JPH0586774U - 一体圧入型上転輪 - Google Patents
一体圧入型上転輪Info
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- JPH0586774U JPH0586774U JP3618592U JP3618592U JPH0586774U JP H0586774 U JPH0586774 U JP H0586774U JP 3618592 U JP3618592 U JP 3618592U JP 3618592 U JP3618592 U JP 3618592U JP H0586774 U JPH0586774 U JP H0586774U
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- shaft
- roller shell
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- roller
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- Pending
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- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブルドーザやパワーショベル等の履帯式建設
車両の足回り装置の上転輪に関し、特に、構成を簡単に
してコスト低減を図ると共に、上転輪シール部への土砂
の侵入を防止する。 【構成】 履帯式建設車両の履帯を担持し、ブラケット
を介してトラックフレームに軸支される上転輪におい
て、前記ブラケットを介してトラックフレームに固着さ
れる軸と、該軸にその一端を回転自在に軸支し、他端に
ブッシュを圧入したローラシェルから構成され、該ブッ
シュは前記軸の端部に回転自在、かつ外部に対して密封
状に軸支され、前記軸の両軸支部間に前記ローラシェル
およびブッシュのスラスト受部を形成した。
車両の足回り装置の上転輪に関し、特に、構成を簡単に
してコスト低減を図ると共に、上転輪シール部への土砂
の侵入を防止する。 【構成】 履帯式建設車両の履帯を担持し、ブラケット
を介してトラックフレームに軸支される上転輪におい
て、前記ブラケットを介してトラックフレームに固着さ
れる軸と、該軸にその一端を回転自在に軸支し、他端に
ブッシュを圧入したローラシェルから構成され、該ブッ
シュは前記軸の端部に回転自在、かつ外部に対して密封
状に軸支され、前記軸の両軸支部間に前記ローラシェル
およびブッシュのスラスト受部を形成した。
Description
【0001】
本考案はブルドーザやパワーショベル等の履帯式建設車両の足回り装置におけ る上転輪の構造に関する。
【0002】
図3はブルドーザの外観図であり、トラックフレーム20には前方に誘導輪3 0が、後方に起動輪31が装着されて、履帯32が巻装されている。トラックフ レーム20の下面には下転輪34が装着され、上部にはトラックフレーム20に 固着された上転輪ブラケット21に、回転自在に装着された上転輪35が履帯3 2を坦持している。
【0003】 図4は従来の上転輪の断面図である。ローラシェル40は鍛造品であり、一体 成形が不可であるため、ローラ(I)41とローラ(II)42を中央部43で 溶着している。ローラシェル40はベアリング45を介して軸44に軸着してお り、軸44に嵌入されたカラー46との間には、フローティングシール47が装 着されて、土砂の侵入と油もれを防止している。軸44の一端は、トラックフレ ーム20に固着された上転輪ブラケット21に割り締めされ、ボルト22により 締着される。ローラシェル40は履帯32のリンク33に当接して履帯32を坦 持し、車両走行中は履帯の移動に合わせて回転する。
【0004】
上記構成によると、ローラシェルは溶接構成であり、構造複雑で部品点数が多 く、経済的でない。また、ローラシェル端面48とフローティングシール47と の距離が近いため、土砂の侵入、あるいは冬季における凍結等により油もれを発 生するという問題がある。 本考案は上記の問題に着目してなされたもので、簡素でシール性能の高い上転輪 を経済的に得ることを目的としている。
【0005】
本考案は前記従来の技術における課題を解決するためになされたもので、請求 項1は、履帯式建設車両の履帯を坦持し、ブラケットを介してトラックフレーム に軸支される上転輪において、前記ブラケットを介してトラックフレームに固着 される軸と、該軸にその一端を回転自在に軸支し、他端にブッシュを圧入したロ ーラシェルから構成され、該ブッシュは前記軸の端部に回転自在、かつ外部に対 して密封状に軸支され、前記軸の両軸支部間に前記ローラシェルのスラスト受部 を形成したことを特徴とし、 請求項2は、前記ローラシェルの側面と、該側面に対向するブラケットの側面そ れぞれにラビリンス溝を形成し、該ラビリンス溝に隣接するローラシェル側面に 前記軸との間を密封するシールを装着することを特徴とし、 請求項3は、前記軸を内径部に圧入し、外径部を前記ブラケットを介してトラッ クフレームに軸支するアダプタのフランジ部を前記ブラケットとローラシェルの 各側面間に配置し、該アダプタの側面と、該側面に対向するローラシェルの側面 それぞれにラビリンス溝を形成し、該ラビリンス溝に隣接するローラシェル側面 に前記軸との間を密封するシールを装着することを特徴とする。
【0006】
次に前記構成の作用について説明する。 請求項1は、ブラケットを介してトラックフレームに固着された軸に、その一端 を回転自在に軸支し、他端を、前記軸の端部に回転自在、かつ外部に対して密封 状に軸支したブッシュを圧入したローラシェルから構成され、前記軸の両軸支部 間に前記ローラシェルのスラスト受部を形成したので、履帯の移行に伴って回転 して履帯を坦持すると共に、履帯のスラストも支持することができる。 請求項2は、前記ローラシェルの側面と、該側面に対向するブラケットの側面そ れぞれにラビリンス溝を形成し、該ラビリンス溝に隣接するローラシェル側面に 前記軸との間を密封するシールを装着したので、前記ローラシェルおよびブッシ ュの軸支部用潤滑油をシールすると共に、前記ラビリンス溝により該シール部へ の土砂の侵入を妨害する。 請求項3は、前記軸を内径部に圧入し、外径部を前記ブラケットを介してトラッ クフレームに軸支するアダプタのフランジ部を前記ブラケットとローラシェルの 各側面間に配置し、該アダプタの側面と、該側面に対向するローラシェルの側面 それぞれにラビリンス溝を形成し、該ラビリンス溝に隣接するローラシェル側面 に前記軸との間を密封するシールを装着したので、前記アダプタの内径部と外径 部を前記軸径およびブラケットの穴径に適合するように製作しておけば前記一体 圧入型上転輪を各機種において共通化することができる。
【0007】
図1は本考案にかかる一体圧入型上転輪の第1の実施例における断面図、図2 はローラシェルと従来の上転輪ブラケットとの間に、軸および上転輪ブラケット に固着するアダプタが挿入された本考案にかかる一体圧入型上転輪の第2の実施 例における断面図である。
【0008】 以下、本考案の実施例を図1、および図2を参照して説明する。 図1は本考案の請求項1および請求項2に対応する実施例を示す図で、一体成形 されたローラシェル1の左側に、鍔付き軸受4、およびオイルシール5が取り付 けられる。次に段付軸3がローラシェル1の右側から嵌入された後、軸受4が取 り付けられたブッシュ2がローラシェル1の右側に圧入される。次に、軸3は上 転輪ブラケット21にボルト22で割り締めにより固着されることにより、上転 輪のローラ部分は、軸3に回転自在に装着され、ローラ部分にかかるスラスト方 向荷重がかかった場合は、2個の軸受4の鍔部で受けられる。軸受潤滑用グリー スは、グリースニップル6よりローラシェル1の空間部に供給され、2個の軸受 4の鍔部および内周が潤滑されている。また、上転輪の軸3が、上転輪ブラケッ ト21に固着されると共に、ローラシェル1の側面と、該側面に隣接する上転輪 ブラケット21の側面には、互いにラビリンス溝を形成するように加工されてい る。
【0009】 図2は本考案の請求項3に対応する実施例を示す図で、ローラシェル1と従来 の上転輪ブラケット21の間に、軸3および上転輪ブラケット21に固着サレタ アダプタ7が挿入され、ローラシェル1の側面に隣接するあだぷた7の側面には 、互いにラビリンス溝を形成するよう加工されている。
【0010】 次に、前記構成の作用について説明する 図1または図2におけるローラシェル1、ブッシュ2、軸受4、オイルシール5 およびグリースニップル6よりなるローラ部分は、図3における履帯32のリン ク33を担持しており、車両が走行すると履帯32の移動により、図1または図 2における軸3上を回転する。また、履帯32の横方向からスラスト荷重がかか った場合は、2個の各軸受4の鍔部を介して軸3の段部で受けられる。 また、図1におけるロラーシェル1の側面、および該側面に隣接する側面、また は図2におけるローラシェル1の側面に隣接するアダプタ7の側面に形成された ラビリンス溝は外部からの土砂の侵入を防止してオイルシール5を保護する役目 を持っている。
【0011】 図2に示すように、本考案の一体圧入型上転輪をアダプタ7を介して上転輪ブ ラケット21に装着すれば、一体圧入型上転輪の所定軸径に対して、従来の上転 輪ブラケット21等、種々の上転輪ブラケット21の軸穴径に装着することがで きるため、一種類の一体圧入型上転輪の共通化を図ることができる。あるいは、 図1における上転輪ブラケット21が大型になりラビリンス溝の加工が困難な場 合には、図2のようにアダプタ7を介して装着すれば製作コストを低減すること ができる。
【0012】
本考案は以上説明したように、履帯式建設車両の上転輪ローラシェルを一体形 成し、ローラ部分は該ローラシェルとブッシュを基本とする簡単な構成となり、 また、ローラシェルの側面に隣接する上転輪ブラケット、またはアダプタの側面 にはラビリンス溝が加工されているため、次のような効果を奏する。 (1)構造が簡単となり、部品点数が少なくなり、極めて経済的である。 (2)ラビリンス溝により土砂の侵入を防止するので、オイルシールを保護して 油漏れを防ぐ。 (3)アダプタを使用すれば、従来の上転輪ブラケット等、種々の上転輪ブラケ ットの軸穴径に装着することができるため、一種類の一体圧入型上転輪の共通化 を図ることができる。
【図1】本考案の請求項1および請求項2に対応する第
1実施例を示す図である。
1実施例を示す図である。
【図2】本考案の請求項3に対応する第2実施例を示す
図である。
図である。
【図3】ブルドーザの全体的な概略を示す図である。
【図4】従来の技術を示す図である。
1 ローラシェル 2 ブッシュ 3 軸 4 軸受 5 オイルシール 6 グリスニップル 7 アダプタ 21 上転輪ブラケット
Claims (3)
- 【請求項1】 履帯式建設車両の履帯を担持し、ブラケ
ットを介してトラックフレームに軸支される上転輪にお
いて、前記ブラケットを介してトラックフレームに固着
される軸と、該軸にその一端を回転自在に軸支し、他端
にブッシュを圧入したローラシェルから構成され、該ブ
ッシュは前記軸の端部に回転自在、かつ外部に対して密
封状に軸支され、前記軸の両軸支部間に前記ローラシェ
ルおよびブッシュのスラスト受部を形成したことを特徴
とする一体圧入型上転輪。 - 【請求項2】 前記ローラシェルの側面と、該側面に対
向するブラケットの側面それぞれにラビリンス溝を形成
し、該ラビリンス溝に隣接するローラシェル側面に前記
軸との間を密封するシールを装着することを特徴とする
請求項1の一体圧入型上転輪。 - 【請求項3】 前記軸を内径部に圧入し、外径部を前記
ブラケットを介してトラックフレームに軸支するアダプ
タのフランジ部を前記ブラケットとローラシェルの各側
面間に配置し、該アダプタの側面と、該側面に対向する
ローラシェルの側面それぞれにラビリンス溝を形成し、
該ラビリンス溝に隣接するローラシェル側面に前記軸と
の間を密封するシールを装着することを特徴とする請求
項1の一体圧入型上転輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3618592U JPH0586774U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 一体圧入型上転輪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3618592U JPH0586774U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 一体圧入型上転輪 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586774U true JPH0586774U (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=12462676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3618592U Pending JPH0586774U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 一体圧入型上転輪 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586774U (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0976954A (ja) * | 1995-09-14 | 1997-03-25 | Komatsu Ltd | 装軌式車両の上転輪構造 |
JPH0999874A (ja) * | 1995-10-03 | 1997-04-15 | Seirei Ind Co Ltd | クローラー式走行装置の上部転輪取付構造 |
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JP2004149111A (ja) * | 2002-10-07 | 2004-05-27 | Komatsu Ltd | 履帯式走行車両の転輪 |
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JP2010195353A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 装軌式車両の走行体 |
JP2016049955A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-11 | 株式会社クボタ | クローラ走行装置 |
JP2018054113A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | ナブテスコ株式会社 | シール構造体 |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP3618592U patent/JPH0586774U/ja active Pending
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