JPH05196315A - 吸収式ヒートポンプ - Google Patents
吸収式ヒートポンプInfo
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- JPH05196315A JPH05196315A JP4008588A JP858892A JPH05196315A JP H05196315 A JPH05196315 A JP H05196315A JP 4008588 A JP4008588 A JP 4008588A JP 858892 A JP858892 A JP 858892A JP H05196315 A JPH05196315 A JP H05196315A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- evaporator
- absorber
- solvent
- heat pump
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 COP(成績係数)を高くし、かつ、作動範
囲を広くでき、低温熱源で駆動できる高い効率を有する
吸収式ヒートポンプを提供すること。 【構成】 作動媒体として、主溶媒Aとこの主溶媒Aに
対して不溶解性、乃至微溶解性の補助溶媒Bを用い、補
助溶媒Bを第一蒸発器(低温蒸発器)6、第一吸収器
(低温吸収器)5、第二蒸発器(高温蒸発器)4及び第
二吸収器(高温吸収器)3の循環経路を循環させる。第
一蒸発器6及び第一吸収器5に滞留する主溶媒Aと補助
溶媒Bの混合溶媒は、分離器26で分離される。分離さ
れた補助溶媒Bは、凝縮器2からの主溶媒Aと混合さ
れ、第一蒸発器6と第二蒸発器4にそれぞれ導入され
る。
囲を広くでき、低温熱源で駆動できる高い効率を有する
吸収式ヒートポンプを提供すること。 【構成】 作動媒体として、主溶媒Aとこの主溶媒Aに
対して不溶解性、乃至微溶解性の補助溶媒Bを用い、補
助溶媒Bを第一蒸発器(低温蒸発器)6、第一吸収器
(低温吸収器)5、第二蒸発器(高温蒸発器)4及び第
二吸収器(高温吸収器)3の循環経路を循環させる。第
一蒸発器6及び第一吸収器5に滞留する主溶媒Aと補助
溶媒Bの混合溶媒は、分離器26で分離される。分離さ
れた補助溶媒Bは、凝縮器2からの主溶媒Aと混合さ
れ、第一蒸発器6と第二蒸発器4にそれぞれ導入され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸収式ヒートポンプ係
り、特に2基の吸収器及び2基の蒸発器を備え、低温吸
収器の熱を高温蒸発器に与えることによって低温蒸発器
と高温吸収器と間の組み上げ温度を大きくし、作動範囲
を広くすると共にCOP(成績係数)を大きくするのに
好適な吸収式ヒートポンプに関する。
り、特に2基の吸収器及び2基の蒸発器を備え、低温吸
収器の熱を高温蒸発器に与えることによって低温蒸発器
と高温吸収器と間の組み上げ温度を大きくし、作動範囲
を広くすると共にCOP(成績係数)を大きくするのに
好適な吸収式ヒートポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】低温水で駆動する吸収式冷凍サイクルと
しては、二基の吸収器及び二基の蒸発器を備え、低温吸
収器の熱を高温蒸発器に与えることによって低温蒸発器
と高温吸収器と間の組み上げ温度を大きくするための、
所謂、ダブルリフト吸収式ヒートポンプが知られてい
る。このダブルリフト吸収式ヒートポンプの原理を図3
及び図4に基づいて説明する。
しては、二基の吸収器及び二基の蒸発器を備え、低温吸
収器の熱を高温蒸発器に与えることによって低温蒸発器
と高温吸収器と間の組み上げ温度を大きくするための、
所謂、ダブルリフト吸収式ヒートポンプが知られてい
る。このダブルリフト吸収式ヒートポンプの原理を図3
及び図4に基づいて説明する。
【0003】このダブルリ5ト吸収式ヒートポンプは、
再生器1、凝縮器2、第二吸収器3、第二蒸発器4、第
一吸収器5及び第一蒸発器6を備えている。なお、図
中、7は高温溶液熱交換器、8は低温溶液熱交換器、9
は熱源入熱用熱交換器、10は凝縮熱放熱用熱交換器、
11は吸収熱放熱用熱交換器、12は蒸発熱入熱用熱交
換器、13は吸収熱放熱用熱交換器、14は蒸発熱入熱
用熱交換器、15〜17は冷媒蒸気導入配管、18は濃
溶液配管、19は中間濃溶液配管、20は希溶液配管、
21は循環水回路、22は冷媒液配管、23は溶液循環
ポンプ、24は循環水ポンプをそれぞれ示している。
再生器1、凝縮器2、第二吸収器3、第二蒸発器4、第
一吸収器5及び第一蒸発器6を備えている。なお、図
中、7は高温溶液熱交換器、8は低温溶液熱交換器、9
は熱源入熱用熱交換器、10は凝縮熱放熱用熱交換器、
11は吸収熱放熱用熱交換器、12は蒸発熱入熱用熱交
換器、13は吸収熱放熱用熱交換器、14は蒸発熱入熱
用熱交換器、15〜17は冷媒蒸気導入配管、18は濃
溶液配管、19は中間濃溶液配管、20は希溶液配管、
21は循環水回路、22は冷媒液配管、23は溶液循環
ポンプ、24は循環水ポンプをそれぞれ示している。
【0004】この吸収式ヒートポンプの一般的な用途
は、第一種の吸収式ヒートポンプとして、組み上げ温度
を高くとる場合、廃熱や太陽熱等を利用して吸収式冷凍
機を70℃以下の比較的低温度で駆動するのに有効な手
段である。
は、第一種の吸収式ヒートポンプとして、組み上げ温度
を高くとる場合、廃熱や太陽熱等を利用して吸収式冷凍
機を70℃以下の比較的低温度で駆動するのに有効な手
段である。
【0005】次にこの吸収式ヒートポンプの作動を通常
の単効用吸収式ヒートポンプと異なる点を主として述べ
る。再生器1で発生し、凝縮器2で凝縮した冷媒液は、
二分割され、第一蒸発器6と第二蒸発器4に導かれる。
の単効用吸収式ヒートポンプと異なる点を主として述べ
る。再生器1で発生し、凝縮器2で凝縮した冷媒液は、
二分割され、第一蒸発器6と第二蒸発器4に導かれる。
【0006】第一蒸発器6は、低温低圧下で蒸発が起こ
り、低温の熱源より熱を奪う。冷媒蒸気は低温度の第一
吸収器5で吸収される。この吸収時に放出された熱は、
循環水回路21内の循環水によって第二蒸発器4に運ば
れ、ここで冷媒を蒸発させる熱として使われる。
り、低温の熱源より熱を奪う。冷媒蒸気は低温度の第一
吸収器5で吸収される。この吸収時に放出された熱は、
循環水回路21内の循環水によって第二蒸発器4に運ば
れ、ここで冷媒を蒸発させる熱として使われる。
【0007】第二蒸発器4では、第一蒸発器6よりも高
い温度圧力で作動しており、蒸発した冷媒は、第二吸収
器3でさらに高い温度で吸収され、吸収熱は高い取り出
し温度で吸収熱放熱用熱交換器11により運び出され
る。
い温度圧力で作動しており、蒸発した冷媒は、第二吸収
器3でさらに高い温度で吸収され、吸収熱は高い取り出
し温度で吸収熱放熱用熱交換器11により運び出され
る。
【0008】図4は、デューリング線図上でのダブルリ
フト吸収式ヒートポンプのサイクルを示している。図4
から晶析を起こさない限られた濃度範囲で高い取り出し
温度が得られる概念が理解される。また、図5には、ダ
ブルリフトサイクルを低温熱源を用いたときの冷凍サイ
クル概念を示している。ダブルリフトを適用することに
よって駆動熱源が低くなった場合でも冷却水温度を低下
させることなく、駆動が可能であるがわかる。
フト吸収式ヒートポンプのサイクルを示している。図4
から晶析を起こさない限られた濃度範囲で高い取り出し
温度が得られる概念が理解される。また、図5には、ダ
ブルリフトサイクルを低温熱源を用いたときの冷凍サイ
クル概念を示している。ダブルリフトを適用することに
よって駆動熱源が低くなった場合でも冷却水温度を低下
させることなく、駆動が可能であるがわかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
ように、従来のダブルリフト吸収式ヒートポンプは、例
えば、55℃の再生器1(G1 )温度で第一蒸発器6
(E1 )では5℃の冷水が得られる。しかし、再生器1
(G1 )で再生された冷媒は、第一蒸発器6(E1)及
び第二蒸発器4(E2 )に分配され、第二蒸発器4(E
2 )の冷媒は第一吸収器5(A1 )の冷却に使用される
ため、COP(成績係数)は単効用サイクルの約1/2
程度で効率が低い。
ように、従来のダブルリフト吸収式ヒートポンプは、例
えば、55℃の再生器1(G1 )温度で第一蒸発器6
(E1 )では5℃の冷水が得られる。しかし、再生器1
(G1 )で再生された冷媒は、第一蒸発器6(E1)及
び第二蒸発器4(E2 )に分配され、第二蒸発器4(E
2 )の冷媒は第一吸収器5(A1 )の冷却に使用される
ため、COP(成績係数)は単効用サイクルの約1/2
程度で効率が低い。
【0010】一方、COP(成績係数)を高めるための
手段として、補助冷媒を使用する方法〔日本機械学会論
文集(B編)56巻530号(1990−10)301
8−同3026)が提案されている。この方法は、従来
の単効用の吸収サイクルに対し、分離器を付加し、作動
媒体として主冷媒と吸収溶液に溶解しない補助冷媒を蒸
発器と吸収器内を循環させるようになっている。
手段として、補助冷媒を使用する方法〔日本機械学会論
文集(B編)56巻530号(1990−10)301
8−同3026)が提案されている。この方法は、従来
の単効用の吸収サイクルに対し、分離器を付加し、作動
媒体として主冷媒と吸収溶液に溶解しない補助冷媒を蒸
発器と吸収器内を循環させるようになっている。
【0011】しかし、この吸収式ヒートポンプでは、図
7に示すように、吸収器において、補助冷媒を凝縮させ
るため、通常の単効用の吸収サイクルよりも低濃度側
(図中、左側)にずらす必要があり、吸収器と蒸発器と
の間の温度差を作れず、通常の冷房には適用困難であ
る。
7に示すように、吸収器において、補助冷媒を凝縮させ
るため、通常の単効用の吸収サイクルよりも低濃度側
(図中、左側)にずらす必要があり、吸収器と蒸発器と
の間の温度差を作れず、通常の冷房には適用困難であ
る。
【0012】本発明の目的は、上記した従来の課題を解
決し、低い熱源から低温冷水を得ることができ、かつ、
高効率な吸収式ヒートポンプを提供することにある。
決し、低い熱源から低温冷水を得ることができ、かつ、
高効率な吸収式ヒートポンプを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、再生器、凝縮器、低温低圧下で運転
される第一蒸発器、低温低圧下で運転される第一吸収
器、第一蒸発器よりも高温高圧下で運転される第二蒸発
器及び第一蒸発器よりも高温高圧下で運転される第二吸
収器を備えた吸収式ヒートポンプにおいて、作動媒体と
して主溶媒とこの主溶媒及び吸収液に対して不溶解性乃
至微溶解性の補助溶媒とを用い、補助溶媒を第一蒸発器
及び第二蒸発器、第一吸収器及び第一吸収器からなる循
環経路で循環させるようにしたことを特徴とする。
ために、本発明は、再生器、凝縮器、低温低圧下で運転
される第一蒸発器、低温低圧下で運転される第一吸収
器、第一蒸発器よりも高温高圧下で運転される第二蒸発
器及び第一蒸発器よりも高温高圧下で運転される第二吸
収器を備えた吸収式ヒートポンプにおいて、作動媒体と
して主溶媒とこの主溶媒及び吸収液に対して不溶解性乃
至微溶解性の補助溶媒とを用い、補助溶媒を第一蒸発器
及び第二蒸発器、第一吸収器及び第一吸収器からなる循
環経路で循環させるようにしたことを特徴とする。
【0014】
【作用】第一蒸発器及び第一吸収器と共に第二蒸発器及
び第二吸収器を用いたダブルリフト吸収式ヒートポンプ
としているために、組み上げ温度を高くでき、比較的低
温度で駆動でき、かつ、補助媒体を第一蒸発器及び第二
蒸発器、第一吸収器及び第一吸収器からなる循環経路で
循環させるために、COP(成績係数)を高くすること
ができる。
び第二吸収器を用いたダブルリフト吸収式ヒートポンプ
としているために、組み上げ温度を高くでき、比較的低
温度で駆動でき、かつ、補助媒体を第一蒸発器及び第二
蒸発器、第一吸収器及び第一吸収器からなる循環経路で
循環させるために、COP(成績係数)を高くすること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の吸収式ヒートポンプの一実施例を
示す概略的構成図である。この吸収式ヒートポンプは、
再生器1、凝縮器2、第二吸収器(高温吸収器)3、第
二蒸発器(高温蒸発器)4、第一吸収器(低温吸収器)
5、第一蒸発器(低温蒸発器)6、熱交換器25及び分
離器26を備えている。なお、図1において、図3に示
す従来例と実質的に同様な機能を有する構成部分を同一
符号で示している。
する。図1は本発明の吸収式ヒートポンプの一実施例を
示す概略的構成図である。この吸収式ヒートポンプは、
再生器1、凝縮器2、第二吸収器(高温吸収器)3、第
二蒸発器(高温蒸発器)4、第一吸収器(低温吸収器)
5、第一蒸発器(低温蒸発器)6、熱交換器25及び分
離器26を備えている。なお、図1において、図3に示
す従来例と実質的に同様な機能を有する構成部分を同一
符号で示している。
【0016】この吸収式ヒートポンプにおいては、溶媒
として主溶媒Aと補助溶媒Bが使用される。補助溶媒B
としては主溶媒Aに不溶解性、乃至微溶解性あると共に
吸収液に対しても不溶解性,乃至微溶解性の溶媒である
ことが必要である。
として主溶媒Aと補助溶媒Bが使用される。補助溶媒B
としては主溶媒Aに不溶解性、乃至微溶解性あると共に
吸収液に対しても不溶解性,乃至微溶解性の溶媒である
ことが必要である。
【0017】この吸収式ヒートポンプでは、再生器1で
発生し、凝縮器2で凝縮した冷媒液(主溶媒A)は、分
離器26から供給された補助冷媒Bと混合された後、分
岐されて第一蒸発器6と第二蒸発器4に導かれる。
発生し、凝縮器2で凝縮した冷媒液(主溶媒A)は、分
離器26から供給された補助冷媒Bと混合された後、分
岐されて第一蒸発器6と第二蒸発器4に導かれる。
【0018】第一蒸発器6は、低温低圧下で溶媒の蒸発
が起こり、低温の熱源より熱を奪う。冷媒蒸気は、第一
蒸発器6と同一圧力の第一吸収器5で吸収される。この
吸収時に放出された熱は、第二蒸発器4の加熱に利用さ
れる。第二蒸発器4では、第一蒸発器6よりも高い温度
圧力で作動しており、蒸発した冷媒は、第一蒸発器6と
同一圧力の第二吸収器3でさらに高い温度で吸収され、
吸収熱は高い取り出し温度で吸収熱放熱用熱交換器11
により運び出される。
が起こり、低温の熱源より熱を奪う。冷媒蒸気は、第一
蒸発器6と同一圧力の第一吸収器5で吸収される。この
吸収時に放出された熱は、第二蒸発器4の加熱に利用さ
れる。第二蒸発器4では、第一蒸発器6よりも高い温度
圧力で作動しており、蒸発した冷媒は、第一蒸発器6と
同一圧力の第二吸収器3でさらに高い温度で吸収され、
吸収熱は高い取り出し温度で吸収熱放熱用熱交換器11
により運び出される。
【0019】第二蒸発器4及び第一蒸発器6内では、主
溶媒Aと補助溶媒Bは、エマルジョン状の混合溶媒とな
り、主溶媒Aと共に補助溶媒Bも熱をくみ上げる。完全
に蒸発した混合溶媒のおのおのの分圧は、主溶媒Aと補
助溶媒Bのモル流量比となる。したがって、共沸組成以
外のモル流量比で混合溶媒を循環させると、蒸発の進行
と共に蒸発温度が変化し、向流形の熱交換器が形成され
る。
溶媒Aと補助溶媒Bは、エマルジョン状の混合溶媒とな
り、主溶媒Aと共に補助溶媒Bも熱をくみ上げる。完全
に蒸発した混合溶媒のおのおのの分圧は、主溶媒Aと補
助溶媒Bのモル流量比となる。したがって、共沸組成以
外のモル流量比で混合溶媒を循環させると、蒸発の進行
と共に蒸発温度が変化し、向流形の熱交換器が形成され
る。
【0020】吸収器内では、温度の増加と共に補助冷媒
Bの飽和蒸気圧が上昇するため、全圧が蒸発器内とほぼ
等しい条件下で作動している吸収器内では、主溶媒Aの
飽和蒸気圧が蒸発器内よりも低くなり、デューリング線
図上で吸収器の作動温度が決定される。ここで、蒸発器
及び吸収器内の主溶媒A及び補助溶媒Bの共沸組成が異
なる。すなわち、補助媒体Bの飽和蒸気圧が蒸発器内よ
りも吸収器内の方が高くなるため、各々の熱交換器内の
共沸点における補助溶媒Bの分圧差で圧縮され、補助溶
媒Bが凝縮される。
Bの飽和蒸気圧が上昇するため、全圧が蒸発器内とほぼ
等しい条件下で作動している吸収器内では、主溶媒Aの
飽和蒸気圧が蒸発器内よりも低くなり、デューリング線
図上で吸収器の作動温度が決定される。ここで、蒸発器
及び吸収器内の主溶媒A及び補助溶媒Bの共沸組成が異
なる。すなわち、補助媒体Bの飽和蒸気圧が蒸発器内よ
りも吸収器内の方が高くなるため、各々の熱交換器内の
共沸点における補助溶媒Bの分圧差で圧縮され、補助溶
媒Bが凝縮される。
【0021】第一蒸発器6及び第一吸収器5に凝縮して
滞留する混合溶媒は、分離器26に導入される。分離器
26では、主溶媒Aが器内の下層側に位置し、補助溶媒
Bは器内の上層に位置する。上層の補助溶媒Bは補助冷
媒配管27を介し、凝縮器2からの主溶媒Aと混合され
て再び、蒸発器及び吸収器に供給される。
滞留する混合溶媒は、分離器26に導入される。分離器
26では、主溶媒Aが器内の下層側に位置し、補助溶媒
Bは器内の上層に位置する。上層の補助溶媒Bは補助冷
媒配管27を介し、凝縮器2からの主溶媒Aと混合され
て再び、蒸発器及び吸収器に供給される。
【0022】下層の主溶媒Aは吸収液の希溶液と共に希
溶液配管20を介して熱交換器25に供給され、ここ
で、低温溶液熱交換器8で熱交換された後、再生器1に
導入される。再生器1には熱源入熱用熱交換器9が配設
されており、ここで発生した主溶媒A蒸気は凝縮2に至
る。凝縮器2には、凝縮熱放熱用熱交換器12が配設さ
れており、凝縮熱放熱用熱交換器12内を流動する冷却
水により主溶媒Aの蒸気は凝縮し、液状の主溶媒Aは、
冷媒液配管22で補助溶媒Bと混合される。
溶液配管20を介して熱交換器25に供給され、ここ
で、低温溶液熱交換器8で熱交換された後、再生器1に
導入される。再生器1には熱源入熱用熱交換器9が配設
されており、ここで発生した主溶媒A蒸気は凝縮2に至
る。凝縮器2には、凝縮熱放熱用熱交換器12が配設さ
れており、凝縮熱放熱用熱交換器12内を流動する冷却
水により主溶媒Aの蒸気は凝縮し、液状の主溶媒Aは、
冷媒液配管22で補助溶媒Bと混合される。
【0023】再生器1で濃縮された吸収液は、濃溶液配
管18を介して高温溶液熱交換器7で希溶液配管20か
らの希溶液を熱を与えた後、第一吸収器3に導入され
る。一方、第二蒸発器4及び第二吸収器3の下部に滞留
する主溶媒Aと補助溶媒Bとの混合液は、中間溶液配管
19を介して熱交換器25に導入された後、第二吸収器
3に供給される。
管18を介して高温溶液熱交換器7で希溶液配管20か
らの希溶液を熱を与えた後、第一吸収器3に導入され
る。一方、第二蒸発器4及び第二吸収器3の下部に滞留
する主溶媒Aと補助溶媒Bとの混合液は、中間溶液配管
19を介して熱交換器25に導入された後、第二吸収器
3に供給される。
【0024】図2は、図1に示す吸収式ヒートポンプに
おけるデューリング線図であり、分離器26で分離され
た補助溶媒Bは、再生器1等を循環することなく、直接
に第一蒸発器6、第一吸収器5、第二蒸発器4及び第二
吸収器3の間を循環する回路を形成しているため、低い
熱源から低温冷水を得ることができ、効率的なサイクル
であることがわかる。
おけるデューリング線図であり、分離器26で分離され
た補助溶媒Bは、再生器1等を循環することなく、直接
に第一蒸発器6、第一吸収器5、第二蒸発器4及び第二
吸収器3の間を循環する回路を形成しているため、低い
熱源から低温冷水を得ることができ、効率的なサイクル
であることがわかる。
【0025】なお、本発明において、作動媒体としての
主溶媒Aには、例えば、水系、アルコール系、フロン
系、アンモニア系等が挙げられる。したがって、補助溶
媒Bとしては、作動媒体としての特性を有すると共に選
択される主溶媒に対して少なくとも不溶解性、乃至微溶
解性であることが必要である。例えば、主溶媒AがH2
O−LiBrの場合、炭素数6〜8の高級アルコール等
が好適である。
主溶媒Aには、例えば、水系、アルコール系、フロン
系、アンモニア系等が挙げられる。したがって、補助溶
媒Bとしては、作動媒体としての特性を有すると共に選
択される主溶媒に対して少なくとも不溶解性、乃至微溶
解性であることが必要である。例えば、主溶媒AがH2
O−LiBrの場合、炭素数6〜8の高級アルコール等
が好適である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、作動媒体
としての主溶媒とこの主溶媒及び吸収液に対して不溶解
性乃至微溶解性の補助溶媒を用い、補助溶媒を混合溶媒
を第一蒸発器及び第二蒸発器、第一吸収器及び第一吸収
器からなる循環経路で循環させるようにしたので、作動
範囲が広くなり、しかもCOP(成績係数)が高くな
り、低温水で駆動が可能であり、かつ、高い効率を有す
る吸収式ヒートポンプを提供することができる。
としての主溶媒とこの主溶媒及び吸収液に対して不溶解
性乃至微溶解性の補助溶媒を用い、補助溶媒を混合溶媒
を第一蒸発器及び第二蒸発器、第一吸収器及び第一吸収
器からなる循環経路で循環させるようにしたので、作動
範囲が広くなり、しかもCOP(成績係数)が高くな
り、低温水で駆動が可能であり、かつ、高い効率を有す
る吸収式ヒートポンプを提供することができる。
【図1】本発明の吸収式ヒートポンプの一実施例を示す
概略的構成図である。
概略的構成図である。
【図2】図1の吸収式ヒートポンプにおけるデューリン
グ線図である。
グ線図である。
【図3】従来のダブルリフト吸収式ヒートポンプの概略
的構成図である。
的構成図である。
【図4】従来のダブルリフト吸収式ヒートポンプサイク
ルを単効用と比較して示すデューリング線図である。
ルを単効用と比較して示すデューリング線図である。
【図5】従来のダブルリフト低温駆動吸収冷凍機サイク
ルを単効用と比較して示すデューリング線図である。
ルを単効用と比較して示すデューリング線図である。
【図6】従来のダブルリフト吸収式ヒートポンプにおけ
るCOPを表すためのデューリング線図である。
るCOPを表すためのデューリング線図である。
【図7】従来の補助溶媒を使用する吸収式ヒートポンプ
におけるデューリング線図である。
におけるデューリング線図である。
1 再生器 2 凝縮器 3 第二吸収器 4 第二蒸発器 5 第一吸収器 6 第一蒸発器 7 高温溶液熱交換器 8 低温溶液熱交換器 12 蒸発熱入熱用熱交換器 20 希溶液循環配管 25 熱交換器 26 分離器 A 主溶媒 B 補助溶媒
Claims (1)
- 【請求項1】 再生器、凝縮器、低温低圧下で運転され
る第一蒸発器、低温低圧下で運転される第一吸収器、第
一蒸発器よりも高温高圧下で運転される第二蒸発器及び
第一蒸発器よりも高温高圧下で運転される第二吸収器を
備えた吸収式ヒートポンプにおいて、作動媒体として主
溶媒とこの主溶媒及び吸収液に対して不溶解性乃至微溶
解性の補助溶媒とを用い、補助溶媒を第一蒸発器及び第
二蒸発器、第一吸収器及び第一吸収器からなる循環経路
で循環させるようにしたことを特徴とする吸収式ヒート
ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4008588A JPH05196315A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 吸収式ヒートポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4008588A JPH05196315A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 吸収式ヒートポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05196315A true JPH05196315A (ja) | 1993-08-06 |
Family
ID=11697158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4008588A Pending JPH05196315A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 吸収式ヒートポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05196315A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008095976A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Hitachi Appliances Inc | 2段吸収冷凍機 |
JP2009250485A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Hitachi Appliances Inc | 吸収式冷凍機 |
JP2013539007A (ja) * | 2010-09-29 | 2013-10-17 | サネンゲン リミテッド | 蒸気吸収冷凍 |
JP2018507381A (ja) * | 2015-01-09 | 2018-03-15 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドHoneywell International Inc. | Lgwp冷媒を用いる吸収式冷却サイクル |
KR101972542B1 (ko) * | 2017-12-08 | 2019-04-26 | 한국에너지기술연구원 | 흡수식 냉동 시스템 |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP4008588A patent/JPH05196315A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008095976A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Hitachi Appliances Inc | 2段吸収冷凍機 |
JP4701147B2 (ja) * | 2006-10-06 | 2011-06-15 | 日立アプライアンス株式会社 | 2段吸収冷凍機 |
JP2009250485A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Hitachi Appliances Inc | 吸収式冷凍機 |
JP2013539007A (ja) * | 2010-09-29 | 2013-10-17 | サネンゲン リミテッド | 蒸気吸収冷凍 |
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KR101972542B1 (ko) * | 2017-12-08 | 2019-04-26 | 한국에너지기술연구원 | 흡수식 냉동 시스템 |
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