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JPH05190801A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

Info

Publication number
JPH05190801A
JPH05190801A JP4021858A JP2185892A JPH05190801A JP H05190801 A JPH05190801 A JP H05190801A JP 4021858 A JP4021858 A JP 4021858A JP 2185892 A JP2185892 A JP 2185892A JP H05190801 A JPH05190801 A JP H05190801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
word line
bit line
transistor
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4021858A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuo Sawada
静雄 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4021858A priority Critical patent/JPH05190801A/ja
Publication of JPH05190801A publication Critical patent/JPH05190801A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セル面積が小さく、拡散領域のリ−ク電流の
少ない素子分離構造を備えた半導体記憶装置を提供す
る。 【構成】 図は、1トランジスタと1キャパシタにより
形成されるDRAMの1セルを示す平面図である。本発
明では、少なくとも1部に電界効果トランジスタにより
素子分離を行う。ワ−ド線3と並列に形成したダミ−ワ
−ド線13を素子分離用電界効果トランジスタのゲ−ト
電極とし、ビット線12方向の素子分離は通常の絶縁酸
化膜による。絶縁酸化膜のコ−ナ−が無くなるのでリ−
ク電流がさらに小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に係
り、とくに、微細なメモリセルを有するダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memor
y、以下、DRAMという)に関するものある。
【0002】
【従来の技術】DRAMは、高ビット集積化のためにメ
モリセルあたりの構成素子数が少ない1トランジスタセ
ルを用いている。電荷を記憶するキャパシタとその電荷
を転送するトランジスタのみで構成されるのが特徴であ
り、これまでnチャネルMOS技術が利用されてきてい
る。この1トランジスタ1キャパシタセルの構造は、小
さい面積で大きな記憶容量が得られるために、プレ−ナ
型、スタックト型、トレンチ型など数多くの構造が工夫
されている。従来のスタックトセルの断面図を図12に
示す。製造工程には、通常は、3層ポリシリコン技術を
利用する。半導体基板には、例えば、P型シリコン半導
体基板1を用いる。まず、半導体基板1表面を酸化して
1セル内の素子の周囲に厚いシリコン酸化膜からなる素
子分離酸化膜2を形成する。この素子領域内にN不純
物拡散領域4を形成してソ−ス/ドレイン領域とする。
この半導体基板1上に薄いシリコン酸化膜を介して第1
層目のポリシリコン膜を形成し、選択的にエッチング除
去して、ゲ−ト電極となるワ−ド線3を形成する。ワ−
ド線3は、素子領域に形成されるが、素子分離領域2上
にも形成される。抵抗を低くするために、このワ−ド線
3は、ポリシリコンから形成しないでポリシリコンシリ
サイドを用いることもある。素子領域のワ−ド線3は、
半導体基板の不純物拡散領域4間の領域の上にゲ−ト酸
化膜を介して配置される。
【0003】このワ−ド線を含めて半導体基板1上に、
例えば、BPSGのような層間絶縁膜5を施し、その上
に第2層目のポリシリコン膜を堆積する。その際、不純
物拡散領域4のどちらか一方の上の層間絶縁膜5にコン
タクト孔7を形成してこの不純物拡散領域4とポリシリ
コン膜を接触させる。このポリシリコン膜は、コンタク
ト孔7内およびその周辺を残してエッチング除去してス
トレ−ジノ−ド電極6とする。この電極6の表面は、酸
化されて厚さ100オングストロ−ム程度のシリコン酸
化膜が形成され、これがキャパシタ絶縁膜8となる。こ
のキャパシタ絶縁膜8を含めて層間絶縁膜5に第3層目
のポリシリコン膜を堆積してプレ−ト電極9を形成す
る。この絶縁膜、ストレ−ジノ−ド電極6およびプレ−
ト電極9によりキャパシタを形成し、この1つのキャパ
シタが形成されている部分を1セル領域とする。キャパ
シタは素子分離領域にも形成されるので、1セルの領域
は、必ずしも半導体基板に形成されたその素子領域とは
一致しない。このキャパシタ上に、例えば、BPSGか
らなる層間絶縁膜10を形成する。さらに、この絶縁膜
にコンタクト孔11を形成して、ストレ−ジノ−ド電極
6が形成されていない不純物拡散領域4を露出する。そ
して、この絶縁膜10上に、例えば、アルミなどからな
るビット線(デ−タ線)12を形成し、コンタクト孔1
1を通じて、この不純物拡散領域4と接続する。この様
な構造のセルが複数集まり、周辺回路を接続して半導体
記憶装置が構成される。図から分かるように、キャパシ
タをスイッチングトランジスタやワ−ド線の上に配置で
きるので、小さなセル面積で大きな記憶容量を得ること
ができる。また、電荷記憶部に拡散領域が必要でないた
めにソフトエラ−率の改善もできる。
【0004】このセルを2つ接続した部分平面図を図1
1に示す。図12は、図11の1セル分の部分断面図、
図13は、その回路構成図である。図11にはワ−ド線
3、ストレ−ジノ−ドコンタクト孔7およびビット線コ
ンタクト孔11を図示しているが、ワ−ド線とは交差す
るように形成されたビット線の表示は、省略する。図の
ように、スイッチング用の絶縁ゲ−ト型電界効果トラン
ジスタ(以下、MOSトランジスタという)と情報(電
荷)を記憶するキャパシタからなるメモリセルをワ−ド
線とビット線(デ−タ線)によって選択するようになっ
ている。この図には、折り返しビット線方式の場合の例
を示した。この折り返しビット線方式の回路構成図は、
図13に示されている。図11では、太線で示した1セ
ルを与える面積の中にワード線が2本とビット線1本が
配置されている。ここで単純に、それぞれの配線の巾な
いしはスペ−スをFとすると、1セルの平面積は、8F
2 で与えられる。このことから1セル面積をさらに小さ
くするためには、Fの値を小さくすることが必要であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、例え
ば、従来の折り返しビット線方式による1トランジスタ
と1キャパシタにより形成されるDRAMにおいて、1
セルの面積中にワ−ド線が2本とビット線1本が配置さ
れている。したがって、上記のように配線の巾をFとす
ると、セル面積は、8F2 で表すことができ、この事か
ら、面積を小さくするには、配線の幅を縮小すればよい
ことが分かる。しかし、単純にF値を小さくすること
は、新しいリソグラフィ技術が必要な事もあって、簡単
ではなく新しい技術が必要である。
【0006】また、セルを構成する素子領域の外周の素
子分離領域は、通常LOCOS(Local Oxidation Of S
ilicon)分離法による厚い選択酸化膜を用いて拡散領域
のリ−ク電流を防止している。拡散領域のリ−ク電流
は、面積に依存する項と周辺長に依存する項に分けられ
る。周辺長に依存するリ−ク電流は、素子分離の構造に
よってその絶対値は異なり、LOCOS分離法を利用す
る素子分離法に対し、トランジスタによる素子分離法の
ほうがリ−ク電流は、約2桁少ない。そのため、CCD
(Charge Coupled Device )などのDRAMよりリ−ク
電流許容値の厳しいデバイスには、素子分離は、トラン
ジスタによる分離法が用いられている。今後は、DRA
Mにおいても、リ−ク電流を減らす要求は高くなるもの
と思われるので、どの様に素子分離を行うか大きな問題
になっている。本発明は、以上の様な事情によりなされ
たもので、セル面積が小さく、また、拡散領域のリ−ク
電流の少ない半導体記憶装置を提供する事を目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1トランジス
タと1キャパシタにより構成するDRAMにおいて、素
子分離に電界効果トランジスタを用い、セル間をオ−プ
ンビット線方式で接続することを特徴としている。すな
わち、本発明の半導体記憶装置は、半導体基板と、前記
半導体基板に形成された複数のスイッチング用絶縁ゲ−
ト型電界効果トランジスタと電荷蓄積キャパシタからな
るメモリセルと、前記メモリセルが形成されている素子
領域を囲む素子分離領域とからなり、この素子分離領域
の少なくとも一部は、前記半導体基板に形成されたソ−
ス/ドレイン領域、これらの領域上およびこれらの領域
間の上にゲ−ト酸化膜を介して形成されたゲ−ト電極か
らなる素子分離用トランジスタにより構成されているこ
とを特徴としている。前記素子分離用トランジスタの前
記ゲ−ト電極には、0V以下の電圧を供給する手段を有
することを特徴とする。前記半導体基板が、P型シリコ
ンである場合において、前記素子分離用トランジスタの
前記ゲ−ト電極は、P型ポリシリコンからなることが可
能である。前記スイッチング用絶縁ゲ−ト型電界効果ト
ランジスタおよび素子分離用トランジスタのソ−ス/ド
レイン領域は、いずれもLDD構造であることができ
る。また、半導体基板と、前記半導体基板に形成された
ワ−ド線と、前記半導体基板に形成され、前記ワ−ド線
と交差するように形成されたビット線と、前記半導体基
板に形成された絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタと電
荷蓄積キャパシタからなり、前記ビット線および前記ワ
−ド線と接続するメモリセルと、前記半導体基板に形成
され、絶縁酸化膜により構成されたビット線方向の素子
分離領域と、前記半導体基板に形成された一対の不純物
拡散領域、これらの不純物拡散領域上およびそれらの領
域間の上にゲ−ト酸化膜を介して形成されたゲ−ト電極
からなるトランジスタにより構成されたワ−ド線方向の
素子分離領域とを備えていることを第2の特徴としてい
る。前記ワ−ド線および前記ビット線が交差する近傍に
は必ず前記メモリセルを配置し、その対向する2つの面
に互いに反対方向に導出するように接続された一対の前
記ビット線を有するセンスアンプを備えることもでき
る。
【0008】
【作用】素子分離に少なくとも1部はトランジスタ分離
法を用いているので、セル内の不純物拡散領域のリ−ク
電流を著しく減少させる事ができる。また、この分離法
では、従来の折り返しビット線方式にかえてオ−プンビ
ット線方式を利用する方が有利であり、この方式を利用
することにより配線の巾を変えずにセル面積を減少させ
る事ができるようになる。折り返しビット線方式のセル
配置では1セルに2本配置されていたワード線が、オ−
プンビット線方式のセルでは、1本のワード線と素子分
離用の0.5本のダミーのワード線の合計1.5本で形
成される。また、ビット線は、従来どおり1本が必要な
ので、本発明のセル面積は、最小ラインとスペースを単
純にFとすると、6F2 となり、折り返しビット線方式
のセル面積の8F2 より25%小さくなる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1〜図6を参照して第1の実施例を説明する。図1
は、本発明の第1の実施例の半導体記憶装置の模式平面
図、である。図2は、図1におけるB−B′部分の断面
図、図3は、図1におけるC−C′部分の断面図、図4
は、拡散領域のリ−ク電流のゲ−ト電位依存性を示す特
性図およびゲ−ト電極と不純物拡散領域を含む半導体基
板の断面図、図5は、本発明のオ−プンビット線方式に
よるセルの配置を示す回路構成図である。図1および図
2に示すように、この実施例では、ビット線12がキャ
パシタ領域とダミ−ワ−ド線およびワ−ド線との間に形
成されていることと、電荷を蓄積するキャパシタがビッ
ト線およびワ−ド線より上に形成されていてその形状に
は、正方形もしくは長方形の部分に平行四辺形の部分が
加わっている点に特徴がある。キャパシタは、一番上に
あるので、その面積、すなわち、容量を可能な限り大き
くする事ができ、また、正方形もしくは長方形の部分に
平行四辺形が接合した形状になっているので、各セルの
キャパシタのストレ−ジノ−ドコンタクト孔が整列配置
されるラインからビット線の長軸をずらす事ができる。
したがって、ビット線は、ストレ−ジノ−ド電極が形成
されたコンタクト孔と隣接するセルのキャパシタのスト
レ−ジノ−ド電極が形成されたコンタクト孔との間に直
線状に形成させることができる。
【0010】この半導体記憶装置の特徴は、ワ−ド線3
の列の間にダミ−ワ−ド線13を形成し、このダミ−ワ
−ド線が形成された部分を素子分離領域とするにあり、
この領域にMOSトランジスタを形成してトタンジスタ
分離を行うものである。半導体基板1には、例えば、P
型シリコンを用いる。まず、半導体基板1に不純物を拡
散して複数のN型不純物拡散領域(以下、拡散領域とい
う)4をその表面領域に形成する。これらの拡散領域
は、素子分離用トランジスタやスイッチングトランジス
タのソ−ス/ドレイン領域として使われる。ついで、半
導体基板1上に、例えば、熱処理により酸化膜を形成し
てゲ−ト酸化膜等にする。この酸化膜の上に、例えば、
ポリシリコンやポリシリコンシリサイド膜を堆積させて
選択的にエッチングして、ワ−ド線3およびダミ−ワ−
ド線13を形成する。ワ−ド線とダミ−ワ−ド線とは交
互に平行に並べられる。ついで、ワ−ド線等を絶縁する
ために、半導体基板1をBPSGやPSGなどの層間絶
縁膜5で被覆する。
【0011】ついで、ビット線を半導体基板1の拡散領
域4に接続するためのビット線コンタクト孔11を異方
性エッチングなどを用いて層間絶縁膜5などに形成し、
その上にシリサイドなどの導電膜を形成する。その後、
エッチングなどにより導電膜を選択的に除去してビット
線12が形成される。ビット線12は、コンタクト孔1
1内にも形成されて、スイッチングトランジスタのソ−
ス/ドレイン領域4と接触する。ビット線12を半導体
基板1に形成してから、さらに、BPSGやPSGなど
の層間絶縁膜10をその上に形成する。ついで、この層
間絶縁膜10を選択的にエッチングしてストレ−ジノ−
ドコンタクト孔7を形成する。そして、層間絶縁膜10
の上にポリシリコン膜を形成し、さらに、選択的にエッ
チングを行ってポリシリコンのストレ−ジノ−ド電極6
を形成する。ストレ−ジノ−ド電極6は、コンタクト孔
7にも形成されており、スイッチングトランジスタのソ
−ス/ドレイン領域4と接触する。ストレ−ジノ−ド電
極6の表面は、例えば、熱処理などにより酸化されて、
キャパシタ絶縁膜となる100オングストロ−ム程度の
厚さのシリコン酸化膜8が形成される。このキャパシタ
絶縁膜8を被覆するように、さらに、ポリシリコン膜が
形成されて、プレ−ト電極9となる。
【0012】これらの電極およびその間に挾まれるキャ
パシタ絶縁膜8とによって電荷を蓄積するキャパシタが
形成される。このプレ−ト電極などは、保護絶縁被膜
(図示せず)によって被覆される。半導体基板に形成さ
れたダミ−ワ−ド線13およびワ−ド線3は、素子分離
領域に囲まれた各素子領域内では、ゲ−ト電極として作
用する。ダミ−ワ−ド線13は、素子分離用トランジス
タのゲ−ト電極、ワ−ド線3は、スイッチングトランジ
スタのゲ−ト電極としてそれぞれ用いられる。図2は、
図1に示すDRAMのB−B′部分のセル領域の断面を
示している。図中のN型拡散領域4とそれらの間の領域
上に形成されたダミ−ワ−ド線13とでMOSトランジ
スタを構成し、このトランジスタが素子分離を行う。こ
の図に示す面の素子分離は、すべてトランジスタ分離で
あり、他の素子分離は、図示はしないが、図の右側に形
成されているビット線12のさらに右側に配置される。
以上がワ−ド線方向の素子分離方法であるが、一方、ビ
ット線方向の素子分離は、図3に示すように半導体基板
表面に形成したフィ−ルド酸化膜である厚いシリコン酸
化膜2で行われる。ビット線12は、この酸化膜2の上
に形成されている。そして、ストレ−ジノ−ドコンタク
ト孔7は、ビット線12間に配置される。トランジスタ
による素子分離をより確実なものにするためにゲ−ト電
極、すなわち、ワ−ド線にP型のポリシリコンを用い
る。
【0013】1トランジスタ及び1キャパシタを1メモ
リセルとするDRAMは、複数のワ−ド線とビット線と
を縦横に配置し、その各交差する点に1メモリセルを取
付ける。この交点において、ワ−ド線は、スイッチング
トランジスタのゲ−トに接続し、ビット線にはこのトラ
ンジスタのソ−ス/ドレイン領域の一方に接続し、他方
の領域は、電荷を蓄積するキャパシタのストレ−ジノ−
ド電極と接続する。前述した従来例では、ワ−ド線とビ
ット線との交点には縦横の列共に1つ置きにメモリセル
が形成される。そして、隣接する2本のビット線端を1
つのセンスアンプに接続する折り返しビット線方式によ
るセル配置を用いているが、この実施例では、図5のご
とく各ビット線ごとに1センスアンプをその中央に取付
けるオ−プンビット線方式によるセル配置を用いてお
り、ワ−ド線とビット線との交点にかならず1つのメモ
リセルを取付けている。したがって、前記従来例では、
1セル領域に2つのワ−ド線が配置されているので、そ
の面積は、配線の巾およびスペ−スをFとすると、8F
2 である。これに対し、実施例の方式では、ワ−ド線
は、1セル領域にダミ−ワ−ド線を含めて、1.5本配
置されているので、その面積は、6F2 になり、セル面
積が著しく縮小する。勿論、本発明においても折り返し
ビット線方式を用いることができる。この実施例の様
に、トランジスタによる素子分離を行うことにより、拡
散領域のリ−ク電流は著しく減少する。
【0014】図4は、トランジスタの拡散領域のリ−ク
電流の特性図および測定条件を説明する半導体基板の断
面図である。P型シリコン半導体基板に形成されたN型
拡散領域に4Vの電圧を加え、ゲ−ト電圧(VG )の値
を種々変化させたときのリ−ク電流を特性図の縦軸にと
っている。ゲ−ト電極下に空乏層が形成されるゼロボル
ト近傍ではリ−ク電流は多くなっている。大体−1V〜
+1Vの範囲でリ−ク電流が増加している。すなわち、
基板側に多数キャリアが集まるアキュムレ−ション状態
もしくは少数キャリアが集まるインバ−ジョン状態で
は、そのリ−ク電流は少なくなっている。したがって、
トランジスタを素子分離に使う場合には、アキュムレ−
ション状態になるようにゲ−ト電圧を設定すると良い。
例えば、半導体基板にP型を使う場合には、ゲ−ト電極
にP型のポリシリコンを用いるほうが、N型を用いるよ
り、同じゲ−ト電圧でも仕事関数の差によりアキュムレ
−ション状態になりやすい。従来のように、LOCOS
分離法により、しかも、折り返しビット線方式によるセ
ル配置を用いる場合、素子分離領域の1辺をLで表現す
ると、リ−ク電流は、3Lに比例しているが、トランジ
スタ分離を1部にとり入れると、2Lに比例するように
なり、大体30%のリ−ク電流減が図れる。更に、選択
酸化するときには、シリコン基板には大きなストレスが
加わるので、LOCOS酸化膜のコ−ナ−に於けるリ−
ク電流は、直線部より大きくなる。本発明では、このコ
−ナ−も無くなるので更に一層のリ−ク電流減が期待で
きる。
【0015】ワ−ド線3およびダミ−ワ−ド線13は、
MOSトランジスタのゲ−トとして用いられ、この実施
例では、Pポリシリコン膜を用いている。一方、この
メモリセルが形成されているP型シリコン半導体基板1
には、例えば、一定時間ごとにメモリセルの記憶デ−タ
をリフレッシュするような周辺回路が形成されており、
これはCMOS構造になっている。図6は、図1に示す
半導体基板と同じ基板の周辺回路部分の断面図を表して
いる。同じ半導体基板上に形成されるので、この周辺回
路のMOSトランジスタは、メモリセルと同時に形成さ
れる。CMOSDRAMでは、通常、P型半導体基板、
Nウエル−Pウエル構造が用いられる。半導体基板1の
不純物濃度が2〜3×1015/cm3 程度であるが、ウ
エル領域は、1×1017/cm3 程度である。Nウエル
領域には、P型拡散層のソ−ス/ドレイン領域4が形成
されてPMOSを構成し、Pウエル領域には、N型拡散
層のソ−ス/ドレイン領域4形成されてNMOSを構成
する。メモリセル部は、Nチャネルであり、半導体基板
上に形成されるので、周辺回路のPウエル領域に形成さ
れるNMOSと同じ構造を持つ。しかし、この実施例で
は、メモリセルのトランジスタは、Pポリシリコンの
ゲ−トを用いているのに対して、周辺回路のNMOSは
従来のようにNポリシリコンのゲ−トを用いている。
したがって、ポリシリコンに不純物をド−プするとき
は、Pポリシリコンの場合には、Nウエル領域をフォ
トレジスト(図示せず)等でマスクしてから不純物を注
入してPポリシリコンゲ−ト3、13、301を形成
する。Nポリシリコンの場合には、セル部と周辺回路
部のNウエル領域をマスクしてから不純物を注入してN
ポリシリコンゲ−ト300を形成する。
【0016】つぎに、図7を参照して第2の実施例を説
明する。図は1つの半導体基板に形成されたCMOS構
造のDRAMのセル部と周辺回路部の断面図を示してい
る。MOSトランジスタにおいては、ポリシリコンゲ−
ト以外にもポリシリコンの上に高融点金属やシリサイド
膜を形成した積層構造のゲ−トも知られている。これ
は、トランジスタの特性は、ポリシリコンで決める事が
できるのにゲ−トの抵抗を低くすることができる利点が
ある。この実施例では、Wなどのシリサイドを用いる。
ポリシコン膜の上に形成される低抵抗膜は、このWSi
2 以外に、MoSi2 、TiSi2 、TaSi2 があ
り、高融点金属にはMoやWが用いられる。さらに、ポ
リシリコン膜とその上の高融点金属膜の間にシリサイド
膜を介在させる事もできる。図7のデバイスは、図1お
よび図6と同様に各ゲ−ト酸化膜上にポリシリコン膜を
形成し、これに不純物を注入してPポリシリコン膜3
1、131、311およびNポリシリコン膜310を
形成する。その後、CVD、スパッタリングなどでポリ
シリコン膜の上にタングステンシリサイド膜32、13
2、320、321を堆積させる。シリサイド膜を形成
する方法としては、タングステン膜を形成してからこれ
を熱処理してシリサイド化する事もできる。またこの熱
処理を調整して、タングステン膜とポリシリコン膜の間
にタングステンシリサイド膜を形成するような構造にす
ることもできる。
【0017】つぎに、図8を参照して第3の実施例を説
明する。図は、DRAMの1部を示す概略平面図であ
る。図1のDRAMのセル配置では、ビット線が、キャ
パシタとワ−ド線の中間に形成されているので、ストレ
−ジノ−ドコンタクト孔に対して、ビット線軸をずらす
必要が有った。この実施例では前述の従来例と同じよう
にビット線はキャパシタの上に形成している。したがっ
て、ビット線の形成は容易であり、さらに、セルの形状
は、単純な四角形で済むので設計が容易になる。しか
し、キャパシタを最上層に置くほうが、ストレ−ジノ−
ドの面積を大きくすることが可能なので、その点では、
第1の実施例のほうが有利である。
【0018】つぎに、図9を参照して第4の実施例を説
明する。図は、DRAMの一部を示す断面図である。こ
の実施例では、ビット線は、図1の実施例と同様にキャ
パシタとワ−ド線の中間に配置される。図ように、酸化
膜による素子分離領域には、図3のような選択酸化膜は
形成されておらず、トレンチ21が形成されており、そ
の中に絶縁酸化膜22が埋設されている。ソ−ス/ドレ
イン領域4は、この絶縁酸化膜22の間に設けられてい
る。LOCOS酸化法を用いないので、バ−ズビ−クの
発生がなく、素子分離領域を縮小することができる。し
たがって、半導体記憶装置の高集積化に著しく役立って
いる。
【0019】ついで、図10を参照して第5の実施例を
説明する。今までの実施例ではスタック型のキャパシタ
を用いているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、プレ−ナ型やトレンチ型キャパシタを用いたものに
も適用することができる。図は、トレンチ型キャパシタ
を用いたDRAMの例であり、基板表面の平坦性が維持
できると同時に素子の高密度が期待できる。これは、図
1に示す第1の実施例とはそのキャパシタ部分が半導体
基板1に形成されたトレンチ内に埋設されている点で相
違している。この図は、断面図であり、図1の半導体記
憶装置を参照すれば、そのB−B′断面図に相当する。
キャパシタが半導体基板1に埋設しているので、それだ
けセルの高さを低くすることができ、その面積も小さく
することができる。ソ−ス/ドレイン領域4にビット線
12の一部が埋設されてこの領域と接触しているコンタ
クト孔11が形成されており、他の領域は、キャパシタ
が形成されているトレンチの側壁および底辺に形成され
ている。そして、ワ−ド線3およびダミ−ワ−ド線13
が1セル内に1つずつ配置されている。ビット線12や
ワ−ド線3等を被覆するように、半導体基板1上には層
間絶縁膜5や保護絶縁膜14が施されている。
【0020】従来のセル配置では、1セルに2本配置し
ていたワ−ド線を、本発明のセルでは、1本のワ−ド線
と0.5本のダミ−ワ−ド線の合計1.5本を用いるの
で、ビット線は従来と同様に1本が必要であることを考
慮すると、セル面積は、最小ラインとスペースを単純に
Fとして、6Fとなる。この結果、本発明では、たと
えF値を一定にしてもより小さなセル面積を与えること
が可能となり、その効果は非常に大きい。本発明の実施
例では、ビット線を先に作った例を示したが、本方式の
ほうがストレージノードの面積を大きくすることが可能
となり、その効果は非常に大きい。また本発明では、ダ
ミーワード線とワード線とは、同一材料であることを述
べたが、異なる材料であっても良い。また、半導体基板
は、シリコンに限らず、GeやGaAsなどの既存のど
の半導体基板を用いることができる。更に、半導体基板
の導電型はP型に限らずN型を用いることも可能であ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明は、トランジスタ分離を利用する
ことにより、拡散領域のリ−ク電流を著しく減少させ、
さらに、オ−プンビット線方式を採用することが可能に
なるので、セル面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体記憶装置の模式
平面図。
【図2】図1のB−B′部分断面図。
【図3】図1のC−C′部分断面図。
【図4】拡散領域のリ−ク電流のゲ−ト電位依存性を示
す特性図およびゲ−ト電極と不純物拡散領域を含む半導
体基板の断面図。
【図5】オ−プンビット線方式によるセルの配置を示す
回路構成図。
【図6】図1と同じ半導体基板の周辺回路部を示す断面
図。
【図7】本発明の第2の実施例の半導体記憶装置のセル
部および周辺回路部の断面図。
【図8】本発明の第3の実施例の半導体記憶装置の模式
平面図。
【図9】本発明の第4の実施例の半導体記憶装置の断面
図。
【図10】本発明の第5の実施例の半導体記憶装置の断
面図。
【図11】従来の半導体記憶装置の模式平面図。
【図12】従来の半導体記憶装置の断面図。
【図13】折り返しビット線方式によるセルの配置を示
す回路構成図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 フィ−ルド酸化膜 3 ワ−ド線 31 ポリシリコン膜 32 シリサイド膜 4 ソ−ス/ドレイン領域 5 層間絶縁膜 6 ストレ−ジノ−ド電極 7 コンタクト孔 8 キャパシタ絶縁膜 9 プレ−ト電極 10 層間絶縁膜 11 コンタクト孔 12 ビット線 13 ダミ−ワ−ド線 131 ポリシリコン膜 132 シリサイド膜 14 保護絶縁膜 21 トレンチ 22 絶縁酸化膜 300 Pウエル領域のゲ−ト電極 301 Nウエル領域のゲ−ト電極 310 Pウエル領域のポリシリコン膜 311 Nウエル領域のポリシリコン膜 320 Pウエル領域のシリサイド膜 321 Nウエル領域のシリサイド膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、前記半導体基板に形成さ
    れた複数のスイッチング用絶縁ゲ−ト型電界効果トラン
    ジスタと電荷蓄積キャパシタからなるメモリセルと、 前記メモリセルが形成されている素子領域を囲む素子分
    離領域とからなり、この素子分離領域の少なくとも一部
    は、前記半導体基板に形成されたソ−ス/ドレイン領
    域、これらの領域上およびこれらの領域間の上にゲ−ト
    酸化膜を介して形成されたゲ−ト電極からなる素子分離
    用トランジスタにより構成されていることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記素子分離用トランジスタの前記ゲ−ト
    電極には、0V以下の電圧を供給する手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板に、P型シリコン半導体
    を用い、前記素子分離用トランジスタの前記ゲ−ト電極
    に、P型ポリシリコン、又はP型ポリシリコンとその上
    に形成された高融点金属膜、シリサイド膜もしくはその
    両者とからなる複合膜を用いることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング用絶縁ゲ−ト型電界効
    果トランジスタおよび素子分離用トランジスタのソ−ス
    /ドレイン領域は、いずれもLDD構造であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成されたワ−ド線と、 前記半導体基板に形成され、前記ワ−ド線と交差するよ
    うに形成されたビット線と、 前記半導体基板に形成された絶縁ゲ−ト型電界効果トラ
    ンジスタと電荷蓄積キャパシタからなり、前記ビット線
    および前記ワ−ド線と接続するメモリセルと、 前記半導体基板に形成され、絶縁酸化膜により構成され
    たビット線方向の素子分離領域と、 前記半導体基板に形成された一対の不純物拡散領域、こ
    れらの不純物拡散領域上およびそれらの領域間の上にゲ
    −ト酸化膜を介して形成されたゲ−ト電極からなるトラ
    ンジスタにより構成されたワ−ド線方向の素子分離領域
    とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記ワ−ド線および前記ビット線が交差
    する近傍には必ず前記メモリセルを配置し、その対向す
    る2つの面に互いに反対方向に導出するように接続され
    た一対の前記ビット線を有するセンスアンプを備えたこ
    とを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710625B2 (en) 2001-12-20 2004-03-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor integrated circuit having a gate array structure
JP2007194486A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Elpida Memory Inc 半導体装置
KR20170005089A (ko) 2014-05-19 2017-01-11 도요세이칸 그룹 홀딩스 가부시키가이샤 흡습성 입자

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KR20170005089A (ko) 2014-05-19 2017-01-11 도요세이칸 그룹 홀딩스 가부시키가이샤 흡습성 입자

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