JPH0541726U - コンクリート切断装置 - Google Patents
コンクリート切断装置Info
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- JPH0541726U JPH0541726U JP9851991U JP9851991U JPH0541726U JP H0541726 U JPH0541726 U JP H0541726U JP 9851991 U JP9851991 U JP 9851991U JP 9851991 U JP9851991 U JP 9851991U JP H0541726 U JPH0541726 U JP H0541726U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリート構造物を部分的に切断すると
き、必要部分のみを正確に、かつ効率よく切断する。 【構成】 コンクリート構造物6に端部が固定される支
持部7を設け、その支持部7に支持されるとともに、架
台4を移動可能状態で被切断面6aに対峙する位置に支
持する第一送り機構5を設け、さらに、架台4にはコン
クリートを切断可能なチェンソー2を把持する把持部材
3cを移動可能状態で支持する第二送り機構を備え、前
記両送り機構によりチェンソー2を切断方向と切り込み
方向とに送り可能に構成する。
き、必要部分のみを正確に、かつ効率よく切断する。 【構成】 コンクリート構造物6に端部が固定される支
持部7を設け、その支持部7に支持されるとともに、架
台4を移動可能状態で被切断面6aに対峙する位置に支
持する第一送り機構5を設け、さらに、架台4にはコン
クリートを切断可能なチェンソー2を把持する把持部材
3cを移動可能状態で支持する第二送り機構を備え、前
記両送り機構によりチェンソー2を切断方向と切り込み
方向とに送り可能に構成する。
Description
【0001】
本考案は、チェンソーを用いてコンクリート構造物を切断するためのコンクリ ート切断装置に関する。
【0002】
コンクリート構造物の切断には、例えば図14に示すように、切断砥石等の円 盤状の刃51を備えた切断装置が用いられ、その刃51を回転させつつ前方へ送 ることにより所要深さ及び長さの切断がなされる。
【0003】
しかし、上記従来の切断装置では、円盤状の刃を使用するところからコンクリ ート構造物を部分的に切断する場合においては、切断の始点あるいは終点が切断 を希望しない部分(図14に示す斜線部)にまでおよぶことになる不都合がある 。また、コンクリートブレーカ等によりコンクリート構造物を破砕する手段もあ るが、この場合も構造物が余分に破砕される。さらに、平坦な破断面が得られな いため、破砕後に破断面の整形処理が必要となるという問題もある。
【0004】 そこで本考案では、コンクリート構造物を切断するときに、切断希望部分のみ を正確に切断でき、かつ、作業性に優れたコンクリート切断装置を提供すること を解決すべき技術的課題とするものである。
【0005】
上記課題を解決するための技術的手段は、コンクリート切断装置を、コンクリ ート構造物に固定可能な支持部と、その支持部によりコンクリート構造物の被切 断面に対峙する位置に支持される架台と、その架台に設けられ、コンクリートを 切断可能なチェンソーを所定の姿勢で把持する把持部とからなり、前記架台は前 記支持部に備えられた第一送り機構により該被切断面に沿って移動可能に構成さ れるとともに、前記把持部は前記架台に備えられた第二送り機構により前記被切 断面垂直方向に移動可能に構成することである。
【0006】
コンクリートを切断可能なチェンソーを把持部材で把持するとともに、支持部 をコンクリート構造物に固定して架台を被切断面に対峙する位置に支持する。そ して、第二送り機構により把持部材を被切断面垂直方向に移動させることにより チェンソーを切込み方向に送るとともに、第一送り機構により架台を被切断面に 沿って移動させることによりチェンソーを切断方向に送り、コンクリート構造物 の切断を進める。
【0007】
次に、本考案の第一実施例を図面に基づいて説明する。図1はコンクリート切 断装置の平面図、図2はその側面図、図3はその正面図である。また、図4は図 2のAA断面図、図5は図3のBB断面を示す要部断面図、図6は図3のCC断 面を示す要部断面図である。図1ないし図6において、コンクリート切断装置1 は、コンクリート構造物6の被切断面6aに所定の間隔で固定される支持ブラケ ット7と、支持ブラケット7に設けられた第一送り機構5に支持される架台4と 、架台4設けられた第二送り機構3に支持される把持部材3cと、把持部材3c に把持されるチェンソー2とから主に構成されている。
【0008】 前記支持ブラケット7は、形鋼等で形成された二股棒状の脚部7bの基端部に L字状座7aが設けられ、他端に第一送り機構5を支持するための支持部7cが 設けられている。そして、L字状座7aに明けられた穴にアンカーボルト(図示 しない)が通され、支持ブラケット7が被切断面6aに固定されている。支持部 7cと脚部7bとはピン結合されていて、支持部7cが被切断面6aに垂直な面 内を回動でき、かつ、固定レバー7eにより所要の角度位置で固定可能とされて いる。なお、本実施例では、支持部7cの回動角度範囲は被切断面6aに垂直な 面から約30°である。(図2参照)。
【0009】 次に、第一送り機構5について説明する。両端が支持部7cに支持されている Y案内軸5a,5aは円柱状の軸で、所定の間隔で、かつ被切断面6aに平行な 状態に設けられ、その上にベアリング4b,4bがしゅう動可能に装着されてい る。さらに、両側の支持部7c,7cには、空転スプロケット7d,7dが取付 けられ、チェン5cがY案内軸5aに平行状態で掛けられている。円筒状のベア リング4bは基盤4aの穴部に取付けられている。その基盤4aは架台4に設け られていて、さらに、基盤4aの下面には駆動部5eが装着されている。駆動部 5eのケースに設けられたベアリング5hにはシャフト5iが回動自在に支持さ れていて、そのシャフト5iには送りスプロケット5fとY方向送りハンドル5 gとが取付けられている。そして、送りスプロケット5fに掛けられたチェン5 cは、前記空転スプロケット7d,7dを経由するループを形成し、両端がボル ト5dにより基盤4aの左右端部に取付けられている。 第一送り機構5は上記のように構成されているので、Y方向送りハンドル5g を回し、チェン5cを駆動することにより架台4をY案内軸5a上で被切断面6 aに沿って切断方向(矢印Y方向)に移動させることができる。
【0010】 次に、第二送り機構3について説明する。図4に示すように、架台4からは前 記Y案内軸5aと直角方向に2本のX案内軸3a,3aとネジ軸3bとが互いに 平行状態で延び出している。X案内軸3aは基端部が架台4に固定された円柱状 の軸で、ベアリング3dがしゅう動可能に装着されている。そのベアリング3d は把持部材3cの穴部に取付けられている。ネジ軸3bは、基端側がネジの形成 されない円筒軸状とされ、先端側にオネジが形成されていて、架台4にベアリン グ3fを介して回動自在に支えられるとともに、基端側先端にはX方向送りハン ドル3gが取付けられている。そして、把持部材3cに固定されているナット3 eにネジ軸3bがねじ込まれている。また、把持部材3cはチェンソー2の本体 胴部の形状に合わせて略ロ字状に形成され、チェンソー2のブレード2bの長手 方向がX案内軸3aと同一方向となる姿勢でチェンソー2を把持している。 第二送り機構3は上記のように構成されているので、X方向送りハンドル3g を回し、ネジ軸3bを回動させることにより、把持部材3cをX案内軸3a上で 被切断面6aに垂直方向(矢印X方向)に移動させることができる。
【0011】 チェンソー2は、ダイヤモンドが電着処理されるとともにコンクリートを切断 可能に形成された刃を有するチェン2aがブレード2bに装着され、図示しない 油圧ユニットから供給される作動油により回転されるスプロケット等を介してそ のチェン2aが駆動されるように構成されている。さらに、ブレード2bには図 示しないノズルを介して外部から供給される切削液(本実施例では水とした)が 滴下され、チェン2aの放熱が可能に構成されている。
【0012】 以上のように、コンクリート切断装置1は、チェンソー2をコンクリート構造 物6の被切断面6aに対峙する位置に支持したうえで、第二送り機構3と第一送 り機構5とにより、被切断面6aに対して所定の範囲内(図1に二点鎖線で示し たブレード2bの移動位置参照)で被切断面6aに沿って切断方向と、被切断面 垂直方向(切り込み方向ともいう)とに送ることができるため、コンクリート構 造物6を所要の軌跡で、正確に切断することができる。また、作業者がチェンソ ー2を直接支持する必要がないため作業効率を上げることができるとともに安全 性も向上する。
【0013】 次に、本考案の第二実施例を図面に基づいて説明する。図7は、地中に埋設さ れている通信ケーブル用マンホールの壁面がコンクリート切断装置により切断さ れている状態を示す要部破断斜視図である。同図において、地中に埋設されてい る通信ケーブル用マンホール(コンクリート構造物ともいう)10はコンクリー ト製の箱体であり、その上部には作業用の出入口10aが形成され、側面にはケ ーブル引き込み口10bが形成されていて、通信ケーブル11がマンホール10 内部に引き込まれたうえで接続されている。本実施例に係るコンクリート切断装 置1aは前述の第一実施例に係るコンクリート切断装置1において、支持ブラケ ット7をマンホール10に適するように次述する支持ブラケット12に変更した ものであり、その他は前記コンクリート切断装置1と同一構成とされている。
【0014】 支持ブラケット12は、脚部12aの両端に円板状の当接部材12bが取付け られるとともに、脚部12aの一端寄りの位置に前述の第一実施例に係る支持部 7cとほぼ同一構成の支持部12cが設けられている。脚部12aは角筒状の筒 部とその筒部に挿入される軸部とからなり、伸縮自在に構成され、両端にメネジ が形成されている。当接部材12bは円板状の板にネジ棒が垂直に取付けられて いて、支持部12cにねじ込まれている。そして、当接部材12bがマンホール 10の対向する面にそれぞれ接触したうえ突っ張った状態で固定されることによ り支持ブラケット12が所要の位置に定置されている。さらに、支持ブラケット 12には、前述の第一実施例に係るコンクリート切断装置1と同様、第一送り機 構5を介して架台4が支持され、その架台4に備えられた第二送り機構に支持さ れた把持部材にチェンソー2が把持されている。そして、前述の第一実施例に係 るコンクリート切断装置1と同様、支持部12cに設けられた固定レバー12e を操作することにより、支持部12cの向きを変え、被切断面10cに対して架 台4の取付き角度を調整することができる。 従って、Y方向送りハンドル5gを回すことにより架台4に装着されているチ ェンソー2を被切断面10cに沿って切断方向(矢印Y方向)に送ることができ 、X方向送りハンドル3gを回すことによりチェンソー2を切り込み方向(矢印 X方向)に送ることができる。 なお、出入口10aからは油圧ホース13と水ホース14とが引き込まれ、チ ェンソー2に接続されている。なお、油圧ホース13はチェン2aの油圧駆動用 であり、水ホース14は切削液用である。
【0015】 第二実施例に係るコンクリート切断装置1aは、上記のように構成されている ので、通信ケーブル用マンホール10の壁面を内部から所要の軌跡で、正確に切 断することができる。また、作業者に無理な姿勢での作業を強いることがないた め作業効率が上がり、かつ、安全性も向上する。
【0016】 次に、本考案の第三実施例を図面に基づいて説明する。図8は、コンクリート 構造物のブロックがコンクリート切断装置により部分的に切断されている状態を 示す斜視図である。同図において、コンクリート切断装置1bはコンクリートブ ロック(コンクリート構造物ともいう)20に隣接して自立している。本実施例 に係るコンクリート切断装置1bは前述の第一実施例に係るコンクリート切断装 置1において、支持ブラケット7をコンクリートブロック20の切断に適するよ うに次述するスタンド21に変更したものであり、その他は前記コンクリート切 断装置1と同一構成とされている。 前記スタンド21は、床面に載置されるベース21aに筒部21bが垂直状態 に設けられ、筒部21bに挿通された脚部21c上端部に固定部材22が設けら れて構成されている。ベース21aは、図示するように、二股状に形成され、そ の下面には脚座が取付けられている。筒部21bは矩形断面の筒体で、脚部21 cが挿通されるとともに、上下動させて高さ調節可能に構成されている。さらに 筒部21bの上端部からは水平方向(矢印Y方向)に突き出して固定部材22が 設けられている。この固定部材22はその軸部が筒部21bに設けられたネジ部 にねじ込まれ、ハンドル22aを回すことにより進退可能に構成されている。そ して、固定部材22先端に設けられている当接板22bがコンクリートブロック 20の側面20aに固定されている。 また、脚部21cの上端部には前述の第一実施例に係る支持部7cとほぼ同一 構成の支持部21dが設けられるとともに、前述の第一実施例と同様の第一送り 機構5のY案内軸5a,5aが片持ち状態で取付けられ、さらにY案内軸5a, 5aには架台4が装着され、その架台4には第二送り機構が備えられていて、第 二送り機構に支持された把持部材にチェンソー2が把持されている。 従って、コンクリート切断装置1bは前述の第一実施例に係るコンクリート切 断装置1と同様、X方向送りハンドル及びY方向送りハンドルを回すことにより 、架台4に装着されているチェンソー2を切断方向(矢印Y方向)と切込み方向 (矢印X方向)とに送ることができる。 なお、前述の第一実施例に係るコンクリート切断装置1と同様、脚部21cに 設けられた固定レバー21eを操作することにより脚部21cの向きを変え、被 切断面に対して架台4の取付き角度を調整することができる。また、チェンソー 2に接続されている油圧ホース13と水ホース14とは前記第二実施例において 説明したものである。
【0017】 本実施例に係るコンクリート切断装置1bは上記のように構成されているため 、コンクリートブロック20の除去しようとする部分23のみを正確に切断する ことができる。 なお、切断部位が高所となる場合においても、コンクリート切断装置1bを専 用ブーム等に取付ければ切断作業が容易となり、かつ、作業の安全に寄与できる 。
【0018】 次に、本考案の第四実施例を図面に基づいて説明する。図9は、コンクリート 構造物の円筒穴側面がコンクリート切断装置により内部から部分的に切断されて いる状態を示す上面図であり、図10はその要部破断側面図である。両図におい て、支持ブラケット31はコンクリート構造物30の円筒穴30aの上端部30 bに載置され、コンクリート切断装置1c全体を支持している。支持ブラケット 31の脚部31aは、円筒穴30aの中心部に配置される駆動台32の円板状の 底部から三叉状に外周方向に延出したうえで下方に屈曲し、各先端部31bが円 筒穴30aの上端部30bに定置されている。 先端部31bには高さ調整部材31cが設けられ、調整バーの回動により、先 端部31bの位置を鉛直方向に調整可能に構成されている。そして、脚部31a には先端部31b寄りの内側から突き出して固定座31dが設けられ、その固定 座31dに形成されたメネジ部には固定部材31eがねじ込まれたうえ、その先 端部が穴内面に接触している。上記のように、支持ブラケット31は所要の姿勢 に調整されたうえで、上端部30bに固定されている。
【0019】 駆動台32の上部には周方向送り機構(第一送り機構ともいう)33が設けら れ、その送り機構33からは図示しないベアリングにより回動自在に支持されて いる支持軸33aがほぼ円筒穴30aの中心位置で鉛直下方に伸び、その下端部 に径方向送り機構(第二送り機構ともいう)34が設けられている。 周方向送り機構33について説明すると、支持軸33aにはウォームホイール 33bが取付けられていて、そのウォームホイール33bと噛み合うウォーム3 3cが支持軸33aと直角方向に設けられる送り軸33dに取付けられている。 送り軸33dは円筒穴30aの上端部30b近傍の位置まで延ばされ、その送り 軸33dの軸端部に周方向送りハンドル33eが取付けられている。 従って、ハンドル33eを回すと、ウォーム33cを介してウォームホイール 33bが回動し、さらに支持軸33aの回動に伴って、径方向送り機構34全体 が円筒穴30aの周方向(矢印C方向)に回動する。
【0020】 次に、径方向送り機構34について説明する。径方向送り機構34は、支持軸 33aの下端部に取付けられた吊り部材34aに吊り下げられていて、次述する ように架台35が装着されている。なお、この径方向送り機構34は前記第一実 施例に係るコンクリート切断装置1の第二送り機構3とほぼ同様の構成で、架台 35を移動させるためのものである。 吊り部材34aは支持軸33aに直交状態に取付けられた角棒で、その両端に 設けられた受板34cには径方向案内軸34dが吊り部材34aに平行状態で取 付けられるとともに、ネジ軸34eが回動自在に支持されている。なお、径方向 案内軸34dとネジ軸34eとは互いに平行に配置されている。 径方向案内軸34dにはベアリング(図示されない)がしゅう動自在に装着さ れ、そのベアリングは架台35の穴部に取付けられている。さらに、架台35に はメネジ部が形成され、そのメネジ部にネジ軸34eがねじ込まれている。また 、ネジ軸34eの軸端には径方向送りハンドル34fが取付けられている。 径方向送り機構34は上記のように構成されているので、ハンドル34fを回 すと、ネジ軸34eの回動に伴って架台35が径方向案内軸34d上を円筒穴3 0aの径方向(矢印R方向)にしゅう動する。
【0021】 さらに、架台35の下面には、軸方向送り機構36が設けられている。架台3 5には、軸方向案内軸36aが鉛直下向に取付けられるとともに、ネジ軸36b が軸方向案内軸36aに平行状態に、かつ回動自在に支持されている。軸方向案 内軸36aにはベアリングを介して把持部材37がしゅう動可能に装着される。 そして、把持部材37に形成されたメネジ部にネジ軸36bがねじ込まれていて 、ネジ軸36bの軸端には径方向送りハンドル36cが取付けられている。 軸方向送り機構36は上記のように構成されているので、ハンドル36cを回 すと、ネジ軸36bの回動に伴って把持部材37が軸方向案内軸36a上を上下 方向(矢印Z方向)にしゅう動する。そして、把持部材37には図示するように 、ブレード2bをほぼ水平方向とする姿勢でチェンソー2が把持されている。な お、チェンソー2は前記第一実施例において説明したものである。
【0022】 本実施例に係るコンクリート切断装置1cは上記のように構成されているため 、チェンソー2をコンクリート構造物30の円筒穴内で切断方向と切り込み方向 とに送ることができ、さらに、円筒穴の軸方向にも送ることができる。従って、 円筒穴側面30aを部分的に切断する場合において、所要の軌跡で、正確に切断 することができる。
【0023】 次に、本考案の第五実施例を図面に基づいて説明する。図11は、コンクリー ト切断装置の平面図、図12は図11のDD断面図、図13は図11のEE断面 を示す要部断面図である。図11及び図13は、コンクリート切断装置1dのス タンド41がコンクリート構造物40の床面40a上に載置され、コンクリート 切断装置1dが所要の姿勢に支持されていて、把持部材48に把持されたチェン ソー2が対峙する被切断面40bを切断できる状態が示されている。 前記スタンド41は、床面40a上に載置されるベース41a上に支柱41b が垂直上向に設けられ、その支柱41bの上端部は被切断面40bに固定された 支持ブラケット42により支持されている。支持ブラケット42は、棒状の脚部 42bの基端部に、アンカーボルト等を介して床面40aに固定される板状座4 2aが設けられるとともに、他端42cに支柱41bの上端部が取付けられてい る。支柱41bにはリフト機構41cが組み込まれるとともに、後述する第一送 り機構43の支持部43aが装着されている。リフト機構41cは油ホース41 dを介して駆動装置41eに接続され、駆動装置41eの送油ペダル41fを操 作することにより、リフト機構41cが作動し、支持部43aを上下方向(矢印 Z方向)に移動させることができるように構成されている。
【0024】 次に、第一送り機構43について説明する。左右に配置したスタンド41,4 1に取付けられた支持部43a,43aからは支持腕43b,43bが水平方向 に突き出され、Y案内軸43cの両端部が支持されている。さらに、支持腕43 b,43bにはネジ棒43dが回動自在に支持され、ネジ棒43dの両端にY方 向送りハンドル43e,43eが取付けられている。これらの、Y案内軸43c とネジ棒43dとは被切断面40bに平行な状態に配置され、Y案内軸43cに はベアリング44aがしゅう動可能に装着されている。ベアリング44aは移動 台44の穴部に取付けられていて、その移動台44に形成されたメネジ部には、 ネジ棒43dがねじ込まれている。 従って、Y方向送りハンドル43eを回すと、ネジ棒43dの回動に伴い移動 台44がY案内軸43c上を被切断面40bに沿って切断方向(矢印Y方向)に しゅう動する。
【0025】 次に、回動機構について説明する。移動台44下面には歯車機構部のケース4 5aが設けられ、そのケース45aにはベアリングを介して外軸45bが回動自 在に支持されている。Y案内軸43cに直交方向に設けられた円筒形状の外軸4 5bには、ウォームホイール45cが取付けられるとともに、その軸端部に回動 ケース46aが取付けられていて、回動ケース46aの下部には架台47が取付 けられている。ケース45aには、支軸(図示しない)が設けられ、ウォームホ イール45cと噛み合うウォーム(図示しない)と、回動ハンドル45dとが取 付けられている。 回動機構は上記のように構成されているので、回動ハンドル45dを回せば、 ウォームホイール45cを介して外軸45bが回動し、回動ケース46aととも に架台47が外軸45b回りに回動する。
【0026】 次に、第二送り機構について説明する。外軸45bには、円筒穴径より小径の X移動軸46cが挿通されている。X移動軸46cはケース45aに設けられた ベアリング46dと回動ケース46aに設けられたベアリング46eとにより回 動自在に支持されていて、X移動軸46cの回動は外軸45bに伝達されないよ うにされている。さらに、X移動軸46cには、X方向送りハンドル46fと、 平歯車46gとが取付けられている。 回動ケース46aの下部に取付けられた架台47からは前記X移動軸46cと 同一方向に2本のX案内軸47a,47aとネジ軸47bとが延び出している。 X案内軸47aは基端部が架台47に取付けられた円柱状の軸で、把持部材48 に設けられたベアリングがしゅう動可能に装着されている。ネジ軸47bは架台 47に回動自在に支持されていて、把持部材48に形成されているメネジ部にね じ込まれている。さらに、そのネジ軸47bの端部には、平歯車46gと噛み合 う平歯車46hが取付けられている。 把持部材48は、チェンソー2の胴部の形状に合わせてほぼロ字状に形成され 、ブレード2bの長手方向がX案内軸47aと同一方向となる姿勢でチェンソー 2を把持している。 第二送り機構は上記のように構成されているので、X方向送りハンドル46f を回すと平歯車46g,46hを介してネジ軸47bが回動し、把持部材48が X案内軸47a上を移動することから、チェンソー2を被切断面40bに垂直方 向(矢印X方向)に送ることができる。 さらに、前述したように、回動ハンドル45dを回せば、回動機構により架台 47が外軸45b回りに回動することから、把持部材48に把持されているチェ ンソー2を被切断面40bに垂直な軸回りに回動させることができる。
【0027】 本実施例に係るコンクリート切断装置1dは上記のように、チェンソー2を被 切断面40bに沿って切断方向と切り込み方向とに送ることが可能に構成されて いるため、コンクリート構造物40の被切断面40bを部分的に切断する場合に おいて、所要の軌跡で、正確に切断することができる。しかも、チェンソー2を 切り込み方向の軸回りに回動させることができため、曲線を含む軌跡で切断する ことができる。
【0028】
以上のように本考案によるコンクリート切断装置は、コンクリート構造物を部 分的に切断する場合において、必要部分のみを正確に、かつ効率良く切断するこ とができるという効果がある。
【図1】コンクリート切断装置の平面図である。
【図2】コンクリート切断装置の側面図である。
【図3】コンクリート切断装置の正面図である。
【図4】図2のAA断面図である。
【図5】図3のBB断面を示す要部断面図である。
【図6】図3のCC断面を示す要部断面図である。
【図7】コンクリート切断装置の使用状態を説明する要
部破断斜視図である。
部破断斜視図である。
【図8】コンクリート切断装置の使用状態を説明する斜
視図である。
視図である。
【図9】コンクリート切断装置の正面図である。
【図10】コンクリート切断装置の側面図である。
【図11】コンクリート切断装置の正面図である。
【図12】図11のDD断面図である。
【図13】図11のEE断面を示す要部断面図である。
【図14】従来例に係る刃による切断状態を説明する正
面図である。
面図である。
1,1a,1b,1c,1d コンクリート切断装置 2 チェンソー 2a チェン 3,34 第二送り機構 3c,37,48 把持部材 4,35,47 架台 5,33,43 第一送り機構 6,10,20,30,40 コンクリート構造物 6a,10c,30a,40b 被切断面 7,12,31,42 支持ブラケット
Claims (1)
- 【請求項1】 コンクリート構造物に固定可能な支持部
と、その支持部によりコンクリート構造物の被切断面に
対峙する位置に支持される架台と、その架台に設けら
れ、コンクリートを切断可能なチェンソーを所定の姿勢
で把持する把持部とからなり、前記架台は前記支持部に
備えられた第一送り機構により該被切断面に沿って移動
可能に構成されるとともに、前記把持部は前記架台に備
えられた第二送り機構により前記被切断面垂直方向に移
動可能に構成されることを特徴とするコンクリート切断
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9851991U JPH0541726U (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | コンクリート切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9851991U JPH0541726U (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | コンクリート切断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541726U true JPH0541726U (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=14221906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9851991U Pending JPH0541726U (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | コンクリート切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0541726U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017008708A (ja) * | 2015-06-24 | 2017-01-12 | 寛治 ▲魚▼谷 | コンクリート壁面切断装置 |
JP2019085740A (ja) * | 2017-11-06 | 2019-06-06 | 西日本高速道路メンテナンス中国株式会社 | 桝形構造物の改修方法および補修ブロック |
US12103199B2 (en) | 2019-06-24 | 2024-10-01 | Husqvarna Ab | Rotatable cutting chain work tool, a wall saw arrangement comprising such a work tool, an annular member and a method for producing an annular member |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4969996A (ja) * | 1972-11-13 | 1974-07-06 |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP9851991U patent/JPH0541726U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4969996A (ja) * | 1972-11-13 | 1974-07-06 |
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US12103199B2 (en) | 2019-06-24 | 2024-10-01 | Husqvarna Ab | Rotatable cutting chain work tool, a wall saw arrangement comprising such a work tool, an annular member and a method for producing an annular member |
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