JPH05302465A - 金庫監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 犯人が金庫を開けたときのみに録画して無駄
がなく、犯人の特徴を特定できるようにする。 【構成】 金庫（２）の使用状態を撮影する監視用カメ
ラ（１０）と、該監視用カメラ（１０）によって撮影さ
れた映像信号を記録媒体（１６）に記録する記録装置
（１２）を備え、上記記録装置（１２）は、上記監視用
カメラ（１０）及び上記記録装置（１２）を制御する制
御装置（２２）を有し、該制御装置（２２）は、上記金
庫（２）の扉（３）が開かれた時に、上記監視用カメラ
（１０）の撮影動作及び上記記録装置（１２）の記録動
作を開始させるように、上記監視用カメラ（１０）及び
上記記録装置（１２）を制御するようにしたことを特徴
とする金庫監視装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、金庫の開閉の監視をす
る金庫監視装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、金庫の監視用としてＴＶカメラに
よる監視システムがあるが、これは、ガードマンまたは
監視人がモニターを常時見ることで、人間が監視の役割
をはたしている。また、タイムラプスＶＴＲのような記
録機に、何秒間かに一コマの映像を記録することで残
し、あとでそれを見ることで確認する作業を行なうよう
にしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の場合
には、ガードマンまたは監視人が常時目を離すことがで
きず、監視ミスが生じやすい問題がある。後者の場合に
は、無駄なシーンが多く記録されることがあり、効率的
でない。しかも後者では、間欠映像が残っているだけな
ので、犯人の特徴をつかみにくいという欠点があった。

【０００４】本発明は、人が金庫を開けたときのみ作動
し、記録されるため、記録に無駄がなく、人が金庫を開
けたときのみ、間欠でない連続のシーンが記録されるこ
とで、犯人の特徴をつかみやすく、特定がしやすい金庫
監視装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、金庫の使用状態を撮影する監視用カメラと、こ
の監視用カメラによって撮影された映像信号を記録媒体
に記録する記録装置とを備え、上記記録装置は、監視用
カメラ記録装置を制御する制御装置とを備えており、こ
の制御装置は、上記金庫の扉が開かれた時に、上記監視
用カメラの撮影動作及び上記記録装置の記録動作を開始
させるように、上記監視用カメラ及び上記記録装置を制
御するようにした金庫監視装置により、達成される。

【０００６】好ましくは、前記制御装置は、前記金庫の
扉が閉じられて所定時間経過後に、前記監視用カメラの
撮影動作及び前記記録装置の記録動作を終了させるよう
に、監視用カメラ及び記録装置を制御するように構成さ
れる。

【０００７】

【作用】金庫の扉を開くと、これを検出することによ
り、例えば検出信号が制御装置の制御部に与えられる。
制御装置は上記検出信号を受けて、監視用カメラの動作
と記録装置の記録動作を開始する。

【０００８】好ましくは、扉が閉じて、所定の検出信号
が制御部に与えられた後、所定時間後に制御装置は監視
用カメラの動作と記録装置の記録動作を停止させる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面等に
基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。

【００１０】図１はこの実施例の金庫監視装置１と金庫
２を示す斜視図である。金庫２は扉３を有し、本体４の
開口部５にはスイッチ６が設けられている。このスイッ
チ６は、扉３を閉めると例えばスイッチ６が開いてオフ
信号を出し、扉３を開けるとスイッチ６が閉じてオン信
号を出す。

【００１１】金庫監視装置１は、上記スイッチ６と、Ｔ
Ｖカメラ１０と、ＶＴＲ１２とから主として構成されて
いる。上記ＴＶカメラ１０はカメラケーブル１４を介し
てＶＴＲ１２に接続されている。テープ１６をＶＴＲ１
２に装入することでＴＶカメラ１０の撮影する画像を録
画可能できるようになっている。これにより、ＴＶカメ
ラ１０によって撮影された映像信号をテープ１６に記録
する。

【００１２】図２に示すように、ＶＴＲ１２はＶＴＲ記
録系２０と、制御用マイクロコンピュータ２２と、電源
回路２４とから主として構成されている。電源回路２４
はＴＶカメラ１０とＶＴＲ記録系２０に電力供給してい
る。制御用マイクロコンピュータ２２は、電源回路２４
のパワーオン制御信号ＰＳをアクティブにすることで、
ＶＴＲ記録系２０の動作制御を行う。電源回路２４と制
御用マイクロコンピュータ２２の間には、ダイオード３
０，３２と電池３４がマイクロコンピュータ２２のバッ
クアップバッテリ回路として設けられている。ＶＴＲ記
録系２０にテープ１６を装入することによりＴＶカメラ
１０でとらえた画像がテープ１６に記録される。制御用
マイクロコンピュータ２２には金庫２の側に設けられて
いるスイッチ６が接続されている。電源回路２４はＡＣ
１００Ｖに接続されている。

【００１３】また、ＴＶカメラ１０は、電源回路２４に
よって供給される制御信号により電源がオンオフされる
ようになっている。そして、電源回路２４よりたとえば
オン制御信号が供給されると、ＴＶカメラ１０の電源が
オンされ、ほぼ同時に撮影動作が開始される。一方、電
源回路２４よりオフ制御信号が供給されると、撮影動作
が停止され、ＴＶカメラ１０の電源がオフされるように
なっている。

【００１４】本実施例は以上のように構成されており、
次に図３のフローチャートを参照してこの実施例の金庫
監視装置による監視作業を説明する。

【００１５】人もしくは犯人が図１の金庫の扉３を開け
ると、スイッチ６が閉じてオン信号を図２の制御用マイ
クロコンピュータ２２に伝える。これによって、制御用
マイクロコンピュータ２２は、パワーオン制御信号ＰＳ
をアクティブにして電源回路２４に送る。電源回路２４
は、パワーオン制御信号ＰＳがアクティブになったの
で、ＶＴＲ記録系２０に電力を供給するとともに、ＴＶ
カメラ１０にも電力を供給する。次に制御用マイクロコ
ンピュータ２２は、ＶＴＲ記録系２０に記録スタート信
号ＳＳを送る。これにより、スイッチ６が閉じている
間、ＶＴＲ記録系２０が作動して、ＴＶカメラ１０がと
らえた人もしくは犯人の画像を連続記録する。

【００１６】金庫２の扉３が閉まると、スイッチ６は開
になり、この時点から一定時間後、たとえば５分後に、
制御用マイクロコンピュータ２２は、ＶＴＲ記録系２０
に停止信号ＳＰを出し、ＶＴＲ記録系２０の動作を止め
る。その後パワーオン制御信号ＰＳをノンアクティブに
して、ＶＴＲ記録系２０とＴＶカメラ１０への電力供給
を停止する。

【００１７】このように、金庫に監視用ＴＶカメラと記
録用ＶＴＲを組み合わせ、マイコンで制御することによ
って、金庫の扉を開けた時のみ、ＴＶカメラとＶＴＲが
電源オンになり、開けた人の映像を自動で記録する。扉
が閉まって一定時間後、記録を終了し、電源がオフにな
る。

【００１８】ところでこの発明は上述の実施例に限定さ
れない。たとえば、スイッチ６の取付箇所は実施例に限
らず開口部５の周辺縁であってもよい。つまり、スイッ
チ６は図１の取付箇所に限らず、扉の開閉を検知できる
ところならどこでもよい。また、スイッチ６は、そのオ
ン信号もしくはオフ信号を無線で発信して制御用マイク
ロコンピュータ２２に伝えるようにしてもよい。

【００１９】

【発明の効果】人が金庫を開けたときのみ作動し、記録
されるため、記録に無駄がない。人が金庫を開けたとき
のみ、間欠でない連続のシーンが記録されることで、犯
人の特徴をつかみやすく、特定がしやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の金庫監視装置の実施例と金庫を示す斜
視図。

【図２】図１の金庫監視装置の構成を示すブロック図。

【図３】図１の金庫監視装置における動作を示す流れ
図。

【符号の説明】

２ 金庫 ３ 扉 ６ スイッチ １０ ＴＶカメラ １２ ＶＴＲ ２０ ＶＴＲ記録系 ２２ 制御用マイクロコンピュータ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 金庫の使用状態を撮影する監視用カメラ
   と、 該監視用カメラによって撮影された映像信号を記録媒体
   に記録する記録装置とを備え、 上記記録装置は、監視用カメラ記録装置を制御する制御
   装置とを備えており、 該制御装置は、上記金庫の扉が開かれた時に、上記監視
   用カメラの撮影動作及び上記記録装置の記録動作を開始
   させるように、上記監視用カメラ及び上記記録装置を制
   御するようにしたことを特徴とする、金庫監視装置。
2. 【請求項２】 前記制御装置は、前記金庫の扉が閉じら
   れて所定時間経過後に、前記監視用カメラの撮影動作及
   び前記記録装置の記録動作を終了させるように、監視用
   カメラ及び記録装置を制御するようにしたことを特徴と
   する、請求項１に記載した金庫監視装置。
3. 【請求項３】 前記監視用カメラ及び前記記録装置に電
   源を供給するための電源回路を備えていることを特徴と
   する、請求項１に記載した金庫監視装置。
4. 【請求項４】 前記制御装置は、前記電源回路を制御す
   るようになされ、 前記監視用カメラは、前記電源回路から供給される電源
   によって撮影動作を制御されるようになされていること
   を特徴とする、請求項３に記載した金庫監視装置。