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JPH06172454A - 耐熱性アクリレート共重合体およびそれからなる加硫性組成物 - Google Patents

耐熱性アクリレート共重合体およびそれからなる加硫性組成物

Info

Publication number
JPH06172454A
JPH06172454A JP35070792A JP35070792A JPH06172454A JP H06172454 A JPH06172454 A JP H06172454A JP 35070792 A JP35070792 A JP 35070792A JP 35070792 A JP35070792 A JP 35070792A JP H06172454 A JPH06172454 A JP H06172454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylate
monomer
specified
copolymer
elastomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35070792A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Kawanaka
孝文 川中
Kiyonori Umetsu
清徳 梅津
Masahiro Shimizu
正廣 清水
Kenichi Miyazaki
健一 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP35070792A priority Critical patent/JPH06172454A/ja
Publication of JPH06172454A publication Critical patent/JPH06172454A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 架橋用単量体として、塩素基含有アクリル酸
エステルを構成成分とするアクリレート系共重合体エラ
ストマーおよび該エラストマーと加硫剤とからなる加硫
性組成物であって、耐熱性、耐油性のバランスに優れ、
高い強度を有する加硫物が得られる加硫性組成物を提供
する。 【構成】 (a)化1で表される単量体及び/または化
2で表される単量体65〜99.9重量%、(b)化3
で表される架橋性単量体0.5〜5重量%、および
(c)上記(a),(b)成分と共重合可能なモノエチ
レン性不飽和単量体0〜30重量%、を構成単位とする
共重合体であって、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が
10〜100でランダムなアクリレート系共重合体エラ
ストマー、および該エラストマーと加硫剤とからなる加
硫性組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基を示す) 【化2】 (式中、R2は炭素数1〜8のアルキレン基、R3は炭素
数1〜8のアルキル基を示す) 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリレート系共重合
体エラストマーおよびそれからなる加硫性組成物に関す
る。詳しくは、本発明は架橋性単量体として塩素基を持
つ特定のアクリル酸エステルを構成成分とするアクリレ
ート系共重合体エラストマーに関し、更に耐油性、耐熱
性、圧縮永久ひずみ性に優れ、高い強度を有する加硫物
をつくる、工業材料としての用途に適した加硫性組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリレート系共重合体エラストマー
は、アクリル酸エステルを主成分とする重合体であっ
て、一般に耐熱性、耐油性および耐オゾン性に優れたエ
ラストマーとして知られており、オイルシール、Oリン
グ、パッキンなどの成形材料として用いられている。近
年においては、自動車の高性能化に伴い、これまでのゴ
ム材料の耐熱性、耐油性、耐寒性のレベルでは要求性能
を満足することができず、さらに高度な機能を有するゴ
ムの開発が求められている。特にシール材の用途では、
耐熱性、圧縮永久ひずみ性、強度の向上が強く要求され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前記欠点
を解決すべく鋭意研究の結果、架橋性単量体として塩素
基を持つ特定のアクリル酸エステルを構成成分とするア
クリレート系共重合体エラストマーは、本来の良好な耐
油性を損なうことなく、耐熱性、圧縮永久ひずみ性、強
度に優れることを見いだし、この知見に基づいて本発明
を完成するにいたった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、(a)化1で表される単量体及び/または化2で表
される単量体65〜99.5重量%、(b)化3で表さ
れる架橋性単量体0.5〜5重量%、および(c)上記
(a),(b)成分と共重合可能なモノエチレン性不飽
和単量体0〜30重量%、を構成単位とするアクリレー
ト系共重合体エラストマー、及び該エラストマーに加硫
剤を配合してなる加硫性アクリレート系共重合体エラス
トマー加硫性組成物が提供される。
【0005】
【構成の詳細な説明】本発明で使用される成分(a)の
単量体のうち化1で表されるものとしては、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレートおよびオクチルアクリレートな
どのような炭素数1〜8、好ましくは炭素数2〜4のア
ルキル基を有するアルキルアクリレートが挙げられる。
また、同じく成分(a)の単量体のうち化2で表される
ものとしては、メトキシメチルアクリレート、メトキシ
エチルアクリレート、エトキシエチルアクリレートおよ
びブトキシエチルアクリレートなどのような炭素数1〜
8のアルコキシ基を有するアルコキシアルキルアクリレ
ートが挙げられる。これらのアルキルアクリレート及び
/またはアルコキシアルキルアクリレートの組成範囲は
ポリマー中の全単量体単位中65〜99.5重量%、好
ましくは80〜98.5重量%である。また、アルキル
アクリレートとアルコキシアルキルアクリレートとを併
用する場合には、アルコキシアルキルアクリレートが2
0〜50重量%であることが好ましい。
【0006】本発明で使用する成分(b)の単量体は、
化3により表され、架橋用単量体として使用するもので
ある。この単量体の量は、ポリマー中の全単量体単位中
0.5〜5重量%、好ましくは1〜3重量%である。
0.5重量%以下では耐熱性の改良効果が得られず、5
重量%以上では圧縮永久ひずみ性、ゴム弾性が低下す
る。
【0007】本発明で使用される成分(c)のモノエチ
レン性不飽和単量体は、得られるアクリレート系共重合
体エラストマーの機械的特性および耐油性、耐寒性など
を改良するために必要に応じて用いる任意成分である。
その具体例としては、アクリロニトリル、酢酸ビニル、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリルアミド、塩化
ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル、ポリアルキ
レングリコールアクリル酸エステルのようなモノビニル
系単量体;メチルメタアクリレート、エチルメタアクリ
レート、メタクリロニトリル、塩化ビニリデンのような
モノビニリデン系単量体が挙げられる。このモノエチレ
ン系不飽和単量体の使用量は全単量体単位中30重量%
以下である。
【0008】本発明におけるアクリレート系共重合体エ
ラストマーは、前記単量体混合物を通常使用されるラジ
カル開始剤を用いて乳化重合、懸濁重合、溶液重合およ
び塊状重合などの公知の重合方法で重合することにより
得られる。重合は回分重合で行うか、または1種類以上
の単量体成分を重合中に連続あるいは断続的に加えて行
うことができる。重合温度は−10℃〜100℃の範囲
であるが、好ましくは2〜80℃である。そして、得ら
れるアクリレート系共重合体エラストマーの分子量は、
ムーニー粘度(ML1+4,100℃)で10〜100、好ま
しくは15〜70である。
【0009】重合して得られたアクリレート系共重合体
エラストマーは加硫剤、その他の配合剤と混合し、加硫
性組成物に調整される。加硫剤としては、活性塩素基を
含有する架橋性単量体を共重合したアクリレート系重合
体で従来から使用されている加硫剤が使用される。たと
えば、硫黄もしくは硫黄供与体と脂肪酸金属石鹸との組
合せ、またはジチオカルバミン酸塩もしくはその誘導体
とトリチオシアヌル酸との組合せ等である。その使用量
は通常エラストマー100重量部に対し0.1〜5重量
部である。
【0010】本発明のアクリレート系共重合体エラスト
マー組成物には、通常ゴム工業で使用されている加工助
剤、補強剤、充填剤、可塑剤、老化防止剤などの各種の
配合剤を配合することができる。エラストマーの硬化温
度は約140〜220℃の範囲内であるが、加硫温度は
約160〜200℃が好ましい。加硫時間はその温度に
依存するが、一般に30秒〜20分である。
【0011】本発明のアクリレート系共重合体エラスト
マー組成物の加硫物は、強度、耐熱性、耐油性、圧縮永
久ひずみ性を必要とする多くの分野での用途に有用であ
る。かかる用途としては、ガスケット、ホース、コンベ
アベルト、パッキン、ベアリングシール、オイルシール
など種々のゴム部品が挙げられる。
【0012】
【発明の効果】かくして本発明のアクリレート系共重合
体エラストマー組成物の加硫物は、従来の塩素基含有単
量体を架橋点とするアクリレート系共重合体エラストマ
ーでは充分に満足されなかった耐熱性を改良し、しかも
優れた圧縮永久ひずみ性、高い応力を有している。
【0013】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお部、%はとくに断わりのないかぎり重量基準で
ある。 (実施例1)2リットルのセパラブルフラスコ中に温度
計、撹拌機、窒素導入管および減圧装置を設置し、表1
に示す重合処方(I)および(II)により、表2に記
載した2種類の組成の各単量体の混合物を重合した。架
橋性単量体は、本発明例では化3で示されるもの、比較
例ではビニルクロロアセテートを用いた。まず、(I)
の各成分をフラスコに仕込んだ後フラスコ中の混合物の
PHを7に調整し、撹拌しつつ系内の温度を5℃にし、
脱気、窒素置換を繰り返し、系内の酸素を充分除去す
る。次いで(II)の各成分を添加して重合を開始し
た。重合温度は5℃で反応時間は約16時間である。重
合転化率はAが96%、Bが98%であった。重合終了
後、重合生成物を塩析し、充分水洗した後、減圧乾燥器
にて24時間乾燥させて目的のアクリレートエラストマ
ーを得た。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】かくして得られた上記のアクリレートエラ
ストマーを用い、表3の配合処方に従って配合物を調製
した。
【0017】
【表3】
【0018】*1 脂肪酸エステル系加工助剤 大日本
インキ社製 *2 ジフェニルアミン系老化防止剤 白石カルシウム
社製
【0019】配合物の調製は50〜60℃に加温された
オープンロールにて行った。次いで、得られた配合物を
170℃で20分間プレス加硫し、さらにギヤーオーブ
ン中170℃で4時間熱処理を行い加硫物を得た。これ
らの加硫物についてJISK−6301に準じて加硫特
性を測定した。得られた結果を表4に示す。
【0020】
【表4】
【0021】(実施例2)前記実施例1で製造したアク
リレートエラストマーを用い、表5の配合処方に従って
配合物を調製した。前記実施例と同様に熱処理を行って
加硫物を作成し、各物性を測定した。その結果を表4に
併せて示す。
【0022】
【表5】
【0023】表4の結果から、本発明のアクリレートエ
ラストマー組成物の加硫物は、従来の塩素基含有架橋用
単量体であるビニルクロロアセテートを使用するアクリ
レートエラストマーの加硫物が有する強度特性を大幅に
改良し、耐熱性および圧縮永久ひずみ性を改良して、耐
油性、耐熱性、圧縮永久ひずみ性のバランスに極めて優
れていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 健一 神奈川県川崎市川崎区夜光1−2−1 日 本ゼオン株式会社研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が10〜
    100であって、(a)化1で表される単量体及び/ま
    たは化2で表される単量体65〜99.5重量%、
    (b)化3で表される架橋性単量体0.5〜5重量%、
    および(c)上記(a),(b)成分と共重合可能なモ
    ノエチレン性不飽和単量体0〜30重量%、を構成単位
    とするランダムなアクリレート系共重合体エラストマ
    ー。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基を示す) 【化2】 (式中、R2は炭素数1〜8のアルキレン基、R3は炭素
    数1〜8のアルキル基を示す) 【化3】
  2. 【請求項2】請求項1のアクリレート系共重合体エラス
    トマーに、加硫剤を配合してなるアクリレート系共重合
    体エラストマー加硫性組成物。
JP35070792A 1992-12-04 1992-12-04 耐熱性アクリレート共重合体およびそれからなる加硫性組成物 Pending JPH06172454A (ja)

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