JPH05213136A - エアバッグ - Google Patents
エアバッグInfo
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- JPH05213136A JPH05213136A JP1771792A JP1771792A JPH05213136A JP H05213136 A JPH05213136 A JP H05213136A JP 1771792 A JP1771792 A JP 1771792A JP 1771792 A JP1771792 A JP 1771792A JP H05213136 A JPH05213136 A JP H05213136A
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- Japan
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- film
- airbag
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、かかる従来のエアバッグの欠点に鑑
み、エアバッグとしての機械的特性を保持しつつ、軽
量、地薄で風合いが柔かく、収納性に優れたエアバッグ
を提供せんとするものである。 【構成】本発明のエアバッグは、エアバッグを構成する
基布として、粗目織物とフィルムからなる積層体を使用
することを特徴とするものである。
み、エアバッグとしての機械的特性を保持しつつ、軽
量、地薄で風合いが柔かく、収納性に優れたエアバッグ
を提供せんとするものである。 【構成】本発明のエアバッグは、エアバッグを構成する
基布として、粗目織物とフィルムからなる積層体を使用
することを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輌、例えば自動車衝突
時に膨張させ、着座乗員の衝突を吸収し、その保護を図
るエアバッグの改良に関するものである。
時に膨張させ、着座乗員の衝突を吸収し、その保護を図
るエアバッグの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車における乗員の安全確保の
ためのエアバッグの実用化が急激に高まりつつある。エ
アバッグは、自動車の衝突事故の際、衝突のショックを
センサーが受けて、高温、高圧のガスを発生させ、この
高温、高圧ガスによってエアバッグを瞬間的に膨張し、
衝突時に、乗員の特に顔面を保護しようとするものであ
る。従来エアバッグには、400〜1000デニールの
ナイロン6またはナイロン6.6フィラメント糸を用い
た平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性などの向上の
ため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフィンなど
の合成ゴムや天然ゴムなどのエラストマーを塗布、積層
した基布を裁断、縫製して作られていた。エアバッグ
は、作動する直前までは、ステアリングホイールや、イ
ンストルメントパネルなどの狭い場所に収納されてお
り、その収納容積は小さいほどよく、基布は柔かく、軽
く、薄いものほど好ましいとされている。しかるに、従
来のエアバッグは、エアバッグとしての諸特性向上を目
的に、ある程度の厚みでエラストマーを塗布、積層され
ているため、厚く、重いものとなり、また風合いも硬い
ため、折りたたみ性が悪く、収納容積も大きいものであ
ることはもとより、高温、高圧ガスによる瞬間的な膨張
に際して、人体、特に顔面に対する衝撃が強く、エアバ
ッグに衝突した際に反発を受けて、車輌構造物に衝突し
負傷することもあり、好ましいものではなかった。
ためのエアバッグの実用化が急激に高まりつつある。エ
アバッグは、自動車の衝突事故の際、衝突のショックを
センサーが受けて、高温、高圧のガスを発生させ、この
高温、高圧ガスによってエアバッグを瞬間的に膨張し、
衝突時に、乗員の特に顔面を保護しようとするものであ
る。従来エアバッグには、400〜1000デニールの
ナイロン6またはナイロン6.6フィラメント糸を用い
た平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性などの向上の
ため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフィンなど
の合成ゴムや天然ゴムなどのエラストマーを塗布、積層
した基布を裁断、縫製して作られていた。エアバッグ
は、作動する直前までは、ステアリングホイールや、イ
ンストルメントパネルなどの狭い場所に収納されてお
り、その収納容積は小さいほどよく、基布は柔かく、軽
く、薄いものほど好ましいとされている。しかるに、従
来のエアバッグは、エアバッグとしての諸特性向上を目
的に、ある程度の厚みでエラストマーを塗布、積層され
ているため、厚く、重いものとなり、また風合いも硬い
ため、折りたたみ性が悪く、収納容積も大きいものであ
ることはもとより、高温、高圧ガスによる瞬間的な膨張
に際して、人体、特に顔面に対する衝撃が強く、エアバ
ッグに衝突した際に反発を受けて、車輌構造物に衝突し
負傷することもあり、好ましいものではなかった。
【0003】かかる問題に対し、特開平1−31784
7号公報には、複数枚の有孔プラスチックフィルムを各
フィルムの孔の位置がずれるようにして積層し、かつ孔
内に接着剤を充填することにより一体化した積層シート
からなるエアバッグ用シートが提案されている。また、
特開平2−31965号公報には、芳香族ポリアミドフ
ィルムからなるエアバッグ装置が提案されている。
7号公報には、複数枚の有孔プラスチックフィルムを各
フィルムの孔の位置がずれるようにして積層し、かつ孔
内に接着剤を充填することにより一体化した積層シート
からなるエアバッグ用シートが提案されている。また、
特開平2−31965号公報には、芳香族ポリアミドフ
ィルムからなるエアバッグ装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の有孔プ
ラスチックフィルムからなるエアバッグは、薄肉化、軽
量化により、従来のエアバッグに比べて、収納容積を小
さくすることは可能であるが、有孔フィルムの孔内に接
着剤を充填して複数枚のフィルムを積層するため、接着
剤がフィルムより露出したものとなり、製造時の作業性
に著しく劣るものであった。また、有孔プラスチックフ
ィルムを積層し、各フィルムの孔の位置がずれるように
しようとすると10枚程度積層する必要があり、極めて
工程が煩雑であり、かつコストの高いものとなる。
ラスチックフィルムからなるエアバッグは、薄肉化、軽
量化により、従来のエアバッグに比べて、収納容積を小
さくすることは可能であるが、有孔フィルムの孔内に接
着剤を充填して複数枚のフィルムを積層するため、接着
剤がフィルムより露出したものとなり、製造時の作業性
に著しく劣るものであった。また、有孔プラスチックフ
ィルムを積層し、各フィルムの孔の位置がずれるように
しようとすると10枚程度積層する必要があり、極めて
工程が煩雑であり、かつコストの高いものとなる。
【0005】また、後者の芳香族ポリアミドフィルムか
らなるエアバッグは、耐熱性および小型、軽量化の面で
は好ましいものであるが、引裂強力が極めて小さいもの
であり、フィルムに微小な傷があった場合には、極めて
破れやすいものとなり、エアバッグとしての信頼性に欠
けるものであった。
らなるエアバッグは、耐熱性および小型、軽量化の面で
は好ましいものであるが、引裂強力が極めて小さいもの
であり、フィルムに微小な傷があった場合には、極めて
破れやすいものとなり、エアバッグとしての信頼性に欠
けるものであった。
【0006】フィルムは、一般に、布に比べ単位厚さ当
りの引張強度は大きいが、引裂強力が小さいため、通常
のフィルムでは、エアバッグに要求される機械的強度を
十分に満足するものが得られない欠点があった。
りの引張強度は大きいが、引裂強力が小さいため、通常
のフィルムでは、エアバッグに要求される機械的強度を
十分に満足するものが得られない欠点があった。
【0007】本発明は、かかる従来のエアバッグの欠点
に鑑み、エアバッグとしての機械的特性を保持しつつ、
軽量、地薄で風合いが柔かく、収納性に優れたエアバッ
グを提供せんとするものである。
に鑑み、エアバッグとしての機械的特性を保持しつつ、
軽量、地薄で風合いが柔かく、収納性に優れたエアバッ
グを提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために次のような構成を有する。すなわち、本発明
のエアバッグは、エアバッグを構成する基布として、粗
目織物とフィルムからなる積層体を使用することを特徴
とするものである。
するために次のような構成を有する。すなわち、本発明
のエアバッグは、エアバッグを構成する基布として、粗
目織物とフィルムからなる積層体を使用することを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】本発明は、フィルムの有する特徴を100%生
かしながら、フィルムの弱点を補強し、かつ、軽量化を
実現するために鋭意検討した結果、特定の織物を組み込
むことに到達したものである。すなわち、粗目織物とフ
ィルムとを組合せることによって、機械的特性も軽量化
も満足するもので、しかも地薄で風合いが柔かく、収納
性に優れた特性を有するエアバッグに必要な性質を全て
満足する基布を提供し得ることを究明したものである。
かしながら、フィルムの弱点を補強し、かつ、軽量化を
実現するために鋭意検討した結果、特定の織物を組み込
むことに到達したものである。すなわち、粗目織物とフ
ィルムとを組合せることによって、機械的特性も軽量化
も満足するもので、しかも地薄で風合いが柔かく、収納
性に優れた特性を有するエアバッグに必要な性質を全て
満足する基布を提供し得ることを究明したものである。
【0010】本発明に用いる粗目織物の素材は、特に制
限はなく、例えば、ナイロン6.6、ナイロン6、ナイ
ロン4.6などのポリアミド繊維、ポリアルキレンテレ
フタレートに代表されるポリエステル繊維、パラフェニ
レンテレフタルアミド、および芳香族エーテルとの共重
合体などに代表されるアラミド繊維、全芳香族ポリエス
テル繊維、超高分子量ポリエチレンなどのポリオレフィ
ン繊維、パラフェニレンサルフォン、ポリサルフォンな
どのサルフォン系繊維などを使用することができる。こ
れら繊維は、スパン繊維としても用いることができる
が、各単繊維の強力を有効に生かせる面からフィラメン
ト繊維として用いる方が好ましい。
限はなく、例えば、ナイロン6.6、ナイロン6、ナイ
ロン4.6などのポリアミド繊維、ポリアルキレンテレ
フタレートに代表されるポリエステル繊維、パラフェニ
レンテレフタルアミド、および芳香族エーテルとの共重
合体などに代表されるアラミド繊維、全芳香族ポリエス
テル繊維、超高分子量ポリエチレンなどのポリオレフィ
ン繊維、パラフェニレンサルフォン、ポリサルフォンな
どのサルフォン系繊維などを使用することができる。こ
れら繊維は、スパン繊維としても用いることができる
が、各単繊維の強力を有効に生かせる面からフィラメン
ト繊維として用いる方が好ましい。
【0011】本発明の粗目織物として用いる繊維は、フ
ィルムの引裂強力を補う面から、好ましくは引張強度が
7 g/デニール以上、さらに好ましくは9 g/デニール
以上であるものがよい。
ィルムの引裂強力を補う面から、好ましくは引張強度が
7 g/デニール以上、さらに好ましくは9 g/デニール
以上であるものがよい。
【0012】また、粗目織物として用いる糸条の繊度
は、特に制約を受けないが、トータル繊度が好ましくは
200〜2000デニールの範囲で、できるだけ細い方
が好ましく、単糸繊度が好ましくは1〜10デニールの
範囲で、できるだけ細い方が風合いの柔軟化の面で好ま
しい。
は、特に制約を受けないが、トータル繊度が好ましくは
200〜2000デニールの範囲で、できるだけ細い方
が好ましく、単糸繊度が好ましくは1〜10デニールの
範囲で、できるだけ細い方が風合いの柔軟化の面で好ま
しい。
【0013】本発明の粗目織物は、1〜40mmの目合を
有するものが好ましく、さらに好ましくは6〜20mmで
ある。目合いが1mm未満の場合は、緻密な織物になり、
引裂強力は大きいが、軽量化の面で好ましくなく、目合
いが40mmを越えると、軽量にはなるが、引裂強力が小
さいものとなり好ましくない。
有するものが好ましく、さらに好ましくは6〜20mmで
ある。目合いが1mm未満の場合は、緻密な織物になり、
引裂強力は大きいが、軽量化の面で好ましくなく、目合
いが40mmを越えると、軽量にはなるが、引裂強力が小
さいものとなり好ましくない。
【0014】上述の目合いとは、織目織物を構成する経
糸と緯糸で構成される織物の空間部分を意味し、該空間
部分の外周長の半分の長さで表わされる。
糸と緯糸で構成される織物の空間部分を意味し、該空間
部分の外周長の半分の長さで表わされる。
【0015】一方、粗目織物と積層するフィルムの材質
は、特に制約を受けないが、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ
ール、ポリカーボネート、ナイロン6、芳香族ポリイミ
ド、ポリウレタン、ポリフェニレンサルファイド、テト
ラフロロエチレン、3フッ化エチレンなどを使用するこ
とができる。本発明におけるフィルムは、粗目織物の片
面または両面に積層されるが、積層体の一体化の面で、
両面に積層したものが好ましい。
は、特に制約を受けないが、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ
ール、ポリカーボネート、ナイロン6、芳香族ポリイミ
ド、ポリウレタン、ポリフェニレンサルファイド、テト
ラフロロエチレン、3フッ化エチレンなどを使用するこ
とができる。本発明におけるフィルムは、粗目織物の片
面または両面に積層されるが、積層体の一体化の面で、
両面に積層したものが好ましい。
【0016】かかるフィルムの厚さは100μ以下であ
ることが好ましく、より好ましくは70μ以下である。
100μを越えるフィルムを用いる場合は、厚さのため
に風合いの硬いものとなり、軽量化、収納性の面で好ま
しくない。また、フィルムの破断伸度は、特に制約を受
けないが、少なくとも積層体として顔面に接触する側の
フィルムの破断伸度は200%以上であることが、顔面
接触時の衝撃吸収効果が大きく好ましい。破断伸度が2
00%未満のフィルムは、エアバッグ膨張時の顔面に対
する衝撃が大きくなる傾向を示す。粗目織物の両面に積
層する場合のフィルムは、両面が同じフィルムであって
もよく、また、材質、破断伸度、厚さが異なるものであ
ってもよい。
ることが好ましく、より好ましくは70μ以下である。
100μを越えるフィルムを用いる場合は、厚さのため
に風合いの硬いものとなり、軽量化、収納性の面で好ま
しくない。また、フィルムの破断伸度は、特に制約を受
けないが、少なくとも積層体として顔面に接触する側の
フィルムの破断伸度は200%以上であることが、顔面
接触時の衝撃吸収効果が大きく好ましい。破断伸度が2
00%未満のフィルムは、エアバッグ膨張時の顔面に対
する衝撃が大きくなる傾向を示す。粗目織物の両面に積
層する場合のフィルムは、両面が同じフィルムであって
もよく、また、材質、破断伸度、厚さが異なるものであ
ってもよい。
【0017】粗目織物とフィルムの積層は、接着剤によ
る接合、溶融ポリマーでフィルム製造と同時に粗目織物
と接合する押出しラミネートによる接合など、いずれで
あってもよく、また、粗目織物とフィルム、および、フ
ィルムどうしの接合方法は、全面接着、部分接着のいず
れでもよい。
る接合、溶融ポリマーでフィルム製造と同時に粗目織物
と接合する押出しラミネートによる接合など、いずれで
あってもよく、また、粗目織物とフィルム、および、フ
ィルムどうしの接合方法は、全面接着、部分接着のいず
れでもよい。
【0018】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに説明す
る。なお、実施例中の物性値は下記の方法により測定し
た。
る。なお、実施例中の物性値は下記の方法により測定し
た。
【0019】(1) 目付 JIS L−1096の単位面積当りの質量を測定し
た。 (2) 厚さ JIS L−1096により測定した。 (3) 引裂強さ JIS L−1096(シングルタング法)で測定し
た。 (4) 剛転度 JIS L−1096(45°カンチレバー法)で測定
した。 実施例1、2、3 粗目織物として、トータル織度840デニール、136
フィラメント、強度9.3 g/デニールのナイロン6.
6フィラメント糸を用いて、経糸、緯糸の織密度を調整
し、目合が2mm、8mm、50mmの3種の平織物を作製し
た。
た。 (2) 厚さ JIS L−1096により測定した。 (3) 引裂強さ JIS L−1096(シングルタング法)で測定し
た。 (4) 剛転度 JIS L−1096(45°カンチレバー法)で測定
した。 実施例1、2、3 粗目織物として、トータル織度840デニール、136
フィラメント、強度9.3 g/デニールのナイロン6.
6フィラメント糸を用いて、経糸、緯糸の織密度を調整
し、目合が2mm、8mm、50mmの3種の平織物を作製し
た。
【0020】次いで、通常の方法で精練、乾燥、セット
した。一方、フィルムとして、破断伸度300%、厚さ
50μのポリエチレンテレフタレートフィルムを作製し
た。その後、該フィルムの片面にポリウレタン系接着剤
を7 g/ m2 塗布し、粗目織物の両面を該フィルムで積
層し、この積層体シートを用いてエアバッグを作成し
た。
した。一方、フィルムとして、破断伸度300%、厚さ
50μのポリエチレンテレフタレートフィルムを作製し
た。その後、該フィルムの片面にポリウレタン系接着剤
を7 g/ m2 塗布し、粗目織物の両面を該フィルムで積
層し、この積層体シートを用いてエアバッグを作成し
た。
【0021】該エアバッグの評価結果を表1に示す。 実施例4 実施例2の目合8mmの平織物の両面に、破断伸度300
%、厚さ150μのポリエチレンテレフタレートフィル
ムを接着積層した。接着剤はポリウレタン接着剤を使用
し、フィルム全面にそれぞれに7 g/ m2 塗布し、両面
から積層した。この積層体シートを用いてエアバッグを
作成した。該エアバッグの評価結果を表1に示す。
%、厚さ150μのポリエチレンテレフタレートフィル
ムを接着積層した。接着剤はポリウレタン接着剤を使用
し、フィルム全面にそれぞれに7 g/ m2 塗布し、両面
から積層した。この積層体シートを用いてエアバッグを
作成した。該エアバッグの評価結果を表1に示す。
【0022】実施例5 実施例4において、破断伸度100%、厚さ50μのポ
リエチレンテレフタレートフィルムを使用する以外は、
実施例4と同様にしてエアバッグを作成した。該エアバ
ッグの評価結果を表1に示す。
リエチレンテレフタレートフィルムを使用する以外は、
実施例4と同様にしてエアバッグを作成した。該エアバ
ッグの評価結果を表1に示す。
【0023】実施例6 粗目織物として、トータル繊度1000デニール、66
6フィラメント、強度22 g/デニールのケブラー(デ
ュポン、東レケブラー社製アラミド繊維)フィラメント
糸を用いて、目合が8mmの平織物を作成た。
6フィラメント、強度22 g/デニールのケブラー(デ
ュポン、東レケブラー社製アラミド繊維)フィラメント
糸を用いて、目合が8mmの平織物を作成た。
【0024】該織物に、破断伸度300%、厚さ50μ
のポリエチレンテレフタレートフィルムを実施例4と同
様にして積層体シートを作成し、それを用いてエアバッ
グを作成した。該エアバッグの評価結果を表1に示す。
のポリエチレンテレフタレートフィルムを実施例4と同
様にして積層体シートを作成し、それを用いてエアバッ
グを作成した。該エアバッグの評価結果を表1に示す。
【0025】実施例7 実施例5において、積層する一方のフィルムとして、破
断伸度300%、厚さ50μのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、他方のフィルムとして破断伸度500
%、厚さ50μのポリウレタンフィルムを用いる以外
は、実施例5と同様にしてエアバッグを作成した。該エ
アバッグの評価結果を表1に示す。
断伸度300%、厚さ50μのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、他方のフィルムとして破断伸度500
%、厚さ50μのポリウレタンフィルムを用いる以外
は、実施例5と同様にしてエアバッグを作成した。該エ
アバッグの評価結果を表1に示す。
【0026】比較例1 840デニール、136フィラメント、強度9.3 g/
デニールのナイロン6.6フィラメント糸を用いて、
経、緯糸各25本/インチの密度を持つ平織物を作製
し、次いで通常の方法で精練、乾燥、セットした。その
後、該織物にクロロプレンゴムをナイフコートを用いて
110 g/ m2 コーティングした。この基布を用いてエ
アバッグを作成した。該エアバッグの評価結果を表1に
示す。
デニールのナイロン6.6フィラメント糸を用いて、
経、緯糸各25本/インチの密度を持つ平織物を作製
し、次いで通常の方法で精練、乾燥、セットした。その
後、該織物にクロロプレンゴムをナイフコートを用いて
110 g/ m2 コーティングした。この基布を用いてエ
アバッグを作成した。該エアバッグの評価結果を表1に
示す。
【0027】比較例2 破断伸度300%、厚さ125μのポリエチレンテレフ
タレートフィルム単体からなるエアバッグを作製した。
該エアバッグの評価結果を表1に示す。
タレートフィルム単体からなるエアバッグを作製した。
該エアバッグの評価結果を表1に示す。
【0028】
【表1】 表1から明らかなように、比較例1で示す従来のクロロ
プレンゴムをコーティングしたエアバッグは、目付、厚
さが大きく、硬いため収納性に劣るものであった。ま
た、比較例2で示すフィルム単体のエアバッグは、引裂
強力が著しく小さい欠点を有していた。本発明品である
実施例1〜5のものは、軽量、地薄で風合いも柔らかい
ため収納性に優れたものであり、かつ、エアバッグとし
て必要な引裂強力を有するものであった。
プレンゴムをコーティングしたエアバッグは、目付、厚
さが大きく、硬いため収納性に劣るものであった。ま
た、比較例2で示すフィルム単体のエアバッグは、引裂
強力が著しく小さい欠点を有していた。本発明品である
実施例1〜5のものは、軽量、地薄で風合いも柔らかい
ため収納性に優れたものであり、かつ、エアバッグとし
て必要な引裂強力を有するものであった。
【0029】本発明品の中でも、目合が1mmから40mm
で、フィルムの厚さが100μ以下で、かつ破断伸度が
200%以上のエアバッグが、収納性の面から特に好ま
しいものであった。
で、フィルムの厚さが100μ以下で、かつ破断伸度が
200%以上のエアバッグが、収納性の面から特に好ま
しいものであった。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、軽量、地薄で、風合い
のやわらかいものが得られるため、収納性に優れ、ステ
アリングホイールやインストルメントパネルの小型化が
可能になる。
のやわらかいものが得られるため、収納性に優れ、ステ
アリングホイールやインストルメントパネルの小型化が
可能になる。
Claims (3)
- 【請求項1】 エアバッグを構成する基布として、粗目
織物とフィルムからなる積層体を使用することを特徴と
するエアバッグ。 - 【請求項2】 粗目織物が、フィラメント糸からなり、
目合が1〜40mmであることを特徴とする請求項1記載
のエアバッグ。 - 【請求項3】 フィルムが、厚さ100μ以下で、かつ
破断伸度が200%以上であることを特徴とする請求項
1記載のエアバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1771792A JP3461517B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | エアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1771792A JP3461517B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | エアバッグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05213136A true JPH05213136A (ja) | 1993-08-24 |
JP3461517B2 JP3461517B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=11951506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1771792A Expired - Fee Related JP3461517B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | エアバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3461517B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998041398A1 (en) * | 1997-03-14 | 1998-09-24 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Composite sheet material comprising polyamide film and fabric |
JPH10273002A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-13 | Toray Ind Inc | エアバッグ用基布およびエアバッグ |
JP2001239605A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-04 | Kuraray Co Ltd | 積層シート |
JP2003513841A (ja) * | 1999-06-17 | 2003-04-15 | ミリケン・アンド・カンパニー | 厚さが極めて薄いフィルムコーティングを有する低透過性エアバッグクッション |
JP2005313877A (ja) * | 2004-04-02 | 2005-11-10 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグ |
EP1787803A1 (de) * | 2005-11-10 | 2007-05-23 | Faurecia Innenraum Systeme GmbH | Verstärkte Verbundfolie |
US20140014253A1 (en) * | 2007-03-08 | 2014-01-16 | Nolax Ag | Method of Making an Airbag |
JP2016037063A (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | タカタ株式会社 | シートベルト及びシートベルト装置 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP1771792A patent/JP3461517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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