[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH04211620A - ジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジル誘導体をベースとした組成物と、その誘電体としての応用 - Google Patents

ジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジル誘導体をベースとした組成物と、その誘電体としての応用

Info

Publication number
JPH04211620A
JPH04211620A JP9155991A JP5599191A JPH04211620A JP H04211620 A JPH04211620 A JP H04211620A JP 9155991 A JP9155991 A JP 9155991A JP 5599191 A JP5599191 A JP 5599191A JP H04211620 A JPH04211620 A JP H04211620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixture
xylene
toluene
methylbenzyl
diphenylmethane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9155991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0739355B2 (ja
Inventor
Raymond Commandeur
レイモン コマンドゥール
Noelle Berger
ベルジェ ノエル
Pierre Jay
ピエール ジェイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkema France SA
Original Assignee
Atochem SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Atochem SA filed Critical Atochem SA
Publication of JPH04211620A publication Critical patent/JPH04211620A/ja
Publication of JPH0739355B2 publication Critical patent/JPH0739355B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/20Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances liquids, e.g. oils
    • H01B3/22Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances liquids, e.g. oils hydrocarbons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/06Halogens; Compounds thereof
    • B01J27/128Halogens; Compounds thereof with iron group metals or platinum group metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C15/00Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts
    • C07C15/12Polycyclic non-condensed hydrocarbons
    • C07C15/16Polycyclic non-condensed hydrocarbons containing at least two phenyl groups linked by one single acyclic carbon atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/86Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by condensation between a hydrocarbon and a non-hydrocarbon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/86Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by condensation between a hydrocarbon and a non-hydrocarbon
    • C07C2/861Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by condensation between a hydrocarbon and a non-hydrocarbon the non-hydrocarbon contains only halogen as hetero-atoms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジフェニルメタンのメ
チル誘導体とベンジル誘導体とをベースとした組成物と
、その誘電体としての応用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許第136,230 号に
は、低温で高粘度にならずに液体状態を保持する誘電体
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、それより
さらに低温度でも液体状態を保持する新規な誘電体組成
物を発見した。従って、この新規な誘電体組成物を提供
することが本発明の第1の目的である。本発明の他の目
的は、高電圧トランスすなわち破壊電圧の高い変圧器で
使用可能な誘電体組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、ベンジ
ルトルエンと、ベンジルキシレンと、(メチルベンジル
)トルエンと、(メチルベンジル)キシレンとによって
構成される組成物にある。
【0005】ベンジルトルエンとは下記〔化2〕の異性
体または異性体混合物である:
【化2】 ベンジルキシレンとは下記〔化3〕の異性体または異性
体混合物である:
【化3】 (メチルベンジル)トルエンとは下記〔化4〕の異性体
または異性体混合物である:
【化4】 (メチルベンジル)キシレンとは下記〔化5〕の異性体
または異性体混合物である:
【化5】
【0006】本発明の組成物は下記〔化6〕で示される
化合物Aの異性体または異性体混合物であるのが好まし
い:
【化6】 (ここで、R1,R2,R3 およびR4 は水素また
はメチル基を表し、互いに同一でも異なっていてもよく
、n1 とn2 は、n1 +n2 が1以上且つ3以
下という条件で、0、1または2である)
【0007】例えば、R1 〜R4 が水素で、n1+
n2 =1である場合には、上記化合物Aはジベンジル
トルエンである。しかし、生成物Aはn1 +n2 =
1、n1 +n2 =2およびn1 +n2 =3のよ
うな化合物で構成される異性体混合物であってもよい。 また、メチル、ベンジルおよびメチルベンジルで置換さ
れたトリフェニルメタンをさらに含んだ本発明組成物も
本発明の範囲に入る。この置換トリフェニルメタンの例
としてはジトリルフェニルメタン、ジキシリルフェニル
メタン、さらにはキシリルトリルフェニルメタンを挙げ
ることができる。
【0008】本発明の組成物は誘電体として有用であり
、例えばコンデンサ、変圧器または電気ケーブルで使用
される。誘電体としての応用する場合には、漂白土、ゼ
オライト等によって本発明化合物を精製した後に、酸化
防止剤や酸受容体、例えばエポキシドを添加するのが好
ましい。これらのコンディショニングは全て当業者に公
知で、例えばヨーロッパ特許第 8,251号および第
 136,230号を参照されたい。これらの内容は本
明細書の一部を成す。本発明の組成物を、他の誘電体、
例えばヨーロッパ特許第 8,251号に記載のテトラ
クロロベンジルトルエンやクロロベンゼンまたはクロロ
トルエンあるいは従来から変圧器で使用されている鉱油
と混合して使用する場合も本発明の範囲に入る。
【0009】好ましくは、化合物Aの異性体40部に対
して、2つのベンゼン環を有する化合物(例えばベンジ
ルトルエン、ベンジルキシレン、(メチルベンジル)ト
ルエンおよび(メチルベンジル)キシレン)を60部以
上含む組成物を使用する。本発明の他の好ましい実施態
様は、2つのベンゼン環を有する上記4つの化合物の中
で、ベンジルトルエンがこれら4つの化合物の総重量の
30%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは7
0%以上である組成物である。特に好ましい組成物は、
化合物Aの異性体35〜10部に対して、2つのベンゼ
ン環を有する上記4つの化合物の量がそれぞれ65〜9
0部である組成物である。
【0010】本発明の組成物は、各化合物または異性体
すなわちジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジ
ル誘導体を各々別の方法で作って混合してもよいが、本
発明組成物は特に単純な方法で製造することができる。 本発明の目的の1つはこの方法を提供することにある。 本出願人によるヨーロッパ特許第 136,230号お
よび第 299,867号には、ベンジルトルエンと 
(メチルベンジル) キシレンの製造方法が記載されて
いる。ヨーロッパ特許出願第 282,083号には、
高温でのアルキル化反応とトランスアルキル化反応とに
よってベンジルトルエンと (メチルベンジル) トル
エンとの混合物を製造する方法が記載されているが、こ
の方法では複雑な精製をする必要がある。
【0011】本発明の方法の特徴は、第1段階でトルエ
ンとキシレンとの混合物を部分的にラジカル塩素化した
後、第1段階で得られた混合物を第2段階でフリーデル
・クラフツ(Friedel−Crafts)触媒と接
触させる点にある。ラジカル塩素化自体は公知で、この
塩素化は化学的または紫外線によって開始させることが
できる。トルエンとキシレンとの混合物のラジカル塩素
化は一般に50〜110 ℃の温度、好ましくは70〜
100 ℃の温度で行われ、モル%で表わした場合、用
いた混合物の10〜30%が対応塩素化誘導体に転換す
るように実施するのが好ましい。 遊離ラジカルは光化学開始反応、化学的開始剤のいずれ
によって発生させてもよい。化学的開始剤としてはアゾ
イソブチロニトリルまたはアゾジバレロニトリル等のア
ゾ化合物またはラウロイルペルオキシド等のペルオキシ
ドが挙げられる。化学的開始剤の使用量は、一般に混合
物の0.05〜3重量%であり、好ましくは 0.1〜
1.5 重量%である。上記塩素化は部分的でなければ
ならない。換言すれば、第1段階の終了時に、反応混合
物中にキシレンとトルエンとが残っていなければならな
い。トルエンおよびキシレンの初期比率、すなわち塩素
化前の比率は任意であるが、ベンジルトルエンの量を多
くする場合にはトルエンの量を多くする。第2段階では
この混合物をフリーデル・クラフツ触媒と接触させる。 この触媒自体は公知である。
【0012】触媒としては、例えば無機ハロゲン化物や
無機酸を使用することができる。この反応は実際には3
0〜110 ℃の温度、好ましくは50〜100 ℃で
実施される。 無機ハロゲン化物としては塩化第二鉄、三酸化アンチモ
ン、四塩化チタンまたは塩化アルミニウムを使用するこ
とができ、その量は一般に反応媒体に対して 50pp
m〜1%、好ましくは100ppm〜0.5%の範囲で
ある。また、無機酸、例えば硫酸を70〜95重量%の
濃度で使用することができる。さらに、ゼオライトまた
はその他の無機酸化物を使用することもできる。触媒は
上記混合物に添加するのが好ましい。縮合段階である第
2段階の終了時に、過剰なトルエンとキシレンを蒸留で
除去した後に、公知の任意の方法、例えば水洗、中和、
乾燥等によって触媒を除去するのが望ましい。その後、
簡単な蒸溜で本発明の組成物を回収することができる。 また、2つのベンゼン環を有する上記4つの化合物を蒸
留によって互いに分離することもできる。必要に応じて
、さらに重質の成分を分離することもできる。
【0013】縮合直後に得られた反応混合物は主として
ジフェニルメタンのメチル化物およびベンジル化物と過
剰なキシレンおよびトルエンであるるが、さらに、各種
の有機塩素化物、例えば、下記〔化7〕の塩素化キシレ
ン:
【化7】 下記〔化8〕のクロロトルエン:
【化8】 下記〔化9〕の(メチルクロロベンジル)キシレン:

化9】 の他に、一般には、ベンゼン環上に1つまたは複数の塩
素原子を有するジフェニルメタンのメチル化誘導体およ
びベンジル化誘導体を含むことがある。これらの化合物
は塩素、キシレンおよびトルエンから生じたものであり
、塩化物のフリーデル・クラフツ触媒の場合には触媒か
ら生じる。応用によっては、本発明生成物中に塩素が全
く含まれないか、ほとんど含まれないようにすることが
望まれる。
【0014】本発明の一実施態様では、有機塩素化物を
除去するために、ジフェニルメタンのメチル化誘導体お
よびベンジル化誘導体を処理する。この処理は、過剰な
キシレンおよびトルエンと、触媒とを除去した後に実施
するのが好ましい。すなわち、縮合反応後に過剰なキシ
レンおよびトルエンを除去し、次いで触媒を除去した後
に、ジフェニルメタンのメチル化誘導体およびベンジル
化誘導体の粗混合物から有機塩素を除去する。この処理
は有機塩素化物を破壊する任意の方法、例えば、ヨーロ
ッパ特許第306,398 号に記載されたアルカリ金
属アルコラートを用いる方法、ヨーロッパ特許第 25
0,748号に記載された重質アルコラートを用いる方
法で行うことができる。これらの特許の内容は、本明細
書の一部を成す。 特にヨーロッパ特許第 306,398号に記載の脱塩
素化法を用いるのが好ましい。
【0015】好ましい方法は、上記粗混合物をアルコラ
ートと接触させ、全体を撹拌しながら 220〜320
 ℃の温度に加熱する方法である。アルコラートとして
はナトリウムアルコラート、例えばナトリウムメチレー
トが好ましい。脱塩素化処理後に簡単な蒸留をすること
によって、塩素含有量の低いジフェニルメタンのメチル
化誘導体およびベンジル化誘導体を回収することができ
る。蒸留器の底部には、脱塩素化剤およびアルカリ金属
クロライド(NaCl)の残りと、重質のオリゴマーと
を含む重質留分が得られる。蒸留器の底部で得られるこ
の重質留分の一部または全部を再循環することも本発明
の範囲に入る。この際、重質留分を単独で用いてもよい
が、有機塩素化物を破壊するため化合物と混合して用い
てもよい。 また、縮合反応後かつキシレンおよびトルエンの除去後
に、2つのベンゼン環を有する化合物 [ベンジルトル
エン、ベンジルキシレン、(メチルベンジル)キシレン
、(メチルベンジル)トルエン] の一部または全部を
縮合段階へ再循環することも本発明の範囲に入る。この
再循環の利点は上記化合物Aの比率を大きくすることに
ある。除去したキシレンおよびトルエンは本発明の上流
側で再使用することができる。また、脱塩素化後に、2
つのベンゼン環を有する化合物の一部または全部を取り
出し、それらを縮合段階へ再循環させることもできる。 ベンジルクロライド、メチルベンジルクロライド(CH
3C6H4CH2Cl) 、キシレンおよびトルエンを
混合し、次いで、この混合物にフリーデル・クラフツ触
媒を添加してこの混合物に対して第2段階の縮合反応を
行うことも本発明の範囲内である。
【0016】本出願人は、さらに、塩化第二鉄をフリー
デル・クラフツ触媒として用いて本発明方法を実施した
場合には、この触媒を除去する必要がないということを
発見した。すなわち、縮合反応後に、得られた混合物を
蒸留すると、最初にキシレンとトルエンが留出し、次に
、2つのベンゼン環を有する4つの化合物と上記化合物
Aが得られ、これらの化合物は誘電体としてそのまま使
用することができるということを発見した。この特徴は
塩化アルミニウムを用いた場合にはない。この場合には
縮合後に塩化アルミニウムを除去しないと、混合物の蒸
留さえできないことが多く、生成物を回収し得たとして
も、それを誘電性液体として使用することはできない。 本出願人はさらに、塩化第二鉄を触媒として使用した場
合には、その除去処理が不要になるだけでなく、縮合終
了後に上記有機塩素化物を破壊することもできるという
ことを発見した。なお、縮合反応後に過剰なキシレンと
トルエンを除去するのが好ましい。脱塩素化処理後は、
簡単な蒸留で2つのベンゼン環を有する上記4つの化合
物と塩素含有量の低い化合物Aとを回収することができ
る。蒸留残渣としては脱塩素化剤およびアルカリ金属ク
ロライドの残りと、鉄塩と、重質オリゴマーとを含む重
質留分が底部で得られる。この重質留分は、前記と同様
に再循環して、脱塩素化剤の補給として用いることがで
きる。
【0017】
【実施例】実施例1 撹拌器、冷却器、塩素供給管および30ワットのランプ
〔フィリップス (Philips)社製、TLADK
〕とを備えた反応器中に、40モル(3680g)のト
ルエンと3.25モル(344.5 g)のオルトキシ
レンとを入れた後、 100℃の温度で10.8モルの
塩素ガスを2時間40分導入する。光化学反応による開
始反応が停止し、反応媒体を窒素で脱気した後、反応媒
体を滴下漏斗に入れ、42.36 モル(3897g)
のトルエンと、3.44モル(364g) のオルトキ
シレンと、2.1 gのFeCl3 とを収容した撹拌
器を備えた反応器中に2時間かけて導入する。反応温度
は 100℃である。 さらに、1.3 gのFeCl3 を添加し、さらに2
時間、窒素で脱ガスしながら上記温度を維持する。次い
で、複数段のプレートを有する蒸留塔を用いて水銀柱1
5mmで真空蒸留することによって、過剰なトルエンと
オルトキシレンとを除去する。残留物を、窒素ガスでシ
ールした状態且つ反応器中を撹拌した状態で、2.2 
%のナトリウムメトキシドを用いて290 ℃で5時間
かけて処理する。この処理で得られた混合物を複数段の
プレートを有する蒸留塔を用いて水銀柱 0.5 mm
 で蒸留すると、下記のものが得られる:(1) 11
0〜125 ℃の温度で留出する無色の液体留分。 この留分の重量組成は下記の通り: ベンジルトルエン              71.
6%(メチルベンジル)トルエン      13.2
%ベンジルキシレン              12
.5%(メチルベンジル)キシレン       2.
7%(2)  190〜200 ℃の温度で留出する黄
色の油状留分。 この留分は、n1 +n2 =1の化合物Aの混合物で
構成され、この留分のジベンジルトルエンの含有量は約
50%である。第1の留分は1200gであり、第2の
留分は300 gである。約60gの重質残渣の混合物
が残る。
【0018】実施例2 下記液体の結晶化試験を実施する: (a) 本発明による液体(BTXXと呼ぶ)、この液
体の組成は下記の通り: 実施例1の第1留分        83部実施例1の
第2留分        17部(すなわち化合物A/
n1 +n2 =1の14部と、トリフェニルメタン誘
導体3部) (b) 本発明ではない、ヨーロッパ特許第136,2
30 号に記載の液体(BT06と呼ぶ) 、この液体
の組成は下記の通り: ベンジルトルエン          79部ジベンジ
ルトルエン        16部(すなわちR1 〜
R4 が水素でn1 +n2=1の本発明の生成物A) ジトリルフェニルメタン     4部BT06および
BTXXを収容したパイプを−50℃に43日間維持す
る。各パイプにはベンジルトルエンの結晶を種結晶とし
て入れた。 −45℃ではBT06の3分の2が結晶化するが、BT
XXは液体のままである。BTXXは−50℃でも液体
のままである。−50℃で撹拌すると、BT06は多量
の結晶を生成するが、BTXXは液体のままである。
【0019】実施例3 破壊電圧の測定 電極φ=0.6mm とロゴスキィ(ROGOWSKI
)円盤φ=40mmとを用いて、室温で50Hzの交流
で測定した。電圧は30秒毎に1000V大きくしてパ
ルス状に印加した。結果は [表1〕に示してある。
【表1】 (注) (1) 数値はキロボルトであり、5回の測定の平均値
である。 (2) BTXXは実施例2に記載の本発明の化合物で
ある。 (3) PXE は本発明によらない誘電体で、下記〔
化10〕の1−フェニル−1−キシリルエタンの異性体
の混合物である。
【化10】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベンジルトルエンと、ベンジルキシレンと
    、(メチルベンジル)トルエンと、(メチルベンジル)
    キシレンとで構成される組成物。
  2. 【請求項2】下記〔化1〕: 【化1】 (ここで、R1,R2,R3 およびR4 は水素また
    はメチル基を表し、互いに同一でも異なっていてもよく
    、n1 とn2 は、n1 +n2 が1、2または3
    という条件で、0、1または2である)の異性体または
    異性体混合物で構成される請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】上記〔化1〕の異性体40部に対して、2
    つのベンゼン環を有する化合物を少なくとも60部含む
    請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】2つのベンゼン環を有する上記4つの化合
    物の中で、ベンジルトルエンがこれら4つの化合物の総
    量の少なくとも30重量%であり、好ましくは50重量
    %、より好ましくは70重量%である請求項3に記載の
    組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成
    物を用いた変圧器、コンデンサおよび電気ケーブル用誘
    電体。
  6. 【請求項6】第1段階で、トルエンとキシレンとの混合
    物の一部分をラジカル塩素化し、第2段階で、第1段階
    で得られた混合物をフリーデル・クラフツ触媒と接触さ
    せることを特徴とするジフェニルメタンのメチル誘導体
    およびベンジル誘導体の合成方法。
  7. 【請求項7】第1段階で、キシレンとトルエンとの混合
    物の10〜30モル%だけを対応する塩素化誘導体に転
    化させる請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】縮合後に、得られた有機塩素化物をナトリ
    ウムまたはアルカリ金属アルコラート、好ましくはナト
    リウムメトキシドと反応させて除去する請求項6または
    7に記載の方法。
  9. 【請求項9】上記の2つのベンゼン環を有する化合物の
    一部または全部を縮合段階に再循環する請求項6〜8の
    いずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】塩素含有量の低いジフェニルメタンのメ
    チル誘導体およびベンジル誘導体を回収するための蒸留
    によって得られた重質留分の一部または全部を、有機塩
    素化物の除去段階へ再循環する請求項8または9に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】縮合触媒として、塩化第二鉄を用いる請
    求項6〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】有機塩素化物の除去を、塩化第二鉄を除
    去せずに実施する請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】ベンジルクロリドとメチルベンジルクロ
    リドとの混合物をトルエンとキシレンとの混合物と縮合
    する反応をフリーデル・クラフツ触媒の存在下で行うこ
    とを特徴とするジフェニルメタンのメチル誘導体および
    ベンジル誘導体の合成方法。
JP3055991A 1990-02-27 1991-02-27 ジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジル誘導体をベースとした組成物と、その誘電体としての応用 Expired - Fee Related JPH0739355B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9002421A FR2658813B1 (fr) 1990-02-27 1990-02-27 Composition a base de derives methyles et benzyles du diphenylmethane. son application comme dielectrique.
FR9002421 1990-02-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04211620A true JPH04211620A (ja) 1992-08-03
JPH0739355B2 JPH0739355B2 (ja) 1995-05-01

Family

ID=9394178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3055991A Expired - Fee Related JPH0739355B2 (ja) 1990-02-27 1991-02-27 ジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジル誘導体をベースとした組成物と、その誘電体としての応用

Country Status (18)

Country Link
US (1) US5601755A (ja)
EP (1) EP0446086B1 (ja)
JP (1) JPH0739355B2 (ja)
KR (1) KR960005273B1 (ja)
CN (1) CN1028516C (ja)
AT (1) ATE98206T1 (ja)
BR (1) BR9100799A (ja)
CA (1) CA2036794C (ja)
DE (1) DE69100731T2 (ja)
DK (1) DK0446086T3 (ja)
ES (1) ES2061193T3 (ja)
FI (1) FI910936A (ja)
FR (1) FR2658813B1 (ja)
IE (1) IE64723B1 (ja)
MX (1) MX172888B (ja)
NO (1) NO910754L (ja)
PT (1) PT96894A (ja)
ZA (1) ZA911400B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NO177820C (no) * 1991-11-26 1995-11-29 Atochem Elf Sa Blanding på basis av benzyltoluener og benzylxylener og deres anvendelse som dielektrika
EP1630824A1 (fr) * 1994-09-30 2006-03-01 Arkema Composition dielectrique à base de polyarylalcanes ayant des proprietes dielectriques ameliorées
FR2794566B1 (fr) * 1999-06-07 2001-08-24 Atofina Composition dielectrique ayant une absorption de gaz amelioree
FR2794567A1 (fr) 1999-06-07 2000-12-08 Atofina Composition dielectrique ayant une absorption de gaz amelioree
US6908673B2 (en) * 2000-06-28 2005-06-21 Pirelli Cavi E Sistemi S.P.A. Cable with recyclable covering
US9051419B2 (en) * 2002-06-14 2015-06-09 Richard H. Hall Polymer
WO2004066317A1 (en) * 2003-01-20 2004-08-05 Gabriele Perego Cable with recycable covering layer
ATE470225T1 (de) * 2005-10-25 2010-06-15 Prysmian Spa Energiekabel mit einem dielektrischen fluid und einer mischung thermoplastischer polymere
WO2009000326A1 (en) * 2007-06-28 2008-12-31 Prysmian S.P.A. Energy cable
PL3132010T3 (pl) 2014-02-11 2022-05-16 Nynas Ab (Publ) Ciecze dielektryczne zawierające pewne związki aromatyczne jako dodatki zmniejszające lepkość
CN106118805A (zh) * 2016-06-28 2016-11-16 烟台金正精细化工有限公司 一种电容器绝缘油和导热油的制备方法
US10450240B2 (en) 2017-11-10 2019-10-22 Uop Llc Processes and apparatuses for methylation of aromatics in an aromatics complex
FR3106346B1 (fr) * 2020-01-20 2023-07-14 Arkema France Compositions diélectriques à propriétés améliorées

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4949150A (ja) * 1972-09-19 1974-05-13
JPS508100A (ja) * 1973-05-25 1975-01-28
GB1579679A (en) * 1976-07-16 1980-11-19 British Petroleum Co Electro-erosion process using dielectric liquids
DE3127905A1 (de) * 1981-07-15 1983-02-03 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Impraegniermittel und ihre verwendung

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4189391A (en) * 1976-05-01 1980-02-19 Nippon Oil Co., Ltd. Electrical insulating oil compositions
CA1194284A (en) * 1982-09-16 1985-10-01 Atsushi Sato Electrical insulating oil and oil-filled electrical appliances
FR2552423B1 (fr) * 1983-09-23 1985-10-25 Ugine Kuhlmann Compositions d'oligomeres de polyarylalcanes et leur procede de fabrication
US4902841A (en) * 1987-03-11 1990-02-20 Nippon Petrochemicals Company, Ltd. Method for producing electrical insulating oil composition
FR2618142B1 (fr) * 1987-07-16 1989-10-06 Atochem Compositions d'oligomeres de polyarylalcanes contenant des motifs xylene et leur procede de fabrication

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4949150A (ja) * 1972-09-19 1974-05-13
JPS508100A (ja) * 1973-05-25 1975-01-28
GB1579679A (en) * 1976-07-16 1980-11-19 British Petroleum Co Electro-erosion process using dielectric liquids
DE3127905A1 (de) * 1981-07-15 1983-02-03 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Impraegniermittel und ihre verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0739355B2 (ja) 1995-05-01
EP0446086A1 (fr) 1991-09-11
NO910754D0 (no) 1991-02-26
CN1028516C (zh) 1995-05-24
PT96894A (pt) 1991-10-31
DK0446086T3 (da) 1994-02-14
CA2036794A1 (fr) 1991-08-28
IE64723B1 (en) 1995-08-23
FI910936A0 (fi) 1991-02-26
MX172888B (es) 1994-01-17
EP0446086B1 (fr) 1993-12-08
ATE98206T1 (de) 1993-12-15
DE69100731D1 (de) 1994-01-20
FI910936A (fi) 1991-08-28
ES2061193T3 (es) 1994-12-01
ZA911400B (en) 1991-11-27
CA2036794C (fr) 1998-01-20
IE910654A1 (en) 1991-08-28
US5601755A (en) 1997-02-11
KR910021355A (ko) 1991-12-20
NO910754L (no) 1991-08-28
KR960005273B1 (ko) 1996-04-23
FR2658813A1 (fr) 1991-08-30
CN1054415A (zh) 1991-09-11
DE69100731T2 (de) 1994-05-19
BR9100799A (pt) 1991-11-05
FR2658813B1 (fr) 1992-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960005274B1 (ko) 디페닐메탄의 메틸 및 벤질 유도체를 기재로 한 조성물 및 그의 유전체로서의 응용
US4523044A (en) Compositions of polyarylalkane oligomers and process for their manufacture
JPH04211620A (ja) ジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジル誘導体をベースとした組成物と、その誘電体としての応用
US4957815A (en) Polyarylalkane oligomer compositions containing xylene units, process for their manufacture, and products containing the same
US4956120A (en) Polyarylalkane oligomer compositions and process for their manufacture
FI94335C (fi) Polyfenyylimetaaneihin perustuvia seoksia, menetelmä niiden valmistamiseksi ja niiden käyttö dielektrisenä aineena
JPH0778228B2 (ja) ベンジルトルエンとベンジルキシレンとをベースとした誘電体
US5192463A (en) Low temperature, polyphenylmethane-based dielectric compositions
DE69007637T2 (de) Verfahren zur Herstellung von 1,1,3,4,4,6-Hexamethyl-1,2,3,4-tetrahydronaphthalin.
DE69014386T2 (de) Verfahren zur Herstellung von alkylsubstituierten Tetralinen und Indanen.
KR930001323B1 (ko) 염소함량이 낮은 벤질톨루엔 및 디벤질톨루엔의 합성방법
JP2507277B2 (ja) (メチルベンジル)キシレンオリゴマ―の合成方法と、その誘電体としての応用
US5186864A (en) Synthesis of dielectric liquids by improved friedel-crafts condensation
JPH0460156B2 (ja)
PL119298B1 (en) Insulating composition for transformers
HU222838B1 (hu) Eljárás klórozott szénhidrogéneket tartalmazó olajok ártalmatlanítására

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970121

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees