JPH05508134A - ブレーキスリップ及びトラクションスリップの双方を制御する制御装置を備えるブレーキシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ブレーキスリップ及びトラクションスリップの双方を制御する制御装置を備える ブレーキシステム本発明は、請求項１の前段部分に記載のブレーキシステムに関 する。

ドイツ特許出願第ＤＥ−３８３２０２３Ａ１号は再循環原理にしたがって作動す る一般的なアンチロック制御付ブレーキシステムについて記載する。このポンプ は自給タイプのポンプで形成され、タンデム型マスクシリンダを介して圧力媒体 収容リザーバからブレーキ管路を通じて、空転する車輪のホイールブレーキ内に 供給し、トラクションスリップ制御を行うことかできる。しかし、ポンプの自給 作用によりホイールブレーキ内に真空が形成されるのを防止する必要がある。こ のため、ポンプの吸込側に延びるホイールブレーキの戻り管路中に吸込方向に開 の逆止弁か介装され、この逆止弁の入口圧は少なくとも大気圧と同程度の大きさ に形成される。

ブレーキ回路の配置がそれぞれ１のブレーキ回路中に駆動輪及び被動輪のホイー ルブレーキだけを設けた場合、すなわち、いわゆる黒白配置（Ｓｃｈｗａｒｚ− ＷｅｉＩ３−Ａｕｆｔｅｉｌｕｎｇ　）の場合あるいは全輪駆動の場合にはこの 問題は解決される。しかし、１軸駆動の自動車のブレーキ回路がダイアゴナル配 置である場合にはこれと異なる。いずれのブレーキ回路も１の駆動輪と１の被動 輪とを同時に備えている。トラクションスリブ制御を行う場合は、駆動輪のブレ ーキシリンダにのみ圧力を形成しなければならない。また、被動輪のブレーキに 真空が発生しないように保護する必要がある。トラクションスリップ制御中に、 ポンプがブレーキ管路及びタンデム型マスクシリンダを通して圧力媒体を吸込む と、約０．８ｂａｒの真空が形成される。リザーバとブレ−キ回路への吸込管路 の結合部との間の絞り作用にしたがい、駆動輪及び被動輪への供給管路間に遮断 弁か配置されている場合には、この真空は被動輪のブレーキまで弱められて伝達 される。しかし２、マスクシリンダから見たときに、２つのホイールブレーキが 遮断弁の反対側に配置されている場合は、トラクションスリップ制御中に被動輪 のブレーキも作動する。トラクションスリップ制御中に対応する人口弁を閉じる 複雑な回路ロジックは、比較的こみいった構造を備えかつ高価である。一般的に 大口弁の近郊でブレーキへの供給管路間に遮断弁を配置する場合には、出口方向 に開で真空を形成する逆止弁を大口弁に並列に配置する必要はなくなる。

したがって、本発明は、補助的な装置を追加することなく、トラクションスリッ プ制御中に真空あるいは圧力が形成されないように被動輪のブレーキを保護する ことを目的とする。

この目的は請求項１に記載の特徴により達成される。本発明は、被動輪のブレー キ及び２つの逆止弁の優れた配置に基づくものである。トラクションスリップ制 御の場合は、大口弁に延設される各供給管路間の遮断弁により大口弁を作動する ことなく駆動輪のブレーキにのみポンプ圧が供給される。

被動輪のホイールブレーキには、ペダル作動の制動時にのみ、遮断弁よりもマス クシリンダ側の供給管路を介して供給することかできる。その圧力媒体はポンプ の吐出側に延びる補助管路を介して排出される。遮断弁のこの側には真空は形成 されない。被動輪のホイールブレーキは更にその安全のために、通常の場合と同 じく大口弁に並列に逆止弁が設けられている。

本発明の他の有益な特徴は回路図を参照する下記の好ましい実施例に関する説明 から明らかとなる。

添付図面は、明瞭にするために作動に必要なもののみを示す。

マスクシリンダ１から延びるブレーキ管路３は圧力媒体収容リザーバ２から供給 を受け、遮断弁４を介して駆動輪のホイールブレーキ７の大口弁５に供給する。

遮断弁４の上流側では、被動輪のホイールブレーキ８の大口弁６に至る枝管路１ １が分岐する。戻り管路１２はホイールブレーキ７．８の制動圧を制御するため に作動される出口弁９．１０から、低圧アキュムレータ１３したがってポンプ１ ４の吸込側に延設される。このポンプからは、圧力弁２７を介して圧力管路１５ がブレーキ管路３まで延設され、遮断弁４のマスターシリンダ１から離隔する側 でこのブレーキ管路３に接続される。

トラクションスリップ制御を行うために、ポンプには吸込管路１６が設けられ、 この吸込管路はマスクシリンダ１と遮断弁４との間でブレーキ管路３から分岐さ れてその吸込側に延設され、吸込制御弁１７を設けられている。

吸込弁１８および圧力リリーフ弁１９は、特に安全を図る作用をなす。吸込弁１ ８は１　ｂａｒより高い入口圧に形成され、戻り管路１２に真空を形成するのを 防止する。圧力リリーフ弁１つは、例えばほぼ６０　ｂａｒと１６０　ｂａｒと の間のトラクションスリップ制御のために形成される制動圧を越えた入口圧より 高い圧力（ｅｉｎｅｍ　ｂａｒ　Ｖｏｒｄｒｕｃｋ）でのみ開く。圧力媒体をマ スクシリンダ１内に排出することにより、過度のポンプ圧が形成されるのを防止 する。

逆止弁、及び、逆止弁２１を介装した補助管路２２が、この回路装置における追 加部材として組込まれる。この作用については、本実施例のブレーキシステムの 後述する作動説明から明らかとなる。

ペダルを作動することにより制動を行う場合、ブレーキスリップが許容範囲にあ るときは制御弁４，５，６．９ｈ１０゜１７が図示の基本位置を示す。吸込制御 弁１７だけがマスクシリンダにより閉じられる。この吸込制御弁は圧力のないと きに開位置に配置され、ドライバがブレーキをかけようとしたときを除いてポン プがタンデム型マスクシリンダを通してプライミングを行うことができる利点が ある。Ｊしかし、この弁を用いることに代えて圧力のないときに閉じかつポンプ 側の真空で開く弁、例えばブレーキペダルの移動を通じて機械的に作動される弁 、無励磁時に開の電磁弁であるＳＯ弁、あるいは、無励磁時に閉の電磁弁である ＳＧ弁を用いることも可能である。通常のブレーキ作動の場合は、大口弁５，６ を介してホイールブレーキ内に圧力が形成され、排出される。

いずれかのホイールブレーキがロックしそ１な状態となると、出口弁９．］、０ を介して低圧アキュムレータ内に圧力媒体が排出され、ポンプ１４により再度ブ レーキ管路３に送られる。

これらの作動は通常のブレーキシステムと同様に行われる。

トラクションスリップ制御の場合、すなわちペダルを作動することなく駆動輪を 制動するときは状況が異なる。マスクシリンダ１および管路には圧力が形成され ていない。したがって、吸込制御弁１７はその開位置である基本位置を維持し、 ポンプ１４はブレーキ管路３とマスクシリンダ１とを介して圧力媒体収容リザー バ２から吸込み、圧力管路１５を介してブレーキ管路３に供給することができる 。こ°あ場合は、遮断弁４が閉じられ、したがって駆動輪のホイールブレーキ７ だけが供給され、圧力媒体がマスクシリンダ１に戻るのを阻止する。

ポンプ１４の吸込管路１６がブレーキ管路３に接続されているため、逆止弁２０ が配置されてない場合はホイールブレーキ８に真空が形成される可能性がある。

これは、大口弁６に並列に接続された逆止弁が出口方向に開くため、入口弁６を 閉じても真空形成を防止できないためである。ホイールブレーキ７に関しては、 逆止弁２４がポンプの吐出側に配置されているため、このような虞はない。

枝管路１１中の逆止弁２０は、遮断弁４のマスクシリンダ１側からのみホイール ブレーキに供給可能とする。圧力を除去するために、新たに補助管路２２がポン プ１４の吐出側に延設される。遮断弁４の作用が無意味なものとなるのを防止す るため、逆止弁２１が介装されている。トラクションスリップ制御中、ホイール ブレーキ７内の圧力は入口弁５および出口弁９を介して制御される。出口弁９が 開いているときでもホイールブレーキ７内の圧力が大気圧よりも低下するのを防 止するため、吸込弁１８は１　ｂａｒよりも僅かに高い入口圧に形成されている 。逆に、逆止弁２５はほぼ０．　２ｂａｒの差圧が形成されると直ちに開き、し たがってポンプは無圧の圧力媒体リザーバ２から吸込むことができる。

逆止弁２６は遮断弁４に並列に接続されており、したがってトラクションスリッ プ制御中すなわち遮断弁４が閉じているときに、急激なペダル操作によるブレー キ作動が行われたとしても、確実にホイールブレーキ８を作動することができる 。

参照符号リスト １　マスタシリンダ ２　圧力媒体収容リザーノく ３　ブレーキ管路 ４　遮断弁 ７　ホイールブレーキ（駆動輪） ８　ホイールブレーキ（被動輪） １１　枝管路 １２　戻り管路 １３　低圧アキュムレータ １４　ポンプ １５　圧力管路 １６　吸込管路 １７　吸込制御弁 １８　吸込弁 １９　圧力リリーフ弁 ２２　補助管路 ２３　逆止弁 ２４　逆止弁 ２５　逆止弁 ２６　逆止弁 ２７　圧力弁 要約書 ブレーキスリップ及びトラクシ；ンスリップの双方を制御する制御装置を備える ブレーキシステム環原理にしたがって作動するブレーキシステムに関し、このポ ンプはトラクションスリップ制御を行う場合にマスクシリンダ（１）を介して圧 力流体収容リザーバ（２）からブライミングを行う。この発明によると、ダイア ゴナル配置のプレ込側から被動輪のホイールブレーキ（８）に圧力媒体が供給

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．マスタシリンダ（１）と、このマスクシリンダ（１）にブレーキ管路（３） を介して接続される駆動輪側の第１ホイールブレーキ（７）と、吸込側を低圧ア キニムレータ（１３）に連通すると共にブレーキ管路（３）に接続された吸込管 路（１６）からマスタシリンダ（１）を通じて圧力媒体収容リザーバ（２）に連 通し、吐出側を圧力管路（１５）を通じてブレーキ管路（３）に接続した自給ポ ンプ（１４）と、前記ホイールブレーキ（７）とポンプ（１４）の吸込側との間 に配置されてポンプ（１４）方向に開きかつ少なくとも１ｂａｒの入口圧を有す る少なくとも１の吸込弁（１８）と、前記圧力管路（１５）がブレーキ管路（３ ）に接続される部位とホイールブレーキ（７）との間でブレーキ管路（３）中に 配置された入口弁（５）と、前記ホイールブレーキ（７）を低圧アキュムレータ （１３）に延段される戻り管路（１２）に接続可能な出口弁（９）と、圧力管路 （１５）がブレーキ管路（３）に接続される部位とマスタシリンダ（１）との間 でブレーキ管路（３）中に配置された遮断弁（４）と、吸込管路（１６）中に配 置されたロック可能な吸込制御弁（１７）とを備え、ブレーキスリップ及びトラ クションスリッブの双方を制御する制御装置を具備するブレーキシステムであっ て、枝管路（１１）により、被動輪側の第２ホイールブレーキ（８）が吸込管路 （１６）の接続部と遮断弁（４）との間でブレーキ管路（３）に接続され、この 技管路（１１）に入口弁（６）が設けられかつ第２ホイールブレーキ（８）方向 に開の第１逆止弁（２０）が入口弁（６）とブレーキ管路（３）に対する枝管路 （１１）の接続部との間に配置され、第１逆止弁（２０）と第２ホイールブレー キ（８）の入口弁（６）との間の枝管路（１１）から遮断弁（４）と第１ホイー ルブレーキ（７）の入口弁（５）との間のブレーキ管路（３）に延段される補助 管路（２２）とを備え、この補助管路（２２）中に第２逆止弁（２１）が配置さ れ、この第２逆止弁は第２ホイールブレーキ（８）の側から第１ホイールブレー キ（７）の側に向けて開くブレーキシステム。 ２．前記吸込制御弁（１７）は圧力のないときに開の２ウェイ弁で形成され、マ スタシリンダの圧力により液圧でロック可能である請求項１記載のブレーキシス テム。 ３．マスタシリンダ（１）からの圧力を受けて開く逆止弁（２６）が前記遮断弁 （４）に並列に配置されている請求項１または２記載のブレーキシステム。 ４．前記遮断弁（４）に並列に圧力リリーフ弁（１９）が接続され、この圧力リ リーフ弁（１９）の入口圧はトラクシヨンスリップ制御のための制動圧よりも高 く、この圧力リリーフ弁（１９）はマスタシリンダ（１）方向に開く請求項１か ら３いずれか１記載のブレーキシステム。