JPH05169555A - 断熱性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法 - Google Patents
断熱性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法Info
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- JPH05169555A JPH05169555A JP3355168A JP35516891A JPH05169555A JP H05169555 A JPH05169555 A JP H05169555A JP 3355168 A JP3355168 A JP 3355168A JP 35516891 A JP35516891 A JP 35516891A JP H05169555 A JPH05169555 A JP H05169555A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】(修正有)
【目的】 本発明は、耐熱性および断熱性を同時に兼
ね備えた樹脂容器の製造方法の提供を目的とする。 【構成】 耐熱性樹脂容器の外側に発泡剤含有の塗工
液を塗布した後、加熱発泡させることを特徴とする断熱
性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法。
ね備えた樹脂容器の製造方法の提供を目的とする。 【構成】 耐熱性樹脂容器の外側に発泡剤含有の塗工
液を塗布した後、加熱発泡させることを特徴とする断熱
性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱湯を注ぐ調理や電子
レンジによる調理などに使用される断熱性を有する耐熱
性樹脂容器の製造方法に関する。
レンジによる調理などに使用される断熱性を有する耐熱
性樹脂容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インスタント食品や簡易食品の普
及に伴って、短時間で美味しく味わえるように、熱湯や
電子レンジ等を用いて調理できる包装食品が増えてきて
いる。この食品の包装には、通常、耐熱性の食品包装容
器が用いられている。
及に伴って、短時間で美味しく味わえるように、熱湯や
電子レンジ等を用いて調理できる包装食品が増えてきて
いる。この食品の包装には、通常、耐熱性の食品包装容
器が用いられている。
【0003】一般に、耐熱性を有する樹脂製の食品包装
容器において、真空成形によって成形される容器の素材
としてはポリプロピレン(PP),ポリスチレン(P
S),変性ポリフェニレンエーテル(PPE)および結
晶化されたポリエチレンテレフタレート(C−PE
T),ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレ
フタレートのアロイ(PBT/PETアロイ)等が知ら
れている。また、射出成形によって成形される容器の素
材としてはポリブチレンテレフタレート(PBT),ポ
リカーボネート(PC),ポリアリレート(PAR),
ポリメチルペンテン(TPX)等が知られている。しか
し、このような上記の樹脂製の容器を熱湯あるいは電子
レンジによる調理品として使用する場合、断熱性がない
ため調理直後には容器が熱すぎて素手では持てないとい
う欠点がある。
容器において、真空成形によって成形される容器の素材
としてはポリプロピレン(PP),ポリスチレン(P
S),変性ポリフェニレンエーテル(PPE)および結
晶化されたポリエチレンテレフタレート(C−PE
T),ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレ
フタレートのアロイ(PBT/PETアロイ)等が知ら
れている。また、射出成形によって成形される容器の素
材としてはポリブチレンテレフタレート(PBT),ポ
リカーボネート(PC),ポリアリレート(PAR),
ポリメチルペンテン(TPX)等が知られている。しか
し、このような上記の樹脂製の容器を熱湯あるいは電子
レンジによる調理品として使用する場合、断熱性がない
ため調理直後には容器が熱すぎて素手では持てないとい
う欠点がある。
【0004】また、熱湯を注ぐ調理に用いられる樹脂製
容器の素材として、一般に発泡ポリスチレン(PSP)
が知られているが、耐熱性に問題があり、電子レンジに
用いるとき変形して使用することは困難であるという欠
点があった。
容器の素材として、一般に発泡ポリスチレン(PSP)
が知られているが、耐熱性に問題があり、電子レンジに
用いるとき変形して使用することは困難であるという欠
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
上記従来の問題点に鑑み、耐熱性および断熱性を同時に
兼ね備えた樹脂容器の製造方法の提供を課題とする。
上記従来の問題点に鑑み、耐熱性および断熱性を同時に
兼ね備えた樹脂容器の製造方法の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、耐熱性樹脂容器の外側に発泡剤による断
熱層を形成させることにより、上記課題を解決できるこ
とを見出し発明を完成させた。すなわち、本発明は、耐
熱性樹脂容器の外側に発泡剤含有の塗工液を塗布した
後、加熱発泡させることを特徴とする断熱性を有する耐
熱性樹脂容器の製造方法を要旨とするものである。
を重ねた結果、耐熱性樹脂容器の外側に発泡剤による断
熱層を形成させることにより、上記課題を解決できるこ
とを見出し発明を完成させた。すなわち、本発明は、耐
熱性樹脂容器の外側に発泡剤含有の塗工液を塗布した
後、加熱発泡させることを特徴とする断熱性を有する耐
熱性樹脂容器の製造方法を要旨とするものである。
【0007】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
に用いられる耐熱性樹脂容器としては、通常知られてい
るポリプロピレン(PP),ポリスチレン(PS),変
性ポリフェニレンエーテル(PPE)および結晶化され
たポリエチレンテレフタレート(C−PET),ポリブ
チレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートの
アロイ(PBT/PETアロイ),ポリブチレンテレフ
タレート(PBT),ポリカーボネート(PC),ポリ
アリレート(PAR),ポリメチルペンテン(TPX)
等の材料から成形させたものが挙げられる。
に用いられる耐熱性樹脂容器としては、通常知られてい
るポリプロピレン(PP),ポリスチレン(PS),変
性ポリフェニレンエーテル(PPE)および結晶化され
たポリエチレンテレフタレート(C−PET),ポリブ
チレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートの
アロイ(PBT/PETアロイ),ポリブチレンテレフ
タレート(PBT),ポリカーボネート(PC),ポリ
アリレート(PAR),ポリメチルペンテン(TPX)
等の材料から成形させたものが挙げられる。
【0008】本発明の方法においては、これらの樹脂容
器の外側に発泡剤含有の塗工液が塗布される。この塗布
は、容器の外側であれば用途に応じて、全体に塗布して
も一部に塗布してもよい。また、この塗工液はバインダ
ー樹脂を水または溶剤に分散させたもので、これに発泡
剤を添加含有させて得られる。そのバインダーとして
は、例えばエチレンビニルアルコール、アクリル、ウレ
タン等が挙げられる。
器の外側に発泡剤含有の塗工液が塗布される。この塗布
は、容器の外側であれば用途に応じて、全体に塗布して
も一部に塗布してもよい。また、この塗工液はバインダ
ー樹脂を水または溶剤に分散させたもので、これに発泡
剤を添加含有させて得られる。そのバインダーとして
は、例えばエチレンビニルアルコール、アクリル、ウレ
タン等が挙げられる。
【0009】また、上記塗工液に添加される発泡剤とし
ては、低沸点の炭化水素を内包する例えば、塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル共重合物、メチルメタクリレー
ト−アクリロニトリル共重合物、アクリロニトリルなど
が挙げられる。これら本発明に用いられる発泡剤はその
種類によって異なるが、発泡倍率(体積比)10倍以上
で発泡後の粒子径が10μm以上のもので、調理時の加
熱温度に耐え得るものであればどのような種類でもよ
い。
ては、低沸点の炭化水素を内包する例えば、塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル共重合物、メチルメタクリレー
ト−アクリロニトリル共重合物、アクリロニトリルなど
が挙げられる。これら本発明に用いられる発泡剤はその
種類によって異なるが、発泡倍率(体積比)10倍以上
で発泡後の粒子径が10μm以上のもので、調理時の加
熱温度に耐え得るものであればどのような種類でもよ
い。
【0010】また、本発明の方法に用いられる塗工液
は、容器に代えてシートあるいはパリソンにも塗布され
る場合があるが、塗布された後、発泡剤の発泡温度より
も十分低い温度でオーブン,ドライヤー等を用いて乾燥
され、塗工液中の水または溶剤が完全に蒸発する。この
乾燥した状態での塗工厚は、通常10μm〜500μm
の範囲であり、10μmより薄いと発泡後も断熱の効果
が小さくなり、500μmより厚いと過剰となりすぎて
好ましくない。この塗工厚は、シートあるいはパリソン
に塗布する場合には、成形時に伸ばされて薄くなるの
で、容器に塗布する場合に比べ比較的厚めに塗布するの
がよい。
は、容器に代えてシートあるいはパリソンにも塗布され
る場合があるが、塗布された後、発泡剤の発泡温度より
も十分低い温度でオーブン,ドライヤー等を用いて乾燥
され、塗工液中の水または溶剤が完全に蒸発する。この
乾燥した状態での塗工厚は、通常10μm〜500μm
の範囲であり、10μmより薄いと発泡後も断熱の効果
が小さくなり、500μmより厚いと過剰となりすぎて
好ましくない。この塗工厚は、シートあるいはパリソン
に塗布する場合には、成形時に伸ばされて薄くなるの
で、容器に塗布する場合に比べ比較的厚めに塗布するの
がよい。
【0011】また、塗工液を塗布する際、プラスチック
に対してバインダーの接着が弱い場合には、アンダーコ
ートとしてプライマーを使用してもよい。さらに、上記
に示した塗工液に顔料を添加することや容器外側の一部
に塗布する場合にその塗工部分の形を工夫し、文字ある
いはその他の模様にするなどすれば、ディスプレイ効果
も期待できる。また、調理時に発泡させる場合、調理前
にはスマートな外観のものが、調理時にみるみる発泡し
ていく様子を観察することができる。
に対してバインダーの接着が弱い場合には、アンダーコ
ートとしてプライマーを使用してもよい。さらに、上記
に示した塗工液に顔料を添加することや容器外側の一部
に塗布する場合にその塗工部分の形を工夫し、文字ある
いはその他の模様にするなどすれば、ディスプレイ効果
も期待できる。また、調理時に発泡させる場合、調理前
にはスマートな外観のものが、調理時にみるみる発泡し
ていく様子を観察することができる。
【0012】本発明の方法において、発泡剤含有の塗工
液を塗布し加熱発泡させる方法としては、容器に塗布し
加熱発泡させる方法、シートに塗布し加熱発泡させる方
法、パリソンに塗布し加熱発泡させる方法がある。ま
ず、容器上に塗布し加熱発泡させる場合、その容器は真
空成形、圧空成形、射出成形、ブロー成形等どのように
成形されたものでもよい。そして、前記の容器の外側に
発泡剤含有の塗工液を、例えばスクリーンコーターによ
る曲面塗工で塗布し、オーブン,ドライヤー等で加熱し
て発泡させる。このときの加熱条件は、塗工液に含有さ
れる発泡剤によって異なるが、通常80〜180℃の範
囲である。しかし、特にこの範囲に限定されるものでは
ない。
液を塗布し加熱発泡させる方法としては、容器に塗布し
加熱発泡させる方法、シートに塗布し加熱発泡させる方
法、パリソンに塗布し加熱発泡させる方法がある。ま
ず、容器上に塗布し加熱発泡させる場合、その容器は真
空成形、圧空成形、射出成形、ブロー成形等どのように
成形されたものでもよい。そして、前記の容器の外側に
発泡剤含有の塗工液を、例えばスクリーンコーターによ
る曲面塗工で塗布し、オーブン,ドライヤー等で加熱し
て発泡させる。このときの加熱条件は、塗工液に含有さ
れる発泡剤によって異なるが、通常80〜180℃の範
囲である。しかし、特にこの範囲に限定されるものでは
ない。
【0013】つぎに、シートに塗布し加熱発泡させる場
合、ナイフコーター、コンマコーター、ロールコータ
ー、スクリーンコーター等でシートの外側に塗工液を塗
布し、十分乾燥した後、真空、圧空、真空圧空成形等で
容器に成形する。このとき発泡は、通常の容器成形の場
合には、シート状態の時に予備加熱によって行われる。
しかし、結晶化されたポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレー
トとのアロイ等金型を加熱して容器成形が行われる場合
には、加熱金型内で発泡が行われる。また、予備加熱ま
たは加熱金型内での発泡において、加熱時間が短く発泡
が十分でない場合、あとからオーブン,ドライヤー等で
加熱することも可能である。
合、ナイフコーター、コンマコーター、ロールコータ
ー、スクリーンコーター等でシートの外側に塗工液を塗
布し、十分乾燥した後、真空、圧空、真空圧空成形等で
容器に成形する。このとき発泡は、通常の容器成形の場
合には、シート状態の時に予備加熱によって行われる。
しかし、結晶化されたポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレー
トとのアロイ等金型を加熱して容器成形が行われる場合
には、加熱金型内で発泡が行われる。また、予備加熱ま
たは加熱金型内での発泡において、加熱時間が短く発泡
が十分でない場合、あとからオーブン,ドライヤー等で
加熱することも可能である。
【0014】さらに、パリソンに塗布し加熱発泡させる
場合、容器の場合と同様の塗布の方法で行われ、ついで
ブロー成形時に発泡が行われる。この発泡は、シートに
塗布し加熱発泡させる場合と同様に、予備加熱あるいは
加熱金型内で行われる。
場合、容器の場合と同様の塗布の方法で行われ、ついで
ブロー成形時に発泡が行われる。この発泡は、シートに
塗布し加熱発泡させる場合と同様に、予備加熱あるいは
加熱金型内で行われる。
【0015】上記で示したシートまたはパリソンに塗布
する場合、樹脂の種類によってそれぞれ成形温度が異な
るため、その成形温度に合った発泡温度の発泡剤を用い
ることが好ましい。また、これらを加熱発泡するときの
加熱条件は、通常80〜180℃の範囲である。
する場合、樹脂の種類によってそれぞれ成形温度が異な
るため、その成形温度に合った発泡温度の発泡剤を用い
ることが好ましい。また、これらを加熱発泡するときの
加熱条件は、通常80〜180℃の範囲である。
【0016】
【作用】上記したように、容器などの外側に発泡剤含有
の塗工液を塗布し断熱層を形成させることにより、容器
などに断熱性を付与することができ、熱湯または電子レ
ンジによる調理直後も容器を素手で持つことができる。
の塗工液を塗布し断熱層を形成させることにより、容器
などに断熱性を付与することができ、熱湯または電子レ
ンジによる調理直後も容器を素手で持つことができる。
【0017】
実施例1 射出成形によって得られたポリカーボネート製容器の側
面にスクリーン印刷による曲面塗工で、エポキシ系のプ
ライマーを塗布し、乾燥後の塗工厚を3μmにした。そ
して、発泡剤として塩化ビニリデン−アクリロニトリル
共重合物、バインダーとしてエチレンビニルアルコール
樹脂を溶剤に分散させた塗工液を曲面塗工により塗布
し、乾燥後の塗工厚を200μmにした。そして、ドラ
イヤーで乾燥した後、この容器を100℃のオーブンに
10分間放置し、十分発泡させた後、容器の中に調理用
オイルを入れ電子レンジ(消費電力910W)で2.5
分間加熱した。この時のオイルの温度を測定したとこ
ろ、100℃であったが、容器側面の表面温度は70℃
であり、十分素手で持つことができた。
面にスクリーン印刷による曲面塗工で、エポキシ系のプ
ライマーを塗布し、乾燥後の塗工厚を3μmにした。そ
して、発泡剤として塩化ビニリデン−アクリロニトリル
共重合物、バインダーとしてエチレンビニルアルコール
樹脂を溶剤に分散させた塗工液を曲面塗工により塗布
し、乾燥後の塗工厚を200μmにした。そして、ドラ
イヤーで乾燥した後、この容器を100℃のオーブンに
10分間放置し、十分発泡させた後、容器の中に調理用
オイルを入れ電子レンジ(消費電力910W)で2.5
分間加熱した。この時のオイルの温度を測定したとこ
ろ、100℃であったが、容器側面の表面温度は70℃
であり、十分素手で持つことができた。
【0018】比較例1 比較として実施例1で用いたポリカーボネート製容器
に、エポキシ系のプライマーおよび実施例1で使った発
泡剤含有の塗工液を塗布しない状態で調理用オイルを入
れ、同様に電子レンジで2.5分間加熱した。この時の
オイルの温度を測定したところ、100℃であったが、
容器側面の表面温度は90℃であり、とても素手では持
てなかった。
に、エポキシ系のプライマーおよび実施例1で使った発
泡剤含有の塗工液を塗布しない状態で調理用オイルを入
れ、同様に電子レンジで2.5分間加熱した。この時の
オイルの温度を測定したところ、100℃であったが、
容器側面の表面温度は90℃であり、とても素手では持
てなかった。
【0019】実施例2 真空成形によって得られたフィラー入りポリプロピレン
製容器の側面にスクリーン印刷による曲面塗工で、イソ
シアネート系のプライマーを塗布し、乾燥後の塗工厚を
3μmにした。そして、発泡剤として塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合物、バインダーとしてエチレン
ビニルアルコール樹脂を溶剤に分散させた塗工液を曲面
塗工により乾燥後の厚さ200μmになるように塗布し
た。そして、ドライヤーで十分乾燥を行った後、90℃
の熱湯を入れ、蓋をして5分間放置した。この時、容器
表面の発泡剤はみるみる発泡しお湯の温度は85℃であ
ったが、容器表面の温度は65℃であり、十分を素手で
持つことができた。
製容器の側面にスクリーン印刷による曲面塗工で、イソ
シアネート系のプライマーを塗布し、乾燥後の塗工厚を
3μmにした。そして、発泡剤として塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合物、バインダーとしてエチレン
ビニルアルコール樹脂を溶剤に分散させた塗工液を曲面
塗工により乾燥後の厚さ200μmになるように塗布し
た。そして、ドライヤーで十分乾燥を行った後、90℃
の熱湯を入れ、蓋をして5分間放置した。この時、容器
表面の発泡剤はみるみる発泡しお湯の温度は85℃であ
ったが、容器表面の温度は65℃であり、十分を素手で
持つことができた。
【0020】比較例2 比較として実施例2で用いたフィラー入りポリプロピレ
ン製の容器に、イソシアネート系のプライマーおよび発
泡剤含有の塗工液を塗布しない状態で90℃の熱湯を入
れ、蓋をして5分間放置した。この時のお湯の温度は8
2℃であったが、容器側面の表面温度は80℃であり素
手で容器を持つことができなかった。
ン製の容器に、イソシアネート系のプライマーおよび発
泡剤含有の塗工液を塗布しない状態で90℃の熱湯を入
れ、蓋をして5分間放置した。この時のお湯の温度は8
2℃であったが、容器側面の表面温度は80℃であり素
手で容器を持つことができなかった。
【0021】実施例3 フィラー入りポリプロピレン製シートにグラビアコータ
ーでイソシアネート系のプライマーを塗布し、乾燥後の
塗工厚を2μmにした。そして、発泡剤としてメチルメ
タクリレート−アクリロニトリル共重合物、バインダー
としてアクリル樹脂を溶剤に分散させた塗工液をコンマ
コーターにより二回塗布し、乾燥炉を通して乾燥を行
い、乾燥後の塗工厚を300μmにした。そして、この
シートを雄型の容器の金型を用いて、塗工面が上側にな
るようにし、予備加熱温度120℃で真空成形を行い、
メチルメタクリレート−アクリロニトリル共重合物から
なる発泡剤を発泡させると同時に容器に成形した。この
容器中に90℃の熱湯を入れ、蓋をして3分間放置し
た。この時のお湯の温度は86℃であったが、容器の表
面温度は70℃であり、十分容器を素手で持つことがで
きた。
ーでイソシアネート系のプライマーを塗布し、乾燥後の
塗工厚を2μmにした。そして、発泡剤としてメチルメ
タクリレート−アクリロニトリル共重合物、バインダー
としてアクリル樹脂を溶剤に分散させた塗工液をコンマ
コーターにより二回塗布し、乾燥炉を通して乾燥を行
い、乾燥後の塗工厚を300μmにした。そして、この
シートを雄型の容器の金型を用いて、塗工面が上側にな
るようにし、予備加熱温度120℃で真空成形を行い、
メチルメタクリレート−アクリロニトリル共重合物から
なる発泡剤を発泡させると同時に容器に成形した。この
容器中に90℃の熱湯を入れ、蓋をして3分間放置し
た。この時のお湯の温度は86℃であったが、容器の表
面温度は70℃であり、十分容器を素手で持つことがで
きた。
【0022】比較例3 比較として実施例3で用いたフィラー入りポリプロピレ
ン製の容器に、実施例3で用いたイソシアネート系のプ
ライマーと発泡剤含有の塗工液を塗布しない状態で90
℃の熱湯を入れ、蓋をして3分間放置した。この時のお
湯の温度は83℃であったが、容器の表面温度は80℃
であり、素手で容器を持つことはできなかった。
ン製の容器に、実施例3で用いたイソシアネート系のプ
ライマーと発泡剤含有の塗工液を塗布しない状態で90
℃の熱湯を入れ、蓋をして3分間放置した。この時のお
湯の温度は83℃であったが、容器の表面温度は80℃
であり、素手で容器を持つことはできなかった。
【0023】実施例4 ポリブチレンテレフタレート樹脂70重量部とポリエチ
レンテレフタレート30重量部とからなる樹脂組成物を
結晶化度の低いシートに成形し、このシートにグラビア
コーターでエポキシ系のプライマーを塗布し、乾燥後の
塗工厚さ2μmにした。そして、発泡剤としてアクリロ
ニトリル、バインダーとしてアクリル樹脂を溶剤に分散
させた塗工液をナイフコーターにより二回塗布し、乾燥
炉を通して十分乾燥を行い、乾燥後の塗工厚を300μ
mにした。そして、このシートを雄型の容器の加熱金型
を用いてシートの塗工面が上側になるようにし、金型温
度160℃で真空成形を行い、アクリロニトリルからな
る発泡剤を発泡させると同時に容器に成形した。この容
器中に調理用のオイルを入れ同様に電子レンジで2.5
分間加熱した。この時のオイルの温度を測定したとこ
ろ、100℃であったが、容器表面温度は70℃であ
り、十分素手で容器を持つことができた。
レンテレフタレート30重量部とからなる樹脂組成物を
結晶化度の低いシートに成形し、このシートにグラビア
コーターでエポキシ系のプライマーを塗布し、乾燥後の
塗工厚さ2μmにした。そして、発泡剤としてアクリロ
ニトリル、バインダーとしてアクリル樹脂を溶剤に分散
させた塗工液をナイフコーターにより二回塗布し、乾燥
炉を通して十分乾燥を行い、乾燥後の塗工厚を300μ
mにした。そして、このシートを雄型の容器の加熱金型
を用いてシートの塗工面が上側になるようにし、金型温
度160℃で真空成形を行い、アクリロニトリルからな
る発泡剤を発泡させると同時に容器に成形した。この容
器中に調理用のオイルを入れ同様に電子レンジで2.5
分間加熱した。この時のオイルの温度を測定したとこ
ろ、100℃であったが、容器表面温度は70℃であ
り、十分素手で容器を持つことができた。
【0024】比較例4 比較として、実施例4で用いたシートを上記のシートに
エポキシ系のプライマーおよび発泡剤含有の塗工液を塗
工せずに上記と同じ条件で真空成形を行い、容器に成形
した。この容器中に調理用オイルを入れ同様に電子レン
ジで2.5分間加熱した。この時のオイルの温度を測定
したところ、100℃であったが、容器表面温度は90
℃であり、とても容器を素手で持つことはできなかっ
た。
エポキシ系のプライマーおよび発泡剤含有の塗工液を塗
工せずに上記と同じ条件で真空成形を行い、容器に成形
した。この容器中に調理用オイルを入れ同様に電子レン
ジで2.5分間加熱した。この時のオイルの温度を測定
したところ、100℃であったが、容器表面温度は90
℃であり、とても容器を素手で持つことはできなかっ
た。
【0025】
【発明の効果】本発明の方法によれば、容器,シート,
パリソンの外側に発泡剤含有の塗工液を塗布し加熱発泡
させ断熱層を形成させることにより、従来調理直後には
素手では持てなかった容器が素手で持つことができ、そ
の操作性を著しく向上できる。
パリソンの外側に発泡剤含有の塗工液を塗布し加熱発泡
させ断熱層を形成させることにより、従来調理直後には
素手では持てなかった容器が素手で持つことができ、そ
の操作性を著しく向上できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 1/02 7016−4F 7/02 105 7188−4F // B29K 105:04 105:34 B29L 9:00 4F 22:00 4F
Claims (3)
- 【請求項1】 耐熱性樹脂容器の外側に発泡剤含有の塗
工液を塗布した後、加熱発泡させることを特徴とする断
熱性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法。 - 【請求項2】 シートに発泡剤含有の塗工液を塗布し、
加熱することにより成形と同時に発泡を行うことを特徴
とする断熱性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法。 - 【請求項3】 コールドパリソン法により成形されたパ
リソンの外側に発泡剤含有の塗工液を塗布し、加熱して
ブロー成形と発泡を行うことを特徴とする断熱性を有す
る耐熱性樹脂容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3355168A JPH05169555A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 断熱性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3355168A JPH05169555A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 断熱性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169555A true JPH05169555A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18442340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3355168A Pending JPH05169555A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 断熱性を有する耐熱性樹脂容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05169555A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007063708A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Toppan Printing Co Ltd | 断熱コート紙およびそれを用いた断熱性紙容器 |
JP2007532362A (ja) * | 2004-04-16 | 2007-11-15 | アドバンスド プラスティックス テクノロジーズ ルクセンブルク エスアー | 単層物および多層物、ならびに、それらの物を製造する射出成型方法 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3355168A patent/JPH05169555A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007532362A (ja) * | 2004-04-16 | 2007-11-15 | アドバンスド プラスティックス テクノロジーズ ルクセンブルク エスアー | 単層物および多層物、ならびに、それらの物を製造する射出成型方法 |
JP2007532363A (ja) * | 2004-04-16 | 2007-11-15 | アドバンスド プラスティックス テクノロジーズ ルクセンブルク エスアー | 単層物および多層物、ならびに、それらの物を製造する押出し成型方法 |
JP2012006403A (ja) * | 2004-04-16 | 2012-01-12 | Concentrate Manufacturing Co Of Ireland | 単層物および多層物、ならびに、それらの物を製造する射出成型方法 |
JP2012006402A (ja) * | 2004-04-16 | 2012-01-12 | Concentrate Manufacturing Co Of Ireland | 単層物および多層物、ならびに、それらの物を製造する押出し成型方法 |
JP2007063708A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Toppan Printing Co Ltd | 断熱コート紙およびそれを用いた断熱性紙容器 |
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