JP2977357B2 - パンツ型おむつ - Google Patents
パンツ型おむつInfo
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- JP2977357B2 JP2977357B2 JP4007792A JP779292A JP2977357B2 JP 2977357 B2 JP2977357 B2 JP 2977357B2 JP 4007792 A JP4007792 A JP 4007792A JP 779292 A JP779292 A JP 779292A JP 2977357 B2 JP2977357 B2 JP 2977357B2
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- pants
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- absorber
- leg
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は幼児用、大人用或いは失
禁者用のパンツ型おむつに関するものであり、特にフィ
ット性に優れたパンツ型おむつに関する。
禁者用のパンツ型おむつに関するものであり、特にフィ
ット性に優れたパンツ型おむつに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、パンツ型おむつは、特開昭６１
−２０７６０５号公報に開示されているように、液透過
性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、こ
れら両シート間に介在された吸収体とからなる縦長の本
体を備え、該本体は、着用時に着用者の腹側に位置する
腹側部と背側に位置する背側部とに分けられている。そ
して、本体の長手方向に沿う両側に形成された左右一対
のサイドフラップにおいて腹側部と背側部とを互いに接
合固定して左右一対のレッグ開口部及び一つのウエスト
開口部が形成されている。
−２０７６０５号公報に開示されているように、液透過
性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、こ
れら両シート間に介在された吸収体とからなる縦長の本
体を備え、該本体は、着用時に着用者の腹側に位置する
腹側部と背側に位置する背側部とに分けられている。そ
して、本体の長手方向に沿う両側に形成された左右一対
のサイドフラップにおいて腹側部と背側部とを互いに接
合固定して左右一対のレッグ開口部及び一つのウエスト
開口部が形成されている。
【０００３】この種のパンツ型おむつは、一対のレッグ
開口部及び一つのウエスト開口部を夫々伸縮自在に形成
して体型にフィットするように構成されており、通常、
着用者自らが立位の状態で着用することができるので、
幼児の「おむつ離れ」を促進するためのトイレットトレ
ーニング用として、または失禁者用もしくは歩行可能な
成人用として用いられている。
開口部及び一つのウエスト開口部を夫々伸縮自在に形成
して体型にフィットするように構成されており、通常、
着用者自らが立位の状態で着用することができるので、
幼児の「おむつ離れ」を促進するためのトイレットトレ
ーニング用として、または失禁者用もしくは歩行可能な
成人用として用いられている。
【０００４】パンツ型おむつは、いわゆるフラット型の
おむつに比較して、通常の下着と同様に着用者が自分で
上げ下げかつ介護者が着用させ易いという点に特徴を有
するもので、着用者自身が排泄物を漏らさないように、
しかも容易に装着できるようにするためには、パンツ型
おむつは優れたフィット性を有していることが要求され
る。さらに、着用者の活発な活動に対しても十分な追従
性を有することが要求される。
おむつに比較して、通常の下着と同様に着用者が自分で
上げ下げかつ介護者が着用させ易いという点に特徴を有
するもので、着用者自身が排泄物を漏らさないように、
しかも容易に装着できるようにするためには、パンツ型
おむつは優れたフィット性を有していることが要求され
る。さらに、着用者の活発な活動に対しても十分な追従
性を有することが要求される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パンツ型おむつにおいては、パンツ型おむつの吸収体部
位の曲げ剛性がかなり高く、且つ厚いため、吸収体は装
着状態において身体とのフィット性が悪くなり、排泄物
の漏れを生じる原因となった。また、トイレットトレー
ニング用として通常の下着と同様に薄く形成されたもの
も市販されているが、その液吸収容量は極めて低いため
おむつとして実用的ではなかった。
パンツ型おむつにおいては、パンツ型おむつの吸収体部
位の曲げ剛性がかなり高く、且つ厚いため、吸収体は装
着状態において身体とのフィット性が悪くなり、排泄物
の漏れを生じる原因となった。また、トイレットトレー
ニング用として通常の下着と同様に薄く形成されたもの
も市販されているが、その液吸収容量は極めて低いため
おむつとして実用的ではなかった。
【０００６】従って、本発明の目的は、充分な液吸収容
量を有し、装着状態において吸収体が排泄部位にフィッ
トする、防漏性及び追従性に優れたパンツ型おむつを提
供することにある。
量を有し、装着状態において吸収体が排泄部位にフィッ
トする、防漏性及び追従性に優れたパンツ型おむつを提
供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシートと液不透過性のバックシートと、これら両シ
ートの間に配置される吸収体とからなり、着用者の腹側
に位置する腹側部と背側に位置する背側部とのそれぞれ
の両側縁部を接合固定して、ウエスト開口部と一対のレ
ッグ開口部とを形成し、ウエスト開口部とレッグ開口部
に実質上連続したギャザーが形成されたパンツ型おむつ
において、上記吸収体は、（１）その曲げ弾性が２０ｇ
・cm以下、（２）その厚みが５．０mm以下及び（３）そ
の液吸収容量が３００ｇ／枚以上であることを特徴とす
るパンツ型おむつを提供することにより達成したもので
ある。
ップシートと液不透過性のバックシートと、これら両シ
ートの間に配置される吸収体とからなり、着用者の腹側
に位置する腹側部と背側に位置する背側部とのそれぞれ
の両側縁部を接合固定して、ウエスト開口部と一対のレ
ッグ開口部とを形成し、ウエスト開口部とレッグ開口部
に実質上連続したギャザーが形成されたパンツ型おむつ
において、上記吸収体は、（１）その曲げ弾性が２０ｇ
・cm以下、（２）その厚みが５．０mm以下及び（３）そ
の液吸収容量が３００ｇ／枚以上であることを特徴とす
るパンツ型おむつを提供することにより達成したもので
ある。
【０００８】
【作用】本発明のパンツ型おむつによれば、吸収体の曲
げ弾性が低く抑えられ、厚みが薄いので、図３に示すよ
うに、吸収体が位置する腹側部の面が座位時に身体の腹
部から離れて、ウエストギャザーに被さってくるという
ことが起こらない。また、レッグ開口部のギャザーを被
って股に接触することもない。即ち、座位時において
も、吸収体は腹側部及び背側部に追従しており、排泄部
位を充分に覆うことができる。このため、吸収体の吸収
面における防漏性は、上記吸収体の液の液吸収容量の高
さと相まって充分に確保される。
げ弾性が低く抑えられ、厚みが薄いので、図３に示すよ
うに、吸収体が位置する腹側部の面が座位時に身体の腹
部から離れて、ウエストギャザーに被さってくるという
ことが起こらない。また、レッグ開口部のギャザーを被
って股に接触することもない。即ち、座位時において
も、吸収体は腹側部及び背側部に追従しており、排泄部
位を充分に覆うことができる。このため、吸収体の吸収
面における防漏性は、上記吸収体の液の液吸収容量の高
さと相まって充分に確保される。
【０００９】
【実施例】以下、本発明に係るパンツ型おむつの実施例
を図面を参照して説明する。図１乃至図３は本発明に係
るパンツ型おむつの一実施例を示しており、図１は実施
例に係るパンツ型おむつの腹側部と背側部とのそれぞれ
の両側縁部の接合固定部を切離した展開図、図２は図１
に示す実施例における斜視図、第３図は図１に示す実施
例における座位装着時の斜視図である。
を図面を参照して説明する。図１乃至図３は本発明に係
るパンツ型おむつの一実施例を示しており、図１は実施
例に係るパンツ型おむつの腹側部と背側部とのそれぞれ
の両側縁部の接合固定部を切離した展開図、図２は図１
に示す実施例における斜視図、第３図は図１に示す実施
例における座位装着時の斜視図である。
【００１０】本実施例において、図１に示す如く、パン
ツ型おむつ１は、液透過性のトップシート２と、液不透
過性のバックシート３と、これら両シート間に配置され
る吸収体４とを備え、装着時に着用者の腹側に位置する
腹側部６と、背側に位置する背側部７と、該腹側部６と
背側部７とのそれぞれの両側縁部６ａ、７ａ及び６ｂ、
７ｂを接合固定して、図２に示す如く、ウエスト開口部
８と一対のレッグ開口部９、９とが形成されている。そ
して、ウエスト開口部８と各レッグ開口部９、９とに
は、それぞれ、吸収体４から一定の距離をあけて設けら
れた伸縮部材からなるウエストギャザー１０、１０、レ
ッグギャザー１１、１１が形成されている。
ツ型おむつ１は、液透過性のトップシート２と、液不透
過性のバックシート３と、これら両シート間に配置され
る吸収体４とを備え、装着時に着用者の腹側に位置する
腹側部６と、背側に位置する背側部７と、該腹側部６と
背側部７とのそれぞれの両側縁部６ａ、７ａ及び６ｂ、
７ｂを接合固定して、図２に示す如く、ウエスト開口部
８と一対のレッグ開口部９、９とが形成されている。そ
して、ウエスト開口部８と各レッグ開口部９、９とに
は、それぞれ、吸収体４から一定の距離をあけて設けら
れた伸縮部材からなるウエストギャザー１０、１０、レ
ッグギャザー１１、１１が形成されている。
【００１１】更に詳述すると、腹側部６及び背側部７
は、砂時計型形状の吸収体４を中心として、吸収体４の
両側縁から延在したトップシート２及びバックシート３
を重ねたサイドフラップ１２ａ、１２ｂ、及び吸収体４
の各端縁から延在したウエストフラップ１３ａ、１３ｂ
から成っている。サイドフラップ１２ａ、１２ｂはそれ
ぞれレッグ開口９を除いて、ほぼ一定幅まで延在し、図
１における両サイドフラップ１２ａ、１２ｂの上部は腹
側部６の一部を形成し、その各フラップの延在端部はそ
れぞれ接合固定部６ａ、６ｂとなっている。また、サイ
ドフラップ１２ａ、１２ｂの下部は背側部７の一部を形
成し、その各フラップの延在端部は接合固定部７ａ、７
ｂとなっている。
は、砂時計型形状の吸収体４を中心として、吸収体４の
両側縁から延在したトップシート２及びバックシート３
を重ねたサイドフラップ１２ａ、１２ｂ、及び吸収体４
の各端縁から延在したウエストフラップ１３ａ、１３ｂ
から成っている。サイドフラップ１２ａ、１２ｂはそれ
ぞれレッグ開口９を除いて、ほぼ一定幅まで延在し、図
１における両サイドフラップ１２ａ、１２ｂの上部は腹
側部６の一部を形成し、その各フラップの延在端部はそ
れぞれ接合固定部６ａ、６ｂとなっている。また、サイ
ドフラップ１２ａ、１２ｂの下部は背側部７の一部を形
成し、その各フラップの延在端部は接合固定部７ａ、７
ｂとなっている。
【００１２】ウエストギャザー１０、１０は各ウエスト
フラップ１３内に吸収体４の端縁に平行して接合固定部
６ａ、６ｂ及び７ａ、７ｂまでそれぞれ張設されると共
に、両者はその端部同士が接合されている。レッグギャ
ザー１１、１１は、各サイドフラップ１２ａ、１２ｂの
レッグ開口部９となる周縁部に沿って接合固定部６ａ、
７ａ及び６ｂ、７ｂまでそれぞれ張設されている。ま
た、本実施例では、後述するように胴回りギャザー１
４、１４、１４が吸収体４を横断して張設され、胴回り
ギャザー１４、１４、１４はウエストギャザー１０とレ
ッグギャザー１１の間で、且つそれぞれの接合固定部６
ａ、６ｂ及び７ａ、７ｂまで張設されている。したがっ
て、図２に示すように、接合固定部６ａと７ａ及び６ｂ
と７ｂがそれぞれ相互に接合された状態では、これらの
ギャザー１０、１１、及び１４は、適宜にウエスト開口
部８、レッグ開口部９及び胴回りを伸縮させる。
フラップ１３内に吸収体４の端縁に平行して接合固定部
６ａ、６ｂ及び７ａ、７ｂまでそれぞれ張設されると共
に、両者はその端部同士が接合されている。レッグギャ
ザー１１、１１は、各サイドフラップ１２ａ、１２ｂの
レッグ開口部９となる周縁部に沿って接合固定部６ａ、
７ａ及び６ｂ、７ｂまでそれぞれ張設されている。ま
た、本実施例では、後述するように胴回りギャザー１
４、１４、１４が吸収体４を横断して張設され、胴回り
ギャザー１４、１４、１４はウエストギャザー１０とレ
ッグギャザー１１の間で、且つそれぞれの接合固定部６
ａ、６ｂ及び７ａ、７ｂまで張設されている。したがっ
て、図２に示すように、接合固定部６ａと７ａ及び６ｂ
と７ｂがそれぞれ相互に接合された状態では、これらの
ギャザー１０、１１、及び１４は、適宜にウエスト開口
部８、レッグ開口部９及び胴回りを伸縮させる。
【００１３】上記トップシート２は、排泄物を吸収体４
へ透過させる液透過性シートで肌着に近い感触を有した
ものが好ましく、このような液透過性シートとしては、
例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等が好ましい。
また、トップシート２の周縁部にシリコン系油剤、パラ
フィンワックス等の疎水性化合物を塗布する方法や、予
めアルキルリン酸エステルのような親水性化合物を塗布
し、周縁を温水で洗浄する方法により撥水処理を施し、
周縁部における尿等の滲みによる漏れを防止することが
できる。
へ透過させる液透過性シートで肌着に近い感触を有した
ものが好ましく、このような液透過性シートとしては、
例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等が好ましい。
また、トップシート２の周縁部にシリコン系油剤、パラ
フィンワックス等の疎水性化合物を塗布する方法や、予
めアルキルリン酸エステルのような親水性化合物を塗布
し、周縁を温水で洗浄する方法により撥水処理を施し、
周縁部における尿等の滲みによる漏れを防止することが
できる。
【００１４】バックシート３は、熱可塑性樹脂にフィラ
ーを加えて延伸した液不透過性且つ蒸気を透過させる蒸
気透過性のシートが用いられ、肌着に近い感触を有した
もの、例えば、フィルムと不織布との複合材、あるいは
フィルムと織布との複合材料等が用いられる。吸収体４
の材料としては、解繊パルプ等の親水性繊維と、水の高
吸収性ポリマーを併用したものが好ましく、その他、熱
可塑性樹脂、セルロース繊維、あるいは高吸収性ポリマ
ーの混合物に熱処理したものが好ましい。高吸収性ポリ
マーは自重の２０倍以上の液体を吸収して保持する性能
を有し、ゲル化する性質を有する粒子状のものが好まし
く、このような高分子吸水ポリマーとしては、デンプン
−アクリル酸（塩）グラフト共重合体のケン化物、ナト
リウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル
酸（塩）重合体等が好ましい。
ーを加えて延伸した液不透過性且つ蒸気を透過させる蒸
気透過性のシートが用いられ、肌着に近い感触を有した
もの、例えば、フィルムと不織布との複合材、あるいは
フィルムと織布との複合材料等が用いられる。吸収体４
の材料としては、解繊パルプ等の親水性繊維と、水の高
吸収性ポリマーを併用したものが好ましく、その他、熱
可塑性樹脂、セルロース繊維、あるいは高吸収性ポリマ
ーの混合物に熱処理したものが好ましい。高吸収性ポリ
マーは自重の２０倍以上の液体を吸収して保持する性能
を有し、ゲル化する性質を有する粒子状のものが好まし
く、このような高分子吸水ポリマーとしては、デンプン
−アクリル酸（塩）グラフト共重合体のケン化物、ナト
リウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル
酸（塩）重合体等が好ましい。
【００１５】また、吸収体の層構造としては、高吸収性
ポリマーの存在位置は上層、中層、下層のいずれであっ
てもよいが、パルプと混合した混合層として存在させる
ことが好ましい。特に、吸収体４に親水性繊維からなる
拡散層と、親水性繊維と高吸収性ポリマーの混合層とが
存在していることが好ましく、混合層の親水性繊維と高
吸収性ポリマーの重量比が５０：５０乃至３０：７０の
範囲であることが好ましい。このような拡散層と混合層
とは、厚みを薄くして曲げ弾性を小さくしても、液吸収
容量を充分に保つこができる。
ポリマーの存在位置は上層、中層、下層のいずれであっ
てもよいが、パルプと混合した混合層として存在させる
ことが好ましい。特に、吸収体４に親水性繊維からなる
拡散層と、親水性繊維と高吸収性ポリマーの混合層とが
存在していることが好ましく、混合層の親水性繊維と高
吸収性ポリマーの重量比が５０：５０乃至３０：７０の
範囲であることが好ましい。このような拡散層と混合層
とは、厚みを薄くして曲げ弾性を小さくしても、液吸収
容量を充分に保つこができる。
【００１６】尚、本実施例において図１及び図２に示す
吸収体４は、１００ｇ／m2のパルプ層と、１５０ｇ／m2
のパルプと２００ｇ／m2の高吸収性ポリマーとの混合層
からなり、パルプ層と高吸収性ポリマーとの重量比が４
３：５７と成っている。吸収体４は、（１）それ自体の
曲げ弾性が２０ｇ・cm以下、特に５乃至１５ｇ・cmであ
ることが好ましく、（２）吸収体４の厚みは５．０mm以
下が好ましく、（３）吸収体４の液吸収容量は３００ｇ
／枚以上、特に５００ｇ／枚以上が好ましい。吸収体４
の曲げ弾性が２０ｇ／cmを上回ると、レッグ開口部ギャ
ザーと身体に隙間を生じたり、装着者に違和感を与える
おそれがみられ、液吸収容量が上記範囲を下回るとパン
ツ型おむつとしての実用上に支障が生じてくる。
吸収体４は、１００ｇ／m2のパルプ層と、１５０ｇ／m2
のパルプと２００ｇ／m2の高吸収性ポリマーとの混合層
からなり、パルプ層と高吸収性ポリマーとの重量比が４
３：５７と成っている。吸収体４は、（１）それ自体の
曲げ弾性が２０ｇ・cm以下、特に５乃至１５ｇ・cmであ
ることが好ましく、（２）吸収体４の厚みは５．０mm以
下が好ましく、（３）吸収体４の液吸収容量は３００ｇ
／枚以上、特に５００ｇ／枚以上が好ましい。吸収体４
の曲げ弾性が２０ｇ／cmを上回ると、レッグ開口部ギャ
ザーと身体に隙間を生じたり、装着者に違和感を与える
おそれがみられ、液吸収容量が上記範囲を下回るとパン
ツ型おむつとしての実用上に支障が生じてくる。
【００１７】本実施例の図１及び図２の吸収体４におい
ては、曲げ弾性が１５ｇ・cmであり、厚みが５mm、より
好ましくは３mmであり、液吸収容量が６００ｇ／枚のも
のを用いた。尚、上記曲げ弾性の測定は、荷重曲げ方法
による板紙のこわさ試験方法（ＪＩＳ Ｐ８１２５）に
準拠して行い、上記液吸収容量の測定は、吸収体を不織
布の袋に入れ、生理食塩水に３０分間浸漬させた後、メ
ッシュに３時間放置させ、吸収した生理食塩水の重量を
測定した。
ては、曲げ弾性が１５ｇ・cmであり、厚みが５mm、より
好ましくは３mmであり、液吸収容量が６００ｇ／枚のも
のを用いた。尚、上記曲げ弾性の測定は、荷重曲げ方法
による板紙のこわさ試験方法（ＪＩＳ Ｐ８１２５）に
準拠して行い、上記液吸収容量の測定は、吸収体を不織
布の袋に入れ、生理食塩水に３０分間浸漬させた後、メ
ッシュに３時間放置させ、吸収した生理食塩水の重量を
測定した。
【００１８】上記薄型の吸収体４を有したパンツ型おむ
つは、身体とのフィット性を更に高めるためにウエスト
開口部８とレッグ開口部９との間における着用者の胴回
りに弾性伸縮部材を設けることが好ましい。本実施例に
係るパンツ型おむつ１では、上述したように胴回りギャ
ザー１４、１４、１４が張設されている。以上のように
構成した本実施例において、図３は座位装着時における
パンツ型おむつ１の状態を示すものであるが、図３に示
す如く、パンツ型おむつ１の腹側部６の胴回り部分２０
及び股下部分２２が身体に接するようなことはない。ま
た、座位時に吸収体４がトップシート２を介して身体腹
部及び背部に追従しているこがみられる。更に、胴回り
ギャザー１４を設けた効果が充分にみられる。
つは、身体とのフィット性を更に高めるためにウエスト
開口部８とレッグ開口部９との間における着用者の胴回
りに弾性伸縮部材を設けることが好ましい。本実施例に
係るパンツ型おむつ１では、上述したように胴回りギャ
ザー１４、１４、１４が張設されている。以上のように
構成した本実施例において、図３は座位装着時における
パンツ型おむつ１の状態を示すものであるが、図３に示
す如く、パンツ型おむつ１の腹側部６の胴回り部分２０
及び股下部分２２が身体に接するようなことはない。ま
た、座位時に吸収体４がトップシート２を介して身体腹
部及び背部に追従しているこがみられる。更に、胴回り
ギャザー１４を設けた効果が充分にみられる。
【００１９】したがって、おむつ１内において、吸収体
４は排泄部位を充分に覆い、吸収体４の吸収面における
防漏性を確保することができる。また、体液を充分に吸
収することもできる。次に、本発明の別の実施例を図４
及び図５にしたがって説明する。図４は、別の実施例に
係るパンツ型おむつの腹側部と背側部とのそれぞれの両
側縁部の接合固定部を離切した展開図、図５は立体ギャ
ザーを設けた要部断面図である。
４は排泄部位を充分に覆い、吸収体４の吸収面における
防漏性を確保することができる。また、体液を充分に吸
収することもできる。次に、本発明の別の実施例を図４
及び図５にしたがって説明する。図４は、別の実施例に
係るパンツ型おむつの腹側部と背側部とのそれぞれの両
側縁部の接合固定部を離切した展開図、図５は立体ギャ
ザーを設けた要部断面図である。
【００２０】本実施例に係るパンツ型おむつは、図１に
示す実施例とほぼ同様に構成されており、図１に示す実
施例における部材と同様な部材については図４において
同一符号を付してその詳しい説明を省略するが、図１の
実施例と相違するところは、上記レッグ開口部ギャザー
１１と吸収体４の長手方向側縁４ａとの間（または吸収
体長手方向の側縁部上でもよい。）に、装着状態におい
て着用者の鼠径部に当接可能な立体レッグギャザー１５
を有すること、及び吸収体４が２００ｇ／m2のパルプと
２００ｇ／m2の高吸収性ポリマーを混合した混合層から
なり、その曲げ弾性が１０ｇ・cmで、厚みが４mmで、液
吸収容量が５００ｇ／枚である点である。
示す実施例とほぼ同様に構成されており、図１に示す実
施例における部材と同様な部材については図４において
同一符号を付してその詳しい説明を省略するが、図１の
実施例と相違するところは、上記レッグ開口部ギャザー
１１と吸収体４の長手方向側縁４ａとの間（または吸収
体長手方向の側縁部上でもよい。）に、装着状態におい
て着用者の鼠径部に当接可能な立体レッグギャザー１５
を有すること、及び吸収体４が２００ｇ／m2のパルプと
２００ｇ／m2の高吸収性ポリマーを混合した混合層から
なり、その曲げ弾性が１０ｇ・cmで、厚みが４mmで、液
吸収容量が５００ｇ／枚である点である。
【００２１】このような実施例による場合も、先の実施
例による場合と同様な効果が奏され、更に、立体ギャザ
ー１５が防漏性を充分に発揮する。また、本実施例と比
較をするために以下の比較例１、２を行った。 （比較例１）吸収体を５００ｇ／m2のパルプと１５０ｇ
／m2の高吸収性ポリマーとの混合層とし、加圧エンボス
法により、その曲げ弾性が３０ｇ・cmで、厚みが４mmの
ものを用いた他は、実施例と同様な方法でパンツ型おむ
つを作製した。
例による場合と同様な効果が奏され、更に、立体ギャザ
ー１５が防漏性を充分に発揮する。また、本実施例と比
較をするために以下の比較例１、２を行った。 （比較例１）吸収体を５００ｇ／m2のパルプと１５０ｇ
／m2の高吸収性ポリマーとの混合層とし、加圧エンボス
法により、その曲げ弾性が３０ｇ・cmで、厚みが４mmの
ものを用いた他は、実施例と同様な方法でパンツ型おむ
つを作製した。
【００２２】この結果、胴回りのギャザーは取り付けが
困難であり、また、図６に座位時のパンツ型おむつの装
着状態を示したが、パンツ型おむつの腹側部の胴回り部
分３０及び股下部分３２が身体に接すことが判った。 （比較例２）吸収体を５００ｇ／m2のパルプと１５０ｇ
／m2の高吸収性ポリマーとをサンドイッチ層とし、その
曲げ弾性が８ｇ・cmで、厚みが８mmのものを用いた他
は、実施例と同様な方法でパンツ型おむつを作製した。
困難であり、また、図６に座位時のパンツ型おむつの装
着状態を示したが、パンツ型おむつの腹側部の胴回り部
分３０及び股下部分３２が身体に接すことが判った。 （比較例２）吸収体を５００ｇ／m2のパルプと１５０ｇ
／m2の高吸収性ポリマーとをサンドイッチ層とし、その
曲げ弾性が８ｇ・cmで、厚みが８mmのものを用いた他
は、実施例と同様な方法でパンツ型おむつを作製した。
【００２３】この結果、比較例のパンツ型おむつは実施
例より、厚みが大きいため着用者に違和感を与え、活動
し難くい。以上の如く、本発明は、上述の実施例に限定
されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲、即
ち、上記吸収体の、（１）その曲げ弾性が２０ｇ・cm以
下、（２）その厚みが５．０mm以下、及び（３）その液
吸収容量が３００ｇ／枚以上の範囲である限り種々のギ
ャザー等を設けて実施例を変えることもできる。
例より、厚みが大きいため着用者に違和感を与え、活動
し難くい。以上の如く、本発明は、上述の実施例に限定
されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲、即
ち、上記吸収体の、（１）その曲げ弾性が２０ｇ・cm以
下、（２）その厚みが５．０mm以下、及び（３）その液
吸収容量が３００ｇ／枚以上の範囲である限り種々のギ
ャザー等を設けて実施例を変えることもできる。
【００２４】
【発明の効果】本発明に係るパンツ型おむつは、充分な
液吸収容量を有し、装着状態において吸収体が排泄部位
にフィットする防漏性及び追従性に優れている。
液吸収容量を有し、装着状態において吸収体が排泄部位
にフィットする防漏性及び追従性に優れている。
【図１】本実施例に係るパンツ型おむつの腹側部と背側
部とのそれぞれの両側縁部の接合固定部を離切した展開
図である。
部とのそれぞれの両側縁部の接合固定部を離切した展開
図である。
【図２】図１のパンツ型おむつの斜視図である。
【図３】３図は図１のパンツ型おむつの座位装着時の斜
視図である。
視図である。
【図４】本実施例に係るパンツ型おむつの別の実施例に
おける腹側部と背側部とのそれぞれの両側縁部の接合固
定部を離切した展開図である。
おける腹側部と背側部とのそれぞれの両側縁部の接合固
定部を離切した展開図である。
【図５】図４のパンツ型おむつの要部断面図である。
【図６】従来のパンツ型おむつの座位装着時の斜視図で
ある。
ある。
１ パンツ型おむつ ２ トップシート ３ バックシート ４ 吸収体 ６ 腹側部 ７ 背側部 ９ レッグ開口部 １０ ウエストギャザー １１ レッグギャザー １４ 胴回りギャザー １５ 立体ギャザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61F 13/15 - 13/54 D04H 1/00 - 5/08
Claims (5)
- 【請求項１】 液透過性のトップシートと液不透過性の
バックシートと、これら両シートの間に配置される吸収
体とからなり、着用者の腹側に位置する腹側部と背側に
位置する背側部とのそれぞれの両側縁部を接合固定し
て、ウエスト開口部と一対のレッグ開口部とを形成し、
ウエスト開口部とレッグ開口部に実質上連続したギャザ
ーが形成されたパンツ型おむつにおいて、 上記吸収体は、 （１）その曲げ弾性が２０ｇ・cm以下、 （２）その厚みが５．０mm以下 及び（３）その液吸収容量が３００ｇ／枚以上であるこ
とを特徴とするパンツ型おむつ。 - 【請求項２】 上記吸収体が親水性繊維からなる拡散層
と、親水性繊維と高吸収性ポリマーの混合層と、からな
り、上記混合層の親水性繊維と高吸収性ポリマーの重量
比が５０：５０乃至３０：７０であることを特徴とする
請求項１記載のパンツ型おむつ。 - 【請求項３】 上記ウエスト開口部とレッグ開口部との
間に着用者の胴回りをフィットさせるギャザーを有する
ことを特徴とする請求項１又は２記載のパンツ型おむ
つ。 - 【請求項４】 上記レッグ開口部ギャザーと吸収体長手
方向端部の間または吸収体長手方向の端部上に、装着状
態において着用者の鼠径部に当接可能な立体レッグギャ
ザーを有することを特徴とする請求項１乃至３記載のパ
ンツ型おむつ。 - 【請求項５】 上記吸収体の厚みが３mm以下であること
を特徴とする請求項１記載のパンツ型おむつ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4007792A JP2977357B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | パンツ型おむつ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4007792A JP2977357B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | パンツ型おむつ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05192366A JPH05192366A (ja) | 1993-08-03 |
| JP2977357B2 true JP2977357B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=11675507
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4007792A Expired - Lifetime JP2977357B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | パンツ型おむつ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2977357B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07116191A (ja) * | 1993-09-02 | 1995-05-09 | Kao Corp | パンツ型の使い捨ておむつ |
| JP2002011039A (ja) * | 1994-03-10 | 2002-01-15 | Zuiko Corp | 使い捨ておむつまたは使い捨てパンツ |
| US6231558B1 (en) * | 1998-09-10 | 2001-05-15 | Sheila Mosley | Sanitary undergarment |
| JP3923245B2 (ja) * | 1999-09-21 | 2007-05-30 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨て着用吸収性物品に脚弾性部材を配置する方法 |
| KR101262140B1 (ko) * | 2004-07-30 | 2013-05-14 | 가오 가부시키가이샤 | 팬츠형 일회용 기저귀 |
| JP7023907B2 (ja) * | 2018-09-14 | 2022-02-22 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品の製造方法 |
-
1992
- 1992-01-20 JP JP4007792A patent/JP2977357B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05192366A (ja) | 1993-08-03 |
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