JPH0570455A - ヘテロ五員環で拡張されたビピリジニウム塩及びその製造法 - Google Patents
ヘテロ五員環で拡張されたビピリジニウム塩及びその製造法Info
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- JPH0570455A JPH0570455A JP3263093A JP26309391A JPH0570455A JP H0570455 A JPH0570455 A JP H0570455A JP 3263093 A JP3263093 A JP 3263093A JP 26309391 A JP26309391 A JP 26309391A JP H0570455 A JPH0570455 A JP H0570455A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の化合物は、下記の化1(ただし、式
中XはS,O,SeまたはN−Meであり、Rは炭素数
1〜18のアルキル基、アルキルチオメチル基、アルコ
キシメチル基、シアノメチル基、ベンジル基、アルコキ
シカルボニル基、ホルミル基またはシアノ基である。)
で示される。 【化1】 かかる化合物は、下記の化2で示されるビピリジン類を
合成し、そのN原子上に置換基を導入することにより製
造される。 【化2】 【効果】 平面構造をとり易く、ラジカルカチオンは可
視部に極めて強い吸収極大を示し、しかもビオロゲンに
は見られない近赤外域にも吸収を示す。
中XはS,O,SeまたはN−Meであり、Rは炭素数
1〜18のアルキル基、アルキルチオメチル基、アルコ
キシメチル基、シアノメチル基、ベンジル基、アルコキ
シカルボニル基、ホルミル基またはシアノ基である。)
で示される。 【化1】 かかる化合物は、下記の化2で示されるビピリジン類を
合成し、そのN原子上に置換基を導入することにより製
造される。 【化2】 【効果】 平面構造をとり易く、ラジカルカチオンは可
視部に極めて強い吸収極大を示し、しかもビオロゲンに
は見られない近赤外域にも吸収を示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロクロミック
材料等として有用な新規化合物及びその製造法に関する
ものである。
材料等として有用な新規化合物及びその製造法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ビピリジン系化合物であるビオロゲン類
は、電気化学的酸化還元反応における可逆性と、それに
伴う著しい色の変化の故に、今日、最も優れたエレクト
ロクロミック材料として認められている。例えば、ビオ
ロゲンのラジカルカチオンは、397nm付近に強い吸
収を示し、さらに600nm付近に幅広くやや弱い吸収
を示す。ビオロゲンは無色であることから、この可視部
の吸収(600nm付近の吸収)を利用してエレクトロ
クロミック材料として使用されている。
は、電気化学的酸化還元反応における可逆性と、それに
伴う著しい色の変化の故に、今日、最も優れたエレクト
ロクロミック材料として認められている。例えば、ビオ
ロゲンのラジカルカチオンは、397nm付近に強い吸
収を示し、さらに600nm付近に幅広くやや弱い吸収
を示す。ビオロゲンは無色であることから、この可視部
の吸収(600nm付近の吸収)を利用してエレクトロ
クロミック材料として使用されている。
【0003】また、前記ビオロゲン類は、ホトエレクト
ロケミカルプロセスで可視部に吸収を示すラジカルカチ
オンを発生することから、太陽光を電気エネルギーに変
換するシステム(光電変換システム)にも利用されてお
り、さらには人工光合成系における電子受容成分として
注目され研究されている。
ロケミカルプロセスで可視部に吸収を示すラジカルカチ
オンを発生することから、太陽光を電気エネルギーに変
換するシステム(光電変換システム)にも利用されてお
り、さらには人工光合成系における電子受容成分として
注目され研究されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に、ビオロゲン類はエレクトロクロミック材料として優
れた特性を発揮するものであるが、その酸化還元過程で
は600nm付近の吸収よりもさらに長波長域には吸収
が現れず、また酸化還元反応を繰り返すうちに重合物
(ポリマー)が電極表面上に析出し、電極表面の劣化を
引き起こすという問題を抱えている。
に、ビオロゲン類はエレクトロクロミック材料として優
れた特性を発揮するものであるが、その酸化還元過程で
は600nm付近の吸収よりもさらに長波長域には吸収
が現れず、また酸化還元反応を繰り返すうちに重合物
(ポリマー)が電極表面上に析出し、電極表面の劣化を
引き起こすという問題を抱えている。
【0005】すなわち、前記ビオロゲンにおいては、2
つのピリジン環が直接結合しているため、ビフェニルと
同様に2つのピリジン環のオルソ位の水素原子が平面構
造において相互に立体反発を起こす。このため、2つの
ピリジン環は平面からねじれ易い。そして、このことが
重合物(ポリマー)析出の原因と考えられている。
つのピリジン環が直接結合しているため、ビフェニルと
同様に2つのピリジン環のオルソ位の水素原子が平面構
造において相互に立体反発を起こす。このため、2つの
ピリジン環は平面からねじれ易い。そして、このことが
重合物(ポリマー)析出の原因と考えられている。
【0006】したがって、前記重合物の析出を防止する
ためには、オルソ水素の立体反発を緩和して、平面性の
良い化合物を提供することが課題である。また、多様な
用途に対応するためには、ビオロゲンラジカルとは異な
る波長域に吸収を示す化合物や、可視部の吸収の強度が
より強い化合物を提供することが課題である。これま
で、ビオロゲンのN原子上の置換基を変化させること等
により、これらの欠点を改良する試みが各方面でなされ
ているが、期待されるような効果は得られていない。
ためには、オルソ水素の立体反発を緩和して、平面性の
良い化合物を提供することが課題である。また、多様な
用途に対応するためには、ビオロゲンラジカルとは異な
る波長域に吸収を示す化合物や、可視部の吸収の強度が
より強い化合物を提供することが課題である。これま
で、ビオロゲンのN原子上の置換基を変化させること等
により、これらの欠点を改良する試みが各方面でなされ
ているが、期待されるような効果は得られていない。
【0007】本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提案
されたものであって、平面構造をとり易く、重合物の析
出により電極劣化を引き起こすことのない新規な化合物
及びその製造法を提供することを目的とする。さらに本
発明は、可視部の吸収の強度が強く、ビオロゲンラジカ
ルとは異なる波長域に吸収を示す新規化合物及びその製
造法を提供することを目的とする。
されたものであって、平面構造をとり易く、重合物の析
出により電極劣化を引き起こすことのない新規な化合物
及びその製造法を提供することを目的とする。さらに本
発明は、可視部の吸収の強度が強く、ビオロゲンラジカ
ルとは異なる波長域に吸収を示す新規化合物及びその製
造法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく、拡張共役型ビオロゲンについて鋭意研究
を重ねた。その結果、チオフェン環やフラン環等、五員
環で拡張されたビピリジニウム化合物が平面構造をとり
易く、またそのラジカルカチオンは可視部に極めて強い
吸収極大を示し、ビオロゲンには見られない近赤外領域
にも吸収を示すことを見出すに至った。
を解決すべく、拡張共役型ビオロゲンについて鋭意研究
を重ねた。その結果、チオフェン環やフラン環等、五員
環で拡張されたビピリジニウム化合物が平面構造をとり
易く、またそのラジカルカチオンは可視部に極めて強い
吸収極大を示し、ビオロゲンには見られない近赤外領域
にも吸収を示すことを見出すに至った。
【0009】本発明は、このような知見に基づいて完成
されたものである。すなわち、本発明の第1の発明であ
る化合物は、下記の化3〔ただし、式中XはS,O,S
eまたはN−CH3 (以下、メチル基CH3 をMeと記
載する。)であり、Rは炭素数1〜18のアルキル基、
アルキルチオメチル基、アルコキシメチル基、シアノメ
チル基、ベンジル基、アルコキシカルボニル基、ホルミ
ル基またはシアノ基である。〕で示されるものである。
されたものである。すなわち、本発明の第1の発明であ
る化合物は、下記の化3〔ただし、式中XはS,O,S
eまたはN−CH3 (以下、メチル基CH3 をMeと記
載する。)であり、Rは炭素数1〜18のアルキル基、
アルキルチオメチル基、アルコキシメチル基、シアノメ
チル基、ベンジル基、アルコキシカルボニル基、ホルミ
ル基またはシアノ基である。〕で示されるものである。
【0010】
【化3】
【0011】さらに、本発明の第2の発明である製造法
は、下記の化4(ただし、式中XはS,O,Seまたは
N−Meである。)で示されるビピリジン類の各々のN
原子上に置換基を導入することを特徴とするものであ
る。
は、下記の化4(ただし、式中XはS,O,Seまたは
N−Meである。)で示されるビピリジン類の各々のN
原子上に置換基を導入することを特徴とするものであ
る。
【0012】
【化4】
【0013】本発明の化合物は、ヘテロ五員環で拡張さ
れたビピリジニウム塩と言うことができ、文献未載の新
規化合物である。ヘテロ五員環としては、チオフェン
環、フラン環、セレノフェン環、N−メチルピロール環
があり、これらによって拡張された化合物は、それぞれ
2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウム)チオフェ
ン(略号BPT)、2,5−ビス(N−置換−4−ピリ
ジニウム)フラン(略号BPF)、2,5−ビス(N−
置換−4−ピリジニウム)セレノフェン(略号BP
S)、2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウム)N
−メチルピロール(略号BPMP)である。
れたビピリジニウム塩と言うことができ、文献未載の新
規化合物である。ヘテロ五員環としては、チオフェン
環、フラン環、セレノフェン環、N−メチルピロール環
があり、これらによって拡張された化合物は、それぞれ
2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウム)チオフェ
ン(略号BPT)、2,5−ビス(N−置換−4−ピリ
ジニウム)フラン(略号BPF)、2,5−ビス(N−
置換−4−ピリジニウム)セレノフェン(略号BP
S)、2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウム)N
−メチルピロール(略号BPMP)である。
【0014】これらの化合物は、いずれも五員環で拡張
されたビピリジン類を合成し、そのN原子上に置換基を
導入することにより合成することができる。例えば、
2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウム)チオフェ
ンの合成方法は、次の通りである。先ず、2,5−ジブ
ロモチオフェンに対して2モル当量の4−スタニルピリ
ジンをパラジウム触媒存在下で反応させることにより、
下記の化5で示される2,5−ビ−(4−ピリジル)チ
オフェンを得る。
されたビピリジン類を合成し、そのN原子上に置換基を
導入することにより合成することができる。例えば、
2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウム)チオフェ
ンの合成方法は、次の通りである。先ず、2,5−ジブ
ロモチオフェンに対して2モル当量の4−スタニルピリ
ジンをパラジウム触媒存在下で反応させることにより、
下記の化5で示される2,5−ビ−(4−ピリジル)チ
オフェンを得る。
【0015】
【化5】
【0016】次いで、この2,5−ビ−(4−ピリジ
ル)チオフェンとトリメチルオキシフルオロボレート
(Me3 O+ BF4 - )、あるいはアルキルハライド等
のハロゲン化物とを反応させることで、ビピリジウム塩
を得ることができる。具体的には、2,5−ビ−(4−
ピリジル)チオフェンとトリメチルオキシフルオロボレ
ートを反応させることで、下記の化6で示される2,5
−ビス(N−メチル−4−ピリジニウム)チオフェンビ
ステトラフルオロボレートを得ることができる。
ル)チオフェンとトリメチルオキシフルオロボレート
(Me3 O+ BF4 - )、あるいはアルキルハライド等
のハロゲン化物とを反応させることで、ビピリジウム塩
を得ることができる。具体的には、2,5−ビ−(4−
ピリジル)チオフェンとトリメチルオキシフルオロボレ
ートを反応させることで、下記の化6で示される2,5
−ビス(N−メチル−4−ピリジニウム)チオフェンビ
ステトラフルオロボレートを得ることができる。
【0017】
【化6】
【0018】また、2,5−ビ−(4−ピリジル)チオ
フェンと臭化メチル、あるいは臭化ヘプチルを反応させ
ることにより、下記の化7で示される2,5−ビス(N
−メチル−4−ピリジニウム)チオフェン二臭化物、あ
るいは下記の化8で示される2,5−ビス(N−ヘプチ
ル−4−ピリジニウム)チオフェン二臭化物が得られ
る。
フェンと臭化メチル、あるいは臭化ヘプチルを反応させ
ることにより、下記の化7で示される2,5−ビス(N
−メチル−4−ピリジニウム)チオフェン二臭化物、あ
るいは下記の化8で示される2,5−ビス(N−ヘプチ
ル−4−ピリジニウム)チオフェン二臭化物が得られ
る。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】同様に、2,5−ビ−(4−ピリジル)チ
オフェンとヨウ化アセトニトリルを反応させることによ
り、下記の化9で示される2,5−ビス(N−シアノメ
チル−4−ピリジウム)チオフェン二ヨウ化物が得られ
る。
オフェンとヨウ化アセトニトリルを反応させることによ
り、下記の化9で示される2,5−ビス(N−シアノメ
チル−4−ピリジウム)チオフェン二ヨウ化物が得られ
る。
【0022】
【化9】
【0023】2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウ
ム)フランや2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウ
ム)セレノフェン、2,5−ビス(N−置換−4−ピリ
ジニウム)N−メチルピロールについても、同様の反応
経路により合成することができる。すなわち、2,5−
ジブロモフランに対して2モル当量の4−スタニルピリ
ジンをパラジウム触媒存在下で反応させることにより、
下記の化10で示される2,5−ビ−(4−ピリジル)
フランを得る。
ム)フランや2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウ
ム)セレノフェン、2,5−ビス(N−置換−4−ピリ
ジニウム)N−メチルピロールについても、同様の反応
経路により合成することができる。すなわち、2,5−
ジブロモフランに対して2モル当量の4−スタニルピリ
ジンをパラジウム触媒存在下で反応させることにより、
下記の化10で示される2,5−ビ−(4−ピリジル)
フランを得る。
【0024】
【化10】
【0025】このようにして得られた2,5−ビ−(4
−ピリジル)フランとトリメチルオキシフルオロボレー
トを反応させることにより、下記の化11で示す2,5
−ビス(N−メチル−4−ピリジニウム)フランビステ
トラフルオロボレートが得られる。
−ピリジル)フランとトリメチルオキシフルオロボレー
トを反応させることにより、下記の化11で示す2,5
−ビス(N−メチル−4−ピリジニウム)フランビステ
トラフルオロボレートが得られる。
【0026】
【化11】
【0027】2,5−ビス(N−置換−4−ピリジニウ
ム)セレノフェンや2,5−ビス(N−置換−4−ピリ
ジニウム)N−メチルピロールの場合も同様であって、
2,5−ジブロモセレノフェンあるいは2,5−ジブロ
モ−N−メチルピロールに対して2モル当量の4−スタ
ニルピリジンをパラジウム触媒存在下で反応させること
により、下記の化12で示される2,5−ビ−(4−ピ
リジル)セレノフェンあるいは化13で示される2,5
−ビ−(4−ピリジル)N−メチルピロールを得る。
ム)セレノフェンや2,5−ビス(N−置換−4−ピリ
ジニウム)N−メチルピロールの場合も同様であって、
2,5−ジブロモセレノフェンあるいは2,5−ジブロ
モ−N−メチルピロールに対して2モル当量の4−スタ
ニルピリジンをパラジウム触媒存在下で反応させること
により、下記の化12で示される2,5−ビ−(4−ピ
リジル)セレノフェンあるいは化13で示される2,5
−ビ−(4−ピリジル)N−メチルピロールを得る。
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】そして、これら化合物に臭化メチルを反応
させることにより、化14で示される2,5−ビス(N
−メチル−4−ピリジニウム)セレノフェン二臭化物、
あるいは化15で示される2,5−ビス(N−メチル−
4−ピリジニウム)N−メチルピロール二臭化物が得ら
れる。
させることにより、化14で示される2,5−ビス(N
−メチル−4−ピリジニウム)セレノフェン二臭化物、
あるいは化15で示される2,5−ビス(N−メチル−
4−ピリジニウム)N−メチルピロール二臭化物が得ら
れる。
【0031】
【化14】
【0032】
【化15】
【0033】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について詳細
に説明する。
に説明する。
【0034】2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェン
の合成 アルゴン気流下、2,5−ジブロモチオフェン1.08
g(4.46ミリモル)と4−スタニルピリジン2.3
8g(9.82ミリモル)を乾燥トルエン44ミリリッ
トルに溶かし、これにさらにPd(PPh3 )4 1.0
3g(0.89ミリモル)を加えて、得られた混合物を
4時間30分加熱還流した。
の合成 アルゴン気流下、2,5−ジブロモチオフェン1.08
g(4.46ミリモル)と4−スタニルピリジン2.3
8g(9.82ミリモル)を乾燥トルエン44ミリリッ
トルに溶かし、これにさらにPd(PPh3 )4 1.0
3g(0.89ミリモル)を加えて、得られた混合物を
4時間30分加熱還流した。
【0035】反応溶液を室温まで冷却した後、クロロホ
ルム200ミリリットルを加え、有機層を先ず1NNH
4 OH水溶液で洗浄し、次に飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去し、残留物をテ
トラヒドロフラン(THF)に溶解し、ゲル浸透クロマ
トグラフィー(GPC)により精製した後、さらにシリ
カゲルクロマトグラフィーを通過(アセトンで溶離)せ
しめたところ、融点170〜172℃の無色針状晶とし
て先に化5に示した2,5−ビ−(4−ピリジル)チオ
フェンが587mg(収率55%)得られた。得られた
2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェンは、さらにア
セトニトリルから再結晶すると純品となった。
ルム200ミリリットルを加え、有機層を先ず1NNH
4 OH水溶液で洗浄し、次に飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去し、残留物をテ
トラヒドロフラン(THF)に溶解し、ゲル浸透クロマ
トグラフィー(GPC)により精製した後、さらにシリ
カゲルクロマトグラフィーを通過(アセトンで溶離)せ
しめたところ、融点170〜172℃の無色針状晶とし
て先に化5に示した2,5−ビ−(4−ピリジル)チオ
フェンが587mg(収率55%)得られた。得られた
2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェンは、さらにア
セトニトリルから再結晶すると純品となった。
【0036】<2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェ
ンの物理データ> 1.融点 170〜172℃ (無色針状晶) 2.電子スペクトル: in MeCN λmax nm(log
ε) 216(3.95),233(3.97),330
(4.48) 3.IR(KBr): cm -1 3050,3034,1589,1410,1286,
1215,987 816,681 4. 1HNMR: in CDCl3 at 200Hz(δ i
n ppm ,J in Hz) 7.50(4H,dd,J=4.8,2.0) 7.52(2H,s) 8.64(4H,dd,J=4.8,2.0) 5.13CNMR: in CDCl3 at 50Hz(δ in
ppm ) 119.7,126.5,140.7,142.6,1
50.6 6.DEI−MS 240(M+ +2,4%)、239(M+ +1,17.
2%) 238(M+ ,100%)、237(M+ −1,4.2
%)
ンの物理データ> 1.融点 170〜172℃ (無色針状晶) 2.電子スペクトル: in MeCN λmax nm(log
ε) 216(3.95),233(3.97),330
(4.48) 3.IR(KBr): cm -1 3050,3034,1589,1410,1286,
1215,987 816,681 4. 1HNMR: in CDCl3 at 200Hz(δ i
n ppm ,J in Hz) 7.50(4H,dd,J=4.8,2.0) 7.52(2H,s) 8.64(4H,dd,J=4.8,2.0) 5.13CNMR: in CDCl3 at 50Hz(δ in
ppm ) 119.7,126.5,140.7,142.6,1
50.6 6.DEI−MS 240(M+ +2,4%)、239(M+ +1,17.
2%) 238(M+ ,100%)、237(M+ −1,4.2
%)
【0037】2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニ
ウム)チオフェンビステトラフルオロボレートの合成 アルゴン気流下、2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフ
ェン100mg(0.42ミリモル)に乾燥アセトニト
リル12ミリリットルを加え、50〜55℃に加熱し、
前記2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェンを完全に
アセトニトリルに溶解させた。
ウム)チオフェンビステトラフルオロボレートの合成 アルゴン気流下、2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフ
ェン100mg(0.42ミリモル)に乾燥アセトニト
リル12ミリリットルを加え、50〜55℃に加熱し、
前記2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェンを完全に
アセトニトリルに溶解させた。
【0038】この溶液にトリメチルオキシフルオロボレ
ート(Me3 O+ BF4 - )250mg(1.68ミリ
モル)を一気に加え、次いで95〜100℃で3時間3
0分間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸2〜
3ミリリットルを加えた後、乾燥エーテル20ミリリッ
トルを加え、析出した結晶をろ別した。
ート(Me3 O+ BF4 - )250mg(1.68ミリ
モル)を一気に加え、次いで95〜100℃で3時間3
0分間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸2〜
3ミリリットルを加えた後、乾燥エーテル20ミリリッ
トルを加え、析出した結晶をろ別した。
【0039】得られた結晶を酢酸、ベンゼン、次いでエ
ーテルで洗浄し、さらにアセトニトリルに加熱溶解させ
た後、室温まで冷却してベンゼンを加え、結晶を析出さ
せた。これによって、融点285℃以上の淡黄色結晶と
して先に化6に示した2,5−ビス(N−メチル−4−
ピリジニウム)チオフェンビステトラフルオロボレート
が175mg(収率94%)得られた。
ーテルで洗浄し、さらにアセトニトリルに加熱溶解させ
た後、室温まで冷却してベンゼンを加え、結晶を析出さ
せた。これによって、融点285℃以上の淡黄色結晶と
して先に化6に示した2,5−ビス(N−メチル−4−
ピリジニウム)チオフェンビステトラフルオロボレート
が175mg(収率94%)得られた。
【0040】得られた2,5−ビス(N−メチル−4−
ピリジニウム)チオフェンビステトラフルオロボレート
は、さらにアセトニトリル−メタノール混合溶媒から再
結晶すると純品となった。
ピリジニウム)チオフェンビステトラフルオロボレート
は、さらにアセトニトリル−メタノール混合溶媒から再
結晶すると純品となった。
【0041】<2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジ
ニウム)チオフェンビステトラフルオロボレートの物理
データ> 1.融点 285℃以上 (淡黄色針状晶) 2.電子スペクトル: in MeCN λmax nm(log
ε) 243(3.95),281(3.84),369
(4.61) 3.IR(KBr): cm -1 3074,3030,1639,1542,1296,
1057 1036 4. 1HNMR: in CF3COOD at 200Hz(δ in
ppm ,J in Hz) 4.47(6H,s,NMe) 8.13(2H,s) 8.32(4H,d,J=6.0) 8.72(4H,d,J=6.0) 5.13CNMR: in CF3COOD at 50Hz(δ in pp
m ) 49.5(NMe)、125.8、135.0、14
5.0 147.4、151.1 6.X線結晶解析 図1〜図3参照(図中の数値は原子間距離、結合角度、
層間距離を表す。) 7.ラジカルカチオンの電子スペクトル: in MeCN 568nm、911nm、1047nm
ニウム)チオフェンビステトラフルオロボレートの物理
データ> 1.融点 285℃以上 (淡黄色針状晶) 2.電子スペクトル: in MeCN λmax nm(log
ε) 243(3.95),281(3.84),369
(4.61) 3.IR(KBr): cm -1 3074,3030,1639,1542,1296,
1057 1036 4. 1HNMR: in CF3COOD at 200Hz(δ in
ppm ,J in Hz) 4.47(6H,s,NMe) 8.13(2H,s) 8.32(4H,d,J=6.0) 8.72(4H,d,J=6.0) 5.13CNMR: in CF3COOD at 50Hz(δ in pp
m ) 49.5(NMe)、125.8、135.0、14
5.0 147.4、151.1 6.X線結晶解析 図1〜図3参照(図中の数値は原子間距離、結合角度、
層間距離を表す。) 7.ラジカルカチオンの電子スペクトル: in MeCN 568nm、911nm、1047nm
【0042】2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニ
ウム)チオフェン二臭化物の合成 蛇管冷却器及び冷メタノール用冷却管を取りつけた3ツ
口フラスコ中に2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェ
ン100mg(0.42ミリモル)と乾燥アセトニトリ
ル7ミリリットルを入れ、続いて臭化メチル2ミリリッ
トルを加えた。混合物を40〜45℃で7時間30分間
撹拌しながら反応させた後、反応混合物を室温まで冷却
し、析出した結晶をろ別した。
ウム)チオフェン二臭化物の合成 蛇管冷却器及び冷メタノール用冷却管を取りつけた3ツ
口フラスコ中に2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェ
ン100mg(0.42ミリモル)と乾燥アセトニトリ
ル7ミリリットルを入れ、続いて臭化メチル2ミリリッ
トルを加えた。混合物を40〜45℃で7時間30分間
撹拌しながら反応させた後、反応混合物を室温まで冷却
し、析出した結晶をろ別した。
【0043】析出した結晶をアセトニトリル及びエーテ
ルで良く洗浄すると、淡黄色結晶として先に化7に示し
た2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニウム)チオ
フェン二臭化物180mgが得られた。さらに、この結
晶をエタノールより再結晶すると、融点300℃以上の
淡黄色絹状針状晶として、2,5−ビス(N−メチル−
4−ピリジニウム)チオフェン二臭化物の純品が得られ
た。
ルで良く洗浄すると、淡黄色結晶として先に化7に示し
た2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニウム)チオ
フェン二臭化物180mgが得られた。さらに、この結
晶をエタノールより再結晶すると、融点300℃以上の
淡黄色絹状針状晶として、2,5−ビス(N−メチル−
4−ピリジニウム)チオフェン二臭化物の純品が得られ
た。
【0044】<2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジ
ニウム)チオフェン二臭化物の物理データ> 1.融点 300℃以上 (淡黄色針状晶) 2.電子スペクトル: in H2 O λmax nm(log ε) 243(3.91),281(3.83),370
(4.56) 3.IR(KBr): cm -1 3030,1637,1541,1473,1340,
1294 1236,1194,820 4. 1HNMR: in D2 O at 200Hz(δ in
ppm ,J in Hz) 4.58(6H,s,NMe) 7.97(2H,s) 8.14(4H,d,J=7.0) 8.60(4H,d,J=7.0)
ニウム)チオフェン二臭化物の物理データ> 1.融点 300℃以上 (淡黄色針状晶) 2.電子スペクトル: in H2 O λmax nm(log ε) 243(3.91),281(3.83),370
(4.56) 3.IR(KBr): cm -1 3030,1637,1541,1473,1340,
1294 1236,1194,820 4. 1HNMR: in D2 O at 200Hz(δ in
ppm ,J in Hz) 4.58(6H,s,NMe) 7.97(2H,s) 8.14(4H,d,J=7.0) 8.60(4H,d,J=7.0)
【0045】2,5−ビス(N−ヘプチル−4−ピリジ
ニウム)チオフェン二臭化物の合成 2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェン250mg
(1.05ミリモル)、臭化ヘプチル752mg(4.
20ミリモル)及び乾燥アセトニトリル18ミリリット
ルからなる混合物を5日間加熱・還流し、反応させた。
反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を留去した後、残留
物をエーテル及びヘキサンにより順次洗浄したところ、
先に化8に示した2,5−ビス(N−ヘプチル−4−ピ
リジニウム)チオフェン二臭化物630mgが得られ
た。
ニウム)チオフェン二臭化物の合成 2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェン250mg
(1.05ミリモル)、臭化ヘプチル752mg(4.
20ミリモル)及び乾燥アセトニトリル18ミリリット
ルからなる混合物を5日間加熱・還流し、反応させた。
反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を留去した後、残留
物をエーテル及びヘキサンにより順次洗浄したところ、
先に化8に示した2,5−ビス(N−ヘプチル−4−ピ
リジニウム)チオフェン二臭化物630mgが得られ
た。
【0046】得られた2,5−ビス(N−ヘプチル−4
−ピリジニウム)チオフェン二臭化物は、さらにアセト
ニトリルから再結晶することにより、融点237〜23
8℃の暗黄色針状晶となり、純品として得られた。
−ピリジニウム)チオフェン二臭化物は、さらにアセト
ニトリルから再結晶することにより、融点237〜23
8℃の暗黄色針状晶となり、純品として得られた。
【0047】<2,5−ビス(N−ヘプチル−4−ピリ
ジニウム)チオフェン二臭化物の物理データ> 1.融点 237〜238℃ (深黄色針状晶) 2.電子スペクトル: in H2 O λmax nm(log ε) 373(4.63),282(3.81),244
(3.92) 3.IR(KBr): cm -1 3028,2974,2925,1630,1535,
1466 1350,1294,1232,1169,881,8
41,731 4. 1HNMR: in CF3COOD at 200Hz(δ in
ppm ,J in Hz) 0.94(6H,s,−CH3 ) 1.44(16H,mc,−CH2 −) 2.17(4H,mc,−N−CH 2 CH2 −) 4.64(4H,mc,−N−CH2 −) 8.17(2H,s) 8.40(4H,d,J=6.5) 8.79(4H,d,J=6.5)
ジニウム)チオフェン二臭化物の物理データ> 1.融点 237〜238℃ (深黄色針状晶) 2.電子スペクトル: in H2 O λmax nm(log ε) 373(4.63),282(3.81),244
(3.92) 3.IR(KBr): cm -1 3028,2974,2925,1630,1535,
1466 1350,1294,1232,1169,881,8
41,731 4. 1HNMR: in CF3COOD at 200Hz(δ in
ppm ,J in Hz) 0.94(6H,s,−CH3 ) 1.44(16H,mc,−CH2 −) 2.17(4H,mc,−N−CH 2 CH2 −) 4.64(4H,mc,−N−CH2 −) 8.17(2H,s) 8.40(4H,d,J=6.5) 8.79(4H,d,J=6.5)
【0048】2,5−ビス(N−シアノメチル−4−ピ
リジニウム)チオフェン二ヨウ化物の合成 2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェン100mg
(0.42ミリモル)とヨウ化アセトニトリル280m
g(1.67ミリモル)を乾燥アセトニトリルに加えて
得られる混合物を30時間加熱・還流し、反応させた。
リジニウム)チオフェン二ヨウ化物の合成 2,5−ビ−(4−ピリジル)チオフェン100mg
(0.42ミリモル)とヨウ化アセトニトリル280m
g(1.67ミリモル)を乾燥アセトニトリルに加えて
得られる混合物を30時間加熱・還流し、反応させた。
【0049】反応混合物を室温まで冷却し、析出した結
晶をろ別し、結晶をさらにエーテルにより洗浄して、先
に化9に示した2,5−ビス(N−シアノメチル−4−
ピリジニウム)チオフェン二ヨウ化物242mgを得
た。得られた2,5−ビス(N−シアノメチル−4−ピ
リジニウム)チオフェン二ヨウ化物は、さらに水−アセ
トン混合溶媒から再結晶することにより、融点234〜
235℃の深橙褐色結晶として精製された。
晶をろ別し、結晶をさらにエーテルにより洗浄して、先
に化9に示した2,5−ビス(N−シアノメチル−4−
ピリジニウム)チオフェン二ヨウ化物242mgを得
た。得られた2,5−ビス(N−シアノメチル−4−ピ
リジニウム)チオフェン二ヨウ化物は、さらに水−アセ
トン混合溶媒から再結晶することにより、融点234〜
235℃の深橙褐色結晶として精製された。
【0050】<2,5−ビス(N−シアノメチル−4−
ピリジニウム)チオフェン二ヨウ化物の物理データ> 1.融点 234〜235℃ (深橙褐色結晶) 2.電子スペクトル: in H2 O λmax nm(log ε) 226(4.49),284(3.89),384
(4.64) 3.IR(KBr): cm -1 3028,1628,1535,1466,1292,
1190,816 4. 1HNMR: in CD3 CN at 200Hz(δ i
n ppm ,J in Hz) 5.58(2H,s,CH2 ) 8.20(2H,s) 8.33(4H,d,J=7.0) 8.78(4H,d,J=7.0)
ピリジニウム)チオフェン二ヨウ化物の物理データ> 1.融点 234〜235℃ (深橙褐色結晶) 2.電子スペクトル: in H2 O λmax nm(log ε) 226(4.49),284(3.89),384
(4.64) 3.IR(KBr): cm -1 3028,1628,1535,1466,1292,
1190,816 4. 1HNMR: in CD3 CN at 200Hz(δ i
n ppm ,J in Hz) 5.58(2H,s,CH2 ) 8.20(2H,s) 8.33(4H,d,J=7.0) 8.78(4H,d,J=7.0)
【0051】2,5−ビ−(4−ピリジル)フランの合
成 アルゴン気流下、2,5−ジブロモフラン1.36g
(6.01ミリモル)と4−スタニルピリジン3.20
g(13.23ミリモル)を乾燥トルエン54ミリリッ
トルに溶かし、これにさらにPd(PPh3 )4 1.3
9g(1.20ミリモル)を加えて、得られた混合物を
4時間加熱還流した。
成 アルゴン気流下、2,5−ジブロモフラン1.36g
(6.01ミリモル)と4−スタニルピリジン3.20
g(13.23ミリモル)を乾燥トルエン54ミリリッ
トルに溶かし、これにさらにPd(PPh3 )4 1.3
9g(1.20ミリモル)を加えて、得られた混合物を
4時間加熱還流した。
【0052】反応溶液を室温まで冷却した後、クロロホ
ルム200ミリリットルを加え、有機層を先ず1NNH
4 OH水溶液で洗浄し、次に水、飽和食塩水の順で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残
査をシリカゲルクロマトにかけアセトン溶離して得られ
た黄色結晶をテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により精製した
後、再びシリカゲルクロマトグラフィーによりアセトン
で溶離せしめたところ、先に化10に示した2,5−ビ
−(4−ピリジル)フラン633mg(収率48%)が
無色結晶として得られた。得られた2,5−ビ−(4−
ピリジル)フランは、さらにアセトニトリルから再結晶
することにより、融点176〜177℃の無色絹状針状
晶となり、純品として得られた。
ルム200ミリリットルを加え、有機層を先ず1NNH
4 OH水溶液で洗浄し、次に水、飽和食塩水の順で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残
査をシリカゲルクロマトにかけアセトン溶離して得られ
た黄色結晶をテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により精製した
後、再びシリカゲルクロマトグラフィーによりアセトン
で溶離せしめたところ、先に化10に示した2,5−ビ
−(4−ピリジル)フラン633mg(収率48%)が
無色結晶として得られた。得られた2,5−ビ−(4−
ピリジル)フランは、さらにアセトニトリルから再結晶
することにより、融点176〜177℃の無色絹状針状
晶となり、純品として得られた。
【0053】<2,5−ビ−(4−ピリジル)フランの
物理データ> 1.融点 176〜177℃ (無色針状晶) 2.電子スペクトル: in MeCN λmax nm(log
ε) 226(4.27),325(4.60),340
(4.50) 3.IR(KBr): cm -1 1606,1577,1415,1213,1030,
985,827 789,696,673 4. 1HNMR: in CDCl3 at 200Hz(δ i
n ppm ,J in Hz) 6.98(2H,s) 7.57(4H,dd,J=4.6,1.5) 8.64(4H,dd,J=4.6,1.5) 5.13CNMR: in CDCl3 at 50Hz(δ in
ppm ) 110.8,117.8,136.6,150.4,1
52.2 6.DEI−MS 224(M+ +2,1.2%)、223(M+ +1,2
2.3%) 222(M+ ,100%)、221(M+ −1,1.4
%)
物理データ> 1.融点 176〜177℃ (無色針状晶) 2.電子スペクトル: in MeCN λmax nm(log
ε) 226(4.27),325(4.60),340
(4.50) 3.IR(KBr): cm -1 1606,1577,1415,1213,1030,
985,827 789,696,673 4. 1HNMR: in CDCl3 at 200Hz(δ i
n ppm ,J in Hz) 6.98(2H,s) 7.57(4H,dd,J=4.6,1.5) 8.64(4H,dd,J=4.6,1.5) 5.13CNMR: in CDCl3 at 50Hz(δ in
ppm ) 110.8,117.8,136.6,150.4,1
52.2 6.DEI−MS 224(M+ +2,1.2%)、223(M+ +1,2
2.3%) 222(M+ ,100%)、221(M+ −1,1.4
%)
【0054】2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニ
ウム)フランビステトラフルオロボレートの合成 アルゴン気流下、2,5−ビ−(4−ピリジル)フラン
70mg(0.32ミリモル)に乾燥アセトニトリル6
ミリリットルを加え、40〜45℃に加熱し、2,5−
ビ−(4−ピリジル)フランを完全にアセトニトリルに
溶解させた。
ウム)フランビステトラフルオロボレートの合成 アルゴン気流下、2,5−ビ−(4−ピリジル)フラン
70mg(0.32ミリモル)に乾燥アセトニトリル6
ミリリットルを加え、40〜45℃に加熱し、2,5−
ビ−(4−ピリジル)フランを完全にアセトニトリルに
溶解させた。
【0055】この溶液にトリメチルオキシフルオロボレ
ート(Me3 O+ BF4 - )186mg(1.26ミリ
モル)を一気に加え、次いで90℃に加熱して2時間撹
拌し反応させた。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸1
〜2ミリリットルを加えた後、乾燥エーテル10ミリリ
ットルを加え、析出した結晶をろ別した。
ート(Me3 O+ BF4 - )186mg(1.26ミリ
モル)を一気に加え、次いで90℃に加熱して2時間撹
拌し反応させた。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸1
〜2ミリリットルを加えた後、乾燥エーテル10ミリリ
ットルを加え、析出した結晶をろ別した。
【0056】得られた結晶をエーテルすると、黄色結晶
として先に化11に示した2,5−ビス(N−メチル−
4−ピリジニウム)フランビステトラフルオロボレート
134mgが得られた。得られた2,5−ビス(N−メ
チル−4−ピリジニウム)フランビステトラフルオロボ
レートは、さらに水から再結晶すると、融点300℃以
上の黄色絹状針状晶となり、純品となった。
として先に化11に示した2,5−ビス(N−メチル−
4−ピリジニウム)フランビステトラフルオロボレート
134mgが得られた。得られた2,5−ビス(N−メ
チル−4−ピリジニウム)フランビステトラフルオロボ
レートは、さらに水から再結晶すると、融点300℃以
上の黄色絹状針状晶となり、純品となった。
【0057】<2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジ
ニウム)フランビステトラフルオロボレートの物理デー
タ> 1.融点 300℃以上 (黄色針状晶) 2.電子スペクトル: in MeCN λmax nm(log
ε) 384(4.65),368(4.61),304
(3.76) 3.IR(KBr): cm -1 1635,1587,1566,1508,1485,
1336 1296,1219,1188,1074,1066,
856,822 4. 1HNMR: in CF3COOD at 200Hz(δ in
ppm ,J in Hz) 4.11(6H,s,NMe) 7.39(2H,s) 8.08(4H,br.d,J=7.0) 8.38(4H,br.d,J=7.0) 5.13CNMR: in CF3COOD at 50Hz(δ in pp
m ) 49.5(NMe)、121.2、124.4、14
5.8 147.4、154.3 6.ラジカルカチオンの電子スペクトル: in MeCN 561nm、962nm、1124nm
ニウム)フランビステトラフルオロボレートの物理デー
タ> 1.融点 300℃以上 (黄色針状晶) 2.電子スペクトル: in MeCN λmax nm(log
ε) 384(4.65),368(4.61),304
(3.76) 3.IR(KBr): cm -1 1635,1587,1566,1508,1485,
1336 1296,1219,1188,1074,1066,
856,822 4. 1HNMR: in CF3COOD at 200Hz(δ in
ppm ,J in Hz) 4.11(6H,s,NMe) 7.39(2H,s) 8.08(4H,br.d,J=7.0) 8.38(4H,br.d,J=7.0) 5.13CNMR: in CF3COOD at 50Hz(δ in pp
m ) 49.5(NMe)、121.2、124.4、14
5.8 147.4、154.3 6.ラジカルカチオンの電子スペクトル: in MeCN 561nm、962nm、1124nm
【0058】代表的な化合物の電気化学特性 以上によって得られた化合物のうち、2,5−ビス(N
−メチル−4−ピリジニウム)チオフェンテトラフルオ
ロボレート、2,5−ビス(N−シアノメチル−4−ピ
リジニウム)チオフェンテトラフルオロボレート及び
2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニウム)フラン
ビステトラフルオロボレートについて、サイクリックボ
ルタメトリーにより第1還元電位E1 1/2、第2還元電位
E2 1/2、これらの差ΔE(=E1 1/2−E2 1/2)、log
Ksem を測定した。結果を表1に示す。
−メチル−4−ピリジニウム)チオフェンテトラフルオ
ロボレート、2,5−ビス(N−シアノメチル−4−ピ
リジニウム)チオフェンテトラフルオロボレート及び
2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニウム)フラン
ビステトラフルオロボレートについて、サイクリックボ
ルタメトリーにより第1還元電位E1 1/2、第2還元電位
E2 1/2、これらの差ΔE(=E1 1/2−E2 1/2)、log
Ksem を測定した。結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】表1には、比較のためメチルビオロゲンの
測定結果も載せたが、本発明を適用した各化合物はこの
メチルビオロゲンと遜色のない電気化学特性を示し、吸
収係数εが大きいことと併せて考えると、エレクトロク
ロミック材料として非常に有用であることがわかる。
測定結果も載せたが、本発明を適用した各化合物はこの
メチルビオロゲンと遜色のない電気化学特性を示し、吸
収係数εが大きいことと併せて考えると、エレクトロク
ロミック材料として非常に有用であることがわかる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の化合物(ヘテロ五員環で拡張されたビピリジニウム
塩)は、ビオロゲンを情報記録システムや光エネルギー
変換システム等の材料として開発する際に指摘されてい
る欠点が改良され、またビオロゲンには見られない新た
な特性を発揮する。
明の化合物(ヘテロ五員環で拡張されたビピリジニウム
塩)は、ビオロゲンを情報記録システムや光エネルギー
変換システム等の材料として開発する際に指摘されてい
る欠点が改良され、またビオロゲンには見られない新た
な特性を発揮する。
【0062】したがって、本発明の化合物は、今後の先
端技術開発に広く活用され得るものであり、例えばエレ
クトロクロミック材料として非常に有用なものである。
端技術開発に広く活用され得るものであり、例えばエレ
クトロクロミック材料として非常に有用なものである。
【図1】2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニウ
ム)チオフェンテトラフルオロボレートのX線結晶解析
結果を示すものであり、2,5−ビス(N−メチル−4
−ピリジニウム)チオフェンの平面構造を示す模式図で
ある。
ム)チオフェンテトラフルオロボレートのX線結晶解析
結果を示すものであり、2,5−ビス(N−メチル−4
−ピリジニウム)チオフェンの平面構造を示す模式図で
ある。
【図2】2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニウ
ム)チオフェンテトラフルオロボレートを側面から見た
状態を示す模式図である。
ム)チオフェンテトラフルオロボレートを側面から見た
状態を示す模式図である。
【図3】2,5−ビス(N−メチル−4−ピリジニウ
ム)チオフェンテトラフルオロボレートの層状態を示す
模式図である。
ム)チオフェンテトラフルオロボレートの層状態を示す
模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の化1(ただし、式中XはS,O,
SeまたはN−CH3 であり、Rは炭素数1〜18のア
ルキル基、アルキルチオメチル基、アルコキシメチル
基、シアノメチル基、ベンジル基、アルコキシカルボニ
ル基、ホルミル基またはシアノ基である。)で示される
ヘテロ五員環で拡張されたビピリジニウム塩。 【化1】 - 【請求項2】 下記の化2(ただし、式中XはS,O,
SeまたはN−CH3 である。)で示されるビピリジン
類の各々のN原子上に置換基を導入することを特徴とす
るヘテロ五員環で拡張されたビピリジニウム塩の製造
法。 【化2】
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