JPH05153766A - 電力変換器の低損失スナバ方式 - Google Patents
電力変換器の低損失スナバ方式Info
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- JPH05153766A JPH05153766A JP3336244A JP33624491A JPH05153766A JP H05153766 A JPH05153766 A JP H05153766A JP 3336244 A JP3336244 A JP 3336244A JP 33624491 A JP33624491 A JP 33624491A JP H05153766 A JPH05153766 A JP H05153766A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電力変換器において、抵抗損失を低減すると
共に多数個直列接続した半導体デバイスに電流アンバラ
ンスを生じさせない低損失スナバ方式を提供する。 【構成】 電力用半導体デバイスを多数個直列接続した
ア−ムにより構成した電力変換器において、半導体デバ
イスの個々に第一のスナバ回路を並列接続した単位直列
体に対して、アノ−ドリアクトル回路を直列にならびに
第二のスナバ回路を並列に接続し、アノ−ドリアクトル
回路の蓄積エネルギ−及び第二のスナバ回路の充電エネ
ルギ−を一旦回生回路用コンデンサに蓄電し、この蓄電
エネルギ−を回生用DC−DCコンバ−タを介して電源
側に回収するユニットア−ムを構成し、このユニットア
−ムに対応して電源側のフイルタコンデンサを分割し、
それぞれのユニットア−ムの蓄電エネルギ−を、それぞ
れの回生用DC−DCコンバ−タを用いて、それぞれ分
割したフイルタコンデンサに回収する。
共に多数個直列接続した半導体デバイスに電流アンバラ
ンスを生じさせない低損失スナバ方式を提供する。 【構成】 電力用半導体デバイスを多数個直列接続した
ア−ムにより構成した電力変換器において、半導体デバ
イスの個々に第一のスナバ回路を並列接続した単位直列
体に対して、アノ−ドリアクトル回路を直列にならびに
第二のスナバ回路を並列に接続し、アノ−ドリアクトル
回路の蓄積エネルギ−及び第二のスナバ回路の充電エネ
ルギ−を一旦回生回路用コンデンサに蓄電し、この蓄電
エネルギ−を回生用DC−DCコンバ−タを介して電源
側に回収するユニットア−ムを構成し、このユニットア
−ムに対応して電源側のフイルタコンデンサを分割し、
それぞれのユニットア−ムの蓄電エネルギ−を、それぞ
れの回生用DC−DCコンバ−タを用いて、それぞれ分
割したフイルタコンデンサに回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用半導体デバイス
を多数個直列接続して構成した電力変換器の低損失スナ
バ方式に関する。
を多数個直列接続して構成した電力変換器の低損失スナ
バ方式に関する。
【0002】
【従来の技術】電力用半導体デバイスを用いて電力変換
器を構成し、直流から直流あるいは直流から交流等に電
力変換する装置は、多くの分野で用いられている。この
電力変換器に用いられている半導体デバイスを保護する
ために、一般的に、スナバ回路(デバイスと並列に接続
され、デバイスに印加される電圧の上昇率及び過電圧を
抑制する)とアノ−ドリアクトル回路(デバイスに直列
に接続され、デバイスにながれる電流の上昇率及び過電
流を抑制する)とが設けられる。半導体デバイスとし
て、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOを用いた場合の
スナバ回路とアノ−ドリアクトル回路の従来例を図15
に示す。スナバ回路SUは、ダイオ−ドDSU、コンデン
サCSU、抵抗RSUで構成される。このスナバ回路SUに
おいては、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOをタ−ン
オフすると、ダイオ−ドDSUとコンデンサCSUを介して
充電電流が流れ、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOに
は電圧上昇率と過電圧が抑制された状態で電源電圧が印
加される。一方、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOが
タ−ンオンすると、コンデンサCSUの充電エネルギ−は
抵抗RSUを介して放電し、抵抗損失を生ずる。この抵抗
損失は、コンデンサCSUの充電電圧及び容量並びにスイ
ッチング回数が多いほど増大する。特にゲ−トタ−ンオ
フサイリスタGTOの場合、コンデンサCSUの容量は、
前記電圧上昇率抑制の点からあまり小さくできないの
で、抵抗損失が大きくなる傾向にある。また、アノ−ド
リアクトル回路ALは、アノ−ドリアクトルLA、ダイ
オ−ドDLA、抵抗RLAから構成される。このアノ−ドリ
アクトル回路ALにおいては、ゲ−トタ−ンオフサイリ
スタGTOをタ−ンオンするとアノ−ドリアクトルLA
を介して電流が流れ、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGT
Oには電流上昇率と過電流が抑制された状態で負荷電流
が流れる。そして、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTO
がタ−ンオフすると、アノ−ドリアクトルLAの蓄積エ
ネルギ−は抵抗RL Aを介して放出し、抵抗損失を生ず
る。この抵抗損失は、アノ−ドリアクトルLAの負荷電
流及び容量並びにスイッチング回数が多いほど増大す
る。特にゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOの場合、ア
ノ−ドリアクトルLAの容量は前記電流上昇率抑制の点
からあまり小さくできないので、抵抗損失が大きくなる
傾向にある。
器を構成し、直流から直流あるいは直流から交流等に電
力変換する装置は、多くの分野で用いられている。この
電力変換器に用いられている半導体デバイスを保護する
ために、一般的に、スナバ回路(デバイスと並列に接続
され、デバイスに印加される電圧の上昇率及び過電圧を
抑制する)とアノ−ドリアクトル回路(デバイスに直列
に接続され、デバイスにながれる電流の上昇率及び過電
流を抑制する)とが設けられる。半導体デバイスとし
て、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOを用いた場合の
スナバ回路とアノ−ドリアクトル回路の従来例を図15
に示す。スナバ回路SUは、ダイオ−ドDSU、コンデン
サCSU、抵抗RSUで構成される。このスナバ回路SUに
おいては、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOをタ−ン
オフすると、ダイオ−ドDSUとコンデンサCSUを介して
充電電流が流れ、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOに
は電圧上昇率と過電圧が抑制された状態で電源電圧が印
加される。一方、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOが
タ−ンオンすると、コンデンサCSUの充電エネルギ−は
抵抗RSUを介して放電し、抵抗損失を生ずる。この抵抗
損失は、コンデンサCSUの充電電圧及び容量並びにスイ
ッチング回数が多いほど増大する。特にゲ−トタ−ンオ
フサイリスタGTOの場合、コンデンサCSUの容量は、
前記電圧上昇率抑制の点からあまり小さくできないの
で、抵抗損失が大きくなる傾向にある。また、アノ−ド
リアクトル回路ALは、アノ−ドリアクトルLA、ダイ
オ−ドDLA、抵抗RLAから構成される。このアノ−ドリ
アクトル回路ALにおいては、ゲ−トタ−ンオフサイリ
スタGTOをタ−ンオンするとアノ−ドリアクトルLA
を介して電流が流れ、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGT
Oには電流上昇率と過電流が抑制された状態で負荷電流
が流れる。そして、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTO
がタ−ンオフすると、アノ−ドリアクトルLAの蓄積エ
ネルギ−は抵抗RL Aを介して放出し、抵抗損失を生ず
る。この抵抗損失は、アノ−ドリアクトルLAの負荷電
流及び容量並びにスイッチング回数が多いほど増大す
る。特にゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOの場合、ア
ノ−ドリアクトルLAの容量は前記電流上昇率抑制の点
からあまり小さくできないので、抵抗損失が大きくなる
傾向にある。
【0003】以上に述べたスナバ回路及びアノ−ドリア
クトル回路の抵抗損失のため、ゲ−トタ−ンオフサイリ
スタGTOを用いた大容量電力変換器は、どうしても変
換効率が悪くなる。このため、これらスナバ回路及びア
ノ−ドリアクトル回路の抵抗損失をなくしたいわゆる低
損失スナバ方式がいろいろ提案されており、例えば、
(1)特開昭63−154070号公報「電力変換装
置」、(2)特開平1−208911号公報「スナバ回
路」に述べられている。特に(2)の「スナバ回路」に
は、図16に示すように、電力変換器を大容量化するた
め、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOを多数個直列接
続したア−ムで構成した装置における低損失スナバ方式
が述べられている。即ち、図16において、上ア−ムの
ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTO1〜GTO3に並列接
続された各スナバコンデンサCSU1〜CSU3の充電エネル
ギ−をGTO1〜GTO3のタ−ンオン時に、また、アノ
−ドリアクトルLA1の蓄積エネルギ−をGTO1〜GT
O3のタ−ンオフ時にそれぞれ回生回路Reg1に回収す
るもので、上記した抵抗損失がない特徴がある。下ア−
ムのゲ−トタ−ンオフサイリスタGTO4〜GTO6、ス
ナバコンデンサCSU4〜CSU6、アノ−ドリアクトル
LA1、回生回路Reg1についても同様である。
クトル回路の抵抗損失のため、ゲ−トタ−ンオフサイリ
スタGTOを用いた大容量電力変換器は、どうしても変
換効率が悪くなる。このため、これらスナバ回路及びア
ノ−ドリアクトル回路の抵抗損失をなくしたいわゆる低
損失スナバ方式がいろいろ提案されており、例えば、
(1)特開昭63−154070号公報「電力変換装
置」、(2)特開平1−208911号公報「スナバ回
路」に述べられている。特に(2)の「スナバ回路」に
は、図16に示すように、電力変換器を大容量化するた
め、ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOを多数個直列接
続したア−ムで構成した装置における低損失スナバ方式
が述べられている。即ち、図16において、上ア−ムの
ゲ−トタ−ンオフサイリスタGTO1〜GTO3に並列接
続された各スナバコンデンサCSU1〜CSU3の充電エネル
ギ−をGTO1〜GTO3のタ−ンオン時に、また、アノ
−ドリアクトルLA1の蓄積エネルギ−をGTO1〜GT
O3のタ−ンオフ時にそれぞれ回生回路Reg1に回収す
るもので、上記した抵抗損失がない特徴がある。下ア−
ムのゲ−トタ−ンオフサイリスタGTO4〜GTO6、ス
ナバコンデンサCSU4〜CSU6、アノ−ドリアクトル
LA1、回生回路Reg1についても同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図16の回路
方式では、タ−ンオン時に各GTO1〜GTO3に流れる
電流にアンバランスが生じ、例えば、GTO1に各スナ
バコンデンサCSU1〜CSU3の放電電流が加算されて流れ
るのに対し、GTO3にはスナバコンデンサCSU3の放電
電流しか流れない。このため、さらに直列接続数が増え
た場合には、上記電流アンバランスが益々大きくなって
各GTOの損失に極端なアンバランスが生じ、素子破損
等につながる怖れがある。下ア−ムについても同様であ
る。本発明の目的は、上述の事情に鑑み、半導体デバイ
スを多数個直列接続してなる電力変換器において、抵抗
損失を低減するとともに半導体デバイスに電流アンバラ
ンスを生じさせない低損失スナバ方式を提供することに
ある。
方式では、タ−ンオン時に各GTO1〜GTO3に流れる
電流にアンバランスが生じ、例えば、GTO1に各スナ
バコンデンサCSU1〜CSU3の放電電流が加算されて流れ
るのに対し、GTO3にはスナバコンデンサCSU3の放電
電流しか流れない。このため、さらに直列接続数が増え
た場合には、上記電流アンバランスが益々大きくなって
各GTOの損失に極端なアンバランスが生じ、素子破損
等につながる怖れがある。下ア−ムについても同様であ
る。本発明の目的は、上述の事情に鑑み、半導体デバイ
スを多数個直列接続してなる電力変換器において、抵抗
損失を低減するとともに半導体デバイスに電流アンバラ
ンスを生じさせない低損失スナバ方式を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、電力用半導
体デバイスを多数個直列接続したア−ムにより構成した
電力変換器において、半導体デバイスの個々に第一のス
ナバ回路を並列接続した単位直列体に対して、アノ−ド
リアクトル回路を直列にならびに第二のスナバ回路を並
列に接続し、アノ−ドリアクトル回路の蓄積エネルギ−
及び第二のスナバ回路の充電エネルギ−を一旦回生回路
用コンデンサに蓄電し、回生回路用コンデンサの蓄電エ
ネルギ−を回生用DC−DCコンバ−タを介して電源側
に回収するユニットア−ムを構成する。または、前記半
導体デバイスの個々にコンデンサとダイオ−ドの直列接
続からなるスナバ回路を並列接続した単位直列体に対し
て、アノ−ドリアクトル回路を直列接続し、前記コンデ
ンサ及びダイオ−ドの接続点を回生用ダイオ−ドを介し
て回生回路用コンデンサに接続し、この回生回路用コン
デンサにスナバ回路の充電エネルギ−及びアノ−ドリア
クトル回路の蓄積エネルギ−を一旦蓄電し、この回生回
路用コンデンサの蓄電エネルギ−を回生用DC−DCコ
ンバ−タを介して電源側に回収するユニットア−ムを構
成する。上記いずれの場合も、ユニットア−ムに対応し
て電源側のフイルタコンデンサを分割し、それぞれのユ
ニットア−ムの蓄電エネルギ−を、それぞれの回生用D
C−DCコンバ−タを用いて、それぞれ分割したフイル
タコンデンサに回収する。
体デバイスを多数個直列接続したア−ムにより構成した
電力変換器において、半導体デバイスの個々に第一のス
ナバ回路を並列接続した単位直列体に対して、アノ−ド
リアクトル回路を直列にならびに第二のスナバ回路を並
列に接続し、アノ−ドリアクトル回路の蓄積エネルギ−
及び第二のスナバ回路の充電エネルギ−を一旦回生回路
用コンデンサに蓄電し、回生回路用コンデンサの蓄電エ
ネルギ−を回生用DC−DCコンバ−タを介して電源側
に回収するユニットア−ムを構成する。または、前記半
導体デバイスの個々にコンデンサとダイオ−ドの直列接
続からなるスナバ回路を並列接続した単位直列体に対し
て、アノ−ドリアクトル回路を直列接続し、前記コンデ
ンサ及びダイオ−ドの接続点を回生用ダイオ−ドを介し
て回生回路用コンデンサに接続し、この回生回路用コン
デンサにスナバ回路の充電エネルギ−及びアノ−ドリア
クトル回路の蓄積エネルギ−を一旦蓄電し、この回生回
路用コンデンサの蓄電エネルギ−を回生用DC−DCコ
ンバ−タを介して電源側に回収するユニットア−ムを構
成する。上記いずれの場合も、ユニットア−ムに対応し
て電源側のフイルタコンデンサを分割し、それぞれのユ
ニットア−ムの蓄電エネルギ−を、それぞれの回生用D
C−DCコンバ−タを用いて、それぞれ分割したフイル
タコンデンサに回収する。
【0006】
【作用】このように構成したユニットア−ムは、単位直
列体がタ−ンオンしたとき、第二のスナバ回路の充電エ
ネルギ−を、また、単位直列体がタ−ンオフしたとき、
アノ−ドリアクトル回路の蓄積エネルギ−を回生回路用
コンデンサに蓄電し、蓄電エネルギ−を回生回路を介し
て電源に回収するので、第一のスナバ回路及びアノ−ド
リアクトル回路の抵抗損失を大幅に低減でき、かつ、複
数個直列接続した半導体デバイスに電流アンバランスを
生じさせことがなく、素子破壊を防止することができ
る。また、ユニットア−ムに対応して電源側のフイルタ
コンデンサを分割し、この分割したフイルタコンデンサ
に対してそれぞれの回生用DC−DCコンバ−タを用い
るので、電源電圧が高いとき、回生用DC−DCコンバ
−タを小型化でき、特に有効である。
列体がタ−ンオンしたとき、第二のスナバ回路の充電エ
ネルギ−を、また、単位直列体がタ−ンオフしたとき、
アノ−ドリアクトル回路の蓄積エネルギ−を回生回路用
コンデンサに蓄電し、蓄電エネルギ−を回生回路を介し
て電源に回収するので、第一のスナバ回路及びアノ−ド
リアクトル回路の抵抗損失を大幅に低減でき、かつ、複
数個直列接続した半導体デバイスに電流アンバランスを
生じさせことがなく、素子破壊を防止することができ
る。また、ユニットア−ムに対応して電源側のフイルタ
コンデンサを分割し、この分割したフイルタコンデンサ
に対してそれぞれの回生用DC−DCコンバ−タを用い
るので、電源電圧が高いとき、回生用DC−DCコンバ
−タを小型化でき、特に有効である。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す主回路構成
図であり、3相(U相、V相、W相)インバ−タに応用
する場合の上下2ア−ム分(但し、GTOに並列接続さ
れる帰還ダイオ−ドは省略する。)を示す。以下、U相
分について説明する。図1において、P,Nは直流電源
の正側,負側端子、LFはフイルタリアクトル、CFP,
CFNは分割されたフイルタコンデンサ、LA1,LA2はそ
れぞれ上,下ア−ムに設けられたアノ−ドリアクトル、
GTO1〜GTO8は直列接続されたゲ−トタ−ンオフサ
イリスタであり、GTO1〜GTO4が上ア−ムを構成す
る単位直列体、GTO5〜GTO8が下ア−ムを構成する
単位直列体、SU1〜SU8はそれぞれGTO1〜GTO8に
並列接続される第一のスナバ回路であり、図1(イ)ま
たは(ロ)に示す回路構成となる。ここで、CSUはスナ
バコンデンサ、RSUはスナバ抵抗、DSUはスナバダイオ
−ドを示す。また、CS1,DS1及びCS2,DS2はそれぞ
れGTO1〜GTO4の単位直列体及びGTO5〜GTO8
の単位直列体に並列接続される第二のスナバ回路を構成
するコンデンサとダイオ−ドである。また、DP1,CP1
及びDP2,CP2はアノ−ドリアクトルLA1,LA2の蓄積
エネルギ−と第二のスナバコンデンサCS1,CS2の充電
エネルギ−を一旦蓄電しておく回生回路用のダイオ−ド
とコンデンサである。更に、CON1,CON2はCP1,
CP2の蓄電エネルギ−を電源に回収するための回生用コ
ンバ−タである。この回生用コンバ−タは、例えば、図
1(ハ)または(ニ)に示す回路構成となる。(ハ)は
フライバック式、(ニ)はプッシュプル式と云われる周
知のDC−DCコンバ−タであり、その動作の詳細につ
いては省略する。
図であり、3相(U相、V相、W相)インバ−タに応用
する場合の上下2ア−ム分(但し、GTOに並列接続さ
れる帰還ダイオ−ドは省略する。)を示す。以下、U相
分について説明する。図1において、P,Nは直流電源
の正側,負側端子、LFはフイルタリアクトル、CFP,
CFNは分割されたフイルタコンデンサ、LA1,LA2はそ
れぞれ上,下ア−ムに設けられたアノ−ドリアクトル、
GTO1〜GTO8は直列接続されたゲ−トタ−ンオフサ
イリスタであり、GTO1〜GTO4が上ア−ムを構成す
る単位直列体、GTO5〜GTO8が下ア−ムを構成する
単位直列体、SU1〜SU8はそれぞれGTO1〜GTO8に
並列接続される第一のスナバ回路であり、図1(イ)ま
たは(ロ)に示す回路構成となる。ここで、CSUはスナ
バコンデンサ、RSUはスナバ抵抗、DSUはスナバダイオ
−ドを示す。また、CS1,DS1及びCS2,DS2はそれぞ
れGTO1〜GTO4の単位直列体及びGTO5〜GTO8
の単位直列体に並列接続される第二のスナバ回路を構成
するコンデンサとダイオ−ドである。また、DP1,CP1
及びDP2,CP2はアノ−ドリアクトルLA1,LA2の蓄積
エネルギ−と第二のスナバコンデンサCS1,CS2の充電
エネルギ−を一旦蓄電しておく回生回路用のダイオ−ド
とコンデンサである。更に、CON1,CON2はCP1,
CP2の蓄電エネルギ−を電源に回収するための回生用コ
ンバ−タである。この回生用コンバ−タは、例えば、図
1(ハ)または(ニ)に示す回路構成となる。(ハ)は
フライバック式、(ニ)はプッシュプル式と云われる周
知のDC−DCコンバ−タであり、その動作の詳細につ
いては省略する。
【0008】ここで、図1の本発明実施例による低損失
スナバ方式の動作について、上ア−ムを用いて説明す
る。先ず、上ア−ムGTO1〜GTO4の単位直列体がオ
フの状態では、GTO1〜GTO4に並列接続された第一
のスナバコンデンサCSU1〜CSU4にそれぞれ電源電圧の
ほぼ1/4の電圧が、また、GTO1〜GTO4の単位直
列体に並列接続される第二のスナバコンデンサCS1に電
源電圧が充電されている。GTO1〜GTO4の単位直列
体がタ−ンオンすると、第一のスナバコンデンサCSU1
〜CSU4に充電されている電圧はそれぞれのスナバ抵抗
RSU1〜RSU4を介して放電する。一方、第二のスナバコ
ンデンサCS1に充電されている電圧は、CS1−DP1−C
P1−LA1−GTO1〜GTO4−CS1の閉回路で放電され
る。その結果、GTO1〜GTO4に流れる電流にはアン
バランスがなく、また、CS1の充電エネルギ−は、一旦
アノ−ドリアクトルLA1に蓄積され、その後にLA1−D
S1−DP1−CP1−LA1の閉回路で放電することにより、
CS1の充電エネルギ−のほとんどを回生回路用コンデン
サCP1に蓄電する。ここで、抵抗損失として消費される
第一のスナバコンデンサCSU1〜CSU4の充電エネルギ−
は、回生回路用コンデンサCP1に蓄電される第二のスナ
バコンデンサCS1の充電エネルギ−よりも、小さければ
小さいほど良い。即ち、第一のスナバコンデンサCSU1
〜CSU4の容量が第二のスナバコンデンサCS1の容量よ
りも十分に小さいことが必要である。タ−ンオフ動作に
おけるGTO1〜GTO4の電圧分担を所要値に抑制する
には、一般的に、図2(イ)(ロ)に示す定常分担電圧
及び図2(ハ)(ニ)に示すスパイク電圧共に、第二の
スナバコンデンサCS1の容量が大きければ大きい程良
い。因に、図2(イ)(ロ)の横軸は時間、縦軸はGT
Oの電圧を表し、各GTO1〜GTO4の定常分担電圧
は、第二のスナバコンデンサCS1の容量が小さいとき、
図2(イ)のようになる。一方、第二のスナバコンデン
サCS1の容量が大きいとき、図2(ロ)のようになる。
なお、V1は各GTO1〜GTO4電圧を合計した電圧を
示す。図2(イ)(ロ)から明らかなように、第二のス
ナバコンデンサCS1が大きい方がタ−ンオフ動作におけ
るGTO1〜GTO4の電圧分担を抑制する。また、図2
(ハ)(ニ)には、タ−ンオフ動作におけるGTOの電
流を併せて表し、GTO電流の減少時に発生するスパイ
ク電圧に対して各GTO1〜GTO4が分担するGTO電
圧を縦軸に示す。同様に、図2(ハ)(ニ)から明らか
なように、第二のスナバコンデンサCS1が大きい方がタ
−ンオフ動作におけるGTO1〜GTO4の電圧分担を抑
制する。実用的な値として、4.5kV,3kAGTO
を用いた場合には、第一のスナバコンデンサCSU1〜C
SU4=0.1〜0.2μF、第二のスナバコンデンサC
S1=10〜15μFであり、CSU1〜CSU4によるスナバ
抵抗損失は、従来スナバ(図1(イ)においてCSU=6
μF,RSU=2.5Ω)の抵抗損失の約1/30であ
り、十分に小さい。
スナバ方式の動作について、上ア−ムを用いて説明す
る。先ず、上ア−ムGTO1〜GTO4の単位直列体がオ
フの状態では、GTO1〜GTO4に並列接続された第一
のスナバコンデンサCSU1〜CSU4にそれぞれ電源電圧の
ほぼ1/4の電圧が、また、GTO1〜GTO4の単位直
列体に並列接続される第二のスナバコンデンサCS1に電
源電圧が充電されている。GTO1〜GTO4の単位直列
体がタ−ンオンすると、第一のスナバコンデンサCSU1
〜CSU4に充電されている電圧はそれぞれのスナバ抵抗
RSU1〜RSU4を介して放電する。一方、第二のスナバコ
ンデンサCS1に充電されている電圧は、CS1−DP1−C
P1−LA1−GTO1〜GTO4−CS1の閉回路で放電され
る。その結果、GTO1〜GTO4に流れる電流にはアン
バランスがなく、また、CS1の充電エネルギ−は、一旦
アノ−ドリアクトルLA1に蓄積され、その後にLA1−D
S1−DP1−CP1−LA1の閉回路で放電することにより、
CS1の充電エネルギ−のほとんどを回生回路用コンデン
サCP1に蓄電する。ここで、抵抗損失として消費される
第一のスナバコンデンサCSU1〜CSU4の充電エネルギ−
は、回生回路用コンデンサCP1に蓄電される第二のスナ
バコンデンサCS1の充電エネルギ−よりも、小さければ
小さいほど良い。即ち、第一のスナバコンデンサCSU1
〜CSU4の容量が第二のスナバコンデンサCS1の容量よ
りも十分に小さいことが必要である。タ−ンオフ動作に
おけるGTO1〜GTO4の電圧分担を所要値に抑制する
には、一般的に、図2(イ)(ロ)に示す定常分担電圧
及び図2(ハ)(ニ)に示すスパイク電圧共に、第二の
スナバコンデンサCS1の容量が大きければ大きい程良
い。因に、図2(イ)(ロ)の横軸は時間、縦軸はGT
Oの電圧を表し、各GTO1〜GTO4の定常分担電圧
は、第二のスナバコンデンサCS1の容量が小さいとき、
図2(イ)のようになる。一方、第二のスナバコンデン
サCS1の容量が大きいとき、図2(ロ)のようになる。
なお、V1は各GTO1〜GTO4電圧を合計した電圧を
示す。図2(イ)(ロ)から明らかなように、第二のス
ナバコンデンサCS1が大きい方がタ−ンオフ動作におけ
るGTO1〜GTO4の電圧分担を抑制する。また、図2
(ハ)(ニ)には、タ−ンオフ動作におけるGTOの電
流を併せて表し、GTO電流の減少時に発生するスパイ
ク電圧に対して各GTO1〜GTO4が分担するGTO電
圧を縦軸に示す。同様に、図2(ハ)(ニ)から明らか
なように、第二のスナバコンデンサCS1が大きい方がタ
−ンオフ動作におけるGTO1〜GTO4の電圧分担を抑
制する。実用的な値として、4.5kV,3kAGTO
を用いた場合には、第一のスナバコンデンサCSU1〜C
SU4=0.1〜0.2μF、第二のスナバコンデンサC
S1=10〜15μFであり、CSU1〜CSU4によるスナバ
抵抗損失は、従来スナバ(図1(イ)においてCSU=6
μF,RSU=2.5Ω)の抵抗損失の約1/30であ
り、十分に小さい。
【0009】次に、上ア−ムGTO1〜GTO4の単位直
列体がオンの状態では、電源からアノ−ドリアクトルL
A1,GTO1〜GTO4を介して図示しない負荷回路LO
ADに負荷電流が流れている。GTO1〜GTO4の単位
直列体がタ−ンオフすると、前記負荷電流によるアノ−
ドリアクトルLA1の蓄積エネルギ−は、LA1−DS1−D
P1−CP1−LA1の閉回路で放電し、回生回路用コンデン
サCP1に蓄電される。以上に述べた上ア−ムGTO1〜
GTO4の単位直列体のタ−ンオン,タ−ンオフ動作で
蓄電された回生回路用コンデンサCP1のエネルギ−は、
回生用コンバ−タCON1の作用により電源側の分割し
たフイルタコンデンサCFPに回生され、回生回路用コン
デンサCP1の電圧をほぼ一定の値に維持する。以後、G
TO1〜GTO4のタ−ンオン,タ−ンオフ動作に応じて
これらの動作が繰り返され、第二のスナバ回路の充電エ
ネルギ−及びアノ−ドリアクトル回路の蓄積エネルギ−
が電源に回収される。
列体がオンの状態では、電源からアノ−ドリアクトルL
A1,GTO1〜GTO4を介して図示しない負荷回路LO
ADに負荷電流が流れている。GTO1〜GTO4の単位
直列体がタ−ンオフすると、前記負荷電流によるアノ−
ドリアクトルLA1の蓄積エネルギ−は、LA1−DS1−D
P1−CP1−LA1の閉回路で放電し、回生回路用コンデン
サCP1に蓄電される。以上に述べた上ア−ムGTO1〜
GTO4の単位直列体のタ−ンオン,タ−ンオフ動作で
蓄電された回生回路用コンデンサCP1のエネルギ−は、
回生用コンバ−タCON1の作用により電源側の分割し
たフイルタコンデンサCFPに回生され、回生回路用コン
デンサCP1の電圧をほぼ一定の値に維持する。以後、G
TO1〜GTO4のタ−ンオン,タ−ンオフ動作に応じて
これらの動作が繰り返され、第二のスナバ回路の充電エ
ネルギ−及びアノ−ドリアクトル回路の蓄積エネルギ−
が電源に回収される。
【0010】以上、図1の本発明実施例によれば、複数
個直列接続したGTO個々に第一のスナバ回路SUを並
列接続して単位直列体とし、この単位直列体に直列にア
ノ−ドリアクトル回路LA1、また、この単位直列体に並
列に第二のスナバ回路CS1を接続すると共に、アノ−ド
リアクトル回路LA1の蓄積エネルギ−と第二のスナバ回
路CS1の充電エネルギ−を回生回路DP1,CP1,CON
1を介して電源に回収することにより、第一のスナバ回
路SU及びアノ−ドリアクトル回路LA1の抵抗損失を大
幅に低減でき、かつ、複数個直列接続したGTO素子に
電流アンバランスを生じさせことがなく、素子破壊を防
止することができる。なお、図1の本実施例では、単位
直列体の素子直列数を4個としたが、これに限定される
ことなく、2個,3個,5個等と任意に選んでも良いこ
とは勿論である。
個直列接続したGTO個々に第一のスナバ回路SUを並
列接続して単位直列体とし、この単位直列体に直列にア
ノ−ドリアクトル回路LA1、また、この単位直列体に並
列に第二のスナバ回路CS1を接続すると共に、アノ−ド
リアクトル回路LA1の蓄積エネルギ−と第二のスナバ回
路CS1の充電エネルギ−を回生回路DP1,CP1,CON
1を介して電源に回収することにより、第一のスナバ回
路SU及びアノ−ドリアクトル回路LA1の抵抗損失を大
幅に低減でき、かつ、複数個直列接続したGTO素子に
電流アンバランスを生じさせことがなく、素子破壊を防
止することができる。なお、図1の本実施例では、単位
直列体の素子直列数を4個としたが、これに限定される
ことなく、2個,3個,5個等と任意に選んでも良いこ
とは勿論である。
【0011】図3は、本発明のア−ム構成図である。図
1の本発明実施例をより効果的にするためには、前記し
たように第一のスナバコンデンサCSU1〜CSU4の容量を
できるだけ小さくする必要がある。実際の装置における
実装状態を考えると、図3に示すように、第一と第二の
スナバ回路にそれぞれ配線インダクタンスLSU1〜LSU2
とLS1が存在し、このため前記したスパイク電圧抑制の
点から第一のスナバコンデンサCSU1〜CSU4の容量をあ
まり小さくできない事態が生じる。この事態を解消即ち
前記スパイク電圧を抑制するためには、図4に示すスパ
イク電圧特性図から知られるように、第二のスナバ回路
の配線インダクタンスLS1をできるだけ小さくすれば良
い。
1の本発明実施例をより効果的にするためには、前記し
たように第一のスナバコンデンサCSU1〜CSU4の容量を
できるだけ小さくする必要がある。実際の装置における
実装状態を考えると、図3に示すように、第一と第二の
スナバ回路にそれぞれ配線インダクタンスLSU1〜LSU2
とLS1が存在し、このため前記したスパイク電圧抑制の
点から第一のスナバコンデンサCSU1〜CSU4の容量をあ
まり小さくできない事態が生じる。この事態を解消即ち
前記スパイク電圧を抑制するためには、図4に示すスパ
イク電圧特性図から知られるように、第二のスナバ回路
の配線インダクタンスLS1をできるだけ小さくすれば良
い。
【0012】図5は、本発明の他の実施例を示すア−ム
構成図である。図5の実施例は第二のスナバ回路の配線
インダクタンスLS1を小さくするために、図5(イ)に
おいては第二のスナバコンデンサCS1を二分割して並列
接続、また、図5(ロ)においては第二のスナバコンデ
ンサCS1と第二のスナバダイオ−ドDS1を共に二分割し
て並列接続する。この本発明実施例は更に三分割、四分
割とその分割数を多くするほど効果が顕著になる。な
お、このほかに、前記スパイク電圧を抑制する方法とし
て、最も速くタ−ンオフする素子に並列接続されるスナ
バコンデンサ容量のみを大きくすることや、最も速くタ
−ンオフする素子はフォ−ルタイムの大きい素子にする
等がある。この実施例に依れば、第一のスナバ回路に生
じる抵抗損失を更に小さくできる。また、特に図示はし
ないが、前記スパイク電圧を抑制する方法として、最も
スパイク電圧耐量のある素子が最も速くタ−ンオフする
ように、例えば、タ−ンオフ信号を調整しても良い。
構成図である。図5の実施例は第二のスナバ回路の配線
インダクタンスLS1を小さくするために、図5(イ)に
おいては第二のスナバコンデンサCS1を二分割して並列
接続、また、図5(ロ)においては第二のスナバコンデ
ンサCS1と第二のスナバダイオ−ドDS1を共に二分割し
て並列接続する。この本発明実施例は更に三分割、四分
割とその分割数を多くするほど効果が顕著になる。な
お、このほかに、前記スパイク電圧を抑制する方法とし
て、最も速くタ−ンオフする素子に並列接続されるスナ
バコンデンサ容量のみを大きくすることや、最も速くタ
−ンオフする素子はフォ−ルタイムの大きい素子にする
等がある。この実施例に依れば、第一のスナバ回路に生
じる抵抗損失を更に小さくできる。また、特に図示はし
ないが、前記スパイク電圧を抑制する方法として、最も
スパイク電圧耐量のある素子が最も速くタ−ンオフする
ように、例えば、タ−ンオフ信号を調整しても良い。
【0013】図6は、本発明の他の実施例を示す主回路
構成図である。図6の実施例では、回生回路用コンデン
サCP1の蓄電エネルギ−を電源側に回生するコンバ−タ
CON1,CON2の出力電圧を低くするために、前記フ
イルタコンデンサCFP,CFNを更に分割してCFP1,C
FP2及びCFN1,CFN2とし、回生コンバ−タCON1,C
ON2をそれぞれCFP2,CFN2に並列接続する。この実
施例に依れば、回生コンバ−タCON1,CON2の出力
電圧を低くすることができ、汎用のDC−DCコンバ−
タを利用できる。なお、分割したフイルタコンデンサC
FP1,CFN1をひとまとめにしてもよいことは勿論であ
る。
構成図である。図6の実施例では、回生回路用コンデン
サCP1の蓄電エネルギ−を電源側に回生するコンバ−タ
CON1,CON2の出力電圧を低くするために、前記フ
イルタコンデンサCFP,CFNを更に分割してCFP1,C
FP2及びCFN1,CFN2とし、回生コンバ−タCON1,C
ON2をそれぞれCFP2,CFN2に並列接続する。この実
施例に依れば、回生コンバ−タCON1,CON2の出力
電圧を低くすることができ、汎用のDC−DCコンバ−
タを利用できる。なお、分割したフイルタコンデンサC
FP1,CFN1をひとまとめにしてもよいことは勿論であ
る。
【0014】図7は、更に本発明の他の実施例を示す主
回路構成図である。図7の実施例では、アノ−ドリアク
トルLA1,LA2を、電源のP,N側端子ではなく、負荷
側端子LOADの方に接続し、このLA1,LA2の蓄積エ
ネルギ−を一組の回生回路(ダイオ−ドDP,コンデン
サCPで構成)におけるコンデンサCPに蓄電して、これ
も一組の回生コンバ−タCONの作用により分割したフ
イルタコンデンサCFOに回生するようにしたものであ
る。この実施例に依れば、エネルギ−回収に必要な要素
(回生回路用コンデンサCP,ダイオ−ドDP及び回生コ
ンバ−タCON)がそれぞれ一組でよく、装置を安価に
できる。
回路構成図である。図7の実施例では、アノ−ドリアク
トルLA1,LA2を、電源のP,N側端子ではなく、負荷
側端子LOADの方に接続し、このLA1,LA2の蓄積エ
ネルギ−を一組の回生回路(ダイオ−ドDP,コンデン
サCPで構成)におけるコンデンサCPに蓄電して、これ
も一組の回生コンバ−タCONの作用により分割したフ
イルタコンデンサCFOに回生するようにしたものであ
る。この実施例に依れば、エネルギ−回収に必要な要素
(回生回路用コンデンサCP,ダイオ−ドDP及び回生コ
ンバ−タCON)がそれぞれ一組でよく、装置を安価に
できる。
【0015】図8は、更に本発明の他の実施例を示すア
−ム構成図である。図8の実施例は、ア−ムの直列接続
素子数が8個の場合に対応するものであり、図1の実施
例におけるエネルギ−回収回路を含めた4個直列接続の
単位直列体を二組設けてある。この実施例に依れば、素
子を多数個直列接続するア−ム構成を標準化することが
でき、また、更に多数個直列接続数が増えた場合の対応
が容易になる。なお、本実施例の電源側フイルタコンデ
ンサの分割は、図1に対応した場合を示したが、図6に
対応して分割してもよいことは勿論である。本実施例で
は、8個直列接続ア−ムに対応して4個直列接続の単位
直列体を二組設けたが、これに限定されること無く、6
個直列接続ア−ムに対しては3個直列接続の単位直列体
を二組設ける等しても良いことは勿論である。
−ム構成図である。図8の実施例は、ア−ムの直列接続
素子数が8個の場合に対応するものであり、図1の実施
例におけるエネルギ−回収回路を含めた4個直列接続の
単位直列体を二組設けてある。この実施例に依れば、素
子を多数個直列接続するア−ム構成を標準化することが
でき、また、更に多数個直列接続数が増えた場合の対応
が容易になる。なお、本実施例の電源側フイルタコンデ
ンサの分割は、図1に対応した場合を示したが、図6に
対応して分割してもよいことは勿論である。本実施例で
は、8個直列接続ア−ムに対応して4個直列接続の単位
直列体を二組設けたが、これに限定されること無く、6
個直列接続ア−ムに対しては3個直列接続の単位直列体
を二組設ける等しても良いことは勿論である。
【0016】図9,図10は、図8の本発明実施例にお
ける電圧分担動作説明図を示す。GTOの直列接続数が
多くなってくると、GTOのタ−ンオフタイムのバラツ
キを揃えてその分担電圧を均一にすることが難しくな
る。例えば、4.5kV,3kAクラスのGTOでは、
そのタ−ンオフタイムのバラツキが20〜30μs程度
の範囲にあり、電圧分担から要求される約1〜2μsの
バラツキに揃えられるのは、その直列接続数が2〜4個
の場合である。したがって、本発明実施例の図9,図1
0の如く、8個直列接続の場合には、例えば、タ−ンオ
フタイムが25±1μsの単位直列体と28±1μsの
単位直列体との組合せにする必要が生ずることがある。
このため、図9(イ),図10(イ)に示すごとく各単
位直列体に印加される電圧が不均一になる。この各単位
直列体に印加される電圧を均一にするために、本発明実
施例の図9では、図9(ロ)に示すごとく、早くタ−ン
オフする単位直列体の第二のスナバコンデンサC
S11を、遅くタ−ンオフする単位直列体の第二のスナバ
コンデンサCS12よりも大きくしてある。また、本発明
実施例の図10では、図10(ロ)に示すごとく、ア−
ムを構成する各GTO11〜GTO14及びGTO21〜GT
O24にタ−ンオン,タ−ンオフゲ−ト信号を供給する各
ゲ−トドライバ−GD11〜GD14及びGD21〜GD24の
駆動信号を、各単位直列体毎に纏めて供給するように
し、早くタ−ンオフする単位直列体のタ−ンオフ電流
を、遅くタ−ンオフする単位直列体のタ−ンオフ電流よ
りも遅れて供給するようにしてある。これらの実施例に
依れば、多数個直列接続のア−ムを構成する各単位直列
体に印加される電圧分担を均一にできる。
ける電圧分担動作説明図を示す。GTOの直列接続数が
多くなってくると、GTOのタ−ンオフタイムのバラツ
キを揃えてその分担電圧を均一にすることが難しくな
る。例えば、4.5kV,3kAクラスのGTOでは、
そのタ−ンオフタイムのバラツキが20〜30μs程度
の範囲にあり、電圧分担から要求される約1〜2μsの
バラツキに揃えられるのは、その直列接続数が2〜4個
の場合である。したがって、本発明実施例の図9,図1
0の如く、8個直列接続の場合には、例えば、タ−ンオ
フタイムが25±1μsの単位直列体と28±1μsの
単位直列体との組合せにする必要が生ずることがある。
このため、図9(イ),図10(イ)に示すごとく各単
位直列体に印加される電圧が不均一になる。この各単位
直列体に印加される電圧を均一にするために、本発明実
施例の図9では、図9(ロ)に示すごとく、早くタ−ン
オフする単位直列体の第二のスナバコンデンサC
S11を、遅くタ−ンオフする単位直列体の第二のスナバ
コンデンサCS12よりも大きくしてある。また、本発明
実施例の図10では、図10(ロ)に示すごとく、ア−
ムを構成する各GTO11〜GTO14及びGTO21〜GT
O24にタ−ンオン,タ−ンオフゲ−ト信号を供給する各
ゲ−トドライバ−GD11〜GD14及びGD21〜GD24の
駆動信号を、各単位直列体毎に纏めて供給するように
し、早くタ−ンオフする単位直列体のタ−ンオフ電流
を、遅くタ−ンオフする単位直列体のタ−ンオフ電流よ
りも遅れて供給するようにしてある。これらの実施例に
依れば、多数個直列接続のア−ムを構成する各単位直列
体に印加される電圧分担を均一にできる。
【0017】図11〜図12は、本発明の他の実施例を
示すア−ム構成図である。多数個直列接続のア−ムを構
成する各GTOにタ−ンオン,タ−ンオフゲ−ト信号を
供給する各ゲ−トドライバ−GDの電源は、一般的に、
低圧電源から絶縁型DC−DCコンバ−タを用いて供給
している。このため、ア−ムの直列接続数が多くなって
直流電源の電圧が高くなると、ゲ−トドライバ−電源用
DC−DCコンバ−タの絶縁処理が難しくなり、大型で
高価なものになっていた。この問題を解決するため、本
発明実施例の図11では、ゲ−トドライバ−電源を回生
用コンバ−タCON1から得るようにしている。即ち、
図1(ハ),(ニ)に示すごときDC−DCコンバ−タ
において、絶縁された出力巻線を単位直列体における直
列接続数に相当する数だけ設けて、それぞれのゲ−トド
ライバ−GD1〜GD4の電源とするものである。また、
本発明実施例の図12では、回生用コンバ−タCON11
と並列にゲ−トドライバ−電源専用のDC−DCコンバ
−タCON12を設けてある。これらの実施例に依れば、
ゲ−トドライバ−電源用DC−DCコンバ−タの絶縁が
前記単位直列体に印加される電圧耐量でよいので、小型
で安価にでき、しかも、ゲ−トドライバ−電源用のエネ
ルギ−として回生回路用コンデンサCPの蓄電エネルギ
−を利用できる。この回生回路用コンデンサCPの蓄電
エネルギ−は、GTOがオンオフしてから生ずるものな
ので、インバ−タの始動前には、あらがじめ補充電して
おけばよい。なお、以上の実施例における回生用DC−
DCコンバ−タは、図1(ハ),(ニ)に示す変圧器を
用いたタイプのものであり、この変圧器の鉄心などによ
る損失により、DC−DCコンバ−タの変換効率、つま
り、回生効率があまりよくないことが考えられる。
示すア−ム構成図である。多数個直列接続のア−ムを構
成する各GTOにタ−ンオン,タ−ンオフゲ−ト信号を
供給する各ゲ−トドライバ−GDの電源は、一般的に、
低圧電源から絶縁型DC−DCコンバ−タを用いて供給
している。このため、ア−ムの直列接続数が多くなって
直流電源の電圧が高くなると、ゲ−トドライバ−電源用
DC−DCコンバ−タの絶縁処理が難しくなり、大型で
高価なものになっていた。この問題を解決するため、本
発明実施例の図11では、ゲ−トドライバ−電源を回生
用コンバ−タCON1から得るようにしている。即ち、
図1(ハ),(ニ)に示すごときDC−DCコンバ−タ
において、絶縁された出力巻線を単位直列体における直
列接続数に相当する数だけ設けて、それぞれのゲ−トド
ライバ−GD1〜GD4の電源とするものである。また、
本発明実施例の図12では、回生用コンバ−タCON11
と並列にゲ−トドライバ−電源専用のDC−DCコンバ
−タCON12を設けてある。これらの実施例に依れば、
ゲ−トドライバ−電源用DC−DCコンバ−タの絶縁が
前記単位直列体に印加される電圧耐量でよいので、小型
で安価にでき、しかも、ゲ−トドライバ−電源用のエネ
ルギ−として回生回路用コンデンサCPの蓄電エネルギ
−を利用できる。この回生回路用コンデンサCPの蓄電
エネルギ−は、GTOがオンオフしてから生ずるものな
ので、インバ−タの始動前には、あらがじめ補充電して
おけばよい。なお、以上の実施例における回生用DC−
DCコンバ−タは、図1(ハ),(ニ)に示す変圧器を
用いたタイプのものであり、この変圧器の鉄心などによ
る損失により、DC−DCコンバ−タの変換効率、つま
り、回生効率があまりよくないことが考えられる。
【0018】図13は、この点を考慮した本発明の他の
実施例を示し、回生用DC−DCコンバ−タは変圧器を
用いないチョッパタイプのものとしている。即ち、図1
3には、CON1,CON2として示されるように、チョ
ッパ用スイッチGTOCH1,GTOCH2、チョッパ用ダイ
オ−ドDCH1,DCH2、チョッパ用リアクトルLCH1,L
CH2から構成されるチョッパにより、回生回路用コンデ
ンサCP1,CP2の充電エネルギ−を電源側の分割された
フイルタコンデンサCPP1,CPN1に直接回生するもので
ある。本実施例に依れば、例えば、同様な回路構成をも
つ図6の実施例よりも変圧器損失がないので、その分、
回生変換効率を高めることができる。また、前記分割さ
れたフイルタコンデンサの低電圧に回生するので、チョ
ッパ用スイッチGTOCH1,GTOCH2及びチョッパ用ダ
イオ−ドDCH1,DCH2の素子耐圧を低くできる。なお、
前記フイルタコンデンサの分割は、図1、図6に対応し
た分割としてもよいことは勿論である。
実施例を示し、回生用DC−DCコンバ−タは変圧器を
用いないチョッパタイプのものとしている。即ち、図1
3には、CON1,CON2として示されるように、チョ
ッパ用スイッチGTOCH1,GTOCH2、チョッパ用ダイ
オ−ドDCH1,DCH2、チョッパ用リアクトルLCH1,L
CH2から構成されるチョッパにより、回生回路用コンデ
ンサCP1,CP2の充電エネルギ−を電源側の分割された
フイルタコンデンサCPP1,CPN1に直接回生するもので
ある。本実施例に依れば、例えば、同様な回路構成をも
つ図6の実施例よりも変圧器損失がないので、その分、
回生変換効率を高めることができる。また、前記分割さ
れたフイルタコンデンサの低電圧に回生するので、チョ
ッパ用スイッチGTOCH1,GTOCH2及びチョッパ用ダ
イオ−ドDCH1,DCH2の素子耐圧を低くできる。なお、
前記フイルタコンデンサの分割は、図1、図6に対応し
た分割としてもよいことは勿論である。
【0019】さて、以上に述べた図1〜図13の実施例
は、全て直列接続されたGTOのスナバが個別スバナに
一括スナバを併用した方式としたが、個別スバナのみの
方式にも適用できる。この場合、例えば、図8の実施例
に対応して図14の実施例とすることができる。即ち、
個別スバナ(コンデンサCS容量及びダイオ−ドDS容量
は図1〜図13の実施例のそれよりも大)の抵抗RSの
代わりに回生用ダイオ−ドDPを用いて、コンデンサCS
の充電電荷を回生用コンデンサCPに畜電する接続方式
である。この方式では、一番上のGTOの電流容量及び
一番下の回生用ダイオ−ドの電圧容量を多く必要とする
欠点があるが、個別スバナのコンデンサを大きくできる
ので、直列接続の電圧分担が良好に行える特徴がある。
特に、直列接続数が多くなる場合には、図14の実施例
のように、例えば、4個直列接続を単位直列体としてユ
ニットア−ムを構成し、このユニットア−ムを複数組直
列接続することにより対応できるので、一番上のGTO
の電流容量及び一番下の回生用ダイオ−ドの電圧容量が
大きくなるのを抑制することができる。
は、全て直列接続されたGTOのスナバが個別スバナに
一括スナバを併用した方式としたが、個別スバナのみの
方式にも適用できる。この場合、例えば、図8の実施例
に対応して図14の実施例とすることができる。即ち、
個別スバナ(コンデンサCS容量及びダイオ−ドDS容量
は図1〜図13の実施例のそれよりも大)の抵抗RSの
代わりに回生用ダイオ−ドDPを用いて、コンデンサCS
の充電電荷を回生用コンデンサCPに畜電する接続方式
である。この方式では、一番上のGTOの電流容量及び
一番下の回生用ダイオ−ドの電圧容量を多く必要とする
欠点があるが、個別スバナのコンデンサを大きくできる
ので、直列接続の電圧分担が良好に行える特徴がある。
特に、直列接続数が多くなる場合には、図14の実施例
のように、例えば、4個直列接続を単位直列体としてユ
ニットア−ムを構成し、このユニットア−ムを複数組直
列接続することにより対応できるので、一番上のGTO
の電流容量及び一番下の回生用ダイオ−ドの電圧容量が
大きくなるのを抑制することができる。
【0020】なお、以上の本発明実施例では、半導体デ
バイスとしてゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOを用い
て説明したが、これに限定されることなくパワ−トラン
ジスタ等にも適用できることは勿論である。
バイスとしてゲ−トタ−ンオフサイリスタGTOを用い
て説明したが、これに限定されることなくパワ−トラン
ジスタ等にも適用できることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に依れば、第
一のスナバ回路及びアノ−ドリアクトル回路の抵抗損失
を大幅に低減でき、かつ、複数個直列接続した半導体デ
バイスに電流アンバランスを生じさせことがなく、素子
破壊を防止することができる。また、ユニットア−ムに
対応して電源側のフイルタコンデンサを分割し、この分
割したフイルタコンデンサに対してそれぞれの回生用D
C−DCコンバ−タを用いるので、電源電圧が高いと
き、回生用DC−DCコンバ−タを小型化でき、特に有
効である。また、複数組のユニットア−ムをインバ−タ
1相分の上,下ア−ムに設けたので、素子を多数個直列
接続するア−ム構成を標準化することができ、また、更
に多数個直列接続数が増えた場合の対応が容易になる。
また、複数個に分割した電源側のフイルタコンデンサの
一つに、回生用DC−DCコンバ−タを用いて、蓄電エ
ネルギ−を回収するので、回生用DC−DCコンバ−タ
の出力電圧を低くすることができ、汎用のDC−DCコ
ンバ−タを利用できる。また、ユニットア−ムの2組に
対して回生回路用コンデンサと回生用DC−DCコンバ
−タを1組とし、これに対応して電源側のフイルタコン
デンサを分割するので、エネルギ−回収に必要な構成要
素がそれぞれ一組でよく、装置を安価にできる。また、
第二のスナバコンデンサを複数個並列接続し、第二のス
ナバ回路の配線インダクタンスを小さくするので、スパ
イク電圧の発生を抑制することができる。また、複数組
のユニットア−ムを構成する半導体デバイスにゲ−ト信
号の発生時刻を調整するので、各単位直列体に印加され
る電圧分担を均一にできる。また、半導体デバイスのゲ
−ト信号を発生する回路の電源を回生用DC−DCコン
バ−タから供給するので、ゲ−トドライバ−電源用DC
−DCコンバ−タの絶縁が単位直列体に印加される電圧
耐量でよく、このため小型で安価にでき、しかも、ゲ−
トドライバ−電源用のエネルギ−として第二のスナバコ
ンデンサの蓄電エネルギ−を利用できる。
一のスナバ回路及びアノ−ドリアクトル回路の抵抗損失
を大幅に低減でき、かつ、複数個直列接続した半導体デ
バイスに電流アンバランスを生じさせことがなく、素子
破壊を防止することができる。また、ユニットア−ムに
対応して電源側のフイルタコンデンサを分割し、この分
割したフイルタコンデンサに対してそれぞれの回生用D
C−DCコンバ−タを用いるので、電源電圧が高いと
き、回生用DC−DCコンバ−タを小型化でき、特に有
効である。また、複数組のユニットア−ムをインバ−タ
1相分の上,下ア−ムに設けたので、素子を多数個直列
接続するア−ム構成を標準化することができ、また、更
に多数個直列接続数が増えた場合の対応が容易になる。
また、複数個に分割した電源側のフイルタコンデンサの
一つに、回生用DC−DCコンバ−タを用いて、蓄電エ
ネルギ−を回収するので、回生用DC−DCコンバ−タ
の出力電圧を低くすることができ、汎用のDC−DCコ
ンバ−タを利用できる。また、ユニットア−ムの2組に
対して回生回路用コンデンサと回生用DC−DCコンバ
−タを1組とし、これに対応して電源側のフイルタコン
デンサを分割するので、エネルギ−回収に必要な構成要
素がそれぞれ一組でよく、装置を安価にできる。また、
第二のスナバコンデンサを複数個並列接続し、第二のス
ナバ回路の配線インダクタンスを小さくするので、スパ
イク電圧の発生を抑制することができる。また、複数組
のユニットア−ムを構成する半導体デバイスにゲ−ト信
号の発生時刻を調整するので、各単位直列体に印加され
る電圧分担を均一にできる。また、半導体デバイスのゲ
−ト信号を発生する回路の電源を回生用DC−DCコン
バ−タから供給するので、ゲ−トドライバ−電源用DC
−DCコンバ−タの絶縁が単位直列体に印加される電圧
耐量でよく、このため小型で安価にでき、しかも、ゲ−
トドライバ−電源用のエネルギ−として第二のスナバコ
ンデンサの蓄電エネルギ−を利用できる。
【図1】本発明の一実施例を示す主回路構成図
【図2】直列接続素子の電圧分担説明図
【図3】本発明のア−ム構成図
【図4】第二のスナバ回路インダクタンスに対するスパ
イク電圧の特性図
イク電圧の特性図
【図5】本発明の他の実施例を示すア−ム構成図
【図6】本発明の他の実施例を示す主回路構成図
【図7】本発明の他の実施例を示す主回路構成図
【図8】本発明の他の実施例を示すア−ム構成図
【図9】本発明実施例における電圧分担動作説明図
【図10】本発明実施例における電圧分担動作説明図
【図11】本発明実施例におけるゲ−トドライバ電源用
回路図
回路図
【図12】本発明実施例におけるゲ−トドライバ電源用
回路図
回路図
【図13】本発明の他の実施例を示す主回路構成図
【図14】本発明の他の実施例を示すア−ム構成図
【図15】GTOのスナバ回路とアノ−ドリアクトル回
路の従来例
路の従来例
【図16】低損失スナバ方式の従来回路
P 直流電源の正側端子 N 直流電源の負側端子 CFP,CFP1,CFP2,CFP0,CFN,CFN1,CFN2 フ
イルタコンデンサ LA1,LA2,LA11,LA12 アノ−ドリアクトル AL アノ−ドリアクトル回路 GTO,GTO1〜GTO8,GTO11〜GTO14,GT
O21〜GTO24 ゲ−トタ−ンオフサイリスタ SU,SU1〜SU8,SU11〜SU14,SU21〜SU24 第一
のスナバ回路 CSU,CSU1〜CSU6 第一のスナバコンデンサ DSU,DSU1〜DSU6 第一のスナバダイオ−ド RSU,RSU1〜RSU4 第一のスナバ抵抗 CS1,CS2,CS11,CS12 第二のスナバコンデンサ DS1,DS2,DS11,DS12 第二のスナバダイオ−ド CP,CP1,CP2,CP11,CP12 回生回路用コンデン
サ DP,DP1,DP2,DP11,DP12 回生回路用ダイオ−
ド CON,CON1,CON2,CON11,CON12及びR
eg1,Reg2 回生用DC−DCコンバ−タ DLA アノ−ドリアクトル回路ダイオ−ド RLA アノ−ドリアクトル回路抵抗
イルタコンデンサ LA1,LA2,LA11,LA12 アノ−ドリアクトル AL アノ−ドリアクトル回路 GTO,GTO1〜GTO8,GTO11〜GTO14,GT
O21〜GTO24 ゲ−トタ−ンオフサイリスタ SU,SU1〜SU8,SU11〜SU14,SU21〜SU24 第一
のスナバ回路 CSU,CSU1〜CSU6 第一のスナバコンデンサ DSU,DSU1〜DSU6 第一のスナバダイオ−ド RSU,RSU1〜RSU4 第一のスナバ抵抗 CS1,CS2,CS11,CS12 第二のスナバコンデンサ DS1,DS2,DS11,DS12 第二のスナバダイオ−ド CP,CP1,CP2,CP11,CP12 回生回路用コンデン
サ DP,DP1,DP2,DP11,DP12 回生回路用ダイオ−
ド CON,CON1,CON2,CON11,CON12及びR
eg1,Reg2 回生用DC−DCコンバ−タ DLA アノ−ドリアクトル回路ダイオ−ド RLA アノ−ドリアクトル回路抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 一男 茨城県日立市久慈町4025番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 伊予谷 隆二 茨城県日立市久慈町4025番地 株式会社日 立製作所日立研究所内
Claims (10)
- 【請求項1】 電力用半導体デバイスを多数個直列接続
したア−ムにより構成した電力変換器において、前記半
導体デバイスの個々に第一のスナバ回路を並列接続した
単位直列体と、該単位直列体に直列接続したアノ−ドリ
アクトル回路及び並列接続した第二のスナバ回路と、前
記アノ−ドリアクトル回路の蓄積エネルギ−及び前記第
二のスナバ回路の充電エネルギ−を蓄電する回生回路用
コンデンサと、該回生回路用コンデンサの蓄電エネルギ
−を電源側に回収する回生用DC−DCコンバ−タを備
えたユニットア−ムを有し、該ユニットア−ムに対応し
て電源側のフイルタコンデンサを分割し、それぞれのユ
ニットア−ムの蓄電エネルギ−を、それぞれの回生用D
C−DCコンバ−タを用いて、それぞれ分割した前記フ
イルタコンデンサに回収することを特徴とする電力変換
器の低損失スナバ方式。 - 【請求項2】 電力用半導体デバイスを多数個直列接続
したア−ムにより構成した電力変換器において、前記半
導体デバイスの個々にコンデンサとダイオ−ドの直列接
続からなるスナバ回路を並列接続した単位直列体と、該
単位直列体に直列接続したアノ−ドリアクトル回路と、
前記コンデンサ及びダイオ−ドの接続点を回生用ダイオ
−ドを介して接続すると共に前記スナバ回路の充電エネ
ルギ−及び前記アノ−ドリアクトル回路の蓄積エネルギ
−を蓄電する回生回路用コンデンサと、該回生回路用コ
ンデンサの蓄電エネルギ−を電源側に回収する回生用D
C−DCコンバ−タを備えたユニットア−ムを有し、該
ユニットア−ムに対応して電源側のフイルタコンデンサ
を分割し、それぞれのユニットア−ムの蓄電エネルギ−
を、それぞれの回生用DC−DCコンバ−タを用いて、
それぞれ分割した前記フイルタコンデンサに回収するこ
とを特徴とする電力変換器の低損失スナバ方式。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、ユニ
ットア−ムをインバ−タ1相分の上,下ア−ムに設ける
ことを特徴とする電力変換器の低損失スナバ方式。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2において、複数
組のユニットア−ムをインバ−タ1相分の上,下ア−ム
に設けることを特徴とする電力変換器の低損失スナバ方
式。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
いて、ユニットア−ムに対応して分割したフイルタコン
デンサを更に複数個に分割し、該複数個に分割した電源
側のフイルタコンデンサの一つに、回生用DC−DCコ
ンバ−タを用いて、蓄電エネルギ−を回収することを特
徴とする電力変換器の低損失スナバ方式。 - 【請求項6】 請求項3または請求項4において、ユニ
ットア−ムの2組に対して回生回路用コンデンサと回生
用DC−DCコンバ−タを1組とし、これに対応して電
源側のフイルタコンデンサを分割することを特徴とする
電力変換器の低損失スナバ方式。 - 【請求項7】 請求項1または請求項3ないし請求項6
のいずれかにおいて、第二のスナバコンデンサを複数個
並列接続し、第二のスナバ回路の配線インダクタンスを
小さくすることを特徴とする電力変換器の低損失スナバ
方式。 - 【請求項8】 請求項4において、複数組のユニットア
−ムを構成する半導体デバイスにゲ−ト信号の発生時刻
を調整する回路を設け、該回路は、前記半導体デバイス
のスイッチング時間バラツキに対して、各ユニットア−
ム内ではそのスイッチング時間を揃え、ユニットア−ム
ごとのスイッチング時間のバラツキに対しては補償する
ことを特徴とする電力変換器の低損失スナバ方式。 - 【請求項9】 請求項8において、スイッチング時間の
バラツキにより生ずる分担電圧バラツキを補償する手段
を有し、該手段は、半導体デバイスの単位直列体に並列
に接続された第二のスナバコンデンサ容量を変えること
を特徴とする電力変換器の低損失スナバ方式。 - 【請求項10】 請求項8において、半導体デバイスの
ゲ−ト信号を発生する回路を有し、該回路の電源を回生
用DC−DCコンバ−タから供給することを特徴とする
電力変換器の低損失スナバ方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336244A JPH05153766A (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 電力変換器の低損失スナバ方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336244A JPH05153766A (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 電力変換器の低損失スナバ方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05153766A true JPH05153766A (ja) | 1993-06-18 |
Family
ID=18297130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3336244A Pending JPH05153766A (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 電力変換器の低損失スナバ方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05153766A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6304475B1 (en) | 1998-06-16 | 2001-10-16 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Switching power supply for gas laser |
JP2005012950A (ja) * | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 半導体交流スイッチ装置 |
KR100736803B1 (ko) | 2003-02-25 | 2007-07-09 | 마츠시다 덴코 가부시키가이샤 | 초음파 세정장치 |
JP2022007179A (ja) * | 2020-06-25 | 2022-01-13 | 東芝インフラシステムズ株式会社 | 電力変換装置およびスイッチ装置 |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP3336244A patent/JPH05153766A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6304475B1 (en) | 1998-06-16 | 2001-10-16 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Switching power supply for gas laser |
KR100736803B1 (ko) | 2003-02-25 | 2007-07-09 | 마츠시다 덴코 가부시키가이샤 | 초음파 세정장치 |
JP2005012950A (ja) * | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 半導体交流スイッチ装置 |
JP2022007179A (ja) * | 2020-06-25 | 2022-01-13 | 東芝インフラシステムズ株式会社 | 電力変換装置およびスイッチ装置 |
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