JPH06154510A - イオン反応槽における電極構造及び電極制御方式 - Google Patents
イオン反応槽における電極構造及び電極制御方式Info
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- JPH06154510A JPH06154510A JP31521992A JP31521992A JPH06154510A JP H06154510 A JPH06154510 A JP H06154510A JP 31521992 A JP31521992 A JP 31521992A JP 31521992 A JP31521992 A JP 31521992A JP H06154510 A JPH06154510 A JP H06154510A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 実用的で製造し易く効率よく作動できるイオ
ン反応槽における電極構造及び制御方式を提供する。 【構成】 丸棒にリング状の溝11を切った枕10に、
不等間隔配置のアルミニウム製電極板5を支持する。電
極板5の上方に伸びるアーム8には、電極棒9を支持す
るV字状の支持部7を設ける。電極板に不動態が発生す
るのを防止するため極性切換えを行うが、切り換え途中
にスカムを流し切るのに十分な時間T0 を休止時間とし
て挿入する。
ン反応槽における電極構造及び制御方式を提供する。 【構成】 丸棒にリング状の溝11を切った枕10に、
不等間隔配置のアルミニウム製電極板5を支持する。電
極板5の上方に伸びるアーム8には、電極棒9を支持す
るV字状の支持部7を設ける。電極板に不動態が発生す
るのを防止するため極性切換えを行うが、切り換え途中
にスカムを流し切るのに十分な時間T0 を休止時間とし
て挿入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン反応槽における
電極構造及びその制御方式に関する。
電極構造及びその制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水溶性切削油等水と油の乳化液を
電解イオン反応によって水と油(スカム)に分離しよう
とすることが試みられている。これは、イオン反応槽内
に平板状の電極を一対立設し、一方の電極をプラス
(+)、他方の電極をマイナス(−)電位とすることに
より、乳化液を中和し、これに水酸化アルミニウムを加
えることにより、中和液を凝集させようというものであ
る。凝集物はスカムと呼ばれ、乾燥固化して廃棄ないし
焼却することができる。
電解イオン反応によって水と油(スカム)に分離しよう
とすることが試みられている。これは、イオン反応槽内
に平板状の電極を一対立設し、一方の電極をプラス
(+)、他方の電極をマイナス(−)電位とすることに
より、乳化液を中和し、これに水酸化アルミニウムを加
えることにより、中和液を凝集させようというものであ
る。凝集物はスカムと呼ばれ、乾燥固化して廃棄ないし
焼却することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く提案されている従来の電解イオン反応による乳化液
の処理方法にあっては、中和及び凝集反応は学術的には
確立されているものの、電極板の形状、構造、枚数、制
御方式等が不特定で、文献通りのイオン反応槽を製作し
ても、製作しづらく、反応効率が悪く、発生スカムが電
極板に付着し、その処理が大変である等、製作上、効率
上、作業上等の観点から到底実用化できないという問題
点があった。
如く提案されている従来の電解イオン反応による乳化液
の処理方法にあっては、中和及び凝集反応は学術的には
確立されているものの、電極板の形状、構造、枚数、制
御方式等が不特定で、文献通りのイオン反応槽を製作し
ても、製作しづらく、反応効率が悪く、発生スカムが電
極板に付着し、その処理が大変である等、製作上、効率
上、作業上等の観点から到底実用化できないという問題
点があった。
【0004】そこで本発明は、特に電解イオン反応槽に
おける電極構造及びその制御方式を改良し、効率よく中
和及び凝集処理を行うことを目的とする。
おける電極構造及びその制御方式を改良し、効率よく中
和及び凝集処理を行うことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、特許請求の範囲に記載の通りのイオン反応槽
における電極構造及びその制御方式を構成した。
本発明は、特許請求の範囲に記載の通りのイオン反応槽
における電極構造及びその制御方式を構成した。
【0006】
【作用】本発明のイオン反応槽における電極構造では、
電極母材をアルミニウムとするので、中和中に水酸化ア
ルミニウムを自然発生できる。また、複数の電極板を不
等間隔で配置するので、種々異なる条件下における中
和、凝集を確実に行うことができる。
電極母材をアルミニウムとするので、中和中に水酸化ア
ルミニウムを自然発生できる。また、複数の電極板を不
等間隔で配置するので、種々異なる条件下における中
和、凝集を確実に行うことができる。
【0007】また、各電極板をプラス(+)、マイナス
(−)グループに分け、各グループ毎にイオン反応槽の
上方に向けて延伸したアームに各々一本の電極棒を橋渡
しするので、各電極の電源接続が容易である。
(−)グループに分け、各グループ毎にイオン反応槽の
上方に向けて延伸したアームに各々一本の電極棒を橋渡
しするので、各電極の電源接続が容易である。
【0008】さらに、各電極板を、丸棒部材に所定ピッ
チで溝を切った枕部材で支持するので、枕部材を容易に
製作でき装置組立も容易である。
チで溝を切った枕部材で支持するので、枕部材を容易に
製作でき装置組立も容易である。
【0009】また本発明の制御方式では、各グループ電
極の極性を交互に切り換えるので不動態の発生を極力抑
えることができ、かつ切り換え途中で休止時間を与える
ので、過電流が流れるのを防止でき、またイオン反応槽
よりスカムを溢流させている場合には、スカムの除去後
に通電開始でき、電極板を常にきれいな状態で効率よく
作動させることができる。
極の極性を交互に切り換えるので不動態の発生を極力抑
えることができ、かつ切り換え途中で休止時間を与える
ので、過電流が流れるのを防止でき、またイオン反応槽
よりスカムを溢流させている場合には、スカムの除去後
に通電開始でき、電極板を常にきれいな状態で効率よく
作動させることができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。図1は本発明の一実施例に係る電極構造を示
す斜視図、図2は電極板を支持する枕部材の斜視図、図
3は本発明の実施例で用いられる水・スカム分離装置の
概要を示す断面説明図、図4は電極制御方式を示すタイ
ムチャートである。
説明する。図1は本発明の一実施例に係る電極構造を示
す斜視図、図2は電極板を支持する枕部材の斜視図、図
3は本発明の実施例で用いられる水・スカム分離装置の
概要を示す断面説明図、図4は電極制御方式を示すタイ
ムチャートである。
【0011】まず、図3に示す水・スカム分離装置の概
要から説明する。
要から説明する。
【0012】図において、本例の水・スカム分離装置1
は、図示しない遠心分離器或いはフィルタを通り、切り
屑、金属粉等の夾雑物を除去した後の水溶性切削油を処
理液供給管を介して受け入れる導入側循環槽3を備えて
いる。循環槽3の底部はイオン反応槽4の底部と連通さ
れている。イオン反応槽4の内部には、複数のアルミニ
ウム製電極板5が適宜間隔を置いて立設されている。各
電極板の配列方向は、循環槽3の底部より導入された処
理液が、各電極板間を通って上方へ流れるよう、処理液
の流れる方向6と平行な方向とされている。
は、図示しない遠心分離器或いはフィルタを通り、切り
屑、金属粉等の夾雑物を除去した後の水溶性切削油を処
理液供給管を介して受け入れる導入側循環槽3を備えて
いる。循環槽3の底部はイオン反応槽4の底部と連通さ
れている。イオン反応槽4の内部には、複数のアルミニ
ウム製電極板5が適宜間隔を置いて立設されている。各
電極板の配列方向は、循環槽3の底部より導入された処
理液が、各電極板間を通って上方へ流れるよう、処理液
の流れる方向6と平行な方向とされている。
【0013】図1に示すように、前記電極板5は、比較
的短かい間隔dと、より大きな間隔Dとを置いて繰り返
し配置した構造としている。より短い間隔dで配置され
ている一対の電極板のうち、一方をプラス(+)とさ
れ、他方をマイナス(−)電位とすべく、グループ分け
される。
的短かい間隔dと、より大きな間隔Dとを置いて繰り返
し配置した構造としている。より短い間隔dで配置され
ている一対の電極板のうち、一方をプラス(+)とさ
れ、他方をマイナス(−)電位とすべく、グループ分け
される。
【0014】各電極板の上方にはグループ毎に相互に位
置をずらせたV字状の電極支持部7a,7bを備えたア
ーム8が設けられ、各電極棒支持部7a,7bのV字溝
には電極棒9a,9bが打ち込み固定されている。従っ
て、各電極板5a,5bは、対向する電極板5bまたは
5aに対し異なる極性の電位を与えることができる。供
給される電位は5〜15V程度である。
置をずらせたV字状の電極支持部7a,7bを備えたア
ーム8が設けられ、各電極棒支持部7a,7bのV字溝
には電極棒9a,9bが打ち込み固定されている。従っ
て、各電極板5a,5bは、対向する電極板5bまたは
5aに対し異なる極性の電位を与えることができる。供
給される電位は5〜15V程度である。
【0015】前記電極板5を、前記間隔dまたはDでイ
オン反応槽4の内部に支持するために、各電極板5の下
方には、図2に示す溝付き枕10が配置されている。こ
の枕10は、ベークライト製の丸棒に旋盤等で等間隔d
の切り溝11を入れたものである。例えば、大きな間隔
Dを小さな間隔dの整数倍(例えば3倍)とすることに
より、図1に示す不等間隔(2重等間隔)の配置にて各
電極板を固定できる。枕10をベークライトの丸棒に切
り溝を入れただけの構造としたため、製作し易く使い勝
手が良い。切り溝は螺旋状の溝とすることもできる。不
等間隔の配置による効果については後述する。
オン反応槽4の内部に支持するために、各電極板5の下
方には、図2に示す溝付き枕10が配置されている。こ
の枕10は、ベークライト製の丸棒に旋盤等で等間隔d
の切り溝11を入れたものである。例えば、大きな間隔
Dを小さな間隔dの整数倍(例えば3倍)とすることに
より、図1に示す不等間隔(2重等間隔)の配置にて各
電極板を固定できる。枕10をベークライトの丸棒に切
り溝を入れただけの構造としたため、製作し易く使い勝
手が良い。切り溝は螺旋状の溝とすることもできる。不
等間隔の配置による効果については後述する。
【0016】再度図3において、前記イオン反応槽4に
は循環槽3より流入された処理液を溢流させる溢流部が
設けられており、前記イオン反応槽4に隣接して、前記
溢流部より溢流された処理液を受けるスカム槽12が設
けられている。スカム槽12の底部は戻り側循環槽13
の底部と接続されている。戻り側循環槽13は、前記導
入側循環槽3と循環用配管14を介して接続され、該配
管14には、処理液循環を行うためのポンプ15が設け
られている。前記イオン反応槽4の底部には排水弁16
が設けられ、前記スカム槽12の底部には比較的大径の
スカム排出弁17が設けられる。排水弁16は処理後の
水をフィルタ装置に対して排出するためのものである。
スカム排出弁は処理後のスカムをスカム乾燥装置に対し
て排出するためのものである。図示の如く、発生スカム
は比重が小さく、処理液上部に浮遊する。一般に、スカ
ム槽12に発生するスカムは、グリース状である。
は循環槽3より流入された処理液を溢流させる溢流部が
設けられており、前記イオン反応槽4に隣接して、前記
溢流部より溢流された処理液を受けるスカム槽12が設
けられている。スカム槽12の底部は戻り側循環槽13
の底部と接続されている。戻り側循環槽13は、前記導
入側循環槽3と循環用配管14を介して接続され、該配
管14には、処理液循環を行うためのポンプ15が設け
られている。前記イオン反応槽4の底部には排水弁16
が設けられ、前記スカム槽12の底部には比較的大径の
スカム排出弁17が設けられる。排水弁16は処理後の
水をフィルタ装置に対して排出するためのものである。
スカム排出弁は処理後のスカムをスカム乾燥装置に対し
て排出するためのものである。図示の如く、発生スカム
は比重が小さく、処理液上部に浮遊する。一般に、スカ
ム槽12に発生するスカムは、グリース状である。
【0017】上記構成の水・スカム分離装置において、
供給管2より処理液を供給し、電解イオン反応による水
とスカムの分離処理が開始される。処理液の供給は、イ
オン反応槽3を充満し、スカム槽12の水位が循環用配
管14の吸入位置に十分達するまで供給される。スカム
槽12の水位が適当になった時点で供給管2の弁を閉じ
る。
供給管2より処理液を供給し、電解イオン反応による水
とスカムの分離処理が開始される。処理液の供給は、イ
オン反応槽3を充満し、スカム槽12の水位が循環用配
管14の吸入位置に十分達するまで供給される。スカム
槽12の水位が適当になった時点で供給管2の弁を閉じ
る。
【0018】電極棒9に直流電圧を供給し、ポンプ15
を駆動すると、処理液が矢印6の方向に循環し、電極板
5a,5b間で電荷イオン反応が開始される。電荷イオ
ン反応は、電荷によってエマルジョン又はソリューブル
粒子を中和し、同時に発生する水酸化アルミニウムによ
って凝集させるというものである。発生したスカムは流
れに沿って上昇し、イオン反応槽4の上部に溜る。この
とき、処理液は、ポンプ15によって流れが作られてお
り、イオン反応槽4の上部からスカム槽12に向けて溢
流されている。従って、イオン反応槽4上部に溜ったス
カムは溢流と共にスカム槽12に送られる。溢流状態を
観察すると、イオン反応槽4に1〜3mm厚の白色層が生
じ、スカム槽12に向って流れ落ちてゆく状況である。
かくして、スカム槽12には、上部側からスカムが溜
り、次第に厚みを増してゆく。このため、スカム槽12
の体積は、処理液を十分分離したとき生ずる全スカムを
貯留するのに十分なだけの量とする。分離された水は、
イオン反応槽4と、スカム槽12の下部の一部と、循環
槽13に残留される。スカムは、処理液から分離された
油分と発生した水酸化アルミニウムとの混合物である
が、給電状態等の関係から、グリース状または粘土状に
変化する。十分な時間120〜180分を与えることに
より処理液から分離された水を水質汚濁防止法による基
準値をクリアできるまで浄化させることが可能である。
を駆動すると、処理液が矢印6の方向に循環し、電極板
5a,5b間で電荷イオン反応が開始される。電荷イオ
ン反応は、電荷によってエマルジョン又はソリューブル
粒子を中和し、同時に発生する水酸化アルミニウムによ
って凝集させるというものである。発生したスカムは流
れに沿って上昇し、イオン反応槽4の上部に溜る。この
とき、処理液は、ポンプ15によって流れが作られてお
り、イオン反応槽4の上部からスカム槽12に向けて溢
流されている。従って、イオン反応槽4上部に溜ったス
カムは溢流と共にスカム槽12に送られる。溢流状態を
観察すると、イオン反応槽4に1〜3mm厚の白色層が生
じ、スカム槽12に向って流れ落ちてゆく状況である。
かくして、スカム槽12には、上部側からスカムが溜
り、次第に厚みを増してゆく。このため、スカム槽12
の体積は、処理液を十分分離したとき生ずる全スカムを
貯留するのに十分なだけの量とする。分離された水は、
イオン反応槽4と、スカム槽12の下部の一部と、循環
槽13に残留される。スカムは、処理液から分離された
油分と発生した水酸化アルミニウムとの混合物である
が、給電状態等の関係から、グリース状または粘土状に
変化する。十分な時間120〜180分を与えることに
より処理液から分離された水を水質汚濁防止法による基
準値をクリアできるまで浄化させることが可能である。
【0019】図1では、電極板5を不等間隔の一例とし
て2重等間隔配置で示したが、これは、複雑な電解、凝
集反応を示すイオン反応槽4において、小さな間隔dで
生ずる反応に大きな間隔Dで生ずる反応を加えることに
より、分離水の基準値クリアをより助長するためであ
る。即ち、異なる間隔では除去できない成分を他の間隔
で除去することにより、最終成分をゼロに近づけること
ができ、しかも総合的効率を向上させることが期待でき
る。なお、電極板5は、イオン反応槽4の壁面にも配置
する方がよい。処理されないままの処理液が壁面を通っ
て溢流されないためである。
て2重等間隔配置で示したが、これは、複雑な電解、凝
集反応を示すイオン反応槽4において、小さな間隔dで
生ずる反応に大きな間隔Dで生ずる反応を加えることに
より、分離水の基準値クリアをより助長するためであ
る。即ち、異なる間隔では除去できない成分を他の間隔
で除去することにより、最終成分をゼロに近づけること
ができ、しかも総合的効率を向上させることが期待でき
る。なお、電極板5は、イオン反応槽4の壁面にも配置
する方がよい。処理されないままの処理液が壁面を通っ
て溢流されないためである。
【0020】以上の如くして分離された水及びスカム
は、弁16,17を開放操作することにより、水はフィ
ルタ装置へ、スカムは乾燥装置へ送ることができる。弁
16又は17より排出された水は、フィルタ装置へ送ら
れ、ここで不純物(主にはスカム)を取り除いた後放流
又は再生利用される。乾燥装置へ送られたグリース状の
スカムは、ここで乾燥され、焼却処理される。
は、弁16,17を開放操作することにより、水はフィ
ルタ装置へ、スカムは乾燥装置へ送ることができる。弁
16又は17より排出された水は、フィルタ装置へ送ら
れ、ここで不純物(主にはスカム)を取り除いた後放流
又は再生利用される。乾燥装置へ送られたグリース状の
スカムは、ここで乾燥され、焼却処理される。
【0021】図4に示すように、電極板5a,5bに与
える極性は適当な時間TA を置いて交互に切り換えるの
が好ましい。これは、電極板5の表面が不動態化するの
を防止するためである。ただし、この切り換えを瞬時に
行うと、過電流が流れ、電源装置の大型化が必要となる
ので、切り換え時に5〜30分の休止時間T0 を与え
る。これにより、過電流の防止は勿論のこと、イオン反
応槽上部に溜ったスカムがスカム槽12に流れ去り、処
理液を澄ませた状態から電解を開始させることができる
ので、分離効率が上昇する。
える極性は適当な時間TA を置いて交互に切り換えるの
が好ましい。これは、電極板5の表面が不動態化するの
を防止するためである。ただし、この切り換えを瞬時に
行うと、過電流が流れ、電源装置の大型化が必要となる
ので、切り換え時に5〜30分の休止時間T0 を与え
る。これにより、過電流の防止は勿論のこと、イオン反
応槽上部に溜ったスカムがスカム槽12に流れ去り、処
理液を澄ませた状態から電解を開始させることができる
ので、分離効率が上昇する。
【0022】以上の通り、本例の電極構造によれば、複
数の電極板を枕10に対して立設支持し、V字状の電極
支持部7a,7bで電極棒9a,9bを支持するので、
電極組立作業が容易である。また、枕10で支持する各
電極板間の間隔を不等間隔ないし2重等間隔とするの
で、処理成分に幅を持たせることができ、分離される水
のBODないしCOD値を低下させることができる。
数の電極板を枕10に対して立設支持し、V字状の電極
支持部7a,7bで電極棒9a,9bを支持するので、
電極組立作業が容易である。また、枕10で支持する各
電極板間の間隔を不等間隔ないし2重等間隔とするの
で、処理成分に幅を持たせることができ、分離される水
のBODないしCOD値を低下させることができる。
【0023】また、本例の電極制御方式によれば、極性
切換えを行うと共に、切り換え途中にイオン反応槽4上
に浮遊するスカムを洗い流すのに十分な時間休止させる
ので、電極をきれいな状態で電解開始させることがで
き、分離効率を向上することができる。また、スカムの
流れを円滑化することができる。
切換えを行うと共に、切り換え途中にイオン反応槽4上
に浮遊するスカムを洗い流すのに十分な時間休止させる
ので、電極をきれいな状態で電解開始させることがで
き、分離効率を向上することができる。また、スカムの
流れを円滑化することができる。
【0024】上記実施例では、電極板5を不等間隔の一
例として2重等間隔の例で示したが、3重等間隔、ピッ
チを少しずつ変化させた不等間隔等、他の不等間隔とす
ることもできる。
例として2重等間隔の例で示したが、3重等間隔、ピッ
チを少しずつ変化させた不等間隔等、他の不等間隔とす
ることもできる。
【0025】本発明は、切削加工機械の近傍に配置し
て、夜間に水及びスカムを分離する装置等、比較的小型
の装置に適用できる。また機械工場から集合された多量
の切削油を処理するプラント等に広く利用できる。
て、夜間に水及びスカムを分離する装置等、比較的小型
の装置に適用できる。また機械工場から集合された多量
の切削油を処理するプラント等に広く利用できる。
【0026】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜の設計的変更を加えることにより、適宜態
様で実施し得る。
はなく、適宜の設計的変更を加えることにより、適宜態
様で実施し得る。
【0027】
【発明の効果】以上の通り、本発明は特許請求の範囲に
記載の通りのイオン反応槽における電極構造であるの
で、製造し易く、高効率のイオン反応を行わせることが
でき、実用的な乳化液処理装置を構築できる。
記載の通りのイオン反応槽における電極構造であるの
で、製造し易く、高効率のイオン反応を行わせることが
でき、実用的な乳化液処理装置を構築できる。
【0028】また、本発明の電極制御方式によれば、電
極の極性切換え途中で休止時間を与えるので、不動態発
生を抑制でき流水式の乳化液処理装置においては、スカ
ムを十分流し切った状態で電解を再開始でき、効率的な
水及びスカムの分離処理が行える。
極の極性切換え途中で休止時間を与えるので、不動態発
生を抑制でき流水式の乳化液処理装置においては、スカ
ムを十分流し切った状態で電解を再開始でき、効率的な
水及びスカムの分離処理が行える。
【図1】本発明の一実施例に係る電極構造を示す斜視
図。
図。
【図2】上記電極構造における電極板を支持する枕部材
の斜視図。
の斜視図。
【図3】水・スカムの分離装置の概略を示す断面説明
図。
図。
【図4】本発明の電極制御方式を示すタイムチャート。
4 イオン反応槽 5 電極板 7 電極棒支持部 8 アーム 9 電極棒 10 枕 11 切り溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川又 光明 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 皆川 清 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 古室 俊雄 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 川上 博 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 青木 伸平 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 岡 二 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 松井 寿男 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 皆川 訓司 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 三村 栄 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 蓮田 満男 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 大森 一男 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内 (72)発明者 渡辺 和則 茨城県東茨城郡御前山村大字長倉1253番地 の1 協同組合御前山融合内
Claims (4)
- 【請求項1】 電解イオン反応により水と油の乳化液を
中和し、水酸化アルミニウムの添加によって油分を凝集
させるイオン反応槽における電極構造において、 複数のアルミニウム製電極板を平行配置して前記イオン
反応槽内に立設し、 前記平行配置における各電極板の相互の間隔を、少なく
とも2種の距離で離隔させた不等間隔とし、 相隣り合う電極板に相互に異なる極性の電位を与えるこ
とを特徴とするイオン反応槽における電極構造。 - 【請求項2】 電解イオン反応により水と油の乳化液を
中和し、水酸化アルミニウムの添加によって油分を凝集
させるイオン反応槽における電極構造において、 複数のアルミニウム製電極板を平行配置して前記イオン
反応槽内に立設し、 相隣り合う電極板に各々異なる極性の電位を与えるべ
く、各電極板を同一極性同士のグループに分け、 各電極板に、グループ毎に定めた異なる位置から前記イ
オン反応槽より上方に伸びるアームを設けると共に、各
アームに電極支持用のV字形状の溝を設け、 各アームに設けた各溝にグループ毎の電極棒を支持した
ことを特徴とするイオン反応槽における電極構造。 - 【請求項3】 電解イオン反応により水と油の乳化液を
中和し、水酸化アルミニウムの添加によって油分を凝集
させるイオン反応槽における電極構造において、 複数のアルミニウム製電極板を平行配置して前記イオン
反応槽内に立設し、 前記平行配置における各電極板を、丸棒部材に所定ピッ
チで切った溝内で支持することを特徴とするイオン反応
槽における電極構造。 - 【請求項4】 電解イオン反応により水と油の乳化液を
中和し、水酸化アルミニウムの添加によって油分を凝集
させるイオン反応槽における電極制御方式において、 複数のアルミニウム製電極板を平行配置して前記イオン
反応槽内に立設し、 相隣り合う電極板に相互に異なる極性の電位を与え、 前記極性を適宜時間を置いて交互に切り換えると共に、
切り換え途中で所定の休止時間を与えることを特徴とす
るイオン反応槽における電極制御方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31521992A JPH06154510A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | イオン反応槽における電極構造及び電極制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31521992A JPH06154510A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | イオン反応槽における電極構造及び電極制御方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06154510A true JPH06154510A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18062834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31521992A Pending JPH06154510A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | イオン反応槽における電極構造及び電極制御方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06154510A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001219002A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-14 | Tc:Kk | 液体分離装置 |
JP2002504433A (ja) * | 1998-02-27 | 2002-02-12 | ウエイド パウエル スコット | 液体を電解凝結させるための方法及び装置 |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP31521992A patent/JPH06154510A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002504433A (ja) * | 1998-02-27 | 2002-02-12 | ウエイド パウエル スコット | 液体を電解凝結させるための方法及び装置 |
JP2001219002A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-14 | Tc:Kk | 液体分離装置 |
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