JPH057180B2 - - Google Patents
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- JPH057180B2 JPH057180B2 JP18453287A JP18453287A JPH057180B2 JP H057180 B2 JPH057180 B2 JP H057180B2 JP 18453287 A JP18453287 A JP 18453287A JP 18453287 A JP18453287 A JP 18453287A JP H057180 B2 JPH057180 B2 JP H057180B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/16—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
- F16G5/166—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、自動車の変速装置等に使用される高
負荷伝動用のVベルトの製造方法に関するもので
ある。
負荷伝動用のVベルトの製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術)
従来より、自動車あるいはコンバインやトラク
タ等の農業用機械等における変速装置は、歯車式
または流体式のものが一般に広く使用されている
が、近年、変速時の操作性の向上、燃費の向上等
を目的としてベルト式無段変速装置の開発が進め
られている。
タ等の農業用機械等における変速装置は、歯車式
または流体式のものが一般に広く使用されている
が、近年、変速時の操作性の向上、燃費の向上等
を目的としてベルト式無段変速装置の開発が進め
られている。
しかし、このベルト式無段変速装置に使用され
るベルトは極めて高いトルクの伝動能力を必要と
し、従来の一般的なゴム製のVベルトでは高い側
圧に耐えきれず、座屈変形を生じて使用すること
ができない。
るベルトは極めて高いトルクの伝動能力を必要と
し、従来の一般的なゴム製のVベルトでは高い側
圧に耐えきれず、座屈変形を生じて使用すること
ができない。
そこで、従来、斯かる要求を満足させるべく、
各種の高負荷伝動用ベルトが提案されている(例
えば特開昭46−4861号、特開昭55−27595号、特
開昭56−76745号、特開昭59−77147号、特開昭60
−49151号の各公報参照)。
各種の高負荷伝動用ベルトが提案されている(例
えば特開昭46−4861号、特開昭55−27595号、特
開昭56−76745号、特開昭59−77147号、特開昭60
−49151号の各公報参照)。
また、本出願人にあつては、特開昭60−49151
号公報に示されるように、この種の高負荷伝動用
Vベルトを提案している。すなわち、このもの
は、例えば第5図に示すように、基本的に、保形
層1′bの内部に複数の心線1′a,1′a,…
(心体)が平行に配置されて埋設されたゴム等か
らなる左右1対のエンドレスの張力帯1′,1′
と、左右側部に上記各張力帯1′を幅方向から着
脱可能に嵌装せしめる切欠き状の嵌合部2′a,
2′aを有する多数のブロツク2′,2′,…とか
らなり、各ブロツク2′の嵌合部2′a,2′aに
それぞれ張力帯1′,1′を嵌合せしめて該ブロツ
ク2′,2′,…をベルト長手方向に連続的に固定
したVベルトA′である。
号公報に示されるように、この種の高負荷伝動用
Vベルトを提案している。すなわち、このもの
は、例えば第5図に示すように、基本的に、保形
層1′bの内部に複数の心線1′a,1′a,…
(心体)が平行に配置されて埋設されたゴム等か
らなる左右1対のエンドレスの張力帯1′,1′
と、左右側部に上記各張力帯1′を幅方向から着
脱可能に嵌装せしめる切欠き状の嵌合部2′a,
2′aを有する多数のブロツク2′,2′,…とか
らなり、各ブロツク2′の嵌合部2′a,2′aに
それぞれ張力帯1′,1′を嵌合せしめて該ブロツ
ク2′,2′,…をベルト長手方向に連続的に固定
したVベルトA′である。
そして、この提案のVベルトA′においては、
各張力帯1′の上面に各ブロツク2′に対応してそ
の幅方向に延びる一定ピツチの凹溝1′c,1′
c,…を、下面に上記凹溝1′c,1′c…に対応
してその幅方向に延びる一定ピンチの凹溝1′d,
1′d,…をそれぞれ形成する一方、各ブロツク
2′の嵌合部2′a上壁面には上記張力帯1上面の
各凹溝1′cに嵌合する凸条2′bを、嵌合部2′
aの下壁面には張力帯1′下面の各凹溝1′cに嵌
合する凸条2′cをそれぞれ形成し、この各ブロ
ツク2′の凸条2′b,2′cをそれぞれ張力帯
1′の凹溝1′c,1′dに嵌合せしめて該ブロツ
ク2′,2′,…をベルト長手方向に係止して固定
するようになされている。
各張力帯1′の上面に各ブロツク2′に対応してそ
の幅方向に延びる一定ピツチの凹溝1′c,1′
c,…を、下面に上記凹溝1′c,1′c…に対応
してその幅方向に延びる一定ピンチの凹溝1′d,
1′d,…をそれぞれ形成する一方、各ブロツク
2′の嵌合部2′a上壁面には上記張力帯1上面の
各凹溝1′cに嵌合する凸条2′bを、嵌合部2′
aの下壁面には張力帯1′下面の各凹溝1′cに嵌
合する凸条2′cをそれぞれ形成し、この各ブロ
ツク2′の凸条2′b,2′cをそれぞれ張力帯
1′の凹溝1′c,1′dに嵌合せしめて該ブロツ
ク2′,2′,…をベルト長手方向に係止して固定
するようになされている。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで、このものでは、各張力帯1′におけ
る上下面の凹溝1′c,1′dに各ブロツク2′が
係止されていて、該各張力帯1′の保形層1′bの
弾性によつてブロツク2′が保持されているもの
の、各ブロツク2′における嵌合部2′a上下側の
ビーム2′d,2′eと該嵌合部2′aに嵌合され
る張力帯1′とは非接着状態である。このため、
ベルトA′がプーリ(図示せず)に沿つて所定の
曲率半径に曲げられたり、動力伝達のためにベル
ト長手方向に剪断力が発生したりした場合には、
各ブロツク2′と張力帯1′との接触面で界面の位
相差つまりすべりが生じる。とりわけ、高速伝動
時には、このすべりによる発熱量が大きく、ベル
トの寿命低下を招きやすい。
る上下面の凹溝1′c,1′dに各ブロツク2′が
係止されていて、該各張力帯1′の保形層1′bの
弾性によつてブロツク2′が保持されているもの
の、各ブロツク2′における嵌合部2′a上下側の
ビーム2′d,2′eと該嵌合部2′aに嵌合され
る張力帯1′とは非接着状態である。このため、
ベルトA′がプーリ(図示せず)に沿つて所定の
曲率半径に曲げられたり、動力伝達のためにベル
ト長手方向に剪断力が発生したりした場合には、
各ブロツク2′と張力帯1′との接触面で界面の位
相差つまりすべりが生じる。とりわけ、高速伝動
時には、このすべりによる発熱量が大きく、ベル
トの寿命低下を招きやすい。
加えて、上記各ブロツク2′と張力帯1′との接
触面において、すべりによる摩擦熱が発生する
と、張力帯1′の保形層1′bが硬化ないし劣化し
て張力帯1′にその各凹溝1′c,1′dの底部か
らクラツクが生じ易くなり、このクラツクが各心
線1′aまで到達したときには、張力帯1′が切断
されてベルトA′が破損する虞れがある。従つて、
斯かる現象を考慮すると、さらに改良の余地があ
る。
触面において、すべりによる摩擦熱が発生する
と、張力帯1′の保形層1′bが硬化ないし劣化し
て張力帯1′にその各凹溝1′c,1′dの底部か
らクラツクが生じ易くなり、このクラツクが各心
線1′aまで到達したときには、張力帯1′が切断
されてベルトA′が破損する虞れがある。従つて、
斯かる現象を考慮すると、さらに改良の余地があ
る。
尚、上記摩擦熱の発生による張力帯1′のクラ
ツク発生開始部位つまり初期にクラツクが発生す
るのは、各張力帯1′の幅方向中央位置であるこ
とが実験上明らかにされている。
ツク発生開始部位つまり初期にクラツクが発生す
るのは、各張力帯1′の幅方向中央位置であるこ
とが実験上明らかにされている。
本発明の本来の目的は、上記した張力帯を心線
を有するエンドレスの平ベルトからなるものと
し、その1対の張力帯に多数のブロツクを、ベル
ト幅方向中間部でブロツク保持部により一体的に
接着してベルト長手方向に連続的に固定保持し、
上記ブロツク保持部の張力帯と反対側面にベルト
幅方向に延びる凹溝状コグ部を形成するととも
に、各ブロツクの左右側部における嵌合部下壁面
の曲率半径を、ベルトが最小曲率半径に曲げられ
たときの張力帯の曲率半径に設定することによ
り、各ブロツクと張力帯との接触面におけるすべ
り現象を抑制して、それに伴う摩擦熱を低減する
とともに、張力帯のクラツク発生要因を排除する
ようにし、よつてVベルトの高速伝動時の耐久性
を向上させてその高寿命化を図ることにある。
を有するエンドレスの平ベルトからなるものと
し、その1対の張力帯に多数のブロツクを、ベル
ト幅方向中間部でブロツク保持部により一体的に
接着してベルト長手方向に連続的に固定保持し、
上記ブロツク保持部の張力帯と反対側面にベルト
幅方向に延びる凹溝状コグ部を形成するととも
に、各ブロツクの左右側部における嵌合部下壁面
の曲率半径を、ベルトが最小曲率半径に曲げられ
たときの張力帯の曲率半径に設定することによ
り、各ブロツクと張力帯との接触面におけるすべ
り現象を抑制して、それに伴う摩擦熱を低減する
とともに、張力帯のクラツク発生要因を排除する
ようにし、よつてVベルトの高速伝動時の耐久性
を向上させてその高寿命化を図ることにある。
ところが、その場合、上記Vベルトの提供を確
実に実現するためには、平ベルトからなる張力帯
と各ブロツクをブロツク保持部によつて接着でき
るようにすることが前提要件であり、実際にその
方法を確立しておくことが望まれる。
実に実現するためには、平ベルトからなる張力帯
と各ブロツクをブロツク保持部によつて接着でき
るようにすることが前提要件であり、実際にその
方法を確立しておくことが望まれる。
このため、本発明の目的は、さらに、上記の各
ブロツクを張力帯に接着するためのブロツク保持
部を所定の方法によつて形成できるようにして、
Vベルトの提供を確実に実現し得るようにするこ
とにある。
ブロツクを張力帯に接着するためのブロツク保持
部を所定の方法によつて形成できるようにして、
Vベルトの提供を確実に実現し得るようにするこ
とにある。
(問題点を解決するための手段)
この問題を解決するために、本発明の解決手段
は、多数のブロツクをベルト長手方向に順に配置
する場合に、その隣接するブロツク間に間隙をあ
けておき、その間隙を介して接着用の樹脂等を流
し込むことにより、ブロツク保持部を形成するも
のである。
は、多数のブロツクをベルト長手方向に順に配置
する場合に、その隣接するブロツク間に間隙をあ
けておき、その間隙を介して接着用の樹脂等を流
し込むことにより、ブロツク保持部を形成するも
のである。
具体的には、本発明方法は、上記の如く、心線
が埋設されたエンドレスの平ベルトからなる1対
の張力帯と、各々左右側部に上記各張力帯をその
幅方向から嵌装せしめる1対の切欠き状の嵌合部
を設けられ、かつ左右側面にプーリの溝面に摺接
する摺接部を有する多数のブロツクと、該隣り合
うブロツク間に配設され、各ブロツクを上記摺接
部を除いた左右中間部で上記張力帯の上下面に接
着固定するブロツク保持部とを備えてなり、各ブ
ロツクが上記ブロツク部により各張力帯に接着さ
れてベルト長手方向に固定されてなるVベルトを
製造する方法である。
が埋設されたエンドレスの平ベルトからなる1対
の張力帯と、各々左右側部に上記各張力帯をその
幅方向から嵌装せしめる1対の切欠き状の嵌合部
を設けられ、かつ左右側面にプーリの溝面に摺接
する摺接部を有する多数のブロツクと、該隣り合
うブロツク間に配設され、各ブロツクを上記摺接
部を除いた左右中間部で上記張力帯の上下面に接
着固定するブロツク保持部とを備えてなり、各ブ
ロツクが上記ブロツク部により各張力帯に接着さ
れてベルト長手方向に固定されてなるVベルトを
製造する方法である。
そして、その特徴として、先ず、上記多数のブ
ロツクを順に直列に配置して、その各ブロツクの
左右の嵌合部にそれぞれ上記1対の張力帯をその
幅方向から嵌装する。
ロツクを順に直列に配置して、その各ブロツクの
左右の嵌合部にそれぞれ上記1対の張力帯をその
幅方向から嵌装する。
次いで、上記隣り合うブロツク間の上下の各間
隙を通して、インジエクシヨンまたは圧縮成型法
により上記ブロツク保持部を形成する工程順序と
する。
隙を通して、インジエクシヨンまたは圧縮成型法
により上記ブロツク保持部を形成する工程順序と
する。
(作用)
この構成により、本発明では、Vベルトを製造
する場合、順に直列に配置された多数のブロツク
の左右の嵌合部にそれぞれ上記1対の張力帯をそ
の幅方向から嵌装した状態において、その隣り合
うブロツク間の上下の各間隙を通して、インジエ
クシヨンまたは圧縮成型法により上記ブロツク保
持部を形成するため、各ブロツクと張力帯とを接
着するためのブロツク保持部の形成を確立でき、
よつて、Vベルトの提供を確実に実現することが
できることになる。
する場合、順に直列に配置された多数のブロツク
の左右の嵌合部にそれぞれ上記1対の張力帯をそ
の幅方向から嵌装した状態において、その隣り合
うブロツク間の上下の各間隙を通して、インジエ
クシヨンまたは圧縮成型法により上記ブロツク保
持部を形成するため、各ブロツクと張力帯とを接
着するためのブロツク保持部の形成を確立でき、
よつて、Vベルトの提供を確実に実現することが
できることになる。
(実施例)
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
予め、本発明方法の実施例により製造しようと
するVベルトの構成について第3図および第4図
に基づき説明する。尚、このVベルトの基本的な
構成は第5図により説明したものと同様であるの
で、その第5図と同じ部分については同じ符号を
使用する。
するVベルトの構成について第3図および第4図
に基づき説明する。尚、このVベルトの基本的な
構成は第5図により説明したものと同様であるの
で、その第5図と同じ部分については同じ符号を
使用する。
すなわち、上記VベルトAは、基本的に、ゴ
ム、ウレタンゴム等の保形層1bの内部に心線1
a,1a,…が埋設された1対のエンドレスの平
ベルトからなる張力帯1,1と、各々左右側部に
上記各張力帯1を幅方向から嵌装せしめる切欠き
状の嵌合部2a,2aを有する多数のブロツク
2,2,…と、上記隣り合うブロツク2,2間に
配設され、各ブロツク2をその左右中間部で上記
張力帯1の上下面に一体的に接着固定するブロツ
ク保持部5,5,…とを備えてなり、各ブロツク
2の左右の嵌合部2a,2aにそれぞれ張力帯
1,1を嵌合せしめることにより、各ブロツク2
がベルト長手方向に固定されている。
ム、ウレタンゴム等の保形層1bの内部に心線1
a,1a,…が埋設された1対のエンドレスの平
ベルトからなる張力帯1,1と、各々左右側部に
上記各張力帯1を幅方向から嵌装せしめる切欠き
状の嵌合部2a,2aを有する多数のブロツク
2,2,…と、上記隣り合うブロツク2,2間に
配設され、各ブロツク2をその左右中間部で上記
張力帯1の上下面に一体的に接着固定するブロツ
ク保持部5,5,…とを備えてなり、各ブロツク
2の左右の嵌合部2a,2aにそれぞれ張力帯
1,1を嵌合せしめることにより、各ブロツク2
がベルト長手方向に固定されている。
上記各ブロツク2は、左右側部に中間位置の本
体3aよりも幅広の1対のフランジ部3b,3b
を有し、かつ該両フランジ部3b,3bがベルト
下方向に向かつて集束するようにテーパ状に傾斜
した略台形板状の補強部材3と、該補強部材3の
各フランジ部3bと同じ大きさに設定されて、該
左右両側のフランジ部3b,3b側面にそれぞれ
一体接合された1対の摺接部材4,4とからな
り、上記補強部材3の各フランジ部3bと、該フ
ランジ部3bに接合された摺接部材4とにより、
他の部分よりも幅広い摺接部が構成される。
体3aよりも幅広の1対のフランジ部3b,3b
を有し、かつ該両フランジ部3b,3bがベルト
下方向に向かつて集束するようにテーパ状に傾斜
した略台形板状の補強部材3と、該補強部材3の
各フランジ部3bと同じ大きさに設定されて、該
左右両側のフランジ部3b,3b側面にそれぞれ
一体接合された1対の摺接部材4,4とからな
り、上記補強部材3の各フランジ部3bと、該フ
ランジ部3bに接合された摺接部材4とにより、
他の部分よりも幅広い摺接部が構成される。
上記補強部材3は、VベルトAが巻き掛けられ
るVプーリ(図示せず)からベルト幅方向に加え
られる推力およびベルト張力によりVプーリ中心
方向への押付け力を分担するものであり、その材
料として鉄、アルミニウム合金、高強度プラスチ
ツク等の高剛性材料で構成される。一方、各摺接
部材4は、VプーリAのベルト溝面とベルト左右
側面との間で力の授受を分担するものであり、耐
磨耗性、低騒音性に優れかつプーリのベルト溝面
との摩擦係数が調整されたゴム、プラスチツク等
で構成される。
るVプーリ(図示せず)からベルト幅方向に加え
られる推力およびベルト張力によりVプーリ中心
方向への押付け力を分担するものであり、その材
料として鉄、アルミニウム合金、高強度プラスチ
ツク等の高剛性材料で構成される。一方、各摺接
部材4は、VプーリAのベルト溝面とベルト左右
側面との間で力の授受を分担するものであり、耐
磨耗性、低騒音性に優れかつプーリのベルト溝面
との摩擦係数が調整されたゴム、プラスチツク等
で構成される。
また、上記各ブロツク保持部5は、各ブロツク
2をその補強部材3における左右のフランジ部3
b,3bおよびその外面の上記摺接部材4,4を
除いた、補強部材3の本体3aにおいて左右の張
力帯1,1の上面および下面に接着固定するもの
であり、例えばゴム、ウレタンゴム、樹脂等から
なる。そして、この各ブロツク保持部5は、張力
帯1,1よりも上側に位置する上側部5aと下側
に位置する下側部5bとを備え、この上下両側部
5a,5bは左右の張力帯1,1間を上下方向に
延びる連結部5cにより一体に結合されている。
また、上記各ブロツク保持部5には、その張力帯
1と反対側の面、つまり上側部5aにあつては上
面に、下側部5bにあつて下面にそれぞれベルト
幅方向に延びる凹溝状のコグ部5d,5eが形成
されている。
2をその補強部材3における左右のフランジ部3
b,3bおよびその外面の上記摺接部材4,4を
除いた、補強部材3の本体3aにおいて左右の張
力帯1,1の上面および下面に接着固定するもの
であり、例えばゴム、ウレタンゴム、樹脂等から
なる。そして、この各ブロツク保持部5は、張力
帯1,1よりも上側に位置する上側部5aと下側
に位置する下側部5bとを備え、この上下両側部
5a,5bは左右の張力帯1,1間を上下方向に
延びる連結部5cにより一体に結合されている。
また、上記各ブロツク保持部5には、その張力帯
1と反対側の面、つまり上側部5aにあつては上
面に、下側部5bにあつて下面にそれぞれベルト
幅方向に延びる凹溝状のコグ部5d,5eが形成
されている。
さらに、上記各ブロツク2の各嵌合部2a下壁
面において、その各張力帯1下面に接着されてい
ない、補強部材3のフランジ部材3bないしそれ
に連続する摺接部材4に相当する部分のベルト長
手方向の曲率半径rは、VベルトAが最小曲率半
径に曲げられたときの各張力帯1の曲率半径に対
応するように設定されている。以上により、Vベ
ルトAが構成されている。
面において、その各張力帯1下面に接着されてい
ない、補強部材3のフランジ部材3bないしそれ
に連続する摺接部材4に相当する部分のベルト長
手方向の曲率半径rは、VベルトAが最小曲率半
径に曲げられたときの各張力帯1の曲率半径に対
応するように設定されている。以上により、Vベ
ルトAが構成されている。
以下、本発明方法の実施例について具体的に説
明する。
明する。
(1) 先ず、第1図に示すように、VベルトAの構
成要素としての多数のブロツク2,2,…と、
エンドレスの平ベルトからなる1対の張力帯
1,1とを用意し、図示の如く、上記多数のブ
ロツク2,2,…を同じ姿勢に保つて順に直列
に配置する。このように多数のブロツク2,
2,…を並べて配置したときには、その隣り合
うブロツク2,2の補強部材3,3の中間部
間、つまりその本体3a,3a間に間隙Gが形
成される。
成要素としての多数のブロツク2,2,…と、
エンドレスの平ベルトからなる1対の張力帯
1,1とを用意し、図示の如く、上記多数のブ
ロツク2,2,…を同じ姿勢に保つて順に直列
に配置する。このように多数のブロツク2,
2,…を並べて配置したときには、その隣り合
うブロツク2,2の補強部材3,3の中間部
間、つまりその本体3a,3a間に間隙Gが形
成される。
(2) 次いで、上記の状態を保つたまま、第2図に
示すように、上記各ブロツク2の左右の嵌合部
2a,2aにそれぞれ上記1対の張力帯1,1
をその幅方向から嵌装する。尚、この状態で
は、各ブロツク2と張力帯1,1とは固定され
ておらず、単に係止された状態にある。
示すように、上記各ブロツク2の左右の嵌合部
2a,2aにそれぞれ上記1対の張力帯1,1
をその幅方向から嵌装する。尚、この状態で
は、各ブロツク2と張力帯1,1とは固定され
ておらず、単に係止された状態にある。
(3) この後、インジエクシヨンまたは圧縮成型法
により、上記隣り合うブロツク2,2の補強部
材本体3a,3a間に形成された各間隙Gを通
して接着用の樹脂やゴム等を流し込んで、ブロ
ツク保持部5を形成し、このブロツク保持部5
により上記各ブロツク2を張力帯1,1に接着
する。以上の工程を経て第3図および第4図に
示す如くVベルトAが製造される。
により、上記隣り合うブロツク2,2の補強部
材本体3a,3a間に形成された各間隙Gを通
して接着用の樹脂やゴム等を流し込んで、ブロ
ツク保持部5を形成し、このブロツク保持部5
により上記各ブロツク2を張力帯1,1に接着
する。以上の工程を経て第3図および第4図に
示す如くVベルトAが製造される。
このようにして得られたVベルトAは以下に説
明するような効果を有する。すなわち、各ブロツ
ク2の補強部材3におけるフランジ部3b,3b
以外の本体3aが張力帯1,1に対しベルトAの
中央部において各ブロツク保持部5により一体的
に接着固定されており、しかも、上記各ブロツク
保持部5にはベルト幅方向に延びる凹溝状のコグ
部5d,5eが形成されているので、プーリのベ
ルト溝に沿つてVベルトAが折り曲げられたとし
ても、上記ブロツク保持部5のコグ部5d,5e
が弾性変形するのみであり、ベルトAの中央部に
おける上記各ブロツク2と各張力帯1との界面で
のすべりは発生しない。このため、各ブロツク
2、張力帯1、ブロツク保持部5間の摩擦による
発熱を抑制することができる。
明するような効果を有する。すなわち、各ブロツ
ク2の補強部材3におけるフランジ部3b,3b
以外の本体3aが張力帯1,1に対しベルトAの
中央部において各ブロツク保持部5により一体的
に接着固定されており、しかも、上記各ブロツク
保持部5にはベルト幅方向に延びる凹溝状のコグ
部5d,5eが形成されているので、プーリのベ
ルト溝に沿つてVベルトAが折り曲げられたとし
ても、上記ブロツク保持部5のコグ部5d,5e
が弾性変形するのみであり、ベルトAの中央部に
おける上記各ブロツク2と各張力帯1との界面で
のすべりは発生しない。このため、各ブロツク
2、張力帯1、ブロツク保持部5間の摩擦による
発熱を抑制することができる。
また、ベルトAの左右側面部においては、各ロ
ツク2の補強部材3における各フランジ部3bな
いし摺接部材4は張力帯1に接着固定されていな
いので、両者の界面ですべりが生じる。しかし、
その部分はベルトAの左右側部であるので、放熱
効果が大きく、しかもその部分にはブロツク保持
部5が配置されていないので、クラツク開始点と
してコグ底部もなく、よつてクラツクの発生を抑
制することができる。
ツク2の補強部材3における各フランジ部3bな
いし摺接部材4は張力帯1に接着固定されていな
いので、両者の界面ですべりが生じる。しかし、
その部分はベルトAの左右側部であるので、放熱
効果が大きく、しかもその部分にはブロツク保持
部5が配置されていないので、クラツク開始点と
してコグ底部もなく、よつてクラツクの発生を抑
制することができる。
さらに、上記各ブロツク2の各嵌合部2a下壁
面において、張力帯1下面に接着されていない補
強部材3の各フランジ部3bないし摺接部材4に
相当する部分の曲率半径rが、ベルトAが最小曲
率半径に曲げられたときの張力帯1の曲率半径に
設定されているため、各張力帯1における張力に
よるべルト下側方向(プーリ中心方向)への荷重
を上記各ブロツク2の下側部上面で均等に受け
得、ベルトAの長手方向の張力分布を均一にする
ことができる。このため、張力帯1の心線1aに
局所的な応力集中や歪み変形が生じるのを抑え
て、張力帯1でのクラツクの発生をより一層有効
に抑制することができる。よつて、以上の如き、
各ブロツク2と張力帯1との界面でのすべりによ
る発熱の抑制および張力帯1でのクラツク発生の
困難化により、VベルトAの高速耐久性を高め
て、その寿命を向上させることができる。
面において、張力帯1下面に接着されていない補
強部材3の各フランジ部3bないし摺接部材4に
相当する部分の曲率半径rが、ベルトAが最小曲
率半径に曲げられたときの張力帯1の曲率半径に
設定されているため、各張力帯1における張力に
よるべルト下側方向(プーリ中心方向)への荷重
を上記各ブロツク2の下側部上面で均等に受け
得、ベルトAの長手方向の張力分布を均一にする
ことができる。このため、張力帯1の心線1aに
局所的な応力集中や歪み変形が生じるのを抑え
て、張力帯1でのクラツクの発生をより一層有効
に抑制することができる。よつて、以上の如き、
各ブロツク2と張力帯1との界面でのすべりによ
る発熱の抑制および張力帯1でのクラツク発生の
困難化により、VベルトAの高速耐久性を高め
て、その寿命を向上させることができる。
また、各ブロツク2において補強部材3の各フ
ランジ部材3bないし摺接部材4により形成され
る左右側部が他の部分よりも幅広に形成されてい
ることから、各ブロツク2を張力帯1に接着固定
すべく、隣接するブロツク2,2の補強部材3,
3間に樹脂またはゴムを流し込んでブロツク保持
部5を形成するための間隙Gを確保しつつ、プー
リのベルト溝面に対する接触面積を全体として増
大させて、そのプーリベルト溝面との間で力の授
受を確実に行うことができる。
ランジ部材3bないし摺接部材4により形成され
る左右側部が他の部分よりも幅広に形成されてい
ることから、各ブロツク2を張力帯1に接着固定
すべく、隣接するブロツク2,2の補強部材3,
3間に樹脂またはゴムを流し込んでブロツク保持
部5を形成するための間隙Gを確保しつつ、プー
リのベルト溝面に対する接触面積を全体として増
大させて、そのプーリベルト溝面との間で力の授
受を確実に行うことができる。
したがつて、この実施例では、上記の如く、各
ブロツク2と張力帯1,1とを接着するためのブ
ロツク保持部5を確実に形成でき、よつて上記の
如き優れた高速耐久性を有する高寿命のVベルト
Aを確実に提供することができる。
ブロツク2と張力帯1,1とを接着するためのブ
ロツク保持部5を確実に形成でき、よつて上記の
如き優れた高速耐久性を有する高寿命のVベルト
Aを確実に提供することができる。
尚、上記実施例の張力帯1として使用する平ベ
ルトの上下面(保形層1bの表面側)に帆布層を
形成してもよい。その場合、その帆布層による補
強効果によつて張力帯1のクラツクの発生をより
一層確実に防止することが可能となる。
ルトの上下面(保形層1bの表面側)に帆布層を
形成してもよい。その場合、その帆布層による補
強効果によつて張力帯1のクラツクの発生をより
一層確実に防止することが可能となる。
(発明の効果)
以上説明したように、本発明によると、心線を
有するエンドレスの平ベルトからなる1対の張力
帯に多数のブロツクを、ベルト幅方向中間部でブ
ロツク保持部により一体的に接着してベルト長手
方向に連続的に固定保持してなるVベルトを製造
する場合、順に配置された多数のブロツクの左右
の嵌合部にそれぞれ上記1対の張力体をその幅方
向から嵌装し、その状態において上記隣り合うブ
ロツク間の上下の各間隙を通して、インジエクシ
ヨンまたは圧縮成型法により上記ブロツク保持部
を形成することにより、各ブロツクと張力帯とを
接着するためのブロツク保持部を確実に形成でき
る。よつて、各ブロツクと張力帯との界面でのす
べりによる発熱が抑制され、しかも各張力帯のベ
ルト長手方向の張力分布が均一となつてクラツク
が発生し難く、優れた高速耐久性を有する高寿命
のVベルトの提供を確実に実現することができる
ものである。
有するエンドレスの平ベルトからなる1対の張力
帯に多数のブロツクを、ベルト幅方向中間部でブ
ロツク保持部により一体的に接着してベルト長手
方向に連続的に固定保持してなるVベルトを製造
する場合、順に配置された多数のブロツクの左右
の嵌合部にそれぞれ上記1対の張力体をその幅方
向から嵌装し、その状態において上記隣り合うブ
ロツク間の上下の各間隙を通して、インジエクシ
ヨンまたは圧縮成型法により上記ブロツク保持部
を形成することにより、各ブロツクと張力帯とを
接着するためのブロツク保持部を確実に形成でき
る。よつて、各ブロツクと張力帯との界面でのす
べりによる発熱が抑制され、しかも各張力帯のベ
ルト長手方向の張力分布が均一となつてクラツク
が発生し難く、優れた高速耐久性を有する高寿命
のVベルトの提供を確実に実現することができる
ものである。
第1図〜第3図はそれぞれ本発明の実施例にお
ける各製造工程を示す斜視図、第4図は第3図の
−線断面図である。第5図は従来のVベルト
の斜視図である。 A……Vベルト、1……張力帯、1a……心
線、2……ブロツク、2a……嵌合部、3b……
フランジ部、4……摺接部材、5……ブロツク保
持部、5d,5e……コグ部、G……間隙、r…
…曲率半径。
ける各製造工程を示す斜視図、第4図は第3図の
−線断面図である。第5図は従来のVベルト
の斜視図である。 A……Vベルト、1……張力帯、1a……心
線、2……ブロツク、2a……嵌合部、3b……
フランジ部、4……摺接部材、5……ブロツク保
持部、5d,5e……コグ部、G……間隙、r…
…曲率半径。
Claims (1)
- 1 心線が埋設されたエンドレスの平ベルトから
なる1対の張力帯と、各々左右側部に上記各張力
帯をその幅方向から嵌装せしめる1対の切欠き状
の嵌合部を有するとともに、左右側面にプーリの
溝面に摺接する摺接部を有する多数のブロツク
と、該隣り合うブロツク間に配設され、各ブロツ
クを上記摺接部を除いた左右中間部で上記張力帯
の上下面に接着固定するブロツク保持部とを備
え、各ブロツクが上記ブロツク保持部により各張
力帯に接着されてベルト長手方向に固定されてな
るVベルトを製造する方法であつて、上記多数の
ブロツクを順に直列に配置して、その各ブロツク
の左右の嵌合部にそれぞれ上記1対の張力帯をそ
の幅方向から嵌装し、その後、上記隣り合うブロ
ツク間の上下の各間隙を通して、インジエクシヨ
ンまたは圧縮成型法により上記ブロツク保持部を
形成することを特徴とするVベルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18453287A JPS6427932A (en) | 1987-07-23 | 1987-07-23 | Manufacture of v-belt |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18453287A JPS6427932A (en) | 1987-07-23 | 1987-07-23 | Manufacture of v-belt |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6427932A JPS6427932A (en) | 1989-01-30 |
JPH057180B2 true JPH057180B2 (ja) | 1993-01-28 |
Family
ID=16154846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18453287A Granted JPS6427932A (en) | 1987-07-23 | 1987-07-23 | Manufacture of v-belt |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6427932A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0736739Y2 (ja) * | 1993-05-17 | 1995-08-23 | 大日化成工業株式会社 | 成形体付き無端ベルト及び無段変速機用伝動ベルト |
JP5302254B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2013-10-02 | 三ツ星ベルト株式会社 | ベルト |
-
1987
- 1987-07-23 JP JP18453287A patent/JPS6427932A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6427932A (en) | 1989-01-30 |
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