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JPH0578770A - 耐摩耗性に優れたアルミニウム鋳造合金 - Google Patents

耐摩耗性に優れたアルミニウム鋳造合金

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Publication number
JPH0578770A
JPH0578770A JP3270209A JP27020991A JPH0578770A JP H0578770 A JPH0578770 A JP H0578770A JP 3270209 A JP3270209 A JP 3270209A JP 27020991 A JP27020991 A JP 27020991A JP H0578770 A JPH0578770 A JP H0578770A
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JP
Japan
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weight
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wear resistance
alloy
aluminum alloy
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JP3270209A
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Akio Hashimoto
昭男 橋本
Yamaji Kitaoka
山治 北岡
Yasuhiko Watanabe
靖彦 渡辺
Mamoru Sayashi
守 鞘師
Yoji Kanbe
洋史 神戸
Kouji Watanabe
浩児 渡辺
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Nikkei Techno Research Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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Nikkei Techno Research Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Si含有量を低下させ、Cu,Mg,Mn,
Cr,Ti,P,Fe,P等の含有量を規定することに
より、耐摩耗性を損なうことなく、溶解性,鋳造性,切
削性に優れたアルミニウム鋳造合金を得る。 【構成】 このアルミニウム鋳造合金は、Si:14.
0〜16.0重量%,Cu:2.0〜5.0重量%,M
g:0.1〜1.0重量%,Mn:0.3〜0.8重量
%,Cr:0.1〜0.3重量%,Ti:0.05〜
0.20重量%,P:0.003〜0.05重量%,F
e:1.5重量%以下,必要に応じB:0.0001〜
0.01重量%及び/又はNi:0.3〜3.0重量%
を含有し、Ca含有量が0.005重量%未満に規制さ
れている。また、初晶Siの平均粒径が10〜50μm
の範囲に調整されている。 【効果】 鋳造性,耐摩耗性,切削性に優れていること
を活用し、シリンダブロック,ピストン,コンプレッサ
部品,変速機部品等として使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダブロック等と
して使用される耐摩耗性に優れたアルミニウム鋳造合金
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シリンダブロックとして、軽量化
を図ってA390で代表される鋳造用アルミニウム合金
が従来から使用されている。このアルミニウム合金は、
耐摩耗性に優れていることを活用して、実用エンジン,
耐摩耗部品等として広く使用されている。
【0003】A390系のアルミニウム合金は、Si:
16.0〜18.0重量%,Cu:4.0〜5.0重量
%,Mg:0.45〜0.65重量%,Fe:0.5重
量%未満,Mn:0.1重量%未満,Ti:0.20重
量%未満の組成をもち、必要とする耐摩耗性を確保する
ため多量のSiが添加されている。しかし、Si含有量
の増加に伴って、アルミニウム合金の液相線温度が高く
なる。
【0004】その結果、通常の合金よりもかなり高い温
度で溶解,鋳造することが必要となり、ライニング耐火
物として高価なものが要求されることは勿論、炉の寿命
低下,燃料消費量の増加,ダイキャスト金型等の寿命低
下が問題となる。また、初晶Siの分布が不均質にな
り、ヒケ巣等の鋳造欠陥が発生し易い。
【0005】このA390系アルミニウム合金の欠点を
解消するため、特開昭50−64107号公報では、S
i含有量を13.5〜16.0重量%と低めに設定して
鋳造性を確保すると共に、Cu,Mg,Zn等の添加に
よって高度及び耐摩耗性を向上させることが紹介されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、A390系ア
ルミニウム合金の他の欠点である初晶Siの不均一分布
は、前掲公報の合金設計によっても未解決のままであ
る。そのため、依然として鋳造欠陥等が生じ易い材料と
して扱われている。また、不均一に分布した初晶Si
は、特に急冷効果を受ける部分と徐冷される部分との間
でアルミニウム合金鋳物の性質に変動をきたし、材質に
対する信頼性を欠く原因となる。
【0007】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、Si含有量を14.0〜16.0
重量%に設定した合金系においてCu,Mg,Mn,C
r,Ti,P,Fe等の配合割合を特定することによっ
て、微細な初晶Siの均一分散を図り、耐摩耗性に優れ
鋳造欠陥のないアルミニウム鋳造合金を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアルミニウム鋳
造合金は、その目的を達成するため、Si:14.0〜
16.0重量%,Cu:2.0〜5.0重量%,Mg:
0.1〜1.0重量%,Mn:0.3〜0.8重量%,
Cr:0.1〜0.3重量%,Ti:0.05〜0.2
0重量%,P:0.003〜0.05重量%,Fe:
1.5重量%以下を含有し、Ca含有量が0.005重
量%未満に規制され、且つ平均粒径10〜50μmの初
晶Siが均一に分散した組織をもっていることを特徴と
する。
【0009】また、このアルミニウム鋳造合金は、更に
B:0.0001〜0.01重量%及びNi:0.3〜
3.0重量%の1種又は2種を含有することができる。
【0010】
【作 用】本発明者等は、耐摩耗性,機械的性質,物理
的性質,切削性,鋳造性等にSi,Cu,Mg,Mn,
Cr等の合金元素が与える影響について詳細に検討し
た。その結果、A390合金の下限である16重量%以
下にSi含有量を下げても、初晶Siが微細で且つ均一
に分散している限り、耐摩耗性の確保が図られることを
見出した。
【0011】すなわち、本発明のアルミニウム鋳造合金
においては、A390系合金に比較してSi含有量を1
6.0重量%以下と低めに設定しているので、溶解性及
び鋳造性が大幅に改善され、操業が容易になる。そし
て、シリンダーブロック等の耐摩耗部品に要求される切
削性,溶解性,鋳造性等に関するA390系合金の問題
点を、Siを始めとする合金元素の含有量の調整,マト
リックスの強化等によって、耐摩耗性の低下を伴うこと
なく解消したものである。
【0012】初晶Siの微細化及び均一分散には、特に
Crの添加が有効である。Crは、初晶Si中に混在す
る元素である。Crの混在によって初晶Siの比重が大
きくなり、鋳造中におけるSiの浮上が抑制されるもの
と推察される。併せて、微細なAl−Cr系化合物が晶
出し、これによっても耐摩耗性が向上する。また、初晶
Siの微細化には、所定量のP含有も効果がある。
【0013】以下、各合金元素の含有量及び作用等につ
いて説明する。Si:耐摩耗性及び弾性係数を向上させ
る上で、重要な元素である。しかし、Si含有量が1
6.0重量%を超えると、合金の液相線温度が上昇して
溶解性,鋳造性等が悪くなると共に、初晶Siの分散が
不均一になり易い。他方、14.0重量%未満のSi含
有量では、耐摩耗性が不足する。そこで、本発明におい
ては、Si含有量を14.0〜16.0重量%の範囲に
規定した。
【0014】また、Si含有量が16.0重量%以下に
なると、アルミニウム合金の切削性が急激に向上する。
その結果、摩耗に起因した工具寿命の低下がなくなり切
削コストの大幅な低減が可能となる。
【0015】Cu:マトリックスを強化する作用を呈
し、これによって耐摩耗性が向上する。このような作用
を得るためには、2.0重量%以上のCuを含有させる
ことが必要である。しかし、Cu含有量が5.0重量%
を超えると、ヒケ巣の発生が多くなる。
【0016】Mg:硬度,耐摩耗性,機械的強度等を上
昇させる上で有効な合金元素であり、0.1重量%以上
のMg含有でこれらの作用が得られる。しかし、1.0
重量%を超えてMgを含有させると、靭性を低下させる
傾向が見られる。
【0017】Mn:マトリックスを強化し、機械的性質
を改善する合金元素である。Mn含有量が0.3重量%
未満になると、耐摩耗性が低下する傾向が見られる。他
方、0.8重量%を超えるMn含有量では、鋳造性が悪
くなり,逆に機械的性質の劣化を招く。
【0018】Cr:初晶Siを微細且つ均一に分散させ
る上で重要な合金元素であり、硬度,機械的性質の向上
にも有効に作用する。このような作用は、0.1重量%
以上のCr含有量で顕著となる。しかし、Cr含有量が
0.3重量%を超えると、鋳造性及び機械的性質が低下
する。また、多量のCr含有は、Al−Cr系晶出物を
粗大化させる原因ともなる。
【0019】Ti:機械的性質を向上させる作用を呈
し、組織を均一化させることにも有効である。これらの
作用を得るためには、0.05重量%以上のTiを含有
させることが必要である。しかし、0.20重量%を超
えるTi含有量では、逆に機械的性質の低下を招く。
【0020】P:Crと共に初晶Siを微細化し均一に
分散させる作用を呈する。この初晶Siに与える作用
は、0.003重量%以上のP含有量で確保される。し
かし、P含有量が0.05重量%を超えると、湯流れ等
の鋳造性が劣化する。そこで、本発明においては、0.
003〜0.05重量%の範囲にP含有量を設定した。
また、P含有量をこの範囲に維持するとき、溶湯の粘性
低下によって湯流れ性がよくなり、鋳造性の向上が図ら
れる。
【0021】Fe:溶製過程でアルミニウム合金に取り
込まれる不純物である。多量のFeが混入すると、特に
徐冷部,ホットスポット部等にAl−Fe系化合物,A
l−Fe−Mn−Si系化合物等が生成し、ミクロポロ
シティの発生原因となる。その結果、得られたアルミニ
ウム合金の靭性及び強度を低下させる。この欠点を防止
するため、本発明においては、Fe含有量を1.5重量
%以下に規定した。
【0022】ただし、アルミニウム合金をダイキャスト
鋳造に使用するとき、高温の合金が金型内面に焼き付く
ことを防止する上で、Feは有効な合金元素である。そ
こで、ダイキャスト鋳物として使用する場合には、0.
1重量%以上のFe含有量を確保することが好ましい。
【0023】Ca:Feと同様に、溶製過程でアルミニ
ウム合金に原料Siから混入する不純物である。Ca含
有量が0.005重量%を超えて多くなると、鋳造時に
内部ヒケが大きくなり、鋳造性の低下を招く。また、P
による初晶Si微細化作用を阻害する。そこで、本発明
においては、Ca含有量を0.005重量%以下に規定
した。
【0024】B:任意成分として添加されるBは、Ti
と共に結晶粒を微細化させることに寄与する。この作用
は、B含有量0.0001重量%でみられる。しかし、
多量のB含有は、アルミニウム合金の脆化を招くので、
上限を0.01重量%に設定した。
【0025】Ni:任意成分として添加されるNiは、
高温強度を向上し、硬度,耐摩耗性を改善する上で有効
な合金元素である。これらの作用は、Ni含有量0.3
重量%以上でみられる。しかし、高価なNiを多量に含
有させることは、アルミニウム合金のコストを上昇させ
るので好ましくない。また、Ni含有量の増加に伴い、
耐食性の低下もみられる。そこで、本発明においては、
Ni含有量の上限を3.0重量%に規定し、Niの作用
をMnで置換或いは補完する。
【0026】初晶Siの粒径:耐摩耗性,切削性及び鋳
造性を確保するため、初晶Siの平均粒径を10〜50
μmの範囲に調整することが必要である。初晶Siの平
均粒径が10μm未満の場合に、耐摩耗性を向上させる
初晶Siの効果が小さくなる。逆に、初晶Siの平均粒
径が50μmを超えると、大きな初晶Siが存在するこ
とから、カジリ現象や機械的性質,切削性等の低下がみ
られる。
【0027】このように合金設計された本発明のアルミ
ニウム鋳造合金は、金型重力鋳造,低圧鋳造,砂型鋳
造,ダイキャスト,溶湯鍛造等で目標とする鋳物に製造
することができる。また、T5,T6 等の熱処理を施すこ
とも可能である。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって、本発明を具体的に説
明する。表1に示した成分・組成のアルミニウム合金を
溶製し、温度350℃に保持した舟金型を使用して鋳造
した。得られた鋳物を旋盤で切削し、その切削性を調査
した。また、耐摩耗性,溶解性,鋳造性,機械的性質等
を調べ、これらを表2にまとめて示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】耐摩耗性は、フリクトロン式摩擦摩耗試験
機を使用し、摩擦速度を0.238m/秒,摩擦距離を
6000m,摩擦荷重を160kg,相手材を硬質クロ
ムめっきしたSK−4鋼とした摩耗条件で調べた。そし
て、摩耗量が0〜100mgのものを◎,100〜30
0mgのものを○,300〜500mgのものを△,5
00mg以上のものを×として相対評価し、表2に示し
た。
【0032】表2から明らかなように、本発明で規定す
る範囲でSi,Cu,Mn,Cr等を含有する合金にあ
っては、何れも摩耗量が100mg以下の優れた耐摩耗
性を呈していることが判る。これに対し、たとえば試験
番号11及び13の合金にあっては、Si含有量がそれ
ぞれ13.0重量%及び12.0重量%と低いため、初
晶Siの晶出量が少なく、耐摩耗性が悪くなっている。
【0033】切削性試験は、超硬工具を使用し、切削速
度を200m/分,400m/分及び600m/分の3
段階、送り速度を0.05mm/回転,0.1mm/回
転及び0.2mm/回転の3段階、切込み量を0.5m
m,1.0mm及び2.0mmの3段階とした条件下で
行った。そして、切削長さが5000mに達したときの
切削工具の逃げ面の摩耗幅,切削抵抗及び仕上げ面粗さ
について調べ、表3に掲げた基準で4段階評価した。
【0034】
【表3】
【0035】各試験項目についての評価点を合算し、合
計評価点が4点以下のものを◎,5〜7点のものを○,
8〜10点のものを△,10点を超えるものを×として
相対評価した。
【0036】表2から明らかなように、Si,Cu,M
n,Cr等の合金成分が本発明で規定されている範囲に
ある場合、何れも良好な切削性が得られている。一般的
にみて、切削性は、Si含有量が高いものほど悪く、S
i含有量の低下に従って切削性が向上している。たとえ
ば、試験番号13の合金例では、Si含有量が12.0
重量%と低いことから、極めて優れた切削性が示されて
いる。
【0037】しかし、試験番号13の合金例は、初晶S
iの晶出がほとんど検出されず、耐摩耗性に劣ることは
前述した通りである。更に、硬質のCu,Mn,Cr系
化合物等の晶出量が少ないものほど、切削性に優れてい
ることが判る。
【0038】溶解性は、アルミニウム合金の液相線温度
を中心として、溶製時のガス吸収やライニング耐火物の
損傷等を取り込んで相対評価し、優れているものを◎,
良好なものを○,やや悪いものを△,悪いものを×とし
て表示した。一般的にみて、Si含有量が1重量%増加
すると、アルミニウム合金の液相線温度が約10℃上昇
する。また、Pも液相線温度を上昇させる元素であり、
P含有量が0.05重量%を超えるようになると溶湯の
粘性が上昇し、湯回り性が低下する。
【0039】鋳造性は、鋳造温度,初晶Siの粒径及び
分布,湯回り性等について、表4に示した評価基準で判
定した。なお、初晶Siの粒径及び分布は、温度200
℃に保持した塗布無しのJIS4号舟型を使用して鋳造
した試料の中心部断面を観察することによって調べた。
【0040】また、湯回り性は、300℃に保持した塗
布なしのクサビ金型を使用した鋳造によって調べた。こ
のクサビ金型は、図1及び図2に示す平断面で矩形状,
側断面で傾斜状のキャビティをもつものであった。そし
て、キャビティに広がった溶湯の面積を図1の矩形面積
で除した面積率で表した。この湯回り性が良好なもの
は、製品のエッジや刻印が明瞭なものとなる。
【0041】
【表4】
【0042】各試験項目についての評価点を合算し、合
計評価点が4点以下のものを◎,5〜7点のものを○,
8〜10点のものを△,10点を超えるものを×として
鋳造性を相対評価した。
【0043】表2に示されているように、Si,Fe,
P等の含有量が本発明で規定した範囲にある合金例で
は、良好な鋳造性が得られていることが判る。これに対
して、Si含有量が19.0重量%と多い試験番号14
の合金例では、鋳造可能な温度が780℃と高く、鋳造
性が悪くなっていた。そして、多数の鋳造欠陥が検出さ
れた。
【0044】以上の説明から明らかなように、本発明に
従ったアルミニウム合金は、耐摩耗性,切削性,溶解
性,鋳造性の何れにおいても優れた特性を呈している。
そのため、得られたアルミニウム合金鋳物は、シリンダ
ブロック,ピストン,コンプレッサ部品,変速機部品等
として、優れた特性を示す材質として使用される。ま
た、切削性が良好なことから、必要形状に仕上げる加工
も容易なものとなる。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、Si含有量を低下させて鋳造性を確保すると共に、
Cu,Mg,Mn,Cr,Ti,P等の合金成分を総合
的に規制することによって、耐摩耗性を損なうことな
く、溶解性,鋳造性,切削性等を改良している。そのた
め、溶解炉のライニング耐火物等に与える損傷を少なく
することができ、また金型の寿命も長くなる。しかも、
得られたアルミニウム合金鋳物を目標形状に機械切削す
るとき、切削工具の寿命も長くなる。このようにして、
シリンダブロック,ピストン,コンプレッサ部品,変速
機部品等として好適な材料が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例において湯回り性を判定すると
きに使用した舟金型のキャビティを示す平面図
【図2】 同キャビティの側面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北岡 山治 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 株式会社日軽技研内 (72)発明者 渡辺 靖彦 東京都港区三田3丁目13番12号 日本軽金 属株式会社内 (72)発明者 鞘師 守 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 神戸 洋史 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 渡辺 浩児 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:14.0〜16.0重量%,C
    u:2.0〜5.0重量%,Mg:0.1〜1.0重量
    %,Mn:0.3〜0.8重量%,Cr:0.1〜0.
    3重量%,Ti:0.05〜0.20重量%,P:0.
    003〜0.02重量%,Fe:1.5重量%以下を含
    有し、Ca含有量が0.005重量%未満に規制され、
    且つ平均粒径10〜50μmの初晶Siが均一に分散し
    た組織をもっていることを特徴とする耐摩耗性に優れた
    アルミニウム鋳造合金。
  2. 【請求項2】 Si:14.0〜16.0重量%,C
    u:2.0〜5.0重量%,Mg:0.1〜1.0重量
    %,Mn:0.3〜0.8重量%,Cr:0.1〜0.
    3重量%,Ti:0.05〜0.20重量%,P:0.
    003〜0.05重量%,Fe:1.5重量%以下,
    B:0.0001〜0.01重量%を含有し、Ca含有
    量が0.005重量%未満に規制され、且つ平均粒径1
    0〜50μmの初晶Siが均一に分散した組織をもって
    いることを特徴とする耐摩耗性に優れたアルミニウム鋳
    造合金。
  3. 【請求項3】 Si:14.0〜16.0重量%,C
    u:2.0〜5.0重量%,Mg:0.1〜1.0重量
    %,Mn:0.3〜0.8重量%,Cr:0.1〜0.
    3重量%,Ti:0.05〜0.20重量%,P:0.
    003〜0.05重量%,Fe:1.5重量%以下,N
    i:0.3〜3.0重量%を含有し、Ca含有量が0.
    005重量%未満に規制され、且つ平均粒径10〜50
    μmの初晶Siが均一に分散した組織をもっていること
    を特徴とする耐摩耗性に優れたアルミニウム鋳造合金。
JP3270209A 1991-09-20 1991-09-20 耐摩耗性に優れたアルミニウム鋳造合金 Expired - Lifetime JP2709663B2 (ja)

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