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JPH04311764A - 硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

硬化性オルガノポリシロキサン組成物

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Publication number
JPH04311764A
JPH04311764A JP10470291A JP10470291A JPH04311764A JP H04311764 A JPH04311764 A JP H04311764A JP 10470291 A JP10470291 A JP 10470291A JP 10470291 A JP10470291 A JP 10470291A JP H04311764 A JPH04311764 A JP H04311764A
Authority
JP
Japan
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organopolysiloxane
group
molecular weight
molecule
formula
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Granted
Application number
JP10470291A
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Inventor
Yoshio Inoue
井上 凱夫
Toshiaki Takahashi
俊明 高橋
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揮発性の低分子シロキ
サンを含まない付加硬化型の硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物に関する。
【0002】
【従来技術】分子鎖両末端にアルケニル基を持つオルガ
ノポリシロキサンと1分子中に2個以上のSiH基を持
つオルガノポリシロキサンとをPt系のヒドロシリル化
触媒を用いて硬化させる硬化性オルガノポリシロキサン
組成物は、電気・電子部品のポッティング、接着剤、事
務機用ロール材、など様々な用途に用いられ既に公知の
ものである。最近、硬化性オルガノポリシロキサン組成
物が、電気・電子分野に大量に使用される様になってき
ている。それにともない硬化性オルガノポリシロキサン
組成物に含まれる揮発性低分子シロキサンが原因となる
接点障害を防止する必要が生じてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本来、揮発性低分子シ
ロキサンを含まないオルガノポリシロキサンを原料とし
て用いれば、低分子シロキサンが原因となる接点障害を
防止することが可能であるが、硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物の強度など物理的特性を優れた物とするた
めに原料として使用する分子鎖両末端にアルケニル基を
有するオルガノポリシロキサンは高分子量のものを用い
る必要がある。高分子量のオルガノポリシロキサンポリ
マーから低分子シロキサンを除くには、通常、高温・減
圧条件で長時間処理する工程が必要であるが、高分子量
のオルガノポリシロキサンから低分子シロキサンを完全
に除去することは経済的に不利であり、高温で長時間処
理することは高分子量のオルガノポリシロキサン中に含
まれるビニル基の安定性を考慮すると困難である。
【0004】従って、本発明は、揮発性の低分子シロキ
サンの含有量が著しく少量に抑制された硬化性オルガノ
ポリシロキサン組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】本発明によれば、(A)
一分子中に2個のSiH基を有するオルガノポリシロキ
サンによって鎖長延長され、且つ、分子鎖両端にアルケ
ニル基を有するオルガノポリシロキサン、(B)一分子
中に2個以上のSiH基を有するオルガノハイドロジエ
ンポリシロキサン、及び、(C)白金族金属系触媒を含
有し、且つ重合度20以下の低分子シロキサン成分のそ
れぞれの含有量が100ppm 以下に抑制されている
硬化性オルガノポリシロキサン組成物が提供される。尚
、本明細書において、重合度とは、分子中に含まれる−
Si−O−結合の数をいう。
【0006】(A)オルガノポリシロキサン本発明にお
いて、ベースポリマーとして使用する成分(A)のオル
ガノポリシロキサンは、分子鎖両端にアルケニル基を有
するものであり、一分子中に2個のSiH基を有するオ
ルガノポリシロキサンによって鎖長延長されたものであ
る。この様なオルガノポリシロキサンをベース成分とし
て使用することにより、組成物中において重合度が20
(即ち20量体)以下の低分子量シロキサン成分のそれ
ぞれの含有量を100 ppm 以下のオーダーに抑制
することが可能となる。
【0007】かかるオルガノポリシロキサン(A)を合
成するために出発物質として使用されるオルガノポリシ
ロキサン(a−1)は、例えば下記一般式(1)で表わ
される。
【化1】
【0008】上記式中、Rはビニル基、アリル基、イソ
プロペニル基等の炭素数2〜6のアルケニル基であり、
好ましくはビニル基である。即ち、分子末端に存在する
このアルケニル基が、オルガノハイドロジエンポリシロ
キサン中のSiH基と付加反応(ヒドロシリル化)して
鎖長延長が行われるものである。
【0009】またR1 〜R4 は、炭素数1〜10の
、同一または異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素
基であり、特に脂肪族不飽和結合を有さない炭素数1〜
6のものが好ましい。具体的には、メチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシ
ル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等の
アリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラル
キル基及びこれらの基の水素原子の一部あるいは全部を
ハロゲン原子等で置換した基、例えばクロロメチル基、
3,3,3−トリフルオロプロピル基等を挙げることが
できる。
【0010】本発明においては、鎖長延長すべき上記オ
ルガノポリシロキサン(a−1)は、25℃における粘
度が 100〜10,000 cStの範囲にあること
が特に好適であり、前記一般式(1)において、mは、
粘度が上記範囲となるような数とすることが好ましい。 即ち、この様な分子量範囲にあるオルガノポリシロキサ
ン(a−1)中に含まれる揮発性の低分子シロキサンは
容易に除去することができ、例えば高温(通常 200
〜300 ℃)、減圧(通常 0.1〜10mmHg)
条件での処理を短時間(通常1〜5時間)行なうことに
よって、重合度が20以下の低分子シロキサンの各成分
をそれぞれ100 ppm 以下のオーダまで除去する
ことができる。従って、低分子シロキサンの除去に際し
て、分子鎖両端のアルケニル基への悪影響が有効に防止
でき、極めて有利である。
【0011】本発明において、かかるオルガノポリシロ
キサン(a−1)の鎖長延長剤として使用されるオルガ
ノポリシロキサン(a−2)としては下記式(2)、

化2】 で表わされる直鎖オルガノポリシロキサン、または下記
式(3)、
【化3】 で表わされる環状オルガノポリシロキサンを挙げること
ができる。これらの式中、R1 〜R4 は、それぞれ
前述した通りの基であり、nは 0〜20の整数であり
、pは1, 2または3である。
【0012】即ち、これらのオルガノポリシロキサン(
a−2)は、分子中に2個のSiH基を有しており、こ
のSiH基と、オルガノポリシロキサン(a−1)中の
アルケニル基とがヒドロシリル化反応して鎖長延長が行
われるのである。
【0013】本発明において、前記式(2)で表わされ
る直鎖オルガノポリシロキサンとしては、下記式(4)
【化4】 で表わされるジメチルポリシロキサンが最も一般的に使
用される。
【0014】また前記式(3)で表わされる環状オルガ
ノポリシロキサンの具体例としては、以下の式(5)、
(6)、(7)及び(8)で示されるものを例示するこ
とができる。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【0015】尚、これらの式において、Meはメチル基
、Prはプロピル基を示す。鎖長延長に際して用いるこ
れらオルガノポリシロキサン(a−2)の使用量は、一
般的に言って、オルガノポリシロキサン(a−1)のア
ルケニル基と、該オルガノポリシロキサン(a−2)の
SiH基とのモル比が1以上2未満の範囲とするのが望
ましい。
【0016】また、オルガノポリシロキサン(a−1)
と(a−2)との間のヒドロシリル化反応は、通常、そ
れ自体公知の白金族金属系触媒、例えば微粉末金属白金
触媒(米国特許第 2,970,150号明細書等参照
)、塩化白金酸触媒(米国特許第 2,823,218
号明細書等参照)、白金−炭化水素錯化合物(米国特許
 3,159,601号および同 3,159,662
号明細書等参照)、塩化白金酸−オレフィン錯化合物(
米国特許第3,516,946号明細書等参照)、白金
−ビニルシロキサン錯体(米国特許第 3,775,4
52号および同 3,814,780号明細書等参照)
等の白金系触媒、その他パラジウム系触媒、ロジウム系
触媒等を用いて行われる。かかる触媒としては、一般的
には白金系触媒が特に好適であり、またその使用量は、
白金族金属換算で 0.1〜1,000 ppm 、特
に 1〜100 ppm の範囲にあることが望ましい
。この様な触媒を用いてのヒドロシリル化反応は、通常
、60〜200 ℃の温度で 0.5〜5 時間行われ
る。
【0017】本発明においては、この様なヒドロシリル
化反応によって鎖長延長されたオルガノポリシロキサン
(A)がベースポリマーとして使用される。このオルガ
ノポリシロキサン(A)は、例えば下記式(9)または
(10)で表わされる。
【化9】
【化10】
【0018】これらの式(9)及び(10)において、
R, R1 〜R4 , m, n及びpは前述した通
りであり、qは2〜6の整数、rは1〜5の整数、xは
pより小さい0〜2の整数である。
【0019】 (B)オルガノハイドロジエンポリシロキサン本発明に
おいて、成分(B)のオルガノハイドロジエンポリシロ
キサンは、架橋剤として作用するものであり、これに含
まれる2個以上のSiH基が、成分(A)のオルガノポ
リシロキサンの分子両端にあるアルケニル基に付加反応
(ヒドロシリル化反応)して、ゴム弾性状の硬化物が形
成されるものである。このオルガノハイドロジエンポリ
シロキサンは、SiH基を2個以上有している限り、直
鎖状、環状、分枝状あるいは網状の何れの構造を有して
いてもよく、さらにSiH基は、分子鎖の末端に存在し
ていてもよいし、分子鎖の途中に存在していてもよい。 本発明において、一般的に使用されるオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサンは、例えば下記平均組成式、 Rb HC SiO(4−b−c)/2 (式中、Rは
、炭素原子数1〜10の置換または非置換の炭化水素基
であり、b及びcは、それぞれ正の数であり、且つb+
cが 0.6〜3.0 を満足する数である、)で表さ
れ、且つ分子中に少なくとも2個のケイ素−水素結合を
有するものが使用される。この平均組成式において、基
Rの好適例としては、前記(A)成分におけるR1 〜
R4 と同様の基、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基
等のアリール基、3,3,3−トリフルオロプロピル基
等を例示することができる。かかるオルガノハイドロジ
エンポリシロキサンの具体例としては、下記式(11)
〜(18)で示されるものを例示することができる。
【0020】
【化11】
【化12】
【化13】 上記式中、b, c, d, e, f, g, i 
は、0または正の整数、hは2以上の整数を表し、分子
中のケイ素原子数は、通常 400以下である。
【0021】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】 上記式中、R5 は、水素原子、メチル基、プロピル基
またはトリメチルシロキシ基を表す。
【0022】これらのオルガノハイドロジエンポリシロ
キサンは、そのSiH基が、成分(A)のオルガノポリ
シロキサンに含まれているアルケニル基1モル当たり、
 0.5〜3.0 モル、特に 1.0〜2.0 モル
となる割合で使用される。これらは、1種単独または2
種以上の組み合わせで使用することができる。
【0023】(C)白金族金属系触媒 本発明においては、上述したヒドロシリル化反応による
硬化を促進させるために、白金族金属系触媒が使用され
る。この触媒としては、前述したヒドロシリル化反応に
よる鎖長延長に際して使用されるものと同様のものを単
独または2種以上の組み合わせで使用することができる
が、特に白金系触媒を好適に使用することができる。
【0024】これらの白金族金属系触媒は、成分(A)
のオルガノポリシロキサンと成分(B)のオルガノハイ
ドロジエンポリシロキサンとの合計量に対し、白金族金
属換算で、 0.1〜1,000 ppm 、特に 1
〜100 ppm の割合で使用されることが好ましい
【0025】その他の配合剤 本発明の組成物には、上述した(A)乃至(C)の各成
分以外に、例えば室温における保存安定性と適度なポッ
トライフを確保するために、メチルビニルシクロテトラ
シロキサン、アセチレンアルコール等の反応制御剤を適
宜配合することができる。
【0026】また、本発明の組成物に補強または増量な
どを目的とし、必要に応じ充填剤を配合してもよい。充
填剤としては、公知のものが使用され、例えば、フュム
ドシリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、溶融シリカ粉末等
微粉末シリカ、けいそう土、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チ
タン、カーボンブラック、酸化バルウム、酸化マグネシ
ュウム、などの金属酸化物、水酸化セリュウム、炭酸カ
ルシュウム、炭酸マグネシュウム、炭酸亜鉛、などの金
属炭酸塩、アスベスト、ガラスウール、ガラス繊維、微
粉マイカ、カーボンブラック、あるいは、これらを鎖状
オルガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン
、ヘキサメチルジシラザン等で表面を疎水化処理をした
もの、などが例示される。さらに、必要に応じてポリエ
チレングリコールおよびその誘導体などのチクソトロピ
ー性付与剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯
電防止剤、酸化アンチモン、塩化パラフィンなどの難燃
剤、窒化ホウ素、酸化アルミニュウム、などの熱伝導性
改良剤、などを加えることは任意であるし、接着性付与
剤として、アミノ基、エポキシ基、メルカプト基、など
の反応性有機基を有する有機珪素化合物、所謂、シラン
カップリング剤などの従来公知の各種添加剤を混合して
もよい。
【0027】さらに、可塑剤、タレ防止剤、防汚剤、防
腐剤、殺菌剤、防カビ剤等を配合することもできる。
【0028】組成物の調製 本発明の硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、予じ
め成分(A)のオルガノポリシロキサンについて、 2
00〜300 ℃、特に 230〜280 ℃、及び1
0mmHg以下、特に3mmHg以下の条件で熱処理を
行い、重合度が20以下の低分子シロキサンの各成分の
含有量をそれぞれ100 ppm 以下に調整し、この
後に成分(A)と他の成分とを均一混合することによっ
て得られる。この場合、熱処理温度が上記範囲よりも高
いと、分子末端のアルケニル基の安定性が損われ、良好
な物性を有する硬化物を得ることが困難となる。また熱
処理温度が上記範囲よりも低い場合及び減圧条件が上記
範囲よりも高い場合には、重合度が20以下の低分子シ
ロキサンの各成分の含有量をそれぞれ100 ppm 
以下に調整することが困難となる。本発明にしたがって
、上記の条件で熱処理を行なうことにより、例えば1〜
5時間程度の処理時間で低分子シロキサン成分含量の調
整を行なうことが可能となり、これにより分子鎖両端に
存在するアルケニル基の安定性が有効に保持される。
【0029】また各成分の均一混合は、バンバリーミキ
サー、押出機、ニーダ等の各種混練機を用いて、20〜
200 ℃の温度で混合することにより行われる。
【0030】 硬化性オルガノポリシロキサン組成物 上記の如くして得られる本発明の組成物は、60〜20
0 ℃の温度で 0.5〜5時間加熱することによって
ゴム弾性体の硬化物を形成する。本発明の組成物は、重
合度が20以下の低分子シロキサンの含量が100 p
pm 以下に抑制されており、この結果として電気・電
子分野の用途に供された場合、接点不良の問題を生ずる
ことがないという顕著な利点を有する。
【0031】また本発明の組成物は、これを適当な基体
上に塗布するために、トルエン、キシレン、石油エーテ
ル等の炭化水素系溶剤、ケトン類、エステル類等の溶剤
で希釈して使用に供することも可能である。
【0032】
【実施例】合成例1 1,3−ジビニル−1,1,3,3− テトラメチルジ
シロキサン  18.6g及び、オクタメチルテトラシ
ロキサン  2960gをフラスコに仕込み、さらに、
触媒として10%Kを含むシリコネート   2gを加
え、 150℃で5時間反応させた。 次いで、80℃に冷却してから炭酸ガスを吹き込み触媒
を中和した。得られたシリコーンオイルを 250℃、
3mmHgの条件で処理して揮発性成分を除去し、両末
端にビニル基を含み、25℃の粘度が5,500 cS
t である。ジメチルポリシロキサンを得た。このジメ
チルポリシロキサンのビニル基含量は、0.0068m
ol/100gであり、またこれに含まれる低重合度の
低分子シロキサンの量は以下の通りであった(ガスクロ
マトグラフィーにより測定)。 重合度   3〜15;  各成分とも10ppm 以
下重合度  15〜17;  各成分とも20ppm 
以下重合度  18〜20;  各成分とも30ppm
 以下このジメチルポリシロキサン  1000gに、
HMe2 SiO(Me2 SiO)10SiMe2 
H   30g及び、塩化白金酸  30ppm (白
金換算)を加え、 100〜120 ℃で5時間反応さ
せた後、 150℃、3mmHgの条件で2時間処理し
、粘度が55,000 cSt(25℃)の鎖長延長さ
れたジメチルポリシロキサン(ポリマー(イ))を得た
。このものの低分子シロキサンの含有量は以下の通りで
あった。 重合度   3〜15;  各成分とも10ppm 以
下重合度  15〜17;  各成分とも20ppm 
以下重合度  18〜20;  各成分とも30ppm
 以下またビニル基含有量は、0.0033 mol/
100gであった。
【0033】合成例2 1,3−ジビニル−1,1,3,3− テトラメチルジ
シロキサンの使用量を 9.3gに代えた以外は、合成
例1と全く同様にして、両末端にビニル基を有し、粘度
が60,000 cSt(25℃)の鎖長延長前のジメ
チルポリシロキサン(ポリマー(ロ))を得た。このビ
ニル基含量は、0.0034 mol/100gであり
、また低分子シロキサン含有量は以下の通りであった。 重合度   3〜10;  各成分とも10ppm 以
下重合度  11〜14;  各成分とも30ppm 
以下重合度  15〜17;  各成分とも50ppm
 以下重合度  18〜20;  各成分とも150p
pm〜100ppm
【0034】実施例及び比較例 前記合成例で得られたポリマー(イ)及び(ロ)のそれ
ぞれ 100重量部に対し、比表面積が200m2 /
gの乾式シリカ25重量部を配合し、ニーダー中で 1
50℃×3時間、熱処理してベースコンパウンド(イ)
及び(ロ)を調製した。これらのベースコンパウンド 
  100gに、下記式Me3 SiO(Me2 Si
O)10(MeHSiO)5 SiMe3 で表わされ
るオルガノハイドロジエンポリシロキサン   9.8
g及び塩化白金酸  100 ppm (白金換算)を
加え、 120℃×30分の条件で硬化させて2mm厚
の硬化ゴムシートを作成した。この硬化シートを JI
S K−6301に準じて物性を測定したところ表1の
様になった。又、これらの硬化ゴムシート 5gをトル
エン 100gに膨潤させ含有する低分子シロキサンを
抽出した後、ガスクロマトグラフィーにて分析した結果
を併せて表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、硬化特性等を損うこと
なく、硬化性オルガノポリシロキサン組成物中の低分子
シロキサン成分含量を100 ppm 以下に抑制する
ことが可能となる。この組成物は、接点障害を生ぜず、
電気・電子分野において有効に使用される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一分子中に2個のSiH基を有する
    オルガノポリシロキサンによって鎖長延長され、且つ、
    分子鎖両端にアルケニル基を有するオルガノポリシロキ
    サン、(B)一分子中に2個以上のSiH基を有するオ
    ルガノハイドロジエンポリシロキサン、及び、(C)白
    金族金属系触媒を含有し、且つ重合度20以下の低分子
    シロキサン成分のそれぞれの含有量が100ppm 以
    下に抑制されている硬化性オルガノポリシロキサン組成
    物。
  2. 【請求項2】  請求項1の組成物を硬化して得られる
    硬化物。
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