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JPH0513207A - R−t−b系永久磁石の製造方法 - Google Patents

R−t−b系永久磁石の製造方法

Info

Publication number
JPH0513207A
JPH0513207A JP3165379A JP16537991A JPH0513207A JP H0513207 A JPH0513207 A JP H0513207A JP 3165379 A JP3165379 A JP 3165379A JP 16537991 A JP16537991 A JP 16537991A JP H0513207 A JPH0513207 A JP H0513207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
coercive force
based permanent
alloy
rtb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3165379A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Shinoda
誠 篠田
Shigeo Tanigawa
茂穂 谷川
Masaaki Tokunaga
雅亮 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP3165379A priority Critical patent/JPH0513207A/ja
Publication of JPH0513207A publication Critical patent/JPH0513207A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保磁力を向上させる添加物をキュリー温度を
低下させることなく添加することと、保磁力を向上させ
る添加物を結晶粒界に選択的に入れ残留磁束密度を低下
させることなく保磁力を向上させることである。 【構成】 遷移金属Tを主成分としイットリウムを含む
希土類元素R及び硼素Bを含有するR−T−B系合金の
磁性粉末と、GaとIn,Snの一種以上の合金との液
状混合体を出発原料とすることを特徴とするR−T−B
系永久磁石の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、希土類・遷移金属・硼
素系合金からなる磁気異方性磁石材料で、特に磁気エネ
ルギー積の大きい磁気異方性Nd−Fe−B系磁石に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】希土類、遷移金属、硼素から実質的にな
る永久磁石(以下R−T−B系永久磁石と呼ぶ)は安価
で且つ高エネルギー積を有するものとして注目を集めて
いる。正方晶系の結晶構造を持ったR214B(RはY
を含む希土類元素)で表される金属間化合物が優れた磁
気特性を発現するからである。この金属間化合物は、正
方晶の結晶構造を持つ。例えばNd2Fe14Bの格子定
数は、Ao=0.878nm、Co=1.218nmmである。しか
し、このR−T−B系永久磁石は、上記、長所を有する
反面、キュリー温度が低いことに起因する熱安定性の悪
さを短所として有している。一般的に、熱安定性を改善
するためにはキュリー温度又は保磁力を向上させること
が手段として用いられている。R−T−B系磁石に関し
てキュリー温度の向上には添加物の使用が有効である。
例えば、Feの一部をCoで置換することにより、キュ
リー温度が向上し、磁石の可逆温度係数が改善される
(特開昭59-64733号公報)。また、CoとGaの複合添
加によりキュリー温度、保磁力ともに向上する(特開昭
64-7503号公報)。後者の方法によるとGaは、主に結
晶粒界に入り、磁化反転を抑制するピンニングサイトと
して働き、Coは主相であるR2Fe14B1相に固溶しキ
ュリー温度を向上させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で記述した熱
安定性の改善方法には、次のような問題点がある。すな
わち、Dyの添加は保磁力、熱安定性を向上させるが、
Dyが高価で資源的に少ないといった欠点を有する。ま
た、Coの添加はキュリー温度を向上させるが、結晶磁
気異方性を低下させるために保磁力が低下する。また、
Gaの添加は、Gaが主相にも固溶することによりキュ
リー温度を低下させるという欠点がある。本発明の目的
は、キュリー温度、保磁力を向上させたR−Fe−B系
永久磁石材料を開発することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はまず、遷移金属
Tを主成分とし、イットリウムを含む希土類元素Rおよ
び硼素Bを含有するR−T−B系合金あるいはその溶湯
急冷薄片又は薄帯を粉砕して得る等の手段で得られた磁
性粉末と低融点金属を混合した後、温間加工によって製
造されることを特徴とするR−T−B系永久磁石に関す
るものである。Ga−In−Sn3元合金、Ga−In
2元合金、Ga−Sn2元合金が、室温で安定な液状で
あることが発見された。また、これらの合金は、流動
性、ぬれ性も良好である。さらに、R−T−B系永久磁
石においては、上記合金の構成元素は、Gaをはじめと
もに保磁力を向上させるものである。そこで、これらの
Ga,In,Sn系液状合金を、R−T−B系磁性粉末
に添加することにより、R214B主相に添加元素を固
溶させないで、先述した問題点を解決した。
【0005】
【実施例】
(実施例1)Nd14Fe806なる組成の合金をアーク
溶解にて作製した。本合金をAr雰囲気中で周速が30
m/秒で回転する単ロール上に射出して約30μmの厚
さを持った不定形のフレーク状薄片を作製した。X線回
折の結果、非晶質と結晶質の混合物であることがわかっ
た。次いで、フレーク状薄片を500μm以下に粉砕す
ることにより得られた磁性粉末と60wt%Ga−20
wt%In−20wt%Snの液状合金をミキサーに入
れかくはんした。得られた粉末を成形圧6トン/cm2
で磁場を印加せずに金型成形をして密度が5.7g/c
cで直径28mm、高さ47mmの成形体を作製した。
得られた成形体を740℃、2トン/cm2でホットプ
レスし、密度が7.4g/ccと高密度の直径30m
m、高さ30mmの成形体を得た。次いで高密度化され
た成形体を更に740℃で圧縮価(据込み前の高さ30
mmを据込み後の高さ7.5mmで除した値)が4とな
るように据込み加工によって温間加工して磁気異方性を
付与した。得られた磁気異方性温間加工磁石の磁気特性
を測定した後、同磁石の圧縮軸方向を含む断面を、圧縮
方向に線状にEPMAを用いて元素分析した。図1に見
られる様に本発明による液状合金を添加することにより
Ga添加を行うと、従来技術と比較してGa量増加に対
する残留磁束密度の減少がゆるやかになることがわか
る。さらには、保磁力はGaの添加により急激に向上す
る。図2によると、本発明によるGa添加法では従来技
術と比較してNdリッチな部分(フレーク境界のNdリ
ッチ相)でGaのピークが鋭くなっていることがわか
る。以上の結果から本発明によるGa添加法によるNd
リッチなフレーク境界にGaが従来技術より、さらに選
択的にはいることにより保磁力の向上および、残留磁束
密度の維持を可能にしたものと考えられる。 (実施例2)実施例1において、薄片組成をNd14Fe
72.5Co7.56として同様の添加法でGaを1at%添
加し、温間加工磁石を作製した。また、その比較例2と
して従来法のアーク溶製時に同量の添加を施したものに
ついて、温間加工磁石を作製した。さらに、比較例3と
してNd14Fe72.5Co7.5B6なる組成の薄片を同様に
Ga無添加で温間加工磁石を作製した。その結果を表1
に示す。
【0006】
【表1】 表1の結果からキュリー温度を下げることなくGa添加
は成功し保磁力は向上していることがわかる。この結果
も、図2で示した様にGaがフレーク境界(結晶粒界)
に選択的に入ったことによるものと考えられる。以上の
説明は、超急冷法と温間加工法とを組み合わせたもので
行ったが、本発明はそれに限定されるものではなく、メ
カニカルアロイイング法、粉末冶金法等、公知の手段が
適用できる。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、保磁力を向上させる添
加物をキュリー温度を低下させることなく添加すること
ができる。また、保磁力を向上させる添加物を結晶粒界
に選択的に入れることができ、残留磁束密度を低下させ
ることなく保磁力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る永久磁石の一実施例における磁気
特性とGa含有量の関係を比較例と共に示す図である。
【図2】本発明に係る永久磁石の一実施例における断面
の元素分布を比較例と共に示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遷移金属Tを主成分としイットリウムを
    含む希土類元素R及び硼素Bを含有するR−T−B系合
    金の磁性粉末と、GaとIn,Snの一種以上の合金と
    の液状混合体を出発原料とすることを特徴とするR−T
    −B系永久磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】 液状混合体がGa−In,Ga−Sn,
    Ga−In−Sn合金の一種以上であることを特徴とす
    る請求項1に記載のR−T−B系永久磁石の製造方法。
  3. 【請求項3】 出発原料を粉末冶金法により永久磁石と
    することを特徴とする請求項1または2に記載のR−T
    −B系永久磁石の製造方法。
  4. 【請求項4】 出発原料を液体急冷法と温間加工法によ
    り永久磁石とすることを特徴とする請求項1または2に
    記載のR−T−B系永久磁石の製造方法。
  5. 【請求項5】 出発原料をメカニカルアロイイングによ
    り永久磁石とすることを特徴とする請求項1または2に
    記載のR−T−B系永久磁石の製造方法。
JP3165379A 1991-07-05 1991-07-05 R−t−b系永久磁石の製造方法 Pending JPH0513207A (ja)

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