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JPH04312602A - 人工雪層形成方法 - Google Patents

人工雪層形成方法

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Publication number
JPH04312602A
JPH04312602A JP7877991A JP7877991A JPH04312602A JP H04312602 A JPH04312602 A JP H04312602A JP 7877991 A JP7877991 A JP 7877991A JP 7877991 A JP7877991 A JP 7877991A JP H04312602 A JPH04312602 A JP H04312602A
Authority
JP
Japan
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layer
air
frost
floor
artificial snow
Prior art date
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Application number
JP7877991A
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English (en)
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JPH0761371B2 (ja
Inventor
Koji Morioka
森岡 宏次
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Taikisha Ltd
Original Assignee
Taikisha Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Taikisha Ltd filed Critical Taikisha Ltd
Priority to JP3078779A priority Critical patent/JPH0761371B2/ja
Priority to DE69208279T priority patent/DE69208279D1/de
Priority to EP95100473A priority patent/EP0658732B1/en
Priority to DE69224670T priority patent/DE69224670D1/de
Priority to EP92303119A priority patent/EP0508752B1/en
Priority to US07/867,033 priority patent/US5241830A/en
Priority to AU14833/92A priority patent/AU637744B2/en
Publication of JPH04312602A publication Critical patent/JPH04312602A/ja
Priority to US08/078,008 priority patent/US5327738A/en
Publication of JPH0761371B2 publication Critical patent/JPH0761371B2/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋内人工雪スキー場等に
おける人工雪層の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工雪層の形成方法としては、床
上の屋内空間を例えば−6〜−10℃程度に冷却した状
態で、この屋内空間中に冷水を圧縮空気とともに噴霧ノ
ズルから噴霧することにより、ノズル噴霧に伴う断熱膨
張作用や空間内冷気による冷却をもって噴霧冷水を屋内
空間中で氷結させて氷粒子とし、そして、この氷粒子を
積もらせて床上に拡げることで、氷粒子の積層から成る
人工雪層を床上に形成する方法がある。……(従来例1
【0003】また、別法として、水を含ませた吸水性樹
脂粒を床上に散布するとともに、この吸水性樹脂粒の散
布積層を床に装備の冷却手段により凍結させ、そして、
この凍結層を粉砕装置により粉砕して微細化することで
、凍結吸水性樹脂粒の積層から成る人工雪層を床上に形
成する方法がある(例えば、PCT/AU85/002
67参照)。……(従来例2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例1
の形成方法では、屋内空間(屋内スキー場等では相当の
大空間となる)を屋外条件にかかわらず−6〜−10℃
程度の状態に冷却維持するのに莫大なエネルギを必要(
特に夏期)とするため、人工雪層の形成コストが嵩む問
題があり、さらに、人工雪層の形成後、融解を防止して
人工雪層を維持するのにも、屋内空間を例えば−2〜−
3℃といった低温状態に冷却維持する必要があるため、
維持コストも嵩む問題があった。
【0005】その上、人工雪層の形成時、及び、形成し
た人工雪層の使用時の夫々において屋内空間が上記の如
く極低温状態に維持されるため、人工雪層形成の作業者
や形成人工雪層の使用者(スキーヤー等)が寒さを感じ
たり、また、低温屋内空間と屋外との大きな温度差(夏
期では30℃deg以上となる)のため、屋内空間から
の出入りの際に所謂サーマルショックでめまい等を起こ
すといったこともあり、健康面、及び快適性・作業性の
面でも問題があった。
【0006】一方、従来例2の形成方法では、吸水性樹
脂粒を多量に必要とするため材料コストが嵩み、また、
吸水性樹脂粒の凍結層を粉砕して微細化するのに大きな
粉砕動力を要し、これらのことから、やはり人工雪層の
形成コストが嵩む問題があった。
【0007】さらに、従来例2の形成方法では、多量の
吸水性樹脂粒を含む人工雪層であるため、粉砕による微
細化は行うものの雪面(人工雪層表面)の性状が天然雪
層と大きく異なる問題もあった。
【0008】本発明の目的は、人工雪層を合理的な形態
で形成することにより上述各問題の解消を図る点にある
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による人工雪層形
成方法の第1の特徴構成は、加湿手段により床上の空気
に与えた加湿水分、又は、水ミスト供給手段により前記
床上の空気に供給した水ミストを、前記床に装備の冷却
手段により結霜させて、前記床上に人工雪層としての霜
積層を形成することにあり、その作用・効果は次の通り
である。
【0010】
【作用】つまり、空気中の加湿水分や水ミスト(望しく
は10μm以下の霧状の極微水滴)は、結霜対象部の冷
却温度が結霜可能温度以下となれば空気温度とは直接に
関係無く、その結霜対象部で結霜する。
【0011】したがって、床上の空気に与えた加湿水分
や水ミストを、床に装備の冷却手段により結霜させて、
人工雪層としての霜積層を床上に形成するにあたり、床
上の空気域を先述の従来例1の如く−6〜−10℃とい
った極低温状態に冷却維持する必要がない。
【0012】また、床に装備の冷却手段により、雪層形
成対象部である床部だけを限定的に冷却すればよいから
、従来例1の如く床上の空気域全体(屋内空間)を外部
環境条件(屋外条件)に抗して極低温に冷却維持するに
比べ、冷却負荷が大巾に小さい。
【0013】人工雪層の原材料は基本的には、床上の空
気に加湿水分や水ミストとして与える水だけであり、先
述の従来例2の如き多量の吸水性樹脂粒が不要である。
【0014】空気中における加湿水分や水ミストの結霜
により形成した人工雪層としての霜積層は、霜結晶群か
ら成り、それら霜結晶間に自然な状態で微細空隙を有す
るものであるから、雪面(人工雪層表面)の性状として
天然雪層に極めて近い性状を得ることができ、従来例2
の如く大きな動力を費やして床上の凍結層を粉砕処理す
るといった必要がない。
【0015】また、使用目的に応じた雪面質調整のため
に霜積層を圧縮したり掘り起こしたりするにしても、従
来例2の方法において床上の凍結層を粉砕するのに要す
る粉砕動力に比べ、必要動力ないし労力は極めて小さい
もので済む。
【0016】
【発明の効果】以上作用の結果、本発明方法の第1特徴
構成によれば、冷却に要する必要エネルギが小さく、ま
た、吸水性樹脂粒といった特殊な原材料も不要で材料費
が安価であるとともに、大きな動力を費やしての粉砕処
理等も不要であることから、人工雪層の形成コストを従
来の各形成方法に比べ安価にでき、しかも、そのように
形成コストを安価にしながらも、天然雪層に極めて近い
雪面性状の人工雪層を得ることができる。
【0017】また、形成した人工雪層を維持するについ
ても、形成時と同様に、床に装備の冷却手段により形成
人工雪層の融解を防止して人工雪層を維持できることか
ら、従来例1の如く床上(人工雪層上)の空気域全体を
極低温に冷却維持して形成人工雪層の融解を防止するに
比べ、人工雪層の維持コストも安価にできる。
【0018】更に、上記の如く床上の空気域を極低温に
冷却維持する必要がないことから、従来例1の方法を用
いた場合のように、人工雪層の形成時、及び、形成した
人工雪層の使用時の夫々において床上の空気域を極低温
に冷却維持するために、人工雪層形成の作業者や形成人
工雪層の使用者が寒さを感じたり、また、床上の極低温
空気域と域外環境との大きな温度差のために、出入り者
がサーマルショックを受けるといったことも回避でき、
健康面、及び快適性・作業性の面でも優れたものとなる
【0019】ちなみに、霜積層から成る人工雪層を形成
するに、別法として、雪層形成対象場所とは異なる場所
において空気中に与えた加湿水分や水ミストを冷却手段
により結霜させ、そして、このように別場所で生成した
霜を回収・運搬して、雪層形成対象場所としての所定の
床上に散布することで、その床上に霜積層から成る人工
雪層を形成するといったことも考えれるが、この場合、
生成した霜の回収・運搬に経費・労力を要する。
【0020】この点、本発明方法によれば、雪層形成対
象場所としての床そのものに装備した冷却手段により床
上空気中の加湿水分や水ミストを結霜させて、この結霜
により人工雪層としての霜積層を床上に直接に成長形成
させるから、上記別法に比べ生成霜の回収・運搬を不要
にできて、人工雪層の形成に伴う経費・労力を削減でき
る。
【0021】(本発明方法の第2ないし第5特徴構成)
本発明による人工雪層形成方法の第2の特徴構成は、前
記霜積層の形成に先行して、前記床上に細粒状の氷を散
布するとともに、この散布した氷の層に水を含浸させて
、含浸水を前記冷却手段により凍結させ、その後、含浸
水が凍結した氷層の層上で空気中の前記加湿水分、又は
、前記水ミストを前記冷却手段により結霜させて、前記
氷層上に人工雪層としての前記霜積層を形成することに
ある。
【0022】つまり、熱負荷変動や雪面使用に対して形
成人工雪層の雪面を安定的に維持するには、人工雪層と
しての霜積層の厚さをある程度大きくしたり、あるいは
、人工雪層としての霜積層の下にある程度の厚さの氷層
を設けたりして、床上にある程度の冷熱容量を確保する
必要があるが、霜積層の下に氷層を設けることなく霜積
層だけで所望の冷熱容量を床上に確保できる厚さにまで
、人工雪層としての霜積層を空気中加湿水分や空気中水
ミストの逐次結霜により成長させるには相当の時間を要
し、また、所望の冷熱容量を床上に確保できる厚さの氷
層を人工雪層としての霜積層の下に設ける方式にしても
、人工雪層としての霜積層の形成に先立ち、床上に水を
散水するとともに、その散水した水を床に装備の冷却手
段により凍結させて床上に所定の厚さの氷層を形成する
のに相当の時間を要する。
【0023】この点、上記の第2特徴構成を採用すれば
、基本的には人工雪層としての霜積層の下に氷層を形成
する方式でありながらも、その氷層の形成にあたっては
、床上への細粒状氷の散布により床上に細粒状氷の層を
形成して、その細粒状氷の層に含浸させた含浸水を床に
装備の冷却手段により凍結させることで、床上に氷層を
形成するから、すなわち、霜積層の形成に先立ち冷却手
段により凍結させるのは細粒状氷の層に含浸させた含浸
水だけであるから、上記の如く、床上に単に水のみを散
水して、その散水した水を床に装備の冷却手段により凍
結させることで床上に所定厚さの氷層を形成する方式に
比べ、所望の冷熱容量を床上に確保するに要する厚さの
氷層を短時間で形成することができる。
【0024】そして、このように細粒状氷の層における
含浸水を凍結させて氷層を能率良く形成した後、その氷
層の層上で空気中の加湿水分や水ミストを前記冷却手段
により結霜させて、人工雪層としての霜積層を氷層上に
形成するから、前記の如く、霜積層の下に氷層を設ける
ことなく霜積層だけで所望の冷熱容量を床上に確保でき
る厚さにまで、霜積層を空気中加湿水分や空気中水ミス
トの逐次結霜により成長させる方式に比べても、所望の
冷熱容量を床上に十分に確保した状態での霜積層から成
る人工雪層を短時間で能率良く形成できる。
【0025】本発明による人工雪層形成方法の第3の特
徴構成は、前記霜積層の成長過程で前記霜積層に圧縮処
理を施し、その圧縮霜積層上で空気中の前記加湿水分、
又は、前記水ミストを結霜させて、前記霜積層を成長さ
せることにある。
【0026】また、本発明による人工雪層形成方法の第
4の特徴構成は、前記霜積層の成長過程で前記霜積層に
水を含浸させて、この含浸水を凍結させ、その含浸水凍
結霜積層上で空気中の前記加湿水分、又は、前記水ミス
トを結霜させて、前記霜積層を成長させることにある。
【0027】つまり、霜積層は霜結晶間に微細空隙を有
するため、それ自身が断熱作用を有し、したがって、単
に、空気中における加湿水分や水ミストを床における冷
却手段の冷却作用により霜積層表面で逐次結霜させて霜
積層を継続成長させるのでは、成長により霜積層の厚さ
が大きくなるほど、床に装備の冷却手段と霜積層表面と
の間の伝熱性が大きく低下するため、霜積層がある程度
の厚さまで成長すると、霜積層表面での結霜により霜積
層を継続成長させて人工雪層としての霜積層の厚さを増
大させることに限界が生じる。
【0028】また、上記の如き床における冷却手段と霜
積層表面との間の伝熱性低下に対し、霜積層表面での結
霜を継続させて霜積層の厚さ増大を図るには、床におけ
る冷却手段の冷却温度をさらに低温化する必要が生じ、
この低温化により冷凍機の効率低下や冷熱放熱損失の増
大を招くこととなる。
【0029】この問題に対し、上記本発明方法の第3特
徴構成においては、霜積層の成長過程で霜積層に圧縮処
理を施すことにより、また、上記本発明方法の第4特徴
構成においては、霜積層の成長過程で霜積層に水を含浸
させて、この含浸水を凍結させることにより、夫々、霜
積層をある程度氷層化し、そして、この氷層化により霜
積層の伝熱性を回復させることで、床における冷却手段
の冷却温度は一定としながらも、その冷却手段の冷却作
用による霜積層表面での結霜を促進して、霜積層を以後
も効率良く継続成長させ、これによって、人工雪層とし
ての霜積層の厚さを効果的に増大させることができる。
【0030】本発明による人工雪層形成方法の第5の特
徴構成は、前記霜積層の形成過程において、前記床上の
空気域をカバーで覆うことにより、加湿、又は、水ミス
ト供給の対象とする空気域を制限することにある。
【0031】つまり、床上の空気域が大気開放空間であ
る場合はもとより、床上の空気域が屋内空間である場合
にも、人工雪層の形成過程では、この床上の空気域をカ
バーで覆って、加湿、又は、水ミスト供給の対象とする
空気域を制限することにより、床上の空気の湿度ないし
水ミスト濃度を、結霜による霜積層形成に適した値にま
で上昇させ、かつ、その値を維持することの夫々が容易
となり、また、それ故に結霜による霜積層形成をより能
率良く行うことができる。
【0032】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。
【0033】図1は屋内人工雪スキー場を示し、1は建
屋、2はゲレンデとしての人工雪層3を形成する床であ
る。
【0034】床2には、低温冷凍機4により冷却した低
温冷媒(例えば−10〜−20℃のブライン)を循環路
5を介し循環させる冷媒配管6を密に並設してあり、こ
の冷媒配管6による冷却をもって、床2上に人工雪層3
を形成するとともに、形成した人工雪層3の融解を防止
して人工雪層3を維持するようにしてある。
【0035】屋内空間7に対する空調設備としては、還
気ダクト8を介し還気した屋内空気(屋内換気のために
一部外気を混合させてもよい)を温湿度調整して、その
調整空気Aを給気ダクト9を介し屋内空間7に供給する
空調機10を設けてあり、この空調機10には温調コイ
ル11、除湿器12、及び、加湿器13を装備し、それ
らを状況に応じて選択的に運転するようにしてある。
【0036】人工雪層3の形成については、冷媒配管6
に対する低温冷媒の循環運転を行うとともに、その低温
冷媒循環運転に並行して、加湿器13の運転により加湿
した空気Aを空調器10から屋内空間7に供給し、これ
によって、屋内空間7に対する供給空気A中の加湿水分
を冷媒配管6による冷却で結霜させて、床2上に人工積
層としての所定厚さdの霜積層3を成長形成させる。
【0037】供給空気A中の加湿水分が冷媒配管6の管
表面で直接に結霜する霜積層形成初期においては、供給
空気Aの絶対湿度Xaを冷媒配管6の管表面温度Tpに
おける飽和空気の絶対湿度Xpよりも所定巾dX1(例
えばdX1=5gr/Kg’)以上高く維持するように
、加湿器13による加湿量を適当な制御手段により調整
制御し、また、その後、供給空気A中の加湿水分が霜積
層表面で結霜する状態の霜積層成長過程では、供給空気
Aの絶対湿度Xaを霜積層3の表面温度Tsにおける飽
和空気の絶対湿度Xsよりも所定巾dX2(例えばdX
2=dX1=5gr/Kg’)以上高く維持するように
、加湿器13による加湿量を同様に適当な制御手段によ
り調整制御し、これによって、上記の初期過程、及び、
成長過程を通じて霜積層3を能率良く継続成長させる。
【0038】上記の如く床2における冷媒配管6の冷却
作用により供給空気A中の加湿水分を結霜させて、床2
の上に霜積層3を形成することにおいて、供給空気Aの
温度Taは特に重要な要素とはならないが、本例におい
ては、供給空気Aの温度Taを、供給空気Aの相対湿度
Raが100%以上となるように調整し、これによって
、結霜による霜積層3の形成を一層促進する。
【0039】また、供給空気Aの温度Taを調整するに
あたっては、上記のように相対湿度Raを100%以上
とする範囲内において、供給空気Aの温度Taを極力高
温に調整し、これによって、屋内空間7が冷えすぎの状
態となって屋内者が寒さを感じたり、また、屋内と屋外
との大きな温度差のためにサーマルショックを受けたり
するといったことを防止する。(一例としては、供給空
気A中の加湿水分が霜積層表面で結霜する霜積層成長過
程において、霜積層3の表面温度Tsが−5℃の状況下
で前記のdX2を5gr/Kg’とする場合、8.0℃
DB,7.5gr/Kg’程度に調整した過飽和空気A
(微小水滴混じりの空気)を供給する)
【0040】加
湿器13には蒸気噴霧形式を初めとして種々の形式のも
のを採用できるが、本例においては、図2に示す如く、
屋内空間7に対する空気供給温度Taと等しい温度に調
整した水の散水域13aに対し調整対象空気Aを通過さ
せて、調整対象空気Aを上記所定温度Taの過飽和空気
に調整し、その後、調整空気Aを水切り板13bの並設
域に通過させることにより、調整空気A中の比較的大き
な水滴を水切り板13bに捕捉させて調整空気Aを水切
り処理する所謂ワッシャ形式の加湿器13を採用し、こ
れによって、蒸気噴霧形式の加湿器を採用するに比べ熱
エネルギ的に有利にしながら、調整対象空気Aを、前述
の如き結霜による霜積層3の形成に適した微小水滴(望
ましくは10ミクロン以下の水滴)混じりの過飽和空気
に温湿度調整する。
【0041】霜積層3の成長過程において霜積層がある
程度の厚さにまで成長すると、それまでの霜積層3aに
対し圧縮処理を施すことにより、あるいは、それまでの
霜積層3aに対し散水により水を含浸させて、その含浸
水を冷媒配管6の冷却作用で凍結させることにより、そ
れまでの霜積層3aをある程度氷層化し、そして、この
氷層化により、それまでの霜積層3aの伝熱性(すなわ
ち、冷媒配管6と霜積層3a表面との間の伝熱性)を回
復させた状態で、以後、氷層化させた圧縮霜積層ないし
含浸水凍結霜積層3a上での空気中加湿水分の結霜によ
り、圧縮霜積層ないし含浸水凍結霜積層3a上に霜積層
3bを効率良く継続成長させる。
【0042】上記圧縮ないし含浸水凍結による霜積層3
aの氷層化は、人工雪層としての所定厚さdの霜積層3
を形成する過程において一回ないしは適宜間隔で複数回
実施する。
【0043】人工雪層としての所定厚さdの霜積層3の
形成を完了すると、加湿器13の運転を停止し、以後は
、冷媒配管6による冷却により形成霜積層3の融解を防
止して人工雪層を維持し、また、この人工雪層維持状態
においては、空調機10における除湿器12を運転する
とともに、屋内空間7中の空気絶対湿度XAを霜積層3
の表面温度Tsにおける飽和空気の絶対湿度Xsとほぼ
等しい値に維持するように、換言すれば、屋内空間7に
おける空気の水蒸気分圧を霜積層3表面の水蒸気圧とほ
ぼ等しい値に維持するように、除湿器12による除湿量
を適当な制御手段により調整制御する。
【0044】つまり、人工雪層としての霜積層3の形成
、及び、その霜積層3の維持にあたって冷媒配管6の冷
却温度Tpは、霜積層3を所定厚さdにまで成長させ、
かつ、その所定厚さdの霜積層3の融解を防止するに足
りる程度の温度(例えば、所定厚さdまで成長させた霜
積層3の表面温度Tsが−1から−2℃となる温度)に
制限し、これによって省エネを図るが、このように冷媒
配管6の冷却温度Tpを制限した場合、人工雪層維持状
態において外気導入や屋内者の呼吸により屋内空気中に
補給される水分が冷媒配管6の冷却温度Tpよりも高温
の霜積層3表面で凝結(結露ないし結露に近い結霜)し
て、人工雪層3の雪面が所謂ベタ付いた雪面となるとい
った問題が生じ、また、上記の如き屋内空気中水分の霜
積層3表面での凝結には屋内空気側から霜積層3側への
潜熱移動を伴うことから、人工雪層維持状態における冷
媒配管6の冷却負荷が大きくなり、このため、省エネの
達成が阻害されるといった問題も生じる。
【0045】そこで、人工雪層維持状態において屋内空
気に対し前述の如き除湿処理を施すことにより、冷媒配
管6の必要冷却温度を制限しながらも屋内空気中水分の
霜積層3表面(雪面)での凝結を防止し、これによって
、雪面をスキーに適した良好な状態に安定的に保つとと
もに、屋内空気側から霜積層3側への潜熱移動による冷
媒配管6の冷却負荷増大を回避して省エネを効果的に達
成する。
【0046】人工雪層維持状態においては、上記の除湿
運転とともに、空調機10における温調コイル11を運
転して屋内空間7に対する供給空気Aを温度調整し、こ
れによって、スキーヤー等屋内者の快適性を損なわない
範囲で、また、冷媒配管6の冷却作用による霜積層3の
融解防止を損なわない範囲で屋内空間7を冷房ないし暖
房する。
【0047】スキーによる雪面の掻き取り等により人工
雪層としての霜積層3の厚さが減少した場合には、初期
の人工雪層形成と同様に、加湿器13を運転して、屋内
空間7に対する供給空気A中の加湿水分を冷媒配管6の
冷却作用により残存霜積層3上で結霜させることにより
霜積層3の厚さを回復させる。
【0048】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0049】床2に装備する冷却手段は、前述実施例の
如き並設冷媒配管6に限定されるものではなく、例えば
、床2を二重床構造として、その二重床間隙を冷媒流通
路とする構造のものや、あるいは、床2上に並置する冷
却パネル状のもの等、種々の形式のものを採用できる。
【0050】前述実施例においては霜積層3を形成する
に、床2上の空気に与えた加湿水分を床2に装備の上記
冷却手段6により結霜させるようにしたが、これに代え
て、スプレーノズル等により床2上の空気に水ミストを
供給して、この水ミストを床2に装備の冷却手段6によ
り結霜させるようにしてもよく、また、これらを組み合
わせて手法として、床2上の空気に与えた加湿水分と、
同じく床2上の空気に供給した水ミストとの両方を、床
2に装備の冷却手段6により結霜させるようにしてもよ
い。
【0051】床2上の空気に加湿水分を付与する加湿手
段、また、床2上の空気に水ミストを供給する水ミスト
供給手段には、夫々、種々の形式のものを採用できる。
【0052】前述実施例においては、床2から直接に霜
積層3を形成したが、これに代えて、図3に示すように
、人工雪層としての霜積層3の形成に先立ち、床2上に
氷層14を形成し、そして、この氷層14上で空気中の
加湿水分ないし水ミストを床2に装備の冷却手段6によ
る冷却作用により結霜させて、氷層14上に人工雪層と
しての霜積層3を形成するようにしてもよい。
【0053】また、上記の氷層14を形成するにあたっ
ては、同図3に示すように、製氷機15により製造した
細粒状の氷を床2上に散布し、そして、この散布した氷
の層に散水等により水を含浸させて、含浸水を床2に装
備の冷却手段6により凍結させることで、人工雪層とし
ての霜積層3の形成に先立ち床2上に上記氷層14を形
成するといった方法が合理的である。
【0054】加湿手段により床2上の空気に加湿水分を
付与したり、また、水ミスト供給手段により床2上の空
気に水ミストを供給したりするにあたっては、同図3に
破線で示す如きカバー16により床2上の空気域を覆っ
て床2上空気域を制限し、そして、この制限床上空気域
に対してのみ加湿水分付与や水ミスト供給を実施するよ
うにしてもよく、特に、このカバー16による空気域制
限は、床2上空気域が大気開放域である場合に有効であ
る。尚、人工雪層としての霜積層3の形成完了後はカバ
ー16による覆いを解除すれば、人工雪層の使用に対し
てカバー16が障害となることはない。
【0055】霜積層3の成長過程で実施する霜積層3a
に対する圧縮処理や、霜積層3aに水を含浸させて、そ
の含浸水を凍結させる処理、すなわち、成長過程の霜積
層3aをある程度氷層化する処理を省略してよい。
【0056】人工雪層としての霜積層3の形成後、雪面
の質調整のために、形成霜積層3の表層部に対し圧縮処
理や掘り起こし処理を施すようにしてもよい。
【0057】人工雪層としての霜積層3の用途はスキー
に限定されるものではなく、各種分野における種々の用
途に適用できる。
【0058】床2は、水平面状の床、傾斜床、凹凸のあ
る床、あるいは、巾狭の通路状の床等、どのような形態
のものであってもよい。
【0059】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋内人工雪スキー場の設備構成図
【図2】加湿
器の原理図
【図3】別実施例を示す屋内人工雪スキー場の設備構成
【符号の説明】
2        床 3,3a  霜積層 6        冷却手段 13      加湿手段 14      氷層 16      カバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  加湿手段(13)により床(2)上の
    空気に与えた加湿水分、又は、水ミスト供給手段により
    前記床(2)上の空気に供給した水ミストを、前記床(
    2)に装備の冷却手段(6)により結霜させて、前記床
    (2)上に人工雪層としての霜積層(3)を形成する人
    工雪層形成方法。
  2. 【請求項2】  前記霜積層(3)の形成に先行して、
    前記床(2)上に細粒状の氷を散布するとともに、この
    散布した氷の層に水を含浸させて、含浸水を前記冷却手
    段(6)により凍結させ、その後、含浸水が凍結した氷
    層(14)の層上で空気中の前記加湿水分、又は、前記
    水ミストを前記冷却手段(6)により結霜させて、前記
    氷層(14)上に人工雪層としての前記霜積層(3)を
    形成する請求項1記載の人工雪層形成方法。
  3. 【請求項3】  前記霜積層(3)の成長過程で前記霜
    積層(3a)に圧縮処理を施し、その圧縮霜積層(3a
    )上で空気中の前記加湿水分、又は、前記水ミストを結
    霜させて、前記霜積層(3)を成長させる請求項1又は
    2に記載の人工雪層形成方法。
  4. 【請求項4】  前記霜積層(3)の成長過程で前記霜
    積層(3a)に水を含浸させて、この含浸水を凍結させ
    、その含浸水凍結霜積層(3a)上で空気中の前記加湿
    水分、又は、前記水ミストを結霜させて、前記霜積層(
    3)を成長させる請求項1又は2記載の人工雪層形成方
    法。
  5. 【請求項5】  前記霜積層(3)の形成過程において
    、前記床(2)上の空気域をカバー(16)で覆うこと
    により、加湿、又は、水ミスト供給の対象とする空気域
    を制限する請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の
    人工雪層形成方法。
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