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JPH06144005A - 厚み変化を有する長尺物の製造方法 - Google Patents

厚み変化を有する長尺物の製造方法

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Publication number
JPH06144005A
JPH06144005A JP4293314A JP29331492A JPH06144005A JP H06144005 A JPH06144005 A JP H06144005A JP 4293314 A JP4293314 A JP 4293314A JP 29331492 A JP29331492 A JP 29331492A JP H06144005 A JPH06144005 A JP H06144005A
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JP
Japan
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region
manufacturing
head
upper region
piece
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JP4293314A
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English (en)
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Shinichi Goto
新一 後藤
Tomoaki Komiyama
知明 小宮山
Yoji Iwasaki
洋士 岩崎
Kazukiyo Hayashi
一清 林
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Priority to US08/119,686 priority patent/US5441688A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3005Body finishings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚み変化を大きくすることができる厚み変化
を有する長尺物の製造方法を提供する。 【構成】 上側領域30の脚部31の上部、頭部32
a、折曲片33a、接合片34の肉厚を左右側領域10
より薄肉に押出す。このため、押出ヘッド52の付形空
間の断面積を、テーパ面62aを先端部に有するスライ
ドコア62を前後させることにより増減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は厚み変化を有する長尺物
の製造方法に関するものであり、特に、左右側領域と上
側領域を異なる断面形状とした自動車用ウインドモール
等の長尺物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の厚み変化を有する長尺物
の製造方法により製造される自動車用ウインドモールと
して図6乃至図8に示すものがある。図6は厚み変化を
有する長尺物としての自動車用ウインドモールを示す正
面図、図7は従来例の厚み変化を有する長尺物の製造方
法により製造された自動車用ウインドモールの左右側領
域を示す断面図、図8は従来例の厚み変化を有する長尺
物の製造方法により製造された自動車用ウインドモール
の上側領域を示す断面図である。
【0003】この自動車用ウインドモールは、図6に示
すように、自動車のフロントガラス1の左右両側縁と窓
枠2との隙間に装着される左右側領域10及び上側縁と
窓枠2との隙間に装着される上側領域20から長尺状に
成形されている。
【0004】左右側領域10は、図7に示すように、フ
ロントガラス1の左右両側縁と窓枠2との隙間に挿入さ
れる脚部11を備えている。前記脚部11には、フロン
トガラス1の周縁部裏面を支持する支持片12と、窓枠
2の内面に弾接する保持片13とが突設されるととも
に、前記支持片12と対向してフロントガラス1の表面
に接合する接合片14が形成されている。前記脚部11
は接着剤5を介して車体の左右両側に設けた窓枠2に固
着される。更に、脚部11の接合片14と対向離間する
位置には頭部15が一体形成され、頭部15の窓枠2側
には窓枠2の外面に弾接するシール側片16が突出形成
されている。前記接合片14の先端と前記頭部15の先
端との間には、内方に屈曲する断面略く字状の折曲片1
7が連続して一体形成されている。脚部11の上部、頭
部15、折曲片17及び接合片14に囲まれる空間によ
り、所定の断面形状の密閉された中空部18が構成され
ている。
【0005】一方、上側領域20は、合成樹脂を左右側
領域10と同一断面形状に押出した後、左右側領域10
の頭部15を加圧ローラ等で厚さ方向に圧潰して変形頭
部21とし、折曲片17を内方に屈曲重合させて変形折
曲片22とすることにより図8に示す断面形状に形成さ
れる。前記脚部11の上部、変形頭部21、変形折曲片
22及び接合片14に囲まれる空間により、左右側領域
の中空部18よりも小断面積で異なる断面形状の密閉さ
れた変形中空部23が形成されている。なお、上側領域
20のその他の構成は左右側領域10と同一である。ま
た、図7及び図8において、6は補強及び伸縮防止用に
インサートされた金属ワイヤ、7は接着剤5を封止する
ダムである。
【0006】次に、上記のように構成された従来の厚み
変化を有する長尺物の製造方法を説明する。
【0007】前記自動車用ウインドモールを成形するに
は、例えば、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂材料を押出成
形機から左右側領域10と同一の断面形状に押出す。そ
して、押出した合成樹脂の上側領域20に対応する部分
の頭部15を加圧ローラにより厚さ方向に圧潰して、折
曲片17を屈曲部にて内方に屈曲し、接合片14上に変
形折曲片22及び変形頭部21を重合配置する。その
後、押出した合成樹脂を冷却固化して、所定長さに切断
し、自動車用ウインドモールが完成する。かかる自動車
用ウインドモールを自動車のフロントガラス1の周縁に
装着することにより、左右側領域10の頭部15がフロ
ントガラス1から高く突出して、その折曲片17の外面
がワイパ3に払拭された雨水の窓枠2側への流出を防止
して、フロントガラス1の左右両側縁に沿って下方へと
排水案内するとともに、上側領域20の変形頭部21が
フロントガラス1から低く突出して、走行時の空力特性
を向上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の厚み変化を有す
る長尺物の製造方法は、上記のように、左右側領域10
を押出した後、その頭部15を圧潰して上側領域20を
形成するから、上側領域20において重合される接合片
14、屈曲された変形折曲片22及び変形頭部21のそ
れぞれの厚さは、左右側領域10の接合片14、折曲片
17及び頭部15のそれぞれの厚さと同一である。一
方、左右側領域10は、自動車のフロントガラス1への
装着後の形状維持のために、所定の剛性を有するような
肉厚に形成されるため、上側領域20の重合された接合
片14、変形折曲片22及び変形頭部21全体の厚みが
必要以上に大きくなる。その結果、上側領域20のフロ
ントガラス1からの突出高さが大きくなり、空力特性を
低下する可能性がある。
【0009】そこで、本発明は、厚み変化を大きくする
ことができる厚み変化を有する長尺物の製造方法の提供
を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる厚み変化
を有する長尺物の製造方法は、同一外形の第1の領域及
び第2の領域を連続して押出すとともに、第2の領域を
高さ方向に押圧して、前記第1の領域の外形より小さい
高さの外形に変形する厚み変化を有する長尺物の製造方
法において、前記第1の領域を所定肉厚の筒状をなす長
尺状に押出すとともに、前記第2の領域を前記第1の領
域に連続して、前記第1の領域より薄肉の筒状をなす長
尺状に押出すものである。
【0011】
【作用】本発明においては、第1の領域の肉厚をその形
状維持に必要な大きさとする一方、第2の領域の肉厚を
その押圧変形が容易で、かつ、変形後の全体の高さが小
さくなるよう設定することにより、第1の領域に所望の
剛性を付与できるとともに、第2の領域を高さ方向に押
圧するとき、その押圧変形が容易となり、押圧変形後
も、その高さを十分小さくすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例の自動車用ウイン
ドモールの上側領域の圧潰前の状態を示す断面図、図2
は本発明の一実施例の自動車用ウインドモールの上側領
域の圧潰後の状態を示す断面図である。なお、図中、従
来例と同一符号及び同一記号は、従来例の構成部分と同
一または相当部分を示すものであるから、ここでは、重
複する説明を省略する。
【0014】図において、厚み変化を有する長尺物の一
例としての自動車用ウインドモールは、従来例の自動車
用ウインドモールと同様、左右側領域10及び上側領域
30からなる。左右側領域10は従来例と同一の構成を
有し、脚部11の上部、頭部15、折曲片17及び接合
片14の肉厚も、図1中二点鎖線で示すよう、従来例の
左右側領域10と同様、必要な剛性を有してフロントガ
ラス1への装着時にその形状を維持するよう、所定の肉
厚に押出成形されている。一方、上側領域30は、基本
的には従来例の上側領域20と同様の構成を有するが、
その圧潰前は、図1中実線で示すように、脚部31の上
部、頭部32a、折曲片33a及び接合片34の肉厚を
左右側領域10より小さく設定して押出成形されてい
る。これにより、圧潰前の上側領域30の脚部31の上
部、頭部32a、折曲片33a及び接合片34に囲まれ
る空間により、左右側領域10の中空部18より大きい
断面積の拡大中空部35aが形成される。そして、圧潰
後の上側領域30は、図2に示すように、従来例と同
様、折曲片33aを屈曲部分にて内方に屈曲して変形折
曲片33bとし、接合片34上に変形折曲片33b及び
変形頭部32bを重合配置して、内部に変形拡大中空部
35bを形成している。
【0015】次に、上記のように構成された自動車用ウ
インドモールの製造装置を説明する。図3は本発明の第
一実施例の厚み変化を有する長尺物の製造方法に使用さ
れる製造装置の概略側面図である。
【0016】図3に示すように、押出成形機51の押出
ヘッド52の近傍には受治具53と加圧ローラ54が上
下に対向して配設されている。加圧ローラ54より押出
方向下流には冷却水槽55が配設されるとともに、加圧
ローラ54と冷却水槽55との間には、エンコーダ56
が配置され、押出ヘッド52から押出される左右側領域
10または上側領域30に接触回転して左右側領域10
及び上側領域30の移動距離を検出し、移動距離計算手
段57に入力する。冷却水槽55の下流には引出ローラ
58及び切断機59が配設され、引出ローラ58が押出
成形機51による押出速度に同調して左右側領域10及
び上側領域30からなる押出成形品を引出す。また、移
動距離計算手段57は、エンコーダ56からの検出信号
に基き左右側領域10及び上側領域30の移動距離を計
算し、その計算値に応じて、加圧ローラ54を同図の鎖
線位置と実線位置との間で移動制御するとともに、切断
機59を作動させて左右側領域10及び上側領域30か
らなる押出成形品100を所定長に切断する。
【0017】次に、押出成形機51の押出ヘッド52の
構成について詳述する。図4は本発明の第一実施例の厚
み変化を有する長尺物の製造方法に使用される押出成形
機の押出ヘッドを示す要部拡大断面図である。
【0018】図において、押出成形機51の押出ヘッド
52は、その先端に所定の内径の孔61aを有するダイ
61を備え、また、押出ヘッド52内部の支持手段(図
示略)にはスライドコア62の基端が軸心方向への往復
動可能に取付けられている。前記スライドコア62の先
端部には、先端へと縮径するテーパ面62aが形成され
るとともに、テーパ面62aに連続する基端側にはダイ
61の孔61aの内面のうち、先端へと縮径する奥側の
面と略平行に延びるテーパ面62bが形成され、前記テ
ーパ面62aまたはテーパ面62bと前記ダイ61の孔
61a内面先端との間に、押出形状に対応した所定断面
形状の付形空間が形成される。なお、前記テーパ面62
bはテーパ面62aより若干緩い傾斜となるようその角
度を設定することが好ましい。スライドコア62の基端
は、例えばソレノイドとエアシリンダとの組合せからな
る駆動手段63に駆動連結されるとともに、駆動手段6
3はスライドコア制御手段64に接続されている。そし
て、前記移動距離計算手段57が、前記エンコーダ56
の検出信号に基き押出成形品100の移動距離を計算
し、スライドコア制御手段64が、移動距離計算手段5
7の計算値に応じて駆動手段63を駆動制御し、スライ
ドコア62を図中一点鎖線で示す前進位置と実線で示す
後退位置との間で軸心方向に往復動する。即ち、スライ
ドコア62が後退位置にあるときは、前記付形空間の断
面形状は左右側領域10の断面形状と同一となり、スラ
イドコア62が前進位置にあるときは、前記付形空間の
断面形状は圧潰前の上側領域30の断面形状と同一とな
る。
【0019】次に、上記のように構成された製造装置を
使用した第一実施例の自動車用ウインドモールの製造方
法を説明する。
【0020】まず、押出成形機51の押出ヘッド52か
ら左右側領域10が押出されるときには、移動距離計算
手段57からの指令により、スライドコア制御手段64
が押出ヘッド52内部の駆動手段63を駆動制御し、ス
ライドコア62を図4中実線で示す後退位置に配置す
る。これにより、スライドコア62のテーパ面62a先
端がダイ61の孔61a内面の先端と略面一に配置さ
れ、ダイ61の孔61a内面先端とスライドコア62の
テーパ面62a先端との間に形成される空間が付形空間
となり、押出ヘッド52からの押出形状は、その付形空
間に対応する断面、即ち、その内面が図4中一点鎖線で
示す位置にくる厚肉の左右側領域10の断面形状とな
る。そして、押出ヘッド52からかかる左右側領域10
が押出され、加圧ローラ54を通過する間は、移動距離
計算手段57からの指令により、加圧ローラ54が鎖線
位置に退避され、左右側領域10が所望長さに押出成形
される。
【0021】また、押出ヘッド52から圧潰前の上側領
域30が押出されるときには、移動距離計算手段57か
らの指令により、スライドコア制御手段64が押出ヘッ
ド52内部の駆動手段63を駆動制御し、スライドコア
62を図4中一点鎖線で示す前進位置に移動配置する。
これにより、スライドコア62のテーパ面62a先端が
ダイ61の孔61a内面先端から突出して、テーパ面6
2aとテーパ面62bとの境界部がダイ61の孔61a
内面先端と略面一に配置され、ダイ61の孔61a内面
先端とスライドコア62のテーパ面62b先端との間に
形成される空間が付形空間となるため、押出ヘッド52
からの押出形状は、その付形空間に対応する断面、即
ち、その内面が図4中二点鎖線で示す位置にくる薄肉の
圧潰前の上側領域30の断面形状となる。押出ヘッド5
2からかかる圧潰前の上側領域30が押出され、加圧ロ
ーラ54を通過する間は、移動距離計算手段57からの
指令により、加圧ローラ54が実線位置に配置され、押
出ヘッド52から押出直後で加熱軟化状態にある圧潰前
の上側領域30の頭部32aが加圧ローラ54により圧
潰される。このとき、圧潰前の上側領域30の拡大中空
部35aが頭部32aの変形を許容している。
【0022】これにより、上側領域30の折曲片33a
が屈曲部にて屈曲変形されてその外面を互いに重合する
変形折曲片33bとなるとともに接合片34上に重合
し、更に、変形頭部32bが変形折曲片33b上に重合
する。そして、上側領域30が図2に示す断面形状に成
形され、上側領域30に左右側領域10の中空部18よ
り小断面積で異なる断面形状の変形拡大中空部35bが
形成される。
【0023】なお、左右側領域10と上側領域30との
境界部分は、不連続線の発生を防止すべく、その高さを
左右側頭部10の高さから上側頭部30の高さへと、或
いは、上側頭部30の高さから左右側頭部10の高さへ
と徐々に変化させるよう、前記移動距離計算手段57か
らの指令により、前記加圧ローラ54が上下に移動制御
され、前記境界部分への押圧量を変化させる。また、同
様の目的から、前記スライドコア62も、その位置を後
退位置から前進位置へと、或いは、前進位置から後退位
置へと徐々に変化させるよう、スライドコア制御手段6
4により駆動手段63を介して軸心方向へ移動制御さ
れ、前記付形空間の断面形状を徐々に変化させるよう構
成することが好ましい。
【0024】受治具53と加圧ローラ54を通過した左
右側領域10及び上側領域30は、次に、冷却水槽55
に送られ、ここで冷却硬化されて前記した各形状に保持
され、押出成形品となる。続いて、前記押出成形品は引
出ローラ58により引出されて切断機59に移送され、
移動距離計算手段57からの指令に基き、切断機59に
より所定の長さ、すなわち、フロントガラス1の左右側
縁及び上側縁の合計の長さに切断される。
【0025】こうして成形された自動車用ウインドモー
ルは自動車製造ラインに搬入されて、車体の窓枠2とフ
ロントガラス1との隙間に装着される。この場合、左右
側領域10及び上側領域30の脚部11,31はフロン
トガラス1の左右側縁及び上側縁と窓枠2との隙間に連
続して挿着され、接着剤5により窓枠2に固着される。
すると、図1及び図2に示すように、左右側領域10の
頭部15が、フロントガラス1の表面から高く突出した
状態で、フロントガラス1の左右側縁と窓枠2との隙間
を覆うとともに、上側領域30の変形頭部32bが、フ
ロントガラス1の表面から低く突出した状態で、フロン
トガラス1の上側縁と窓枠2との隙間を閉塞する。
【0026】このように、上記実施例の厚み変化を有す
る長尺物の製造方法は、同一外形の左右側領域10及び
圧潰前の上側領域30を押出成形機51の押出ヘッド5
2から連続して押出すとともに、圧潰前の上側領域30
の頭部32aを加圧ローラ54により接合片34に向け
て押圧して、折曲片33aを屈曲部を介して内方に折曲
し、接合片34上に変形折曲片33b及び変形頭部32
bを重合して、前記左右側領域10の外形より小さい高
さの外形に変形する自動車用ウインドモールの製造方法
に具体化されるものであって、押出ヘッド52内のスラ
イドコア62を駆動手段63により後退位置と前進位置
との間で移動制御することにより、押出ヘッド52から
の合成樹脂の押出量を増減し、前記左右側領域10の脚
部11の上部、頭部15、折曲片17及び接合片14
を、所定肉厚の筒状をなす長尺状に押出すとともに、前
記左右側側域10に連続して、前記圧潰前の上側領域3
0の脚部31の上部、変形頭部32b、変形折曲片33
b及び接合片34を、前記左右側領域10より薄肉の筒
状をなす長尺状に押出すものである。
【0027】したがって、左右側領域10の肉厚を、自
動車のフロントガラス1への装着時にその形状維持に必
要な大きさとすることにより、左右側領域10に所望の
剛性を付与して、フロントガラス1への装着時の変形を
防止することができる。その一方、上側領域30の肉厚
をその押圧変形が容易で、かつ、変形後の全体の高さが
小さくなるよう十分小さく設定することにより、上側領
域30を高さ方向に押圧するとき、その押圧変形が容易
となり、押圧変形後も、フロントガラス1への装着時に
そのフロントガラス1からの突出高さを薄肉とした分だ
け十分小さくすることができる。その結果、長尺物を自
動車用ウインドモールに使用した場合、左右側領域10
と上側領域30との高低差を十分に大きく設定すること
ができ、また、左右側領域10の折曲部17の外面によ
りフロントガラス1を流れる雨水の排水を円滑かつ確実
に行なうことができるとともに、上側領域30により自
動車の空力特性を損なうことはない。また、自動車用ウ
インドモールの製造に要する材料を低減して製造コスト
を低下することができる。
【0028】次に、本発明による第二実施例を以下に説
明する。なお、第二実施例においては上記第一実施例と
の相違点のみを説明し、上記第一実施例と同一の構成に
ついては図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0029】図5は本発明の第二実施例の厚み変化を有
する長尺物の製造方法に使用される押出成形機を示す側
面図である。
【0030】図において、押出成形機51内に配設され
たスクリュー71の基端にはベクトル制御モータ72が
駆動連結されるとともに、ベクトル制御モータ72は回
転数制御手段73に接続されている。そして、前記移動
距離計算手段57が、前記エンコーダ56の検出信号に
基き押出成形品の移動距離を計算し、回転数制御手段7
3が、移動距離計算手段57の計算値に応じてベクトル
制御モータ72を回転制御して、スクリュー71の回転
速度を変更し、スクリュー71による押出ヘッド52へ
の合成樹脂の供給量を増減制御する。前記回転数制御手
段73は、押出ヘッド52から左右側領域10が押出さ
れるときは、押出ヘッド52からの左右側領域10の押
出速度が前記引出ローラ58の引出速度と同調するよ
う、前記ベクトル制御モータ72を第1の回転速度に維
持し、押出ヘッド52から圧潰前の上側領域30が押出
されるときは、押出ヘッド52からの圧潰前の上側領域
30の押出速度が前記引出ローラ58の引出速度より小
さくなるよう、前記ベクトル制御モータ72を前記第1
の回転速度より低速の第2の回転速度に維持する。この
とき、所望肉厚の左右側領域10及び圧潰前の上側領域
30を形成するよう、押出ヘッド52内部の合成樹脂の
圧力変動を検出して回転数制御手段73に入力し、ベク
トル制御モータ72の回転速度を最適値に制御すること
が好ましい。
【0031】即ち、本実施例においては、押出ヘッド5
2の付形空間の断面形状は変化せず一定であるが、回転
数制御手段73によりベクトル制御モータ72が第1の
回転速度で回転されるときは、通常の押出成形と同様
に、押出ヘッド52の押出形状は付形空間と同一断面形
状、即ち、厚肉である左右側領域10の断面形状とな
り、回転数制御手段73によりベクトル制御モータ72
が第2の回転速度で回転されるときは、引出ローラ58
による引出速度が押出ヘッド52からの押出速度より早
いため、押出ヘッド52の押出形状は付形空間の断面形
状より薄肉の断面形状、即ち、薄肉である圧潰前の上側
領域30の断面形状となる。なお、前記ベクトル制御モ
ータ72の第2の回転速度は、押出ヘッド52から押出
される左右側領域10の肉厚に対する圧潰前の上側領域
30の肉厚の所望値を考慮して設定される。
【0032】このように、第二実施例の厚み変化を有す
る長尺物の製造方法は、第一実施例と同様、自動車用ウ
インドモールの製造方法に具体化されるものであって、
スクリュー71駆動用のベクトル制御モータ72を第1
の回転速度と第2の回転速度の間で回転制御することに
より、左右側領域10の脚部11の上部、頭部15、折
曲片17及び接合片15を、所定肉厚の筒状をなす長尺
状に押出すとともに、前記左右側側域10に連続して、
前記圧潰前の上側領域30の脚部31の上部、頭部32
a、折曲片33a及び接合片34を、前記左右側領域1
0より薄肉の筒状をなす長尺状に押出すものである。し
たがって、スクリュー71の駆動手段としてベクトル制
御モータ72を採用するだけで、第一実施例と同様、左
右側領域10と上側領域30との高低差を十分に大きく
設定することができ、全体の構成が簡単になるという効
果が得られる。
【0033】ところで、上記第一及び第二実施例では、
左右側領域10と圧潰前の上側領域30の肉厚を変更す
るために、図4に示す構成のスライドコア61または図
5に示す構成のベクトル制御モータ72を採用している
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、左右側領域10と圧潰前の上側領域30の肉
厚を変更可能であればよい。例えば、前記圧潰前の上側
領域30を押出す場合に、スライドコア62のテーパ面
62aとテーパ面62bとの境界部をダイ61の孔61
a内面先端と面一に配置することなく、テーパ面62a
またはテーパ面62bの途中の所定位置をダイ61の孔
61a内面先端と面一に配置して、それらの間により付
形空間を形成したり、ダイ61の孔61aの内面形状を
スライドコア62のテーパ面62aまたはテーパ面62
bに対応するテーパ状に形成する等、他の構成を採用す
ることができる。
【0034】また、上記各実施例は、自動車用ウインド
モールに具体化されているが、本発明は、長さ方向の位
置に応じて高さを変更する厚み変化を有する長尺物であ
れば、他の長尺物の製造方法として適用可能である。そ
して、上記各実施例の図示の例では、保持片13及びシ
ール側片16が脚部11,31及び頭部15,32aと
同一の材料により成形されているが、これらを軟質の合
成樹脂材料により共押出成形することも可能である。
【0035】更に、上記実施例では、自動車用ウインド
モールの肉厚を左右側領域10と上側領域30とでほぼ
均等に変化させたが、スライドコア62のテーパ面62
aの角度を部分的に変化させて、その一部、例えば、頭
部15,32aまたは折曲部17,33a等の肉厚を大
きく変化させるよう構成してもよい。或いは、左右側領
域10から上側領域30へと薄肉とする場合に、上側領
域30の折曲部32aがなくなり、頭部32a及び接合
片34間に凹部を形成する断面形状となるよう、スライ
ドコア62のテーパ面62aの各部分の角度を設定して
もよい。この場合、自動車用ウインドモールの上側領域
30を圧潰したときに、上側領域30の肉厚を一層小さ
くすることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の厚み変化を有す
る長尺物の製造方法は、同一外形の第1の領域及び第2
の領域を連続して押出すとともに、第2の領域を高さ方
向に押圧して、前記第1の領域の外形より小さい高さの
外形に変形する厚み変化を有する長尺物の製造方法にお
いて、前記第1の領域を所定肉厚の筒状をなす長尺状に
押出すとともに、前記第2の領域を前記第1の領域に連
続して、前記第1の領域より薄肉の筒状をなす長尺状に
押出すものである。したがって、第1の領域の肉厚をそ
の形状維持に必要な大きさとする一方、第2の領域の肉
厚をその押圧変形が容易で、かつ、変形後の全体の高さ
が小さくなるよう設定することにより、第1の領域に所
望の剛性を付与できるとともに、第2の領域を高さ方向
に押圧するとき、その押圧変形が容易となり、押圧変形
後も、その高さを十分小さくすることができる。その結
果、長尺物の用途に応じて、第1の領域と第2の領域と
の高低差を十分に大きく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の厚み変化を有する長
尺物の製造方法により製造された自動車用ウインドモー
ルの左右側領域を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の一実施例の厚み変化を有する長
尺物の製造方法により製造された自動車用ウインドモー
ルの上側領域を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例の厚み変化を有する
長尺物の製造方法に使用される製造装置の概略側面図で
ある。
【図4】図4は本発明の第一実施例の厚み変化を有する
長尺物の製造方法に使用される押出機の押出ヘッドを示
す要部拡大断面図である。
【図5】図5は本発明の第二実施例の厚み変化を有する
長尺物の製造方法に使用される押出成形機の側面図であ
る。
【図6】図6は厚み変化を有する長尺物としての自動車
用ウインドモールを示す正面図である。
【図7】図7は従来例の厚み変化を有する長尺物の製造
方法により製造された自動車用ウインドモールの左右側
領域を示す断面図である。
【図8】図8は従来例の厚み変化を有する長尺物の製造
方法により製造された自動車用ウインドモールの上側領
域を示す断面図である。
【符号の説明】
10 左右側領域(第1の領域) 30 上側領域(第2の領域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 洋士 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 林 一清 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定肉厚の筒状をなす第1の領域を一定
    外形の長尺状に押出す第1の押出工程と、 前記第1の領域に連続して、前記第1の領域より薄肉の
    筒状をなす第2の領域を、前記第1の領域と同一外形の
    長尺状に押出す第2の押出工程と、 前記第2の領域を高さ方向に押圧して、前記第1の領域
    の外形より小さい高さの外形に変形する押圧工程とを具
    備することを特徴とする厚み変化を有する長尺物の製造
    方法。
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