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JPH0532898A - シリコーンゴム弾性体 - Google Patents

シリコーンゴム弾性体

Info

Publication number
JPH0532898A
JPH0532898A JP3193188A JP19318891A JPH0532898A JP H0532898 A JPH0532898 A JP H0532898A JP 3193188 A JP3193188 A JP 3193188A JP 19318891 A JP19318891 A JP 19318891A JP H0532898 A JPH0532898 A JP H0532898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone rubber
toner
viscosity
elastic body
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3193188A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kawamoto
英雄 川元
Kazuo Kishino
一夫 岸野
Takeshi Menjo
健 校條
Yasuo Nami
泰夫 浪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3193188A priority Critical patent/JPH0532898A/ja
Publication of JPH0532898A publication Critical patent/JPH0532898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2048Surface layer material
    • G03G2215/2051Silicone rubber
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2048Surface layer material
    • G03G2215/2054Inorganic filler, e.g. silica powder

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】離型性、耐摩耗性、物理的強度及び耐久性に優
れたシリコーンゴム弾性体を提供する。 【構成】付加型シリコーンゴム弾性体であって、該弾性
体は、25℃における粘度が8万ポイズ以上の末端ビニ
ル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサンと、25℃にお
ける粘度が1000ポイズ以下の、末端ビニル封鎖の直
鎖状ジメチルポリシロキサン及び/又は側鎖ビニルを含
む直鎖状ジメチルポリシロキサンと、補強性無機粉体と
を少なくとも有するポリシロキサン混合物を硬化してな
ることを特徴とするシリコーンゴム弾性体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーンゴム弾性体
に関する。特に本発明は、電子写真複写装置、プリンタ
ー、その他の画像形成装置において、離型性の要求され
る定着用ローラ、搬送ローラ等のローラ類、あるいはク
リーニングブレード、現像ブレード等のブレード類に使
用される弾性体の弾性被覆材に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】電子複写装置等の画像形成装置におい
て、普通紙等のシート状転写材または記録材を所定の経
過に沿って搬送する搬送ローラには一般に搬送性、離型
性ならびに耐久性が要求される。
【0003】また、クリーニングブレード、現像ブレー
ド等のブレード類は、機能上トナーに圧接、摺動する様
に配置され、高い離型性と耐摩耗性等の耐久性が要求さ
れている。
【0004】特に定着用ローラーは、転写紙上の未定着
トナー像に加圧条件下で熱を付与し、かつ、半溶融又
は、溶融トナーのオフセット現像を防止しながら該転写
紙を所定経路へと搬送しなければならないため定着ロー
ラ及び加圧ローラとも高い離型性、耐摩耗性、及び耐久
性が要求される。
【0005】従来、定着用ローラーは、金属製芯金の上
に、フッ素系樹脂あるいはシリコーンゴム等の離型性の
良い材料層が、被覆形成されている。電子複写装置等の
画像形成装置では、画質を重視する観点から定着ローラ
は、離型性や耐久性は、フッ素系樹脂被覆定着ローラよ
りは劣るが、画質に優れるシリコーンゴム被覆定着ロー
ラを採用する傾向にあり、シリコーンゴム材料について
可及的に離型性、耐久性を向上させるための種々の研究
及び、開発がなされている。
【0006】カラー電子写真においては、オリジナル原
稿に近い色を再現する為に、複数層のトナーを加熱溶融
して混色させるので、軟化点の低いトナーを使用する必
要がある。軟化点の低いトナーを使用した場合、通常の
白黒コピー用の複写機に使用されているテフロン等のフ
ッ素系樹脂被覆定着ローラで加熱定着するとトナーがロ
ーラ側に付着するオフセット現象が顕著に発現し、良好
な定着画像を得ることが極めて困難である。この様なオ
フセット現象を回避する為に、離型性の優れた特殊グレ
ードのシリコーンゴム材料を被覆した定着ローラーに、
さらにトナー離型オイルとして、シリコーンオイルを常
時定着ローラ表面に塗布することで実用化に至ってい
る。
【0007】しかしながら、現行のシリコーンゴム材料
の離型性は、不充分であり、シリコーンゴム材料につい
て、可及的に離型性、耐久性を向上させる為の研究、開
発がなされている。
【0008】例えば、特開昭61−144675号公報
によれば、付加型シリコーンゴムにおいて、分子量が2
万〜20万の末端ビニル基封鎖の直鎖状ジメチルポリシ
ロキサンからなる硬化物は良好な離型性を示すことが開
示されている。
【0009】該公報によれば、両末端ビニル基封鎖の直
鎖状ジメチルポリシロキサンの分子量は、大きくなれば
それに従って、離型性も向上すると述べられている。し
かしながら分子量が20万を超えるものは、物理的強度
に問題が生じ、実用に耐えないとされている。
【0010】ここで、直鎖状ジメチルポリシロキサンの
分子量と粘度の関係について簡単に説明する。一般にジ
メチルポリシロキサンの分子量が大きくなると、それに
伴ないその粘度も増加してゆき、直鎖状ジメチルポリシ
ロキサンの場合、分子量20万は、粘度6万ポイズにほ
ぼ相当するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決したシリコーンゴム弾性体を提供することを目
的とする。
【0012】すなわち、本発明は、離型性に優れ、かつ
物理的強度を備えたシリコーンゴム弾性体を提供するこ
とを目的とする。
【0013】また、本発明は、耐摩耗性に優れ、耐久性
を有するシリコーンゴム弾性体を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のシリコ
ーンゴム弾性体は、付加型シリコーンゴム弾性体であっ
て、該弾性体は、25℃における粘度が8万ポイズ以上
の末端ビニル封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンと2
5℃における粘度が1000ポイズ以下の末端ビニル封
鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン及び/又は側鎖ビニ
ルを含む直鎖状ジメチルポリシロキサンと、補強性無機
粉体とを少なくとも有するポリシロキサン混合物を硬化
してなることを特徴とすることにより上記目的を達成す
る。
【0015】本発明者らは、鋭意研究を行なった結果付
加型シリコーンゴム弾性体において、従来から知られて
いる離型性の向上は予想されるものの、物理的強度の点
で実用化されなかった25℃における粘度が8万ポイズ
以上(分子量21万以上に相当)の末端ビニル基封鎖の
直鎖状ジメチルポリシロキサンを、25℃における粘度
が1000ポイズ以下の末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチ
ルポリシロキサン及び/又は、側鎖ビニルを含む直鎖状
ジメチルポリシロキサンと補強性無機粉体と混合するこ
とにより、その補強効果によって、実用可能とした。
【0016】さらに、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニ
ル基封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサンの離型性向上
の効果が、従来の知見より予想される以上の効果がある
ことを見出し、高離型性と物理的強度の釣り合いのとれ
た、付加型シリコーンゴム弾性体を得ることを可能とし
たものである。
【0017】本発明の付加型シリコーンゴム弾性体は、
下記成分を基本的に含有する混合物を硬化してなるもの
である。
【0018】成分(1):一般式が(CH32SiO
(二官能性)で示される構造単位からなる両末端を構造
単位(CH2=CH)(CH32SiO1/2で封鎖された
25℃における粘度が8万ポイズ以上の直鎖状ジメチル
ポリシロキサン 成分(2):補強性無機粉体 成分(3):25℃における粘度が1〜1000ポイズ
の末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキジメチル
ポリシロキサン 成分(4):分子当り平均1個より多いケイ素結合水素
原子を有するハイドロジエンポリシロキサン(好ましく
は、25℃における粘度が1〜100センチポイズ) 成分(5):白金系触媒
【0019】本発明の弾性体は、上記成分(1)〜
(5)を基本構成とした均一混合物を硬化して得られ
る。その効果機構は、成分(1)のケイ素結合ビニル基
と成分(3)の末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシ
ロキサン及び/又は側鎖ビニルを含む直鎖状ジメチルポ
リシロキサンと成分(4)のケイ素結合水素原子が成分
(5)の白金系触媒の存在下で付加反応により結合、ポ
リシロキサンが網目構造を形成し、ゴム状弾性体となる
ものである。
【0020】成分(1)は離型性に大きく寄与する成分
である。直鎖状ジメチルシロキサンが離型性向上に効果
のあることは知られているが、8万ポイズ以上のものの
効果は従来の低粘度物(分子量20万以下)による知見
の予想をはるかに越えるものである。
【0021】また、従来よりLTV材料の主成分として
用いられている両末端ビニル基封鎖のジメチルポリシロ
キサンは粘度が5〜1000ポイズ程度のものであり、
成分(1)に相当するものは、ミラブル材料として一部
使用されていることは知られているが、粘度が高い為、
LTV材には一般的に使用されていない。成分(1)の
25℃における粘度は8万ポイズ以上であることが必要
であり、好ましくは10万ポイズ〜100万ポイズが良
い。成分(1)の配合量はベースオイル中10重量%〜
80重量%を占める量が好ましく、より好ましくは、2
0〜50重量%が良い。10重量%未満では効果が少な
く、80重量%を超えるものは加工性が低下する傾向に
ある。
【0022】成分(2)は弾性体の物理的強度に関与す
る成分であり、通称ホワイトカーボンと呼ばれる白色超
微粉の無水ケイ酸(SiO2・nH2O,SiO2が95
%以上)、含水ケイ酸(SiO2・nH2O,SiO2
80〜95%)、含水ケイ酸カルシウム(X・SiO2
・CaO・yH2O,SiO2が55〜70%)、含水ケ
イ酸アルミニウム(X・SiO2・Cl23・yH2O,
SiO2が60〜70%)等が例示され、一次粒子径が
7〜100mμ、BET比表面積70〜400m2/g
の範囲の微粉末が好ましく用いられる。
【0023】特に、補強性ケイ酸微粉末として、粒子径
10〜20mμ、BET比表面積90〜130m2/g
なる表面メチル化処理無水ケイ酸微粉末が最も適してい
る。成分(2)の配合量はベースオイル100重量部に
対し3〜20重量部が好ましく、より好ましくは、5〜
10の範囲が良い。3重量部未満の場合には、充分な補
強効果が得られにくく、20重量部を超える離型性の低
下を引き起す。
【0024】補強の目的で、上記成分(3)に加え、さ
らにレジン状オルガノポリシロキサンを併用することも
可能である。
【0025】成分(3)は、25℃における粘度が10
00ポイズ以下の、末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポ
リシロキサン及び/又は側鎖ビニルを含む直鎖状ジメチ
ルポリシロキサンであり、該成分(3)は成分(1)の
粘度を下げる作用をする物質である。成分(3)の含有
量は、ベースオイル中20〜90重量%が好ましく、よ
り好ましくは40〜80重量%が良い。
【0026】従って、成分(1)、成分(2)及び成分
(3)の含有量の比は1〜8:2〜9:3〜20が好ま
しい。
【0027】成分(4)は硬化剤であり、硬化させた際
に未反応の反応性基の残存量が多いと離型性に悪影響を
及ぼす為、ビニル基に対するケイ素結合水素原子のモル
比が好ましくは0.6〜2.5の範囲、より好ましくは
1.0〜2.0の範囲で調整することが良い。
【0028】成分(5)の白金系触媒はビニル基にケイ
素結合水素原子との反応を触媒するのに有効な触媒であ
り、触媒添加量に関しては加工性などの面から最適触媒
量が決定される。
【0029】また、本発明の目的を損なわない範囲で、
着色剤、耐熱向上剤なども添加してもさしつかえない。
【0030】本発明のシリコーンゴム弾性体は定着ロー
ル、弾性ブレード或いはクリーニングブレードの如き弾
性の要求される部材に適用可能である。
【0031】次に本発明のシリコーンゴム弾性体を具体
的に用いた装置に関し説明する。
【0032】図1は本発明のシリコーンゴム弾性体を加
熱定着装置として用いた場合の概略断面図である。
【0033】定着部用ローラとして定着ローラ1と加圧
ローラ2とを有しており、上記定着ローラ1の表面にト
ナー離型用のシリコーンオイルを塗布するオイル塗布手
段3が配設されている。
【0034】上記定着ローラ1は、基材としてアルミニ
ウム等を用いた芯金11にHTV(ミラブル型)シリコ
ーンゴムを有する弾性層12が形成され、該弾性層12
上には50μmの層厚のフッ素ゴム層13が形成されて
いる。さらに、該フッ素ゴム層13上にLTV(液状ゴ
ム)シリコーンゴムを有する400μmの層厚のアフセ
ット防止層が形成されている。この定着ローラ1の外径
はたとえば40mmとなるように設定されている。
【0035】上記加圧ローラ2はアルミニウム製の芯金
21上にHTVシリコーンゴムを有する弾性層22が形
成され、該弾性層22上にはフッ素樹脂層23が形成さ
れている。同様にこの加圧ローラ2の外径は例えば40
mmとなるように設定される。
【0036】定着ローラ1の芯金11及び加圧ローラ2
の芯金21内には発熱体としてハロゲンヒータ4が配置
され加圧ローラ2の温度をこれに当接したサーミスタ5
で検知してハロゲンヒータ4をオンオフ制御し定着ロー
ラ1及び加圧ローラ2の温度を例えば170℃で一定に
維持するようになっている。また上記定着ローラ1と加
圧ローラ2は駆動装置(図示せず)によって矢印b方向
に回転駆動され、搬送装置(図示せず)によって矢印a
方向に搬送される記録材pを両ローラで挟圧しながら通
過させ、その結果上記記録材p上の未定着トナー像は両
ローラの熱と圧力によって上記記録材p上に定着され
る。オイル塗布手段3は容器31に収容したオフセット
防止用のシリコーノイルを上下の供給ローラ32、33
で吸い上げて定着ローラ1のシリコーンゴム層12の表
面に塗布するようになっている。シリコーンオイルの塗
布量は上の供給ローラ33へ当接させた油量調節ブレー
ド34の当接角及び圧力によって調節される。また、定
着ローラ1と加圧ローラ2にはローラ表面に付着したト
ナー等の汚れをクリーニングするクリーナーを具備して
もよい。
【0037】図2は、本発明のシリコーンゴム弾性体を
現像ブレードとして用いた現像装置及びその周辺の概略
断面図である。
【0038】図3において101は矢印A方向に回転す
る静電潜像担持体としての感光ドラムである。感光ドラ
ム101は、導電性基体上に設けた有機光電層を有する
感光体等で構成され、静電記録手段(図示せず)により
静電潜像が形成される。
【0039】上記感光ドラム101には現像装置が対向
配設されており、該現像装置は、現像剤供給容器(以下
単に容器と記す)102と、現像剤担持体としての現像
スリーブ103と、現像剤規制手段としての本発明の弾
性体を有する弾性ブレード104と、現像剤供給剥離手
段としての供給ローラ105と、現像剤搬送手段として
のトナー送り部材106とを備えている。
【0040】容器102は現像装置の長手方向(紙面に
直角な方向)に延在する開口部を有し、該開口部には上
記現像スリーブ103が配設されている。該現像スリー
ブ103は、アルミニウムまたはステンレス鋼等の非磁
性材料製である。該現像スリーブ103は回転自在に支
持され、駆動源(図示せず)により矢印B方向に回転駆
動される。上記現像スリーブ103の表面には、トナー
の保持を確実にするために0.5〜5μmのピッチの凹
凸が形成されている。
【0041】上記現像スリーブ103の後方には、供給
ローラ105が摺接部Sで摺接回転するように配設され
ている。上記供給ローラ105は上記現像スリーブ10
3と同方向に回転して現像剤を該現像スリーブ103へ
と供給すると共に該現像スリーブ103と弾性接触する
ことによって該現像スリーブ103上のトナーを剥離す
る。
【0042】上記供給ローラ105と上記現像スリーブ
103との摺接部Sよりも該現像スリーブ103の回転
方向下流側には、弾性ブレード104の自由端が上記現
像スリーブ103に当接部Tで当接配設されており、該
当接部Tにおいて上記現像スリーブ103上の現像剤の
通過を規制している。
【0043】また、上記当接部Tは上記現像スリーブ1
03の中心を通る鉛直線よりも供給ローラ105側で、
かつ該供給ローラ105よりも上方にあり、摺接部Sと
上記当接部Tは、当接部Tで離反したトナーが供給ロー
ラ105へ落下可能な位置関係を互いに有している。か
くして上記当接部Tと上記摺接部Sとの間の空間におい
て、トナーの円滑な循環流が形成される。
【0044】上記供給ローラ105の後方の上記容器1
02内にはトナー送り部材106が矢印D方向に回転す
るように配設され、一成分非磁性トナーであるトナー1
07を上記供給ローラ105へ供給する。
【0045】上記供給ローラ105と上記トナー送り部
材106の間には、案内壁108が設けられており、上
記供給ローラ105が剥離してきたトナーを、上記トナ
ー送り部材106によって搬送されるトナーと合流する
位置に案内する流路109が形成されている。
【0046】上記の合流したトナーは、供給ローラ10
5によって再び現像スリーブ103との摺接部Sへと搬
送されていくが、搬送されるトナーは供給ローラ105
の上方に配設された規制部材110によってその量が規
制される。
【0047】また、現像スリーブ103の下方には容器
102との隙間を塞ぐシール部材111が配設されてい
る。該シール部材111はマイラー(デュポン社製商品
名。以下マイラーに関して同様である。)等の可僥性シ
ートである。
【0048】さらに、感光ドラム101と現像スリーブ
103の間には電源112が配設され、また、現像スリ
ーブ103と供給ローラ105の間には電源113が配
設されて、バイアスを印加するようになっている。
【0049】図3は、本発明のシリコーンゴム弾性体を
クリーニングブレードとして用いたクリーニング装置の
概略断面図である。
【0050】図3において201は矢印X方向に回転す
る静電担持体としての感光ドラムである。
【0051】201の軸線が水平方向に延在配置されて
いるものとし、クリーニング装置202がその側近傍に
配設してある。
【0052】クリーニング装置202内には、本発明弾
性体からなるクリーニングブレード203、マグネット
ローラ204、搬送スクリユー205が配設してあり、
不図示の転写位置で転写材に転移しなかった残留トナー
が前記ブレードの位置に到達するとこれによって像担持
体からかき落され、さらに前述のような付着異物は主と
してマグネットローラ204の作用によって除去され
て、該クリーニング装置の位置の関係から、これらトナ
ーは暫時ブレード203の上両側に滞留したのち、前記
マグネットの作用によってトナー貯溜部に搬送され、さ
らに必要に応じてスクリユー205によって装置外へ搬
送排出されるものとする。
【0053】
【実施例】本発明を以下の実施例を用いて具体的に説明
するがこれは本発明を何ら限定するものではない。
【0054】ポリシロキサン混合物1の調製 25℃における粘度が10万ポイズの末端ビニル封鎖の
直鎖状ジメチルポリシロキサン(p−1)20重量部に
25℃における粘度が400ポイズの末端ビニル、側鎖
ビニル含有直鎖状ジメチルポリシロキサン(p−2)8
0重量部、補強性ケイ酸微粉末(比表面積:110m2
/g、平均粒径約16mμの表面メチル化処理無水ケイ
酸)6重量部および白金触媒、架橋材を配合し本発明に
係るポリシロキサン混合物1を得た。白金触媒、架橋剤
(分子当り1個より多いケイ素結合水素原子を有するハ
イドロジェンポリシロキサン)は硬化性が最適になるよ
うに種類、配合量は選定されれば良い。
【0055】ポリシロキサン混合物2の調製 ポリシロキサン混合物1の調製で用いたp−2の代りに
25℃における粘度が50ポイズの末端ビニル、側鎖ビ
ニル含有直鎖状ジメチルポリシロキサンを使用する以外
は同様にして本発明に係るポリシロキサン混合物2を得
た。
【0056】比例用ポリシロキサン混合物1の調製 ポリシロキサン混合物1の調製で用いたp−1を使用し
ない以外は同様にして比較用ポリシロキサン混合物1を
得た。
【0057】(実施例1、2及び比較例1)ポリシロキ
サン混合物1、2及び比較用ポリシロキサン、混合物1
をそれぞれ用いて130℃で30分間プレス加硫を行い
2mm厚のシリコーンゴムシートをそれぞれ得た。次に
これらのシートを200℃にて4時間二次加硫を行った
後、常温にてJISK6301に基づく引張強度の測定
を行った。結果を表1に示す。
【0058】また、各混合物を用いて下記の如く定着ロ
ーラを製造した。
【0059】外径34mmの中空アルミ合金製定着ロー
ラ用芯金上に耐熱グレードのHTVシリコーンゴムを公
知の方法で加硫接着し、研磨により外径39mmのゴム
ローラーを得た。次に該ローラ表面をプライマー処理
後、フッ素ゴム塗料(ダイキン工業社製GL−152)
を50μm厚みでスプレー塗布後に、150℃にて30
分間乾燥しフッ素ゴム被覆ゴムローラを得た。さらに、
あらかじめシロキサン系プライマー処理した該フッ素ゴ
ム被覆ゴムローラを130℃に予備加熱しておいた円筒
状金型内に設置した後、前記混合物を同金型内に射出し
30分間保持して硬化させた。硬化後に、金型より取り
出されたシリコーンゴム被覆定着ローラは外径40m
m、シリコーンゴム被覆層厚さ3mmであった。
【0060】また、各混合物をオフセット防止層に用い
て上記の如く定着ローラを製造したのち、200℃にて
4時間二次加硫を行った後、該定着ローラを図1に示す
加熱定着装置に用いて下記条件でコピーライフ試験を行
った。それらの結果を表1に示す。
【0061】本発明実施例における定着機を用いたコピ
ーライフの試験条件は下記のとおりである。
【0062】ヒーター制御温度:170℃ 加圧ローラの押しつけ圧:40kgf 通紙用紙:テストパターンの未定着カラー用トナー(マ
ゼンタ)像を形成したA4版転写紙(84g/m2紙) 通紙速度:10枚/分 離型オイル:ジメチルシリコーンオイル(300cs) 離型オイル塗布量:0.08g/A4 上記の条件で連続して通紙を行い定着ローラにトナーが
オフセットするまでの枚数をコピーライフとした。
【0063】
【表1】 表1から明らかなように、本発明に係るポリシロキサン
混合物から得られるシリコーンゴム弾性体はコピーライ
フについて優れた特性を示した。また、該シリコーンゴ
ム弾性体の機械的強度は上記コピーライフ試験に耐え得
るものであり耐熱性においても同試験において、表面の
劣化、および改質等の問題は全くなかった。
【0064】ポリシロキサン混合物3の調製 25℃における粘度が20万ポイズの末端ビニル封鎖の
直鎖状ジメチルポリシロキサン20重量%に25℃にお
ける粘度が40ポイズの三官能性シロキサン単位のみか
ら構成されたビニル基含有レジン状オルガノポリシロキ
サン40重量%、25℃における粘度が5ポイズの末端
ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン40重量%
を有するベースオイルを得、次に、該ベースオイル10
0重量%に対し、15重量部の石英粉末、5%の補強性
ケイ酸微粉末(比表面積110m2/g、平均粒径約1
6μmの表面メチル化処理した無水ケイ酸)及び、白金
触媒、架橋剤(分子当り1個より多いケイ素結合水素原
子を有するハイドロジェンポリシロキサン)を配合した
本発明に係るポリシロキサン混合物3を得た。
【0065】(実施例3)ポリシロキサン混合物3を1
30℃で30分間プレス加硫を行ない、2mm厚のシリ
コーンゴムシートを得、さらに200℃で4時間の2次
加硫を行なった後、幅20mmに切断、硬度50°(J
IS−A)のゴムブレードを得た。得られたゴムブレー
ドを弾性ブレードとして図2に示す現像装置に用いた。
【0066】本実験例では、現像スリーブとして直径2
0mmのアルミニウムスリーブ表面を600番のサンド
ペーパーで粗面化して、ピッチ1.5μmの凹凸を形成
したものを用いた。
【0067】また、本実験例で用いた非磁性トナーはカ
ーボン10部、ポリスチレン90部を主体とする平均粒
径7〜15μmの粉末を用い、外添剤としてシリカを約
1.0%外添し、トナーに流動性を与えた。トナーが容
器から飛散するのを防ぐためのシール部材として、薄い
50μm厚のマイラーシールを用いた。
【0068】弾性ブレードの現像スリーブへの当接圧は
ブレードの硬度・寸法形状を変えた場合、約5〜100
g/cmが有効で、現像スリーブの長手方向において5
g以内の誤差に保つことが好ましい。実験例では約45
g/cmに設定した。供給ローラとしては発泡径1mm
のエバーライト(ブリヂストン株式会社製商品名)材を
直径6mmのステンレス製芯金上に巻きつけ、直径14
mmのローラ状にしたスポンジローラを用いた。また、
現像スリーブを120mm/secで回転させ供給ロー
ラを現像スリーブに対して相対速度50〜300mm/
secにして回転させた。以下の結果は、70mm/s
ecに設定したときのものである。このようにして実験
を行なった結果、現像スリーブの表面にすじやむらのな
い30〜100μmの薄いトナー層を形成することがで
きた。弾性ブレードの線圧を変えることによりトナーの
層厚を変化させることができることも確認された。
【0069】本実験例では、現像スリーブ上のトナー層
厚さを、現像スリーブと感光ドラムとの対向間隙長より
も小さくし、上述したようにその間隙内を現像スリーブ
から感光ドラムへトナーを移動させて現像(いわゆる非
接触現像またはジャンピング現像)する手法を用いた。
【0070】本実験例では、感光ドラム上に暗部+60
0V、明部が0Vの潜像を形成し、感光ドラムと現像ス
リーブとの間隙を約300μmに保ち、トナー層厚を5
0μmに規制して、現像スリーブにピーク・ピーク電圧
1400V、1800Hzの矩形波交互電圧に+150
Vの直流電圧を重畳した現像バイアスを印加してプロセ
ススピード100mm/secで現像した。
【0071】5万枚絵出し耐久の結果、ブレードへのト
ナー付着、あるいは融着に起因する画像の濃淡むらは発
生せず、良好な現像を行なうことができた。
【0072】ポリシロキサン混合物4の調製 25℃における粘度が20万ボイスの末端ビニル封鎖の
直鎖状ジメチルポリシロキサン20重量%に、25℃に
おける粘度が40ポイズの三官能性シロキサン単位のみ
から構成されたビニル基含有レジン状オルガノポリシロ
キサン30重量%25℃における粘度が5ポイズの末端
ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン50重量%
からなるベースオイルを得、次に該ベースオイル100
重量%に対し、20重量%の石英粉末、5重量%の補強
性ケイ酸微粉末(比表面積110m2/g、平均粒径約
16μmの表面メチル化処理した無水ケイ酸)及び、白
金触媒、架橋剤(分子当り、1個以上のケイ素結合水素
原子を有するハイドロジュンポリシロキサン)を配合し
た本発明に係るポリシロキサン混合物4を得た。
【0073】(実施例4)ポリシロキサン混合物4を1
30℃で30分間プレス加硫を行ない3mm厚のシリコ
ーンゴムシートを得、さらに200℃で4時間の2次加
硫を行った後、幅15mmに切断硬度55°(JIS−
A)のゴムブレードを得た。得られたゴムブレードをク
リーニングブレードとして図3に示すクリーニング装置
に用いた。
【0074】該クリーニングブレードを次の条件下で実
機耐久テストに供した。
【0075】ドラムとの当接角:25° 線圧:20g/cm 自由長:5mm トナー:平均粒径12μmのポリスチレン系一成分系ト
ナー プロセススピード:200mm/sec
【0076】5万枚耐久テストの結果、トナー付着に起
因するクリーニング不良、摩擦力アップによる反転メク
レ等の問題は一切発生しなかった。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、付加型シリコーン
ゴム弾性体において、これまで優れた離型性を有するこ
とが予想されてきたものの物理的、機械的強度の点にお
いて実用化されなかった25℃における粘度が10万ポ
イズ以上の末端ビニル基封鎖の直鎖状ジメチルポリシロ
キサンを、補強性ケイ酸微粉末と混合して用いたことに
より、離型性に優れ、かつ物理的強度を具えたシリコー
ンゴム弾性体が得られる。また、上記シリコーンゴム弾
性体は、25℃における粘度が10万ポイズ以上の末端
ビニル基封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサンを用いて
いることから耐摩擦性及び耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリコーンゴム弾性体を定着ローラと
して用いた加熱定着装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明のシリコーンゴム弾性体を弾性ブレード
として用いた現像装置及びその周辺を示す概略断面図で
ある。
【図3】本発明のシリコーンゴム弾性体をクリーニング
ブレードとして用いたクリーニング装置を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 12 シリコーンゴム層 22 シリコーンゴム層 104 弾性ブレード 203 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浪 泰夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付加型シリコーンゴム弾性体であって、
    該弾性体は、25℃における粘度が8万ポイズ以上の末
    端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサンと、25
    ℃における粘度が1000ポイズ以下の末端ビニル封鎖
    の直鎖状ジメチルポリシロキサン及び/又は側鎖ビニル
    を含む直鎖状ジメチルポリシロキサンと、補強性無機粉
    体とを少なくとも有するポリシロキサン混合物を硬化し
    てなることを特徴とするシリコーンゴム弾性体。
  2. 【請求項2】 補強性無機粉体は、補強性ケイ酸微粉末
    であることを特徴とする請求項1記載のシリコーンゴム
    弾性体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5608508A (en) * 1994-03-25 1997-03-04 Canon Kabushiki Kaisha Rotatable member for fixing in which inorganic filler is contained in silicone rubber, and fixing device having the same
CN118290946A (zh) * 2024-05-15 2024-07-05 东莞市朗晟材料科技有限公司 一种快速硫化成型线缆硅橡胶及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5608508A (en) * 1994-03-25 1997-03-04 Canon Kabushiki Kaisha Rotatable member for fixing in which inorganic filler is contained in silicone rubber, and fixing device having the same
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