JPH06155051A - 金属箔の超音波接合方法 - Google Patents
金属箔の超音波接合方法Info
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Abstract
とができる金属箔の超音波接合方法を得ることを目的と
する。 【構成】 アンビル1の加工面1a上で金属箔2を金属
板3と重ね、その上からこのアンビル1の加工面1aに
対して略平行に振動する超音波ホーン4の加工面4aを
押し当てて、この金属箔2とこの金属板3とを接合する
金属箔2の超音波接合方法において、このアンビル1の
加工面1aはサンドブラスト処理された粗面であり、こ
の超音波ホーン4の加工面4aは一定のピッチで加工さ
れた凹凸の面であり、この金属箔2はアンビル1の加工
面1aに配されて金属板3と重ねられ、金属板3の金属
箔と接しない面側から超音波ホーン4の加工面4aで押
し当てられる金属箔の超音波接合方法である。
Description
二次電池における集電体箔とリードとの接合に適用して
好適な金属箔の超音波接合方法に関する。
超音波溶接法が広く用いられていた。これは、アンビル
の加工面上で金属板と金属板とを重ね、その上からこの
アンビルの加工面に対して略平行に振動する超音波ホー
ンの加工面を押し当てて、この金属板と金属板とを接合
する方法である。ここで、アンビルの加工面と超音波ホ
ーンの加工面はそれぞれは一定のピッチでピラミッド型
に加工された凹凸の面であり、金属板としては、それぞ
れの厚さが50μm以上のものに応用されていた。
た従来の金属板の超音波接合方法では、50μm以下の
厚さの金属板を用いた場合、この金属板が破けてしま
い、使用に耐えるものを製造することができなかった。
波ホーンを押し当てると、この10μmの銅箔はホーン
に接触した点は接合するが、接合部の周囲で銅箔の破れ
が発生してしまう。また、アンビルにピラミッド型に加
工した面を用いると箔に孔が明きやすく接合の条件が容
易でないという問題があった。
ものであり、金属箔に破れを生ずることなく接合をする
ことができる金属箔の超音波接合方法を得ることを目的
とする。
接合方法は、例えば図1に示すように、アンビル1の加
工面1a上で金属箔2を金属板3と重ね、その上からこ
のアンビル1の加工面1aに対して略平行に振動する超
音波ホーン4の加工面4aを押し当てて、この金属箔2
とこの金属板3とを接合する金属箔2の超音波接合方法
において、このアンビル1の加工面1aはサンドブラス
ト処理された粗面であり、この超音波ホーン4の加工面
4aは一定のピッチで加工された凹凸の面であり、この
金属箔2はアンビル1の加工面1aに配されて金属板3
と重ねられ、金属板3の金属箔と接しない面側から超音
波ホーン4の加工面4aで押し当てられる方法である。
は、金属箔2の厚さは5μm〜30μmである上述構成
の超音波接合方法である。
ンビル1の加工面1a上で金属箔2を金属板3と重ね、
その上からこのアンビル1の加工面1aに対して略平行
に振動する超音波ホーン4の加工面4aを押し当てて、
この金属箔2とこの金属板3とを接合する金属箔2の超
音波接合方法において、このアンビル1の加工面1aは
サンドブラスト処理された粗面であり、この超音波ホー
ン4の加工面4aは一定のピッチで加工された凹凸の面
であり、この金属箔2はアンビル1の加工面1aに配さ
れて金属板3と重ねられ、金属板3の金属箔と接しない
面側から超音波ホーン4の加工面4aで押し当てられる
方法とすることにより、金属箔に切れや破れによる孔を
生ずることなく、金属箔の接合をすることができる。
よれば、金属箔2の厚さが5μm〜30μmである上述
構成の超音波接合方法とすることにより、極薄い金属箔
においても、切れや破れによる孔を生ずることなく、金
属箔の接合をすることができる。
施例について図1〜図5を参照しながら説明しよう。
いる全体装置を示すものである。ここで、1はアンビル
を示し、このアンビル1の長手方向の各面の両側の側辺
には長方形の加工面1aがそれぞれ設けてあり、各面の
ものを合計すると8面設けてある(図2参照)。この加
工面は、それぞれサンドブラスト処理がなされている。
す金属箔と、3で示すリードが設置してあり、この場
合、金属箔2とリード3との接合しようとする部分がち
ょうど加工面1aの範囲内に入るようにする必要があ
る。金属箔2としては銅箔(厚さは5μm〜30μm)
またはアルミ箔(厚さは5μm〜30μm)を用い、リ
ード3としてはニッケル板(厚さは50μm〜100μ
m)またはアルミ板(厚さは100μm〜200μm)
を用いた。
ン4は中心軸方向に振動する超音波を発生するものであ
る。この超音波ホーン4の先端部近くには、中心軸を含
む水平面に対称に上面側及び下面側に加工面(群)4a
が設けられている(図3及び図4参照)。この加工面4
aには、一定のピッチによりピラミッド型の凹凸を設け
てある。金属箔2とリード3とを接合させるためには、
この超音波ホーン4を鉛直方向に押し下げることによ
り、この超音波ホーン4の加工面4aがリード3に押し
付けられるようにする。
件について説明する。
ン4側にリード3を配置し、リード3側から超音波ホー
ン4を押し当てて、超音波発振して接合する。
から押し当てるようにしたか、言い替えると、なぜ金属
箔2側から超音波ホーン4を押し当てるようにしないの
かの理由は以下に述べるとおりである。まず、金属箔2
にホーン目によるダメージが多く発生し、接合後のはが
し強度が低下してしまうことによる。銅箔2とニッケル
板3を同じ条件で接合させ、その後はがし強度を測定し
た場合(図5参照)、超音波ホーン4をニッケル板3側
より押し当てて接合した場合は、はがし強度P=1kg
であるのに対して、銅箔2側より接合した場合は、P=
0.3kgであり、約3倍の強度が得られる。また、接
合後銅箔(厚さ10μm)には孔が明き、ニッケルが露
出しやすくなる。これは、ショートの原因にもなるもの
である。またこの他、接合後の金属箔にしわが発生しや
すいことや、最適条件の範囲が狭いことによるものであ
る。
工面はサンドブラスト処理を行い、その表面荒さはRm
ax=18〜25μmの範囲とした。表1には、アンビ
ル表面荒さと仕上げ方法と超音波接合時の結果を示し
た。
C及びサンプルD、すなわち表面荒さRmax=18〜
25μmの範囲では、金属箔の滑りも発生せず良好な接
合結果が得られた。なお、アンビルの加工面の表面荒さ
Rmaxが8μm未満の場合は、接合時の金属箔のグリ
ップ力が低下し、接合後、金属箔にしわの発生が多くな
る。また、表面荒さRmaxが25μm以上の場合は、
接合後の銅箔に孔が明き、ニッケルが露出しやすく、接
合強度が低下する。また、アンビルの加工面をサンドブ
ラスト処理すると、接合後の銅箔に孔明きがないこと、
加工費用が安いこと、接合後に金属箔がアンビルに付着
がないことなどの利点がある。
0.7mmの範囲とした。加工ピッチが0.3mm未満
の場合はホーンとリード(タブ)とのグリップ力が低下
し、接合後、金属箔にしわの発生が多くなる。一方、
0.7mmを越える場合は接合面積が少なくなり、はが
し強度が低下してしまう。
ードと銅箔との組み合わせ、及びアルミ板のリードとア
ルミ箔との組み合わせのそれぞれの場合において、表2
に示すような範囲とした。
い場合は、充分な接合強度が得られず、金属箔とリード
板にすべりが発生する。逆に、接触圧が表2に示す上限
値よりも高くなる場合は、超音波アクチュエータ内のダ
イヤフラムに焼き付きが発生するという不都合がある。
リードと銅箔との組み合わせ、及びアルミ板のリードと
アルミ箔との組み合わせのそれぞれの場合において、と
もに10〜15μmの範囲とした。上述の範囲より振幅
が小さいと充分な接合強度が得られない。また、この範
囲より振幅が大きいと金属箔に孔明きが発生し、接合強
度が低下する結果となる。
ル板のリードと銅箔との組み合わせ、及びアルミ板のリ
ードとアルミ箔との組み合わせのそれぞれの場合におい
て、表3に示すような範囲とした。
充分な接合強度が得られない。また、この範囲よりエネ
ルギーが大きいと(ニッケル板のリードと銅箔との組み
合わせの場合のみ)銅箔に孔明きが発生し、接合強度が
低下する結果となる。
切れや破れによる孔を生ずることなく、金属箔の接合を
することができる。従って、極薄シート同士の安定した
接合に有用であり、応用範囲が広い。また、接合後のは
がし強度を向上させることができるとともに、アンビル
への金属箔の付着、すなわち食い付きの発生を防止する
ことができる。また、接合時の条件の最適範囲(圧、接
合エネルギー、目の範囲など)が広く、条件を容易に設
定できる。
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
金属箔に切れや破れによる孔を生ずることなく、金属箔
の接合をすることができるので、極薄シート同士の安定
した接合に有用であり、応用範囲が広いものとすること
ができる。また、接合後のはがし強度を向上させること
ができるとともに、アンビルへの金属箔の付着、すなわ
ち食い付きの発生を防止することができる。また、接合
時の条件の最適範囲(圧、接合エネルギー、目の範囲な
ど)が広く、条件を容易に設定できる。
置を示す斜視図である。
ルの構造図である。
の構造図である。
の構造図である。
い場合は、充分な接合強度が得られず、金属箔とリード
板にすべりが発生する。逆に、接触圧が表2に示す上限
値よりも高くなる場合は、超音波アクチュエータ内のダ
イヤフラムに焼き付き、ワレ等が発生するという不都合
がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 アンビルの加工面上で金属箔を金属板と
重ね、その上から該アンビルの加工面に対して略平行に
振動する超音波ホーンの加工面を押し当てて、上記金属
箔と上記金属板とを接合する金属箔の超音波接合方法に
おいて、 上記アンビルの加工面はサンドブラスト処理された粗面
であり、 上記超音波ホーンの加工面は一定のピッチで加工された
凹凸の面であり、 上記金属箔はアンビルの加工面に配されて金属板と重ね
られ、金属板の金属箔と接しない面側から超音波ホーン
の加工面で押し当てられることを特徴とする金属箔の超
音波接合方法。 - 【請求項2】 金属箔の厚さは5μm〜30μmである
ことを特徴とする請求項1記載の金属箔の超音波接合方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31347792A JP3218748B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 金属箔の超音波接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
ID=18041781
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