JPH0550149A - つば出し成形方法及びその装置 - Google Patents
つば出し成形方法及びその装置Info
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- JPH0550149A JPH0550149A JP20683991A JP20683991A JPH0550149A JP H0550149 A JPH0550149 A JP H0550149A JP 20683991 A JP20683991 A JP 20683991A JP 20683991 A JP20683991 A JP 20683991A JP H0550149 A JPH0550149 A JP H0550149A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 例えば半球状に湾曲した板部材の複数個所に
複数のつば出し部を狭いピツチで任意の方向、例えば半
径中心方向に向かって容易に成形できる。 【構成】 半球状に湾曲した板状部材1をフランジ押え
3上にセツトし、次いでスライド部材8とダイス台7と
ダイス5とを下降させて、ダイス5を板状部材1の上面
に当接させ、それからも下降を続行して、板状部材1及
びフランジ押え3も下降させ、液圧室10内の液体を加
圧して、板状部材1の各下穴の周辺部をフランジ押え3
とダイス5とで挟持する一方、ポンチ2a、2b、2c
とその先端部に付設した抜き型4a、4b、4cとを相
対的に上昇させて、板状部材3の各下穴の周りにつば出
し部を成形し、次いでスライド部材8とダイス台7とダ
イス5とを上昇させる。このとき、抜き型4a、4b、
4cは、ダイス5側に残り、ポンチ2a、2b、2c
は、板状部材1のつば出し部を下方へ抜ける。
複数のつば出し部を狭いピツチで任意の方向、例えば半
径中心方向に向かって容易に成形できる。 【構成】 半球状に湾曲した板状部材1をフランジ押え
3上にセツトし、次いでスライド部材8とダイス台7と
ダイス5とを下降させて、ダイス5を板状部材1の上面
に当接させ、それからも下降を続行して、板状部材1及
びフランジ押え3も下降させ、液圧室10内の液体を加
圧して、板状部材1の各下穴の周辺部をフランジ押え3
とダイス5とで挟持する一方、ポンチ2a、2b、2c
とその先端部に付設した抜き型4a、4b、4cとを相
対的に上昇させて、板状部材3の各下穴の周りにつば出
し部を成形し、次いでスライド部材8とダイス台7とダ
イス5とを上昇させる。このとき、抜き型4a、4b、
4cは、ダイス5側に残り、ポンチ2a、2b、2c
は、板状部材1のつば出し部を下方へ抜ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力容器の冷却ジヤケ
ツト等の成形時に適用するつば出し成形方法及びその装
置に関するものである。
ツト等の成形時に適用するつば出し成形方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のつば出し成形装置を図4により説
明すると、01が湾曲した板状部材、02がポンチ、0
3がフランジ押え、04が抜き型、05がダイス、07
a及び07bがダイス台、09がボルスタ、011がア
ウターラム、012がインナーラムで,湾曲した板状部
材01のつば出し部周辺を、アウターラム011に取付
けたフランジ押え03と、ダイス台07a上のダイス0
5とにより、抑えた状態で、インナーラム012に取付
けたポンチ02を下降させて、つば出し成形を1穴ずつ
行っていた。
明すると、01が湾曲した板状部材、02がポンチ、0
3がフランジ押え、04が抜き型、05がダイス、07
a及び07bがダイス台、09がボルスタ、011がア
ウターラム、012がインナーラムで,湾曲した板状部
材01のつば出し部周辺を、アウターラム011に取付
けたフランジ押え03と、ダイス台07a上のダイス0
5とにより、抑えた状態で、インナーラム012に取付
けたポンチ02を下降させて、つば出し成形を1穴ずつ
行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記図4に示す従来の
つば出し成形装置では、つば出し成形を1穴ずつ行って
おり、加工能率が悪く、多数のつば出し成形を行う場合
には、多大な工数と時間とを必要として、加工コストが
増大する。また例えば球面状部材に中心方向へのつば出
し成形を行う場合、プレス加工の性質上、一度に多方向
へのポンチの移動が困難であり、そのため、多数のつば
出し加工を一度に行うことができなかった。
つば出し成形装置では、つば出し成形を1穴ずつ行って
おり、加工能率が悪く、多数のつば出し成形を行う場合
には、多大な工数と時間とを必要として、加工コストが
増大する。また例えば球面状部材に中心方向へのつば出
し成形を行う場合、プレス加工の性質上、一度に多方向
へのポンチの移動が困難であり、そのため、多数のつば
出し加工を一度に行うことができなかった。
【0004】またポンチの駆動機構には、リンク機構や
液圧装置が利用されてきたが、部材の板圧が大きく,加
工力が大きく、さらにつば出し部のピツチが狭い場合、
加工力に耐えるリンク機構等のメカニカルな機構を得よ
うとすると、大型になり、スペースが不足して、設置不
可能になる。また液圧装置の場合には、圧力が高くなっ
て、危険を伴うとい問題があり、湾曲した板部材の複数
個所に複数のつば出し部を狭いピツチで任意の方向、例
えば半径中心方向に向かって成形するのが極めて困難で
あった。
液圧装置が利用されてきたが、部材の板圧が大きく,加
工力が大きく、さらにつば出し部のピツチが狭い場合、
加工力に耐えるリンク機構等のメカニカルな機構を得よ
うとすると、大型になり、スペースが不足して、設置不
可能になる。また液圧装置の場合には、圧力が高くなっ
て、危険を伴うとい問題があり、湾曲した板部材の複数
個所に複数のつば出し部を狭いピツチで任意の方向、例
えば半径中心方向に向かって成形するのが極めて困難で
あった。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、湾曲した板部材の複数個
所に複数のつば出し部を狭いピツチで任意の方向、例え
ば半径中心方向に向かって容易に成形できるつば出し成
形方法及び装置を提供しようとする点にある。
であり、その目的とする処は、湾曲した板部材の複数個
所に複数のつば出し部を狭いピツチで任意の方向、例え
ば半径中心方向に向かって容易に成形できるつば出し成
形方法及び装置を提供しようとする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のつば出し成形方法は、湾曲した板状部材
に複数のつば出し部を成形するに当たり、前記板状部材
の複数個所に下穴を穿設し、次いで同板状部材の片側に
各下穴に対向してダイスを、残る片側に各下穴に対向し
て複数のポンチを、それぞれ設置し、次いでこれらのダ
イスとポンチとを相対的に接近させて、上記板状部材の
各下穴の周りにつば出し部を成形することを特徴として
いる。
めに、本発明のつば出し成形方法は、湾曲した板状部材
に複数のつば出し部を成形するに当たり、前記板状部材
の複数個所に下穴を穿設し、次いで同板状部材の片側に
各下穴に対向してダイスを、残る片側に各下穴に対向し
て複数のポンチを、それぞれ設置し、次いでこれらのダ
イスとポンチとを相対的に接近させて、上記板状部材の
各下穴の周りにつば出し部を成形することを特徴として
いる。
【0007】また本発明のつば出し成形装置は、板状部
材の複数個所に設けた各下孔にその片側で対向するダイ
スと、上記各下穴にダイスの反対側で対向する複数のポ
ンチと、同各ポンチをその軸方向に移動可能に支持する
ポンチ支持部材と、上記各ポンチの後端部に接触する耐
圧板と、上記ダイスと上記ポンチとを相対的に接離方向
に移動させる駆動手段とを具えている。
材の複数個所に設けた各下孔にその片側で対向するダイ
スと、上記各下穴にダイスの反対側で対向する複数のポ
ンチと、同各ポンチをその軸方向に移動可能に支持する
ポンチ支持部材と、上記各ポンチの後端部に接触する耐
圧板と、上記ダイスと上記ポンチとを相対的に接離方向
に移動させる駆動手段とを具えている。
【0008】
【作用】本発明のつば出し成形方法に前記のように構成
されており、板状部材の複数個所に下穴を穿設し、次い
で同板状部材の片側に各下穴に対向してダイスを、残る
片側に各下穴に対向して複数のポンチを、それぞれ設置
し、次いでこれらのダイスとポンチとを相対的に接近さ
せて、上記板状部材の各下穴の周りにつば出し部を成形
する。
されており、板状部材の複数個所に下穴を穿設し、次い
で同板状部材の片側に各下穴に対向してダイスを、残る
片側に各下穴に対向して複数のポンチを、それぞれ設置
し、次いでこれらのダイスとポンチとを相対的に接近さ
せて、上記板状部材の各下穴の周りにつば出し部を成形
する。
【0009】
(第1実施例)次に本発明のつば出し成形方法の実施に
使用するつば出し成形装置の第1実施例を図1により説
明すると、1が半球状に湾曲した板状部材、2a、2
b、2cがポンチ、3がフランジ押え(ポンチ支持部
材)、4a、4b、4cが上記ポンチ2a、2b、2c
の先端部に取付けた抜き型、5がダイスで、上記フラン
ジ押え3には、複数の例えば9個のポンチガイド孔が半
球状に湾曲した板状部材1の半径中心部を指向してお
り、これらのポンチガイド孔にポンチ2a、2b、2c
が摺動自在に嵌挿されている。
使用するつば出し成形装置の第1実施例を図1により説
明すると、1が半球状に湾曲した板状部材、2a、2
b、2cがポンチ、3がフランジ押え(ポンチ支持部
材)、4a、4b、4cが上記ポンチ2a、2b、2c
の先端部に取付けた抜き型、5がダイスで、上記フラン
ジ押え3には、複数の例えば9個のポンチガイド孔が半
球状に湾曲した板状部材1の半径中心部を指向してお
り、これらのポンチガイド孔にポンチ2a、2b、2c
が摺動自在に嵌挿されている。
【0010】6が耐圧板、7がダイス台、8がスライド
部材、9がボルスタで、上記耐圧板6が上記フランジ押
え3の後部に形成した中空部に摺動自在に嵌挿されて、
耐圧板6とフランジ押え3との間に液圧室10が形成さ
れている。次に前記図1に示したつば出し成形装置によ
るつば出し成形方法を具体的に説明する。図1は、半球
状に湾曲した板状部材(半径2500mm,板厚20m
mの板状部材)1の9個所に9個のつば部(内径60m
m、高さ30mmのつば部)を狭いピツチ(200mm
のピツチ)で中心方向に向かい同時に成形する場合を示
している。
部材、9がボルスタで、上記耐圧板6が上記フランジ押
え3の後部に形成した中空部に摺動自在に嵌挿されて、
耐圧板6とフランジ押え3との間に液圧室10が形成さ
れている。次に前記図1に示したつば出し成形装置によ
るつば出し成形方法を具体的に説明する。図1は、半球
状に湾曲した板状部材(半径2500mm,板厚20m
mの板状部材)1の9個所に9個のつば部(内径60m
m、高さ30mmのつば部)を狭いピツチ(200mm
のピツチ)で中心方向に向かい同時に成形する場合を示
している。
【0011】半球状に湾曲した板状部材1には、9個の
下穴(内径35mmの下穴)が200mmのピツチで格
子状に穿設されている。この板状部材1をフランジ押え
3の上にセツトして、上記各下穴とフランジ押え3に設
けた各ポンチ用ガイド穴とを一致させる。このとき、液
圧室10内に液体を供給して、フランジ押え3を下降さ
せないように保持しておく。
下穴(内径35mmの下穴)が200mmのピツチで格
子状に穿設されている。この板状部材1をフランジ押え
3の上にセツトして、上記各下穴とフランジ押え3に設
けた各ポンチ用ガイド穴とを一致させる。このとき、液
圧室10内に液体を供給して、フランジ押え3を下降さ
せないように保持しておく。
【0012】次いでスライド部材8とダイス台7とダイ
ス5とを下降させて、ダイス5を板状部材1の上面に当
接させ、それからも下降を続行して、板状部材1及びフ
ランジ押え3も下降させ、液圧室10内の液体を加圧し
て、板状部材1の各下穴の周辺部をフランジ押え3とダ
イス5とで挟持する。その際、必要とする圧力は、約2
30tonで、約40kg/cm2 になる。この圧力
は、リリーフ弁を用いて、一定に保持する。
ス5とを下降させて、ダイス5を板状部材1の上面に当
接させ、それからも下降を続行して、板状部材1及びフ
ランジ押え3も下降させ、液圧室10内の液体を加圧し
て、板状部材1の各下穴の周辺部をフランジ押え3とダ
イス5とで挟持する。その際、必要とする圧力は、約2
30tonで、約40kg/cm2 になる。この圧力
は、リリーフ弁を用いて、一定に保持する。
【0013】このとき、ポンチ2a、2b、2cとこれ
らポンチの先端部に付設した抜き型4a、4b、4cと
は、耐圧板6により支持されて、下降しない。つまりこ
れらのポンチ2a、2b、2cと抜き型4a、4b、4
cが、下降してくるスライド部材8とダイス台7とダイ
ス5と板状部材3とフランジ押え3とに対し相対的に上
昇して、板状部材3の各下穴の周りにつば出し部が成形
される。
らポンチの先端部に付設した抜き型4a、4b、4cと
は、耐圧板6により支持されて、下降しない。つまりこ
れらのポンチ2a、2b、2cと抜き型4a、4b、4
cが、下降してくるスライド部材8とダイス台7とダイ
ス5と板状部材3とフランジ押え3とに対し相対的に上
昇して、板状部材3の各下穴の周りにつば出し部が成形
される。
【0014】次いでスライド部材8とダイス台7とダイ
ス5とを上昇させる。が、上記ポンチ2a、2b、2c
の先端部の径は、成形後のスプリングバツクを見込ん
で、抜き型4a、4b、4cの径よりも、5mm程度細
くしてある。そのため、抜き型4a、4b、4cがダイ
ス5側に残り、ポンチ2a、2b、2cが板状部材1の
つば出し部を下方へ抜ける。
ス5とを上昇させる。が、上記ポンチ2a、2b、2c
の先端部の径は、成形後のスプリングバツクを見込ん
で、抜き型4a、4b、4cの径よりも、5mm程度細
くしてある。そのため、抜き型4a、4b、4cがダイ
ス5側に残り、ポンチ2a、2b、2cが板状部材1の
つば出し部を下方へ抜ける。
【0015】この加工では、耐圧板6とポンチ2a、2
b、2cとがフランジ押え3の内周面及びポンチガイド
孔面とを摺動するが、これらの摺動部には、油が供給さ
れるので、焼付きや摩耗が発生し難い。また加工終了時
期は、つば出し部により変わり,一定でないが、このタ
イムラグに対応できるようにポンチ2a、2b、2cの
先端細径部の長さを必要なストロークよりも15mm程
度長くしている。この加工進行のタイムラグにより、各
つば出し部での最大加工力に対する時間にも、ずれが生
じて、全体の加工力の低下(約900ton→約750
ton)が認められた。
b、2cとがフランジ押え3の内周面及びポンチガイド
孔面とを摺動するが、これらの摺動部には、油が供給さ
れるので、焼付きや摩耗が発生し難い。また加工終了時
期は、つば出し部により変わり,一定でないが、このタ
イムラグに対応できるようにポンチ2a、2b、2cの
先端細径部の長さを必要なストロークよりも15mm程
度長くしている。この加工進行のタイムラグにより、各
つば出し部での最大加工力に対する時間にも、ずれが生
じて、全体の加工力の低下(約900ton→約750
ton)が認められた。
【0016】以上のつば出し成形方法により、半球状に
湾曲した板状部材(半径2500mm,板厚20mmの
板状部材)の9個所に9個のつば部(内径60mm、高
さ30mmのつば部)を狭いピツチ(200mmのピツ
チ)で半径中心方向に向かって同時に成形可能になっ
た。 (第2実施例)次に本発明のつば出し成形方法の実施に
使用するつば出し成形装置の第2実施例を図2により説
明すると、1が半球状に湾曲した板状部材、22a、2
2b、22cがポンチ、24がフランジ押え(ポンチ支
持部材)、23a、23b、23cが上記ポンチ22
a、22b、22cの先端部に取付けた抜き型、24が
フランジ押え、30が同フランジ押え24を支持するア
ウターラムで、同フランジ押え24には、9個のポンチ
ガイド孔が板状部材1の湾曲半径の中心部を指向してお
り、これらのポンチガイド孔にポンチ22a、22b、
22cが摺動自在に嵌挿されている。
湾曲した板状部材(半径2500mm,板厚20mmの
板状部材)の9個所に9個のつば部(内径60mm、高
さ30mmのつば部)を狭いピツチ(200mmのピツ
チ)で半径中心方向に向かって同時に成形可能になっ
た。 (第2実施例)次に本発明のつば出し成形方法の実施に
使用するつば出し成形装置の第2実施例を図2により説
明すると、1が半球状に湾曲した板状部材、22a、2
2b、22cがポンチ、24がフランジ押え(ポンチ支
持部材)、23a、23b、23cが上記ポンチ22
a、22b、22cの先端部に取付けた抜き型、24が
フランジ押え、30が同フランジ押え24を支持するア
ウターラムで、同フランジ押え24には、9個のポンチ
ガイド孔が板状部材1の湾曲半径の中心部を指向してお
り、これらのポンチガイド孔にポンチ22a、22b、
22cが摺動自在に嵌挿されている。
【0017】26が上記フランジ押え24内に摺動自在
に嵌挿したガイド金具、27a、27b、27cがポン
チ22a、22b、22cと同数のポンチ押し治具で、
上記ガイド金具26には、上記各ポンチガイド孔に連通
する各治具ガイド孔が穿設されて、これらの治具ガイド
孔にポンチ押し治具27a、27b、27cが摺動自在
に嵌挿されている。33a、33b、33cが上記ポン
チ22a、22b、22cと上記ポンチ押し治具27
a、27b、27cとの間に形成した液圧室である。ま
た28が上記ポンチ押し治具27a、27b、27cの
背後(上方)に配設した耐圧板、29が同耐圧板28を
支持するインナーラムである。
に嵌挿したガイド金具、27a、27b、27cがポン
チ22a、22b、22cと同数のポンチ押し治具で、
上記ガイド金具26には、上記各ポンチガイド孔に連通
する各治具ガイド孔が穿設されて、これらの治具ガイド
孔にポンチ押し治具27a、27b、27cが摺動自在
に嵌挿されている。33a、33b、33cが上記ポン
チ22a、22b、22cと上記ポンチ押し治具27
a、27b、27cとの間に形成した液圧室である。ま
た28が上記ポンチ押し治具27a、27b、27cの
背後(上方)に配設した耐圧板、29が同耐圧板28を
支持するインナーラムである。
【0018】25が上記フランジ押え24の下方に配設
したダイス、31がダイス台、32がボルスターであ
る。次に前記図2に示したつば出し成形装置によるつば
出し成形方法を具体的に説明する。図2は、半球状に湾
曲した板状部材(半径3000mm,板厚16mmの板
状部材)1の9個所に9個のつば部(内径60mm、高
さ25mmのつば部)を狭いピツチ(400mmのピツ
チ)で半径中心方向に向かって成形する場合を示してい
る。
したダイス、31がダイス台、32がボルスターであ
る。次に前記図2に示したつば出し成形装置によるつば
出し成形方法を具体的に説明する。図2は、半球状に湾
曲した板状部材(半径3000mm,板厚16mmの板
状部材)1の9個所に9個のつば部(内径60mm、高
さ25mmのつば部)を狭いピツチ(400mmのピツ
チ)で半径中心方向に向かって成形する場合を示してい
る。
【0019】半球状に湾曲した板状部材1には、9個の
下穴(内径35mmの下穴)が200mmのピツチで格
子状に穿設されている。この板状部材1をダイス25の
上にセツトして、上記各下穴とダイス25の各孔とを一
致させる。次いでアウターラム30とフランジ押え24
とを下降させ、フランジ押え24を板状部材1の上面に
当接させて、板状部材1を固定する。これは、つば出し
成形時に、つば出し部周りの変形を防止するためであ
り、アウターラム30の荷重は、180ton程度であ
る。
下穴(内径35mmの下穴)が200mmのピツチで格
子状に穿設されている。この板状部材1をダイス25の
上にセツトして、上記各下穴とダイス25の各孔とを一
致させる。次いでアウターラム30とフランジ押え24
とを下降させ、フランジ押え24を板状部材1の上面に
当接させて、板状部材1を固定する。これは、つば出し
成形時に、つば出し部周りの変形を防止するためであ
り、アウターラム30の荷重は、180ton程度であ
る。
【0020】次いでインナーラム29と耐圧板28とを
下降させ、耐圧板28をポンチ押し治具27bに接触さ
せて、同ポンチ押し治具27bを下降させる。合計9個
あるポンチ押し治具27a、27b、27cの長さは、
10mmピツチで5種類あり、先ず初めに耐圧板28が
中心に位置するポンチ押し治具27bに接触して、これ
を下降させる。次に耐圧板28がポンチ押し治具27
a、27c(力が釣り合うように中心部のポンチ押し治
具27bに対して対称位置にある2つのポンチ押し治具
27a、27c)に接触して、これを下降させる。この
ように各ポンチ押し治具は、2つがペアになって、下降
する。
下降させ、耐圧板28をポンチ押し治具27bに接触さ
せて、同ポンチ押し治具27bを下降させる。合計9個
あるポンチ押し治具27a、27b、27cの長さは、
10mmピツチで5種類あり、先ず初めに耐圧板28が
中心に位置するポンチ押し治具27bに接触して、これ
を下降させる。次に耐圧板28がポンチ押し治具27
a、27c(力が釣り合うように中心部のポンチ押し治
具27bに対して対称位置にある2つのポンチ押し治具
27a、27c)に接触して、これを下降させる。この
ように各ポンチ押し治具は、2つがペアになって、下降
する。
【0021】上記ポンチ押し治具27a、27b、27
cの下降は、液圧室33a、33b、33cの作動油を
圧縮し、ポンチ22a、22b、22cを押し出して,
下降させることになり、抜き型23a、23b、23c
を各下穴に圧入して、つば出し部を成形する。ポンチ2
2a、22b、22cは、フランジ押え24に設けたポ
ンチガイド孔に沿って移動するので、半球状に湾曲した
板状部材1の半径中心方向に向かってつば出し加工を行
う。なおポンチ22a、22b、22cの先端部の径
は、成形後のスプリングバツクを見込んで、抜き型4
a、4b、4cの径よりも、5mm程度細くしてある。
そのため、抜き型4a、4b、4cがダイス5側に残
り、インナーラム29及びアウターラム30を上昇させ
たときには、ポンチ22a、22b、22cが板状部材
1のつば出し部を上方へ抜ける。
cの下降は、液圧室33a、33b、33cの作動油を
圧縮し、ポンチ22a、22b、22cを押し出して,
下降させることになり、抜き型23a、23b、23c
を各下穴に圧入して、つば出し部を成形する。ポンチ2
2a、22b、22cは、フランジ押え24に設けたポ
ンチガイド孔に沿って移動するので、半球状に湾曲した
板状部材1の半径中心方向に向かってつば出し加工を行
う。なおポンチ22a、22b、22cの先端部の径
は、成形後のスプリングバツクを見込んで、抜き型4
a、4b、4cの径よりも、5mm程度細くしてある。
そのため、抜き型4a、4b、4cがダイス5側に残
り、インナーラム29及びアウターラム30を上昇させ
たときには、ポンチ22a、22b、22cが板状部材
1のつば出し部を上方へ抜ける。
【0022】なお1つのつば出しを行うのに必要な加工
力は、約70tonであり、9つのつば出しを同時に行
うと、約630tonの加工力が必要になる。一方、イ
ンナーラム29の能力は、500tonであり、加工力
が不足するが、この点は、ポンチ押し治具27a、27
b、27cの長さを変えて、最高荷重点に達する時期を
各つば出し部でずらせて、総加工力を約470tonに
低減することにより、対処している。
力は、約70tonであり、9つのつば出しを同時に行
うと、約630tonの加工力が必要になる。一方、イ
ンナーラム29の能力は、500tonであり、加工力
が不足するが、この点は、ポンチ押し治具27a、27
b、27cの長さを変えて、最高荷重点に達する時期を
各つば出し部でずらせて、総加工力を約470tonに
低減することにより、対処している。
【0023】図3は、この加工時のインナーラム9のス
トロークと加工力との関係を示している。加工は、中央
のつば出し部(NO5)から開始し、次にストロークが
10mm増加する毎に、NO1、NO9の2個所、NO
3、NO7の2個所、NO2、NO8の2個所、NO
4、NO6の2個所と力が釣り合う2個所のつば出し部
の加工を開始する。
トロークと加工力との関係を示している。加工は、中央
のつば出し部(NO5)から開始し、次にストロークが
10mm増加する毎に、NO1、NO9の2個所、NO
3、NO7の2個所、NO2、NO8の2個所、NO
4、NO6の2個所と力が釣り合う2個所のつば出し部
の加工を開始する。
【0024】そのため、各つば出し部の最高荷重点に達
するストロークは、約10mmずれており、総加工力が
低減する。また液圧室33a、33b、33cのポンチ
押し治具側面積とポンチ側面積との比を変えることによ
り、インナーラム9で必要な荷重のより一層の低減も可
能になる。以上のつば出し成形方法により、半球状に湾
曲した板状部材(半径3000mm,板厚16mmの板
状部材)の9個所に9個のつば部(内径60mm、高さ
25mmのつば部)を狭いピツチ(400mmのピツ
チ)で中心方向に向かって成形可能になった。
するストロークは、約10mmずれており、総加工力が
低減する。また液圧室33a、33b、33cのポンチ
押し治具側面積とポンチ側面積との比を変えることによ
り、インナーラム9で必要な荷重のより一層の低減も可
能になる。以上のつば出し成形方法により、半球状に湾
曲した板状部材(半径3000mm,板厚16mmの板
状部材)の9個所に9個のつば部(内径60mm、高さ
25mmのつば部)を狭いピツチ(400mmのピツ
チ)で中心方向に向かって成形可能になった。
【0025】
【発明の効果】本発明のつば出し成形方法に前記のよう
に板状部材の複数個所に下穴を穿設し、次いで同板状部
材の片側に各下穴に対向してダイスを、残る片側に各下
穴に対向して複数のポンチを、それぞれ設置し、次いで
これらのダイスとポンチとを相対的に接近させて、上記
板状部材の各下穴の周りにつば出し部を成形するので、
湾曲した板部材の複数個所に複数のつば出し部を狭いピ
ツチで任意の方向、例えば半径中心方向に向かって容易
に成形できる。
に板状部材の複数個所に下穴を穿設し、次いで同板状部
材の片側に各下穴に対向してダイスを、残る片側に各下
穴に対向して複数のポンチを、それぞれ設置し、次いで
これらのダイスとポンチとを相対的に接近させて、上記
板状部材の各下穴の周りにつば出し部を成形するので、
湾曲した板部材の複数個所に複数のつば出し部を狭いピ
ツチで任意の方向、例えば半径中心方向に向かって容易
に成形できる。
【図1】本発明のつば出し成形方法の実施に使用するつ
ば出し成形装置の第1実施例を示す縦断側面図である。
ば出し成形装置の第1実施例を示す縦断側面図である。
【図2】同つば出し成形装置の第2実施例を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図3】同つば出し成形装置による加工時のインナーラ
ムのストロークと加工力との関係を示す説明図である。
ムのストロークと加工力との関係を示す説明図である。
【図4】従来のつば出し成形装置を示す縦断側面図であ
る。
る。
1 湾曲した板状部材 5、25 ダイス 2a〜2c ポンチ 22a〜22c ポンチ 3、24 ポンチ支持部材 6、28 耐圧板 7、8 駆動手段 29、30 駆動手段
Claims (2)
- 【請求項1】 湾曲した板状部材に複数のつば出し部を
成形するに当たり、前記板状部材の複数個所に下穴を穿
設し、次いで同板状部材の片側に各下穴に対向してダイ
スを、残る片側に各下穴に対向して複数のポンチを、そ
れぞれ設置し、次いでこれらのダイスとポンチとを相対
的に接近させて、上記板状部材の各下穴の周りにつば出
し部を成形することを特徴としたつば出し成形方法。 - 【請求項2】 湾曲した板状部材に複数のつば出し部を
成形するつば出し成形装置において、前記板状部材の複
数個所に設けた各下孔にその片側で対向するダイスと、
上記各下穴にダイスの反対側で対向する複数のポンチ
と、同各ポンチをその軸方向に移動可能に支持するポン
チ支持部材と、上記各ポンチの後端部に接触する耐圧板
と、上記ダイスと上記ポンチとを相対的に接離方向に移
動させる駆動手段とを具えていることを特徴としたつば
出し成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20683991A JPH0550149A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | つば出し成形方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20683991A JPH0550149A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | つば出し成形方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550149A true JPH0550149A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16529918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20683991A Withdrawn JPH0550149A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | つば出し成形方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0550149A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6239638B1 (en) | 1997-07-08 | 2001-05-29 | Tatsuji Masuda | SR flip flop |
-
1991
- 1991-08-19 JP JP20683991A patent/JPH0550149A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6239638B1 (en) | 1997-07-08 | 2001-05-29 | Tatsuji Masuda | SR flip flop |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |