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JPH04182444A - 3,5‐キシレノールの精製方法 - Google Patents

3,5‐キシレノールの精製方法

Info

Publication number
JPH04182444A
JPH04182444A JP31140190A JP31140190A JPH04182444A JP H04182444 A JPH04182444 A JP H04182444A JP 31140190 A JP31140190 A JP 31140190A JP 31140190 A JP31140190 A JP 31140190A JP H04182444 A JPH04182444 A JP H04182444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
xylenol
fraction
heptane
purity
crystals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31140190A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Sekino
関野 雅史
Yumi Nakai
中居 由美
Ryozo Shimizu
清水 良三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADO KEMUKO KK
Original Assignee
ADO KEMUKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ADO KEMUKO KK filed Critical ADO KEMUKO KK
Priority to JP31140190A priority Critical patent/JPH04182444A/ja
Publication of JPH04182444A publication Critical patent/JPH04182444A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はタール留分から3,5−キシレノールを高純
度、かつ高収率で取得する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
コールタール留分にはフェノール、クレゾール等の各種
有用物質が含まれており、これらが分離されて有効利用
されている。3,5−キシレノールもタール留分に含ま
れており、この化合物は98%以上の高純度品にして農
薬の原料等に利用されている。タール留分から3,5−
キシレノールを分離精製する場合に、最終段階で問題と
なる不純物は3,4−キシレノール、メタエチルフェノ
ール、パラエチルフェノール等である。従来、これらの
分離は蒸留とか溶剤を使用しない冷却晶析によって行な
われていた。
キシレノール類の分離方法についてはいくつか特許出願
がある。例えば、特公昭62−1933号公報には、m
−クレゾールのメタノールによるオルソメチル化反応に
て2.3.6− トリメチルフェノールを合成する際の
副産物である2、5−キシレノールを中間留分から冷却
晶析して、高純度で取得する方法が開示されている。析
出した結晶は遠心分離し、遠心分離機内の結晶をシクロ
ヘキサン等で洗浄している。特開昭63−222137
号公報には、タール留分から抽出されたタール酸を蒸留
してジメチルフェノール留分を得、これを更に精留して
得た3、4−ジメチルフェノール留分あるいは3,5−
ジメチルフェノール留分を溶融晶析して、3.4−ジメ
チルフェノール又は3.5−ジメチルフェノールを高純
度で取得する方法が開示されている。この方法において
も、濾別した結晶をn−ヘキサン等で洗浄している。特
開昭63−303938号公報には、コールタール系タ
ール酸から蒸留により得た2、4−ジメチルフェノール
と、2,5−ジメチルフェノールを含む留分にパラフィ
ン系またはナフテン系の炭化水素溶媒を添加し、2.5
−ジメチルフェノールを結晶として分離し、ついで該結
晶にパラフィン系またはナフテン系炭化水素溶媒を添加
して再結晶することを特徴とする2、5−ジメチルフェ
ノールの回収方法が開示されている。パラフィン系炭化
水素溶媒は、例えばn−ヘキサンである。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の冷却晶析法は、純度向上効果が充分でなく、多段
晶析で高純度品を得る場合には手間と収率の低下が問題
であった。また、窒素不純物及び硫黄不純物が精製結晶
中に残存し、経時着色及び臭いの原因となって製品品質
に悪影響を及ぼしていた。
この発明はこれらの問題を解決して高回収率で、高純度
の3,5−キシレノールを得ることを目的としている。
(課題を解決するための手段〕 本発明は、上記課題を解決するべくなされたものであり
、タール留分から分離された3、5−キシレノール画分
にn−ヘプタンを加え、0〜−20℃に冷却した後固液
分離することによってかかる目的を達成したものである
3.5−キシレノール画分は、タール留分から蒸留等の
手段によって得られたものであり、3,5−キシレノー
ルの純度が60〜92重量%程度、好ましくは73〜8
8重量%程度で、主たる不純物として3,4−キシレノ
ール、メタエチルフェノール、パラエチルフェノール等
を含み、さらに硫黄分を100〜3000ppm程度及
び窒素骨を10〜5000ppm程度含んでいるもので
ある。
n−ヘプタンの添加量は、3,5−キシレノール画分1
00重量部に対し100〜1000重量部程度、特に1
00〜300重量部程度が好ましい。添加時期は3,5
−キシレノール画分の溶融状態であってもよいが50〜
20℃程度、好ましくは30〜20℃程度までまず冷却
して3.5−キシレノールを一部品析させてからn−ヘ
プタンを加えることが好ましい。n−ヘプタンの添加中
は適宜撹拌する。添加方法には特に困難はなく、通常は
一度に添加すればよい。添加後はさらに冷却して晶析率
を高めることが好ましい。冷却温度としては0〜−20
℃程度が適当である。
この添加による3、5−キシレノールを含む結晶の精製
方法における回収率は、洗浄時および固液分離時に冷却
をすることにより高まる。第1図は、実施例に掲げた種
々の濃度の原料を原料に対して約3倍量のn−ヘプタン
で洗浄したときの温度と回収率の関係である。図中Aは
原料純度が85%の場合を、Bは82%の場合をそして
Cは73%の場合をそれぞれ示している。得られた結晶
の純度は98%以上で、およそ一定であるので冷却によ
り回収率が高まる効果は大きいと言える。
冷却後は遠心分離、濾過等の手段で固液分離する。結晶
はさらにn−ヘプタン等で洗浄することが好ましい。洗
浄液はn−ヘプタン以外にはn−ヘキサン、2,2−ジ
メチルブタン、シクロヘキサン等を挙げることができる
分離した結晶は、通常は純度が98%以上、特に99.
5%以上であり、乾燥してそのまま製品結晶とすること
ができる。しかしながら、原料の純度が低い場合には9
8%未満になることもあり、その場合には本発明の方法
を繰返すなどしてさらに精製する。一方、母液及び結晶
洗浄液は蒸留等によりn−ヘプタンを回収し、残余を原
料を製造する蒸留工程へ循環すれば3,5−キシレノー
ルの収率をさらに高めることができる。
〔作用〕 n−ヘプタンは3,5−キシレノールをほとんど溶解せ
ず、一方、メタエチルフェノールやバラエチルフェノー
ルを溶解するところがらn−ヘプタンの存在下で晶析を
行なうことにより、これら不純物の結晶への取込みをな
くし、また結晶に付着する母液のこれらの濃度を低下さ
せて結晶純度の向上に付与している。
(実施例〕 実施例1 タール留分から抽出により得たタール酸を蒸留して、表
−1に記載の組成の3.5−キシレノールの濃度を高め
た原料を作成した。この原料100部を完全に融解し、
常温で冷却して一部を結晶化させた。その後、n−ヘプ
タン100部を加え一10℃で撹拌をした。吸引濾過器
により固液分離し、−10℃に予冷した200部のn−
ヘプタン溶剤で結晶を洗浄した。固相の溶媒を除いた重
量は73部であり、その分析結果を表−1に掲げた。こ
のように簡単な操作で、高純度でN−3含有量が低く、
しかも経時着色も無い3,5−キシレノールが高回収率
で得られた。
表−1 (単位は4%) 原料   結晶 3.5−キシレノール     85.0   99.
63.4−キシレノール      1.0   0.
3メタエチルフエノール   6.Otraceパラエ
チルフェノール   4.3   traceS pp
m           117.0   23.0(
単位は智t%) 原料   結晶 N ppm           18.0   3.
0経時着色              なし3.5−
キシレノール回収率  −85,7比較例1 実施例1と同じ原料100部を溶解後、徐冷し40℃で
固液分離を行なった。その固相を融解後徐冷し、45℃
で固液分離を行なった。さらに、その固相を融解後徐冷
し、50℃で固液分劇を行なって固相42部を得た。処
理前後の分析結果を表−2に掲げた。
このように、溶剤を使用しない晶析による精製方法では
多段で行っても純度や回収率、その他の品質において十
分なものが得られなかった。
表−2 (単位は−t%) 原料   結晶 3.5−キシレノール     85.0   92.
23.4−キシレノール      1.6   0.
5メタエチルフエノール   6.0   4.0パラ
エチルフエノール   4.3   2.6S ppm
           117.0   63.ON 
ppm           1B、0   14.0
(単位は讐t%) 原料   結晶 経時着色         −あり 3.5−キシレノール回収率  −45,6実施例2 実施例1と同様な操作で、処理温度を10″Cおよび2
6℃で行った結果を表−3に掲げた。26℃のものは1
0℃や一10℃で行ったものより回収率が低い。
表−3 原 料  10℃処理  26℃処理 実施例3 実施例1と同様な操作で3,5−キシレノール純度が8
2.1%のものを原料に、処理温度を一10″C112
℃および21℃でn−ヘプタンによる洗浄を行った結果
を表−4に掲げた。21℃のものは、−10″Cや12
℃で行ったものより回収率が低い。このように、N−3
が高い試料を用いても十分な精製効果がある。
表−4 (単位はwt%) 3.5−キシレノール     82.1  100.
0   99.8  100.03・4−キシレノール
      1.3   trace   trace
   traceメタエチルフェノール    8.9
   trace    O,2trace実施例4 実施例1と同様な操作で、3,5−キシレノール純度が
72.9%のものを原料に、処理温度を一10’c。
1 ”Cおよび21”Cでn−ヘプタンによる洗浄を行
った結果を表−5に掲げた。21”Cのものは、−10
″Cや1℃で行ったものより回収率が低い。
(以下余白) 表−5 (単位はwt%) 実施例5及び比較例2.3 実施例1と同様の方法で3,5−キシレノール濃度が8
2.1%のものを原料に、処理温度を21℃で溶剤をn
−ヘキサン、n−ヘプタン及び2,2−ジメチルブタン
で試験を行った結果とそれぞれのアニリン点を表−6に
掲げた。アニリン点が高くなるほど回収率が高まる。
/INI□人□\ 表−6 (単位は−t% 実施例6及び比較例4〜6 実施例1と同様の方法で3,5−キシレノール濃度が7
2.9%のものを原料に、処理温度を1℃で溶剤をn−
ヘキサン、n−ヘプタンおよび2,2−ジメチルブタン
およびシクロヘキサンで試験を行った結果とそれぞれの
アニリン点を表−7に掲げた。実施例5と同様にアニリ
ン点が高くなるほど回収率が高まる。
表−7 3,5−キシレノール      72.9  98.
1   99.6  99.3  99.03.4−キ
シレノール      0.3   1.8   tr
ace   O,2traceメタエチル7xノール1
3.9   trace   trace  trac
e   traceパラエチルフェノール    10
.6   trace    O,20,30,4経時
着色          −なし   なし  なし 
 なし3.5−キシレノール回収率   −60,25
5,849,437,6溶剤のアニリン点(’C)  
  −81,270,663,631,0〔発明の効果
〕 以上のように、この発明によれば3.5−キシレノール
を含む結晶をn−ヘプタンで洗浄することにより、従来
の晶析法では得られなかった高回収率で高純度の3,5
−キシレノールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は各種純度の原料について、処理温度と3.5−
キシレノールの回収率の関係を測定した結果を示すグラ
フである。 特許出願人 アドケムコ株式会社 代 理 人 弁理士 日中 政情 第1図 温度(’C)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. タール留分から分離された3,5−キシレノール画分に
    n−ヘプタンを加え、0〜−20℃に冷却した後固液分
    離することを特徴とする3,5−キシレノールの精製方
JP31140190A 1990-11-19 1990-11-19 3,5‐キシレノールの精製方法 Pending JPH04182444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31140190A JPH04182444A (ja) 1990-11-19 1990-11-19 3,5‐キシレノールの精製方法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31140190A JPH04182444A (ja) 1990-11-19 1990-11-19 3,5‐キシレノールの精製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04182444A true JPH04182444A (ja) 1992-06-30

Family

ID=18016754

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31140190A Pending JPH04182444A (ja) 1990-11-19 1990-11-19 3,5‐キシレノールの精製方法

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JP (1) JPH04182444A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9361907B2 (en) 2011-01-18 2016-06-07 Sony Corporation Sound signal processing apparatus, sound signal processing method, and program

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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