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JPH0615760B2 - 識別性を付与した、セキュリティスレッド入り証券用紙 - Google Patents

識別性を付与した、セキュリティスレッド入り証券用紙

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Publication number
JPH0615760B2
JPH0615760B2 JP62007424A JP742487A JPH0615760B2 JP H0615760 B2 JPH0615760 B2 JP H0615760B2 JP 62007424 A JP62007424 A JP 62007424A JP 742487 A JP742487 A JP 742487A JP H0615760 B2 JPH0615760 B2 JP H0615760B2
Authority
JP
Japan
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paper
security thread
convex
security
base film
Prior art date
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Application number
JP62007424A
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English (en)
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JPS63182497A (ja
Inventor
守一 長田
史朗 近重
俊洋 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOKURASHO INSATSU KYOKUCHO
Original Assignee
OOKURASHO INSATSU KYOKUCHO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OOKURASHO INSATSU KYOKUCHO filed Critical OOKURASHO INSATSU KYOKUCHO
Priority to JP62007424A priority Critical patent/JPH0615760B2/ja
Publication of JPS63182497A publication Critical patent/JPS63182497A/ja
Publication of JPH0615760B2 publication Critical patent/JPH0615760B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、有価証券類の識別手段として触覚を利用する
ことにより、真偽及び種類の判定を可能にし、かつ視覚
の併用によって判定を更に確実にするセキュリティスレ
ッド入り証券用紙に関するものものである。
(発明の背景) 有価証券類、例えば広範囲の流通手段として利用されて
いる銀行券は最高度の公的信用が必須条件で、その信用
維持のために偽造及び変造防止対策が施されている。現
行銀行券には、触覚に基づく「手触り」によって真偽及
び券種を判定するための識別マーク付与されていること
は周知であり有効な偽造防止策であるが、別の方法とし
て銀行券、有価証券等の偽造防止策として慣用されてい
るセキュリティスレッドに触覚による識別機能を付与
し、これを紙層内に埋設することによって新たな識別及
び偽造防止効果を期待することができる。
(発明の目的) 本発明は、以上のような観点から、触覚によって確実に
識別できる、セキュリティスレッドを完全に埋設した証
券用紙を得ることを目的としている。
(発明の概要) 本発明は、熱可塑性合成樹脂フィルムの片面又は両面
に、熱可塑性合成樹脂を用いて部分的に凸型隆起部を設
け、ついでこれを糸条形態に細断した片面又は両面に部
分的に凸型隆起部を有するセキュリティスレッドを抄紙
段階で紙層表面に露出しないように紙層内のほぼ定位置
に挿入し、該セキュリティスレッドの凸型隆起部の紙厚
が他の部分の紙厚よりも明らかに厚く、紙面に軽く触る
だけで隆起状態を識別できる証券用紙である。更に、前
記凸型隆起部に着色剤又は発光剤を付与し、紙の表面又
は裏面に露出した場合の着色又は発光状態とは異なる一
種の「ぼけ」、すなわち紙を透過光又は反射光で観察す
る場合に、前記凸型隆起部の周辺に淡色効果を発現する
セキュリティスレッドを、用紙の表面又は裏面に露出す
ることなく紙層内に完全に埋設した証券用紙である。
(発明の詳述) 本発明の凸型隆起部を有するセキュリティスレッドを埋
設した証券用紙は「手触り」による触覚から、例えば銀
行券の真偽を前記凸型隆起部の有無で迅速に判定でき、
また前記凸型隆起部の個数や位置で銀行券の券種も判定
できる。更に、該セキュリティスレッドの凸型部分に着
色剤を付与することにより透過光又は反射光で「ぼけ」
に著しく類似した淡色効果が付加され、発光剤の付与に
よっても紫外線下で前記の淡色効果を発現する。
本発明は、このような凸型隆起部を有するセキュリティ
スレッド入り証券用紙を提供する。
本発明で使用されるセキュリティスレッドの材料には、
熱可塑性合成樹脂として慣用されるポリビニルアルコー
ル、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、スチロール樹脂
等があるが、好ましくはポリビニルアルコールで、この
場合のケン化度は99.8%以上である。また、凸型隆
起部は前記材料の片面又は両面に、前記熱可塑性合成樹
脂で部分的に凸型、例えば接着性のビニル系樹脂でドッ
ト又はバー状に付与する。また、凸型隆起部に付与する
着色剤に染料又は顔料、例えば布地用の塩基性染料又は
印刷インキ用顔料、発光剤には表示用の昼光蛍光顔料又
はランプ用蛍光体等が使用できる。
本発明におけるセキュリティスレッドの凸型隆起部は、
ドット又はバー状のパターンを切り抜いた型版をベース
フィルムの片面に置き、高粘度タイプの市販のビニル系
接着剤を前記隆起部に相当する切り抜き部分に注入り、
余分の接着剤をスクィージして取り除き、固化させるこ
とによって、第1図の部分的に凸型に隆起したベースフ
ィルムを得る。また、ベースフィルムの両面に部分的に
凸型隆起部を付与する場合には、上記のドット又はバー
状に切り抜いた型版とビニル系接着剤により、片面ごと
に固化させることによって、第2図の両面で部分的に凸
型に隆起したベースフィルムを得る。これらのベースフ
ィルムを、例えば幅1mmに細断し、凸型隆起部を有する
セキュリティスレッドを得る。また、本発明のセキュリ
ティスレッドを量産規模において作製する方法の例とし
ては、スクリーン印刷法を適用し、スクリーン目に相当
する部分で前記の凸型隆起部を付与したベースフィルム
を作製し、これを細断して凸型隆起部を有するセキュリ
ティスレッドを製造する。
このようにして得られた凸型隆起部を有するセキュリテ
ィスレッドを抄紙段階で、用紙の巻取方法に沿いほぼ定
位置に挿入して、第3図(A)、(B)に示すような紙
層内に完全に埋設した証券用紙を製造する。
(発明の効果) 本発明の証券用紙は、凸型隆起部を有するセキュリティ
スレッドによって、触覚による真偽及び種類の判定がで
き、更に着色剤又は発光剤によっても触覚の他に視覚に
よっても判定が可能であるので、極めて有用な識別及び
偽造防止効果がある。また、モノロ及びカラー複写物に
おいても凸型隆起部を有するセキュリティスレッドの再
現は困難であり、複写防止効果がある。
(実施例) 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。なお、以下に示す部又は%は重量基
準である。
実施例1 5%PVA水溶液(ケン化度99.8%以上)で10×15cm、
厚さ30〜40のμmのフィルムを作製し、該フィルムをベ
ースフィルムとして、その片面にドット状の識別パター
ンを切り抜いた厚さ400 μmのポリエステル製の型版を
置き、通常使用される紙器用の接着剤(ダイセル化学工
業製セビアン A)を型版の切り抜いた部分に注入し、
余分の接着剤をスクィージして取り除き、更り型版を取
り外して表面に接着剤がドット状に隆起したベースフィ
ルムを室温で放置し乾燥、固化させる。固化後、幅1〜
1.2 mmに細断し、部分的にドット状に凸型隆起したセキ
ュリティスレッドを得た。該セキュリティスレッドを円
網抄紙機により挿入し乾燥、カレンダー工程を経て用紙
の厚さ80〜100 μmに対して、凸型隆起部で170 〜190
μmの厚さを有する秤量約85g /m2の用紙を得た。該用
紙は、触覚すなわち手触りで凸型隆起部に基づく顕著な
識別効果を有していた。
実施例2 前記実施例1のベースフィルムの片面に2cm間隔のドッ
ト状のパターンを有する厚膜スクリーン版(厚さ600 μ
m)とビニル系接着剤(セビアンA)により、通常のス
クリーン印刷を行い、室温で乾燥、固化させる。固化
後、付与した凸型の隆起部に対応した凹型の平凹部を有
する支持板上にベースフィルムの凸型隆起部をはめ込む
ように置き、ベースフィルムの一方の片面を上向きにす
る。次に、既にベースフィルムの片面に形成したドット
状隆起の中間位置に、別の片面に新たなドット状隆起が
形成されるように、更に2cm間隔の前記の膜厚スクリー
ン版とビニル系接着剤とで識別パターンを付与し、固化
される。固化後、凸型隆起部を有するベースフィルムを
幅1〜1.2 mmに細断し、部分的に両面にドット状に凸型
隆起したセキュリティスレッドを得た。該セキュリティ
スレッドをTappi式シートマシンで秤量約40g/m2の2枚
の湿紙間に挟んで加圧、脱水、乾燥を行って用紙部分の
厚さ80〜100 μmに対して、凸型隆起部の厚さ200 〜25
0 μmを有する用紙を得た。該用紙は、触覚すなわち手
触りで凸型隆起部に基づく顕著な識別効果を有してい
た。
実施例3 A液 実施例1の接着剤 65部 (ダイセル化学工業製セビアンA) 蛍光体、4Mg(O、F2)・GeO:Mn 35部 (化成オプトニクス製MG−660 ) 前記実施例1ベースフィルムを使用し、バー状のパター
ンを切り抜いた厚さ400 μmのポリエステル製の型版を
置き、切り抜いた部分に上記A液を注入し、余分のA液
をスクィージして取り除き、更に型版を取り外して表面
に接着剤がバー状に凸型隆起したベースフィルムを室温
で放置し乾燥、固化させる。固化後、幅1〜1.2 mmに細
断し、部分的にバー状に凸型隆起したセキュリティスレ
ッドを得た。該セキュリティスレッドを実施例2と同一
の方法によって用紙部分の厚さ80〜100 μmに対して、
凸型隆起部の厚さ150 〜200 μmを有する用紙を得た。
該用紙は、触覚すなわち手触りで凸型隆起部に基づく顕
著な識別効果と、さらに254nm又は365nmの紫外線下
では赤色の蛍光が紙層を通して視認され、「ぼけ」のよ
うな淡色を示す偽造防止効果を兼ね備えていた。
実施例4 B液 実施例1の接着剤 95部 (ダイセル化学工業製セビアンA) 緑色顔料 5部 (大日精化製フタロシアニングリ-ン 2Y) 前記実施例1のベースフィルムと前記実施例2の層膜ス
クリーン版(厚さ600 μm)を使用し、上記B液で凸型
隆起部を付与し、固化させる。固化後、幅1〜1.2 mmに
細断し、部分的にドット状に凸型隆起したセキュリティ
スレッドを得た。該セキュリティスレッドを実施例2と
同一の方法によって、用紙部分の厚さ80〜100 μmに対
して、凸型隆起部の厚さ 200〜250 μmを有する用紙を
得た。該用紙は、触覚すなわち手触りで凸型隆起部に基
づく顕著な識別効果と、更に日光又は室内灯の通過光の
下ではドット状の緑色が紙層を通して視認され、「ぼ
け」のような淡色を示す偽造防止効果を兼ね備えてい
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る片面に凸型隆起部を付与したセキ
ュリティスレッドの断面図、第2図は本発明に係る両面
に凸型隆起部を付与したセキュリティスレッドの断面
図、第3図(A)、(B)は片面及び両面に凸型隆起部
を付与したセキュリティスレッドを紙層内に完全に埋設
した用紙の断面図である。 1……ベースフィルム、2……凸型に隆起したドット又
はバー状のパターン、3……凸型隆起部を覆う用紙の紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂フィルムの片面又は両面
    に、熱可塑性合成樹脂を用いて部分的に凸型隆起部を設
    け、ついでこれを糸条形態に細断した片面又は両面に部
    分的に凸型隆起部を有するセキュリティスレッドを抄紙
    段階で紙層表面に露出しないように紙層内のほぼ定位置
    に挿入し、該セキュリティスレッドの凸型隆起部の紙厚
    が他の部分の紙厚よりも明らかに厚く、紙面に軽く触る
    だけで隆起状態を識別できる証券用紙。
  2. 【請求項2】前記セキュリティスレッドにおいて、視覚
    によって識別できる着色剤、又は発光剤を付与した特許
    請求の範囲第1項記載の証券用紙。
JP62007424A 1987-01-17 1987-01-17 識別性を付与した、セキュリティスレッド入り証券用紙 Expired - Fee Related JPH0615760B2 (ja)

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