JPH0544171Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は自動車のシール構造、特にセンターピ
ラーと前後のドアのドアガラスとをシールするた
めのウエザーストリツプに関するものである。

［従来の技術］ 自動車において、センターピラーには、前後の
ドアガラスの間をシールするウエザーストリツプ
が装着されている。センターピラーは横断面が内
側は平らな板、外側は山形に突出した板を組合せ
たものであつて、全体としてむすび状をしてお
り、その外側山形の各斜面に取り付けられたリテ
ーナを介して、一対の中空ゴムもしくはプラスチ
ツク製のウエザーストリツプが装着してある。そ
して前後のドアが閉じられると、前後の各ドアの
端縁部が各ウエザーストリツプに当接することに
よつて、ウエザーストリツプが弾性変形し、セン
ターピラーとドアガラスとの間のシールが保たれ
る。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来のセンターピラ
ーと前後のドアのドアガラスとをシールするため
ウエザーストリツプは前後に２分されており、外
面の２つのウエザーストリツプが接する部分に口
開きが生じ、外観上好ましくないだけでなく、加
工上組み付け上前後のドアガラスの相対する端縁
間の距離（隙間）を小さくすることができず、シ
ール特性に水密性に難があつた。

その他ウエザーストリツプが２分されており、
リテーナを介してセンターピラーに装着する必要
上、組み付け作業は煩鎖である。

以上の問題点を解決するための本考案に係るウ
エザーストリツプは、センターピラーと前後のド
アのドアガラスとをシールするためのセンターピ
ラー外面へ装着されるウエザーストリツプは、ウ
エザーストリツプ内側にセンターピラーの外面中
央部分に外側へ向かつて突出する突条部に外側か
ら内側に向かつて嵌着されるＵ字状の取り付け部
を形成させると共に、センターピラー両端フラン
ジ部に嵌着されるトリムにウエザーストリツプ外
端部分に装着される鉤部を形成させたことを特徴
とするものである。

［実施例］ 図面によつて本考案の実施例について説明す
る。

第１図に示すように本考案のウエザーストリツ
プは自動車のセンターピラー１に前後のドア２，
３のドアガラス２ａ，３ａの間をシールするため
に、センターピラー１とドアガラス２ａ，３ａの
端縁部との間に装着される。第２図に示すように
センターピラー１は横断面が内側にほぼ平らな内
側板１ａと外側に台形状の外側板１ｂとを、両板
１ａ，１ｂが向い合うように配置され、その端縁
部にフランジ１ｃ，１ｃが形成され、結合される
と共に外側板１ｂの台形部の中央部に外側へ向か
つて垂直に突条部１ｄが突出したものである。そ
の外側板１ｂと突条部１ｄには本考案に係るウエ
ザーストリツプ４が装着されている。そのウエザ
ーストリツプ４は突条部１ｄに嵌着される芯金４
ａ入りのＵ字状の中央取り付け部４ｂ、その中央
取り付け部４ｂのＵ字の開口端より前後方向に外
側板１ｂに沿つて延びるソリツドゴムもしくはプ
ラスチツク製の内側装着部分４ｃ，４ｃ、その内
側装着部分４ｃ，４ｃ端に形成される中空状ソリ
ツドゴムもしくはプラスチツク製の外端部分４
ｄ，４ｄ、その外端部分４ｄ，４ｄと中央取り付
け部４ｂのＵ字の曲り部とを繋ぐ、スポンジ状ゴ
ムもしくは軟質発泡合成樹脂製の外側部分４ｅ，
４ｅ、中央取り付け部４ｂのＵ字の曲り部より外
側へ向かつて外側部分４ｅ，４ｅ間の凹みに結合
されたモール５の取り付け部４ｆとより構成され
る。その他、センターピラー１のフランジ１ｃ，
１ｃにはトリム６，６が嵌着されているが、この
トリム６，６には鉤部６ａ，６ａが具備されてお
り、その鉤部６ａ，６ａがそれぞれ外端部分４
ｄ，４ｄに掛けられることにより、ウエザースト
リツプ４両端がセンターピラー１へ固定される。
また、外端部分４ｄ，４ｄには舌片４ｇ，４ｇが
設けられている。

［作用］ 以上の構成のウエザーストリツプ４がセンター
ピラー１へ装着されることにより、閉じられた前
後のドアガラス２ａ，３ａがウエザーストリツプ
４に圧接し、弾性変形させる。ドアガラス２ａ，
３ａとウエザーストリツプ４との間は、弾性変形
に応じた圧力が作用するため、それによつて室内
外のシール性が確保される。

［考案の効果］ 本考案の実施によつて次の効果が発揮される。

イ ドアガラス２ａ，３ａ間の距離が狭まり、そ
の間に黒モール、光モール等モール５が埋設さ
れ、外観が美しくなると共にシール性が向上す
る。

ロ 突条部１ｄへの中央取り付け部４ｂの嵌着、
及び外端部分４ｄ，４ｄへのそれぞれ鉤部６
ａ，６ａの装着等、ウエザーストリツプ４のセ
ンターピラー１への装着が容易となり、組み付
けの作業性が改善される。

ハ その他、舌片４ｇ，４ｇにより盗難防止を計
ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車の外観側面図、第２図は本考案
のウエザーストリツプの実施例を示す第１図のＡ
−Ａ矢視断面図である。 １……センターピラー、１ａ……内側板、１ｂ
……外側板、１ｃ……フランジ、１ｄ……突条
部、２……ドア、２ａ……ドアガラス、３……ド
ア、３ａ……ドアガラス、４……ウエザーストリ
ツプ、４ａ……芯金、４ｂ……中央取り付け部、
４ｃ……内側装着部分、４ｄ……外端部分、４ｅ
……外側部分、４ｆ……取り付け部、４ｇ……舌
片、５……モール、６……トリム、６ａ……鉤
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. センターピラーと前後のドアのドアガラスとを
   シールするためのセンターピラー外面へ装着され
   るウエザーストリツプにおいて、ウエザーストリ
   ツプ内側にセンターピラーの外面中央部分に外側
   へ向かつて突出する突条部に外側から内側に向か
   つて嵌着されるＵ字状の取り付け部を形成させる
   と共に、センターピラー両端フランジ部に嵌着さ
   れるトリムにウエザーストリツプ外端部分に装着
   される鉤部を形成させたことを特徴とするウエザ
   ーストリツプ。