JPH06115348A - 車両用リヤーウインドー - Google Patents
車両用リヤーウインドーInfo
- Publication number
- JPH06115348A JPH06115348A JP26523192A JP26523192A JPH06115348A JP H06115348 A JPH06115348 A JP H06115348A JP 26523192 A JP26523192 A JP 26523192A JP 26523192 A JP26523192 A JP 26523192A JP H06115348 A JPH06115348 A JP H06115348A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fine particles
- rear window
- sunlight
- tio
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Window Of Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 微粒子分散媒の漏洩や破損時の飛散のない固
体状の粘弾性体を使用し、運転者の後方視界を確保しつ
つ、太陽光の直達エネルギーの大半を光吸収性の微粒子
及び同鎖状体がその大半を吸収することによって、後部
座席に搭乗する人の生理的不具合を緩和することができ
る車両用リヤーウインドーを提供する。 【構成】 一対の透明基板と、前記透明基板間に該透明
基板に対して所定の角度で配列した微粒子または微粒子
集合体を含有する弾性体フィルムを介在させた車両用リ
ヤーウインドーである。
体状の粘弾性体を使用し、運転者の後方視界を確保しつ
つ、太陽光の直達エネルギーの大半を光吸収性の微粒子
及び同鎖状体がその大半を吸収することによって、後部
座席に搭乗する人の生理的不具合を緩和することができ
る車両用リヤーウインドーを提供する。 【構成】 一対の透明基板と、前記透明基板間に該透明
基板に対して所定の角度で配列した微粒子または微粒子
集合体を含有する弾性体フィルムを介在させた車両用リ
ヤーウインドーである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のリヤーウイ
ンドーに係り、特に光吸収性の微粒子または同微粒子鎖
状体を含む弾性体フィルムを用いることで太陽光透過率
に入射角度依存性を有した車両用リヤーウインドーに関
する。
ンドーに係り、特に光吸収性の微粒子または同微粒子鎖
状体を含む弾性体フィルムを用いることで太陽光透過率
に入射角度依存性を有した車両用リヤーウインドーに関
する。
【0002】
【従来の技術】最近の車両用リヤーウインドーは、車体
の空力設計上あるいはファッション性の面から水平方向
に近い角度をもって傾いている。このため、後部座席に
乗車する人にとっては、リヤーウインドーが自分の頭上
近くに接近していたり、さらに極端な場合にはリヤーウ
インドー上端が頭上より前方に位置するような状態も考
えられる。
の空力設計上あるいはファッション性の面から水平方向
に近い角度をもって傾いている。このため、後部座席に
乗車する人にとっては、リヤーウインドーが自分の頭上
近くに接近していたり、さらに極端な場合にはリヤーウ
インドー上端が頭上より前方に位置するような状態も考
えられる。
【0003】このような状態では、後部座席に乗車して
いる人は太陽光を直接受けることになり、生理上重大な
問題である。
いる人は太陽光を直接受けることになり、生理上重大な
問題である。
【0004】このため、従来より機械方式のサンシェー
ド(ルーバー)をリヤーウインドー内側に設置し、後部
座席搭乗者の直上からの太陽光を遮ったり、リヤーウイ
ンドーの後部座席搭乗者の頭上部位を着色顔料の含有さ
れた塗料で印刷したり、ガラス相互を貼合している中間
膜を部分的に着色して透過光量を低下させる等、種々の
対策を講じている。
ド(ルーバー)をリヤーウインドー内側に設置し、後部
座席搭乗者の直上からの太陽光を遮ったり、リヤーウイ
ンドーの後部座席搭乗者の頭上部位を着色顔料の含有さ
れた塗料で印刷したり、ガラス相互を貼合している中間
膜を部分的に着色して透過光量を低下させる等、種々の
対策を講じている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記機
械式のルーバーは、運転者にとって後方視界の妨げとな
り、また後部座席後方の空間が狭くなるため、スペース
上の制約を受ける。さらに、デザイン上もすっきりとし
た外観が得られないこともあり好ましくない。
械式のルーバーは、運転者にとって後方視界の妨げとな
り、また後部座席後方の空間が狭くなるため、スペース
上の制約を受ける。さらに、デザイン上もすっきりとし
た外観が得られないこともあり好ましくない。
【0006】また、前記着色顔料等を含有した塗料で局
所的にプリントすることによって直射光を緩和する方式
では、通常は黒色系統の熱線を吸収するインキを用いて
いるため、メッシュ状にする等改良を施しているものの
視認性が低下してしまう。
所的にプリントすることによって直射光を緩和する方式
では、通常は黒色系統の熱線を吸収するインキを用いて
いるため、メッシュ状にする等改良を施しているものの
視認性が低下してしまう。
【0007】さらに、中間膜を部分的に着色したもの
は、従来よりフロントウインドーのサンシェードとして
は用いられているが、眩しさを軽減できる程度の効果は
あるものの、熱線を遮蔽する性能としては不十分であ
る。
は、従来よりフロントウインドーのサンシェードとして
は用いられているが、眩しさを軽減できる程度の効果は
あるものの、熱線を遮蔽する性能としては不十分であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる従来技
術の問題点に鑑みなされたものであって、一対の透明基
板と、これら透明基板間に該透明基板に対して所定の角
度で配列した微粒子または微粒子集合体を含有した弾性
体フィルムを介在させた車両用リヤーウインドーであ
る。
術の問題点に鑑みなされたものであって、一対の透明基
板と、これら透明基板間に該透明基板に対して所定の角
度で配列した微粒子または微粒子集合体を含有した弾性
体フィルムを介在させた車両用リヤーウインドーであ
る。
【0009】以下、本発明の車両用リヤーウインドーを
図面に基づいて詳細に説明する。
図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明のリヤーウインドーを乗用
車に搭載した状態を示す説明図である。同図において、
1はリヤーウインドー、2は微粒子または微粒子集合
体、3は透明基板、そして4は粘弾性体である。
車に搭載した状態を示す説明図である。同図において、
1はリヤーウインドー、2は微粒子または微粒子集合
体、3は透明基板、そして4は粘弾性体である。
【0011】また、同図に示されるように、リヤーウイ
ンドー1中に光吸収性の微粒子または微粒子集合体2が
所定の角度(θ)をなして存在している。
ンドー1中に光吸収性の微粒子または微粒子集合体2が
所定の角度(θ)をなして存在している。
【0012】透明基板3としては、ソーダライムガラス
等のガラス基板の他、光透過性の部材、例えばポリカー
ボネートやポリエチレンテレフタレート等のポリマーを
適用することができる。
等のガラス基板の他、光透過性の部材、例えばポリカー
ボネートやポリエチレンテレフタレート等のポリマーを
適用することができる。
【0013】図2は、リヤーウインドー1の断面構造を
更に詳しく示している。同図において、5は透明導電性
被膜、6はPETフィルムである。また、7は微粒子を
含有するPETフィルム6を透明基板3と貼り合わせる
ために必要な中間膜である。
更に詳しく示している。同図において、5は透明導電性
被膜、6はPETフィルムである。また、7は微粒子を
含有するPETフィルム6を透明基板3と貼り合わせる
ために必要な中間膜である。
【0014】光吸収性の微粒子または微粒子集合体2が
透明基板3となす角度(θ)は、自動車の車種等により
異なる。このため、リヤーウインドー1が乗用車に施工
された状態で微粒子または微粒子集合体2の配向方向が
水平となるように、微粒子または微粒子集合体2を予め
透明基板3に対して一定の角度をなすように配向させ
る。
透明基板3となす角度(θ)は、自動車の車種等により
異なる。このため、リヤーウインドー1が乗用車に施工
された状態で微粒子または微粒子集合体2の配向方向が
水平となるように、微粒子または微粒子集合体2を予め
透明基板3に対して一定の角度をなすように配向させ
る。
【0015】微粒子2を分散させた懸濁液が電気粘性流
体の場合には、懸濁液に電場がかかると微粒子が電気的
に分極し、+部分と−部分ができて双極子になる。この
双極子となった粒子が、互いに+側と−側を接触させる
ように移動して相互に結合し、電界方向に粒子の連鎖を
形成する。
体の場合には、懸濁液に電場がかかると微粒子が電気的
に分極し、+部分と−部分ができて双極子になる。この
双極子となった粒子が、互いに+側と−側を接触させる
ように移動して相互に結合し、電界方向に粒子の連鎖を
形成する。
【0016】懸濁液がこのような電気粘性流体の場合に
は、微粒子または微粒子集合体2を透明基板3に対して
垂直に配列させるために、電界を作用させることが有効
である。
は、微粒子または微粒子集合体2を透明基板3に対して
垂直に配列させるために、電界を作用させることが有効
である。
【0017】透明基板3の内側に配設される透明導電性
被膜5としては、従来より太陽電池あるいは液晶素子等
に用いられているものであれば、いかなるものも用いる
ことができ、特に限定されない。その具体例としては、
SnO2膜、ITO膜等を挙げることができる。また、
その膜厚についても特に制限はない。
被膜5としては、従来より太陽電池あるいは液晶素子等
に用いられているものであれば、いかなるものも用いる
ことができ、特に限定されない。その具体例としては、
SnO2膜、ITO膜等を挙げることができる。また、
その膜厚についても特に制限はない。
【0018】微粒子2が導体の場合には、微粒子2及び
/または透明導電性被膜5を絶縁膜で被覆することが有
効である。
/または透明導電性被膜5を絶縁膜で被覆することが有
効である。
【0019】微粒子または微粒子集合体2としては、電
場により分極するかあるいは磁性を示し、液体中に分散
させた場合に電場または磁場方向に微粒子または微粒子
集合体2が配列する電気粘性効果または磁気粘性効果を
示す材料であれば、いかなるものも適用可能であるが、
優れた太陽光エネルギーカット性能を得るためには、太
陽光に対する吸光度ができるだけ高いものが好ましい。
場により分極するかあるいは磁性を示し、液体中に分散
させた場合に電場または磁場方向に微粒子または微粒子
集合体2が配列する電気粘性効果または磁気粘性効果を
示す材料であれば、いかなるものも適用可能であるが、
優れた太陽光エネルギーカット性能を得るためには、太
陽光に対する吸光度ができるだけ高いものが好ましい。
【0020】太陽光の波長領域における前記吸光度の高
い微粒子として、吸光係数が1×104cm-1以上のも
のが好ましい。また、微粒子の形状としては形状異方性
を有するものが好ましく、その短軸が0.1μm以下、
アスペクト比が3以上のものが好ましい。
い微粒子として、吸光係数が1×104cm-1以上のも
のが好ましい。また、微粒子の形状としては形状異方性
を有するものが好ましく、その短軸が0.1μm以下、
アスペクト比が3以上のものが好ましい。
【0021】前記微粒子の吸光度が高ければ高い程、直
達の太陽光エネルギーは水平に配列した微粒子または同
集合体によって吸収される量が増大する。その結果、良
好な太陽光エネルギーカット効果が実現される。
達の太陽光エネルギーは水平に配列した微粒子または同
集合体によって吸収される量が増大する。その結果、良
好な太陽光エネルギーカット効果が実現される。
【0022】また、前記微粒子が形状異方性を有する
と、外場がかかった時の微粒子間引力が大きくなるため
に、粒子の連鎖形成が容易となる。さらに、短軸サイズ
が小さい程、集合体形成時のリヤーウインドーの透過率
を高めることができる。この様に、微粒子の形状異方性
及び短軸サイズの微小化も透過率制御性能の向上に大き
な役割を果たす。
と、外場がかかった時の微粒子間引力が大きくなるため
に、粒子の連鎖形成が容易となる。さらに、短軸サイズ
が小さい程、集合体形成時のリヤーウインドーの透過率
を高めることができる。この様に、微粒子の形状異方性
及び短軸サイズの微小化も透過率制御性能の向上に大き
な役割を果たす。
【0023】そのような形状異方性微粒子としては、例
えばグラファイト、TiOx、TiOxNy、酸化チタン
被覆マイカ、TiOx被覆マイカ、TiOxNy被覆マイ
カ、酸化チタン被覆ガラスフレーク、TiOx被覆ガラ
スフレーク、TiOxNy被覆ガラスフレーク、γ−酸化
鉄、チタン酸金属塩、鉄、コバルト、マグネタイト、バ
リウムフェライト、二酸化クロム(IV)、各種金属被
覆マイカ及び各種金属被覆ガラスフレーク等が挙げられ
る。
えばグラファイト、TiOx、TiOxNy、酸化チタン
被覆マイカ、TiOx被覆マイカ、TiOxNy被覆マイ
カ、酸化チタン被覆ガラスフレーク、TiOx被覆ガラ
スフレーク、TiOxNy被覆ガラスフレーク、γ−酸化
鉄、チタン酸金属塩、鉄、コバルト、マグネタイト、バ
リウムフェライト、二酸化クロム(IV)、各種金属被
覆マイカ及び各種金属被覆ガラスフレーク等が挙げられ
る。
【0024】これらの微粒子は、必ずしも形状異方性を
有する必要はなく、異方性が小さいか、あるいは無い場
合でもそれらの懸濁液が電気粘性効果または磁気粘性効
果を示すものであれば使用することができる。
有する必要はなく、異方性が小さいか、あるいは無い場
合でもそれらの懸濁液が電気粘性効果または磁気粘性効
果を示すものであれば使用することができる。
【0025】前記TiOx中のxの範囲としては、1≦
x≦2が好ましいが、吸収係数の点を考慮すれば1.4
0≦x≦1.80の範囲であることがさらに望ましい。
これを吸収係数で表わせば、5×103cm-1、さらに
は1×104cm-1以上であるものが好ましい。
x≦2が好ましいが、吸収係数の点を考慮すれば1.4
0≦x≦1.80の範囲であることがさらに望ましい。
これを吸収係数で表わせば、5×103cm-1、さらに
は1×104cm-1以上であるものが好ましい。
【0026】また、TiOxNy中のx+yの範囲として
1.37≦x+y≦1.95、yの範囲として0.15
≦y≦0.92であるのが吸光係数の点から好ましい。
この組成範囲で吸光係数は5×103cm-1以上に達す
る。
1.37≦x+y≦1.95、yの範囲として0.15
≦y≦0.92であるのが吸光係数の点から好ましい。
この組成範囲で吸光係数は5×103cm-1以上に達す
る。
【0027】粘弾性体5としては、粘弾性体のせん断弾
性率(G’)が常温で1×102≦G’dyncm
-2(測定周波数=1Hz)の有機及び/または無機のポ
リマー架橋体から構成されることが好ましい。
性率(G’)が常温で1×102≦G’dyncm
-2(測定周波数=1Hz)の有機及び/または無機のポ
リマー架橋体から構成されることが好ましい。
【0028】前記せん断弾性率が1×102dyncm
-2より小さい場合には、粘弾性体5が柔らかすぎて微粒
子または微粒子集合体の配列を維持できない。
-2より小さい場合には、粘弾性体5が柔らかすぎて微粒
子または微粒子集合体の配列を維持できない。
【0029】また、前記粘弾性体4としては、熱硬化型
ポリマー、光硬化型ポリマー、電子線硬化型ポリマー、
放射線硬化型ポリマー、プラズマ硬化型ポリマーまたは
水素結合、静電気結合もしくは配位結合による3次元網
目構造を有するもの等が適用可能である。
ポリマー、光硬化型ポリマー、電子線硬化型ポリマー、
放射線硬化型ポリマー、プラズマ硬化型ポリマーまたは
水素結合、静電気結合もしくは配位結合による3次元網
目構造を有するもの等が適用可能である。
【0030】具体的には、各種ビニルモノマーとジビニ
ル化合物、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミ
ド、水酸基を有するポリマーとアルデヒド、N−メチロ
ール化合物、ジカルボン酸、ポリビニルアルコールと2
−オキサゾリン類の混合物、ポリエチレン、α−置換ポ
リマー、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエ
チレン、ナイロン、ポリフッ化ビニル、ポリビニルアル
コール高分子間コンプレックス、ポリビニルアルコール
-Cu2+、アクリル酸-Fe3+、アクリル酸-Cu2+、高
分子コンプレックス、ポリオルガノシロキサン等を用い
ることができる。 車両用リヤーウインドーは、その要
求温度範囲が比較的広いため、温度依存性の低い粘弾性
体を使用することが望ましい。このような観点から、前
記粘弾性体の中でも、ポリオルガノシロキサンが特に好
ましい。また、ポリオルガノシロキサンは耐熱性及び対
光性にも優れた材料であり、車両用リヤーウインドーに
用いられる粘弾性体としては最適な材料である。
ル化合物、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミ
ド、水酸基を有するポリマーとアルデヒド、N−メチロ
ール化合物、ジカルボン酸、ポリビニルアルコールと2
−オキサゾリン類の混合物、ポリエチレン、α−置換ポ
リマー、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエ
チレン、ナイロン、ポリフッ化ビニル、ポリビニルアル
コール高分子間コンプレックス、ポリビニルアルコール
-Cu2+、アクリル酸-Fe3+、アクリル酸-Cu2+、高
分子コンプレックス、ポリオルガノシロキサン等を用い
ることができる。 車両用リヤーウインドーは、その要
求温度範囲が比較的広いため、温度依存性の低い粘弾性
体を使用することが望ましい。このような観点から、前
記粘弾性体の中でも、ポリオルガノシロキサンが特に好
ましい。また、ポリオルガノシロキサンは耐熱性及び対
光性にも優れた材料であり、車両用リヤーウインドーに
用いられる粘弾性体としては最適な材料である。
【0031】前記粘弾性体は、電場または磁場を印加さ
れた状態で粘弾性体化されており、またその中の微粒子
は基板に対して垂直方向に配向、整列した状態で集合体
を形成している場合が多い。
れた状態で粘弾性体化されており、またその中の微粒子
は基板に対して垂直方向に配向、整列した状態で集合体
を形成している場合が多い。
【0032】後方視界を確保しながら、透過太陽光エネ
ルギーをカットするための微粒子含有量は、0.07〜
7.0容量%、さらには0.7〜2.3容量%であるの
が好ましく、その粘弾性体4の厚さは5〜100μm、
さらには30〜70μmであるのが特に望ましい。
ルギーをカットするための微粒子含有量は、0.07〜
7.0容量%、さらには0.7〜2.3容量%であるの
が好ましく、その粘弾性体4の厚さは5〜100μm、
さらには30〜70μmであるのが特に望ましい。
【0033】1つの微粒子または微粒子集合体2の大き
さは10μm以下、さらには4μm以下であるのが好ま
しい。また、微粒子または微粒子集合体2面内の数密度
は2.0×105個/cm2、さらには7.0×105個
/cm2であるのが好ましい。
さは10μm以下、さらには4μm以下であるのが好ま
しい。また、微粒子または微粒子集合体2面内の数密度
は2.0×105個/cm2、さらには7.0×105個
/cm2であるのが好ましい。
【0034】本発明の車両用リヤーウインドーは、微粒
子分散媒として漏洩や破損時に飛散することのない半固
体状の分散媒体を使用しているため、事故等の不慮の際
にも内部の材料等が漏洩しない安全なものである。
子分散媒として漏洩や破損時に飛散することのない半固
体状の分散媒体を使用しているため、事故等の不慮の際
にも内部の材料等が漏洩しない安全なものである。
【0035】次に、本発明の車両用リヤーウインドーの
製造方法であるが、微粒子または微粒子集合体2を透明
基板3に対して垂直方向に配列させる方法として電圧を
印加する方法及び磁場を印加する方法の二つの方法があ
る。
製造方法であるが、微粒子または微粒子集合体2を透明
基板3に対して垂直方向に配列させる方法として電圧を
印加する方法及び磁場を印加する方法の二つの方法があ
る。
【0036】電圧を印加する方法による車両用リヤーウ
インドーの製法として、内側に電極が形成された一対の
透明基板の間に、電場により分極する微粒子を含有する
懸濁液を挟んだ後、前記透明基板間に電圧を印加しなが
ら前記懸濁液を粘弾性体化させる方法が挙げられる。
インドーの製法として、内側に電極が形成された一対の
透明基板の間に、電場により分極する微粒子を含有する
懸濁液を挟んだ後、前記透明基板間に電圧を印加しなが
ら前記懸濁液を粘弾性体化させる方法が挙げられる。
【0037】この方法では、まず前記粘弾性体の原料液
に1種または2種以上の微粒子を混合し、必要により触
媒等を添加して懸濁液とし、前記懸濁液を透明基板上
に、例えばスクリーン印刷、ドクターブレード等の方法
により塗布し、一対の透明基板間に一定間隔になるよう
にセットする。次に、電圧を印加しながら、加熱、光照
射等の操作を行い、微粒子を集合体状に配向させたまま
懸濁液を粘弾性体化させる。この場合、粘弾性体の厚み
は、セットされた透明基板の間隔によって決定される。
に1種または2種以上の微粒子を混合し、必要により触
媒等を添加して懸濁液とし、前記懸濁液を透明基板上
に、例えばスクリーン印刷、ドクターブレード等の方法
により塗布し、一対の透明基板間に一定間隔になるよう
にセットする。次に、電圧を印加しながら、加熱、光照
射等の操作を行い、微粒子を集合体状に配向させたまま
懸濁液を粘弾性体化させる。この場合、粘弾性体の厚み
は、セットされた透明基板の間隔によって決定される。
【0038】前記透明基板のセットの方法の例として、
例えば懸濁液中に均一な粒径を有する真球状微粒子をス
ペーサーとして添加することにより、透明基板間の距離
を一定に保つことが可能である。この場合、透明基板間
距離はスペーサーの直径によって決定される。また、サ
イズの比較的小さいものには、透明基板の周囲に一定厚
みのスペーサーを設けることも可能である。
例えば懸濁液中に均一な粒径を有する真球状微粒子をス
ペーサーとして添加することにより、透明基板間の距離
を一定に保つことが可能である。この場合、透明基板間
距離はスペーサーの直径によって決定される。また、サ
イズの比較的小さいものには、透明基板の周囲に一定厚
みのスペーサーを設けることも可能である。
【0039】印加する電圧は、分散液の粘度及び微粒子
の連鎖形成能によって異なるが、通常は104Vcm-1
以上の電界で十分である。
の連鎖形成能によって異なるが、通常は104Vcm-1
以上の電界で十分である。
【0040】前記懸濁液の粘弾性化は、一対の透明基板
に挟まれた微粒子を含む懸濁液に、透明基板の表面に形
成した電極により電圧を印加しながら放置、加熱、光照
射、電子線照射、放射線照射あるいはプラズマ照射等す
ることにより行われ、懸濁液が粘弾性体化するものであ
る。
に挟まれた微粒子を含む懸濁液に、透明基板の表面に形
成した電極により電圧を印加しながら放置、加熱、光照
射、電子線照射、放射線照射あるいはプラズマ照射等す
ることにより行われ、懸濁液が粘弾性体化するものであ
る。
【0041】この場合に、前記した懸濁液の粘弾性化は
最終の粘弾性体と透明基板との良好な接着力を得るため
に、透明基板に挟んだ状態で行なうことが望ましく、微
粒子の分散液としては特に熱硬化型または光硬化型ポリ
マーを使用することが好ましい。さらに、前述の耐候性
及び弾性率の温度依存性の点から、熱硬化型ポリオルガ
ノシロキサンまたは光硬化型のポリオルガノシロキサン
が特に好ましい。
最終の粘弾性体と透明基板との良好な接着力を得るため
に、透明基板に挟んだ状態で行なうことが望ましく、微
粒子の分散液としては特に熱硬化型または光硬化型ポリ
マーを使用することが好ましい。さらに、前述の耐候性
及び弾性率の温度依存性の点から、熱硬化型ポリオルガ
ノシロキサンまたは光硬化型のポリオルガノシロキサン
が特に好ましい。
【0042】次に、粘弾性体を挟持した一対の透明基板
に対してせん断力を及ぼし、配列している微粒子鎖状体
を応力方向に傾斜させる。この場合に、前記微粒子鎖状
体が透明基板となす角度を(θ)となるように、及ぼす
せん断力を調整しながら行う。
に対してせん断力を及ぼし、配列している微粒子鎖状体
を応力方向に傾斜させる。この場合に、前記微粒子鎖状
体が透明基板となす角度を(θ)となるように、及ぼす
せん断力を調整しながら行う。
【0043】さらに、この状態で固定するために、前記
透明基板の周辺部に接着剤を充填する。これにより、充
填された接着剤の硬化後には、微粒子鎖状体が所定の角
度をなした状態の粘弾性体フィルムが透明基板間に固定
された合わせガラスを得ることができる。
透明基板の周辺部に接着剤を充填する。これにより、充
填された接着剤の硬化後には、微粒子鎖状体が所定の角
度をなした状態の粘弾性体フィルムが透明基板間に固定
された合わせガラスを得ることができる。
【0044】また、接着剤としては、粘弾性体形成に用
いられる材料に対して反応や変質のない材料で、かつガ
ラス用のものであればどのようなものでも適用可能であ
るが、一般的にはシリコーン系、ウレタン系、ポリサル
ファイド系接着剤が用いられる。
いられる材料に対して反応や変質のない材料で、かつガ
ラス用のものであればどのようなものでも適用可能であ
るが、一般的にはシリコーン系、ウレタン系、ポリサル
ファイド系接着剤が用いられる。
【0045】また、より生産性の向上を図るためには、
外部に設けられた平行平板電極間に粘弾性体原料液に分
散させた微粒子分散液をコーティングした背面基板を挿
入し、高電界を印加しながら加熱することにより、微粒
子鎖状体含有粘弾性体フィルムがコーティングされた背
面基板を得ることができる。
外部に設けられた平行平板電極間に粘弾性体原料液に分
散させた微粒子分散液をコーティングした背面基板を挿
入し、高電界を印加しながら加熱することにより、微粒
子鎖状体含有粘弾性体フィルムがコーティングされた背
面基板を得ることができる。
【0046】さらに、粘弾性体フィルムと透明基板との
十分な接着力を得るために、デュミラン(武田製薬
(株)製)等の中間膜を介して透明基板と合わせること
によって車両用リヤーウインドーを作製することもでき
る。この方法によれば、透明基板上の透明電極が不要に
なり、低コスト化が可能となる。
十分な接着力を得るために、デュミラン(武田製薬
(株)製)等の中間膜を介して透明基板と合わせること
によって車両用リヤーウインドーを作製することもでき
る。この方法によれば、透明基板上の透明電極が不要に
なり、低コスト化が可能となる。
【0047】次に、磁場を印加する方法による車両用リ
ヤーウインドーの製法は、一対の透明基板間に磁性微粒
子を含有する懸濁液を挟んだ後、前記透明基板間に磁場
を印加しながら前記懸濁液を粘弾性体化させる方法であ
り、懸濁液に磁場を印加する以外は前記した電圧を印加
する方法による車両用リヤーウインドーの製法と全く同
様である。
ヤーウインドーの製法は、一対の透明基板間に磁性微粒
子を含有する懸濁液を挟んだ後、前記透明基板間に磁場
を印加しながら前記懸濁液を粘弾性体化させる方法であ
り、懸濁液に磁場を印加する以外は前記した電圧を印加
する方法による車両用リヤーウインドーの製法と全く同
様である。
【0048】磁場を印加する方法としては、例えば2つ
の直列につないだソレノイドを平行に設置し、その間に
形成される平行磁場を利用すれば良い。
の直列につないだソレノイドを平行に設置し、その間に
形成される平行磁場を利用すれば良い。
【0049】その磁場の強さは、用いる磁性粒子の種類
によっても異なるが、一例を挙げればγ−酸化鉄の場合
には、5kOe以上の磁場とすることが微粒子の良好な
配列を得るために必要である。
によっても異なるが、一例を挙げればγ−酸化鉄の場合
には、5kOe以上の磁場とすることが微粒子の良好な
配列を得るために必要である。
【0050】さらに、本発明の車両用リヤーウインドー
を使用した場合の透過太陽光に対するエネルギーカット
性能について説明する。
を使用した場合の透過太陽光に対するエネルギーカット
性能について説明する。
【0051】図3は、可視光に対する透過率変化の様子
を示したものであり、横軸は入射太陽光線が垂直入射面
となす角度(θ1)である。図3から明かなように、入
射太陽光の角度が変化した場合、透過率が比例的に減衰
していく。このことから、θ1が大きくなる程、入射太
陽光のエネルギーカット効果が良好になることがわか
る。
を示したものであり、横軸は入射太陽光線が垂直入射面
となす角度(θ1)である。図3から明かなように、入
射太陽光の角度が変化した場合、透過率が比例的に減衰
していく。このことから、θ1が大きくなる程、入射太
陽光のエネルギーカット効果が良好になることがわか
る。
【0052】本発明の車両用リヤーウインドーでは、角
度(θ1)が大きくなるため、真夏のように入射太陽光
の角度が大きい程エネルギーカット効果が顕著になる。
度(θ1)が大きくなるため、真夏のように入射太陽光
の角度が大きい程エネルギーカット効果が顕著になる。
【0053】
【作用】本発明の車両用リヤーウインドーは、後部座席
の搭乗者への直達の太陽光エネルギーを光吸収性の微粒
子または微粒子集合体が吸収することで熱線による生理
的ダメージを緩和し、しかも運転者の後部視界を確保す
ることができる。また、合わせガラス状態であるため、
従来の機械式ルーバーのように車内スペース上の問題は
ない。
の搭乗者への直達の太陽光エネルギーを光吸収性の微粒
子または微粒子集合体が吸収することで熱線による生理
的ダメージを緩和し、しかも運転者の後部視界を確保す
ることができる。また、合わせガラス状態であるため、
従来の機械式ルーバーのように車内スペース上の問題は
ない。
【0054】また、本発明の光吸収性の微粒子は無機物
で構成されていることから、例えばヘラパサイトに代表
されるアルカロイド酸塩の過ハロゲン化物、塩酸ナフォ
キシジン、グアニン等の有機化合物微粒子に比較して耐
候性の点で優れている。
で構成されていることから、例えばヘラパサイトに代表
されるアルカロイド酸塩の過ハロゲン化物、塩酸ナフォ
キシジン、グアニン等の有機化合物微粒子に比較して耐
候性の点で優れている。
【0055】また、中間膜を用いているので、破損時の
安全性も確保され、さらに素子構成が簡単であるため、
低コスト化できるという利点も有している。
安全性も確保され、さらに素子構成が簡単であるため、
低コスト化できるという利点も有している。
【0056】
【実施例】吸光係数が約105cm-1、長軸長が約0.
5μmそしてアスペクト比が約10であるシリカ絶縁膜
を被覆した針状TiOxNy微粒子を、直径24μmの微
量の真球状スペーサーとともに、シリコ−ンゲル原料溶
液(信越化学工業(株)製のKE1052でA液、B液
の2液からなり、A液とB液とを混合比1:1(重量
比)で使用する)に添加して、微粒子含有率が約3wt
%の懸濁液を調整した。これを、厚さ約500nmのシ
リカを被覆した厚さ30±10nmのITO膜付きガラ
ス基板(50mm×100mm、厚さ1.1mm)上に
滴下し、対向ガラス基板で挟んで、60Vの電圧を印加
しながら、約50℃で1.5時間加熱することによりゲ
ル化反応を進行させた。
5μmそしてアスペクト比が約10であるシリカ絶縁膜
を被覆した針状TiOxNy微粒子を、直径24μmの微
量の真球状スペーサーとともに、シリコ−ンゲル原料溶
液(信越化学工業(株)製のKE1052でA液、B液
の2液からなり、A液とB液とを混合比1:1(重量
比)で使用する)に添加して、微粒子含有率が約3wt
%の懸濁液を調整した。これを、厚さ約500nmのシ
リカを被覆した厚さ30±10nmのITO膜付きガラ
ス基板(50mm×100mm、厚さ1.1mm)上に
滴下し、対向ガラス基板で挟んで、60Vの電圧を印加
しながら、約50℃で1.5時間加熱することによりゲ
ル化反応を進行させた。
【0057】このようにして得られた透過率可変素子
(セル)を光学顕微鏡で観察したところ、図2に示すよ
うに針状の微粒子が配向凝集し、ガラス基板に対してほ
ぼ垂直な柱状の微粒子集合体を形成しているのが観察さ
れた。前記柱状の微粒子集合体の幅は約2〜6μmで、
長さはガラス基板間距離にほぼ等しく約20μmである
ことがわかった。
(セル)を光学顕微鏡で観察したところ、図2に示すよ
うに針状の微粒子が配向凝集し、ガラス基板に対してほ
ぼ垂直な柱状の微粒子集合体を形成しているのが観察さ
れた。前記柱状の微粒子集合体の幅は約2〜6μmで、
長さはガラス基板間距離にほぼ等しく約20μmである
ことがわかった。
【0058】次に、このようにして作製されたセルに対
し、配向凝集している針状の微粒子がガラス基板の厚み
方向に対して一定角度をなすようにせん断力を印加し
た。さらに、この状態でセルを固定するため、セルのせ
ん断力を印加したままガラス基板間の周辺部にシリコー
ン系接着剤を充填し硬化させた。これにより、微粒子が
所定の角度をなした状態の粘弾性体フィルムがガラス基
板間に固定された合わせガラスを得た。
し、配向凝集している針状の微粒子がガラス基板の厚み
方向に対して一定角度をなすようにせん断力を印加し
た。さらに、この状態でセルを固定するため、セルのせ
ん断力を印加したままガラス基板間の周辺部にシリコー
ン系接着剤を充填し硬化させた。これにより、微粒子が
所定の角度をなした状態の粘弾性体フィルムがガラス基
板間に固定された合わせガラスを得た。
【0059】図4に、本実施例において作製されたセル
の透過スペクトルを計測した結果を示す。同図のよう
に、(θ1)=60度、及び0度での太陽光透過スペク
トルをプロットした。同図において、(θ1)=60度
は透過率可変素子のoff状態(太陽光エネルギーが遮
断された状態);TG(off)を意味し、(θ1)=
0度は透過率可変素子のon状態(太陽光エネルギーが
透過する状態);TG(on)を意味している(ただ
し、TGは太陽光透過率)。
の透過スペクトルを計測した結果を示す。同図のよう
に、(θ1)=60度、及び0度での太陽光透過スペク
トルをプロットした。同図において、(θ1)=60度
は透過率可変素子のoff状態(太陽光エネルギーが遮
断された状態);TG(off)を意味し、(θ1)=
0度は透過率可変素子のon状態(太陽光エネルギーが
透過する状態);TG(on)を意味している(ただ
し、TGは太陽光透過率)。
【0060】これにより、太陽光透過率変化幅(同図
中、TG(on)時とTG(off)時の差)は40%
を越える大きな値を得た。この変化幅;△TG=〔TG
(on)−TG(off)〕が40%を越えているとい
うことは、本透過率可変素子が非常に優れた調熱性能を
有していることにほかならない。
中、TG(on)時とTG(off)時の差)は40%
を越える大きな値を得た。この変化幅;△TG=〔TG
(on)−TG(off)〕が40%を越えているとい
うことは、本透過率可変素子が非常に優れた調熱性能を
有していることにほかならない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用リ
ヤーウインドーでは、透明基板間に挟持された光吸収性
の微粒子または微粒子集合体がほぼ同一方向に配列して
おり、しかも前記リヤーウインドーが車両へ施工された
状態において、前記透明基板間の微粒子または微粒子集
合体がほぼ水平方向に配列しているので、運転者の後方
視界を確保しつつ、しかも太陽光の直達エネルギーの大
半を光吸収性の微粒子または微粒子集合体により吸収さ
せることができ、後部座席に搭乗する人の生理的不具合
を緩和することができる。
ヤーウインドーでは、透明基板間に挟持された光吸収性
の微粒子または微粒子集合体がほぼ同一方向に配列して
おり、しかも前記リヤーウインドーが車両へ施工された
状態において、前記透明基板間の微粒子または微粒子集
合体がほぼ水平方向に配列しているので、運転者の後方
視界を確保しつつ、しかも太陽光の直達エネルギーの大
半を光吸収性の微粒子または微粒子集合体により吸収さ
せることができ、後部座席に搭乗する人の生理的不具合
を緩和することができる。
【図1】本発明のリヤーウインドーを乗用車に使用した
状態を示す模式的な説明図
状態を示す模式的な説明図
【図2】本発明のリヤーウインドーの断面構造を示す説
明図
明図
【図3】本発明のリヤーウインドーの微粒子を含有する
弾性体フィルムにおける入射角と透過率の関係を示すグ
ラフ
弾性体フィルムにおける入射角と透過率の関係を示すグ
ラフ
【図4】本発明のリヤーウインドーの微粒子を含有する
弾性体フィルムにおける特定入射角での太陽光透過率変
化を示すグラフ
弾性体フィルムにおける特定入射角での太陽光透過率変
化を示すグラフ
1 リヤーウインドー 2 微粒子または微粒子集合体 3 透明基板 4 粘弾性体 5 透明導電性被膜 6 PETフィルム 7 中間膜
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の透明基板と、該透明基板間に該透
明基板に対して所定の角度で配列した微粒子または微粒
子集合体を含有する弾性体フィルムを介在させたことを
特徴とする車両用リヤーウインドー。 - 【請求項2】 前記微粒子が吸収性の微粒子である請求
項1記載の車両用リヤーウインドー。 - 【請求項3】 前記微粒子がグラファイト、TiO
x(1≦x≦2)、TiOxNy(1.37≦x+y≦
1.95、0.15≦y≦0.92)、TiOx被覆マ
イカ(1≦x≦2)、TiOxNy被覆マイカ(1.37
≦x+y≦1.95、0.15≦y≦0.92)、Ti
Ox被覆ガラスフレーク(1≦x≦2)、TiOxNy被
覆ガラスフレーク(1.37≦x+y≦1.95、0.
15≦y≦0.92)、γ−酸化鉄、チタン酸金属塩、
鉄、コバルト、マグネタイト、バリウムフェライト及び
二酸化クロム(IV)からなる群から選ばれた1種また
は2種以上の微粒子である請求項1または2記載の車両
用リヤーウインドー。 - 【請求項4】 前記粘弾性体のせん断弾性率(G’)が
常温で1×102≦G’dyn/cm2の(測定周波数=
1Hz)の有機及び/または無機のポリマー架橋体で構
成される請求項1記載の車両用リヤーウインドー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26523192A JPH06115348A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 車両用リヤーウインドー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26523192A JPH06115348A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 車両用リヤーウインドー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06115348A true JPH06115348A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17414345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26523192A Pending JPH06115348A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 車両用リヤーウインドー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06115348A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007083676A1 (ja) * | 2006-01-17 | 2007-07-26 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 車両用窓ガラス及びその製造方法 |
US8367187B2 (en) | 2005-12-28 | 2013-02-05 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Vehicle window pane and manufacturing method therefor |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP26523192A patent/JPH06115348A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8367187B2 (en) | 2005-12-28 | 2013-02-05 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Vehicle window pane and manufacturing method therefor |
WO2007083676A1 (ja) * | 2006-01-17 | 2007-07-26 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 車両用窓ガラス及びその製造方法 |
JP2007191322A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 車両用窓ガラス及びその製造方法 |
US8445096B2 (en) | 2006-01-17 | 2013-05-21 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Vehicle window glass and manufacturing method therefor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5296974A (en) | Light controlling device and process for controlling light transmission | |
JP6928172B2 (ja) | コロナ効果を低減するための所定の液滴粒径分布を有するpdlcフィルムを有する乗り物ウィンドウペイン | |
DE60225835T2 (de) | Elektrode für elektrochemische und/oder elektrisch-steuerbare vorrichtungen | |
US5285299A (en) | Encapsulated liquid crystal apparatus having low off-axis haze, operable by a sine-wave power source and including a dye | |
JP2010208861A (ja) | 調光窓材 | |
CN106405881A (zh) | 一种光学组件及其制作方法、光学器件 | |
JPH08217500A (ja) | 合わせガラス | |
WO2011155522A1 (ja) | 熱線遮蔽複層ガラス | |
JP5833516B2 (ja) | 遠赤外線遮蔽材 | |
JP2004131335A (ja) | 調光窓 | |
JPH06115348A (ja) | 車両用リヤーウインドー | |
KR102381324B1 (ko) | 그래핀이 함유된 차량용 윈도우 필름 | |
JP2992137B2 (ja) | 全固体調光装置 | |
JPH0372317A (ja) | 液晶表示素子及び装置 | |
JPH06102541A (ja) | 車両用防眩ミラー | |
JP2008291157A (ja) | 青色微粒子分散体及びそれを用いた物品 | |
JPH04240829A (ja) | 調光装置 | |
WO2024029607A1 (ja) | 調光シート | |
JP2006343592A (ja) | 屈曲構造を有する液晶分子を含む液晶材料を利用した調光構造体。 | |
JP2006145970A (ja) | 調光材料、これを用いた車両、および調光材料の製造方法 | |
JP4954438B2 (ja) | 日射遮蔽用合わせ構造体 | |
WO2023234309A1 (ja) | 調光シート、および、調光装置 | |
KR102472452B1 (ko) | 스마트 윈도우용 광투과 조절 패널 및 이를 구비하는 차량용 스마트 윈도우 | |
CN221125043U (zh) | 一种调光膜及调光玻璃 | |
JPS63303325A (ja) | 光学素子電気磁気光学装置 |