JPH04242645A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
用あるいは失禁者用として用いられる吸収性物品、例え
ば使い捨ておむつに関するものである。
分に関する防漏機構が従来から種々提案されている。例
えば、特公昭52−40267号公報、特開昭54−1
15939号公報、特開昭52−120045号公報、
及び特開昭57−89602号公報には、図6に示すよ
うに、使い捨ておむつ31の側縁部に沿って弾性部材3
2を直線状に配置して、股下部にギャザーを形成し、着
用者の股下部分にギャザーを密着させ、排泄物を漏れに
くくした使い捨ておむつが開示されている。また、特開
昭49−93143号公報、特開昭50−33044号
公報、特開昭50−161347号公報、特開昭52−
84041号公報、及び特開昭57−210004号公
報に記載の吸収性物品は、吸収体の長手方向の両側縁に
折り返し部を設けてポケットを形成した、いわゆるボッ
クスプリーツ型のおむつで、いずれの吸収性物品も吸収
体を折り返すことによってポケットを作り、排泄物の吸
収性、保持性及びシール性の向上を企図したものである
。
開昭62−199802号公報、及び特開昭62−19
9806号公報に記載の吸収性物品は、長手方向の両側
縁にサイドフラップを有するとともに、サイドフラップ
に折り返し部を設けてポケットを形成した技術が開示さ
れている。これらのいずれの技術も前記各公報に記載さ
れたものと同様、排泄物の吸収性、保持性及びシール性
の向上を企図したものである。
0201号公報、特開昭62−223303号公報など
に、使い捨ておむつのサイドフラップに伸縮自在な側壁
部を設け、排泄物の収容保持能力を向上した技術も提案
されている。
ボックスプリーツ型の使い捨ておむつは、吸収体を折り
返して吸収体でシール機構を形成しているため、シール
機構が可撓性に劣り、着用者の体型にフィットし難く、
また、活動時の体型の変化に追随し難いという課題があ
った。また、折り返された吸収体が脚廻りにフィットす
るように構成されているため、当該部の吸収体において
吸収された体液等の排泄物が表面シートに溢出し、寝具
等を濡らすことがあり、排泄物が漏れて不快感を伴うと
いう課題があった。
を有する使い捨ておむつは、ポケットが柔軟なため、着
用者の体圧により、あるいは活動時の体形の変化によっ
てポケットが潰れ、時にはサイドフラップが内側に折り
込まれてしまい、シール性を低下させるという課題があ
った。
サイドフラップを多層に形成した吸収性物品は、製造工
程が煩雑となって高速生産性が阻害されるとともに、該
吸収性物品の折り畳み寸法の安定性に欠ける。さらに、
当該物品は、折り返し部が厚く嵩張るため、装着感が悪
く、また、装着者によっては極めて体裁が悪く、これら
の吸収性物品は通常の使用には適さないという課題があ
った。
排泄物の漏れを防止できるポケットを有する吸収性物品
を提供することにある。
ップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両
シート間に位置する吸収体とを有する本体とを備え、該
本体は、着用時に着用者の股下に位置する股下部と、腹
側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部とに区分
されている吸収性物品において、上記本体の長手方向の
両側には、上記腹側部と股下部と背側部とに亘って、一
対の弾性部材が張設されており、且つ該一対の弾性部材
の上記股下部における間隔が、上記腹側部及び背側部よ
り広い間隔で配置されていることを特徴とする吸収性物
品を提供することにより、上記目的を達成したものであ
る。
し、背側部を着用者の背側に、股下部を着用者の股下に
、腹側部を着用者の腹側に位置させて着用する。
弾性部材の伸縮力により股下部ではギャザーを形成する
が、股下部における一対の弾性部材の間隔が、腹側部、
背側部より広く形成されているため、股下部におけるギ
ャザーには、本体の内側に向けて伸縮力が作用し、ギャ
ザーが内側に向けて起立してポケットを形成する。
本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
品として幼児用の使い捨ておむつを例に用いて説明する
。
着用者の肌に接する側を形成する液透過性のトップシー
ト2と、液不透過性のバックシート3と、これら両シー
ト2、3間に配置された排泄物を吸収する吸収体4とか
らなる本体5を備えている。
へ透過させる液透過性シートで肌着に近い感触を有した
ものが好ましく、このような液透過性シートとしては、
例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等が好ましい。 また、トップシート2の周縁部にシリコン系油剤、パラ
フィンワックス等の疎水性化合物を塗布する方法や、予
めアルキルリン酸エステルのような親水性化合物を塗布
し、周縁を温水で洗浄する方法により撥水処理を施し、
周縁部における尿等の滲みによる漏れを防止することが
できる。
ーを加えて延伸した蒸気を透過させる透湿性のある液不
透過性シートや、肌着に近い感触を有したもの、例えば
、撥水性不織布やフィルムと不織布との複合材、あるい
はフィルムと織布との複合材料等が用いられる。
、高分子吸水ポリマーを併用したものが好ましく、その
ほか、熱可塑性樹脂、セルロース繊維、高分子吸水ポリ
マーの混合物に熱処理したものなどが好ましい。高分子
吸水ポリマーの存在位置は、上層、中層、下層のいずれ
であってもよく、パルプと混合したものであってもよい
。該高分子吸水ポリマーは、自重の20倍以上の液体を
吸収して保持し得る保持性能を有し、ゲル化する性質を
有する粒子状のものが好ましく、このような高分子吸水
ポリマーとしては、デンプン−アクリル酸(塩)グラフ
ト共重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケ
ン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋
物、アクリル酸(塩)重合体などが好ましい。形状とし
ては、着用者の体型に併せた砂時計の形状が好ましいが
、矩形であってもよい。
央がくびれた砂時計型に形成されており、くびれた部分
に股下部6が形成されている。砂時計型の幅広部には、
着用者の背側に位置する背側部7が形成され、他方の幅
広部には着用者の腹側に位置する腹側部8が形成されて
いる。
手方向の両端部に、吸収体4から外方に延出するウエス
トフラップ9、9が形成されており、吸収体4の幅方向
外方には左右一対のサイドフラップ10、10が形成さ
れている。サイドフラップ10は、背側部にある背側サ
イドフラップ10A、10Aと、腹側に位置する腹側サ
イドフラップ10B、10Bと股下側サイドフラップ1
0C、10Cとに区分されている。
性部材が幅方向に張設されてギャザーを形成するもので
もよい。
シート2とバックシート3が重合して一体形成され、上
記トップシート2とバックシート3とは実質的に同一寸
法であることが好ましいが、どちらか一方が長く形成さ
れていてもよい。
れているが、股下部6のサイドフラップ10Cは、わず
かに外側に突出して形成されている。ここで「外側」と
は、本体5の長手方向中心線から遠ざかる方向を意味す
る。
ドフラップ10A、10Aの夫々には、吸収体4の幅方
向外方に一対のテープファスナー12が並設されており
、着用時に一対のテープファスナー12をバックシート
3の腹側部7に設けられたターゲットテープ13に止着
するようになっている。
にかけて、即ち、背側部7、股下部6、腹側部8に亘っ
て、一対の弾性部材14、14が張設されている。
おいて両者の間隔が最も広くなるように外側に突出して
配置されており、腹側部8と背側部7において両者の距
離が最も短くなっており、且つ弾性部材14、14は吸
収体4と重合して張設されている。図1において、吸収
体4の側縁と弾性部材14、14とを接合することによ
って、弾性部材14、14は吸収体4と重なる領域にお
いては、吸収体の剛性により収縮力を抑制されるので股
下部10Cのサイドフラップ10を収縮してギャザーを
形成する。各弾性部材14、14は、腹側部8と背側部
7とを股下部6と異なる間隔としたが腹側部8あるいは
背側部7のどちらか一方を変位させて配置してもよい。
長手方向の中心線に対して対象な位置に張設されること
により、良好な装着状態及び外観を得ることができる。
欠部の両端部分にくびれ部6A、6Aを有していること
が好ましい。このくびれ部6A、6Aは、弾性部材14
、14の幅方向の変位を許容し、ポケット部の形成が容
易となる。さらに、凹欠部の実質的な有効な深さを大き
くできるので、おむつサイズを大きく形成することがで
きる。
、好ましくは、吸収体の側縁との交点間(XとYの間)
で、連続して伸長状態にて配置されている。また、弾性
部材14、14は、好ましくは交点から端部Aまでの間
と、交点Yから端部Bまでの間は非伸長状態で配置され
ており、特に端部A、B付近の弾性部材14、14に限
っては、非伸長状態にしておくことが好ましい。この場
合、弾性部材7は、一定の伸長率である必要はない。こ
のような弾性部材を所望の位置のみに伸長させて弾性化
し、それ以外を非弾性として配置する方法としては、■
弾性部材の伸長率を制御して配置していく方法、■間欠
的に伸長した弾性部材を供給して配置する方法、■所望
の位置に所望の形状に弾性部材を接合して、非接合部分
においてプレカットする方法、■非弾性としたい部分の
接着剤に対して離型剤を適用する方法、など、さまざま
なものがあるが、業界公知のものであればいずれの方法
も利用できる。
3及びトップシート2との接合は、超音波溶着、熱溶着
、接着剤による接着などの手段が用いられる。
ては、本実施例においては3本の糸ゴムが用いられてい
る。本実施例においては、内側の糸ゴムの伸長率が、外
側の糸ゴムに比べて高いことが好ましい。そうすること
によって、おむつの着用時に、ギャザー部が平面形状を
呈して、着用者の股下部に密着する。平面形状にするに
は、そのほか接着剤を用いてギャザー部の反転を抑制す
るなどの、公知の反転防止手段を用いることができる。 このような反転防止手段を用いた場合、おむつを素早く
着用できるとともに、ギャザー面が着用者の股下に面接
着して、内部を確実かつソフトにシールすることができ
る。
ャザーを形成した場合、漏れ防止効果は一層向上される
。立体的なギャザーは、最外側の弾性部材から、おむつ
の長手方向中心線の間に、おむつの長手方向中心線に対
称に張設することによってなされる。
らず、テープ状の弾性部材であっても、平ゴムであって
もよい。該弾性部材の素材としては、150パーセント
伸長時の応力が100グラム以下であるものが特に好ま
しく、また吸水収縮性の弾性繊維を用いてもよい。
股下に股下部6をあて、背側サイドフラップ10Aを腹
側に延出させる。次に着用者のウエスト側部において腹
側部8の腹側サイドフラップ10Bに背側サイドフラッ
プ10Cを重ね、各テープファスナー12、12を腹側
ターゲットテープ13の任意の位置で貼着する。
2に示すように、伸長状態で配置された弾性部材14、
14が、長手方向に収縮して、このとき本体5がトップ
シート2側へ湾曲して着用者の形状に合うように変形す
る。また弾性部材14、14は湾曲して配置されている
ので、幅方向にも収縮力が作用する。その結果として、
背側部7と腹側部8の吸収体4の側縁間を結ぶ直線にほ
ぼ一致して収縮し、弾性部材14、14と吸収体4の側
縁とで囲まれた部分にポケット部16を形成する。
1の展開状態では、弾性部材14、14は、吸収体4の
側縁との交点X、Yを結ぶ直線に向けて移動しようとす
る力Fが作用し、本体5の湾曲と同時に股下部6のサイ
ドフラップ10Cが起立し、本体5の内側に移動し、図
2及び図4に示すポケット16を形成する。このとき、
図3において直線X、Yと股下部6における弾性部材7
との間の寸法をW2 とすると、このW2 がポケット
16の弛み量(奥行)となる。従って、従来のおむつに
比べて排泄ポイントから周縁までの距離を大きくとるこ
とができる。
出して、着用者より排泄された尿や便を、保持する機能
を有する。保持された排泄物の一部あるいは全部は、ポ
ケット16に配置された吸収体4によって吸収される。 従って、このポケット16は、いわゆる突発尿など排泄
物が瞬時的に吸収されない場合にも、排泄物が該ポケッ
ト部に保持されつつ、次第に吸収体に吸収されていくの
で有効である。
配置されるのが好ましい。従って、尿を主点においたポ
ケット部の形成は、女性用として股下部6の中央部であ
り、男性用として股下部6の腹側部8寄りとなる。この
ようなポケット16の形成位置は、弾性部材7の配置形
状を変えることによって容易に調整することができる。
例を説明する。
1では、股下部6において吸収体4と弾性部材7との間
に補助吸収体22を設けた点で異なり、他の部分につい
ては、上述した実施例と略同一であるから、同一部分に
は、同一符号を付すことによって、その部分の詳細な説
明を省略する。
1は、股下部6における吸収体4と弾性部材7との間に
、該吸収体4と同材料からなる補助吸収体22が配置さ
れ、ポケット16の形成時にポケットの壁部に補助吸収
体22を位置させ排泄物の吸収効率を向上し、防漏効果
を向上させている。
の間隔が設けられており、補助吸収体22は、独立した
動きができるようになっている。尚、吸収体4と補助吸
収体22との間にはスリットを形成し、補助吸収体22
の独立した動きを確保するものであってもよい。
、補助吸収体22の剛性によってポケット16が潰れに
くくなり、たとえ股下部6における吸収体4の幅を小さ
くして、股間幅に合わせて形成したとしても、吸収容量
が少なくなる心配がない。
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
って片側一本ずつ配置したが、これに限らず、複数の弾
性部材より構成するものであってもよい。
造で排泄物の漏れを防止できる。本発明の吸収性物品に
よれば、更に以下の効果が発揮される。■股下部に排泄
物収容特性を有するポケット部分を形成することによっ
て、軟便などの流動性固形物は、該ポケット部に収容さ
れて、吸収性物品が着用者から外されるまで保持された
状態を維持することができ、一方、突発尿に対して、瞬
時的に吸収されない場合には、該ポケット部に保持され
つつ、次第に吸収体に吸収されていく。■股下部おいて
弾性部材は、吸収体から一定距離をおいて配置されてい
るので、吸収体の剛性の影響を受けることがなく、着用
者の運動に追随して吸収性物品をフィットさせることが
できる。しかもウエスト領域においては、着用者の体に
ぴったりとフィットさせることができる。■着用者の股
間幅に合わせて、股下部において吸収体の幅の狭い砂時
計型の吸収体としても、排泄ポイントからギャザーまで
の距離は充分に取ることができる。■フラットタイプの
吸収性物品であるので、嵩張ることがなく、着用中の体
裁が美しい。■生産工程上、特殊な加工技術を必要とし
ないフラットタイプの吸収性物品であるので、高速生産
に優れ、高速運転中においても折り畳み寸法は安定した
ものが得られる。折り畳み形状がよいと、内装、梱包の
工程において製品が容易に包装されていくとともに、店
頭陳列の見栄えがよい。
態を示した平面図である。
斜視図である。
面図である。
面図である。
開状態を示した平面図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過
性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収
体とを有する本体とを備え、該本体は、着用時に着用者
の股下に位置する股下部と、腹側に位置する腹側部と、
背側に位置する背側部とに区分されている吸収性物品に
おいて、上記本体の長手方向の両側には、上記腹側部と
股下部と背側部とに亘って、一対の弾性部材が張設され
ており、且つ該一対の弾性部材の上記股下部における間
隔が、上記腹側部及び背側部より広い間隔で配置されて
いることを特徴とする吸収性物品。 - 【請求項2】 上記本体には、上記吸収体の長手方向
両側縁部から幅方向外方へ延出されたサイドフラップを
備え、該サイドフラップは上記股下部において、外側に
凸状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
吸収性物品。 - 【請求項3】 上記弾性部材は、上記本体の上記腹側
部と上記背側部において、上記吸収体に重ねて張設され
ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
の吸収性物品。 - 【請求項4】 上記一対の弾性部材は、夫々複数本の
線状弾性体を備え、各線状の弾性体の伸長率が異なるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の吸収性物品。 - 【請求項5】 上記吸収体は、股下部が腹側部及び背
側部よりも幅狭の形状であることを特徴とする請求項1
乃至請求項4のいずれかに記載の吸収性物品。 - 【請求項6】 上記股下部における上記吸収体と上記
弾性部材との間には補助吸収体が設けられていることを
特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の吸
収性物品。
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Family
ID=18525738
Family Applications (1)
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