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JPH06170666A - ホース状部材の組付方法およびその装置 - Google Patents

ホース状部材の組付方法およびその装置

Info

Publication number
JPH06170666A
JPH06170666A JP16037293A JP16037293A JPH06170666A JP H06170666 A JPH06170666 A JP H06170666A JP 16037293 A JP16037293 A JP 16037293A JP 16037293 A JP16037293 A JP 16037293A JP H06170666 A JPH06170666 A JP H06170666A
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JP
Japan
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clip
hose
shaped member
gripping
assembling
Prior art date
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Granted
Application number
JP16037293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2838470B2 (ja
Inventor
Tatsuhiro Furuya
樹啓 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP16037293A priority Critical patent/JP2838470B2/ja
Publication of JPH06170666A publication Critical patent/JPH06170666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2838470B2 publication Critical patent/JP2838470B2/ja
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホース状部材およびホース止めクリップをパ
イプ等に自動的かつ連続的に組み付けることができるよ
うにする。 【構成】 クリップ16を受台8にセットし爪部16a
を押しピンの先端ピン部13bで左右から押圧し拡開保
持する(b)。そして、ゴムホース22を把持したハン
ドを下降させて、一方のチャック爪18の逃げ溝26に
より先端ピン部13bを逃げながら保持溝25にクリッ
プ16の爪部16aを位置合わせした後、先端ピン部1
3bを後退させてクリップ16の爪部16aを保持溝2
5にセットする(c)。そして、ゴムホース22をパイ
プ27に挿着しチャック爪18,19を開いてクリップ
16を装着させる。なお、ホース挿着時の芯合わせのた
めには、位置決め用とホース挿入用の二組のハンドをフ
ローティング機構を介してロボット本体に連結する構成
が有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムホース等のホース状
部材およびホース止め用のクリップをエンジンユニット
等の被組付部に組み付けるための組付方法およびその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンユニットのホース類の組み付け
において、ゴムホースを被組付部に取り付け、例えば実
開昭64ー29591号公報に示されているような両端
に径方向外方に突出する爪部を有し自由状態において両
端部分が周方向に沿って相互に重なり合う円環状の板ば
ねによって形成されたクリップで止める場合に、クリッ
プは予めゴムホースに通し拡開状態のままゴムホースと
共に被組付部に取り付けるようにしなければならない
が、従来、このようにクリップを拡開状態に保ってゴム
ホースと共に組み付ける作業は作業者が手組み付けで行
わなければならず、自動化することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゴムホース等をクリッ
プと共に組み付ける作業は上記のように手組み付けで行
わなければならないのが現状であり、そのため、エンジ
ンユニット等の組み立てにおいてこの部分の自動化がで
きないという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、ホース状部材およびそのホース状部材を止め
るクリップの組み付けを手組み付けによらず自動的かつ
連続的に行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、両端に径方向
外方に突出する爪部を有し自由状態において両端部が周
方向に沿って相互に重なり合う円環状の板ばねによって
形成されたクリップを用いるホース状部材を自動的かつ
連続的に組み付けるための組付方法を提供するものであ
って、前記クリップを左右同時に前進し爪部を押圧する
ことによって該クリップを拡開させる一対の押しピンを
備えたクリップ供給装置により拡開状態に保持するとと
もに、組付ロボットの把持部によってホース状部材を把
持し、前記把持部を移動させてホース状部材の先端を拡
開状態のクリップに挿入しつつ該クリップを拡開状態の
まま前記把持部に支持させ、ホース状部材およびクリッ
プを保持した状態で把持部を被組付部に移動させ、被組
付部にホース状部材を挿着した後、把持部を開いてクリ
ップをホース状部材に装着させることを特徴とする。
【0006】上記組付方法においては、組付ロボットと
して各々の把持中心間距離が一定の二組の把持部を任意
の位置で固定可能なフローティング機構を介して支持す
る組付ロボットを用い、該組付ロボットの一方の把持部
によってホース状部材およびクリップを保持するように
し、組付ロボットの他方の把持部により被組付部を把持
して、その位置で前記フローティング機構を固定し、そ
の後、前記被組付部の把持を解除し、前記フローティン
グ機構を固定したまま前記組付ロボットを前記ホース状
部材およびクリップを把持した方の把持部から他方の把
持部の方向へ両把持部の把持中心間距離分だけ移動させ
ることによって前記ホース状部材およびクリップを保持
した方の把持部を前記被組付部に対し芯合わせ状態に位
置決めするようにすることができ、それにより、ホース
状部材を被組付部に組み付けるに際してホース状部材と
被組付部との中心位置の芯合わせが容易に行える。
【0007】また、上記組付方法に使用する組付装置
は、ホース状部材を両端に径方向の爪部を有し自由状態
において両端部が周方向に沿って相互に重なり合う円環
状の板ばねによって形成されたクリップとともに自動的
に被組付部に組み付けるものであって、左右同時に前進
する一対の押しピンによってクリップを拡開状態に保持
可能なクリップ供給装置と、押しピンを逃がす逃がし溝
と拡開状態のクリップの爪部を保持する保持溝を備え、
ホース状部材を保持するとともに前記クリップ供給装置
から拡開状態のクリップを受け取ってホース状部材の周
囲に保持し、ホース状部材を被組付部に挿着した後拡開
することによってクリップをホース状部材に装着するよ
う構成された把持部を有する組付ロボットとからなるこ
とを特徴とする。
【0008】また、上記組付装置は、ホース状部材の挿
着不良(めくれ等)を検知する手段として、組付ロボッ
トの把持部によりホース状部材を被組付部に挿着する際
の挿入力を検出する手段を備えたものとすることができ
る。
【0009】また、ホース状部材と被組付部との中心位
置の芯合わせのための上記方法をを実施する組付装置の
場合は、組付ロボットはホース状部材およびクリップを
保持する把持部の他に位置決め用の把持部を有し、これ
ら二組の把持部を任意の位置で固定可能なフローティン
グ機構を介して支持し、前記位置決め用の把持部により
被組付部を把持して、その位置で前記フローティング機
構を固定した後、前記被組付部の把持を解除して前記フ
ローティング機構を固定したまま前記ホース状部材およ
びクリップを把持した方の把持部から他方の把持部の方
向へ両把持部の把持中心間距離分だけ移動させることに
よって前記ホース部材およびクリップを把持した方の把
握部を前記被組付部に対し芯合わせ状態で位置決め可能
とするよう構成する。
【0010】
【作用】クリップ供給装置の一対の押圧ピンが左右から
同時に前進してクリップ両端の爪部を押圧することによ
りクリップは拡開状態となり、その状態で保持される。
また、ホース状部材が組付ロボットの把持部により把持
される。そして、把持部が移動してホース状部材の先端
がクリップ供給装置によって拡開状態に保持されたクリ
ップに挿入され、その際、クリップはクリップ供給装置
から把持部に移って拡開状態に支持される。そして、こ
のようにホース状部材を把持するとともに該ホース状部
材の先端部外周に拡開状態のクリップを支持した把持部
が被組付部に移動して、ホース状部材が被組付部に挿着
され、次いで把持部が開くことによって把持部による支
持が解かれ、クリップがホース状部材に装着される。
【0011】また、各々の把持中心間距離が一定の二組
の把持部を任意の位置で固定可能なフローティング機構
を介して支持する組付ロボットを用いた場合に、該組付
ロボットの一方の把持部は上記のようにしてホース状部
材およびクリップを保持し、次いで、組付ロボットの他
方の把持部が被組付部を把持する。そして、その位置で
フローティング機構が固定され、その後、被組付部の把
持が解除され、フローティング機構を固定したまま組付
ロボットがホース状部材およびクリップを把持した方の
把持部から他方の把持部の方向へ両把持部の把持中心間
距離分だけ動かされる。組付ロボットのこのような動作
によりホース状部材と被組付部とは中心位置が芯合わせ
された状態に位置決めされ、ホース状部材の被組付部へ
の挿着が容易となる。
【0012】組付ロボットの把持部の逃がし溝は該把持
部がホース状部材の先端をクリップに挿入する際にクリ
ップの爪部を押圧していたクリップ供給装置の押しピン
を逃がす作用をし、また、把持部の保持溝はクリップ供
給装置により拡開状態で保持されたクリップの爪部を保
持する。これらの作用により、クリップを拡開状態のま
ま把持部に支持させることが可能となる。
【0013】また、ホース状部材の挿着不良を検知する
手段は、ホース状部材を被組付部に挿着する際の挿入力
を検出し、検出した挿入力が過大な場合にホース状部材
にめくれ等の装着不良が発生したことを検知する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は本発明の一実施例のエンジンユニッ
トへのホース組付装置の全体レイアウトを示している。
図において、1はエンジンユニットEを所定間隔で図の
矢印の方向に左から右に流すコンベアラインである。こ
のコンベアライン1の上方には所定のホース組付位置に
天吊り型6軸多関節の組付ロボット2が配置されてい
る。また、上記組付位置において、コンベアライン1の
流れ方向に対し直角にホース供給コンベア3が設置さ
れ、さらに、ホース供給コンベア3の一側方にはクリッ
プ供給マガジン4と該マガジン4からクリップの供給を
受けて組付部に供給するクリップ供給装置5が配置さ
れ、ホース供給コンベア3を挟んで反対側にはホース組
付時に塗布する石鹸水等の挿入助剤を蓄えるタンク循環
式の挿入助剤槽6が設置されている。
【0016】図2は上記クリップ供給装置5の平面図、
図3は同正面図である。このクリップ供給装置5は、テ
ーブル7と、該テーブル7の中央を上下に貫通して昇降
自在とされたクリップ受台8と、四隅の支柱9を介して
上記テーブル7を支持するベース10と、該ベース10
の中央に固定され上記クリップ受台8を昇降駆動する昇
降用シリンダ11と、テーブル7の左右両端部に設置さ
れた一対の押出用シリンダ12,12と、これら押し出
しシリンダ12,12に連結され左右から同時にテーブ
ル7の中央に向け押し出し可能とされた押しピン13,
13と、これら左右の押しピン13,13のそれぞれの
基端ガイド部13a,13aを両側から挟んで押し出し
方向に案内する各一対の基端ガイド14,14と、同押
しピン13,13の先端ピン部13b,13bを両側か
ら挟んで押し出し方向に案内する各一対の先端ガイド1
5,15とから構成されている。上記受台8は、上面に
クリップ16をセットする環状の受け溝8aを有し、ま
た、該受け溝8aに対しテーブル7の幅方向にオフセッ
トした位置に左右押しピン13,13の先端ピン部13
b,13bに対向してガイド溝8b,8bを有してい
る。使用するクリップ16は、両端に径方向外方に突出
する爪部16a,16aを有し自由状態において両端部
分が周方向に沿って相互に重なり合う円環状の板ばねに
よって形成されたものである。
【0017】マガジン4から供給されたクリップ16
は、クリップ供給装置5の下降状態にあるクリップ受台
8の上記受け溝8aにセットされる。そして、クリップ
16を載置した受台8が昇降用シリンダ11により図に
二点鎖線で示す所定位置まで持ち上げられ、停止する
と、左右の押出用シリンダ12,12により押し出され
た押しピン13,13が受台8のガイド溝8b,8bに
沿って左右同時に前進し、受け溝8aにセットされたク
リップ16の両端爪部16a,16aを押圧して該クリ
ップ16を拡開させる。この状態で受台8は元の位置に
下降し、クリップ16は左右の押しピン13,13によ
って拡開され宙に浮いた状態に保持される。
【0018】上記組付ロボット2の把握部構成は図4の
概略図に示す通りであって、エアシリンダ17と該エア
シリンダ17によって開閉される一対の爪18,19と
からなる平行チャック式のホース挿入用ハンド20によ
って構成されている。また、ハンド20のロボット2側
連結部にはホース挿着時の挿入力を検出する力センサ2
1が介設されている。
【0019】図5は上記ハンド20の一方の爪18の正
面図、図6は同側面図、図7は同下面図である。この爪
18は、エアシリンダ17に連結される連結部18aと
ゴムホース22の先端を把持するよう連結部18aの側
方に延設された半割り形状の把持部18bとからなる。
ここで、把持部18bは、他方の爪19との間にゴムホ
ース22を縮径状態で把持するための上端の角溝23と
該角溝23の下方に連続し該角溝23に対し段付状に拡
径して下端まで延びる円弧状溝24を備えている。そし
て、把持部18bの上記角溝23および円弧状溝24の
中央には拡開状態のクリップ16の爪部16a,16a
を保持可能とされた垂直方向の保持溝25が設けられ、
また、ハンド20が左右押しピン13,13の先端ピン
部13b,13bに保持されたクリップ16を受け取る
際に干渉しないよう、これら先端ピン部13b,13b
を逃がす水平方向の逃がし溝26,26が設けられてい
る。ハンド20の他方の爪19は上記一方の爪18と対
をなすよう対称形に形成される。ただし、この爪19の
場合、上記保持溝25および逃がし溝26は設けられな
い。
【0020】図8は上記装置によるエンジンユニットへ
のホース組付工程(101〜120)を示す工程図、図
9はそのホース組付工程における装置の作動説明図であ
る。この実施例の装置では、図8に示すように、まず、
コンベアライン1により所定組付位置にエンジンユニッ
トを搬入する(101)。そして、所定組付位置への搬
入を検知スイッチの作動(102)によって検知する
と、マガジン4からクリップ供給装置5へ図9の(a)
に示す自由状態のクリップ16を蹴り出し(103)、
次いで、昇降用シリンダ(シリンダ)11により受台
8をクリップ定位置まで上昇させる(104)。
【0021】つぎに、左右の押出用シリンダ(シリンダ
)12,12により押しピン13の先端ピン部13
b,13bを図9の(b)に示すように左右から同時に
前進させ、クリップ13の爪部13a,13bを押圧し
てクリップ16を拡開させ(105)、昇降用シリンダ
11を下降させてクリップ16を押しピン13により拡
開した状態で宙づりに保持する(106)。
【0022】一方、組付ロボット2は、ハンド20によ
ってホース供給部のゴムホース22を把持し(10
7)、ハンド閉のままクリップ供給装置5上方の定位置
にゴムホース22を運ばせる(108)。そして、定位
置でロボット2のハンド22を下降させて逃げ溝26に
より押しピン13の先端ピン部13b,13bを逃げな
がらクリップ16にゴムホース22を通し、クリップ1
6の爪部16a,16aをハンド22の保持溝25に合
わせる(109)。
【0023】つぎに、押出用シリンダ12,12により
図9の(c)に示すように押しピン13の先端ピン部1
3b,13bを後退させてクリップ16の爪部16a,
16aをハンド20の保持溝25にセットし、クリップ
16を拡開状態で保持させる(110)。そして、この
状態でハンド20を挿入助剤槽6の位置まで移動させて
ゴムホース22の先端に石鹸水等を塗布し(111)、
被組付部のパイプ27へゴムホース22とクリップ16
を挿着するとともに、挿入力を力センサ21でモニタす
る(112)。そして、挿入力がしきい値より大きいか
どうかを判定し(113)、挿入力がしきい値より大き
いときはNG信号を出して(114)、NGランプを点
灯させるとともにNG警報は発し(115)、組付位置
からエンジンユニットを排出する。また、挿入力がしき
い値以下であれば、ホース挿入作業を続行し(11
7)、挿入が終わると図9の(d)に示すようにハンド
20を開いてクリップをゴムホース22に装着し(11
8)、作業完了信号を発し(119)、エンジンユニッ
トを排出する。
【0024】図10は先端がバルジ加工されたパイプ2
7にゴムホース22およびクリップ16を挿着する状態
を示している。この実施例の場合、ハンド20は上記の
ようにゴムホース22を縮径状態で把持する角溝23に
対し先端側の円弧状溝24が段付状に拡径した2段構造
とされたことにより、ゴムホース22の周囲に抜き部分
ができ、この抜き部分によって挿入途中のゴムホース2
2の膨らみが吸収される。これにより、図10に実線で
示す挿入途中の状態から二点鎖線で示す規定位置までゴ
ムホース22を挿入する過程でハンド20が開き気味に
なってすべりが生じたり、ゴムホース22にめくれが生
じたりするのが防止される。
【0025】図11は上記実施例におけるクリップ供給
装置5の変形例を示す構造および動作説明図である。こ
の例では、ロボット2のハンド20がゴムホース22を
把持してクリップ16をセットするため下降する際にハ
ンド20内でのゴムホース22の位置ずれを矯正するよ
う、クリップ受台8の上面中央にガイドピン8cが設け
られている。このガイドピン8cは円柱状でゴムホース
22の内径より0.3〜0.5mm程度径が小さく、先端
がテーパ状とされ、クリップ受台8がストロークエンド
まで下降した状態でガイドピン8cの先端が拡開状態に
保持されたクリップ16の上縁より10mm〜20mm
程度上に突き出る長さとされている。このようなガイド
ピン8cが設けられることにより、ハンド20が下降し
てくる途中でゴムホース22の位置ずれが矯正され、ク
リップ16の中心にゴムホース22の中心がくるように
なる。そして、ロボット2のハンド20へのクリップ1
6のセットが確実に行われる。
【0026】図12は上記実施例における組付ロボット
2の把持部構成の変形例を示す構造図である。なお、先
の図4が組付ロボット2の把持部を図1において右側か
ら見た図であるのに対して、図12は組付ロボット2の
把握部を図1において下側から見た図に相当する。
【0027】この図12に示す例では組付ロボット2は
二組のハンド20A,20Bを有している。これら二組
のハンド20A,20Bは、各々が図4に示すと同様の
一対の爪18Aおよび19A(19Aは18Aの背後に
重なって見える),18Bおよび19B(19Bは18
Bの背後に重なって見える)と、各ハンド20A,20
B毎に各々の爪18Aおよび19A,18Bおよび19
Bの間にあってそれらを開閉するエアシリンダとで構成
されている。そして、各ハンド20A,20Bのエアシ
リンダは共通の取付プレート28の下面に固定され、各
々の一対の爪18Aおよび19A,18Bおよび19B
による把持位置の中心間距離(図12のa)が一定値と
なるようセットされている。また、二組のハンド20
A,20Bが固定された取付プレート28は、フローテ
ィング要素(RCCデバイス)29にロック装置として
の電磁石30を組み合わせたフローティング機構31を
介してロボット本体側に連結されている。
【0028】図12の把持部構成を有する組付ロボット
2の場合、一方の把持部20Bは図4の例における把持
部20と同様にホース挿入用とされ、他方の把持部20
Aは位置決め用とされる。そして、この場合には、ま
ず、図13の(a)に示すように一方の把持部20Bに
よってゴムホース22およびクリップ16を保持した状
態で他方の把持部20Aによって被組付部であるパイプ
27を把持する。このとき、フローティング機構31が
作用して位置決め用の把持部20Aとパイプ27との位
置ずれが矯正され、この把持部20Aの把持中心とパイ
プ27の中心とが芯合わせされる。そして、この芯合わ
せ位置で電磁石30によりフローティング機構31を固
定する。そして、その後、パイプ27の把持を解除し
て、フローティング機構31を固定したまま組付ロボッ
トを図13の(b)に示すようにゴムホース22および
クリップ16を把持した方の把持部20Bから他方の把
持部20Aの方向へ両把持部20A,20Bの把持中心
間距離aだけ移動させ、組付物であるゴムホース22お
よびクリップ16を組付部であるパイプ27に挿入す
る。これ例によれば、ゴムホース22およびクリップ1
6がパイプ27に対し自動的に芯合わせされた状態で位
置決めされ組み付けが容易となる。
【0029】図14は取付プレート28のロボット本体
側への連結部に介設するフローティング機構の他の例を
示している。この例の場合、フローティング要素として
はベアリング装置32が用いられ、これにロック装置と
してのエアシリンダ33が組み合わされている。このフ
ローティング機構を用いた場合も図12の例と同様の動
作が得られ、ホース挿入時の位置決めが容易となる。
【0030】なお、クリップ供給装置としては、上記実
施例のように押しピンによってクリップを拡開する以外
に、テーパ状の棒をクリップに挿入してクリップを拡開
状態に保持した後、ハンドの保持溝と位置合わせをして
この棒を突き出すことでハンドのクリップをセットする
ようにしたり、クリップの爪部を治具のテーパ溝に沿わ
せながら押し狭めていくことでクリップを拡開状態と
し、そのまま治具上を押し切ってハンドに乗り換えさせ
るようにするなど、いろいろな形が可能である。また、
本発明はエンジンユニットへのゴムホースの組み付けに
限定されるものではなく、様々な分野でのホース状部材
の組み付けに適用することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ホース状部材およびそのホース状部材を止めるクリ
ップの組み付けを自動的かつ連続的に行えるようにで
き、組付性が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のエンジンユニットへのホー
ス組付装置の全体レイアウト図
【図2】本発明の一実施例におけるクリップ供給装置の
平面図
【図3】本発明の一実施例におけるクリップ供給装置の
正面図
【図4】本発明の一実施例における組付ロボットの把持
部の概略構成図
【図5】本発明の一実施例におけるハンドの一方の爪の
正面図
【図6】本発明の一実施例におけるハンドの一方の爪の
側面図
【図7】本発明の一実施例におけるハンドの一方の爪の
下面図
【図8】本発明の一実施例の組付方法を説明する工程図
【図9】本発明の一実施例の作動説明図
【図10】本発明の一実施例におけるホース挿着時の状
態を示す説明図
【図11】本発明の実施例に係るクリップ供給装置の変
形例を示す構造および動作説明図
【図12】本発明の実施例に係る把持部構成の一変形例
を示す構造図
【図13】図12の例の動作説明図
【図14】図12の把持部構成におけるフローティング
機構の他の例を示す構造図
【符号の説明】
2 組付ロボット 5 クリップ供給装置 8 受台 13 押しピン 16 クリップ 17 爪部 20 ハンド 21 力センサ 22 ゴムホース 25 保持溝 26 逃がし溝 27 パイプ(被組付部) 28 取付プレート 29 フローティング要素 30 電磁石 31 フローティング機構 32 ベアリング装置 33 エアシリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に径方向外方に突出する爪部を有し
    自由状態において両端部分が周方向に沿って相互に重な
    り合う円環状の板ばねによって形成されたクリップを用
    い、前記クリップを左右同時に前進し前記爪部を押圧す
    ることによって該クリップを拡開させる一対の押しピン
    を備えたクリップ供給装置により拡開状態に保持すると
    ともに、組付ロボットの把持部によってホース状部材を
    把持し、前記把持部を移動させて前記ホース状部材の先
    端を前記拡開状態のクリップに挿入しつつ該クリップを
    拡開状態のまま前記把持部に支持させ、前記ホース状部
    材および前記クリップを保持した状態で前記把持部を被
    組付部に移動させ、該被組付部に前記ホース状部材を挿
    着した後、前記把持部を開いて前記クリップを前記ホー
    ス状部材に装着させることを特徴とするホース状部材の
    組付方法。
  2. 【請求項2】 両端に径方向外方に突出する爪部を有し
    自由状態において両端部分が周方向に沿って相互に重な
    り合う円環状の板ばねによって形成されたクリップを用
    い、前記クリップを左右同時に前進し前記爪部を押圧す
    ることによって該クリップを拡開させる一対の押しピン
    を備えたクリップ供給装置により拡開状態に保持すると
    ともに、各々の把持中心間距離が一定の二組の把持部を
    任意の位置で固定可能なフローティング機構を介して支
    持する組付ロボットを用い、該組付ロボットの一方の把
    持部によってホース状部材を把持し、このホース状部材
    を把持した把持部を移動させて該ホース状部材の先端を
    前記拡開状態のクリップに挿入しつつ該クリップを拡開
    状態のまま前記把持部に支持させ、前記ホース状部材お
    よび前記クリップを保持した状態で、まず、前記組付ロ
    ボットの他方の把持部により被組付部を把持して、その
    位置で前記フローティング機構を固定し、その後、前記
    被組付部の把持を解除し、前記フローティング機構を固
    定したまま前記組付ロボットを前記ホース状部材および
    クリップを把持した方の把持部から他方の把持部の方向
    へ両把持部の把持中心間距離分だけ移動させることによ
    って前記ホース状部材およびクリップを保持した方の把
    持部を前記被組付部に対し芯合わせ状態に位置決めし、
    該被組付部に前記ホース状部材を挿着した後、該ホース
    状部材およびクリップを保持した方の把持部を開いて前
    記クリップを前記ホース状部材に装着させることを特徴
    とするホース状部材の組付方法。
  3. 【請求項3】 ホース状部材を両端に径方向の爪部を有
    し自由状態において両端部が周方向に沿って相互に重な
    り合う円環状の板ばねによって形成されたクリップとと
    もに自動的に被組付部に組み付けるホース状部材の組付
    装置であって、左右同時に前進する一対の押しピンによ
    って前記クリップを拡開状態に保持可能なクリップ供給
    装置と、前記押しピンを逃がす逃がし溝と拡開状態のク
    リップの爪部を保持する保持溝を備え、ホース状部材を
    把持するとともに前記クリップ供給装置から拡開状態の
    クリップを受け取って前記ホース状部材の周囲に保持
    し、前記ホース状部材を被組付部に挿着した後拡開する
    ことによって前記クリップを前記ホース状部材に装着す
    るよう構成された把持部を有する組付ロボットとからな
    ることを特徴とするホース状部材の組付装置。
  4. 【請求項4】 前記組付ロボットの把持部によりホース
    状部材を被組付部に挿着する際の挿入力を検出して該ホ
    ース状部材の挿着不良を検知する手段を備えた請求項2
    記載のホース状部材の組付装置。
  5. 【請求項5】 組付ロボットは、ホース状部材およびク
    リップを保持する把持部の他に位置決め用の把持部を有
    し、これら二組の把持部を各々の把持中心間距離を一定
    として任意の位置で固定可能なフローティング機構を介
    して支持し、前記位置決め用の把持部により被組付部を
    把持して、その位置で前記フローティング機構を固定し
    た後、前記被組付部の把持を解除して前記フローティン
    グ機構を固定したまま前記ホース状部材およびクリップ
    を把持した方の把持部から他方の把持部の方向へ両把持
    部の把持中心間距離分だけ移動させることによって前記
    ホース部材およびクリップを把持した方の把握部を前記
    被組付部に対し芯合わせ状態で位置決め可能とした請求
    項3記載のホース状部材の組付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020076897A (ko) * 2001-03-31 2002-10-11 장춘웅 호스체결용 이중클립의 조립장치및 조립방법
WO2019030877A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 本田技研工業株式会社 クリップ拡開装置

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KR20020076897A (ko) * 2001-03-31 2002-10-11 장춘웅 호스체결용 이중클립의 조립장치및 조립방법
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