JPH0543522A - スチルベン誘導体及びそれを含有する腫瘍抑制作用を有する医薬組成物 - Google Patents
スチルベン誘導体及びそれを含有する腫瘍抑制作用を有する医薬組成物Info
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- JPH0543522A JPH0543522A JP3226419A JP22641991A JPH0543522A JP H0543522 A JPH0543522 A JP H0543522A JP 3226419 A JP3226419 A JP 3226419A JP 22641991 A JP22641991 A JP 22641991A JP H0543522 A JPH0543522 A JP H0543522A
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- butene
- hydroxypropoxy
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】腫瘍抑制効果の優れた医薬組成物を提供する。
【構成】下記式で示されるスチルベン誘導体またはその
製薬学的に許容される酸付加塩。 〔式中、R1,R2は低級アルキル基、または低級シク
ロアルキル基を表すか、あるいはR1とR2は一緒にな
って隣接窒素原子とヘテロ環を形成し、R3は水素原
子、水酸基、アシル化された水酸基等を表し、R4は低
級アルキル基または低級シクロアルキル基を表し、Ar
はフェニル基を表す。〕
製薬学的に許容される酸付加塩。 〔式中、R1,R2は低級アルキル基、または低級シク
ロアルキル基を表すか、あるいはR1とR2は一緒にな
って隣接窒素原子とヘテロ環を形成し、R3は水素原
子、水酸基、アシル化された水酸基等を表し、R4は低
級アルキル基または低級シクロアルキル基を表し、Ar
はフェニル基を表す。〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチルベン誘導体及び
それを含有する腫瘍抑制作用を有する医薬組成物に関す
る。
それを含有する腫瘍抑制作用を有する医薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】1, 1, 2- トリフェニル- 1- ブテン
を基本骨格とし1位のフェニル基に置換アミノアルコキ
シ基の置換した化合物は、非ステロイド系の抗エストロ
ゲン活性があることが知られている。(Z)- 2-[4-
(1, 2- ジフェニル- 1- ブテニル)フェノキシ]-
N, N- ジメチルエチルアミン(タモキシフェン)はそ
の代表化合物で、その強い抗エストロゲン作用により、
ホルモン依存性の乳癌に対して有用な治療薬となってい
る(英国特許第1013907号)。
を基本骨格とし1位のフェニル基に置換アミノアルコキ
シ基の置換した化合物は、非ステロイド系の抗エストロ
ゲン活性があることが知られている。(Z)- 2-[4-
(1, 2- ジフェニル- 1- ブテニル)フェノキシ]-
N, N- ジメチルエチルアミン(タモキシフェン)はそ
の代表化合物で、その強い抗エストロゲン作用により、
ホルモン依存性の乳癌に対して有用な治療薬となってい
る(英国特許第1013907号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、乳房腫瘍に
対し、タモキシフェンよりも更に優れた抗腫瘍効果を有
し、医薬品として有用なスチルベン誘導体を提供するこ
とを目的とする。
対し、タモキシフェンよりも更に優れた抗腫瘍効果を有
し、医薬品として有用なスチルベン誘導体を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の新規なスチルベ
ン誘導体は、化1式で示されるスチルベン誘導体または
その製薬学的に認容される酸付加塩である。化1式のス
チルベン誘導体には、炭素−炭素二重結合に対し幾何異
性体であるE体及びZ体の2種が存在する。両異性体は
エーテル結合に隣接するメチレン基のプロトンの核磁気
共鳴信号によりはっきり区別することができる。本発明
には、上記E・Z異性体の混合物及びそれぞれ単離した
E体Z体各々も含まれる。また、化1式のスチルベン誘
導体には、アミノアルキル側鎖のヒドロキシ基が結合し
た炭素について光学異性体であるR体とS体の2種が存
在する。両異性体は光学異性体分離用カラムを用いた液
体クロマトグラフィーによりはっきり区別することがで
きる。また、上記化1式のスチルベン誘導体は、光学活
性なオキシラン誘導体を材料として用いることにより、
光学活性なスチルベン誘導体としてR体S体を各々得る
こともできる。本発明には、上記R・S異性体の混合物
及びそれぞれ単離したR体S体各々も含まれる。本発明
のスチルベン誘導体としては、例えば、次のものが挙げ
られる。
ン誘導体は、化1式で示されるスチルベン誘導体または
その製薬学的に認容される酸付加塩である。化1式のス
チルベン誘導体には、炭素−炭素二重結合に対し幾何異
性体であるE体及びZ体の2種が存在する。両異性体は
エーテル結合に隣接するメチレン基のプロトンの核磁気
共鳴信号によりはっきり区別することができる。本発明
には、上記E・Z異性体の混合物及びそれぞれ単離した
E体Z体各々も含まれる。また、化1式のスチルベン誘
導体には、アミノアルキル側鎖のヒドロキシ基が結合し
た炭素について光学異性体であるR体とS体の2種が存
在する。両異性体は光学異性体分離用カラムを用いた液
体クロマトグラフィーによりはっきり区別することがで
きる。また、上記化1式のスチルベン誘導体は、光学活
性なオキシラン誘導体を材料として用いることにより、
光学活性なスチルベン誘導体としてR体S体を各々得る
こともできる。本発明には、上記R・S異性体の混合物
及びそれぞれ単離したR体S体各々も含まれる。本発明
のスチルベン誘導体としては、例えば、次のものが挙げ
られる。
【0005】(1)1−[4−(3−ジメチルアミノ−
2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (2)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−2−フェニル−1−ブテン (3)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒド
ロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (4)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−フェニル−1−ブテン (5)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−フェニル−1−ブテン (6)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ−
2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (7)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−1−
ブテン (8)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−1−
ブテン (9)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒド
ロキシプロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−
1−ブテン (10)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−1−ブ
テン (11)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−1−ブ
テン (12)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,2−ジ
フェニル−1−ブテン (13)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシメト
キシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (14)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシメト
キシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (15)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシ
メトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (16)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシメトキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (17)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシメトキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (18)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
メトキシメトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテ
ン (19)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキシフ
ェニル)−2−フェニル−1−ブテン (20)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキシフ
ェニル)−2−フェニル−1−ブテン (21)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキ
シフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (22)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキシフェニ
ル)−2−フェニル−1−ブテン (23)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキシフェニ
ル)−2−フェニル−1−ブテン (24)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
アセトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (25)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−(ジヒドロキ
シフォスフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1−
ブテン (26)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ジヒドロキシ
フォスフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブ
テン (27)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ジヒドロ
キシフォスフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1
−ブテン (28)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ジヒドロキシフォ
スフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (29)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ジヒドロキシフォ
スフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (30)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
ジヒドロキシフォスフィノオキシフェニル)−2−フェ
ニル−1−ブテン (31)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイルオ
キシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (32)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイルオ
キシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (33)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイ
ルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (34)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイルオキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (35)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイルオキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (36)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
ベンゾイルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテ
ン (37)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイルオ
キシメトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (38)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイルオ
キシメトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (39)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイ
ルオキシメトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテ
ン (40)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイルオキシ
メトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (41)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイルオキシ
メトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (42)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
ピバロイルオキシメトキシフェニル)−2−フェニル−
1−ブテン (43)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテン (44)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテン (45)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテ
ン (46)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテン (47)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテン (48)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
ヒドロキシフェニル)−2−フェニル−2−シクロプロ
ピルエテン (49)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプロパ
ンカルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブ
テン (50)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプロパ
ンカルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブ
テン (51)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプ
ロパンカルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1
−ブテン (52)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプロパンカ
ルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (53)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプロパンカ
ルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (54)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
シクロプロパンカルボニルオキシフェニル)−2−フェ
ニル−1−ブテン
2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (2)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−2−フェニル−1−ブテン (3)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒド
ロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (4)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−フェニル−1−ブテン (5)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−フェニル−1−ブテン (6)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ−
2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (7)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−1−
ブテン (8)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−1−
ブテン (9)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒド
ロキシプロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−
1−ブテン (10)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−1−ブ
テン (11)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1,2−ジフェニル−1−ブ
テン (12)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,2−ジ
フェニル−1−ブテン (13)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシメト
キシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (14)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシメト
キシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (15)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシ
メトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (16)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシメトキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (17)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−メトキシメトキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (18)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
メトキシメトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテ
ン (19)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキシフ
ェニル)−2−フェニル−1−ブテン (20)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキシフ
ェニル)−2−フェニル−1−ブテン (21)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキ
シフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (22)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキシフェニ
ル)−2−フェニル−1−ブテン (23)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−アセトキシフェニ
ル)−2−フェニル−1−ブテン (24)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
アセトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (25)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−(ジヒドロキ
シフォスフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1−
ブテン (26)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ジヒドロキシ
フォスフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブ
テン (27)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ジヒドロ
キシフォスフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1
−ブテン (28)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ジヒドロキシフォ
スフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (29)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ジヒドロキシフォ
スフィノオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (30)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
ジヒドロキシフォスフィノオキシフェニル)−2−フェ
ニル−1−ブテン (31)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイルオ
キシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (32)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイルオ
キシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (33)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイ
ルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (34)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイルオキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (35)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ベンゾイルオキシ
フェニル)−2−フェニル−1−ブテン (36)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
ベンゾイルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテ
ン (37)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイルオ
キシメトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (38)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイルオ
キシメトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (39)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイ
ルオキシメトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテ
ン (40)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイルオキシ
メトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (41)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ピバロイルオキシ
メトキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (42)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
ピバロイルオキシメトキシフェニル)−2−フェニル−
1−ブテン (43)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテン (44)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテン (45)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテ
ン (46)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテン (47)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−フェニル−2−シクロプロピルエテン (48)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
ヒドロキシフェニル)−2−フェニル−2−シクロプロ
ピルエテン (49)1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプロパ
ンカルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブ
テン (50)1−[4−(3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプロパ
ンカルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブ
テン (51)1−[4−(3−エチルメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプ
ロパンカルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1
−ブテン (52)1−[4−(3−ピロリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプロパンカ
ルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (53)1−[4−(3−ピペリジノ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル]−1−(4−シクロプロパンカ
ルボニルオキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン (54)1−[4−(3−シクロヘキシルメチルアミノ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−
シクロプロパンカルボニルオキシフェニル)−2−フェ
ニル−1−ブテン
【0006】本発明の化1式で示されるスチルベン誘導
体は、下記化3式
体は、下記化3式
【化3】 (式中、R7 は水素原子または水酸基を表わす。)で示
されるベンゾフェノン誘導体と下記化4式
されるベンゾフェノン誘導体と下記化4式
【0007】
【化4】 (式中、R4 は低級アルキル基または低級シクロアルキ
ル基を表わす。)で示されるケトン体とを、実質上乾燥
した不活性雰囲気下で、還元性チタニウム化合物及び実
質上原子価0状態のチタニウムを発生させるに有効な還
元剤を含む媒体中で反応させ、得られた混合物中から下
記化5式
ル基を表わす。)で示されるケトン体とを、実質上乾燥
した不活性雰囲気下で、還元性チタニウム化合物及び実
質上原子価0状態のチタニウムを発生させるに有効な還
元剤を含む媒体中で反応させ、得られた混合物中から下
記化5式
【0008】
【化5】 (式中、R4 , R7 は前記と同じ、Arはフェニル基を
表わす。)で示されるフェノール誘導体をカラムクロマ
ト等で精製した後、これをフェノキシドに変換し、オキ
シラン誘導体を作用させ、下記化6式
表わす。)で示されるフェノール誘導体をカラムクロマ
ト等で精製した後、これをフェノキシドに変換し、オキ
シラン誘導体を作用させ、下記化6式
【0009】
【化6】 (式中、R4 , R7 , Arは前記と同じ。)
【0010】で示されるエポキシ誘導体を得、これに適
当なアミンを反応させることにより得ることができる。
ここで得られた化1式で示されるスチルベン誘導体は、
炭素−炭素二重結合に対してE・Z異性体の混合物であ
るが、高速液体クロマトグラフ上では2つのピークに分
離し、分取操作を加えることにより各々単独に分離する
ことができる。他に分離方法としては、鉱酸の塩にして
再結晶法により分離することも可能である。また、化1
式で示されるスチルベン誘導体は、アミノアルキル側鎖
のヒドロキシ基が結合した炭素について光学異性体であ
るR体とS体の混合物であるが、両異性体は光学異性体
分離用カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーによ
り、各々単独に分離することができる。また、化4式の
フェノール誘導体に光学活性なオキシラン誘導体を作用
させ、光学活性なエポキシ体を得た後、適当なアミン体
を反応させることにより、光学活性なスチルベン誘導体
を得ることもできる。また、化1式で示される本発明化
合物は、無機酸または有機酸と処理して薬理学的に許容
される酸付加塩に誘導できる。無機酸としては、塩酸、
臭化水素酸、硫酸、リン酸等が、有機酸としては、クエ
ン酸、マレイン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、メ
タンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ酸等
が挙げられる。
当なアミンを反応させることにより得ることができる。
ここで得られた化1式で示されるスチルベン誘導体は、
炭素−炭素二重結合に対してE・Z異性体の混合物であ
るが、高速液体クロマトグラフ上では2つのピークに分
離し、分取操作を加えることにより各々単独に分離する
ことができる。他に分離方法としては、鉱酸の塩にして
再結晶法により分離することも可能である。また、化1
式で示されるスチルベン誘導体は、アミノアルキル側鎖
のヒドロキシ基が結合した炭素について光学異性体であ
るR体とS体の混合物であるが、両異性体は光学異性体
分離用カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーによ
り、各々単独に分離することができる。また、化4式の
フェノール誘導体に光学活性なオキシラン誘導体を作用
させ、光学活性なエポキシ体を得た後、適当なアミン体
を反応させることにより、光学活性なスチルベン誘導体
を得ることもできる。また、化1式で示される本発明化
合物は、無機酸または有機酸と処理して薬理学的に許容
される酸付加塩に誘導できる。無機酸としては、塩酸、
臭化水素酸、硫酸、リン酸等が、有機酸としては、クエ
ン酸、マレイン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、メ
タンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ酸等
が挙げられる。
【0011】化1式で示される本発明化合物及び薬理学
的に許容される酸付加塩は、優れた抗エストロゲン作用
を有しており、特に乳房腫瘍の治療に有効である。 本
発明化合物を投与する際の投与形態としては、例えば、
錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤などの経口剤、
注射剤、座薬などをとり得るが、経口剤が一般的に好ま
しい。錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤を製造する際に
用いられる形態としては、例えば、乳糖、ショ糖、デン
プン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、結晶セルロ
ース、メチルセルロース、グリセリン、アルギン酸ナト
リウム、アラビアゴム、コーンスターチ、ブドウ糖、ソ
ルビット、二酸化ケイ素等を、結合剤としては、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロー
ス、アラビアゴム、シエラツク、白糖、トラガント、ゼ
ラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルスターチ、ポリビニルピロリドン等を、潤滑剤と
しては、ステアリン酸マグネシウム、タルク等を、その
他通常公知の着色剤、崩壊剤等の添加剤を任意に用いる
ことができる。なお、錠剤は周知の方法でコーティング
してもよい。また、液体製剤は、水性または油性の懸濁
液、溶液、シロップ、エリキシル剤であってもよく、通
常の添加剤を用いて常法にしたがい調製される。
的に許容される酸付加塩は、優れた抗エストロゲン作用
を有しており、特に乳房腫瘍の治療に有効である。 本
発明化合物を投与する際の投与形態としては、例えば、
錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤などの経口剤、
注射剤、座薬などをとり得るが、経口剤が一般的に好ま
しい。錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤を製造する際に
用いられる形態としては、例えば、乳糖、ショ糖、デン
プン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、結晶セルロ
ース、メチルセルロース、グリセリン、アルギン酸ナト
リウム、アラビアゴム、コーンスターチ、ブドウ糖、ソ
ルビット、二酸化ケイ素等を、結合剤としては、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロー
ス、アラビアゴム、シエラツク、白糖、トラガント、ゼ
ラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルスターチ、ポリビニルピロリドン等を、潤滑剤と
しては、ステアリン酸マグネシウム、タルク等を、その
他通常公知の着色剤、崩壊剤等の添加剤を任意に用いる
ことができる。なお、錠剤は周知の方法でコーティング
してもよい。また、液体製剤は、水性または油性の懸濁
液、溶液、シロップ、エリキシル剤であってもよく、通
常の添加剤を用いて常法にしたがい調製される。
【0012】本発明化合物を患者に対し経口投与する際
の投与量は、患者の症状、体重、年齢などによって異な
り、一概に規定できないが、通常成人一人当り約1〜5
00mgとすればよく、これは好ましくは1〜4回に分
けて投与される。また、一単位製剤当りの有効成分化合
物含量は、約0.5〜50mgとするのが好ましい。
の投与量は、患者の症状、体重、年齢などによって異な
り、一概に規定できないが、通常成人一人当り約1〜5
00mgとすればよく、これは好ましくは1〜4回に分
けて投与される。また、一単位製剤当りの有効成分化合
物含量は、約0.5〜50mgとするのが好ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明のスチルベン誘導体は、乳房腫瘍
に対しタモキシフェンよりも更に優れた抗腫瘍効果を示
し、医薬品として極めて有用な化合物である。
に対しタモキシフェンよりも更に優れた抗腫瘍効果を示
し、医薬品として極めて有用な化合物である。
【0014】
【実施例】次に、実施例、製剤例を挙げて本発明を更に
詳しく説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定
されるものではない。なお、以下の実施例において、 1
H−NMRスペクトルは日本電子(株)製PMX−60
SIまたはGX−400を用い、TMSを内部標準とし
て測定し、化学シフトはδ値(ppm)で示した。
詳しく説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定
されるものではない。なお、以下の実施例において、 1
H−NMRスペクトルは日本電子(株)製PMX−60
SIまたはGX−400を用い、TMSを内部標準とし
て測定し、化学シフトはδ値(ppm)で示した。
【0015】実施例1(E・Z)−1−[4−(3−ジメチルアミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−フェニル−1−ブテン(化合物1)
の合成 アルゴン気流下、240ml無水テトラヒドロフランに
氷冷下で四塩化チタン16mlを滴下した。室温に戻し
約20分撹拌した後、亜鉛粉末14. 3gを加え、2時
間加熱還流した。この溶液を室温に冷却した後、4,
4'−ジヒドロキシベンゾフェノン5. 46gとプロピ
オフェノン3. 42gを加え4時間加熱還流した。この
反応液を冷却し、200mlの水に添加し、次いで、エ
ーテル抽出を行った。この有機層を水洗し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥した後、溶媒を真空下で除去した。油状残
留物をシリカゲルカラム(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル)にかけ、結晶約8gを得、これをトルエン溶媒を
用いて再結晶することで、1, 1- ビス(4ー ヒドロキ
シフェニル)ー 2- フェニル- 1ー ブテン6. 00gの
白色結晶を得た。この結晶2. 0gを9. 7mlの0.
5N 水酸化カリウム(エタノール溶液)に溶解し、真
空下に溶媒を除去して1, 1ー ビス(4ー ヒドロキシフ
ェニル)ー 2ー フェニルー 1ー ブテンのフェノキサイド
を油状物として得た。これを30mlのジメチルホルム
アミド溶媒中、1. 5mlのエピブロモヒドリンと室温
で4時間撹拌した。反応液を100mlの水に添加し、
エーテル抽出を行なった。この有機層を水洗し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥した後、溶媒を真空下に除去し、1−
[4−(2, 3−エポキシプロポキシ)フェニル]−1
−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル−1−ブ
テンを含む混合物を得た。この混合物800mgを12
mlのエタノールに溶かし、50%ジメチルアミン水溶
液0. 678mlを加え、室温で一晩撹拌した。反応
後、溶媒を真空下に除去し、薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=5/1)で精
製し、目的物である1−[4−(3ー ジメチルアミノ−
2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン125
mgの淡黄色油状物(E・Z混合物)を得た。
ドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−フェニル−1−ブテン(化合物1)
の合成 アルゴン気流下、240ml無水テトラヒドロフランに
氷冷下で四塩化チタン16mlを滴下した。室温に戻し
約20分撹拌した後、亜鉛粉末14. 3gを加え、2時
間加熱還流した。この溶液を室温に冷却した後、4,
4'−ジヒドロキシベンゾフェノン5. 46gとプロピ
オフェノン3. 42gを加え4時間加熱還流した。この
反応液を冷却し、200mlの水に添加し、次いで、エ
ーテル抽出を行った。この有機層を水洗し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥した後、溶媒を真空下で除去した。油状残
留物をシリカゲルカラム(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル)にかけ、結晶約8gを得、これをトルエン溶媒を
用いて再結晶することで、1, 1- ビス(4ー ヒドロキ
シフェニル)ー 2- フェニル- 1ー ブテン6. 00gの
白色結晶を得た。この結晶2. 0gを9. 7mlの0.
5N 水酸化カリウム(エタノール溶液)に溶解し、真
空下に溶媒を除去して1, 1ー ビス(4ー ヒドロキシフ
ェニル)ー 2ー フェニルー 1ー ブテンのフェノキサイド
を油状物として得た。これを30mlのジメチルホルム
アミド溶媒中、1. 5mlのエピブロモヒドリンと室温
で4時間撹拌した。反応液を100mlの水に添加し、
エーテル抽出を行なった。この有機層を水洗し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥した後、溶媒を真空下に除去し、1−
[4−(2, 3−エポキシプロポキシ)フェニル]−1
−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル−1−ブ
テンを含む混合物を得た。この混合物800mgを12
mlのエタノールに溶かし、50%ジメチルアミン水溶
液0. 678mlを加え、室温で一晩撹拌した。反応
後、溶媒を真空下に除去し、薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=5/1)で精
製し、目的物である1−[4−(3ー ジメチルアミノ−
2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−フェニル−1−ブテン125
mgの淡黄色油状物(E・Z混合物)を得た。
【0016】1H−NMRスペクトラム,δ(CDCl
3 ): 0.89(3H,t,CH2 CH 3 ) 2.33,2.38(3H,s,N(CH 3 )2 ) 2.33−2.70(4H,m,CH 2 CH3 ,OCH
2 CH(OH)CH 2 N) 3.67−4.33(3H,m,OCH 2 CH( OH)
CH2 N) 5.40−5.67(2H,m,OCH2 CH( OH)
CH2 N,Ar−OH) 6.27−7.27(13H,m,芳香族プロトン)
3 ): 0.89(3H,t,CH2 CH 3 ) 2.33,2.38(3H,s,N(CH 3 )2 ) 2.33−2.70(4H,m,CH 2 CH3 ,OCH
2 CH(OH)CH 2 N) 3.67−4.33(3H,m,OCH 2 CH( OH)
CH2 N) 5.40−5.67(2H,m,OCH2 CH( OH)
CH2 N,Ar−OH) 6.27−7.27(13H,m,芳香族プロトン)
【0017】実施例2 本発明のスチルベン誘導体の抗エストロジェン活性を該
化合物がラットの子宮重量に及ぼす影響で評価した。3
週齢の雌のSDラットに、所定量の本発明のスチルベン
誘導体及び0. 01mg/mlのエストラジオールのオ
リーブオイル溶液を、各々100μl皮下に3日間連続
注射した。4日目に子宮を取り出し、乾燥重量を測定し
た。エストラジオールのみを投与した時の子宮重量をE
とし、オリーブオイルのみを投与した時の子宮重量をV
とし、エストラジオールと本発明のスチルベン誘導体を
投与したときの子宮重量をWとした時の抗エストロジェ
ン作用(子宮重量増加抑制作用)を、下記数1で求め
た。
化合物がラットの子宮重量に及ぼす影響で評価した。3
週齢の雌のSDラットに、所定量の本発明のスチルベン
誘導体及び0. 01mg/mlのエストラジオールのオ
リーブオイル溶液を、各々100μl皮下に3日間連続
注射した。4日目に子宮を取り出し、乾燥重量を測定し
た。エストラジオールのみを投与した時の子宮重量をE
とし、オリーブオイルのみを投与した時の子宮重量をV
とし、エストラジオールと本発明のスチルベン誘導体を
投与したときの子宮重量をWとした時の抗エストロジェ
ン作用(子宮重量増加抑制作用)を、下記数1で求め
た。
【0018】
【数1】 各誘導体の抗エストロジェン作用の値を表1にまとめ
た。タモキシフェンを用いた時の値を比較例として示
す。
た。タモキシフェンを用いた時の値を比較例として示
す。
【0019】
【表1】
【0020】
【調剤例】実施例1で得た0.2gの1−[4−(3−
ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニ
ル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル
−1−ブテンを、1. 11gのマンニット、0.15g
の澱粉及び6gのアルギン酸と混合し顆粒にした。この
顆粒を乾燥し、次いで、7.5mgのメチルセルロース
及び15mgのステアリン酸マグネシウムと充分に混合
し、圧縮して10個の錠剤を得、各錠剤が20mgの有
効成分を含有するようにした。
ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニ
ル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル
−1−ブテンを、1. 11gのマンニット、0.15g
の澱粉及び6gのアルギン酸と混合し顆粒にした。この
顆粒を乾燥し、次いで、7.5mgのメチルセルロース
及び15mgのステアリン酸マグネシウムと充分に混合
し、圧縮して10個の錠剤を得、各錠剤が20mgの有
効成分を含有するようにした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/40 7252−4C 31/445 7252−4C 31/66 8314−4C 31/675 8314−4C C07D 295/08 Z 6701−4C C07F 9/09 K 7106−4H
Claims (2)
- 【請求項1】下記化1式で示されるスチルベン誘導体ま
たはその製薬学的に認容される酸付加塩。 【化1】 [式中、R1 、R2 は同じでも異なっていてもよく、低
級アルキル基または低級シクロアルキル基を表わすか、
またはR1 及びR2 は隣接窒素原子と一緒にヘテロ原子
を含んでもよい複素環式基を形成するものを表わし、R
3 は水素原子、水酸基、 【化2】 R6 OCH2 O−または−OPO(OH)2 基を表わ
し、R5 は低級アルキル基、低級シクロアルキル基また
は置換アリール基を表わし、R6は低級アルキル基また
は低級アルキルカルボニル基を表わす。R4 は低級アル
キル基または低級シクロアルキル基を表わす。Arはフ
ェニル基を表わす。] - 【請求項2】前記化1式で示されるスチルベン誘導体ま
たはその製薬学的に認容される酸付加塩を製薬学的に認
容される希釈剤または担持物質と一緒に含有することを
特徴とする腫瘍抑制作用を有する医薬組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3226419A JPH0543522A (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | スチルベン誘導体及びそれを含有する腫瘍抑制作用を有する医薬組成物 |
AU17402/92A AU659157B2 (en) | 1991-04-30 | 1992-04-30 | Triphenylethylene derivative and pharmaceutical preparation containing the same |
PCT/JP1992/000570 WO1992019585A1 (fr) | 1991-04-30 | 1992-04-30 | Derive de triphenylethylene et preparation pharmaceutique contenant celui-ci |
EP92908856A EP0589039A1 (en) | 1991-04-30 | 1992-04-30 | Triphenylethylene derivative and pharmaceutical preparation containing the same |
CA002109426A CA2109426A1 (en) | 1991-04-30 | 1992-04-30 | Triphenylethylene derivative and pharmaceutical drug containing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3226419A JPH0543522A (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | スチルベン誘導体及びそれを含有する腫瘍抑制作用を有する医薬組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543522A true JPH0543522A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16844830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3226419A Withdrawn JPH0543522A (ja) | 1991-04-30 | 1991-08-13 | スチルベン誘導体及びそれを含有する腫瘍抑制作用を有する医薬組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0543522A (ja) |
-
1991
- 1991-08-13 JP JP3226419A patent/JPH0543522A/ja not_active Withdrawn
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