図2に示す実施例と同じ効果を奏す る。
【0017】 図6に示す実施例は、界磁マグネット22の磁極数は30、電機子鉄心23の 突極数は36であり、各相の巻線はそれぞれ3個の巻線群からなる。第1の巻線 群の巻初めをU1S、巻終りをU1Eで示し、第2の巻線群の巻初めをU2S、 巻終りをU2Eで示し、第3の巻線群の巻初めをU3S、巻終りをU3Eで示す 。符号24a,24e,24iはそれぞれ第1の突極を、24b,24f,24 jはそれぞれ第2の突極を、24c,24g,24kはそれぞれ第3の突極を、 24d,24h,24lはそれぞれ第4の突極を示す。第1の巻線群は、第1の 突極24aに巻回した第1の巻線25aと、第1、第2、第3の突極24a,2 4b,24cにわたって巻回した第2の巻線25bと、第1の突極24aから機 械角で180°/n離れた位置、すなわちn=3であるから60°離れた位置に 配設された第4の突極24dに第3の巻線25cを巻回す。これら第1、第2、 第3の巻線25a,25b,25cの巻回し方向および巻回数の比率は前記実施 例と同じである。符号25e,25f,25gは第2の巻線群を構成している。 符号25i,25j,25kは第3の巻線群を構成している。各巻線群を構成す る各巻線は直列に接続する。第1、第2、第3の巻線群は相互に機械角で120 °離れた位置に配設されている。
【0018】 図6にはU相の巻線しか示されていないが、V相、W相の巻線もU相の各巻線 に対して±40°離れた位置においてU相の巻線と同様に巻回される。図6に示 す実施例も、界磁マグネット22の磁極数と電機子鉄心23の突極数の比率は図 1、図2に示す実施例と同じであり、図1、図2に示す実施例と同じ効果を奏す る。
【0019】 界磁マグネットの磁極数と電機子鉄心の突極数との比を10:12にした場合 の巻線方法としては、図8ないし図10に示すように、これまで説明してきた方 法とは別の方法が考えられる。何れも界磁マグネットの磁極数が10、電機子鉄 心の突極数が12となっている。また、何れもU相の巻線しか示されていないが 、V相、W相についても同じように巻線されるものである。図8に示す例は、隣 接する第1、第2の突極45b,45cにわたって巻線したあと隣接する第2、 第3の突極45c,45dにわたって巻線をし、続いて、第1、第2の突極45 b,45cに対して機械角で180°離れた位置の第4、第5の突極45f,4 5gにわたって巻線をしたあと、隣接する第5、第6の突極45g,45hにわ たって巻線をしたものである。
【0020】 図9に示す例は、隣接する第1、第2、第3の突極45a,45b,45cに わたって巻線したあと隣接する第2、第3、第4の突極45b,45c,45d にわたって巻線をし、続いて、第1、第2、第3の突極45a,45b,45c に対して機械角で180°離れた位置の第5、第6、第7の突極45e,45f ,45gにわたって巻線をしたあと、隣接する第6、第7、第8の突極45f, 45g,45hにわたって巻線をしたものである。
【0021】 図10に示す例は、第2の突極45cに巻線したあと、この第2の突極45c とその両側の第1、第3の突極45b,45dにわたって巻線をし、続いて、第 2の突極45cに対して機械角で180°離れた位置の第5の突極45gに巻線 したあと、この第5の突極45gとその両側の第4、第6の突極45f,45h にわたって巻線をしたものである。
【0022】 以上説明した図8ないし図10の例によれば、誘起電圧波形の歪率が大きくな るという難点がある。図11は、10:12構造の従来例と、本考案の実施例と 、図8ないし図10に示す設計例におけるトルク定数および誘起電圧波形の歪率 を比較して示したもので、横軸に示したAは図7に示す従来例、Bは図1、図2 に示す本考案の実施例、Cは図8に示す設計例、Dは図9に示す設計例、Eは図 10に示す設計例を示す。図11から明らかなように、本考案の実施例Bでは図 7の従来例よりもトルク定数は僅かに小さいものの誘起電圧波形の歪率は顕著に 小さくなっており、トルクリップルが大幅に改善されている。一方、図8ないし 図10に示す設計例C,D,Eについては、トルク定数が低く、誘起電圧波形の 歪率が極端に大きくなっていて、良好な特性は得られないことがわかる。
【0023】 図1に示す実施例は、ロータが電機子鉄心および巻線の内側にあるインナーロ ータ型になっていたが、本考案はアウターロータ型にも適用可能である。
【0024】
以上の説明から明らかなように、本考案にかかる回転電機によれば、界磁マグ ネットの磁極数と電機子鉄心の突極数との比率が10:12の回転電機において 、第1の突極に正方向に巻回された第1の巻線と、第1の突極とこの両側に隣接 する第2、第3の突極にわたって第1の巻線とは逆方向に巻回された第2の巻線 と、第1の突極から機械角で180°/n離れた位置に配設された第4の突極に 第1の巻線とは逆方向に巻回された第3の巻線とを備え、第1、第2、第3の巻 線を直列接続して形成した巻線群により各相の巻線を形成したことにより、誘起 電圧波形の歪率が小さく、よって、トルクリップルの小さい回転の円滑な回転電 機を得ることができるとともに、モータの場合は、界磁マグネットをフル着磁し て大きなトルク定数を得た場合もトルクリップルが小さいため、従来のモータに 比べて優れた特性のモータを得ることができる。
【図1】本考案にかかる回転電機の実施例を示す平面
図。
図。
【図2】同上実施例の展開図。
【図3】同上実施例のトルク定数と誘起電圧波形の歪率
の変化を示す線図。
の変化を示す線図。
【図4】図7に示す従来の回転電機のトルク定数と誘起
電圧波形の歪率の変化を示す線図。
電圧波形の歪率の変化を示す線図。
【図5】本考案にかかる回転電機の別の実施例を示す展
開図。
開図。
【図6】本考案にかかる回転電機のさらに別の実施例を
示す展開図。
示す展開図。
【図7】従来の回転電機の例を示す平面図。
【図8】本考案に類似の設計例を示す平面図。
【図9】本考案に類似の別の設計例を示す平面図。
【図10】本考案に類似のさらに別の設計例を示す平面
図。
図。
【図11】従来の回転電機の例と本考案の実施例と図8
ないし図10の設計例におけるトルク定数と誘起電圧波
形の歪率とを比較して示す線図。
ないし図10の設計例におけるトルク定数と誘起電圧波
形の歪率とを比較して示す線図。
2,12 界磁マグネット 3,13 電機子鉄心 4,14 突極 5a,15a,15e,25a,25e,25i 第1
の巻線 5b,15b,15f,25b,25f,25j 第2
の巻線 5c,15c,15g,25c,25g,25k 第3
の巻線
の巻線 5b,15b,15f,25b,25f,25j 第2
の巻線 5c,15c,15g,25c,25g,25k 第3
の巻線
Claims (2)
- 【請求項1】 10n(nは正の整数)極に着磁された
界磁マグネットと、この界磁マグネットに対向して設け
られ12n個の突極を有する電機子鉄心と、上記突極に
巻回された3相の巻線とを備えた回転電機において、 第1の突極に正方向に巻回された第1の巻線と、 上記第1の突極とこの両側に隣接する第2、第3の突極
にわたって第1の巻線とは逆方向に巻回された第2の巻
線と、 第1の突極から機械角で180°/n離れた位置に配設
された第4の突極に第1の巻線とは逆方向に巻回された
第3の巻線とを備え、 上記第1、第2、第3の巻線が直列接続されて形成され
た巻線群により各相の巻線が形成されてなる回転電機。 - 【請求項2】 第1、第2、第3の巻線の巻回数の比率
は、2:1:1である請求項1記載の回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5900192U JPH0617374U (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5900192U JPH0617374U (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617374U true JPH0617374U (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=13100623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5900192U Pending JPH0617374U (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617374U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005185041A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 分散電源用永久磁石型発電機の構造 |
WO2023106337A1 (ja) * | 2021-12-08 | 2023-06-15 | 株式会社小松製作所 | ステータ及びモータ |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP5900192U patent/JPH0617374U/ja active Pending
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