JPH06151186A - コイル - Google Patents
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- JPH06151186A JPH06151186A JP4317839A JP31783992A JPH06151186A JP H06151186 A JPH06151186 A JP H06151186A JP 4317839 A JP4317839 A JP 4317839A JP 31783992 A JP31783992 A JP 31783992A JP H06151186 A JPH06151186 A JP H06151186A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating sheet
- conductor pattern
- main surface
- hole
- core
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 絶縁シートの主面のデッドスペースを小さく
することで、小型化を可能とした、コイルを提供する。 【構成】 コイルは、積層される複数の絶縁シート14
を含む。絶縁シート14の一方主面には、巻線部となる
渦巻き状の導体パターン18が形成される。この導体パ
ターン18の内側の端部は、この導体パターン18を他
の絶縁シート上の導体パターンと接続するための円形の
接続部20aとして形成される。さらに、絶縁シート1
8の一方主面には、上下に積層される他の絶縁シート上
の導体パターンを接続するための円形の接続部20bが
形成される。また、接続部20aおよび20bの中央に
は、絶縁シート14を貫通するスルーホール22aおよ
び22bが形成される。この絶縁シート14の中央に
は、導体パターン18,接続部20aおよび20bの内
側に沿って、コアを挿通するための孔16が形成され
る。
することで、小型化を可能とした、コイルを提供する。 【構成】 コイルは、積層される複数の絶縁シート14
を含む。絶縁シート14の一方主面には、巻線部となる
渦巻き状の導体パターン18が形成される。この導体パ
ターン18の内側の端部は、この導体パターン18を他
の絶縁シート上の導体パターンと接続するための円形の
接続部20aとして形成される。さらに、絶縁シート1
8の一方主面には、上下に積層される他の絶縁シート上
の導体パターンを接続するための円形の接続部20bが
形成される。また、接続部20aおよび20bの中央に
は、絶縁シート14を貫通するスルーホール22aおよ
び22bが形成される。この絶縁シート14の中央に
は、導体パターン18,接続部20aおよび20bの内
側に沿って、コアを挿通するための孔16が形成され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコイルに関し、特に、
コアを挿通するための孔が形成され、積層される複数の
絶縁シートと、絶縁シートの主面に形成される導体パタ
ーンからなる巻線部とを有し、たとえばスイッチング電
源用のトランスなどのコイルに関する。
コアを挿通するための孔が形成され、積層される複数の
絶縁シートと、絶縁シートの主面に形成される導体パタ
ーンからなる巻線部とを有し、たとえばスイッチング電
源用のトランスなどのコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主面に巻線部となる導体パターン
を形成した複数の絶縁シートを積層した構造を有するト
ランスにおいて、各絶縁シート上の導体パターンどう
し、特に導体パターンの内側の端部どうしを接続する方
法として、絶縁シートに形成したスルーホールを使用す
る方法と、絶縁シートに形成したスルーホールおよびは
んだ付けを併用する方法とが用いられている。このよう
な接続部には、導体パターン間を電気的に損失なく接続
することが要求されるため、特にスイチッング電源用の
トランスのように使用する電力が大きい場合、十分な接
続面積が必要となる。
を形成した複数の絶縁シートを積層した構造を有するト
ランスにおいて、各絶縁シート上の導体パターンどう
し、特に導体パターンの内側の端部どうしを接続する方
法として、絶縁シートに形成したスルーホールを使用す
る方法と、絶縁シートに形成したスルーホールおよびは
んだ付けを併用する方法とが用いられている。このよう
な接続部には、導体パターン間を電気的に損失なく接続
することが要求されるため、特にスイチッング電源用の
トランスのように使用する電力が大きい場合、十分な接
続面積が必要となる。
【0003】図7はこの発明の背景となる従来のトラン
スに用いられる絶縁シートおよび導体パターンなどを示
す平面図である。矩形の絶縁シート1の中央には、コア
を挿通するための矩形の孔2が形成される。また、絶縁
シート1の一方主面には、孔2の周囲に、渦巻き状の導
体パターン3が形成される。この場合、導体パターン3
の内側の端部は、孔2の一辺の近傍に、円形の接続部4
aとして形成される。この接続部4aは、導体パターン
3を他の絶縁シート上の導体パターンに接続するための
ものであって、接続部4aの中央には、絶縁シート1を
貫通するスルーホールが形成される。さらに、絶縁シー
ト1の一方主面には、上述の孔2の一辺に対向する他辺
の近傍に、円形の接続部4bが形成される。この接続部
4bは、この絶縁シート1の上下に積層される他の絶縁
シート上の導体パターンどおしを接続するためのもので
あって、接続部4bの中央には、絶縁シート1を貫通す
るスルーホールが形成される。
スに用いられる絶縁シートおよび導体パターンなどを示
す平面図である。矩形の絶縁シート1の中央には、コア
を挿通するための矩形の孔2が形成される。また、絶縁
シート1の一方主面には、孔2の周囲に、渦巻き状の導
体パターン3が形成される。この場合、導体パターン3
の内側の端部は、孔2の一辺の近傍に、円形の接続部4
aとして形成される。この接続部4aは、導体パターン
3を他の絶縁シート上の導体パターンに接続するための
ものであって、接続部4aの中央には、絶縁シート1を
貫通するスルーホールが形成される。さらに、絶縁シー
ト1の一方主面には、上述の孔2の一辺に対向する他辺
の近傍に、円形の接続部4bが形成される。この接続部
4bは、この絶縁シート1の上下に積層される他の絶縁
シート上の導体パターンどおしを接続するためのもので
あって、接続部4bの中央には、絶縁シート1を貫通す
るスルーホールが形成される。
【0004】また、絶縁シート1の一方主面のy方向に
おける両端部から外側には、導体パターン3の外側の端
部で構成される引出部5aと、多数のダミー引出部5b
とが形成される。
おける両端部から外側には、導体パターン3の外側の端
部で構成される引出部5aと、多数のダミー引出部5b
とが形成される。
【0005】さらに、図7に示す絶縁シート1などを用
いた従来のトランスには、図8(A)および(B)に示
すコア6が用いられる。このコア6は、絶縁シート1の
孔2に対応する中足部7と、絶縁シート1のx方向にお
ける長さとほぼ同じ間隔を隔てた2つの外足部8とを有
し、中足部7が絶縁シート1の孔2に挿通されるととも
に、2つの外足部8が絶縁シート1のx方向における両
端部の外側にそれぞれ配置される。なお、コア6の中足
部7と2つの外足部8とには、別のコアが突き合わされ
る。
いた従来のトランスには、図8(A)および(B)に示
すコア6が用いられる。このコア6は、絶縁シート1の
孔2に対応する中足部7と、絶縁シート1のx方向にお
ける長さとほぼ同じ間隔を隔てた2つの外足部8とを有
し、中足部7が絶縁シート1の孔2に挿通されるととも
に、2つの外足部8が絶縁シート1のx方向における両
端部の外側にそれぞれ配置される。なお、コア6の中足
部7と2つの外足部8とには、別のコアが突き合わされ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す絶縁シート
1などを用いた従来例では、絶縁シート1の主面におい
て接続部4aおよび4bの近傍部分にデッドスペースが
生じ、絶縁シート1の使用効率が悪い。なお、このデッ
ドスペースを小さくするために、接続部の周囲に沿って
導体パターンを形成することが考えられるが、その場合
には、絶縁シートの角部などにデッドスペースが生じて
しまう。
1などを用いた従来例では、絶縁シート1の主面におい
て接続部4aおよび4bの近傍部分にデッドスペースが
生じ、絶縁シート1の使用効率が悪い。なお、このデッ
ドスペースを小さくするために、接続部の周囲に沿って
導体パターンを形成することが考えられるが、その場合
には、絶縁シートの角部などにデッドスペースが生じて
しまう。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、絶
縁シートの主面のデッドスペースを小さくすることで、
小型化を可能とした、コイルを提供することである。
縁シートの主面のデッドスペースを小さくすることで、
小型化を可能とした、コイルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、コアを挿通
するための孔が形成され、積層される複数の絶縁シート
と、絶縁シートの主面に形成される導体パターンからな
る巻線部と、絶縁シートの主面に形成される導体パター
ンの接続部と、絶縁シートの孔に挿通されるコアとを含
み、絶縁シートの孔は、導体パターンの接続部の周囲の
一部に対応した形状に形成され、さらにコアは、絶縁シ
ートの孔に対応した形状に形成された、コイルである。
するための孔が形成され、積層される複数の絶縁シート
と、絶縁シートの主面に形成される導体パターンからな
る巻線部と、絶縁シートの主面に形成される導体パター
ンの接続部と、絶縁シートの孔に挿通されるコアとを含
み、絶縁シートの孔は、導体パターンの接続部の周囲の
一部に対応した形状に形成され、さらにコアは、絶縁シ
ートの孔に対応した形状に形成された、コイルである。
【0009】
【作用】絶縁シートにコアを挿通するための孔が導体パ
ターンの引出部の周囲の一部に対応した形状に形成され
るため、絶縁シートの主面のデッドスペースが小さくな
る。また、コアが絶縁シートの孔に対応した形状に形成
されるため、従来と同じ断面積のコアを得るためには、
絶縁シートの孔の面積を特に大きくする必要がない。そ
のため、デッドスペースを小さくした分だけ、絶縁シー
トの主面の面積を小さくすることができる。
ターンの引出部の周囲の一部に対応した形状に形成され
るため、絶縁シートの主面のデッドスペースが小さくな
る。また、コアが絶縁シートの孔に対応した形状に形成
されるため、従来と同じ断面積のコアを得るためには、
絶縁シートの孔の面積を特に大きくする必要がない。そ
のため、デッドスペースを小さくした分だけ、絶縁シー
トの主面の面積を小さくすることができる。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、絶縁シートの主面の
デッドスペースを小さくすることで、小型化を可能とし
たコイルが得られる。さらに、この発明にかかるコイル
では、絶縁シートの主面の面積を小さくすることができ
るので、絶縁シートの材料コストを低減することができ
る。
デッドスペースを小さくすることで、小型化を可能とし
たコイルが得られる。さらに、この発明にかかるコイル
では、絶縁シートの主面の面積を小さくすることができ
るので、絶縁シートの材料コストを低減することができ
る。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2は図1に示す実施例の側面図であり、図3は図
1に示す実施例の分解斜視図である。このコイル10は
積層体12を含む。積層体12は、複数の矩形の絶縁シ
ート14を積層することによって形成される。これらの
絶縁シート14としては、たとえば厚みが25μmのポ
リイミド基板などの絶縁体が使用される。
り、図2は図1に示す実施例の側面図であり、図3は図
1に示す実施例の分解斜視図である。このコイル10は
積層体12を含む。積層体12は、複数の矩形の絶縁シ
ート14を積層することによって形成される。これらの
絶縁シート14としては、たとえば厚みが25μmのポ
リイミド基板などの絶縁体が使用される。
【0013】これらの絶縁シート14の中央には、それ
ぞれ、コアを挿通するための孔16が形成される。この
孔16は、特に図3および図4に示すように、平面的に
見て、矩形の2つの対角部分をそれぞれ内側に4分の1
円形に切欠いた形状に形成される。
ぞれ、コアを挿通するための孔16が形成される。この
孔16は、特に図3および図4に示すように、平面的に
見て、矩形の2つの対角部分をそれぞれ内側に4分の1
円形に切欠いた形状に形成される。
【0014】1つの絶縁シート14の一方主面には、特
に図4に示すように、孔16の周囲に、巻線部となる渦
巻き状の導体パターン18が形成される。この場合、導
体パターン18の一端部は、孔16の一方の4分の1円
形の端部の近傍に、円形の接続部20aとして形成され
る。この接続部20aは、導体パターン18を他の絶縁
シート上の導体パターンに接続するためのものであっ
て、接続部20aの中央には、絶縁シート14を貫通す
るスルーホール22aが形成される。なお、導体パター
ン18の内側の1巻は、孔16の周囲に沿って形成され
る。
に図4に示すように、孔16の周囲に、巻線部となる渦
巻き状の導体パターン18が形成される。この場合、導
体パターン18の一端部は、孔16の一方の4分の1円
形の端部の近傍に、円形の接続部20aとして形成され
る。この接続部20aは、導体パターン18を他の絶縁
シート上の導体パターンに接続するためのものであっ
て、接続部20aの中央には、絶縁シート14を貫通す
るスルーホール22aが形成される。なお、導体パター
ン18の内側の1巻は、孔16の周囲に沿って形成され
る。
【0015】さらに、この絶縁シート14の一方主面に
は、孔16の他方の4分の1円形の端部の近傍におい
て、導体パターン18の内側の1巻の外側に、円形の接
続部20bが形成される。この接続部20bは、絶縁シ
ート14の上下に積層される他の絶縁シート上の導体パ
ターンどおしを接続するためのものであって、接続部2
0bの中央には、絶縁シート14を貫通するスルーホー
ル22bが形成される。
は、孔16の他方の4分の1円形の端部の近傍におい
て、導体パターン18の内側の1巻の外側に、円形の接
続部20bが形成される。この接続部20bは、絶縁シ
ート14の上下に積層される他の絶縁シート上の導体パ
ターンどおしを接続するためのものであって、接続部2
0bの中央には、絶縁シート14を貫通するスルーホー
ル22bが形成される。
【0016】また、導体パターン18の他端部は、絶縁
シート14のy方向における一端部の外側に引き出さ
れ、引出部24aとして形成される。さらに、この絶縁
シート14の一方主面には、多数のダミー引出部24b
が形成される。これらのダミー引出部24bは、絶縁シ
ート14のy方向における両端部から外側に引き出され
る。なお、接続部20aおよび引出部24aを有する導
体パターン18と、接続部20bと、ダミー引出部24
bとは、たとえばエッチングや印刷などの方法によって
同時に形成される。
シート14のy方向における一端部の外側に引き出さ
れ、引出部24aとして形成される。さらに、この絶縁
シート14の一方主面には、多数のダミー引出部24b
が形成される。これらのダミー引出部24bは、絶縁シ
ート14のy方向における両端部から外側に引き出され
る。なお、接続部20aおよび引出部24aを有する導
体パターン18と、接続部20bと、ダミー引出部24
bとは、たとえばエッチングや印刷などの方法によって
同時に形成される。
【0017】同様にして、他の絶縁シート14にも、巻
線部となる導体パターン,接続部,ダミー引出部および
スルーホールが形成される。この場合、導体パターンの
形状と、接続部,引出部,ダミー引出部およびスルーホ
ールの位置とは、このコイル10の使用目的に応じて、
図4に示す絶縁シート14に形成したものと同一のもの
や他のものが選択される。なお、1番上に積層される絶
縁シート14には、導体パターン,接続部,引出部およ
びスルーホールは形成されていない。
線部となる導体パターン,接続部,ダミー引出部および
スルーホールが形成される。この場合、導体パターンの
形状と、接続部,引出部,ダミー引出部およびスルーホ
ールの位置とは、このコイル10の使用目的に応じて、
図4に示す絶縁シート14に形成したものと同一のもの
や他のものが選択される。なお、1番上に積層される絶
縁シート14には、導体パターン,接続部,引出部およ
びスルーホールは形成されていない。
【0018】そして、複数の絶縁シート14は、導体パ
ターン18の引出部24aおよびダミー引出部24bが
重なるようにして積層され、積層体12が形成される。
この場合、複数の絶縁シート14上の導体パターン18
は、たとえば溶接やはんだ付けによって、絶縁シート1
4のスルーホール22aおよび22bを介して、接続部
20aおよび20bで接続される。
ターン18の引出部24aおよびダミー引出部24bが
重なるようにして積層され、積層体12が形成される。
この場合、複数の絶縁シート14上の導体パターン18
は、たとえば溶接やはんだ付けによって、絶縁シート1
4のスルーホール22aおよび22bを介して、接続部
20aおよび20bで接続される。
【0019】また、重なり合った引出部は、それぞれ、
その中間部が絶縁シート14の主面に直交する下方向に
折り曲げられ、その先端部が絶縁シート14の主面にほ
ぼ平行する方向に外側に折り曲げられ、さらに、たとえ
ばスポット溶接,はんだ付けあるいはかしめることによ
って接合され、端子26として形成される。すなわち、
端子26は、絶縁シート14の外側で絶縁シート14の
主面に交差する下方向に延びる第1の部分26aと、そ
の第1の部分26aから絶縁シート14の主面にほぼ平
行する方向に外側に延びる第2の部分26bとを有す
る。また、端子26の第2の部分26bは、その下面が
後述の下方のコア28aの下面とほぼ同一平面となるよ
うに形成される。
その中間部が絶縁シート14の主面に直交する下方向に
折り曲げられ、その先端部が絶縁シート14の主面にほ
ぼ平行する方向に外側に折り曲げられ、さらに、たとえ
ばスポット溶接,はんだ付けあるいはかしめることによ
って接合され、端子26として形成される。すなわち、
端子26は、絶縁シート14の外側で絶縁シート14の
主面に交差する下方向に延びる第1の部分26aと、そ
の第1の部分26aから絶縁シート14の主面にほぼ平
行する方向に外側に延びる第2の部分26bとを有す
る。また、端子26の第2の部分26bは、その下面が
後述の下方のコア28aの下面とほぼ同一平面となるよ
うに形成される。
【0020】下方のコア28aは、積層体12の上面よ
り幅がやや狭く長さが少し長い主面を有する平板部30
aを含む。この平板部30aには、特に図3および図5
に示すように、その中央に上方に延びる中足部32が形
成される。この中足部32は、平面的に見て、絶縁シー
ト14の孔16とほぼ同じ形状に形成される。すなわ
ち、この中足部32は、平面的に見て、矩形の2つの対
角部分をそれぞれ内側に4分の1円形に切欠いた形状に
形成される。さらに、平板部30aのx方向における両
端には、上方に延びる外足部34a,34aが形成され
る。そして、下方のコア28aの上に積層体12が載置
される。この場合、下方のコア28aの中足部32が積
層体12の孔16に挿通され、両側の外足部34a,3
4aが積層体12のx方向における両端部の外側に配置
される。
り幅がやや狭く長さが少し長い主面を有する平板部30
aを含む。この平板部30aには、特に図3および図5
に示すように、その中央に上方に延びる中足部32が形
成される。この中足部32は、平面的に見て、絶縁シー
ト14の孔16とほぼ同じ形状に形成される。すなわ
ち、この中足部32は、平面的に見て、矩形の2つの対
角部分をそれぞれ内側に4分の1円形に切欠いた形状に
形成される。さらに、平板部30aのx方向における両
端には、上方に延びる外足部34a,34aが形成され
る。そして、下方のコア28aの上に積層体12が載置
される。この場合、下方のコア28aの中足部32が積
層体12の孔16に挿通され、両側の外足部34a,3
4aが積層体12のx方向における両端部の外側に配置
される。
【0021】また、積層体12の上には、上方のコア2
8bが載置される。上方のコア28bも、平板部30b
を含み、平板部30bのx方向における両端には、下方
に延びる外足部34b,34bが形成される。そして、
上方のコア28bの平板部30bが、下方のコア28a
の中足部32に突き合わされる。同時に、上方のコア2
8bの外足部34b,34bが、下方のコア28aの外
足部34a,34aに突き合わされる。なお、上下のコ
ア28aおよび28bは、たとえば、それらの周囲に接
着性テープを巻くことによって固着される。
8bが載置される。上方のコア28bも、平板部30b
を含み、平板部30bのx方向における両端には、下方
に延びる外足部34b,34bが形成される。そして、
上方のコア28bの平板部30bが、下方のコア28a
の中足部32に突き合わされる。同時に、上方のコア2
8bの外足部34b,34bが、下方のコア28aの外
足部34a,34aに突き合わされる。なお、上下のコ
ア28aおよび28bは、たとえば、それらの周囲に接
着性テープを巻くことによって固着される。
【0022】このコイル10では、絶縁シート14の孔
16が接続部20aおよび20bの周囲の一部に対応し
た形状に形成されているため、絶縁シート14の主面の
デッドスペースが小さくなる。また、このコイル10で
は、下方のコア28aの中足部32が絶縁シート14の
孔16に対応した形状に形成されているため、従来例と
同じ断面積のコアの中足部を得るためには、絶縁シート
14の孔16の面積を特に大きくする必要がない。その
ため、このコイル10では、従来例と比べて、絶縁シー
ト14の主面のデッドスペースを小さくした分だけ、絶
縁シート14の主面の面積を小さくすることができ、小
型化が可能である。さらに、このコイル10では、従来
例と比べて、絶縁シート14の主面の面積を小さくする
ことができるので、絶縁シート14の材料コストを低減
することができる。
16が接続部20aおよび20bの周囲の一部に対応し
た形状に形成されているため、絶縁シート14の主面の
デッドスペースが小さくなる。また、このコイル10で
は、下方のコア28aの中足部32が絶縁シート14の
孔16に対応した形状に形成されているため、従来例と
同じ断面積のコアの中足部を得るためには、絶縁シート
14の孔16の面積を特に大きくする必要がない。その
ため、このコイル10では、従来例と比べて、絶縁シー
ト14の主面のデッドスペースを小さくした分だけ、絶
縁シート14の主面の面積を小さくすることができ、小
型化が可能である。さらに、このコイル10では、従来
例と比べて、絶縁シート14の主面の面積を小さくする
ことができるので、絶縁シート14の材料コストを低減
することができる。
【0023】また、このコイル10は、端子26の第2
の部分26bをプリント基板上の電極にはんだ付けする
ことによって、プリント基板に表面実装することができ
る。この場合、このコイル10では、巻線部となる導体
パターン14の端部が端子として働くので、別部品とし
ての端子が不要となる。なお、このコイル10には、別
部品としての端子や端子を保持するための端子台が設け
られてもよい。
の部分26bをプリント基板上の電極にはんだ付けする
ことによって、プリント基板に表面実装することができ
る。この場合、このコイル10では、巻線部となる導体
パターン14の端部が端子として働くので、別部品とし
ての端子が不要となる。なお、このコイル10には、別
部品としての端子や端子を保持するための端子台が設け
られてもよい。
【0024】さらに、このコイル10では、端子26の
第2の部分26bの下面が下方のコア28aの下面とほ
ぼ同一平面内に存在し、端子26の下面およびコア28
aの下面をプリント基板の表面に接触することができる
ため、プリント基板に強固に実装することができる。
第2の部分26bの下面が下方のコア28aの下面とほ
ぼ同一平面内に存在し、端子26の下面およびコア28
aの下面をプリント基板の表面に接触することができる
ため、プリント基板に強固に実装することができる。
【0025】なお、上述の実施例において、下方のコア
28aの中足部32の形状を、たとえば図6(A)およ
び(B)に示すように、平面的に見て、円形の2つの対
向する部分をそれぞれ内側に4分の1円形に切欠いた形
状に変更してもよい。この場合、絶縁シート14の孔1
6の形状を中足部32の形状に対応して変更し、接続部
20aおよび20bの位置を絶縁シート14の孔16の
形状に対応して変更すればよい。あるいは、絶縁シート
14の孔16の形状およびコア28aの中足部32の形
状は、平面的に見て、矩形や円形を4分の1円形に切欠
く代わりにそれぞれ1以上の直線で切欠いた形状に形成
されてもよい。なお、コア28aの中足部32の平面的
な形状は、磁気的に見て、点対称であることが好まし
い。
28aの中足部32の形状を、たとえば図6(A)およ
び(B)に示すように、平面的に見て、円形の2つの対
向する部分をそれぞれ内側に4分の1円形に切欠いた形
状に変更してもよい。この場合、絶縁シート14の孔1
6の形状を中足部32の形状に対応して変更し、接続部
20aおよび20bの位置を絶縁シート14の孔16の
形状に対応して変更すればよい。あるいは、絶縁シート
14の孔16の形状およびコア28aの中足部32の形
状は、平面的に見て、矩形や円形を4分の1円形に切欠
く代わりにそれぞれ1以上の直線で切欠いた形状に形成
されてもよい。なお、コア28aの中足部32の平面的
な形状は、磁気的に見て、点対称であることが好まし
い。
【0026】また、上述の実施例では、上方のコア28
bに中足部が形成されていないが、下方のコア28aの
中足部32の高さを低くし、その低くした分に相当する
高さの中足部を、上方のコア28bの平板部30bの下
面に形成してもよい。
bに中足部が形成されていないが、下方のコア28aの
中足部32の高さを低くし、その低くした分に相当する
高さの中足部を、上方のコア28bの平板部30bの下
面に形成してもよい。
【0027】さらに、上述の実施例では導体パターン1
4の引出部24aにダミー引出部24bが重ね合わされ
ているが、いずれのダミー引出部24bも、特に形成さ
れなくてもよい。この場合、導体パターン18に関連す
る端子26は、導体パターン18の引出部24aのみで
構成される。
4の引出部24aにダミー引出部24bが重ね合わされ
ているが、いずれのダミー引出部24bも、特に形成さ
れなくてもよい。この場合、導体パターン18に関連す
る端子26は、導体パターン18の引出部24aのみで
構成される。
【0028】また、上述の実施例では端子26の第2の
部分26bが外側に曲げられているが、端子26の第2
の部分26bは、内側に曲げられてもよい。
部分26bが外側に曲げられているが、端子26の第2
の部分26bは、内側に曲げられてもよい。
【0029】さらに、上述の実施例では端子26の第2
の部分26bの下面と下方のコア28aの下面とがほぼ
同一平面内に存在するが、これらの下面は必ずしもほぼ
同一平面内に存在させる必要はない。
の部分26bの下面と下方のコア28aの下面とがほぼ
同一平面内に存在するが、これらの下面は必ずしもほぼ
同一平面内に存在させる必要はない。
【0030】さらに、上述の実施例では端子26が積層
体12のy方向の両側に形成されているが、端子26
は、積層体12の片側だけや4方に形成されてもよい。
体12のy方向の両側に形成されているが、端子26
は、積層体12の片側だけや4方に形成されてもよい。
【0031】また、上述の実施例のコイルは複数の巻線
部を有するため、たとえばトランスとして用いることが
できるが、この発明では、巻線部の数は1つだけでもよ
い。なお、複数の巻線部を有する場合、絶縁シート14
に形成したスルーホールなどを介して、それらの巻線部
を直列または並列に接続してもよい。
部を有するため、たとえばトランスとして用いることが
できるが、この発明では、巻線部の数は1つだけでもよ
い。なお、複数の巻線部を有する場合、絶縁シート14
に形成したスルーホールなどを介して、それらの巻線部
を直列または並列に接続してもよい。
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の側面図である。
【図3】図1に示す実施例の分解斜視図である。
【図4】図1に示す実施例に用いられる絶縁シートおよ
び導体パターンなどを示す平面図である。
び導体パターンなどを示す平面図である。
【図5】(A)および(B)は、図1に示す実施例に用
いられる下方のコアを示す平面図および側面図である。
いられる下方のコアを示す平面図および側面図である。
【図6】(A)および(B)は、図1に示す実施例の変
形例に用いられる下方のコアを示す平面図および側面図
である。
形例に用いられる下方のコアを示す平面図および側面図
である。
【図7】この発明の背景となる従来のトランスに用いら
れる絶縁シートおよび導体パターンなどを示す平面図で
ある。
れる絶縁シートおよび導体パターンなどを示す平面図で
ある。
【図8】(A)および(B)は、従来のトランスに用い
られる下方のコアを示す平面図および側面図である。
られる下方のコアを示す平面図および側面図である。
10 コイル 12 積層体 14 絶縁シート 16 孔 18 導体パターン 20a,20b 接続部 22a,22b スルーホール 24a 引出部 24b ダミー引出部 26 端子 28a,28b コア 32 中足部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松 本 真 人 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 風 間 政 一 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 コアを挿通するための孔が形成され、積
層される複数の絶縁シート、 前記絶縁シートの主面に形成される導体パターンからな
る巻線部、 前記絶縁シートの主面に形成される前記導体パターンの
接続部、および前記絶縁シートの孔に挿通されるコアを
含み、 前記絶縁シートの孔は、前記導体パターンの接続部の周
囲の一部に対応した形状に形成され、さらに前記コア
は、前記絶縁シートの孔に対応した形状に形成された、
コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4317839A JPH06151186A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4317839A JPH06151186A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06151186A true JPH06151186A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=18092633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4317839A Pending JPH06151186A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06151186A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001044033A (ja) * | 1999-05-25 | 2001-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 積層型コモンモードチョークコイル |
JP2008060351A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 磁気部品の巻線構造 |
JP2020021885A (ja) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | 富士電機株式会社 | トランス |
WO2022153916A1 (ja) * | 2021-01-13 | 2022-07-21 | 株式会社村田製作所 | 変成器 |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP4317839A patent/JPH06151186A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001044033A (ja) * | 1999-05-25 | 2001-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 積層型コモンモードチョークコイル |
JP2008060351A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 磁気部品の巻線構造 |
JP2020021885A (ja) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | 富士電機株式会社 | トランス |
WO2022153916A1 (ja) * | 2021-01-13 | 2022-07-21 | 株式会社村田製作所 | 変成器 |
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