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JPH04323157A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JPH04323157A
JPH04323157A JP3113761A JP11376191A JPH04323157A JP H04323157 A JPH04323157 A JP H04323157A JP 3113761 A JP3113761 A JP 3113761A JP 11376191 A JP11376191 A JP 11376191A JP H04323157 A JPH04323157 A JP H04323157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
recording
sheet
conveyance
roll
Prior art date
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Granted
Application number
JP3113761A
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English (en)
Other versions
JP2907581B2 (ja
Inventor
Shigeji Kurita
茂治 栗田
Toshiyuki Hayashi
敏行 林
Toshiyuki Takano
敏行 高野
Masahiro Funakoshi
雅浩 船越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3113761A priority Critical patent/JP2907581B2/ja
Publication of JPH04323157A publication Critical patent/JPH04323157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2907581B2 publication Critical patent/JP2907581B2/ja
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段に搬送するシー
ト材に付与されるテンションを一定に保つと共に、シー
ト材の巻きぐせ(カール)を矯正し、また記録終了後に
逆搬送したシート材のたるみを除去することを可能とし
た記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりファクシミリ,プリンタ等の記
録装置の記録系には、一般にロール状に巻き付けた長尺
状のシート材が用いられ、ライン型の記録ヘッドにより
1ライン毎に記録を行うように構成されている。
【0003】例えば、図9に示すファクシミリ装置にあ
っては、ロール状に巻き付けられたシートロール60a
より引き出されたシート材60を、記録ヘッド61と圧
接したプラテンローラ62で搬送し、記録情報に応じて
前記記録ヘッド61により画像を記録する。
【0004】そして画像を記録したシート材60は、カ
ッター63により1頁分の画像毎に切断されて装置外に
排出される。上記切断後のシート材60は、前記プラテ
ンローラ62を逆転駆動してその先端部を前記記録ヘッ
ド61とプラテンローラ62との圧接部まで戻すように
構成している。これは次の記録に際してシート先端に余
白部分をなくすためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成にあっては、記録・切断後のシート材60はプラテン
ローラ62により記録位置まで戻されるため、図11の
一点鎖線に示すようにプラテンローラ62よりシート搬
送方向上流側でシート材60はたるんだ状態となる。従
って次に記録を開始する場合に、前記たるみ分について
はバックテンションが加わらないことになる。その結果
、プラテンローラ62の搬送負荷が減り、駆動源のモー
ターの駆動が不安定になってシート材60の搬送むらを
生ずるおそれがあった。更には前記シート材60はロー
ル状に巻き付けられているためにカールがついており、
搬送に際してジャム(紙詰まり)を生じ易く、また排出
されたシート材60も取り扱い難いものであった。
【0006】本発明の目的は上記従来技術の課題を解決
し、記録開始位置に戻されたシート材のたるみを除去し
てシート材の搬送むらを防止し、且つシートロールの巻
径の変化によらずシート材にかかるテンションを一定に
し、かつシートロールの巻径の変化に応じてシート材の
カールを適正に矯正することが可能であり、更に記録待
機時にシート材に特異なくせが付かないようにすること
が可能な記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る代表的な手段は、ロール状に巻き付けら
れたシートロールより引き出されたシート材を搬送して
記録を行う記録装置において、画像情報に応じてシート
材に像を記録を行うための記録手段と、記録搬送方向に
搬送されるシート材に対してテンションを付与すると共
に、シート材を逆搬送可能な搬送手段と、前記シート材
を巻きぐせ方向と逆方向に屈曲して導くために前記搬送
手段を移動可能に支持する移動支持部材を有し、前記搬
送手段より前記記録手段に至るシート材に付与されるテ
ンションが、前記シートロールの巻径の変化によらず一
定であることを特徴とする。また、前記シートロールの
巻径の変化に応じて搬送手段を支持する移動支持部材を
移動させてシート材の屈曲角度が変化することを特徴と
する。更に記録待機時に前記搬送手段によりシート材を
逆搬送する場合、前記移動支持部材が移動してシート材
の屈曲状態を解除することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記手段によれば、記録時に記録搬送方向に搬
送されるシート材は、搬送手段を通過するときに巻きぐ
せ方向と逆方向へ屈曲ガイドされ、シートロールの巻径
の変化に応じて前記搬送手段を支持する移動支持部材を
移動させることにより、巻径の変化により異なる巻きぐ
せが適正に矯正される。またこのときシートロールの自
重による負荷と搬送手段による負荷によってシートロー
ルの巻径の変化によらずシート材に一定のバックテンシ
ョンが付与されるので、高精度で安定した搬送動作を行
うことができる。更に記録待機時にシート材を搬送手段
により記録搬送方向上流側に逆搬送することにより、記
録開始時に記録手段と搬送手段間でシート材がたるむこ
とを防止でき、また記録待機時にシート材の屈曲ガイド
を解除することにより、記録待機時間が長く続いても逆
カール等の特異なくせが付与されることを防止できる。
【0009】
【実施例】次に前記手段をファクシミリ装置の記録系に
適用した本発明の1実施例について図面を参照して説明
する。図1はファクシミリ装置の概略構成を示す断面説
明図、図2は装置全体の制御系を示すブロック図、図3
はシート材の搬送手段を示す斜視説明図、図4は記録手
段の制御系を示すブロック図、図5は記録動作を示すフ
ローチャート、図6はシート材の搬送手段の記録待機状
態を示す説明図、図7はシートロールの巻径が大きい場
合のカール矯正動作の説明図、図8はシートロールの巻
径が小さい場合のカール矯正動作の説明図である。
【0010】先ず本発明を適用したファクシミリ装置の
概略構成について、図1を参照して説明する。このファ
クシミリ装置は原稿読取部A,記録部B,及び制御部C
から構成されている。
【0011】先ず原稿読取部Aについて説明すると、フ
ァクシミリ装置の上面カバーを兼用した積載部材である
原稿トレイ1a上に積載した原稿1は、原稿挿入口2よ
り挿入されると、予備搬送ローラ3aとこれに圧接する
予備従動ローラ3bにより順次給送され、次いで分離ロ
ーラ4aとこれに圧接する分離押圧片4bとにより一枚
ずつ分離された後、後述の原稿搬送用モータにより駆動
される搬送ローラ対5a,5bと排出ローラ対6a,6
bにより下流側に搬送されるように構成されている。
【0012】画像読取位置に搬送された原稿1は、光源
7より光を照射され、その反射光をミラー8及びレンズ
9を介してCCD等の光電変換素子10に結像させて電
気信号に変換され、その画像情報を他機の記録部に送信
するように構成されている。そして、画像読取後の原稿
1は、前記排出ローラ対6a,6bにより搬送されて、
原稿排出口付近に配置された排出トレイ11に排出され
る。
【0014】尚、12は送信開始等のファンクションキ
ーやテンキー等を有する操作部、13は上記操作部12
により入力された状態を表示する表示部である。上記操
作部12にはインクシート17の種類を指示するスイッ
チ12aが設けられており、スイッチ12aがONの場
合には、マルチプリントのインクシート17が、OFF
の場合には通常のインクシート17が装着されたことを
指示する。
【0015】次に記録部Bについて説明すると、14は
長尺状の普通紙を用いたシート材であって、これを内芯
14aにロール状に巻き付けたシートロール14bが、
落とし込み式のロールホルダー15に収納されている。
【0016】また熱転写性(熱溶融性,熱昇華性等)イ
ンクをベースフィルム上に塗布したインクシート17は
、インクシート供給ロール16a及びインクシート巻取
ロール16bに巻き付けられ、両ロール16a,16b
が装置本体内の装填部16cに着脱可能に装填されてい
る。上記インクシート巻取ロール16bは後述のインク
シート搬送用モータにより駆動され、インクシート17
を矢印a方向に巻き取るものである。
【0017】また18は上記インクシート17の残量検
出や搬送速度を検出するためのセンサであり、19はイ
ンクシートの有無を検出するためのインクシートセンサ
である。20は上記インクシート17をガイドするため
のガイドローラである。
【0018】次に21は記録情報に応じて前記シート材
14に像を記録する記録手段である記録ヘッドである。 上記記録ヘッド21には記録情報に応じて個々通電発熱
する発熱素子が一列に配列されている。22は上記記録
ヘッド21に対向して設けられた回動可能なプラテンロ
ーラである。前記記録ヘッド21は裏面側よりスプリン
グ21eにより付勢されて、前記プラテンローラ22の
表面に圧接している。従って、上記プラテンローラ22
を回転させてシート材14を矢印b方向に搬送すると共
に、これに同期させて画像信号に応じた記録ヘッド21
の発熱素子を発熱させることにより画像記録を行うよう
に構成されている。
【0019】前記記録ヘッド21より記録搬送方向上流
側には、前記シート材14を記録搬送方向に対して逆搬
送するための搬送手段を構成する搬送ローラ23a、及
びこれに圧接して従動回転するピンチローラ23bが配
置されている。上記搬送ローラ23aは、プラテンロー
ラ22を支持する図示しない側板に軸受を介して回転可
能に支持されており、後述の搬送ローラ駆動モータによ
り回転駆動されるものである。上記ピンチローラ23b
は、搬送ローラ23aの回転軸を中心に回動可能に取り
付けられた移動支持部材であるアーム23cに回動可能
に軸支されている。 また上記記録ヘッド21と搬送ローラ23aとの間には
、シート材14の有無を検出するためのシートセンサ2
4が配設されている。
【0020】また25a,25bは記録後のシート材1
4を切断するためのカッターであり、26a,26bは
切断後のシート材14を装置外に排出するための排出ロ
ーラ対である。尚、前記シート材14若しくはインクシ
ート17を交換する際には、原稿トレイ1aを支点1b
を中心に回転させて、記録系Bの上面を開放することに
よって行うことができる。
【0021】前記シートロール14bより引き出された
シート材14、及びインクシート供給ロール16aより
繰り出されたインクシート17は、記録位置において記
録ヘッド21によりプラテンローラ22に押圧され、こ
のとき画像信号に応じた記録ヘッド21の発熱素子を発
熱させることにより画像を記録する。そして、記録済み
のシート材14は、カッター25a,25bに導かれ、
頁単位に画像後端からカットされて排出ローラ対26a
,26bにより装置外に排出される。
【0022】Cは上記ファクシミリ装置の制御部を示し
ており、装置全体に電力を供給する電源部27,以下に
述べる制御部品を装備した制御基板28,モデム基板ユ
ニット29,電話器30aを接続するNCU基板ユニッ
ト30等が配置されている。
【0023】ここで上記制御部Cの構成を図2に示すブ
ロック図を参照して説明する。制御部Cは、記録装置全
体の制御を行うCPU31aと、図5に示すフローチャ
ートに示す制御内容及び各種データ等を格納したROM
31bと、上記CPU31aのワークエリアとして使用
されると共に、記録枚数等の各種データの一時保存を行
うRAM31c等を有する。
【0024】また32は画像データの各ラインのイメー
ジを格納するラインメモリであって、原稿の送信若しく
はコピーの場合は原稿読取部Aからの1ライン分のイメ
ージデータが格納され、画像データの受信の場合は復号
された1ライン分のデータが格納される。そして上記ラ
インメモリ32に格納された各種データは、記録部Bに
出力されることによって、画像記録が行われる。
【0025】また33は送信する画像情報をMH符号化
等により符号化したり、受信した符号化画像データを復
号化してイメージデータに変換する符号化/復号化部で
ある。34は送受信された符号化画像データを格納する
バッファメモリである。
【0026】次に図3を参照して前記シート材14及び
インクシート17の搬送機構について詳細に説明する。 図3において、35はプラテンローラ22を回転駆動す
るためのシート搬送用モータである。また36はインク
シート17を矢印a方向に搬送するためのインクシート
搬送用モータである。上記シート搬送用モータ35は、
モータギヤ35aを介してプラテンローラ22の回転軸
に取り付けられたプラテンギヤ22aに噛合している。 またインクシート搬送用モータ36は、モータギヤ36
aを介してインクシート巻取ロール16bに同軸に取り
付けられた巻取ギヤ16dに噛合している。
【0027】また37は搬送ローラ23aを回転駆動す
るための搬送ローラ駆動モータである。上記搬送ローラ
駆動モータ37は、モータギヤ37aを介して前記搬送
ローラ23aの回転軸に取り付けられた電磁滑りクラッ
チ38に連結されている。上記電磁滑りクラッチ38は
、図示しないシートロール巻径センサにより検知された
シートロール14bの巻径に応じて、前記制御部Cによ
り電流を変化させて適正な滑り抵抗値が与えられ、前記
搬送ローラ23aに対して回転負荷を与えるものである
。また上記電磁滑りクラッチ38にはアーム23cに支
持された一方向クラッチ39が連結されている。上記一
方向クラッチ39は、上記電磁滑りクラッチ38のギヤ
と噛合しており、矢印d方向に回転するとフリーに回転
し、矢印e方向に回転するとロック状態となるものであ
る。
【0028】従って、前記搬送ローラ23aは前記電磁
滑りクラッチ38に連結する一方向クラッチ39により
矢印e方向には回転せずに前記シート材14に対して搬
送負荷を付与し、前記シート材14の搬送に伴って矢印
d方向に連れ回りする。よって、前記搬送ローラ23a
はプラテンローラ22によるシート材14の矢印b方向
への搬送には寄与せず、矢印c方向への搬送にのみ寄与
するように構成されている。
【0029】ここで前記搬送手段の構成について図7を
参照してより詳細に説明する。上述のように、ピンチロ
ーラ23bは図7に示すように搬送ローラ23aとアー
ム23cにより連結され、上記アーム23cは搬送ロー
ラ23aの回転軸を中心として回動自在に取り付けられ
ている。上記アーム23cの回動先端部には引張スプリ
ング23dの一端が係止しており、他端はプラテンロー
ラ22を支持している側板の一部で固定されており、上
記アーム23cを矢印f方向へ付勢している。また、前
記アーム23cの回動先端部には、ソレノイド23eよ
り引き出されたワイヤ23fが連結されている。更に前
記プラテンローラ22を支持している側板には前記アー
ム23cのストッパー23gが設けられている。
【0030】記録待機時にシート材14を記録搬送方向
と逆方向に搬送する場合には、前記制御部Cによりソレ
ノイド23eをONすると、前記アーム23cがワイヤ
23fにより矢印g方向へ引張られて、ピンチローラ2
3bを支持するアーム23cは、搬送ローラ23aの回
転軸を中心として反時計回り方向に所定量回転する。次
いで搬送ローラ駆動モータ37を駆動させると、図3に
示す一方向クラッチ39は矢印d方向にフリーに回転し
、その駆動力が電磁滑りクラッチ38を介して搬送ロー
ラ23aに伝達される。 上記搬送ローラ駆動モータ37は、シート材14の下流
側先端が記録ヘッド21の記録位置まで戻るまで駆動さ
せ、前記搬送ローラ23aとプラテンローラ22の間の
前記シート材14のたるみを除去することができる。そ
して前記ソレノイド23eをOFFさせると、前記アー
ム23cは引張スプリング23dの弾性力により時計回
り方向に所定量回転して、図6に示す記録待機状態とな
る。
【0031】図6に示す記録待機状態においては、シー
ト材14は搬送ローラ23aより記録搬送方向上流側で
たるみがあるが、前記搬送ローラ23aとプラテンロー
ラ22の間では一定のテンションが付与されている。ま
た前記シート材14は前記搬送ローラ23aによる屈曲
状態が解除され、記録待機状態が長く続いてもシート材
14に逆カール等の特異なくせがつくのを防止し得る。
【0032】次にシート材14を記録搬送方向に搬送す
る場合には、シート搬送用モータ35を駆動させてプラ
テンローラ22を回転駆動させてシート材14を搬送す
る。このとき搬送ローラ23aも回転しようとするが、
前記一方向クラッチ39はロック状態となるので、搬送
ローラ23aは連れ回りする。また前記電磁滑りクラッ
チ38の滑り抵抗及びシートロール14bの自重によっ
て、搬送されるシート材14にバックテンションが付与
される。また前記ソレノイド23eは制御部CによりO
FFとなるため、前記アーム23cは引張スプリング2
3dによって矢印f方向へ付勢されている。尚、前記電
磁滑りクラッチ38の滑り抵抗とシートロール14bの
巻径により変化するシートロール14bの自重とにより
、シート材14にかかるバックテンションが、シートロ
ール14bの巻径の変化によらず一定になるように、前
記電磁滑りクラッチ38には制御部Cより適正な滑り抵
抗値が与えられる。また前記搬送ローラ23aとピンチ
ローラ23bは、図1に示すように両ローラ23a,2
3bを通過するシート材14がシートロール14bによ
るカール方向と逆方向へ屈曲するように配設されている
。これによりシートロール14bに巻き付けられてカー
ルが付与されていたシート材14は、前記搬送ローラ2
3a及びピンチローラ23bを通過する際に前記カール
が矯正されるものである。
【0033】次にシートロール14bの巻径が変化した
場合のシート材14のカール矯正動作について図7及び
図8を参照して説明する。図7においてシートロール1
4bの巻径φが大きい場合には、シート材14が矢印b
方向へ記録搬送されている間、シートロール14bの自
重とプラテンローラ22によるシート材14の搬送力に
より生じるシート材14にかかるテンションが大きくな
り、このテンションにより生じる引張スプリング23d
の付勢力F1 により、ピンチローラ23bを支持する
アーム23cの搬送ローラ23aの回転軸を中心とした
回転位置が決定され、シート材14の搬送ローラ23a
に対する巻き付け角θ1 は大きく設定されており、す
なわちカールが弱い場合には、カール矯正力も小さく設
定される。
【0034】次に図8において、シートロール14bの
巻径φが小さい場合には、シート材14が矢印b方向へ
記録搬送されている間、シートロール14bの自重とプ
ラテンローラ22によるシート材14の搬送力により生
じるシート材1にかかるテンションが前記シートロール
14bの巻径φが大きい場合のテンションより小さくな
り、このテンションにより生じる引張スプリング23d
の付勢力F2 により、ピンチローラ23bを支持する
アーム23cの搬送ローラ23aを中心とした回転位置
が決定され、シート材14の搬送ローラ23aに対する
巻き付け角θ2 は小さく設定されており、すなわちカ
ールが強い場合には、カール矯正力も大きく設定される
【0035】上記構成によればシートロール14bの巻
径の変化に応じて、ピンチローラ23bが搬送ローラ2
3aを中心として回転することによって、シート材14
が巻き付く角度が適正に変化してカールを矯正すること
ができる。
【0036】次に図4を参照して、前記記録部Bと制御
部Cとの電気系接続について説明する。前記記録ヘッド
21としては、本実施例ではライン型のサーマルヘッド
が用いられており、この記録ヘッド21は前記制御部C
より1ライン分のシリアル記録データ40を入力するた
めのシフトレジスタ21a、ラッチ信号41により上記
シフトレジスタ21aのデータをラッチするラッチ回路
21b、1ライン分の発熱抵抗体からなる発熱素子21
cを装備している。上記発熱素子21cは21c−1〜
21c−mに示すようにm個のブロックに分割されて駆
動されるものである。 また前記記録ヘッド21には、温度を検出するための温
度センサ21dを装備しており、この温度センサ21d
の出力信号42は、制御部C内でA/D変換されて前記
CPU31aに入力される。これによって、前記CPU
31aは記録ヘッド21の温度を検出して、その温度に
応じてストローブ信号43のパルス幅を変更したり、或
いは記録ヘッド21の駆動電圧等を変更して、インクシ
ート17の特性に応じて記録ヘッド21への印加エネル
ギーを変更している。
【0037】上記インクシート17の種類(特性)は、
前述したスイッチ12aにより選択されているが、イン
クシート17に印刷されたマーク等を検出してその種類
や特性を判別することも可能である。またインクシート
17を収納するカートリッジに付されたマークや切欠或
いは突起等を判別することも可能である。
【0038】44は前記制御部Cより記録ヘッド21の
駆動信号を入力し、上記記録ヘッド21を各ブロック単
位で駆動するストローブ信号43を出力する記録ヘッド
駆動回路である。この記録ヘッド駆動回路44は、前記
制御部Cの指示により、記録ヘッド21の発熱素子21
cに電流を供給するための電源線45に出力する電流の
制御時間を変更することによって、記録ヘッド21の印
加エネルギーを変更することができる。
【0039】また46,47,48は前記シート搬送用
モーター35,インクシート搬送用モーター36,搬送
ローラ駆動モータ37を夫々回転駆動するモータ駆動回
路である。上記各モータ35,36,37としては、ス
テッピングモータを使用しているが、これに限定される
ものではなくDCモーター等であってもよい。
【0040】次に本実施例に示すファクシミリ装置を使
用した1頁分の記録搬送動作を図5に示すフローチャー
トを参照して説明する。以下の処理は、制御部CのRO
M31bに記憶されているプログラムにしたがって行わ
れる。またこの処理は、記録する1ライン分のイメージ
データがラインメモリ32に格納されて、記録待機状態
になることにより開始される。
【0041】先ずステップS1において、シートセンサ
24によりシート材14にたるみがあるか否かを検知す
る。 即ち、図6に示すようにたるみがある場合にはシートセ
ンサ24からシート材14が離れるためにセンサ24は
OFFとなり、たるみがなくなってシート材14がシー
トセンサ24に近接すると該センサ24はONとなる。 従って、前記シートセンサ24がOFFの場合はステッ
プS2に移行して搬送ローラ駆動モータ37により搬送
ローラ23aを駆動させて、シート材14を図1の矢印
c方向に搬送する。この時前記一方向クラッチ39は第
2図の矢印d方向に回転するためフリーに回転する。そ
して上記シート材14のたるみが除去されて張った状態
になるとシートセンサ24がONし、ステップS3〜S
5に移行して電磁滑りクラッチ38の滑り抵抗値を決定
する。またソレノイド23eはOFF状態にあり、アー
ム23cは引張スプリング23dに引っ張られて時計回
り方向に所定量回転して、搬送ローラ23a及びピンチ
ローラ23bによりシート材14を巻きぐせ方向とは逆
方向に屈曲ガイドする。
【0042】ステップS3においては、図示しないシー
トロール巻径センサがONし、シートロール14bの巻
径を検知する。次にステップS4に移行して電磁滑りク
ラッチ38の滑り抵抗と、シートロール14bの自重と
によりシート材14にかかるテンションがシートロール
14bの巻径の変化によらず一定になるように、制御部
Cは電磁滑りクラッチ38に加わる電流を変化して、滑
り抵抗値を変化させ、ステップS3で検知したシートロ
ール14bの巻径から電磁滑りクラッチ38の適正な滑
り抵抗値を決定する。そして、ステップS5へ移行して
前記シートロール巻径センサをOFFする。
【0043】次にステップS6〜S8へ移行し、一頁分
の記録動作を行う。即ち、ステップS6ではシート搬送
用モータ35及びインクシート搬送用モータ36をそれ
ぞれ駆動させてシート材14を図1の矢印b方向へ、ま
たインクシート17を矢印a方向へ所定量搬送する。次
にステップS7に移行して、制御部Cより1ライン分の
記録データ38がシリアルでシフトレジスタ21aに出
力され、1ライン分の記録データ38の転送が終了する
と、ラッチ信号39を出力して、ラッチ回路21bに1
ライン分の記録データが格納される。そして記録ヘッド
21の発熱素子21cの各ブロックに通電・発熱させて
ライン記録を行う。
【0044】ここで本実施例に於けるインクシート17
は複数回のインク転写が可能であり、このインクシート
17とシート材14とを逆方向へ搬送しながら記録を行
う、所謂マルチプリントの例を示している。この場合は
前記シート材14の搬送速度に対してインクシート17
の搬送速度を遅く設定することができ、インクシート1
7の消費量を少なくすることができる。
【0045】また前記記録開始に際しシート材14は前
述のようにたるみが除去されているために、シート材1
4のプラテンローラ22に対する巻き付き角は充分確実
されており、上記プラテンローラ22を駆動させること
により充分な搬送力が得られる。そしてシート材14が
プラテンローラ22で記録搬送方向(矢印b方向)へ搬
送されるときは搬送ローラ23a及びピンチローラ23
bが連れ回りし、このとき一方向クラッチ39が矢印e
方向への回転となりロック状態となるために、上記シー
ト材14に対して電磁滑りクラッチ48の抵抗によるバ
ックテンションが付与される。これによってシート材1
4を搬送するプラテンローラ22への負荷が軽くなり過
ぎることなく、モータ駆動が適正に行われて高精度なシ
ート搬送が行われ、正確な画像記録が行われる。
【0046】次にステップS8において1頁分の記録が
終了したか否かを判断し、1頁分の記録が終了した場合
(YESの場合)には、ステップS9へ移行してインク
シート搬送用モータ36の駆動を停止してインクシート
17の搬送を停止すると共に、ステップS10に移行し
てプラテンローラ22により画像後端がカッター位置に
到るまでシート材14を矢印b方向に搬送し、次いでス
テップS11に移行して、カッター25a,25bを駆
動してシート材14を頁単位に切断する。また前記ステ
ップS8において1頁分の記録が終了していない場合(
NOの場合)には、ステップS6に戻って記録搬送動作
を続行する。
【0047】次にステップS12〜S14に移行して、
シート材搬送用モータ35を逆転駆動してプラテンロー
ラ22により切断後のシート材14の先端が記録位置へ
戻るまで逆送する。次いでステップS15〜S16に移
行して、ソレノイド23eをONして、ピンチローラ2
3bを軸支するアーム23cを反時計回り方向に所定量
回転させて、シート材14の屈曲ガイド状態を解除した
後、搬送ローラ駆動モータ37を駆動して搬送ローラ2
3a及びピンチローラ23bを回転駆動させて記録ヘッ
ド21より記録搬送方向上流側にたるんでいるシート材
14を所定量逆送してたるみを除去する。このとき一方
向クラッチ39は矢印d方向にフリーに回転するため、
モータ37からの駆動力は電磁滑りクラッチ38を介し
て搬送ローラ23aに伝達される。また上記ステップS
15,S16に於いて搬送ローラ駆動モータ37を駆動
してシート材14を逆送するときの搬送量は、ステップ
S12,S13においてプラテンローラ22を駆動して
シート材14を逆送する場合の搬送量よりも若干大きく
なるように設定してあり、且つシート材14の搬送力は
搬送ローラ23aの搬送力の方がプラテンローラ22の
搬送力よりも小さくなるように設定している。
【0048】次にステップS17に移行して次頁記録が
あるか否かを判別し、次頁記録がある場合(YESの場
合)にはステップS1へ戻って記録搬送動作を繰り返し
、次頁記録がない場合(NOの場合)には、1頁分の記
録動作を終了し、図6に示す記録待機状態となる。
【0049】前記構成によれば、シートロール14bの
巻径の変化に応じて搬送負荷を変化させてシート材14
のカールを矯正すると共に、記録時にシート材14のた
るみを除去して搬送むらを防止し、シートロール14b
の巻径の変化によらず一定のバックテンションを付与す
ることにより、高精度で安定したシート搬送を行うこと
ができ、画像品位を高めることができる。
【0050】尚、前述した実施例ではシート材14とイ
ンクシート17とを逆方向へ搬送して記録を行うマルチ
プリントを例示したが、所謂ワンタイムインクシートを
用い、両シート14, 17を同一方向へ搬送して記録
を行う構成であっても当然可能である。また記録方式は
前記熱転写記録方式に限定する必要はなく、感熱シート
を用いる感熱記録方式等、他の記録方式を用いることも
可能である。更に前記搬送手段もローラ状のものに限定
する必要はなく、回転ベルト等の他の形式を用いるもの
であっても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明は前述したように、記録時に記録
搬送方向に搬送されるシート材は、搬送手段を通過する
ときに巻きぐせ方向と逆方向へ屈曲ガイドされ、シート
ロールの巻径の変化に応じて前記搬送手段を支持する移
動支持部材を移動させることにより、巻径の変化により
異なる巻きぐせが適正に矯正される。またこのときシー
トロールの自重による負荷と搬送手段による負荷によっ
てシートロールの巻径の変化によらずシート材に一定の
バックテンションが付与されるので、高精度で安定した
搬送動作を行うことができ、画像品位を向上させること
ができる。更に記録待機時にシート材を搬送手段により
記録搬送方向上流側に逆搬送することにより、記録開始
時に記録手段と搬送手段間でシート材がたるむことがな
くなるため、シート材の搬送むらを防止して適正な搬送
動作を行うことができる。また記録待機時にシート材の
屈曲ガイドを解除することにより、記録待機時間が長く
続いても逆カール等の特異なくせが付与されることを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の概略構成を示す断面説明図
である。
【図2】装置全体の制御系を示すブロック図である。
【図3】シート材の搬送手段を示す斜視説明図である。
【図4】記録手段の制御系を示すブロック図である。
【図5】記録動作を示すフローチャートである。
【図6】シート材の搬送手段の記録待機状態を示す説明
図である。
【図7】シートロールの巻径が大きい場合のカール矯正
動作の説明図である。
【図8】シートロールの巻径が小さい場合のカール矯正
動作の説明図である。
【図9】従来例の説明図である。
【符号の説明】
Aは原稿読取部、Bは記録部、Cは制御部、1は原稿、
1aは原稿トレイ、1bは支点、2は原稿挿入口、3a
は予備搬送ローラ、3bは予備従動ローラ、4aは分離
ローラ、4bは分離押圧片、5a,5bは搬送ローラ対
、6a,6bは排出ローラ対、7は光源、8はミラー、
9はレンズ、10は光電変換素子、11は排出トレイ、
12は操作部、12aはスイッチ、13は表示部、14
はシート材、14aは内芯、14bはシートロール、1
5はロールホルダー、16aはインクシート供給ロール
、16bはインクシート巻取ロール、16cは装填部、
16dは巻取ギヤ、17はインクシート、18はセンサ
、19はインクシートセンサ、20はガイドローラ、2
1は記録ヘッド、21aはシフトレジスタ、21bはラ
ッチ回路、21cは発熱素子、21dは温度センサ、2
1eはスプリング、22はプラテンローラ、22aはプ
ラテンギヤ、23aは搬送ローラ、23bはピンチロー
ラ、23cはアーム、23dは引張スプリング、23e
はソレノイド、23fはワイヤ、23gはストッパー、
24はシートセンサ、25a,25bはカッター、26
a,26bは排出ローラ対、27は電源部、28は制御
基板、29はモデム基板ユニット、30はNCU基板ユ
ニット、30aは電話器、31aはCPU、31bはR
OM、31cはRAM、32はラインメモリ、33は符
号化/復号化部、34はバッファメモリ、35はシート
搬送用モータ、35a,36a,37aはモータギヤ、
36はインクシート搬送用モータ、37は搬送ローラ駆
動モータ、38は滑りクラッチ、39は一方向クラッチ
、40は記録データ、41はラッチ信号、42は出力信
号、43はストローブ信号、44は記録ヘッド駆動回路
、45は電源線、46,47,48はモータ駆動回路で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ロール状に巻き付けられたシートロー
    ルより引き出されたシート材を搬送して記録を行う記録
    装置において、画像情報に応じてシート材に像を記録す
    るための記録手段と、記録搬送方向に搬送されるシート
    材に対してテンションを付与すると共に、シート材を逆
    搬送可能な搬送手段と、前記シート材を巻きぐせ方向と
    逆方向に屈曲して導くために前記搬送手段を移動可能に
    支持する移動支持部材を有し、前記搬送手段より前記記
    録手段に至るシート材に付与されるテンションが、前記
    シートロールの巻径の変化によらず一定であることを特
    徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】  前記シートロールの巻径の変化に応じ
    て前記搬送手段を支持する移動支持部材を移動させてシ
    ート材の屈曲角度が変化する請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】  記録待機時に前記搬送手段によりシー
    ト材を逆搬送する場合、前記移動支持部材が移動してシ
    ート材の屈曲状態を解除する請求項2記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6547464B1 (en) * 1999-12-01 2003-04-15 Diebòld, Incorporated Automated transaction machine printer
US6814515B2 (en) * 2001-07-09 2004-11-09 Nagano Fujitsu Component Limited Printing apparatus and terminal apparatus

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