JPH0552335A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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- JPH0552335A JPH0552335A JP21391591A JP21391591A JPH0552335A JP H0552335 A JPH0552335 A JP H0552335A JP 21391591 A JP21391591 A JP 21391591A JP 21391591 A JP21391591 A JP 21391591A JP H0552335 A JPH0552335 A JP H0552335A
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- JP
- Japan
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- temperature
- heating
- state
- oil
- mode
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- Control Of Temperature (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】温度調節する場合における調節温度が所望の温
度から大きくずれることを防止する。 【構成】モード設定部8で設定されたモード及び温度セ
ンサ5の出力に応じて信号処理部6が駆動部7を介して
電磁弁4を開閉制御してバーナ1の加熱状態を所定の状
態に自動的に調節する。そして、信号処理部6は特定加
熱温度の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさ
めるようにバーナ1を制御する。信号処理部6が上記温
度調節領域以下の一定温度領域の温度変化に要する時間
を計測する。そして、バーナ1の基準燃焼状態で上記一
定温度領域の温度変化に要する時間を基準値として、計
時した時間との差を求める。この差に応じてバーナ1の
燃焼状態を制御する調節温度領域を補正する。
度から大きくずれることを防止する。 【構成】モード設定部8で設定されたモード及び温度セ
ンサ5の出力に応じて信号処理部6が駆動部7を介して
電磁弁4を開閉制御してバーナ1の加熱状態を所定の状
態に自動的に調節する。そして、信号処理部6は特定加
熱温度の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさ
めるようにバーナ1を制御する。信号処理部6が上記温
度調節領域以下の一定温度領域の温度変化に要する時間
を計測する。そして、バーナ1の基準燃焼状態で上記一
定温度領域の温度変化に要する時間を基準値として、計
時した時間との差を求める。この差に応じてバーナ1の
燃焼状態を制御する調節温度領域を補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理物を煮る、揚げ
る、焼くなどという各種モードに応じて加熱状態を自動
調節する機能を備えると共に、特定状況で自動的に加熱
状態を停止させる機能を備え、特に調理物を加熱する温
度をほぼ一定に保つ機能を備える加熱調理器に関するも
のである。
る、焼くなどという各種モードに応じて加熱状態を自動
調節する機能を備えると共に、特定状況で自動的に加熱
状態を停止させる機能を備え、特に調理物を加熱する温
度をほぼ一定に保つ機能を備える加熱調理器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ガステーブルコンロなどの加熱調理器と
しては、煮る、揚げる(油で炒める場合も含む)、ある
いは焼くといった調理方法に応じて、例えばバーナなど
の加熱手段の燃焼制御(小火,大火の切換)を行い、調
理物の加熱温度を自動調節できるようにしたものがあ
る。また、調理物の加熱温度は、調理物を入れて加熱さ
れる例えば鍋などの容器の底に接触して温度を検出する
温度センサの出力から類推するという方法が一般的に採
用されている。
しては、煮る、揚げる(油で炒める場合も含む)、ある
いは焼くといった調理方法に応じて、例えばバーナなど
の加熱手段の燃焼制御(小火,大火の切換)を行い、調
理物の加熱温度を自動調節できるようにしたものがあ
る。また、調理物の加熱温度は、調理物を入れて加熱さ
れる例えば鍋などの容器の底に接触して温度を検出する
温度センサの出力から類推するという方法が一般的に採
用されている。
【0003】この種の加熱調理器で、例えば調理物を煮
るモード(以下、このモードを煮ものモードと呼ぶ)に
設定しておけば、温度センサで検出される温度が焦げ付
きと判断される温度になったとき、自動的にバーナを消
火して調理物の焦げ付きを防止できる。また、調理物を
揚げたり、炒めたりするモード(以下、このモードを油
ものモードと呼ぶ)に設定しておけば、油の温度を一定
に保ったり、油の温度が異常に高くなったときに自動的
に消火したりすることができる。
るモード(以下、このモードを煮ものモードと呼ぶ)に
設定しておけば、温度センサで検出される温度が焦げ付
きと判断される温度になったとき、自動的にバーナを消
火して調理物の焦げ付きを防止できる。また、調理物を
揚げたり、炒めたりするモード(以下、このモードを油
ものモードと呼ぶ)に設定しておけば、油の温度を一定
に保ったり、油の温度が異常に高くなったときに自動的
に消火したりすることができる。
【0004】さらに、調理物を焼くモードに設定してお
けば、異常に加熱温度が上昇したときに自動消火を行う
ことができる。
けば、異常に加熱温度が上昇したときに自動消火を行う
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のガ
ステーブルコンロなどの加熱調理器では、油ものモード
で油の温度を設定する温度設定部をモード設定手段に設
け、温度センサで検出される温度が所定温度(以下、こ
の温度を小火ポイントと呼ぶ)に達するまでは、火力を
大火とし、上記小火ポイントに達すると、火力を小火と
し、小火として上記小火ポイントよりも低い所定温度
(以下、この温度を大火ポイントと呼ぶ)まで温度セン
サで検出される温度が低下した場合に、火力を大火とす
るという動作を繰り返すことにより、油の温度をほぼ設
定温度に保つようにしてある。この温度調節動作を図4
に示す。なお、上記小火ポイント及び大火ポイントは、
基準となる鍋を用いて基準量の油を一定状態で加熱した
場合を基準として設定していた。 しかしながら、上述
のように小火ポイント及び大火ポイント(以下、両者を
まとめて呼ぶ場合には、温度調節ポイントと呼ぶことに
する)を固定設定した場合には、鍋の種類が上記基準と
なる鍋と異なる場合や油の量が基準量から大幅に異なる
場合などでは、基準状態における温度調節ポイントと実
際の温度調節ポイントが大きくずれ、揚げものを美しく
仕上げることができないという問題があった。
ステーブルコンロなどの加熱調理器では、油ものモード
で油の温度を設定する温度設定部をモード設定手段に設
け、温度センサで検出される温度が所定温度(以下、こ
の温度を小火ポイントと呼ぶ)に達するまでは、火力を
大火とし、上記小火ポイントに達すると、火力を小火と
し、小火として上記小火ポイントよりも低い所定温度
(以下、この温度を大火ポイントと呼ぶ)まで温度セン
サで検出される温度が低下した場合に、火力を大火とす
るという動作を繰り返すことにより、油の温度をほぼ設
定温度に保つようにしてある。この温度調節動作を図4
に示す。なお、上記小火ポイント及び大火ポイントは、
基準となる鍋を用いて基準量の油を一定状態で加熱した
場合を基準として設定していた。 しかしながら、上述
のように小火ポイント及び大火ポイント(以下、両者を
まとめて呼ぶ場合には、温度調節ポイントと呼ぶことに
する)を固定設定した場合には、鍋の種類が上記基準と
なる鍋と異なる場合や油の量が基準量から大幅に異なる
場合などでは、基準状態における温度調節ポイントと実
際の温度調節ポイントが大きくずれ、揚げものを美しく
仕上げることができないという問題があった。
【0006】例えば、油の量が少ない場合には、上記小
火及び大火による温度調節を開始する初期において、設
定した油の温度よりも油の温度が相当に高くなるという
所謂オーバーシュートが起こり、この場合には揚げもの
がひどく焦げるといったことが起こる。逆に、油の量が
多い場合には、温度調節を開始する初期段階で油の温度
が低く、からっと綺麗に揚げることができないといった
ことが起こる。なお、このような状態は必ずしも温度調
節を開始した初期段階だけでなく、その後にも起こる可
能性がある。
火及び大火による温度調節を開始する初期において、設
定した油の温度よりも油の温度が相当に高くなるという
所謂オーバーシュートが起こり、この場合には揚げもの
がひどく焦げるといったことが起こる。逆に、油の量が
多い場合には、温度調節を開始する初期段階で油の温度
が低く、からっと綺麗に揚げることができないといった
ことが起こる。なお、このような状態は必ずしも温度調
節を開始した初期段階だけでなく、その後にも起こる可
能性がある。
【0007】さらに、この種の加熱調理器で調理物を焼
く場合に焼き網などの輻射物を用いて行うことがある。
この場合、焼き網などは部分的に異常に温度が高くな
り、サーミスタ等からなる温度センサの耐熱温度を越え
る恐れがある。そこで、この種の加熱調理器においては
焼きものモードにおいて、バーナを小火と大火とに制御
して上限加熱温度を制限し、サーミスタ等からなる温度
センサの耐熱温度を越えることを防止してある。
く場合に焼き網などの輻射物を用いて行うことがある。
この場合、焼き網などは部分的に異常に温度が高くな
り、サーミスタ等からなる温度センサの耐熱温度を越え
る恐れがある。そこで、この種の加熱調理器においては
焼きものモードにおいて、バーナを小火と大火とに制御
して上限加熱温度を制限し、サーミスタ等からなる温度
センサの耐熱温度を越えることを防止してある。
【0008】この場合にも、焼き網などの輻射物の熱伝
導度や構造等の違いにより温度調節ポイントにずれを生
じ、サーミスタ等からなる温度センサの耐熱温度を越え
る恐れがある。本発明は上述の点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、温度調節する場合に
おける調節温度が所望の温度から大きくずれることがな
い加熱調理器を提供することにある。
導度や構造等の違いにより温度調節ポイントにずれを生
じ、サーミスタ等からなる温度センサの耐熱温度を越え
る恐れがある。本発明は上述の点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、温度調節する場合に
おける調節温度が所望の温度から大きくずれることがな
い加熱調理器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、調理物を加熱する加熱手段と、調理物
を入れて加熱される容器の底に接触して温度を検出する
温度センサなどの温度検出手段と、調理物を煮る、揚げ
る、焼くなどという各種モードを設定するモード設定手
段と、このモード設定手段で設定されたモード及び温度
検出手段の出力に応じて加熱手段の加熱状態を所定の状
態に自動的に調節すると共に、特定状況で自動的に加熱
状態を停止させる加熱制御手段とを備え、特定加熱温度
の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるよ
うに加熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して調理
物への加熱温度をほぼ一定状態に制御する温度調節機能
を備える加熱調理器において、上記温度調節領域以下の
一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する計時手
段と、加熱手段の基準加熱状態で上記一定温度領域の温
度変化に要する時間を基準値として、上記計時手段で計
時した時間との差を求め、この差に応じて加熱手段の加
熱状態を制御する調節温度領域を補正する補正手段を上
記加熱制御手段に設けてある。
達成するために、調理物を加熱する加熱手段と、調理物
を入れて加熱される容器の底に接触して温度を検出する
温度センサなどの温度検出手段と、調理物を煮る、揚げ
る、焼くなどという各種モードを設定するモード設定手
段と、このモード設定手段で設定されたモード及び温度
検出手段の出力に応じて加熱手段の加熱状態を所定の状
態に自動的に調節すると共に、特定状況で自動的に加熱
状態を停止させる加熱制御手段とを備え、特定加熱温度
の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるよ
うに加熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して調理
物への加熱温度をほぼ一定状態に制御する温度調節機能
を備える加熱調理器において、上記温度調節領域以下の
一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する計時手
段と、加熱手段の基準加熱状態で上記一定温度領域の温
度変化に要する時間を基準値として、上記計時手段で計
時した時間との差を求め、この差に応じて加熱手段の加
熱状態を制御する調節温度領域を補正する補正手段を上
記加熱制御手段に設けてある。
【0010】なお、調理物を油で揚げる油ものモードに
設定した場合に油の温度を設定する温度設定部を上記モ
ード設定手段に設け、温度設定部で設定された油の温度
の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるよ
うに加熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して油の
温度をほぼ設定温度に制御する温度調節機能を備える加
熱調理器において、容器の種類や油の量などに影響され
ることなく、揚げものを綺麗に仕上げることができるよ
うにする場合には、油ものモードにおける最低設定温度
以下の一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する
計時手段と、基準となる容器を用いて基準量の油を加熱
した場合に上記一定温度領域の温度変化に要する時間を
基準値として、上記計時手段で計時した時間との差を求
め、この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節
温度領域を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設け
るとよい。
設定した場合に油の温度を設定する温度設定部を上記モ
ード設定手段に設け、温度設定部で設定された油の温度
の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるよ
うに加熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して油の
温度をほぼ設定温度に制御する温度調節機能を備える加
熱調理器において、容器の種類や油の量などに影響され
ることなく、揚げものを綺麗に仕上げることができるよ
うにする場合には、油ものモードにおける最低設定温度
以下の一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する
計時手段と、基準となる容器を用いて基準量の油を加熱
した場合に上記一定温度領域の温度変化に要する時間を
基準値として、上記計時手段で計時した時間との差を求
め、この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節
温度領域を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設け
るとよい。
【0011】また、調理物を焼く焼きものモードに設定
した場合に、温度領域内に加熱温度をおさめるように加
熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して、調理物を
加熱する上限加熱温度を制限する温度調節機能を備える
加熱調理器において、焼き網などの輻射物を用いて焼き
ものを行う際に、加熱手段の加熱状態がサーミスタ等か
らなる温度センサの耐熱温度を越えることを防止する場
合には、調節温度領域以下の一定温度領域の温度変化に
要する時間を計測する計時手段と、加熱手段の基準加熱
状態で上記一定温度領域の温度変化に要する時間を基準
値として、上記計時手段で計時した時間との差を求め、
この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節温度
領域を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設けると
よい。
した場合に、温度領域内に加熱温度をおさめるように加
熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して、調理物を
加熱する上限加熱温度を制限する温度調節機能を備える
加熱調理器において、焼き網などの輻射物を用いて焼き
ものを行う際に、加熱手段の加熱状態がサーミスタ等か
らなる温度センサの耐熱温度を越えることを防止する場
合には、調節温度領域以下の一定温度領域の温度変化に
要する時間を計測する計時手段と、加熱手段の基準加熱
状態で上記一定温度領域の温度変化に要する時間を基準
値として、上記計時手段で計時した時間との差を求め、
この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節温度
領域を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設けると
よい。
【0012】
【作用】本発明は、上述のように温度調節領域以下の一
定温度領域の温度変化に要する時間を計測する計時手段
と、加熱手段の基準加熱状態で上記一定温度領域の温度
変化に要する時間を基準値として、上記計時手段で計時
した時間との差を求め、この差に応じて加熱手段の加熱
状態を制御する調節温度領域を補正する補正手段を加熱
制御手段に設けることにより、実際の加熱状況と基準と
して想定された加熱状況との差に応じて調節温度領域を
補正して、所定の調節温度が得られるようにし、調節温
度が所望の温度から大きくずれることがないようにした
ものである。
定温度領域の温度変化に要する時間を計測する計時手段
と、加熱手段の基準加熱状態で上記一定温度領域の温度
変化に要する時間を基準値として、上記計時手段で計時
した時間との差を求め、この差に応じて加熱手段の加熱
状態を制御する調節温度領域を補正する補正手段を加熱
制御手段に設けることにより、実際の加熱状況と基準と
して想定された加熱状況との差に応じて調節温度領域を
補正して、所定の調節温度が得られるようにし、調節温
度が所望の温度から大きくずれることがないようにした
ものである。
【0013】
【実施例】本発明を適用する加熱調理器の一例を図1に
示す。この加熱調理器はガステーブルコンロであり、電
磁弁(あるいは比例制御弁でもよい)4を通して供給さ
れるガスを加熱手段としてのバーナ1で燃焼し、調理物
3を入れた容器(以下、鍋である場合について説明す
る)2を加熱して調理を行う。なお、図1中には図示し
てないが、点火,消火及び火力調整を行う点火つまみを
備え、手動でも火力調整を行うことができる。
示す。この加熱調理器はガステーブルコンロであり、電
磁弁(あるいは比例制御弁でもよい)4を通して供給さ
れるガスを加熱手段としてのバーナ1で燃焼し、調理物
3を入れた容器(以下、鍋である場合について説明す
る)2を加熱して調理を行う。なお、図1中には図示し
てないが、点火,消火及び火力調整を行う点火つまみを
備え、手動でも火力調整を行うことができる。
【0014】そして、この加熱調理器の場合には、煮
る、揚げる(油で炒める場合も含む)あるいは焼くとい
った調理に応じて火加減を自動調節でき、上記煮ものモ
ード、油ものモード及び焼きものモードなどの各種のモ
ード設定をモード設定部8で行う。なお、このモード設
定部8は、モードを切り換えるモード切換スイッチの他
に、温度設定あるいは加熱時間などを設定する設定部、
及びその設定値あるいは現在値やいずれのモードで動作
しているかを表示する表示部などを一体に備えている。
る、揚げる(油で炒める場合も含む)あるいは焼くとい
った調理に応じて火加減を自動調節でき、上記煮ものモ
ード、油ものモード及び焼きものモードなどの各種のモ
ード設定をモード設定部8で行う。なお、このモード設
定部8は、モードを切り換えるモード切換スイッチの他
に、温度設定あるいは加熱時間などを設定する設定部、
及びその設定値あるいは現在値やいずれのモードで動作
しているかを表示する表示部などを一体に備えている。
【0015】これらモードに応じたバーナ1の燃焼制御
はマイクロコンピュータで構成した信号処理部6が行
う。この信号処理部6は各モードに応じた処理プログラ
ムが記憶されており、調理物3の温度に応じて駆動部7
を介して電磁弁4の開状態を制御して、バーナ1の燃焼
状態の制御を行う。つまり、本実施例の場合には、上記
信号処理部6、駆動部7及び電磁弁4で加熱制御手段を
構成してある。
はマイクロコンピュータで構成した信号処理部6が行
う。この信号処理部6は各モードに応じた処理プログラ
ムが記憶されており、調理物3の温度に応じて駆動部7
を介して電磁弁4の開状態を制御して、バーナ1の燃焼
状態の制御を行う。つまり、本実施例の場合には、上記
信号処理部6、駆動部7及び電磁弁4で加熱制御手段を
構成してある。
【0016】ところで、この種の加熱調理器においては
調理物3の温度を直接に検知することはできないので、
鍋2の底に接触する温度検出手段としてのサーミスタ等
の温度センサ5を用い、調理物3の温度を類推する方法
を採用している。本発明にかかる加熱調理器の調理モー
ドについて以下に説明する。まず、煮ものモードでは、
上記温度センサ5で検出される温度が焦げ付きと判断さ
れる温度となったときに、電磁弁4を閉じて自動的にバ
ーナ1を消火して焦げ付きを防止する。この際には、同
時にブザーなどの報知手段により使用者に焦げ付きを報
知する。なお、この煮ものモードの場合には、使用者が
煮付ける時間を設定することもでき、このように時間設
定を行った場合には、設定時間の経過後に自動消火され
る。但し、設定時間の経過前であっても、焦げ付きが検
知された場合には自動的に消火される。
調理物3の温度を直接に検知することはできないので、
鍋2の底に接触する温度検出手段としてのサーミスタ等
の温度センサ5を用い、調理物3の温度を類推する方法
を採用している。本発明にかかる加熱調理器の調理モー
ドについて以下に説明する。まず、煮ものモードでは、
上記温度センサ5で検出される温度が焦げ付きと判断さ
れる温度となったときに、電磁弁4を閉じて自動的にバ
ーナ1を消火して焦げ付きを防止する。この際には、同
時にブザーなどの報知手段により使用者に焦げ付きを報
知する。なお、この煮ものモードの場合には、使用者が
煮付ける時間を設定することもでき、このように時間設
定を行った場合には、設定時間の経過後に自動消火され
る。但し、設定時間の経過前であっても、焦げ付きが検
知された場合には自動的に消火される。
【0017】次に、油ものモードでは、油が発火する温
度以下の揚げものあるいは炒めものを行う場合の上限温
度に自動的にバーナ1の燃焼量(火力)を調節する。な
お、上記上限温度は使用者が調理に応じた所望の温度に
設定することができる。また、この油ものモードにおい
ても、揚げものあるいは炒めものを行う場合にも、何等
かの要因で異常と判断される温度まで上昇した場合には
自動消火を行う。
度以下の揚げものあるいは炒めものを行う場合の上限温
度に自動的にバーナ1の燃焼量(火力)を調節する。な
お、上記上限温度は使用者が調理に応じた所望の温度に
設定することができる。また、この油ものモードにおい
ても、揚げものあるいは炒めものを行う場合にも、何等
かの要因で異常と判断される温度まで上昇した場合には
自動消火を行う。
【0018】焼きものモードでは上限温度に自動的にバ
ーナ1の燃焼量(火力)を調節する。但し、この焼きも
のモードの場合の上限温度は上記油ものモードの場合よ
りも高く調整される。なお、この際にも上記上限温度以
上に温度が異常に上昇した場合には自動消火を行う。さ
らに、この加熱調理器ではお湯を沸かす場合に便利な湯
沸かしモードを備え、温度センサ5の出力からお湯の沸
騰状態を検知して、これをブザーなどで報知し、自動的
に消火を行う機能を有する。なお、上記お湯の沸騰状態
の検知は、水は沸騰すると温度がほぼ一定になり、温度
センサの出力もほぼ一定状態になることから検知でき
る。
ーナ1の燃焼量(火力)を調節する。但し、この焼きも
のモードの場合の上限温度は上記油ものモードの場合よ
りも高く調整される。なお、この際にも上記上限温度以
上に温度が異常に上昇した場合には自動消火を行う。さ
らに、この加熱調理器ではお湯を沸かす場合に便利な湯
沸かしモードを備え、温度センサ5の出力からお湯の沸
騰状態を検知して、これをブザーなどで報知し、自動的
に消火を行う機能を有する。なお、上記お湯の沸騰状態
の検知は、水は沸騰すると温度がほぼ一定になり、温度
センサの出力もほぼ一定状態になることから検知でき
る。
【0019】ところで、上述したすべてのモードに共通
に備える機能として、点火と同時に消し忘れ防止タイマ
が動作し、そのタイマに設定された時間以上経過する
と、自動的に消火される機能を備えている。以下に本実
施例の特徴とする点について説明する。本実施例のよう
に調理物3への加熱温度をほぼ一定状態に制御する温度
調節機能を備える加熱調理器では、特定加熱温度の上下
に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるように信
号処理部6がバーナ1の燃焼状態を制御している。
に備える機能として、点火と同時に消し忘れ防止タイマ
が動作し、そのタイマに設定された時間以上経過する
と、自動的に消火される機能を備えている。以下に本実
施例の特徴とする点について説明する。本実施例のよう
に調理物3への加熱温度をほぼ一定状態に制御する温度
調節機能を備える加熱調理器では、特定加熱温度の上下
に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるように信
号処理部6がバーナ1の燃焼状態を制御している。
【0020】しかし、従来のように調整温度領域を固定
してあると、調節温度が所望の温度から大きくずれる。
そこで、本実施例では上記点を改善するために、信号処
理部6を以下の構成としてある。つまり、図2に示すよ
うに、温度センサ5の出力をデジタルデータに変換する
A/D変換部61と、温度センサ5で検出される温度を
監視し温度調節領域以下の一定温度領域の温度変化に要
する時間を計測する計時部62と、バーナ1の基準加熱
状態で上記一定温度領域の温度変化に要する時間を基準
データとして記憶する基準データ記憶部64と、この基
準データと計時部62で計時した時間との差から補正デ
ータを演算する補正部63と、この補正部63で求めた
補正データを記憶する補正データ記憶部65と、補正デ
ータに応じて駆動部7の制御を行う制御部66とで構成
してある。なお、補正部63ではモード設定部8の設定
に応じて適宜基準データを基準データ記憶部64から読
み出して補正を行う。また、本実施例の場合には上記各
部はソフト的に構成してあるが、ディスクリート回路に
よりハード的に構成することも可能である。
してあると、調節温度が所望の温度から大きくずれる。
そこで、本実施例では上記点を改善するために、信号処
理部6を以下の構成としてある。つまり、図2に示すよ
うに、温度センサ5の出力をデジタルデータに変換する
A/D変換部61と、温度センサ5で検出される温度を
監視し温度調節領域以下の一定温度領域の温度変化に要
する時間を計測する計時部62と、バーナ1の基準加熱
状態で上記一定温度領域の温度変化に要する時間を基準
データとして記憶する基準データ記憶部64と、この基
準データと計時部62で計時した時間との差から補正デ
ータを演算する補正部63と、この補正部63で求めた
補正データを記憶する補正データ記憶部65と、補正デ
ータに応じて駆動部7の制御を行う制御部66とで構成
してある。なお、補正部63ではモード設定部8の設定
に応じて適宜基準データを基準データ記憶部64から読
み出して補正を行う。また、本実施例の場合には上記各
部はソフト的に構成してあるが、ディスクリート回路に
よりハード的に構成することも可能である。
【0021】このようにすれば、実際の加熱状況と基準
として想定された加熱状況との差に応じて調節温度領域
を補正することができ、調節温度が所望の温度から大き
くずれることがない。以下に、実際の加熱状況と基準と
して想定された加熱状況との差に応じて調節温度領域を
補正する動作を、油ものモードを例として具体的に説明
する。
として想定された加熱状況との差に応じて調節温度領域
を補正することができ、調節温度が所望の温度から大き
くずれることがない。以下に、実際の加熱状況と基準と
して想定された加熱状況との差に応じて調節温度領域を
補正する動作を、油ものモードを例として具体的に説明
する。
【0022】本実施例の場合には、油ものモードでは油
の温度の設定を例えばT3 〜T7 で行えるものとする
と、温度調節領域以下の一定温度領域としてはT1 〜T
2 とすればよい。なお、上記補正対象とする領域T1 〜
T2 は最低設定温度T3 以下である必要があり、且つで
きるだけ最低設定温度T3 に近い温度であることが好ま
しい。その理由は、余り温度の低いところであると、温
度センサ5として用いたサーミスタの検出温度にばらつ
きを生じるからである。
の温度の設定を例えばT3 〜T7 で行えるものとする
と、温度調節領域以下の一定温度領域としてはT1 〜T
2 とすればよい。なお、上記補正対象とする領域T1 〜
T2 は最低設定温度T3 以下である必要があり、且つで
きるだけ最低設定温度T3 に近い温度であることが好ま
しい。その理由は、余り温度の低いところであると、温
度センサ5として用いたサーミスタの検出温度にばらつ
きを生じるからである。
【0023】そして、バーナ1の基準加熱状態で上記一
定温度領域T1 〜T2 の温度変化に要する時間である基
準データは次の条件で設定してある。つまり、基準とな
る容器としては直径20cmの鉄製のてんぷら鍋で、油
の量が1リットルの場合のT 1 〜T2 での温度変化に要
する時間t1 を基準値としてある。なお、ガスは現在一
般的に使用されている標準圧の天然ガス(13A−0−
2)を基準にしてある。
定温度領域T1 〜T2 の温度変化に要する時間である基
準データは次の条件で設定してある。つまり、基準とな
る容器としては直径20cmの鉄製のてんぷら鍋で、油
の量が1リットルの場合のT 1 〜T2 での温度変化に要
する時間t1 を基準値としてある。なお、ガスは現在一
般的に使用されている標準圧の天然ガス(13A−0−
2)を基準にしてある。
【0024】いま、所望の鍋で、所望の量の油を加熱し
たときにおけるT1〜T2 での温度変化に要する時間を
計時部62で計時した結果がt2 あったとすると、基準
値との差はt2 −t2 =t3 となる。このt3 の差を油
に加わる熱量に換算して補正部63で補正温度を求め、
温度調節ポイント(小火ポイント及び大火ポイント)を
補正する。この温度調節ポイントとして補正データ記憶
部65に記憶された補正温度を制御部66が温度センサ
5の検出温度と比較してバーナ1の小火,大火の切換御
を行う。このようにすれば、容器2の種類や油の量など
に影響されることなく、油の温度をほぼ一定の状態に保
つことができ、従って揚げものを綺麗に仕上げることが
できる。なお、上記動作をまとめたフローチャートを図
3に示す。
たときにおけるT1〜T2 での温度変化に要する時間を
計時部62で計時した結果がt2 あったとすると、基準
値との差はt2 −t2 =t3 となる。このt3 の差を油
に加わる熱量に換算して補正部63で補正温度を求め、
温度調節ポイント(小火ポイント及び大火ポイント)を
補正する。この温度調節ポイントとして補正データ記憶
部65に記憶された補正温度を制御部66が温度センサ
5の検出温度と比較してバーナ1の小火,大火の切換御
を行う。このようにすれば、容器2の種類や油の量など
に影響されることなく、油の温度をほぼ一定の状態に保
つことができ、従って揚げものを綺麗に仕上げることが
できる。なお、上記動作をまとめたフローチャートを図
3に示す。
【0025】なお、上述の場合には大火ポイントも補正
する場合について説明したが、殊に油ものモードである
場合に問題となる温度調整初期における設定温度と実際
の油の温度とのずれを少なくするために、小火ポイント
だけを補正するようにしてもよい。ところで、上記所望
の鍋で、所望の量の油を加熱したときにおけるT1 〜T
2 での温度変化に要する時間と基準データとの差1秒当
たり補正データとして1℃補正するようにしてもよい。
これは、計時部62で計時した時間と基準データとの差
を油に加わる熱量に換算して補正する場合と、上記換算
結果が大差ないことが確かめられているからである。従
って、信号処理部6の処理プログラムを簡素にする場合
には上記方法を採用すればよい。なお、この場合に小火
ポイントだけを補正する場合に、上記計時部62で計時
した時間と基準データの差がt3 であり、油の温度をT
5 に設定する場合の基準状態における小火ポイントが例
えばT 5 であったとすると、この際には小火ポイントを
T5 +t3 (℃)に補正すればよいことになる。
する場合について説明したが、殊に油ものモードである
場合に問題となる温度調整初期における設定温度と実際
の油の温度とのずれを少なくするために、小火ポイント
だけを補正するようにしてもよい。ところで、上記所望
の鍋で、所望の量の油を加熱したときにおけるT1 〜T
2 での温度変化に要する時間と基準データとの差1秒当
たり補正データとして1℃補正するようにしてもよい。
これは、計時部62で計時した時間と基準データとの差
を油に加わる熱量に換算して補正する場合と、上記換算
結果が大差ないことが確かめられているからである。従
って、信号処理部6の処理プログラムを簡素にする場合
には上記方法を採用すればよい。なお、この場合に小火
ポイントだけを補正する場合に、上記計時部62で計時
した時間と基準データの差がt3 であり、油の温度をT
5 に設定する場合の基準状態における小火ポイントが例
えばT 5 であったとすると、この際には小火ポイントを
T5 +t3 (℃)に補正すればよいことになる。
【0026】また、補正値の初期化は点火つまみをオフ
(消火)したとき、あるいは温度センサ5で検知される
温度がT1 未満に下がったときに行うようにすればよ
い。なお、上記温度調節ポイントを際限なく行うと、表
示部の表示温度が設定温度よりも低いということが起こ
るので、これを防止するために補正の上限及び下限を設
けておくことが好ましい。
(消火)したとき、あるいは温度センサ5で検知される
温度がT1 未満に下がったときに行うようにすればよ
い。なお、上記温度調節ポイントを際限なく行うと、表
示部の表示温度が設定温度よりも低いということが起こ
るので、これを防止するために補正の上限及び下限を設
けておくことが好ましい。
【0027】さらに、上記補正データを用いてモード設
定部8に設けてある油の温度を表示する表示部の温度補
正を行うと、表示値の補正も行えて好ましい。この場合
には設定温度の表示幅が変化することになる。上記加熱
調理器の場合には、焼きものモードにおいて上限加熱温
度を制限するために、バーナ1の燃焼状態を小火と大火
とに切り換えて、上限加熱温度を含む温度領域内に加熱
温度をおさめるようにしてあるので、上記油ものモード
の場合と同様にして、上限加熱温度が温度センサの耐熱
温度を越えないようにできる。つまり、調節温度領域以
下の一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する計
時手段と、バーナ1の基準加熱状態で上記一定温度領域
の温度変化に要する時間を基準値として、上記計時手段
で計時した時間との差を求め、この差に応じて加熱手段
の加熱状態を制御する調節温度領域を補正する補正手段
を信号処理部6に設ければよい。このようにすれば、焼
きものモードにおいても、上限加熱温度が所望の温度か
ら大きくずれることがなく、従って焼き網などの輻射物
を用いて焼きものを行う際に、加熱手段の加熱状態がサ
ーミスタ等からなる温度センサ5の耐熱温度を越えるこ
とを防止することができる。なお、上述の場合の高温域
における温度調節を行わせるか否かは、使用者が選択で
きるようになっている。
定部8に設けてある油の温度を表示する表示部の温度補
正を行うと、表示値の補正も行えて好ましい。この場合
には設定温度の表示幅が変化することになる。上記加熱
調理器の場合には、焼きものモードにおいて上限加熱温
度を制限するために、バーナ1の燃焼状態を小火と大火
とに切り換えて、上限加熱温度を含む温度領域内に加熱
温度をおさめるようにしてあるので、上記油ものモード
の場合と同様にして、上限加熱温度が温度センサの耐熱
温度を越えないようにできる。つまり、調節温度領域以
下の一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する計
時手段と、バーナ1の基準加熱状態で上記一定温度領域
の温度変化に要する時間を基準値として、上記計時手段
で計時した時間との差を求め、この差に応じて加熱手段
の加熱状態を制御する調節温度領域を補正する補正手段
を信号処理部6に設ければよい。このようにすれば、焼
きものモードにおいても、上限加熱温度が所望の温度か
ら大きくずれることがなく、従って焼き網などの輻射物
を用いて焼きものを行う際に、加熱手段の加熱状態がサ
ーミスタ等からなる温度センサ5の耐熱温度を越えるこ
とを防止することができる。なお、上述の場合の高温域
における温度調節を行わせるか否かは、使用者が選択で
きるようになっている。
【0028】なお、上述の場合にはガステーブルコンロ
の場合について説明したが、電気コンロなどである場合
にも適用できることは言うまでもない。
の場合について説明したが、電気コンロなどである場合
にも適用できることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように、調理物を加熱す
る加熱手段と、調理物を入れて加熱される容器の底に接
触して温度を検出する温度センサなどの温度検出手段
と、調理物を煮る、揚げる、焼くなどという各種モード
を設定するモード設定手段と、このモード設定手段で設
定されたモード及び温度検出手段の出力に応じて加熱手
段の加熱状態を所定の状態に自動的に調節すると共に、
特定状況で自動的に加熱状態を停止させる加熱制御手段
とを備え、特定加熱温度の上下に設定される温度領域内
に加熱温度をおさめるように加熱制御手段が加熱手段の
加熱状態を制御して調理物への加熱温度をほぼ一定状態
に制御する温度調節機能を備える加熱調理器において、
上記温度調節領域以下の一定温度領域の温度変化に要す
る時間を計測する計時手段と、加熱手段の基準加熱状態
で上記一定温度領域の温度変化に要する時間を基準値と
して、上記計時手段で計時した時間との差を求め、この
差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節温度領域
を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設けてあるの
で、実際の加熱状況と基準として想定された加熱状況と
の差に応じて調節温度領域を補正することができ、この
ため調節温度が所望の温度から大きくずれることがな
い。
る加熱手段と、調理物を入れて加熱される容器の底に接
触して温度を検出する温度センサなどの温度検出手段
と、調理物を煮る、揚げる、焼くなどという各種モード
を設定するモード設定手段と、このモード設定手段で設
定されたモード及び温度検出手段の出力に応じて加熱手
段の加熱状態を所定の状態に自動的に調節すると共に、
特定状況で自動的に加熱状態を停止させる加熱制御手段
とを備え、特定加熱温度の上下に設定される温度領域内
に加熱温度をおさめるように加熱制御手段が加熱手段の
加熱状態を制御して調理物への加熱温度をほぼ一定状態
に制御する温度調節機能を備える加熱調理器において、
上記温度調節領域以下の一定温度領域の温度変化に要す
る時間を計測する計時手段と、加熱手段の基準加熱状態
で上記一定温度領域の温度変化に要する時間を基準値と
して、上記計時手段で計時した時間との差を求め、この
差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節温度領域
を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設けてあるの
で、実際の加熱状況と基準として想定された加熱状況と
の差に応じて調節温度領域を補正することができ、この
ため調節温度が所望の温度から大きくずれることがな
い。
【0030】また、調理物を油で揚げる油ものモードに
設定した場合に油の温度を設定する温度設定部を上記モ
ード設定手段に設け、温度設定部で設定された油の温度
の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるよ
うに加熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して油の
温度をほぼ設定温度に制御する温度調節機能を備える加
熱調理器において、油ものモードにおける最低設定温度
以下の一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する
計時手段と、基準となる容器を用いて基準量の油を加熱
した場合に上記一定温度領域の温度変化に要する時間を
基準値として、上記計時手段で計時した時間との差を求
め、この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節
温度領域を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設け
ると、容器の種類や油の量などに影響されることなく、
設定温度にほぼ一定にすることができ、このため揚げも
のを綺麗に仕上げることができる。
設定した場合に油の温度を設定する温度設定部を上記モ
ード設定手段に設け、温度設定部で設定された油の温度
の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるよ
うに加熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して油の
温度をほぼ設定温度に制御する温度調節機能を備える加
熱調理器において、油ものモードにおける最低設定温度
以下の一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する
計時手段と、基準となる容器を用いて基準量の油を加熱
した場合に上記一定温度領域の温度変化に要する時間を
基準値として、上記計時手段で計時した時間との差を求
め、この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節
温度領域を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設け
ると、容器の種類や油の量などに影響されることなく、
設定温度にほぼ一定にすることができ、このため揚げも
のを綺麗に仕上げることができる。
【0031】また、調理物を焼く焼きものモードに設定
した場合に、温度領域内に加熱温度をおさめるように加
熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して、調理物を
加熱する上限加熱温度を制限する温度調節機能を備える
加熱調理器において、調節温度領域以下の一定温度領域
の温度変化に要する時間を計測する計時手段と、加熱手
段の基準加熱状態で上記一定温度領域の温度変化に要す
る時間を基準値として、上記計時手段で計時した時間と
の差を求め、この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御
する調節温度領域を補正する補正手段を上記加熱制御手
段に設けると、上限加熱温度が所望の温度から大きくず
れることがなく、従って焼き網などの輻射物を用いて焼
きものを行う際に、加熱手段の加熱状態がサーミスタ等
からなる温度センサの耐熱温度を越えることを防止する
ことができる。
した場合に、温度領域内に加熱温度をおさめるように加
熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して、調理物を
加熱する上限加熱温度を制限する温度調節機能を備える
加熱調理器において、調節温度領域以下の一定温度領域
の温度変化に要する時間を計測する計時手段と、加熱手
段の基準加熱状態で上記一定温度領域の温度変化に要す
る時間を基準値として、上記計時手段で計時した時間と
の差を求め、この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御
する調節温度領域を補正する補正手段を上記加熱制御手
段に設けると、上限加熱温度が所望の温度から大きくず
れることがなく、従って焼き網などの輻射物を用いて焼
きものを行う際に、加熱手段の加熱状態がサーミスタ等
からなる温度センサの耐熱温度を越えることを防止する
ことができる。
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】同上の信号処理部の構成図である。
【図3】同上の主要動作を示すフローチャートである。
【図4】同上の温度調整方法の説明図である。
1 バーナ 2 鍋 3 調理物 4 電磁弁 5 温度センサ 6 信号処理部 7 駆動部 8 モード設定部 62 計時部 63 補正部 64 基準データ記憶部
フロントページの続き (72)発明者 永野 真千子 大阪市中央区平野町四丁目1番2号大阪瓦 斯株式会社内 (72)発明者 上原 雅夫 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内 (72)発明者 吉田 豊 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内 (72)発明者 田中 知子 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内 (72)発明者 青木 恵理子 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内
Claims (3)
- 【請求項1】 調理物を加熱する加熱手段と、調理物を
入れて加熱される容器の底に接触して温度を検出する温
度センサなどの温度検出手段と、調理物を煮る、揚げ
る、焼くなどという各種モードを設定するモード設定手
段と、このモード設定手段で設定されたモード及び温度
検出手段の出力に応じて加熱手段の加熱状態を所定の状
態に自動的に調節すると共に、特定状況で自動的に加熱
状態を停止させる加熱制御手段とを備え、特定加熱温度
の上下に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるよ
うに加熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して調理
物への加熱温度をほぼ一定状態に制御する温度調節機能
を備える加熱調理器において、上記温度調節領域以下の
一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する計時手
段と、加熱手段の基準加熱状態で上記一定温度領域の温
度変化に要する時間を基準値として、上記計時手段で計
時した時間との差を求め、この差に応じて加熱手段の加
熱状態を制御する調節温度領域を補正する補正手段を上
記加熱制御手段に設けて成ることを特徴とする加熱調理
器。 - 【請求項2】 調理物を油で揚げる油ものモードに設定
した場合に油の温度を設定する温度設定部を上記モード
設定手段に設け、温度設定部で設定された油の温度の上
下に設定される温度領域内に加熱温度をおさめるように
加熱制御手段が加熱手段の加熱状態を制御して油の温度
をほぼ設定温度に制御する温度調節機能を備える加熱調
理器において、油ものモードにおける最低設定温度以下
の一定温度領域の温度変化に要する時間を計測する計時
手段と、基準となる容器を用いて基準量の油を加熱した
場合に上記一定温度領域の温度変化に要する時間を基準
値として、上記計時手段で計時した時間との差を求め、
この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する調節温度
領域を補正する補正手段を上記加熱制御手段に設けて成
ることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 【請求項3】 調理物を焼く焼きものモードに設定した
場合に、温度領域内に加熱温度をおさめるように加熱制
御手段が加熱手段の加熱状態を制御して、調理物を加熱
する上限加熱温度を制限する温度調節機能を備える加熱
調理器において、調節温度領域以下の一定温度領域の温
度変化に要する時間を計測する計時手段と、加熱手段の
基準加熱状態で上記一定温度領域の温度変化に要する時
間を基準値として、上記計時手段で計時した時間との差
を求め、この差に応じて加熱手段の加熱状態を制御する
調節温度領域を補正する補正手段を上記加熱制御手段に
設けて成ることを特徴とする請求項1記載の加熱調理
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21391591A JPH0552335A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21391591A JPH0552335A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552335A true JPH0552335A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16647147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21391591A Pending JPH0552335A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0552335A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015019827A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | 株式会社パロマ | 加熱調理器 |
JP2021064514A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | タニカ電器販売株式会社 | 温度調整方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58160738A (ja) * | 1982-03-17 | 1983-09-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 調理用温度制御装置 |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP21391591A patent/JPH0552335A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58160738A (ja) * | 1982-03-17 | 1983-09-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 調理用温度制御装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015019827A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | 株式会社パロマ | 加熱調理器 |
JP2021064514A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | タニカ電器販売株式会社 | 温度調整方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971007 |