JPH0736739Y2 - 成形体付き無端ベルト及び無段変速機用伝動ベルト - Google Patents
成形体付き無端ベルト及び無段変速機用伝動ベルトInfo
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- JPH0736739Y2 JPH0736739Y2 JP1993031085U JP3108593U JPH0736739Y2 JP H0736739 Y2 JPH0736739 Y2 JP H0736739Y2 JP 1993031085 U JP1993031085 U JP 1993031085U JP 3108593 U JP3108593 U JP 3108593U JP H0736739 Y2 JPH0736739 Y2 JP H0736739Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、成形体付き無端ベルト
及び無段変速機用伝動ベルトに関するものである。
及び無段変速機用伝動ベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】無端ベルトの表面に周方向に所定間隔を
置いて多数の成形体を備えた成形体付き無端ベルトは、
無段変速機用、或いは搬送装置用として広く利用されて
いる。例えば、ベルト式の無段変速機は、図18及び図19
に示すように、駆動軸1 に駆動プーリー2 を固定すると
共に、従動軸3 側に一対の截頭円錐状の従動プーリー4
を間隔調整可能に設け、これら駆動プーリー2 と従動プ
ーリー4 間に伝動ベルト5 を巻き掛けている。
置いて多数の成形体を備えた成形体付き無端ベルトは、
無段変速機用、或いは搬送装置用として広く利用されて
いる。例えば、ベルト式の無段変速機は、図18及び図19
に示すように、駆動軸1 に駆動プーリー2 を固定すると
共に、従動軸3 側に一対の截頭円錐状の従動プーリー4
を間隔調整可能に設け、これら駆動プーリー2 と従動プ
ーリー4 間に伝動ベルト5 を巻き掛けている。
【0003】伝動ベルト5 は、図20及び図21に示すよう
に、内部に抗張体6 が周方向に埋め込まれ、かつ内外周
面に周方向に等間隔を置いて多数の突起部7,8 が一体形
成されたタイミングベルト等の無端ベルト9 を用い、そ
の各突起部7,8 に対応するように無端ベルト9 の内外周
に周方向に多数の内・外摩擦子10,11 を設けている。
に、内部に抗張体6 が周方向に埋め込まれ、かつ内外周
面に周方向に等間隔を置いて多数の突起部7,8 が一体形
成されたタイミングベルト等の無端ベルト9 を用い、そ
の各突起部7,8 に対応するように無端ベルト9 の内外周
に周方向に多数の内・外摩擦子10,11 を設けている。
【0004】内・外摩擦子10,11 は、無端ベルト9 の突
起部7,8 にその係合凹部12,13 が係合するように、無端
ベルト9 を内外両側から挟んだ状態でステープル14によ
り固着している。そして、内・外摩擦子10,11 のベルト
幅方向の両側に、一対の従動プーリー4 の円錐部分と一
致するようにテーパー状の傾斜摩擦面15,16 を設けてい
る。
起部7,8 にその係合凹部12,13 が係合するように、無端
ベルト9 を内外両側から挟んだ状態でステープル14によ
り固着している。そして、内・外摩擦子10,11 のベルト
幅方向の両側に、一対の従動プーリー4 の円錐部分と一
致するようにテーパー状の傾斜摩擦面15,16 を設けてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の伝動ベルト5
は、耐摩耗性に優れた合成樹脂材料により内・外摩擦子
10,11 を射出成形によって予め作って置き、これを無端
ベルト9 の各突起部7,8 に両側からセットした後、ステ
ープル14を挿入し加締めて固着するため、製造時の工程
数が非常に多くなり、作業能率が著しく低下する欠点が
ある。
は、耐摩耗性に優れた合成樹脂材料により内・外摩擦子
10,11 を射出成形によって予め作って置き、これを無端
ベルト9 の各突起部7,8 に両側からセットした後、ステ
ープル14を挿入し加締めて固着するため、製造時の工程
数が非常に多くなり、作業能率が著しく低下する欠点が
ある。
【0006】特に、無端ベルト9 の内外周面の多数の突
起部7,8 に内外両側から内・外摩擦子10,11 を順次セッ
トする作業は非常に煩わしく、作業能率の低下を招く大
きな要因になっている。また従来は、内・外摩擦子10,1
1 をステープル14で固定しているため、ステープル14の
損傷によって内・外摩擦子10,11 が脱落し易いという問
題もある。更に内・外摩擦子10,11 の両端部間には隙間
17があるため、両端の傾斜摩擦面15,16 の面積もそれだ
け小さくなり、傾斜摩擦面15,16 の摩耗が増大する欠点
もある。
起部7,8 に内外両側から内・外摩擦子10,11 を順次セッ
トする作業は非常に煩わしく、作業能率の低下を招く大
きな要因になっている。また従来は、内・外摩擦子10,1
1 をステープル14で固定しているため、ステープル14の
損傷によって内・外摩擦子10,11 が脱落し易いという問
題もある。更に内・外摩擦子10,11 の両端部間には隙間
17があるため、両端の傾斜摩擦面15,16 の面積もそれだ
け小さくなり、傾斜摩擦面15,16 の摩耗が増大する欠点
もある。
【0007】本考案は、このような従来の課題に鑑み、
容易かつ能率的に製造できる成形体付き無端ベルトを提
供すると共に、容易かつ能率的に製造でき、しかも摩擦
子の脱落及び摩耗を防止できる無段変速機用伝動ベルト
を提供することを目的とする。
容易かつ能率的に製造できる成形体付き無端ベルトを提
供すると共に、容易かつ能率的に製造でき、しかも摩擦
子の脱落及び摩耗を防止できる無段変速機用伝動ベルト
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係る成形体付き
無端ベルトは、無端ベルト21,38 に周方向に所定間隔を
置いて多数の係合部24,25,36,39,46,49 を形成し、この
係合部24,25,36,39,46,49 に合成樹脂製の成形体22,43,
48の被係合部26,27,37,40,47,50 が係合するように、無
端ベルト21,38 に周方向に所定間隔を置いて多数の成形
体22,43,48を射出成形により成形して固着したものであ
る。
無端ベルトは、無端ベルト21,38 に周方向に所定間隔を
置いて多数の係合部24,25,36,39,46,49 を形成し、この
係合部24,25,36,39,46,49 に合成樹脂製の成形体22,43,
48の被係合部26,27,37,40,47,50 が係合するように、無
端ベルト21,38 に周方向に所定間隔を置いて多数の成形
体22,43,48を射出成形により成形して固着したものであ
る。
【0009】本考案に係る無段変速機用伝動ベルトは、
無端ベルト21に周方向に所定間隔を置いて多数の係合部
24,25,36を形成し、ベルト幅方向の両端に傾斜摩擦面29
を有する合成樹脂製の摩擦子22の被係合部26,27,37が前
記係合部24,25,36に係合するように、無端ベルト21に周
方向に所定間を置いて多数の摩擦子22を射出成形により
成形し固着したものである。
無端ベルト21に周方向に所定間隔を置いて多数の係合部
24,25,36を形成し、ベルト幅方向の両端に傾斜摩擦面29
を有する合成樹脂製の摩擦子22の被係合部26,27,37が前
記係合部24,25,36に係合するように、無端ベルト21に周
方向に所定間を置いて多数の摩擦子22を射出成形により
成形し固着したものである。
【0010】
【作用】本考案に係る成形体付き無端ベルトを製造する
際には、無端ベルト21,38 の各係合部24,25,36,39,46,4
9 に合成樹脂製の成形体22,43,48の被係合部26,27,37,4
0,47,50 が係合するように、無端ベルト21,38 に周方向
に所定間隔を置いて多数の成形体22,43,48を射出成形に
より成形して固着する。従って、容易かつ能率的に成形
体付き無端ベルトを製造することが可能である。
際には、無端ベルト21,38 の各係合部24,25,36,39,46,4
9 に合成樹脂製の成形体22,43,48の被係合部26,27,37,4
0,47,50 が係合するように、無端ベルト21,38 に周方向
に所定間隔を置いて多数の成形体22,43,48を射出成形に
より成形して固着する。従って、容易かつ能率的に成形
体付き無端ベルトを製造することが可能である。
【0011】また本考案に係る無段変速機用伝動ベルト
を製造する際には、ベルト幅方向の両端に傾斜摩擦面29
を有する合成樹脂製の摩擦子22の被係合部26,27,37が無
端ベルト21の各係合部24,25,36に係合するように、無端
ベルト21に周方向に所定間を置いて多数の摩擦子22を射
出成形により成形し固着する。従って、この場合にも容
易かつ能率的に伝動ベルトを製造することが可能であ
る。
を製造する際には、ベルト幅方向の両端に傾斜摩擦面29
を有する合成樹脂製の摩擦子22の被係合部26,27,37が無
端ベルト21の各係合部24,25,36に係合するように、無端
ベルト21に周方向に所定間を置いて多数の摩擦子22を射
出成形により成形し固着する。従って、この場合にも容
易かつ能率的に伝動ベルトを製造することが可能であ
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図3は本考案の第1実施例を示し、無段
変速機用伝動ベルト20に採用したものである。この伝動
ベルト20は、図1及び図2に示すように、無端ベルト21
と、この無端ベルト21に周方向に等間隔を置いて射出成
形により成形し固着された多数の摩擦子22とから構成さ
れている。無端ベルト21は内部に抗張体23が周方向に埋
め込まれ、かつ内外周面に周方向に等間隔を置いて多数
の突起部(係合部)24,25 が一体に形成された合成樹脂
又はゴム製のタイミングベルト等が用いられている。
する。図1乃至図3は本考案の第1実施例を示し、無段
変速機用伝動ベルト20に採用したものである。この伝動
ベルト20は、図1及び図2に示すように、無端ベルト21
と、この無端ベルト21に周方向に等間隔を置いて射出成
形により成形し固着された多数の摩擦子22とから構成さ
れている。無端ベルト21は内部に抗張体23が周方向に埋
め込まれ、かつ内外周面に周方向に等間隔を置いて多数
の突起部(係合部)24,25 が一体に形成された合成樹脂
又はゴム製のタイミングベルト等が用いられている。
【0013】摩擦子22は耐摩耗性を有する合成樹脂製で
あって、無端ベルト21の各突起部24,25 に対応して、こ
の無端ベルト21を内外両側及び幅方向の両側の全周から
取り囲むように射出成形によって成形し固着されてい
る。従って、各摩擦子22には無端ベルト21の突起部24,2
5 に係合する係合凹部(被係合部)26,27 が形成されて
いる。各摩擦子22は内側が短くなるように側面視台形状
に構成されると共に、ベルト幅方向の両端に、一対の従
動プーリー28の円錐面28a に対応するようにテーパー状
の傾斜摩擦面29が形成されている。
あって、無端ベルト21の各突起部24,25 に対応して、こ
の無端ベルト21を内外両側及び幅方向の両側の全周から
取り囲むように射出成形によって成形し固着されてい
る。従って、各摩擦子22には無端ベルト21の突起部24,2
5 に係合する係合凹部(被係合部)26,27 が形成されて
いる。各摩擦子22は内側が短くなるように側面視台形状
に構成されると共に、ベルト幅方向の両端に、一対の従
動プーリー28の円錐面28a に対応するようにテーパー状
の傾斜摩擦面29が形成されている。
【0014】この伝動ベルト20は、次のようにして製造
する。先ず突起部24,25 を有する無端ベルト21を準備
し、これを図3に示すように射出成形装置30の一対の金
型31,32 間に装入する。金型31,32 は開閉自在であっ
て、これには各摩擦子27の形状に応じた成形室33,34 が
周方向に等間隔を置いて設けられている。なお、無端ベ
ルト20は金型31側に装入するようになっている。
する。先ず突起部24,25 を有する無端ベルト21を準備
し、これを図3に示すように射出成形装置30の一対の金
型31,32 間に装入する。金型31,32 は開閉自在であっ
て、これには各摩擦子27の形状に応じた成形室33,34 が
周方向に等間隔を置いて設けられている。なお、無端ベ
ルト20は金型31側に装入するようになっている。
【0015】次に金型31のゲート35から各成形室33,34
内に溶融状態の合成樹脂材料を射出して、無端ベルト21
の表面に各摩擦子22を成形する。この時に射出する合成
樹脂材料は高温で溶融状態にあるため、無端ベルト21側
の材料を適宜選択しておけば、溶融合成樹脂材料の熱に
よって無端ベルト21の表面部分が僅かに融けて、両者を
接触部分で融着させることもできる。その後、金型31を
開け、成形された伝動ベルト20を金型31から取り出す。
内に溶融状態の合成樹脂材料を射出して、無端ベルト21
の表面に各摩擦子22を成形する。この時に射出する合成
樹脂材料は高温で溶融状態にあるため、無端ベルト21側
の材料を適宜選択しておけば、溶融合成樹脂材料の熱に
よって無端ベルト21の表面部分が僅かに融けて、両者を
接触部分で融着させることもできる。その後、金型31を
開け、成形された伝動ベルト20を金型31から取り出す。
【0016】このように各摩擦子22を射出成形によって
無端ベルト21に成形すれば、従来に比べて伝動ベルト20
を容易かつ能率的に製造できる。また各摩擦子22は、無
端ベルト21の内外周の突起部24,25 に対応しており、こ
の突起部24,25 が摩擦子22の内部に収まるように形成さ
れているので、この突起部24,25 の形状に沿って係合凹
部26,27 が形成されることになる。
無端ベルト21に成形すれば、従来に比べて伝動ベルト20
を容易かつ能率的に製造できる。また各摩擦子22は、無
端ベルト21の内外周の突起部24,25 に対応しており、こ
の突起部24,25 が摩擦子22の内部に収まるように形成さ
れているので、この突起部24,25 の形状に沿って係合凹
部26,27 が形成されることになる。
【0017】従って、各摩擦子22を確実に無端ベルト21
に固着できる。しかも、各摩擦子22は無端ベルト21の内
外周から幅方向の両側にわたって一体に形成されている
ため、前述の突起部24,25 と係合凹部26,27 との係合と
相俟って無端ベルト21に更に確実に固着でき、大きなト
ルクの伝達にも十分耐えることができる。
に固着できる。しかも、各摩擦子22は無端ベルト21の内
外周から幅方向の両側にわたって一体に形成されている
ため、前述の突起部24,25 と係合凹部26,27 との係合と
相俟って無端ベルト21に更に確実に固着でき、大きなト
ルクの伝達にも十分耐えることができる。
【0018】更に各摩擦子22は無端ベルト21を幅方向両
側から取り囲んでおり、その両端に傾斜摩擦面29を設け
ているので、従動プーリー28と接触する面積が大にな
り、各摩擦子22の両端の摩耗を少なくできる。
側から取り囲んでおり、その両端に傾斜摩擦面29を設け
ているので、従動プーリー28と接触する面積が大にな
り、各摩擦子22の両端の摩耗を少なくできる。
【0019】図4及び図5は本考案の第2実施例を示
す。この伝動ベルト20は、内周側にのみ突起部24を有す
る無端ベルト21を用いたものである。各突起部24の両端
には係合凹部(係合部)36が設けられており、この係合
凹部36に摩擦子22の係合突起(被係合部)37が係合され
ている。この場合にも、第1実施例と同様の効果が得ら
れる。
す。この伝動ベルト20は、内周側にのみ突起部24を有す
る無端ベルト21を用いたものである。各突起部24の両端
には係合凹部(係合部)36が設けられており、この係合
凹部36に摩擦子22の係合突起(被係合部)37が係合され
ている。この場合にも、第1実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0020】図6及び図7は本考案の第3実施例を示
し、無端ベルト21の外周と各摩擦子22の外周とを面一状
にしたものである。図8及び図9は本考案の第4実施例
を示し、無端ベルト21の突起部24の両端側から外周側に
わたって摩擦子22を設け、無端ベルト21の内周はそのま
までタイミングベルトとして駆動プーリーに巻き掛ける
ようにしたものである。
し、無端ベルト21の外周と各摩擦子22の外周とを面一状
にしたものである。図8及び図9は本考案の第4実施例
を示し、無端ベルト21の突起部24の両端側から外周側に
わたって摩擦子22を設け、無端ベルト21の内周はそのま
までタイミングベルトとして駆動プーリーに巻き掛ける
ようにしたものである。
【0021】図10及び図11は本考案の第5実施例を示
し、この伝動ベルト20は平ベルト状の無端ベルト38を用
いたものである。即ち、無端ベルト38が平ベルトである
ため、幅方向の両端に係合凹部(係合部)39が設けら
れ、これに摩擦子22の係合突起(被係合部)40が係合し
ている。
し、この伝動ベルト20は平ベルト状の無端ベルト38を用
いたものである。即ち、無端ベルト38が平ベルトである
ため、幅方向の両端に係合凹部(係合部)39が設けら
れ、これに摩擦子22の係合突起(被係合部)40が係合し
ている。
【0022】図12は本考案の第6実施例を示し、第5実
施例とは逆に無端ベルト38の幅方向の両端に係合突起
(係合部)41を設け、これに摩擦子22の係合凹部(被係
合部)42が係合するようにしたものである。これら第5
及び第6実施例に示すように、無端ベルト38に平ベルト
を用いることもできる。
施例とは逆に無端ベルト38の幅方向の両端に係合突起
(係合部)41を設け、これに摩擦子22の係合凹部(被係
合部)42が係合するようにしたものである。これら第5
及び第6実施例に示すように、無端ベルト38に平ベルト
を用いることもできる。
【0023】図13及び図14は本考案の第7実施例を示
し、卵搬送装置の搬送ベルト42に採用したものである。
この搬送ベルト52は、内周側に突起部24を有するタイミ
ングベルト等の無端ベルト21の外周側に、その各突起部
24に対応して多数の合成樹脂製の支持板43が固着さてい
る。 多数の支持板43の内、所定枚数の支持板43上に1
個の卵44を載置できるように載置凹部45が形成されてい
る。
し、卵搬送装置の搬送ベルト42に採用したものである。
この搬送ベルト52は、内周側に突起部24を有するタイミ
ングベルト等の無端ベルト21の外周側に、その各突起部
24に対応して多数の合成樹脂製の支持板43が固着さてい
る。 多数の支持板43の内、所定枚数の支持板43上に1
個の卵44を載置できるように載置凹部45が形成されてい
る。
【0024】無端ベルト21には、各突起部24に対応して
幅方向に複数個の係合孔(係合部)46が形成され、この
係合孔46に係合突起(被係合部)47が係合するように、
無端ベルト21の外周に支持板43が射出成形により成形し
固着されている。この搬送ベルト52は駆動輪と従動輪と
の間に巻き掛けて卵44の搬送用に使用されるが、この場
合にも各支持板43を所定形状に成形すると同時に無端ベ
ルト21に固着できるので、容易かつ能率的に製造でき
る。
幅方向に複数個の係合孔(係合部)46が形成され、この
係合孔46に係合突起(被係合部)47が係合するように、
無端ベルト21の外周に支持板43が射出成形により成形し
固着されている。この搬送ベルト52は駆動輪と従動輪と
の間に巻き掛けて卵44の搬送用に使用されるが、この場
合にも各支持板43を所定形状に成形すると同時に無端ベ
ルト21に固着できるので、容易かつ能率的に製造でき
る。
【0025】図15乃至図17は本考案の第8実施例を示
し、カップ48付きの搬送ベルト52に採用したものであ
る。この搬送ベルト52は、内周側に突起部24を有する無
端ベルト21の外周側に、円筒状のカップ48が射出成形に
より所定間隔を置いて多数設けられている。
し、カップ48付きの搬送ベルト52に採用したものであ
る。この搬送ベルト52は、内周側に突起部24を有する無
端ベルト21の外周側に、円筒状のカップ48が射出成形に
より所定間隔を置いて多数設けられている。
【0026】無端ベルト21には所定数毎の突起部24に対
応して係合孔(係合部)49が2個づつ設けられ、カップ
48の射出成形時にできた係合突起(被係合部)50が各係
合孔49に係合している。この搬送ベルト42は上面の搬送
側の各カップ48に粉粒体等を入れて搬送する場合に使用
する。
応して係合孔(係合部)49が2個づつ設けられ、カップ
48の射出成形時にできた係合突起(被係合部)50が各係
合孔49に係合している。この搬送ベルト42は上面の搬送
側の各カップ48に粉粒体等を入れて搬送する場合に使用
する。
【0027】この搬送ベルト52の場合にも、第7実施例
と同様の効果が得られる。なお、係合孔49は、図16に示
すように3個以上、例えばカップ48の周方向に4個設け
ても良い。また第7実施例、第8実施例の場合も、支持
板43、カップ48は無端ベルト21との接触部分で融着され
ているが、固着できるならば、必ずしも融着させる必要
はない。
と同様の効果が得られる。なお、係合孔49は、図16に示
すように3個以上、例えばカップ48の周方向に4個設け
ても良い。また第7実施例、第8実施例の場合も、支持
板43、カップ48は無端ベルト21との接触部分で融着され
ているが、固着できるならば、必ずしも融着させる必要
はない。
【0028】更に各実施例では、成形体を摩擦子22、支
持板43、カップ48とし、伝動ベルト20、搬送ベルト52に
採用した場合を例示したが、これらに限定されるもので
はなく、各種の成形体付き無端ベルトに広く応用可能で
あることは言うまでもない。
持板43、カップ48とし、伝動ベルト20、搬送ベルト52に
採用した場合を例示したが、これらに限定されるもので
はなく、各種の成形体付き無端ベルトに広く応用可能で
あることは言うまでもない。
【0029】
【考案の効果】本考案に係る成形体付き無端ベルトは、
無端ベルト21,38 に周方向に所定間隔を置いて多数の係
合部24,25,36,39,46,49 を形成し、この係合部24,25,3
6,39,46,49 に合成樹脂製の成形体22,43,48の被係合部2
6,27,37,40,47,50 が係合するように、無端ベルト21,38
に周方向に所定間隔を置いて多数の成形体22,43,48を
射出成形により成形して固着しているので、容易かつ能
率的に製造できる。
無端ベルト21,38 に周方向に所定間隔を置いて多数の係
合部24,25,36,39,46,49 を形成し、この係合部24,25,3
6,39,46,49 に合成樹脂製の成形体22,43,48の被係合部2
6,27,37,40,47,50 が係合するように、無端ベルト21,38
に周方向に所定間隔を置いて多数の成形体22,43,48を
射出成形により成形して固着しているので、容易かつ能
率的に製造できる。
【0030】また本考案に係る無段変速機用伝動ベルト
は、無端ベルト21に周方向に所定間隔を置いて多数の係
合部24,25,36を形成し、ベルト幅方向の両端に傾斜摩擦
面29を有する合成樹脂製の摩擦子22の被係合部26,27,37
が前記係合部24,25,36に係合するように、無端ベルト21
に周方向に所定間を置いて多数の摩擦子22を射出成形に
より成形し固着しているので、容易かつ能率的に製造で
きると共に、摩擦子22の脱落及び摩耗を防止できる。
は、無端ベルト21に周方向に所定間隔を置いて多数の係
合部24,25,36を形成し、ベルト幅方向の両端に傾斜摩擦
面29を有する合成樹脂製の摩擦子22の被係合部26,27,37
が前記係合部24,25,36に係合するように、無端ベルト21
に周方向に所定間を置いて多数の摩擦子22を射出成形に
より成形し固着しているので、容易かつ能率的に製造で
きると共に、摩擦子22の脱落及び摩耗を防止できる。
【図1】本考案の第1実施例を示す伝動ベルトの断面図
である。
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本考案の第1実施例を示す伝動ベルトの成形状
態の断面図である。
態の断面図である。
【図4】本考案の第2実施例を示す伝動ベルトの断面図
である。
である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示す伝動ベルトの断面図
である。
である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】本考案の第4実施例を示す伝動ベルトの断面図
である。
である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【図10】本考案の第5実施例を示す伝動ベルトの断面図
である。
である。
【図11】図10のE−E線断面図である。
【図12】本考案の第6実施例を示す伝動ベルトの断面図
である。
である。
【図13】本考案の第7実施例を示す搬送ベルトの斜視図
である。
である。
【図14】本考案の第7実施例を示す搬送ベルトの断面図
である。
である。
【図15】本考案の第8実施例を示す搬送ベルトの斜視図
である。
である。
【図16】本考案の第8実施例を示す搬送ベルトの平面図
である。
である。
【図17】本考案の第8実施例を示す搬送ベルトの断面図
である。
である。
【図18】ベルト式無段変速機の正面図である。
【図19】ベルト式無段変速機の側面断面図である。
【図20】従来の伝動ベルトの断面図である。
【図21】図20のF−F線断面図である。
21,38 無端ベルト 22 摩擦子(成形体) 24,25,36,39,46,49 係合部 26,27,37,40,47、50 被係合部 43 支持板(成形体) 48 カップ(成形体)
Claims (2)
- 【請求項1】 無端ベルト(21)(38)に周方向に所定間隔
を置いて多数の係合部(24)(25)(36)(39)(46)(49)を形成
し、この係合部(24)(25)(36)(39)(46)(49)に合成樹脂製
の成形体(22)(43)(48)の被係合部(26)(27)(37)(40)(47)
(50)が係合するように、無端ベルト(21)(38)に周方向に
所定間隔を置いて多数の成形体(22)(43)(48)を射出成形
により成形して固着したことを特徴とする成形体付き無
端ベルト。 - 【請求項2】 無端ベルト(21)に周方向に所定間隔を置
いて多数の係合部(24)(25)(36)を形成し、ベルト幅方向
の両端に傾斜摩擦面(29)を有する合成樹脂製の摩擦子(2
2)の被係合部(26)(27)(37)が前記係合部(24)(25)(36)に
係合するように、無端ベルト(21)に周方向に所定間を置
いて多数の摩擦子(22)を射出成形により成形し固着した
ことを特徴とする無段変速機用伝動ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993031085U JPH0736739Y2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 成形体付き無端ベルト及び無段変速機用伝動ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993031085U JPH0736739Y2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 成形体付き無端ベルト及び無段変速機用伝動ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0683336U JPH0683336U (ja) | 1994-11-29 |
JPH0736739Y2 true JPH0736739Y2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=12321584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993031085U Expired - Lifetime JPH0736739Y2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 成形体付き無端ベルト及び無段変速機用伝動ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0736739Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5476658A (en) * | 1977-11-30 | 1979-06-19 | Toyoda Gosei Co Ltd | Molding of synthetic resin article |
JPH04357005A (ja) * | 1990-12-10 | 1992-12-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 長繊維強化樹脂ペレット及びその製造方法並びに高負荷伝動ベルト用ブロック及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6427932A (en) * | 1987-07-23 | 1989-01-30 | Bando Chemical Ind | Manufacture of v-belt |
JPS6418651U (ja) * | 1987-07-24 | 1989-01-30 |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP1993031085U patent/JPH0736739Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5476658A (en) * | 1977-11-30 | 1979-06-19 | Toyoda Gosei Co Ltd | Molding of synthetic resin article |
JPH04357005A (ja) * | 1990-12-10 | 1992-12-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 長繊維強化樹脂ペレット及びその製造方法並びに高負荷伝動ベルト用ブロック及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0683336U (ja) | 1994-11-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970624 |